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PRINT DATA EXCHANGE for Open


8.2 FCBイメージ作成機能

FCBイメージは,ラインプリンタの用紙の大きさ,行間隔,および行に対するチャネル番号などを指定する制御イメージです。さらに,センタラインプリンタの場合は,桁ずらし文字数が指定できます。

FCBイメージの8けた以内の名前のうち,上位4けた(プリフィクス)は,プリンタ装置によって固有のプリフィクスを持っています。上位4けた(プリフィクス)を除いた名前をFCBイメージ名と呼びます。

FCBイメージ作成機能は,VOS1 FCBマクロ,VOS1 KAPSの漢字ライブラリ保守(KLIB),およびVOSK漢字処理のFCBイメージの作成に相当する機能で,PDE - LP Optionで使用するFCBイメージをGUIによって対話的に作成する機能です。入力なしで直接FCBイメージを作成でき,またメインフレームからFCBイメージをバイナリ転送し,それを入力としてFCBイメージを作成できます。

なお,VOS1およびVOSKで作成したFCBイメージを入力として,FCBイメージを作成する場合には,転送前にメインフレーム上でFCBイメージをPRINT DATA EXCHANGEイメージ転送で変換しておく必要があります。PRINT DATA EXCHANGEイメージ転送の使用方法については,マニュアル「PRINT DATA EXCHANGE」を参照してください。

VOS1 FCBマクロで使用するオペランドと,FCBイメージ作成機能で設定できる機能範囲の対応を次に示します。

表8‒2 VOS1 FCBマクロのサポート範囲

オペランド

設定項目

サポート有無

FCBイメージ作成機能での設定

CHANNEL

チャネル番号

[行の変更]で入力

LINES

行数

[行の挿入]で入力

PPI

シフト文字数

[桁ずらし文字数]で入力

LPI

行間隔

[行間値]で入力

(凡例)

○:サポート。

△:右ずらしだけサポート。

VOS1 KAPSの漢字ライブラリ保守(KLIB)で指定する項目と,FCBイメージ作成機能で設定できる機能範囲の対応を次に示します。

表8‒3 VOS1 KAPSのサポート範囲

KLIB制御文

オペランド

設定項目

サポート有無

FCBイメージ作成機能での設定

INCLUDE

FEATURE

装置ニモニック

制御イメージ作成機能環境設定の[プリンタ種別]で入力

FCB

DIST

行間隔

[行の挿入]・[行の変更]で入力([数値の単位]に[ドット]を選択)

LPI

行間隔

[行の挿入]・[行の変更]で入力

CHx

チャネルコード

[行の変更]で入力

SIZE

長さ

×

設定できません

DEFAULT

デフォルトイメージ指定

×

設定できません

(凡例)

○:サポート。

×:サポートしていません。

△:CKLP2だけサポート。

注※

行間隔合計を表示することで対応できます。

VOSK漢字処理のFCBイメージの作成で指定する項目と,FCBイメージ作成機能で設定できる機能範囲の対応を次に示します。

表8‒4 VOSK漢字処理のサポート範囲

画面

設定項目

サポート有無

FCBイメージ作成機能での設定

制御イメージ作成機能選択画面(JSTHJM1)

装置種別

制御イメージ作成機能環境設定の[プリンタ種別]で入力

制御イメージ名

[名前を付けて保存]で入力

ラインプリンタ用FCBイメージ定義画面(JSTHJL1)

1インチ当たりの行数

[行間値]で入力

1ページ当たりの行数

[行の挿入]で入力

チャネル番号

[行の変更]で入力

漢字ラインプリンタ用FCBイメージ定義画面(JSTHJA1)

用紙の長さ

×※1

設定できません

標準行間隔

×※2

設定できません

漢字ラインプリンタ用FCBイメージ行定義画面(JSTHJA2)

行間隔値

[行の挿入]・[行の変更]で入力

行数

[行の挿入]で入力

チャネル番号

[行の変更]で入力

(凡例)

○:サポート。

×:サポートしていません。

△:CLPとCKLPだけサポート。

注※1

行間隔合計を表示することで対応できます。

注※2

[行の挿入]で対応できます。

〈この節の構成〉