ここでは,数値データ(固定小数点数)中の除外文字の位置規則について説明します。
- 数値データ中には,0~9の数字以外に,データを囲んでいる引用符,符号,通貨記号,および桁修飾文字(コンマ,小数点,空白)を含むことができます。これらの文字を除いた内部データ形式に変換して処理されます。それぞれの除外文字には位置規則があります。位置規則の対応を次の表に示します。
表B-1 除外文字の位置規則
除外文字の種別 | 例 | 正常なデータ形式として扱う除外文字の位置 | 不正なデータ形式として扱う除外文字の位置 | 備考 |
---|
引用符 | "1234" | データの先頭および末尾 | データの途中 | - |
符号※ | +1234 1234- | 数字の前,またはあとに1個だけ | | - 符号がない場合は正値を仮定します。
- +0,0,-0は,同じ値として処理されます。
|
通貨記号※ | ¥1234 | 数字の前に1個だけ | | - |
コンマ | 1,234,567 | 数字の途中に1個ずつ | | - |
小数点 | .1234 12.34 1234. | 数字の前,途中またはあとに1個だけ | 2個以上 | - |
空白※ | △△△△△△1234△△ | 数字の前後,またはすべての空白 | 数字の途中 | すべて空白の場合は0で処理されます。 |
- (凡例)
- -:なし
- 注※
- 空白,符号,通貨記号を数字の前に指定する場合,これらの並び順は任意です。
- 例を次に示します。
- △-△¥△1234 → -1234
- ¥△△-△△56 → -56
- CSV数値データ(固定小数点数)の形式チェックオプション(CSVFRMCHKオプション)を指定する場合,引用符を除いた除外文字は,有効桁内の数字に附帯していなければなりません。附帯していない場合,除外文字として解釈されません(除外文字が附帯していなくてもエラーにはなりませんが,符号や小数点などとして扱われません)。
- (例)有効桁4桁(下線)の符号の場合
![[図データ]](figure/zu0b0500.gif)
- CSVFRMCHKオプションを指定しても,有効桁内の数字とその数字に附帯する除外文字が,表B-1に示す位置規則に違反している場合は,KBLS1211-EまたはKBLS1320-Eエラーとなります。