実行環境がWSの場合,PC環境上のSEWB+で開発した成果物をWS側に転送してからコンパイルおよび動作確認をする必要があります。
WS上で動作確認をする場合の作業の流れを,次に示します。
図15-2 WS環境での動作確認
![[図データ]](figure/zu150200.gif)
作業手順を次に示します。
- ソースを含めた開発資源をリポジトリにドキュメント登録する
これによって,資源をチェックインされた状態にしておきます。それらの資源のうち,システムを構成するためのソースをシステム統合用ソースフォルダにまとめ,浮動システムバージョンとして登録しておきます。
開発作業が完了し,システム統合を開始する段階で,浮動システムバージョンを固定システムバージョンに変更します。
- 固定システムバージョンに登録されている資源を,SI支援ユティリティを使ってローカルファイル上に取り出す
- 取り出したファイル群を実行環境に転送する
この時に,ftpのテキストモードで転送することによって改行コードが変換されます。
- コンパイルおよびリンクを実行して,実行モジュールを作成する
- テストおよびデバッグを実行する
実機テストで不具合があった場合には,リポジトリに格納された資源を修正します。リポジトリの資源に対してチェックイン・チェックアウトをすると,浮動システムバージョンには,常に最新のドキュメントのバージョンが反映されます。
- 資源を再び固定システムバージョンに変更する
SI支援ユティリティの差分機能を利用して,前回,固定システムバージョンに変更した時以降に変更があったドキュメントだけを取り出します。これを転送してWS上のコンパイル環境に上書きすることによって,makeコマンドを使って,修正のあったソースだけを再コンパイルできます。