付録A.2 インストール

<この項の構成>
(1) インストール時の注意事項
(2) インストール手順

(1) インストール時の注意事項

(a) 新規にインストールする場合

SEWB+ 基本開発環境を新規にインストールする場合,SEWB+/CONSTRUCTIONのsewbenv.iniファイル(環境設定情報ファイル)でユーザ環境情報を設定できます。

ユーザ環境情報を設定したsewbenv.iniファイル(環境設定情報ファイル)をほかのユーザに配布したあと,SEWB+基本開発環境をインストールすると,sewbenv.iniファイル(環境設定情報ファイル)に指定した内容でSEWB+/CONSTRUCTIONのユーザ環境が設定されます。なお,配布されたsewbenv.iniファイル(環境設定情報ファイル)は,ログインユーザのユーザTEMP環境変数に定義されているフォルダに格納してください。また,sewbenv.iniファイル(環境設定情報ファイル)は,SEWB+基本開発環境のインストールを実行すると,自動的に削除されるので必要な場合は保存しておいてください。

sewbenv.iniファイル(環境設定情報ファイル)を利用する手順
  1. 任意の1台のPCにSEWB+ 基本開発環境をインストールする
    SEWB+/CONSTRUCTIONのsewbenv.iniファイル(環境設定情報ファイル)のサンプルが次の場所に格納されます。
    SEWB+ 基本開発環境の組み込み先のパス名¥Construction
    SEWB+ 基本開発環境の組み込み先パス名は,デフォルトでは次のように設定されています。システムドライブとは,Windowsが組み込まれているドライブです。
    • Windows 2000 Server,Windows XP,Windows Server 2003またはWindows Vistaの場合
      システムドライブ:¥Program Files¥HITACHI¥Sewb
    • Windows Server 2003 x64の場合
      システムドライブ:¥Program Files(x86)¥HITACHI¥Sewb
  2. sewbenv.iniファイル(環境設定情報ファイル)をコピーし,編集する
    sewbenv.iniファイル(環境設定情報ファイル)を任意のフォルダにコピーし,Windowsのメモ帳などを使用して編集します。
  3. sewbenv.iniファイル(環境設定情報ファイル)を配布する
  4. 配布されたsewbenv.iniファイル(環境設定情報ファイル)を格納する
    配布されたsewbenv.iniファイル(環境設定情報ファイル)は,ログインユーザのユーザTEMP環境変数に定義されているフォルダに格納してください。
  5. 各PCでSEWB+ 基本開発環境をインストールする
    sewbenv.iniファイル(環境設定情報ファイル)に指定されている内容でSEWB+/CONSTRUCTIONのユーザ環境が設定されます。
    なお,ユーザTEMP環境変数に定義されているフォルダに格納したsewbenv.iniファイル(環境設定情報ファイル)は,SEWB+基本開発環境のインストールを実行すると,自動的に削除されるので必要な場合は保存しておいてください。
sewbenv.iniファイル(環境設定情報ファイル)の例,および設定内容
sewbenv.iniファイル(環境設定情報ファイル)の例,および設定内容を次に示します。
sewbenv.iniファイル(環境設定情報ファイル)の例

[CONSTRUCTION-CURRENT] … セクション名
C_CobolSourceFormat=0
C_FairCopy=0
C_UOCFairCopy=0
C_Picture=41
C_Indent=2
C_Sequence=0
C_InitialSequence=100
C_IncrementSequence=100
C_DataGenerateType=0
C_TemplateFilePath=
C_DataDefFilePath=
C_LogicDesignFilePath=
C_PartsPath=
C_XMLFilePath=
C_XMAP3FilePath=
C_RecordDefFilePath=
C_Editor=
C_AllRuleExpand=0
C_UOCBeginPattern=
C_UOCEndPattern=
C_ProgramFileSaveType=0
C_DataFileSaveType=0

表A-3 sewbenv.iniファイル(環境設定情報ファイル)設定内容

項番キー名内容初期値設定値
1C_CobolSourceFormatCOBOLソースの正書法を指定する。00,1または2を半角で指定する。
  • 0:固定形式
  • 1:フリー形式
  • 2:ホスト向け固定形式
2C_FairCopyソースプログラムを自動清書するかどうかを指定する。00または1を半角で指定する。
  • 0:ソースプログラムを自動清書する
  • 1:ソースプログラムを自動清書しない
3C_OCFairCopyユーザ追加処理を生成するかどうかを指定する。00または1を半角で指定する。
  • 0:ユーザ追加処理をそのまま生成しない
  • 1:ユーザ追加処理をそのまま生成する
4C_PicturePIC句生成の開始位置を指定する。41
  • 固定形式またはホスト固定形式の場合:8~60の半角の整数を指定する。
  • フリー形式の場合:1~60の半角の整数を指定する。
5C_Indentインデントサイズを指定する。20~8の半角の整数を指定する。
6C_Sequence一連番号を付加するかどうかを指定する。00または1を半角で指定する。
  • 0:一連番号を付加しない
  • 1:一連番号を付加する
7C_InitialSequence一連番号の初期値を指定する。1001~999,999の半角の整数を指定する。
8C_IncrementSequence一連番号の増分値を指定する。1001~999,999の半角の整数を指定する。
9C_DataGenerateTypeデータ定義およびレコード定義の辞書の自動再入力をするかどうかを指定する。00または1を半角で指定する。
  • 0:辞書の自動再入力をする
  • 1:辞書の自動再入力をしない
10C_TemplateFilePathテンプレートファイルのパス名称を指定する。なし任意のパス名称を指定する。
複数指定する場合は,セミコロン(;)で区切って指定する。
なお,パス名の長さは,各OSのレジストリ値の制限に依存する。
11C_DataDefFilePathデータ定義ファイルのパス名称を指定する。なし任意のパス名称を指定する。
複数指定する場合は,セミコロン(;)で区切って指定する。
なお,パス名の長さは,各OSのレジストリ値の制限に依存する。
12C_LogicDesignFilePath論理設計図ファイルのパス名称を指定する。なし任意のパス名称を指定する。
複数指定する場合は,セミコロン(;)で区切って指定する。
なお,パス名の長さは,各OSのレジストリ値の制限に依存する。
13C_PartsPath部品ファイルのパス名称を指定する。なし任意のパス名称を指定する。
複数指定する場合は,セミコロン(;)で区切って指定する。
なお,パス名の長さは,各OSのレジストリ値の制限に依存する。
14C_XMLFilePathXMLファイルのパス名称を指定する。なし任意のパス名称を指定する。
複数指定する場合は,セミコロン(;)で区切って指定する。
なお,パス名の長さは,各OSのレジストリ値の制限に依存する。
15C_XMAP3FilePathマップ定義ファイルのパス名称を指定する。なし任意のパス名称を指定する。
複数指定する場合は,セミコロン(;)で区切って指定する。
なお,パス名の長さは,各OSのレジストリ値の制限に依存する。
16C_RecordDefFilePathレコード定義ファイルのパス名称を指定する。なし任意のパス名称を指定する。
複数指定する場合は,セミコロン(;)で区切って指定する。
なお,パス名の長さは,各OSのレジストリ値の制限に依存する。
17C_Editor使用エディタのパス名称を指定する。なし任意のパス名称を指定する。
なお,パス名の長さは,各OSのレジストリ値の制限に依存する。
18C_AllRuleExpand全ての業務ルールを展開するかどうかを指定する。00または1を半角で指定する。
  • 0:業務ルールを無条件に展開しない
  • 1:業務ルールを無条件に展開する
19C_UOCBeginPatternユーザ追加処理の開始コメントを指定する。なし1,024バイト以内の任意の文字列を指定する。
20C_UOCEndPatternユーザ追加処理の終了コメントを指定する。なし1,024バイト以内の任意の文字列を指定する。
21C_ProgramFileSaveTypeプログラム定義ファイルの新規格納形式を指定する。00または1を半角で指定する。
  • 0:バイナリ形式(*.csp)
  • 1:XML形式(*.csq)
22C_DataFileSaveTypeデータ定義ファイルの新規格納形式を指定する。00または1を半角で指定する。
  • 0:バイナリ形式(*.csd)
  • 1:XML形式(*.cse)
指定内容に誤りがある場合,または範囲外の値を指定した場合の動作は保証しません。

(b) 前製品から移行する場合

SEWB+ 基本開発環境をインストールする場合,前製品をアンインストールする必要があります。ただし,表A-4に示す情報を,SEWB+ 基本開発環境の機能で引き続き使用したい場合は,前製品をアンインストールする前に,SEWB+ 基本開発環境のインストールを実行してください。SEWB+ 基本開発環境のインストールを実行することで,表A-4に示す情報がSEWB+ 基本開発環境の機能で使用できるようになります。

表A-4 前製品からSEWB+ 基本開発環境の機能に引き継がれる情報

前製品SEWB+ 基本開発環境の機能に引き継がれる情報
P-2451-1424 SEWB+ リポジトリセット(SEWB+/REPOSITORY)※1すべての情報が引き継がれる
  • ユーザ登録情報※2
    ユーザ登録ファイル
    グループ登録ファイル
  • 環境構築ユティリティ情報※2
  • 差分管理情報※2
  • ルートドキュメント情報※2
P-2651-1524 SEWB+/REPOSITORY-BROWSERなし
P-2451-1F24 SEWB+/REPOSITORY-BROWSER Server
P-2651-8324 SEWB+/CONSTRUCTIONユーザが設定した環境設定情報
P-2451-8F24 SEWB+/CONSTRUCTION Server
P-F2651-83242 SEWB+/RECORD DEFINER
注※1
SEWB+ リポジトリセットの構成製品であるObjectServerについては,バージョン番号が変わる場合だけ上書きインストールしてください。バージョン番号が変わらない場合はそのまま使用できます。
注※2
前製品とインストール先が同じ(同一フォルダ)である場合だけ,情報は引き継がれます。

なお,前製品のP-2451-1424 SEWB+ リポジトリセットのSEWB+/REPOSITORYのアンインストール手順については,「付録A.3(1)(b) SEWB+ リポジトリセットのSEWB+/REPOSITORYのアンインストール手順」を参照してください。

(2) インストール手順

SEWB+ 基本開発環境をインストールするには,CD-ROMの提供媒体を使用する方法と,JP1/NETM/DMを使用してリモートインストールする方法があります。JP1/NETM/DMを使用する方法については,マニュアル「JP1 Version 8 JP1/NETM/DM 運用ガイド1 (Windows(R)用)」を参照してください。

(a) 新規にインストールする場合

SEWB+ 基本開発環境を新規にインストールする場合について説明します。

  1. SEWB+ 基本開発環境をインストールするホストに「Administrators」権限でログインする
    OSがWidows Vistaの場合は,一般ユーザでのログインもできますが,インストール時にWidows Vistaのユーザアカウント制御によって,Administrator権限に昇格してのインストールとなります。
  2. 提供媒体をCD-ROMドライブに入れる
    起動したインストーラの指示に従ってインストールを進めます。
    • ユーザ情報
      ユーザ名などを入力します。
    • インストール先フォルダ
      SEWB+ 基本開発環境の各機能をインストールするフォルダを指定します。
      デフォルトでは次のように設定されています。システムドライブとは,Windowsが組み込まれているドライブです。
      システムドライブ:¥Program Files¥HITACHI¥Sewb¥
      別のフォルダにインストールしたい場合は,[参照]ボタンを押して表示されるインストール先変更ダイアログでフォルダを選択してください。
      注※
      Windows Server 2003 x64を使用している場合,「システムドライブ:¥Program Files (x86)¥Hitachi¥Sewb¥」にリダイレクトされます。
(b) 前製品から移行する場合

前製品からSEWB+ 基本開発環境にバージョンアップする場合について説明します。

  1. SEWB+ 基本開発環境をインストールするホストに「Administrators」権限でログインする
  2. SEWB+/REPOSITORYのサービスを停止する
  3. 提供媒体をCD-ROMドライブに入れる
    起動したインストーラの指示に従ってインストールを進めます。
    インストールを進めると,前製品がインストールされていることを示すダイアログが表示されます。[OK]ボタンを押したあと,[はい]ボタンを押してインストールを中断してください。
  4. 前製品をアンインストールする
  5. SEWB+ 基本開発環境をインストールする