SORT EEでは,exsortコマンドのレポート情報をログファイルに出力します。ログファイルの種類を次の表に示します。括弧内のファイル名は,64ビット版のログファイル名を示します。
表19-5 ログファイルの種類
ログファイル名 | ファイルの説明 | 出力方式 |
---|---|---|
ExSORT.log(ExSORT64.log) | (exsortコマンドログファイル) exsortコマンドのコマンドログ情報をテキスト形式で出力します。 SORT EE 08-50より前のファイル最大サイズは20MBです。 SORT EE 08-50以降のファイル最大サイズは50MBです。 | 追加書き |
ExSORT1.log(ExSORT641.log) | (ExSORT.logのバックアップファイル) ExSORT.logの出力量が最大サイズに達すると,「ExSORT1.log」のファイル名称でバックアップファイルを作成します。すでにバックアップファイルが存在する場合,既存のバックアップファイルを破棄し,新たにバックアップファイルを作成します。必要な場合は,定期的にバックアップファイルの内容を保存してください。 ファイルのバックアップローテーションについては,「図19-2 ファイルのバックアップローテーション(ExSORT1.log の場合の例)」を参照してください。 | 上書き |
ExSORT.conf(ExSORT64.conf) | (ExSORT.logのコントロールファイル) ExSORT.logを出力するためのコントロールファイルです。 | - |
exsortrepo.log(exsortrepo64.log) | (レポートログファイル) exsortコマンド実行時のリソース使用量などのレポート情報をテキスト形式で出力します。ファイルの最大サイズの初期値は50MBです。 ファイルの最大サイズは,環境ファイル「EXS_REPOLOG_FILESIZE」で,5~100(単位:MB)の範囲で変更できます。環境ファイル「EXS_REPOLOG_FILESIZE」については,「15.1.1(20) EXS_REPOLOG_FILESIZE」を参照してください。 | 追加書き |
exsortrepo1.log(exsortrepo641.log) | (exsortrepo.logのバックアップファイル) exsortrepo.logの出力量が最大サイズに達すると,「exsortrepo1.log」のファイル名称でバックアップファイルを作成します。すでにバックアップファイルが存在する場合,既存のバックアップファイルを破棄し,新たにバックアップファイルを作成します。必要な場合は,定期的にバックアップファイルの内容を保存してください。 ファイルのバックアップローテーションについては,「図19-2 ファイルのバックアップローテーション(ExSORT1.log の場合の例)」を参照してください。 | 上書き |
exsortrepo.conf(exsortrepo64.conf) | (exsortrepo.logのコントロールファイル) exsortrepo.logを出力するためのコントロールファイルです。 | - |
ファイルのバックアップローテーションを次の図に示します。
図19-2 ファイルのバックアップローテーション(ExSORT1.logの場合の例)
カレントファイルとバックアップファイルの最大2ファイル作成されます。
カレントファイルの出力量が最大サイズに達すると,ファイル名称を変更してバックアップファイルとして保存されます(1.)。カレントファイルには,改めて先頭から追加書きで出力されるため,ファイルサイズはいったん小さくなります。
2回目以降のローテーションでは,古いバックアップは破棄し(2.),ファイル名称を変更して新たなバックアップファイルとして保存されます(3.)。
SORT EEのログファイルは,次の表で示すディレクトリ下に作成されます。
表19-6 ログファイルを出力するディレクトリ
OS | ログファイル出力先ディレクトリ |
---|---|
Windows | 次の優先順位で使用するディレクトリが決まります。
|
UNIX | 次の優先順位で使用するディレクトリが決まります。
|
ログファイルの出力先ディレクトリは,環境ファイル「Exsortconf.iniファイル(64ビット版は「Exsortconf64.iniファイル」)」で指定します。環境ファイルには,次のとおり指定してください。なお,ログファイル出力先ディレクトリに書き込み権限がない場合,ログファイルは出力されません。
EXS_LOGPATH=ログファイル出力先ディレクトリ名 |
環境ファイルの作成先ディレクトリについては,「15.1 SORT EEの環境ファイルの設定」を参照してください。
exsortコマンドの正常終了・異常終了に関係なく,exsortコマンドのコマンドログ情報がExSORT.logに,exsortコマンド実行時のレポート情報がexsortrepo.logファイルへ出力されます。
これらのログを出力しない,または一部情報の出力を抑止できます。
レポートログの出力を抑止するには,環境ファイル「Exsortconf.iniファイル(64ビット版は「Exsortconf64.iniファイル」)」の「EXS_EXSORTDMP_OPT」項目に「1」を指定してください。この項目を省略した場合,初期値に「EXS_EXSORTDMP_OPT=0」が仮定されます。
EXS_EXSORTDMP_OPT=オプション番号 |
表19-7 レポートログオプション
オプション番号 | 意味 |
---|---|
0 | exsortコマンド実行時のレポートログが出力されます。 |
1 | exsortコマンド実行時のレポートログは出力されません。 |
環境ファイルの作成先ディレクトリについては,「15.1 SORT EEの環境ファイルの設定」を参照してください。
コマンドログ,およびレポートログ(一部)の出力を抑止するには,環境変数「EXSORTLOGSUPPRESS(64ビット版は「EXSORT64LOGSUPPRESS」)」に「YES」を指定してください。
なお,環境ファイル「Exsortconf.iniファイル(64ビット版は「Exsortconf64.iniファイル」)」の「EXS_EXSORTDMP_OPT」項目に「1」を指定した場合,レポートログは出力されないため,環境変数「EXSORTLOGSUPPRESS(64ビット版は「EXSORT64LOGSUPPRESS」)」の指定は無効となります。
出力を抑止する情報は,指定されたパラメタファイル,出力ファイル情報,および完了メッセージの一部です。
環境変数の指定方法については,環境変数「14.1.1(36) EXSORTLOGSUPPRESS【08-50以降】」,「14.1.2(36) EXSORT64LOGSUPPRESS【08-50以降】」を参照してください。