4.1.5 CSV形式ファイル出力コマンドRPCsvout)の使い方

CSV形式ファイル出力コマンドが格納されているディレクトリを示します。

<この項の構成>
(1) CSV形式ファイル出力コマンドが格納されているディレクトリ
(2) コマンド実行時の注意事項
(3) CSV形式ファイル出力コマンド(RPCsvout)の指定

(1) CSV形式ファイル出力コマンドが格納されているディレクトリ

(a) SEWB+/REPOSITORY(サーバ)の場合

コマンドは,次のディレクトリに格納されています。

SEWB+ 基本開発環境の組み込み先パス名¥Repository¥bin

SEWB+ 基本開発環境の組み込み先パス名は,デフォルトでは次のように設定されています。システムドライブとは,Windows 2000 Server,Windows Server 2003またはWindows Server 2003 x64が組み込まれているドライブです。

組み込み先パス名
  • Windows 2000 ServerまたはWindows Server 2003の場合
    システムドライブ:¥Program Files¥HITACHI¥Sewb
  • Windows Server 2003 x64の場合
    システムドライブ:¥Program Files(x86)¥HITACHI¥Sewb
(b) SEWB+/REPOSITORY-BROWSER(クライアント)の場合

コマンドは,次のディレクトリに格納されています。

SEWB+ 基本開発環境の組み込み先パス名¥Repository-Browser

SEWB+ 基本開発環境の組み込み先パス名は,デフォルトでは次のように設定されています。システムドライブとは,Windowsが組み込まれているドライブです。

組み込み先パス名
  • Windows 2000,Windows XP,Windows Server 2003またはWindows Vistaの場合
    システムドライブ:¥Program Files¥HITACHI¥Sewb
  • Windows Server 2003 x64の場合
    システムドライブ:¥Program Files(x86)¥HITACHI¥Sewb

(2) コマンド実行時の注意事項

(a) コマンドを実行する前に

サーバでコマンドを実行するときは,サーバではSEWB+/REPOSITORYからログアウトしておいてください。

(b) コマンド実行中にほかの作業をする場合

CSV形式ファイル出力コマンドでは,実行中に排他制御を行っていません。したがって,コマンドの実行中でも並行してほかの作業をすることができます。ただし,次に示す点に注意してください。

(3) CSV形式ファイル出力コマンド(RPCsvout)の指定

サーバのコマンドラインに,次に示す構文に従ってコマンドと引数を指定して実行します。サーバ上では,リポジトリのシステム管理者の権限で実行します。起動時に表示されるダイアログに,システム管理者のパスワードを入力する必要があります。クライアント上では,SEWB+ログインに指定されたユーザの権限で実行します。起動時に表示されるダイアログに,ユーザ名,ログイン先およびユーザのパスワードを入力する必要があります。

実行中には,データ項目または業務ルールの出力件数が表示されます。また,詳細情報がログファイルに出力されます。

(a) 形式
RPCsvout /F 出力CSV形式ファイル名 /D 辞書フォルダ名
〔 /K 辞書種別 〕〔 /C 出力国語別 〕〔 /N 出力言語別 〕
〔 /I 出力フィールド別 〕
〔 /T ヘッダの有無 〕
〔 /S IDの出力形式 〕
〔 /R 関連するデータ項目の出力形式 〕
〔 /U 出力基準とする日時 〕
〔 /L ログファイル名 〕
〔 /? 〕
(b) 引数
/F 出力CSV形式ファイル名
出力先のCSV形式ファイル名を指定します。既存のファイルを指定した場合は,コマンド実行後に表示されるメッセージで上書きするかどうかを確認してください。
/D 辞書フォルダ名
出力する辞書情報が格納されている辞書フォルダ名を指定します。
/K 辞書種別
出力する辞書の種別を指定します。省略時は「DI」が仮定されます。
DI:データ項目辞書
BR:業務ルール辞書
/C 出力国語別
出力する辞書項目の国語区分を指定します。環境構築ユティリティで設定した国語区分の順序に対応して1~4の数字で指定します。値の前に「:」を付けると,最初の行から指定した国語区分までが出力されます。省略時はすべての国語別情報が,国語別の登録順にCSV形式ファイルへ出力されます。
/N 出力言語別
出力する辞書項目の言語区分を指定します。環境構築ユティリティで設定した言語区分の順序に対応して1~10の数字で指定します。値の前に「:」を付けると,最初の行から指定した言語区分までが出力されます。省略時はすべての言語別情報が,言語別の登録順にCSV形式ファイルへ出力されます。
/I 出力フィールド別
出力するフィールドを指定します。環境構築ユティリティで設定したフィールドの順序に対応して,データ項目の場合は1~20,業務ルールの場合は1~3の数字で指定します。値の前に「:」を付けると,最初の行から指定したフィールドまでが出力されます。省略時はすべてのフィールドの情報が,フィールド別の登録順にCSV形式ファイルへ出力されます。
/T ヘッダの有無
CSV形式ファイルに,ヘッダを出力するかどうかを次の値で指定します。省略時は「nouse」が仮定されます。
use:ヘッダあり
nouse:ヘッダなし
/S IDの出力形式
CSV形式ファイル中のデータ項目および業務ルールのIDの出力形式を次の値で指定します。省略時は「nouse」が仮定されます。
use:システム内部IDを使用して出力する
nouse:システム内部IDを使用しないで,仮システム内部IDにして出力する
/R 関連するデータ項目の出力形式
CSV形式ファイルに,関連するデータ項目をデータ項目のIDで出力するか,プリフィックス付きデータ項目名で出力するかを次の値で指定します。省略時は「id」が仮定されます。
id:関連するデータ項目をデータ項目のIDで出力する。
name:関連するデータ項目をプリフィックス付きデータ項目名で出力する。
「id」を指定した場合,業務ルールのCSV形式ファイル中の関連データ項目IDは,引数「/S IDの出力形式」の指定に関係なく,常にシステム内部IDで出力されます。
/U 出力基準とする日時
指定した日時よりもあとに更新・追加したデータ項目または業務ルールだけをCSV形式ファイルに出力します。コマンドの引数に出力基準とする日時を指定してください。
省略時は,すべてのデータ項目または業務ルールをCSV形式ファイルに出力します。日付を指定して,時刻を省略した場合,時刻は「00:00:00」と仮定されます。
出力基準とする日時は,次の形式で指定してください。
  • YYYY/MM/DD〔△hh:mm:ss〕〔△TYPE〕
    △は半角スペースを示します。〔 〕内は省略できます。
    YYYY/MM/DDは西暦年月日を示します。hh:mm:ssは時刻を示します。
    TYPEは,指定した日時よりもあとに更新・追加したもののうち,どのデータ項目または業務ルールをCSV形式ファイルに出力するかを次の値で指定します。省略時は,「all」が仮定されます。
    all:更新・追加したすべてのデータ項目または業務ルール
    up:更新したデータ項目または業務ルールだけ
    new:追加したデータ項目または業務ルールだけ
/L ログファイル名
ログファイルの出力先を指定します。省略時は,出力する辞書の種別に応じて次のファイルがログファイルとして作成されます。
パス:環境変数「TEMP」または「TMP」に代入されている値
ファイル名:rpdicsvo.log(データ項目辞書),rpbrcsvo.log(業務ルール辞書)
/?
コマンドの構文と引数の指定方法を表示します。

注※
ログファイルはコマンドの実行ごとに上書きされます。残しておきたい場合は,異なるログファイル名を指定してください。
(c) リターン値

コマンドの実行が終了すると,次のリターン値が返されます。