10.2.2 オペランドの意味
オペランドには,必ず指定するオペランドと任意に指定できるオペランドの2種類があります。
- 〈この項の構成〉
(1) 集約オプション
集約処理で使用する機能上のオプションを指定します。集約オプションのパラメタを次の表に示します。
複数のオプションを指定する場合は,次に示すどれかの方法で指定します。
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「-e△-i」のように分けて指定する(「△」は,スペース(空白)を示します)。
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「-ei」のようにつなげて指定する。
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「-if」をほかのオプションとつなげて指定する場合は,「-ifiv」のように「-if」を必ず先頭に指定する。
この指定は省略できます。省略した場合は,次のようになります。
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「-e」の指定を省略した場合,入力ファイルが共用モードでオープンされます。
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「-i」の指定を省略した場合,出力ファイル名と同じ名前のファイルがすでにあると,そのファイルの内容が書き換えられます。
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「-v」の指定を省略した場合,JIS8単位コードの体系に従ってキーが比較されます。
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「-if」の指定を省略した場合,演算符号が(F)16(絶対値)の集約項目を集約した結果の演算符号は(C)16(正)となります。
なお,集約オプションを指定する場合は,次の点に注意してください。
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入力ファイルの書き込みが許可されていない場合,および入力ファイルがすでにほかの処理でオープンされている場合は,「-e」は指定できません。
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キー属性に「-j」を指定していない場合は,「-v」を指定しても無効になります。
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集約項目のオプションに2進項目(n,m)を指定していない場合,「-b」を指定しても無効になります。
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「-if」を指定し,かつ演算符号に(C)16(正)と(F)16(絶対値)が混在している場合は,集約した結果の演算符号は保証しません。
(2) 入力ファイルのファイル編成
入力ファイルのファイル編成を指定します。
この指定は,省略できません。必ず指定してください。入力ファイルのファイル編成のパラメタを次の表に示します。
パラメタ |
意味 |
---|---|
-S |
固定長順ファイルを指定する。 |
-V |
可変長順ファイルを指定する。 |
-R |
固定長相対ファイルを指定する。 |
-W |
可変長相対ファイルを指定する。 |
-A |
テキストファイルを指定する。 |
(3) 出力ファイルのファイル編成
出力ファイルのファイル編成を指定します。出力ファイルのレコードの形式(固定長,可変長またはテキスト)は,入力ファイルと同じにしなければなりません。
この指定は,省略できます。指定を省略した場合は,入力ファイルと同じファイル編成が設定されます。
出力ファイルのファイル編成のパラメタを次の表に示します。
パラメタ |
意味 |
---|---|
:S |
固定長順ファイルを指定する。 |
:V |
可変長順ファイルを指定する。 |
:R |
固定長相対ファイルを指定する。 |
:W |
可変長相対ファイルを指定する。 |
:A |
テキストファイルを指定する。 |
(4) -Lレコード長
入力ファイル編成ごとのレコード長の指定方法を次の表に示します。
入力ファイル編成 |
レコード長の指定方法 |
---|---|
固定長順ファイル |
ファイルのレコード長を「1〜65,535」バイトの範囲で指定します。 |
可変長順ファイル |
指定は不要です。指定しても無視されます。 ただし,入力できるレコード長の範囲は,1〜65,535バイトです。 |
固定長相対ファイル |
|
可変長相対ファイル |
|
テキストファイル |
ファイルの最大レコード長を「1〜65,535」バイトの範囲で指定します。レコード長には,改行文字「X'0A'」は含みません。 この指定は省略できます。指定を省略した場合は,「65535」バイトが設定されます。 なお,レコード長を指定した方が,ソート時間が短くなります。 |
(6) キー属性
集約キーの属性を指定します。キー属性のパラメタを次の表に示します。
(7) +キー位置-キー長
キーの開始バイト位置を5桁以内の数字で指定します。開始バイト位置はレコードの先頭からのバイト位置(先頭を0とする)とします。開始バイト位置に指定できる値の範囲は,「0〜65,534」です。
また,キーのバイト長を4桁以内の数字「1〜4,096」で指定します。
この指定は,省略できません。必ず指定してください。
(8) -a集約項目情報
レコードを集約するための集約項目情報を指定します。指定できる集約項目の個数は,0〜64個です。集約項目情報の形式を次の図に示します。
無条件レコード抽出機能を使用する場合,集約項目の個数を0個(-aだけを指定)にします。無条件レコード抽出機能については,「2.5 無条件レコード抽出機能」を参照してください。
(a) -a集約項目の属性
集約項目の属性を指定します。集約項目の属性のパラメタを次の表に示します。
集約項目を複数個指定する場合は,集約項目同士が重なってはなりません。
また,集約項目は,集約キーと重なってはなりません。
(b) +項目位置-項目長
集約項目の開始バイト位置を5桁以内の数字で指定します。開始バイト位置はレコードの先頭からのバイト位置(先頭を0とする)とします。開始バイト位置に指定できる値の範囲は,「0〜65,534」です。
また,集約項目のバイト長を2桁以内の数字「1〜19」で指定します。
この指定は,省略できません。必ず指定してください。
- 集約項目の指定範囲
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集約項目は,次の範囲で指定してください。
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入力ファイルが固定長ファイルのとき,集約項目はレコード長の範囲
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入力ファイルが可変長ファイルのとき,集約項目は最小レコード長の範囲
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入力ファイルがテキストファイルのとき,集約項目は最小レコード長の範囲
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