4.3.3 詳細項目の変換規則

ここでは,SEWB3データ項目の詳細項目と,SEWB+/REPOSITORYのデータ項目および業務ルールとの対応と変換規則について説明します。移行の主な規則を次に示します。

<この項の構成>
(1) 詳細項目の変換
(2) 業務ルールの名称の付加規則
(3) 業務ルールと関連するデータ項目の適用形態の設定
(4) 内部項目の変換

(1) 詳細項目の変換

SEWB3データ項目の詳細項目とデータ項目および業務ルールの定義項目との対応関係と変換規則を,表4-17に示します。

表4-17 詳細項目からデータ項目および業務ルールへの変換

SEWB3 データ項目辞書SEWB+ 辞書
詳細項目の種別定義項目辞書の種別定義項目
入力項目入力項目名データ項目データ項目名
日本語名データ項目標準名称(日本語)
タイプデータ項目タイプ
整数部けた数データ項目けた数
小数部けた数データ項目小数部けた数
使用目的データ項目フィールド5
コメント,
ワーク領域名,
編集キーワード
データ項目コメント(日本語)
フリー定義情報業務ルールルールスクリプト
出力項目出力項目名データ項目データ項目名
日本語名データ項目標準名称(日本語)
タイプデータ項目タイプ
整数部けた数データ項目けた数
小数部けた数データ項目小数部けた数
使用目的データ項目フィールド5
コメント,
ワーク領域名,
編集キーワード
データ項目コメント(日本語)
フリー定義情報業務ルールルールスクリプト
チェック条件条件項目名データ項目データ項目名
日本語名データ項目標準名称(日本語)
タイプデータ項目タイプ
整数部けた数データ項目けた数
小数部けた数データ項目小数部けた数
使用目的データ項目フィールド5
コメント,
ワーク領域名,
条件キーワード,
エラーコード,
メッセージ可変部
データ項目コメント(日本語)
フリー定義情報業務ルールルールスクリプト
条件キーワード条件キーワード,
コメント,
条件式
データ項目コメント(日本語)
エラーコードエラーコード,
エラーメッセージ
データ項目コメント(日本語)

(2) 業務ルールの名称の付加規則

SEWB3データ項目で,日本語名を定義している場合と定義していない場合とでは名称が付けられる規則が異なります。

(a) 日本語名を定義していない場合

「データ項目名」と「詳細項目の種別」が順に組み合わされて業務ルール名が付けられます。詳細項目の種別は,次の全角文字に変換されます。

入力項目…「入力」

出力項目…「出力」

チェック条件…「チェック」

(b) 日本語名を定義している場合

この場合は,業務ルール名と標準名称(日本語名)が付けられます。

(3) 業務ルールと関連するデータ項目の適用形態の設定

SEWB3データ項目の詳細項目から,SEWB+に移行した業務ルールとデータ項目に関連が付けられます。また,移行した業務ルールには,データ項目の適用形態,キーワードおよび適用条件が次のように設定されます。

(4) 内部項目の変換

詳細項目の内部項目の変換規則を次に説明します。

なお,SEWB3/DATAITEMのバージョン01-13から,ワーク領域に日本語名が追加されました。01-13より前のバージョンで作成したエクスポートファイルを移行する場合,日本語名は省略されます。

(a) 移行順序

データ項目の日本語のコメントに,次の順番で移行されます。

  1. 内部構造:
    レベル,従属項目名,再定義従属項目名
  2. ワーク領域:
    レベル,ワーク領域名,日本語名,タイプ,けた数,整数部,小数部,反復回数,再定義ワーク領域名
  3. 詳細項目のワーク領域名
  4. 詳細項目のキーワード
  5. 詳細項目のエラーコード
  6. 詳細項目のメッセージ可変部
  7. リソース区分
  8. 漢字タイトル
  9. 仮名タイトル
  10. 日本語説明文
1.~10.の長さが6,500バイトを超える場合には,6,501バイト目以降(2バイトコードがあれば6,500バイト目以降)が切り捨てられます。
(b) ワーク領域の移行

詳細項目にワーク領域名がある場合には,ワーク領域定義情報(レベル,ワーク領域名,日本語名,タイプ,けた数,整数部,小数部,反復回数および再定義ワーク領域名)がデータ項目の日本語のコメントに移行されます。

(c) キーワードの移行

詳細項目にキーワードがある場合には,そのキーワード情報(キーワード,コメントおよび条件式)が,データ項目の日本語のコメントに移行されます。

(d) エラーコードの移行

詳細項目にエラーコードがある場合には,そのエラーコード情報(エラーコード,エラーメッセージ)がデータ項目の日本語のコメントに移行されます。

(e) コメントのフォーマット
コメントに移行される場合のフォーマット
  • 内部構造:レベル,従属項目名,再定義従属項目名
  • ワーク領域:レベル,日本語名,ワーク領域名,タイプ,けた数,整数部,小数部,反復回数,再定義ワーク領域名
  • ワーク領域名:XXXXX
  • キーワード:XXXXX,コメント,条件式
  • エラーコード:XXXXX,メッセージ可変部,エラーメッセージ
  • リソース区分:XXXXX
  • 漢字タイトル:XXXXX
  • 仮名タイトル:XXXXX
  • 日本語説明文:XXXXX
XXXXXは,定義情報を示します。
内部項目の移行の例
内部項目の移行の例を,図4-8に示します。

図4-8 内部項目の移行の例

[図データ]