4.2.3 ODBC入力コマンドRPOdbcin)の使い方

<この項の構成>
(1) ODBC入力コマンドが格納されているディレクトリ
(2) コマンド実行時の注意事項
(3) ODBC入力コマンド(RPOdbcin)の指定

(1) ODBC入力コマンドが格納されているディレクトリ

コマンドは,次のディレクトリに格納されています。

サーバのSEWB+ 基本開発環境の組み込み先パス名¥Repository¥bin

SEWB+ 基本開発環境の組み込み先パス名は,デフォルトでは次のように設定されています。システムドライブとは,Windows 2000 Server,Windows Server 2003またはWindows Server 2003 x64が組み込まれているドライブです。

(2) コマンド実行時の注意事項

(a) コマンドを実行する前に

コマンドを実行するサーバでは,SEWB+/REPOSITORYからログアウトしておいてください。

(b) コマンド実行時にほかの作業をする場合

ODBC入力コマンドでは,実行時に排他制御を行っていません。したがって,コマンドの実行中でもほかの作業をすることができます。ただし,次に示す点に注意してください。

(3) ODBC入力コマンド(RPOdbcin)の指定

サーバのコマンドラインに,次に示す構文に従ってコマンドと引数を指定して実行します。実行中には,データ項目の登録件数が表示されます。また,詳細情報がログファイルに出力されます。

(a) 形式
RPOdbcin /S データソース名 〔〔 /T 表名 〕... 〕
〔 /U ユーザID 〕〔 /P パスワード 〕
/D 辞書フォルダ名
〔 /O 所有者名 〕〔 /G グループ名 〕
〔 /C 登録先国語別 〕
〔 /Q SQLタイプ 〕
〔 /R 外部キー関連付けの有無 〕
〔 /N 辞書への登録方法 〕
〔 /L ログファイル名 〕
〔 /? 〕
(b) 引数
/S データソース名
ODBCコントロールパネルを使って追加およびセットアップしたデータソースの名称を指定します。
/T 表名
データソースの中から結合項目を生成する表名を指定します。省略すると,データソース中にあるすべての表から結合項目が生成されます。
/U ユーザID
データソースとなるデータベースに接続するため,必要に応じてユーザIDを指定します。
/P パスワード
データソースとなるデータベースに接続するため,必要に応じてパスワードを指定します。
/D 辞書フォルダ名
入力した情報の登録先となる辞書フォルダ名を指定します。
/O 所有者名1
作成する辞書の所有者名を指定します。省略時はシステム管理者が仮定されます。
/G グループ名1
作成する辞書のグループ名を指定します。省略時はシステム管理者が所属するグループが仮定されます。
/C 登録先国語別
登録する国語区分を指定します。環境構築ユティリティで設定した国語区分の順序に対応して1~4の数字で指定します。省略時は,データソースから得られた値がすべての国語別に登録されます。
/Q SQLタイプ
言語別SQLに登録するタイプを指定します。省略時は「ora」が仮定されます。
ora:言語別SQLに,ORACLEのタイプを登録
hir:言語別SQLに,HiRDBのタイプを登録
/R 外部キー関連付けの有無
外部キーの構成項目を,主キーとなるデータ項目に関連づけるかどうかを指定します。省略時は「nouse」が仮定されます。
nouse:外部キーでも新規にデータ項目を作成する
use:外部キーは主キーのデータ項目に関連づける
/N 辞書への登録方法
辞書フォルダへデータ項目を新規に登録するか,データ項目名で更新するかどうかを指定します。省略時は「new」が仮定されます。
new:すべてのデータ項目を新規に登録する
name:登録先の辞書フォルダに同じデータ項目名のデータ項目がある場合,定義情報を更新する
/L ログファイル名2
ログファイルの出力先を指定します。省略時は,次のファイルがログファイルとして作成されます。
パス:環境変数「TEMP」または「TMP」に代入されている値
ファイル名:rpodbcin.log
/?
コマンドの構文と引数の指定方法を表示します。

注※1
新しい辞書フォルダまたはデータ項目を登録するときに指定します。ここで指定した所有者名とグループ名は辞書フォルダ,データ項目に共通に設定されます。引数に指定する名称は,辞書登録するサーバに登録されているユーザ,グループの名称を使用してください。ユーザ,グループの登録についてはマニュアル「SEWB+/REPOSITORY 運用ガイド」を参照してください。なお,この指定では,既存の辞書情報に設定されている所有者名およびグループ名は変更できません。
注※2
ログファイルはコマンドの実行ごとに上書きされます。残しておきたい場合は異なるログファイル名を指定してください。
(c) リターン値

コマンドの実行が終了すると,次のリターン値が返されます。