はじめに

このマニュアルは次に示すプログラムプロダクトのリポジトリ管理機能およびリポジトリブラウザ機能を使って,辞書を設計および管理する方法について説明したものです。

 

SEWB+ 基本開発環境セットは,SEWB+ 基本開発環境とGroupmax ObjectServerから構成されます。

また,SEWB+ 基本開発環境は,次に示す機能から構成されます。

なお,このマニュアルでは,リポジトリ管理機能SEWB+/REPOSITORY,リポジトリブラウザ機能をSEWB+/REPOSITORY-BROWSERまたはリポジトリブラウザと表記しています。また,特に区別する必要がない場合は,SEWB+/REPOSITORYとSEWB+/REPOSITORY-BROWSER(またはリポジトリブラウザ)を併せて,SEWB+/REPOSITORYと表記しています。

対象読者

マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す章と付録から構成されています。

第1章 概要
システム開発での辞書の位置付け,辞書が管理する情報や,辞書とSEWB+ツール(分散開発環境でシステム開発を支援するSEWB+シリーズのツールの総称)がどのように関係するのかについて説明しています。また,辞書の設計から運用までの,辞書に関係する作業の流れについて説明しています。
第2章 辞書の設計
SEWB+/REPOSITORYの辞書の仕組みを有効に利用して,システム開発に効果的に役立たせるための辞書の設計について説明しています。
第3章 辞書の環境設定と運用
サーバの環境構築ユティリティを使った辞書の準備について説明しています。また,辞書を管理する場合に参考となる資源管理の目安,アクセス権の設定や,複数サーバ間での辞書の運用について説明しています。
第4章 辞書情報の一括登録と出力
SEWB+/REPOSITORYでは,既存資産を有効利用し,辞書情報を一括して扱うための機能をサーバに用意しています。ここでは,CSV形式ファイルによる辞書情報の入出力,データベースからのデータ項目の生成,およびSEWB3データ項目辞書の移行について説明しています。
第5章 EUR Professional Editionのレポート設計
帳票設計ツールにEUR Professional Editionを使用すれば,辞書に登録した情報を利用して効率良くレポートを設計したり,レポート出力アプリケーションを作成したりできます。ここでは,辞書の情報がどのように利用されるかや,利用の手順などを説明しています。
第6章 APPGALLERY Enterpriseのクライアントアプリケーション作成
SEWB+/REPOSITORYでは,アプリケーション開発環境にAPPGALLERY Enterpriseを使用したクライアントアプリケーションの作成を支援しています。ここでは,連携の概要,辞書側での準備や利用の手順などを説明しています。
付録A 標準データ項目辞書の紹介
標準データ項目辞書について説明しています。
付録B ERwin/ERXからの辞書登録
ERwin/ERXからの辞書登録について説明しています。
付録C 命名ルールインタフェース
命名ルールインタフェースについて説明しています。
付録D 検査項目インタフェース
検査項目インタフェースについて説明しています。
付録E 標準提供の同一項目用業務ルール
標準提供の同一項目用業務ルールについて説明しています。
付録F 用語解説
マニュアル中で使用している用語について説明しています。

関連マニュアル

このマニュアルの関連マニュアルを次に示します。必要に応じてお読みください。

SEWB+/REPOSITORY 運用ガイド(3020-3-N81)

SEWB+ クライアントサーバシステム開発ガイド(3020-3-N83)

SEWB+/CONSTRUCTION アプリケーション開発ガイド(3020-3-N84)

SEWB+/RECORD DEFINER ユーザーズガイド(3020-3-N85)

Groupmax Object Server Version 6 システム管理者ガイド(3020-3-B56)

SEWB+/CS - DESIGN ユーザーズガイド(3020-3-770)

SEWB+/STANDARD-DICTIONARY 標準データ項目辞書 使用の手引(3020-3-719)

SEWB+/REPORT MANAGER ドキュメント作成支援 使用の手引(3020-3-720)

SEWB+/STANDARD-SUBROUTINE 標準サブルーチン 使用の手引(3020-3-725)

APPGALLERY プログラマーズガイド(3020-7-432)

EUR 導入(3020-7-053)1

EUR 帳票設計(3020-7-054)1

EUR 帳票出力(3020-7-055)1

EUR 導入(3020-7-471)2

EUR 帳票設計(3020-7-472)2

EUR 帳票出力(3020-7-473)2

SEWB3 データ項目設計支援 使用の手引(3000-7-455)

SEWB3 運用の手引(3000-7-451)

注※1
EUR Version 4の場合にお読みください。
注※2
EUR Version 5の場合にお読みください。

マニュアル体系

SEWB+シリーズのマニュアル体系を次に示します。

[図データ]

読書手順

このマニュアルは,利用目的に合わせて次の個所をお読みいただくことをお勧めします。

マニュアルを読む目的記述個所
SEWB+/REPOSITORYの辞書の概要について知りたい1章
辞書の設計について知りたい設計手順2.1節
ドメインの分析2.2節
名称の標準化2.3節
データ項目の設計2.4節
レコード構造の設計2.5節
業務ルールの設計2.6節
辞書登録の確認2.7節
辞書の環境設定と,管理・運用の作業について知りたい辞書の準備3.1節
辞書情報のセキュリティ3.2節
辞書の配布,複製3.3節
辞書情報の一括登録と出力について知りたいCSV形式ファイルを使って辞書登録と出力をする4.1節
データベースから辞書のレコード定義(最上位結合項目)を生成する4.2節
SEWB3資産を移行する4.3節
EUR Professional Editionを使ったレポートの設計について知りたい5章
APPGALLERY Enterpriseと連携したクライアントアプリケーションの作成について知りたい6章
標準データ項目辞書について知りたい付録A
ERwin/ERXからの辞書登録について知りたい付録B
命名ルールインタフェースについて知りたい付録C
検査項目インタフェースについて知りたい付録D
標準提供の同一項目用業務ルールについて知りたい付録E
このマニュアルで使用する用語について知りたい付録F

このマニュアルでの表記

このマニュアルでは,製品名および機能名を次のように表記しています。

正式名称表記
Groupmax Object Server Version 6Groupmax Object ServerObject Server
Groupmax High-end Object Server Version 6Groupmax High-end Object Server
JP1/NETM/Audit - ManagerJP1/NETM/Audit
Microsoft(R) Visual C++(R)VC++
Microsoft(R) Windows(R) 2000 Professional Operating System 日本語版Windows 2000 ProfessionalWindows 2000Windows
Microsoft(R) Windows(R) 2000 Server Operating System 日本語版Windows 2000 Server
Microsoft(R) Windows(R) 2000 Advanced Server Operating System 日本語版
Microsoft(R) Windows(R) 2000 Datacenter Server Operating System 日本語版
Microsoft(R) Windows(R) XP Home Edition Operating System 日本語版Windows XP
Microsoft(R) Windows(R) XP Professional Operating System 日本語版
Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003, Enterprise Edition x86 日本語版Windows Server 2003
Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003, Standard Edition x86日本語版
Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 R2, Enterprise Edition x86 日本語版
Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 R2, Standard Edition x86日本語版
Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003, Enterprise x64 Edition 日本語版Windows Server 2003 x64
Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003, Standard x64 Edition 日本語版
Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 R2, Enterprise x64 Edition 日本語版
Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003 R2, Standard x64 Edition 日本語版
Microsoft(R) Windows Vista(TM) Business 日本語版Windows Vista
Microsoft(R) Windows Vista(TM) Enterprise 日本語版
Microsoft(R) Windows Vista(TM) Ultimate 日本語版
Microsoft(R) WordMicrosoft Word
SEWB+/CS - DESIGNSEWB+/CS-DESIGN
SEWB+ 基本開発環境のプログラム構築支援機能SEWB+/CONSTRUCTION
SEWB+ 基本開発環境のレコード設計支援機能SEWB+/RECORD DEFINER

このマニュアルでのバージョン表記

このマニュアルでは,SEWB+ 基本開発環境セットとSEWB+ リポジトリ セットのバージョンを次のように表記しています。

バージョンこのマニュアルでのバージョン表記
SEWB+ 基本開発環境セット03-00SEWB+ 基本開発環境 03-00
SEWB+ リポジトリ セット02-57SEWB+/REPOSITORY 02-08
02-55
02-53SEWB+/REPOSITORY 02-07
02-51SEWB+/REPOSITORY 02-06
02-49SEWB+/REPOSITORY 02-05
02-47SEWB+/REPOSITORY 02-04
02-45SEWB+/REPOSITORY 02-03
02-43SEWB+/REPOSITORY 02-02
02-41SEWB+/REPOSITORY 02-01
02-00SEWB+/REPOSITORY 02-00

このマニュアルで使用する略語

略語正式名称
APIApplication Program Interface
C/SシステムClient and Server System
CORBACommon Object Request Broker Architecture
CSVComma Separated Values
DAMDirect Access Method
DBData Base
DBMSDatabase Management System
DLLDynamic Linkage Library
EUCEnd User Computing
GUIGraphical User Interface
IDLInterface Definition Language
ODBCOpen Database Connectivity
OMGObject Management Group
ORBObject Request Broker
OSOperating System
PCPersonal Computer
RDBRelational Data Base
RPCRemote Procedure Call
SQLStructured Query Language
TAMTable Access Method

このマニュアルで使用する記号

このマニュアルで使用する記号を次のように定義しています。

記 号意 味
[  ]メニュー
[  ]ボタン
[  ]ダイアログ
など
メニュータイトル,メニュー項目,ダイアログボックスのボタン,操作キー,ウィンドウ,ダイアログボックスなどを示します。
[A]-[B]-の前に示した[A]メニューから[B]を選択することを示します。

構文の説明で使用する記号

このマニュアルのコマンドの構文の説明では,次の記号を使用します。

記 号意 味
〔 〕この記号で囲まれている項目は,省略してもよいことを示します。
複数の項目が縦または横に並べて記述されている場合には,すべてを省略できます。
記述が省略されていることを示します。
この記号の直前に示された項目を繰り返して複数個を指定できます。

図中で使用する記号

このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。

[図データ]

マニュアルで使用する文字種の表現

このマニュアルでは,文字種は次の「文字セット」で表現します。

文字セット定 義備 考
英字英大文字(A~Z)および英小文字(a~z)1バイトを1文字とする半角文字
英大文字A~Z,¥,@,#
カナ文字ア~ン,゛,゜,ー,およびカナ小文字
数字0~9
数値数字,.,+,-
英数字英字および数字
日本語文字シフトJIS標準漢字コードで定められた漢字2バイトを1文字とする全角文字

このマニュアルで使用する画面図と操作説明で使用するOSのメニュー項目について

このマニュアルでは,特に断りのないかぎり,次に示すOSの場合に表示される画面,メニュー名およびアイコンを使用して説明しています。これらのOS以外を使用している場合,画面,メニュー名およびアイコンが異なることがあります。詳細は各OSのマニュアルを参照してください。

機能名OS
SEWB+/REPOSITORYWindows Server 2003
SEWB+/REPOSITORY-BROWSERWindows Vista
SEWB+/CONSTRUCTION
SEWB+/RECORD DEFINER

マニュアルとヘルプを効果的にお使いいただくために

SEWB+/REPOSITORYではオンラインヘルプ(以降,ヘルプと呼びます)を提供しています。利用の目的に応じて,マニュアルとヘルプを使い分けることをお勧めします。

マニュアルは,SEWB+/REPOSITORY全体の機能や使い方を理解したいときや,プロジェクトに適した運用を検討するときにお使いください。

ヘルプは,SEWB+/REPOSITORYを操作中に機能の詳細を知りたいときにお使いください。ダイアログの操作方法,メニューバーの利用方法の詳細,または注意事項などを参照できます。ヘルプでは,次の内容を説明しています。

常用漢字以外の漢字の使用について

このマニュアルでは,常用漢字を使用することを基本としていますが,次に示す用語については常用漢字以外の漢字を使用しています。

個所(かしょ) 汎用(はんよう)

KB(キロバイト)などの単位表記について

1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。