11.2.1 サーバ側およびクライアント側の環境設定

サーバ側およびクライアント側の環境設定が必要です。

<この項の構成>
(1) サーバ側での環境設定
(2) クライアント側での環境設定

(1) サーバ側での環境設定

サーバ側の環境設定には「SEWB+/REPOSITORYの前提プログラムの環境設定」,「環境の初期化」,「SEWB+/REPOSITORYのユーザ登録」および「運用環境の構築」があります。

(a) SEWB+/REPOSITORYの前提プログラムの環境設定

Windows 2000 Server,Windows Server 2003またはWindows Server 2003 x64での環境設定,およびDBでの環境設定をします。

Windows 2000 Server,Windows Server 2003またはWindows Server 2003 x64での環境設定
SEWB+/REPOSITORYでは,ネットワーク環境にTCP/IPを使用しているため,SERVICESファイルにSEWB+/REPOSITORY用の設定をします。この設定は必須です。
DBでの環境設定
リポジトリを格納するDB(Object Server)の環境は必要に応じてシステム管理者が設定してください。SEWB+/REPOSITORYを使用するためには,初期設定パラメタファイルおよびシステム共通定義ファイルを作成してください。これらのファイル作成は必須です。
初期設定パラメタファイルはDBの初期設定情報を記述するファイルです。
システム共通定義ファイルは,DBのシステムに共通する定義情報を記述するファイルです。
SEWB+/REPOSITORYの環境を設定する場合のそれぞれのファイルの指定例は,サンプルファイルで提供されています。サンプルファイルをコピーして利用してください。
(b) 環境の初期化

DBおよびリポジトリを初期化します。

DBの初期化
Object Serverを初期化します。この作業は必須です。DBの初期化時には必ずノードIDを指定してください。ただし,SEWB+/REPOSITORYでは,エクスポート・インポート機能で複数のサーバ間で資源をやり取りします。指定するノードIDが,複数のサーバのDB間で重複しないように注意してください。また,DBを格納するディレクトリのファイルシステムには,必ずNTFSを使用してください。FATは使用できません。
リポジトリの初期化
DB名称を設定したり,ドキュメントオプションを設定したりします。DB名称の設定は必須です。なお,DB名称の規則についてはマニュアル「SEWB+/REPOSITORY 運用ガイド」を参照してください。
(c) ドキュメント種別の登録

SEWB+以外のツールで作成するドキュメントをリポジトリで管理する場合は,あらかじめ環境構築ユティリティでドキュメント種別を登録しておく必要があります。また,ドキュメント種別の登録方法には,SEWB+ツールからの自動登録,または環境情報のインポートによる登録もあります。複数サーバで運用する場合は,環境情報のインポートによる登録をお勧めします。

環境構築ユティリティでは,テンプレートファイルのパスも設定します。テンプレートファイルパスを省略すると,リポジトリブラウザからドキュメントの新規作成ができなくなります。ただし,省略時でも,ドキュメント登録はできます。
(d) SEWB+/REPOSITORYのユーザ登録

ユーザ登録ファイルおよびグループ登録ファイルを設定します。ユーザ登録ファイルの設定は必須です。Windows 2000 Server,Windows Server 2003またはWindows Server 2003 x64のネットワーク機能を利用してドキュメント参照をする場合は,SEWB+/REPOSITORYとWindows 2000 Server,Windows Server 2003またはWindows Server 2003 x64に設定するアカウント名(ユーザ名,グループ名)を同一にしてください。

ユーザ登録ファイルの設定
SEWB+/REPOSITORYのユーザを登録するファイルです。
ポイント
SEWB+/REPOSITORYへ同時にログインできるのは,systemを含めて230ユーザまでです。ただし,OSのリソースおよび設定値によって異なりますが,同時にログインできるユーザは,40ユーザまでにすることを推奨します。
グループ登録ファイルの設定
SEWB+/REPOSITORYのユーザのグループを登録するファイルです。標準のグループとして,SEWB+/REPOSITORYの管理者グループである「system」とすべてのユーザが所属するグループである「everyone」があります。そのほかのグループは,必要に応じて追加してください。
(e) 運用環境の構築

運用環境は,環境構築ユティリティで設定します。環境構築ユティリティで設定できる項目を次の表に示します。

表11-2 環境構築ユティリティの設定項目

環境構築ユティリティの設定項目設定の要否
システム管理者用のパスワード設定
ルートドキュメントフォルダの作成
辞書フォルダの作成
同時にログインできるユーザ数の設定
操作ログの設定
ドキュメントの設定
バックアップ用コマンドファイルの作成
SEWB+クライアントプログラムをターミナルサービスクライアントから使用するかどうかの設定
データ項目と業務ルールの設定
辞書ユティリティタイプマッピングの設定
ドキュメント種別の設定
(凡例)
◎:必ず設定する
○:設定することを推奨する
△:必要に応じて設定する

(2) クライアント側での環境設定

クライアント側の環境設定には「SEWB+/REPOSITORY-BROWSERの前提プログラムの環境設定」と「運用開始時の設定」があります。

(a) SEWB+/REPOSITORY-BROWSERの前提プログラムの環境設定

リポジトリブラウザの稼働に必要な,Windowsでの環境として,通信設定ファイル(HOSTS,SERVICES)を設定します。この作業は必須です。

(b) 運用開始時の設定

リポジトリブラウザで一般ユーザのパスワードを設定します。設定は任意ですが,機密保護のために設定することをお勧めします。