8.1.2 パス設定

<この項の構成>
(1) ネットワーク参照のためのパス設定
(2) パスの設定方法

(1) ネットワーク参照のためのパス設定

SEWB+/CONSTRUCTIONの環境設定パスでは,「テンプレート」,「データ定義」,「論理設計図」,「部品」,「XML」,「マップ定義」および「レコード定義」のファイルのパスを設定します。これらのファイルは,ルートドキュメントフォルダ下に格納されています。ルートドキュメントフォルダはOSで共有宣言されているため,チェックアウトしなくてもローカル環境のマシンからネットワーク参照できます。ネットワーク参照する場合は,環境設定のパス設定でネットワークパスを設定してください。

(2) パスの設定方法

プログラム定義で使用するファイルのパスの設定方法を示します。

(a) 相対パスでの設定

SEWB+/CONSTRUCTIONの環境設定でパスを設定しておくと,プログラム定義で使用したファイルはファイル名(相対パス)で保存されます。パスは,あらかじめ環境設定で設定しておくことをお勧めします。

(b) 絶対パスでの設定

SEWB+/CONSTRUCTIONの環境設定でパスを設定していない場合,プログラム定義で使用したファイルは,ドライブ名やコンピュータ名を含むファイル名(絶対パス)で保存されます。

また,絶対パスを相対パスに変換することができます。絶対パスから相対パスへの変換については,マニュアル「SEWB+/CONSTRUCTION アプリケーション開発ガイド」を参照してください。

(c) 複数パスの設定

環境設定では,複数のパスを設定できます。例えば,テンプレートファイルを修正して確認するために,修正前または修正中のファイルと修正後のファイルを別々のパスで保管します。それぞれのパスを検索したい順番に従って環境設定に設定しておくと,設定した順番にプログラム定義で使用されるので便利です。複数パスの設定方法はマニュアル「SEWB+/CONSTRUCTION アプリケーション開発ガイド」を参照してください。次に複数パスの設定を利用した作業手順を示します。

[図データ]

  1. データ定義を修正するために,修正作業用のフォルダ「Work」をローカルに作る。
    このとき,リポジトリには次のドキュメントが格納されていると仮定します。これらはリポジトリのフォルダ「Fix」に格納されています。
    • D1:修正したいデータ定義ファイル
    • D2:修正しないデータ定義ファイル
    • P1:D1,D2を参照するプログラム
  2. 環境設定で「Work」,「Fix」の順番で複数パスを設定しておく。
    「Work」はローカルパスで,「Fix」はネットワークパスでそれぞれ設定します。修正作業用のフォルダを必ず最初に設定してください。
  3. リポジトリから修正したいデータ定義を「Work」にチェックアウトして,修正する。
  4. 修正が終わったら,修正したデータ定義の妥当性をテストするために,プログラム定義を起動させる。
    複数パスの設定で先に「Work」が設定されているため,必ず「Work」のデータ定義が参照されます。「P1」が参照する「D1」は修正された「Work」フォルダのものが参照され,「D2」はリポジトリの「Fix」フォルダのものがネットワーク参照されます。
  5. テストでデータ定義の妥当性が確認されたら,「Work」のデータ定義を「Fix」にチェックインします。
    以降,プログラム定義を起動すると,複数パスの最初に設定された「Work」には該当するデータ定義がないため,2番目に設定された「Fix」のデータ定義を参照するようになります。
注※
「Work」のデータ定義を「Fix」にチェックインするときには,ローカルファイルに不要な資源を残さないように「チェックアウトファイルを削除する」が選ばれていることを確認し,選ばれていなければ選んでください。
(d) 複数パス設定の注意事項

環境設定で複数のパスを設定した場合,先に設定されたパスが優先されます。例えば,「C:¥修正中データ定義」,「¥¥NET¥データ定義」の順番に設定されている場合,「¥¥NET¥データ定義」のファイルを参照したい場合でも,同じ名前のファイルが「C:¥修正中データ定義」にあれば,そちらのファイルが参照されます。