辞書の作成者や利用者というようにユーザを分類してアクセス権を設定すれば,辞書情報に対する操作を制限できるので,プロジェクトの大切な共有資源である辞書情報を保護し,整合性を保てます。ユーザの分類方法については,マニュアル「SEWB+/REPOSITORY 運用ガイド」を参照してください。
辞書に対するアクセス権は,次に示す単位で設定できます。
辞書フォルダに設定できるアクセス権は「読み取り」「書き込み」「作成」「削除」です。辞書フォルダのアクセス権は,リポジトリの環境構築ユティリティで変更できます。
データ項目に設定できるアクセス権は「読み取り」「書き込み」「削除」です。データ項目のアクセス権は,クライアントのリポジトリブラウザで変更できます。
業務ルールに設定できるアクセス権は「読み取り」「書き込み」「削除」です。業務ルールのアクセス権は,クライアントのリポジトリブラウザで変更できます。
辞書フォルダ,データ項目および業務ルールに設定するアクセス権とその結果を,例に示します。
この例では,辞書を作成するグループと利用するグループを仮定し,それぞれがデータ項目および業務ルールに対し,次に示すようなアクセス権を持つよう設定します。
グループ | 作成 | 変更 | 削除 | 参照 |
---|---|---|---|---|
辞書作成者グループ | ○ | ○ | △ | ○ |
辞書利用者グループ | × | × | × | ○ |
辞書フォルダのアクセス権を次のように設定します。
設定項目 | 設定内容 |
---|---|
所有者名 | systemまたは辞書作成者グループのメンバ |
グループ名 | 辞書作成者グループ |
所有者のアクセス権 | フルコントロール |
グループのアクセス権 | フルコントロール |
全ユーザのアクセス権 | 読み取り |
データ項目および業務ルールのアクセス権の初期値を示します。なお,アクセス権の初期値はカスタマイズできません。
設定項目 | 設定内容 |
---|---|
所有者名 | 作成者 |
グループ名 | 作成者が属するグループ 属するグループが複数ある場合は,グループ登録ファイルの先頭に定義されたグループ |
所有者のアクセス権 | フルコントロール |
グループのアクセス権 | 変更 |
全ユーザのアクセス権 | 読み取り |