SEWB+の辞書は常に最新状態になるよう,自動的に更新されます。このため,データ定義の内容も常に最新状態を反映します。したがって,辞書を使用したデータ定義は常に最新状態なので履歴を採る必要はありません。ただし,データ定義の状態を保存しておきたい場合は,次のどちらかを実施してください。
レコードは,ソースプログラム中に書くCOPY文またはテンプレート記述言語の@@expand文で生成ソースに展開できます。COPY文と@@expand文で展開したときの違いを次に示します。
表5-1 COPY文と@@expand文の機能比較
相違点 | 展開方法 | |
---|---|---|
ソースプログラム中に書くCOPY文 | @@expand文 | |
取り込みのタイミング | COBOLソースのコンパイル時 | COBOLソースの生成時 |
取得できる関連 |
| プログラム定義,ソースプログラム,データ定義,レコード定義およびデータ項目間の関連を一度に取得できる。 |
データ定義変更時 | 該当するデータ定義の生成だけ必要 | データ定義を参照するすべてのプログラム定義でのソース再生成が必要 |
COBOL開発マネージャでの修正方法 | データ定義を開いて,生成してからビルドする(データ定義変更時)。 | ビルドによって,データ定義の変更内容(データ項目の変更を含む)は自動的に反映される。 |
ターゲットへの 反映手順 | 生成したレコードソースだけターゲットシステムへ転送し,ターゲットシステムで取り込んでいるCOBOLソースを再コンパイルする。 | 該当するCOBOLソースをすべて転送し,COBOLソースを再コンパイルする。 |