COBOL2002やVisual C++の開発資源を,SEWB+/REPOSITORYのリポジトリを利用して管理すると,共有資源の管理や開発資源のバージョン管理が効率良くでき,統合的な開発環境を実現できます。
SEWB+/REPOSITORYを利用してシステムを開発すると,次に示すような効果があります。
COBOL2002またはVisual C++と,SEWB+/REPOSITORYを利用して,システムを開発するときの作業について説明します。
システム管理者は,プロジェクトの開発形態や構成に従ってドキュメントフォルダを作成します。
COBOL2002またはVisual C++の開発資源のうち,定義ファイルやソースファイルなど,ユーザが管理するファイルと実行ファイルを登録します。自動的に生成される中間ファイルなどは,リポジトリに登録する必要はありません。
開発者は,担当のプロジェクト(プロジェクトマスタファイルまたはメイクファイルとその構成ファイル)単位で,クライアントの作業ディレクトリに,リポジトリのフォルダ構成をディレクトリ構成に置き換えた状態で参照専用チェックアウトします。その後,チェックアウトしたプロジェクトのビルドを実行して,中間ファイルを含めてすべてのファイルを生成すれば,作業領域の作成が完了します。
この後,担当モジュールの開発資源を更新専用チェックアウトして,修正,ビルドおよびテストをします。修正が確認された開発資源は,リポジトリにチェックインします。
共用資源は,OSのネットワーク機能を利用して,クライアントからサーバのファイルをネットワークで参照できます。この場合,サーバ側でネットワーク共有ポイント(ルートドキュメントフォルダ)を宣言しておく必要があります。ただし,この場合はクライアントからの更新権限は与えられません。
新規システムを開発する場合と,既存システムを流用して開発する場合では,作業の内容が異なります。新規システムの開発と既存システムの流用開発での作業を次に示します。