リポジトリの運用時に,システム管理者はドキュメントや辞書の運用環境を設定します。運用環境は,「SEWB+/REPOSITORY」の「環境構築ユティリティ」を起動して設定します。各項目の設定規則については,ヘルプを参照してください。
最初に環境構築ユティリティを起動すると,管理者用のパスワードを設定するダイアログが表示されます。このダイアログで,パスワードを設定してください。パスワードは,6~8バイトの半角の英数字で記述します。2回目以降に起動するときには,このダイアログは表示されません。パスワードを問い合わせるダイアログが表示されます。
設定したパスワードを変更する場合は,[環境構築ユティリティ]ダイアログで「管理者のパスワード」を選択して設定します。
リポジトリのサーバに,同時にログインできるユーザ数(接続クライアント数)を設定します。ユーザ数は,[環境構築ユティリティ]ダイアログで「サーバ」を選択して設定します。設定できる範囲は,1~230です。デフォルトでは32に設定されています。
同時にログインできるユーザ数は,サーバのスペックやメモリサイズなどを考慮して設定してください。なお,OS のリソースおよび設定値によって異なりますが,同時にログインできるユーザは,40ユーザまでにすることを推奨します。サーバのメモリについては,「付録D.1 サーバに必要なハードウェアリソース」を参照してください。
設定値が有効になるのは,設定値の変更後にSEWB+/REPOSITORYを再起動したときです。
SEWB+クライアントプログラムをターミナルサービスクライアントから使用するかどうかを設定します。[環境構築ユティリティ]ダイアログで「サーバ」を選択して設定します。
設定するには,次のどちらかの項目を選択します。
SEWBツールからSEWB+/REPOSITORYへのアクセスログを出力するかどうかを設定します。[環境構築ユティリティ]ダイアログで「サーバ」を選択して設定します。設定するには,次のどれかの項目を選択します。
操作ログについては,「9. 操作ログの出力」を参照してください。
辞書を格納する辞書フォルダを作成します。辞書フォルダは,[環境構築ユティリティ]ダイアログで「辞書フォルダ」を選択して作成します。複数の辞書フォルダが作成できます。
辞書フォルダを作成するには,次の項目を設定します。
データ項目と業務ルールは,[環境構築ユティリティ]ダイアログで「データ項目」を選択して設定します。データ項目や業務ルールに対して,次の項目を設定します。
設定値が有効になるのは,設定値の変更後にSEWB+/REPOSITORYを再起動したときです。
CSV入力を使ってERwin/ERXのデータ分析情報をデータ項目辞書に取り込む場合,またはODBC入力(RPOdbcin)コマンドを使用する場合に,入力元で定義されたデータベースのタイプとSEWB+/REPOSITORYのデータ項目属性との対応規則を設定します。
これをタイプマッピングといい,[環境構築ユティリティ]ダイアログで「辞書ユティリティタイプマッピング」を選択して設定します。
データベース種別「ORACLE」と「HiRDB」のタイプマッピングの標準値が設定されています。必要に応じてこれをカスタマイズしたり,任意のデータベース種別のタイプマッピングを追加したりします。
ドキュメント,ドキュメントフォルダ,システムバージョン,およびシステムバージョンフォルダを新規に作成したときまたは登録したとき,所有者のアクセス権の初期属性を設定します。ドキュメントなどの設定は,[環境構築ユティリティ]ダイアログでドキュメントを選択後,「設定」を選択して行います。
ドキュメントの初期属性は,次の項目から設定します。
また,チェックアウト先コンピュータのIPアドレスを管理するかしないかを設定します。なお,NAT(Network Address Translation)などによって,クライアントのIPアドレスが変換される構成では,リポジトリサーバ側で認識するクライアントのIPアドレスが,チェックアウト先のコンピュータを一意に示さない場合があるため,チェックアウト先コンピュータのIPアドレスを管理しない設定にしてください。
SEWB+/REPOSITORYで扱わせたいドキュメント種別を登録します。ドキュメント種別は,[環境構築ユティリティ]ダイアログで「ドキュメント種別」を選択して登録します。
ドキュメントは,メインファイルとメインファイルに従属するサブファイルで構成されます。このため,ドキュメント種別を登録するには,メインファイルとサブファイルについてそれぞれ設定します。
ドキュメント種別の名称やファイルエクステンション(拡張子)を設定します。また,ドキュメント種別にファイルエクステンションを持たないファイルの設定や,登録するドキュメント種別ごとに履歴の保有数もメインファイルに対して設定できます。ただし,エクステンションを持たない,ドキュメント種別をエクスポートしたエクスポートファイルをインポートする時は,サーバのバージョンを02-02以降にしてください。
メインファイルには次の項目を設定します。
サブファイルがある場合は,サブファイルを設定します。サブファイルには次の項目を設定します。
環境構築ユティリティを使った方法のほか,次に示す方法でも登録されます。
環境構築ユティリティやインポートでドキュメント種別を登録をしたとき,異なる名称で同じファイルエクステンションのドキュメント種別がすでに存在していた場合には,そのファイルエクステンションに対するドキュメント種別が二重になってしまうため,注意してください。
ドキュメントを格納する最上位のフォルダを作成します。ルートドキュメントフォルダは,[環境構築ユティリティ]ダイアログで「ルートドキュメントフォルダ」を選択して作成します。一つのリポジトリに複数のルートドキュメントフォルダが作成できます。
ルートドキュメントフォルダを作成するには,次の項目を設定します。
バックアップ用のコマンドファイルを生成します。バックアップ用のコマンドファイルを生成するための設定は,[環境構築ユティリティ]ダイアログで「バックアップ」を選択して行います。
バックアップ用のコマンドファイルを生成するには,次の項目を設定します。
バックアップについては,「7. 資源のバックアップとリストア」を参照してください。