5.19 -iosizeパラメタ
- 意味
-
exsortコマンドで処理する入力ファイル,出力ファイル,ソート用一時ファイル,マージ用一時ファイル,およびファイル分割用一時ファイルに対する1回のI/Oサイズを指定します。
- 形式1
-iosize I/Oサイズ
このパラメタで指定したI/Oサイズは,入力ファイルからの読み込み,出力ファイルへの書き出し,ソート用/マージ用一時ファイル,およびファイル分割用一時ファイルへの書き出しと読み込みに対して適用されます。
- 形式2
-iosize [inpiosize=I/Oサイズ] [outiosize=I/Oサイズ] [sorttmpiosize=I/Oサイズ] [mergetmpiosize=I/Oサイズ] [splittmpiosize=I/Oサイズ]※
- inpiosize = I/Oサイズ
-
このオペランドで指定したI/Oサイズは,入力ファイルからの読み込みに対して適用されます。
- outiosize = I/Oサイズ
-
このオペランドで指定したI/Oサイズは,出力ファイルへの書き出しに対して適用されます。
- sorttmpiosize = I/Oサイズ
-
このオペランドで指定したI/Oサイズは,ソート用一時ファイルへの書き出しに対して適用されます。
- mergetmpiosize = I/Oサイズ
-
このオペランドで指定したI/Oサイズは,マージ用一時ファイルへの書き出しに対して適用されます。
- splittmpiosize = I/Oサイズ
-
このオペランドで指定したI/Oサイズは,ファイル分割用一時ファイルへの書き出しと読み込みに対して適用されます。
オペランドを指定する場合は,1個以上の空白で区切って指定します。パラメタファイルの1行に複数のオペランドを指定できます。
形式1のI/Oサイズと同時に指定することはできません。同時に指定した場合はエラーとなり,KBLS1105-Eが出力されます。
-
exsortコマンドが発行する1回のI/Oサイズ(単位:KB)を10進数で指定します。I/Oサイズの指定できる範囲を次の表に示します。
表5‒67 ファイルの種別と指定したパラメタに対するデフォルトI/Oサイズ ファイルの種別
運用I/O
デフォルトI/Oサイズ
(単位:KB)
指定したパラメタ
-iosize
-iosize
inpiosize
-iosize
outiosize
-iosize
sorttmpiosize
-iosize
mergetmpiosize
-iosize
splittmpiosize
入力ファイル
標準入力
RD
8
×
×
−
−
−
−
上記以外
1,024
○※
○※
−
−
−
−
出力ファイル
標準出力
WR
8
×
−
×
−
−
−
上記以外
1,024
○
−
○
−
−
−
ソート用一時ファイル
WR
1,024
○
−
−
○
−
−
マージ用一時ファイル
WR
1,024
○
−
−
−
○
−
ファイル分割用一時ファイル
RD,WR
1,024
○
−
−
−
−
○
表5‒68 使用する機能とファイル編成の種類に対して指定できるI/Oサイズの範囲 使用する機能
ファイル編成の種類
-iosizeまたは-iosize inpiosizeに指定できるI/Oサイズの範囲(単位:KB)
ソート/コピー
-
固定長順
-
可変長順
-
テキスト
-
CSV
8〜32,768
マージ
-
固定長順
-
可変長順
64〜32,768
-
テキスト
-
CSV
8〜32,768
-
-
マージ機能(-function merge指定時)で固定長順ファイルまたは可変長順編成ファイルに対して指定できる範囲は,64〜32,768(KB)です。
-
標準入力ファイル,標準出力ファイルの場合,I/Oサイズを変更できません。このパラメタを指定しても無視されます。標準入力ファイル,標準出力ファイルのI/Oサイズは8(KB)に仮定されます。
-
このパラメタを省略した場合,次の表に示す環境変数を指定しているときは,環境変数に指定した値が設定されます。環境変数を指定していない場合,1,024KBが設定されます。
表5‒69 環境変数の指定 モード
環境変数
対象I/O-buff
32ビット版
EXSORTIOSIZE
入力ファイル
出力ファイル
一時ファイル(ソート/マージ)
EXSORTINPIOSIZE
入力ファイル
EXSORTOUTIOSIZE
出力ファイル
EXSORTSORTTMPIOSIZE
一時ファイル(ソート)
EXSORTMERGETMPIOSIZE
一時ファイル(マージ)
EXSORTSPLITTMPIOSIZE
一時ファイル(ファイル分割)
64ビット版
EXSORT64IOSIZE
入力ファイル
出力ファイル
一時ファイル(ソート/マージ)
EXSORT64INPIOSIZE
入力ファイル
EXSORT64OUTIOSIZE
出力ファイル
EXSORT64SORTTMPIOSIZE
一時ファイル(ソート)
EXSORT64MERGETMPIOSIZE
一時ファイル(マージ)
EXSORT64SPLITTMPIOSIZE
一時ファイル(ファイル分割)
- 注意事項
-
このパラメタで指定した値でI/O用バッファ領域を確保します。I/O用バッファ領域は,ファイルごとに確保する領域のため,使用メモリの再見積もりが必要となります。
- 指定例
-
・I/Oサイズに1MB(1,024KB)を指定する。
(例)-iosize 1024
・入力ファイルのI/Oサイズに128KB,出力ファイルのI/Oサイズに32KB,ソート用一時ファイルのI/Oサイズに2,048KB,マージ用一時ファイルのI/Oサイズに1,024KB,ファイル分割用一時ファイルのI/Oサイズに512KBを指定する。
(例)-iosize inpiosize=128 outiosize=32 sorttmpiosize=2048 mergetmpiosize=1024 splittmpiosize=512