5.8.11 roundオペランド

意味
CSVファイルのすべての固定小数点数のキー,比較項目,または集約項目の桁の丸め方式を指定します。
このオペランドは,CSVファイルを指定した場合だけ有効です。CSVファイル以外を指定した場合は,KBLS2206-Eエラーとなります。
オペランド省略時のデフォルト値を,環境ファイル「EXS_ROUND」で指定できます。
形式

round=option-code

指定値
option-codeに指定する値を次の表に示します。
指定値意味
0小数部の右側のあふれ桁を切り捨てます。
1小数部の右側のあふれ桁を切り上げます。
2小数部の右側のあふれ桁を四捨五入します。
環境ファイル「EXS_ROUND」とこのオペランドの両方を省略した場合,「round=0」を仮定します。
注意事項

切り上げ,または四捨五入を指定した場合,データによってはオーバーフローしてゼロ値となる場合があります。オーバーフローが発生しない正しい有効桁数を指定してください。

指定例

数値データの端数処理の例を次に示します。下線のある数値は,丸めの対象となる範囲を表します。

【例1】
有効桁を整数部3桁,小数部0桁に指定した場合の例
指定値
(丸め方法)
入力データ丸め結果桁合わせ説明
0または省略
(切り捨て)
999.5999.09990.1の位を切り捨てます。
1
(切り上げ)
999.0999.0999小数部が0なので切り上げません。
999.11000.0000小数部が0ではないので切り上げます。
オーバーフローし,0値となります。
2
(四捨五入)
999.4999.0999小数部を切り捨てます。
999.51000.0000切り上げます。
オーバーフローし,0値となります。
【例2】
有効桁を整数部2桁,小数部1桁に指定した場合の例
指定値
(丸め方法)
入力データ丸め結果桁合わせ説明
0または省略
(切り捨て)
99.9599.9099.90.01の位を切り捨てます。
1
(切り上げ)
99.9099.9099.90.01の位が0なので切り上げません。
99.91100.0000.00.01の位が0でないので切り上げます。
オーバーフローし,0値となります。
2
(四捨五入)
99.9499.9099.90.01の位を切り捨てます。
99.95100.0000.0切り上げます。
オーバーフローし,0値となります。