付録F レコード編集処理で基になるレコード(SORT EEの機能)

レコード編集によって,例えば,入力レコードと異なった位置にキーや項目を再編成する場合は注意が必要となります。ソートキー,マージキー,集約キー,比較項目,集約項目,分割キー,および非分割データの範囲は,最後に実行したレコード編集後のレコードを基に指定してください。レコード編集処理で基になるレコードについて次の表に示します。

表F-1 レコード編集処理で基になるレコード

実行順序※1実行処理指定パラメタ指定オペランドレコード編集処理で基になるレコード
ファイル分割・
連結
なし
ファイル分割ファイル連結
111レコード入力-cmdoptINPBIG,INPLTL
INPCONSEPA
-inpfile
-catinp
-splitinp
fileorg
reclen
recsepa
222入力レコード
読み飛ばし
-inpfile
-catinp
-splitinp
skiprec
startrec
3ファイル連結-catinp
334入力レコード
選択処理
-inpfile
-catinp
-splitinp
{include|omit}
{csvinclude|csvomit}
入力レコードを基に指定する。
445入力レコード打ち切り処理-inpfile
-catinp
-splitinp
stopaft
556入力レコード
編集処理
-inpfile
-catinp
-splitinp
reorg
csvreorg
入力レコードを基に指定する。
667ソート処理
マージ処理
コピー処理
-key
-csvkey
  • 入力レコード編集処理を実行しない場合は,入力レコードを基に指定する。
  • 入力レコード編集処理を実行する場合は,編集後のレコードを基に指定する。
778集約処理-sum
-csvsum
889中間レコード
編集処理
-reorg
-csvreorg
9910出力レコード
選択処理
-outifle
-catout
-splitout
{include|omit}
{csvinclude|csvomit}
  • 中間レコード編集処理を実行しない場合は,集約処理の時点のレコードを基に指定する。
  • 中間レコード編集処理を実行する場合は,編集後のレコードを基に指定する。
101011出力レコード
編集処理
-outifle
-catout
-splitout
reorg
csvreorg
CSVレコード
変更処理
-cmdoptOUTCONSEPA
-outifle
-catout
-splitout
cellsepa
quottype
cellnum
11ファイル分割
処理
-splitfile
  • 出力レコード編集処理,およびCSVレコード変更処理のcellnum(セル数調整)オプションを実行しない場合は,出力レコード選択処理時点のレコードを基に指定する。
  • 出力レコード編集処理,またはCSVレコード変更処理のcellnum(セル数調整)オプションを実行する場合は,編集後のレコードを基に指定する。
-splitdatanosplitdata
nosplitcsvdata
-splitkeykey
csvkey
111212ファイル編成
変更※2
-cmdoptOUTBIG,OUTLTL
-outifle
-catout
-splitout
fileorg
reclen
minlen
recsepa
  • 出力レコード編集処理,およびCSVレコード変更処理のcellnum(セル数調整)オプションを実行しない場合は,出力レコード選択処理時点のレコードを基に,出力レコードを指定する。
  • 出力レコード編集処理,またはCSVレコード変更処理のcellnum(セル数調整)オプションを実行する場合は,編集後のレコード長を基に,出力レコード長を指定する。
(凡例)
-:なし
注※1
4.1.1 機能の実行順序」の「表4-1」の実行順序を示します。
注※2
出力ファイルへ出力する直前で,ファイル編成とレコード形式を変更します。実行順序1(ファイル連結)~11(ファイル分割)は,入力ファイルのファイル編成とレコード形式で動作します。