4.1.2 システム開発環境の構築

COBOL2002またはVisual C++を利用してシステム開発をするときの環境を構築するため,ドキュメント種別の登録とドキュメントフォルダの作成をします。

<この項の構成>
(1) リポジトリに登録するドキュメント種別
(2) ドキュメントフォルダの作成

(1) リポジトリに登録するドキュメント種別

(a) COBOL2002の開発資源

COBOL2002の開発資源には,プロジェクトマスタファイルやCOBOLソースプログラムなどがあります。

リポジトリのドキュメント種別に登録する資源の例を表4-1に示します。自動的に生成される中間ファイルについては,リポジトリでは管理しない運用をお勧めします。

表4-1 ドキュメント種別に登録するCOBOL2002の開発資源の例

ドキュメント
種別
種別表示
名称
履歴
保有数
ファイルエクステンションテンプレートファイルパスファイルデータ種別サブファイル
projectfileプロジェクトマスタファイル65,534.pmiなしバイナリなし
executefileアプリケーション0.exeなしバイナリなし
dynamiclinklibraryダイナミックリンクライブラリ0.dllなしバイナリなし
cobolsource1COBOLソースプログラム65,534.cbl2なしテキストなし
oocobolsourceOOCOBOLソースプログラム65,534.ocbなしテキストなし
cobolcopy登録集原文65,534.cbl2なしテキストなし
inheritfile参照/継承ファイル65,534.ocbなしテキストなし
guidefineGUI定義ファイル65,534.gcbなしテキストなし
リポジトリブラウザでドキュメントを新規作成する運用の場合は,使用するテンプレートをテンプレートファイルパスに指定してください。
注※1
フリー形式のソースを併用する場合は,異なるドキュメント種別,(例えばcobolsourcefree,表示名称はCOBOLソースのままでよい)で登録してください。
注※2
ファイルエクステンションが同じでも異なるドキュメント種別を登録できます。

(b) Visual C++の開発資源

Visual C++の開発資源には,メイクファイルやC++ソースプログラムなどがあります。

リポジトリのドキュメント種別に登録する資源の例を表4-2に示します。自動的に生成される中間ファイルについては,リポジトリでは管理しない運用をお勧めします。

表4-2 ドキュメント種別に登録するVisual C++の開発資源の例

ドキュメント
種別
種別表示
名称
履歴
保有数
ファイルエクステンションテンプレートファイルパスファイルデータ種別サブファイル
makefileメイクファイル65,534.makなしテキストなし
executefileアプリケーション0.exeなしバイナリなし
dynamiclinklibraryダイナミックリンクライブラリ0.dllなしバイナリなし
staticlinklibraryスタティックリンクライブラリ0.libなしバイナリなし
cppsourceC++ソースプログラム65,534.cppなしテキストなし
headerfileヘッダファイル65,534.hなしテキストなし
resourcefileリソースファイル65,534.rcなしテキストなし
resourcefile2カスタムリソースファイル65,534.rc2なしテキストなし
definitionfileモジュール定義ファイル65,534.defなしテキストなし
iconfileアイコンファイル65,534.icoなしバイナリなし
リポジトリブラウザでドキュメントを新規作成する運用の場合は,使用するテンプレートをテンプレートファイルパスに指定してください。

(c) ドキュメント種別の登録

ドキュメント種別を登録します。ドキュメント種別は,環境構築ユティリティで登録します。

  1. [スタート]メニューの[すべてのプログラム]から[Sewb+]-[Repository]-[環境構築ユティリティ]を選ぶ
    [パスワード設定]ダイアログが表示されます。
  2. パスワードを入力(または設定)する
    [環境構築ユティリティ]ダイアログが表示されます。
  3. 「環境構築項目一覧」から「ドキュメント種別」を選び,[設定]ボタンを押す
    [ドキュメント種別]ダイアログが表示されます。
  4. [登録]ボタンを押す
    「メインファイル設定」と「サブファイル設定」のタブが表示されます。
  5. [メインファイル設定]タブに,表4-1のドキュメント種別の設定をして[OK]ボタンを押す
    4.,5.の操作を登録するドキュメント種別の数だけ繰り返します。

(2) ドキュメントフォルダの作成

ドキュメントフォルダの構成例を図4-1に示します。

図4-1 ドキュメントフォルダの構成例

[図データ]

クライアントの作業ディレクトリは,ドキュメントフォルダの構成に対応させ,おのおののディレクトリへチェックアウトします。

共有リソースは,ネットワークドライブを利用して各クライアントから参照できます。

(a) ルートドキュメントフォルダの作成

ルートドキュメントフォルダは,環境構築ユティリティで作成します。

  1. [スタート]メニューの[すべてのプログラム]から[Sewb+]-[Repository]-[環境構築ユティリティ]を選ぶ
    [パスワード設定]ダイアログが表示されます。
  2. パスワードを入力(または設定)する
    [環境構築ユティリティ]ダイアログが表示されます。
  3. 「環境構築項目一覧」の「ルートドキュメントフォルダ」を選び,[設定]ボタンを押す
    [ルートドキュメントフォルダ]ダイアログが表示されます。
  4. [作成]ボタンを押す
    作成用の[ルートドキュメントフォルダ]ダイアログが表示されます。
  5. 作成用の[ルートドキュメントフォルダ]ダイアログに次の設定をする
    項目設定内容
    ルートドキュメントフォルダ名Project01-00
    ディレクトリ名C:¥COBOLまたはC:¥C++
    コメント任意
    所有者tanaka
    所有者のアクセス権フルコントロール
    グループProject
    グループのアクセス権読み取り
    全ユーザのアクセス権読み取り
  6. [OK]ボタンを押す
    ルートドキュメントフォルダが作成されます。
(b) ドキュメントフォルダの作成

ルートドキュメントフォルダの下に「基本仕様書」,「機能仕様書」および「詳細設計書」のドキュメントフォルダを作成します。

各ドキュメントフォルダは,リポジトリブラウザを使って次の手順で作成します。

  1. スタートアイコンの[すべてのプログラム]から[Sewb+]-[Repository-Browser]-[リポジトリブラウザ]を選ぶ
    リポジトリブラウザのウィンドウが表示されます。
  2. ルートドキュメントフォルダを選び,[リポジトリ]メニューの[新規作成]から[ドキュメントフォルダ]を選ぶ
    名称のないドキュメントフォルダが作成されます。
  3. ドキュメントフォルダの名称の領域に「基本仕様書」を入力する
  4. リポジトリブラウザのビュー上で「基本仕様書」のフォルダを選び,[リポジトリメニュー]から[プロパティ]を選ぶ
    [ドキュメントフォルダのプロパティ]ダイアログが表示されます。
  5. [ドキュメントフォルダのプロパティ]ダイアログの「アクセス権」タブを表示して,「グループのアクセス権」に「変更」を設定する
    同様に,「機能仕様書」と「詳細設計書」のフォルダを作成し,「グループのアクセス権」に「変更」を設定します。