5.3.2 インポートの実行
(1) コマンドによるインポートの実行
インポートのコマンドについて説明します。
インポートのコマンドのファイルは,次の場所に格納されています。
SEWB+ 基本開発環境の組み込み先のパス名¥bin¥RPimport
SEWB+ 基本開発環境の組み込み先のパス名は,デフォルトでは次のように設定されています。システムドライブとは,Windows 2000 Server,Windows Server 2003またはWindows Server 2003 x64が組み込まれているドライブです。
- Windows 2000 ServerまたはWindows Server 2003の場合
システムドライブ:¥Program Files¥HITACHI¥Sewb
- Windows Server 2003 x64の場合
システムドライブ:¥Program Files(x86)¥HITACHI¥Sewb
インポートは,次のコマンドで実行します。
![[図データ]](figure/zu051400.gif)
- /nomsg
- インポートを実行するときに,ダイアログを表示しません。このオプションを指定すると,エラーメッセージ,問い合わせ,進ちょく情報のダイアログが表示されなくなります。このオプションを指定した場合,複数ファイルにわたって作成されたエクスポートファイルをインポートすることはできません。
- /rootdir ルートドキュメントフォルダ作成先フォルダパス
- /nomsgを指定し,かつインポートする資源の中にインポート先にないルートドキュメントフォルダがある場合,またはインポート運用の設定でインポート先にないルートドキュメントフォルダにインポートするように指定されている場合に,ルートドキュメントフォルダの作成先となるサーバPCのローカルフォルダのパスをフルパスで指定します。パス文字列中に空白がある場合は,ダブルクォーテーション(")で囲んでください。
(2) [インポート運用の一覧]ダイアログからのインポートの実行
[インポート運用の一覧]ダイアログで,実行するインポート運用を指定して[実行]ボタンを選ぶとインポートが実行されます。
(3) インポートの自動実行
Windows 2000 Server,Windows Server 2003またはWindows Server 2003 x64のatコマンドなどで,インポートのコマンド(Rpimport)を特定の時刻に実行するように登録することによって,インポートを自動化できます。atコマンドについての詳細は,各OSのヘルプを参照してください。
次に,自動実行をする際の注意事項を説明します。
- /nomsgを指定しない場合,エラー発生時には,エラーの発生を通知するダイアログが表示されます。その場合は,ユーザが[OK]ボタンを押してダイアログを閉じる必要があります。したがって,atコマンドを使ってインポートを自動実行する場合,/nomsgを指定しないときは必ずatコマンドに/interactiveを指定してください。/interactiveは,実行中のコマンドとユーザの対話を許可するオプションです。
/nomsgと/interactiveのどちらも指定しないでインポートを自動実行し,エラーが発生した場合は,インポートの実行を終了させるためにシャットダウンが必要になります。
atコマンド以外のコマンドでインポートを自動実行する場合も,/nomsgを指定しないときは同様の注意が必要です。
- atコマンド以外のコマンドでスケジュールした場合に,インポートのコマンドがWindows 2000 Server,Windows Server 2003またはWindows Server 2003 x64の「system」アカウント以外で実行されると,パスワード入力のダイアログが表示され,パスワードの入力が必要になるため注意してください。なお,atコマンドでスケジュールした場合は,インポートのコマンドは「system」アカウントで実行されるため,パスワードの入力は不要です。
(4) インポート実行時のエラー
インポート実行時にエラーが発生した場合は,メッセージログファイルにエラーの内容が出力されます。
(5) インポートの中止
インポートの実行時に表示される進ちょく情報ダイアログの[中止]ボタンを押すと,中止確認のダイアログが表示されます。そこで[OK]を押すとインポートが中止されます。
インポートを中止した場合,中止する前までの資源はインポート先に登録されているので,エクスポート元のリポジトリとインポート先のリポジトリで矛盾が生じてしまいます。インポート先のリポジトリを回復するためには,中止したインポートを再実行してインポートを完了させる必要があります。
(6) インポートの終了コード
インポートが終了すると,次に示す終了コードを返します。
- 0:正常終了
- 1:異常終了(処理を中止した)
- 2:引数不正
- 4:処理は終了したが,途中で続行可能なエラーが発生(メッセージログ出力ファイルに詳細なメッセージを出力した)
- 5:インポートする情報がないので,インポートしないで終了
- 6:ユーザ応答による中止
強制終了の場合の終了コードは不定です。