付録B.1 ERwin/ERXからデータ分析情報を連携する

SEWB+/REPOSITORYでは,ERwin/ERXからデータ項目辞書への連携をサポートしています。ここでは,CSV形式ファイルを経由して行う,ERwin/ERXで作成したデータ分析情報の連携について説明します。

ERwin/ERXからは,3通りのレポート形式から情報を辞書に登録できます。辞書に登録できるレポート形式はERwin/ERXのバージョンによって異なります。

辞書登録の概要を,図B-1に示します。

図B-1 ERwin/ERXからの辞書登録

[図データ]

  1. ERwin/ERXのレポート(エンティティレポート,属性レポートまたはテーブルレポート)から,CSV形式ファイルを出力する
    SEWB+/REPOSITORYの辞書へ連携するには,各レポート形式に専用のフォーマットのCSV形式ファイルを使用します。ERwin/ERXで,このマニュアルの説明に従って出力項目を設定し,CSV形式ファイルを出力してください。
    ERwin/ERXのフィルタ機能を使って一部のエンティティの内容だけを出力したレポートを辞書登録したとき,FK属性(外部キー属性)に対応するPK属性(主キー属性)の定義が同一レポート内に存在しないと,FK属性のデータ項目は対応するPK属性を継承できない場合があります。FK属性を含むエンティティをフィルタ出力するときは,対応するPK属性を含むエンティティも同時にフィルタ出力対象にしてください。
  2. 辞書登録の準備をする
    ここからのSEWB+/REPOSITORYの作業は,システム管理者が行ってください。必要に応じて,次の準備をします。
    • 辞書フォルダを準備する
    • ERwin/ERXタイプをSEWB+/REPOSITORYの分類区分やタイプなどに変換するためのタイプマッピング規則を,環境構築ユティリティでカスタマイズする(ただし,標準で用意されている規則を適用する場合はカスタマイズは不要)
  3. CSV形式ファイルの入力を実行する
    登録するCSV形式ファイル,登録先の辞書フォルダなどを指定して実行します。
    [スタート]メニューの[プログラム]または[すべてプログラム]から[Sewb+]-[Repository]-[CSV入力]を選ぶと表示されるダイアログから実行する場合は,[CSV入力オプション]ダイアログで必ず次のオプションを指定してください。
    • 「CSV入力フォーマット種別」で「ERwin/ERX」を選ぶ
    • 「レポート形式選択」で該当するレポート形式を選ぶ
    CSV形式入力コマンドを使ってコマンドラインから実行する場合は,必ず引数「/M ファイルフォーマット種別」を指定してください。この引数には,ERwin/ERXで出力したレポート形式に対応した値を指定します。
    • エンティティレポート形式:/M ewe
    • 属性レポート形式:/M ewa
    • テーブルレポート形式:/M ewt

ERwin/ERXでエンティティの属性のカラム名を一意に定義していれば,エンティティレポートと属性レポートの情報をデータ項目辞書で統合できます。統合するには,先にエンティティレポートをデータ項目辞書に入力し,次に属性レポートをデータ項目辞書に入力します。統合する場合には,CSV形式ファイル入力コマンドの引数「/S 辞書の登録方法」に「name」を指定,または[CSVオプション]ダイアログの「辞書の登録方法」に「データ項目名/業務ルール名で更新する」を指定してください。なお,統合するとき,エンティティレポートから変換されたデータ項目に,属性レポートから変換されたデータ項目の情報が上書きされる場合があります。

CSV形式の記述規則やCSV形式ファイルの入力の詳細は,「4.1 CSV形式ファイルを使って辞書登録と出力をする」を参照してください。