2.5.2 辞書のレコード定義(最上位結合項目)を登録する

ここでは,辞書のレコード定義(最上位結合項目)を登録するする場合について説明します。

<この項の構成>
(1) リポジトリブラウザを使ったレコード定義(最上位結合項目)の登録
(2) レポート出力に使用するレコード定義(最上位結合項目)を登録するには
(3) レコード定義(最上位結合項目)を変更する

(1) リポジトリブラウザを使ったレコード定義(最上位結合項目)の登録

辞書のレコード定義を構成するデータ項目と結合項目は,すでに辞書に登録されていることが前提になります。リポジトリブラウザを使ったレコード定義(最上位結合項目の定義)の登録手順は,結合項目を登録する場合と同様です。

レコード定義(最上位結合項目)を登録するには,データ項目を作成するダイアログの[基本属性]タブで,データ項目種別から「結合項目」を選択し,さらに「最上位結合項目」を指定してください。また,結合項目を構成する構成項目の順番は,レコード構造の設計で決めたデータ項目の並び順と一致させてください。

また,結合項目ブラウザを起動してレコード定義(最上位結合項目)を登録することもできます。結合項目ブラウザを起動するには,リポジトリブラウザの[リポジトリ]-[結合項目ブラウザ]を選びます。

(2) レポート出力に使用するレコード定義(最上位結合項目)を登録するには

レポート出力アプリケーションに使用するデータファイル用のレコード定義(最上位結合項目)には,アプリケーションからのデータの出力形態を考慮することをお勧めします。

COBOL言語でレポート用のデータファイル(CSV形式ファイルまたはFIX形式ファイル)を出力するアプリケーションを作成するには,表計算プログラム入出力機能またはテキストファイル機能を使用します。これらは日立COBOLで提供している機能です。この機能では,集団項目に従属する基本項目のデータを出力します。このため,レコード定義(最上位結合項目)も,この出力形態に合わせて,1階層のデータ項目の結合関係で構成するようにしてください。次の例のように,単独のデータ項目をフラットに並べた構造にします。

注※
FIX形式のデータファイルおよびテキストファイル機能を使用するのは,帳票設計ツールにEUR Professional Editionを使用している場合だけです。
[図データ]

(3) レコード定義(最上位結合項目)を変更する

基本的には,アプリケーション開発を始める前にレコード定義(最上位結合項目)を用意しておきますが,アプリケーション開発中でもレコード定義(最上位結合項目)を変更しなければならない場合が考えられます。このようなとき,SEWB+/CONSTRUCTIONのデータ定義から,レコード定義(最上位結合項目)を構成するデータ項目を追加したり変更したりできます。しかし,SEWB+/CONSTRUCTIONからは,新しいレコード定義(最上位結合項目)を作成することはできません。新しいレコード定義(最上位結合項目)が必要な場合には,リポジトリブラウザを使って辞書の作成者が登録してください。