ソートマージ
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18.1.2 使用するSORT EE機能を有効にする
(1) ファイル排他機能の無効化(UNIXの場合だけ)
SORT EEでは,ファイル排他を無効にできます。
ファイル排他機能を無効にする場合は,SORT EEの環境変数「EXSORTMGTOPT※」に,「LOCK_INVALID」を指定します。
- 注※
- 64ビット版の環境変数名は「EXSORT64MGTOPT」です。
(2) チェック緩和機能
SORT EEでは,キー,比較項目,または集約項目の入力データ形式が不正であってもエラーとしないで処理を続行する,チェック緩和オプションがあります。
- 10進キーのキーチェック緩和機能
SORT EEの環境変数「EXSORTMGTOPT※」に,「KEY_INVALID_NOCHK」を指定します。
- 10進集約項目のチェック緩和機能
SORT EEの環境変数「EXSORTMGTOPT※」に,「SUM_INVALID_NOCHK」を指定します。
- キー位置のチェック緩和機能
SORT EEの環境変数「EXSORTMGTOPT※」に,「VKEY_POS_NOCHK」を指定します。
- 日付データのチェック緩和機能
SORT EEの環境変数「EXSORTMGTOPT※」に,「DATE_INVALID_NOCHK」を指定します。
- 注※
- 64ビット版の環境変数名は「EXSORT64MGTOPT」です。
(3) I/Oサイズ変更機能
SORT EEでは,入力ファイル,出力ファイル,ソート用一時ファイル,およびマージ用一時ファイルに対する1回のデータ読み込みサイズ,および書き出しサイズを変更できます。
適切なI/Oサイズを指定することで,実行時の性能を向上できます。I/Oサイズのチューニングについては,「17. 性能チューニング方法」を参照してください。
入力ファイル,出力ファイル,ソート用一時ファイル,およびマージ用一時ファイルに対して,すべて同じI/Oサイズを指定する場合は,SORT EEの環境変数「EXSORTIOSIZE※1」を指定します。
ファイルごとに個別に指定する場合は,それぞれに対応した環境変数を指定します。※2環境変数を指定していない場合,1,024KBが設定されます。
- 入力ファイル:EXSORTINPIOSIZE
- 出力ファイル:EXSORTOUTIOSIZE
- ソート用一時ファイル:EXSORTSORTTMPIOSIZE
- マージ用一時ファイル:EXSORTMERGETMPIOSIZE
- 注※1
- 64ビット版の環境変数名は「EXSORT64IOSIZE」です。
- 注※2
- 64ビット版の環境変数名はつぎのとおりです。
- 入力ファイル:EXSORT64INPIOSIZE
- 出力ファイル:EXSORT64OUTIOSIZE
- ソート用一時ファイル:EXSORT64SORTTMPIOSIZE
- マージ用一時ファイル:EXSORT64MERGETMPIOSIZE
(4) ワークバッファサイズの自動見積もり機能
SORT EEでは,ソート機能で使用するワークバッファのサイズを自動で見積もることができます。ワークバッファサイズを指定していない場合,あるいはインコアソートで実行時間を短縮させたい場合などに効果的な機能です。ワークバッファのチューニングについては,「17. 性能チューニング方法」を参照してください。
- ワークバッファサイズの指定がない場合
exsortコマンドの-worksize autoオペランドを設定します(SORT EEの省略値で,自動見積もり機能が有効になります)。
- 自動見積もり機能を使用する場合
SORT EEの環境変数「EXSORTWORKSIZE※1」に,「AUTO」を指定します。
- 自動見積もり機能で確保するワークバッファサイズの上限値を設定したい場合
SORT EEの環境変数「EXSORTWORKSIZE※1」に,「AUTO,最大ワークバッファサイズ」を指定します。
- インコアソートで実行したい場合
SORT EEの環境変数「EXSORTWORKSIZE※1」に,「INCORE」を指定します。
- コマンド,およびSORTの環境変数(Windowsは環境ファイル)に指定しているワークバッファサイズを無視し,強制的に自動見積もり機能を使用させる場合
SORT EEの環境変数「EXSORT_HI_WORKSIZE※2」を指定します。指定値は「EXSORTWORKSIZE※1」と同じで,「AUTO」,「AUTO,最大ワークバッファサイズ」,「INCORE」を指定できます。
ワークバッファサイズの指定値は,次の優先順位で決定します。
- Windowsの場合
- SORT EEの環境変数「EXSORT_HI_WORKSIZE※2」
- wnsortコマンドの/yパラメタまたはwnsortexコマンドのwork_sizeパラメタ
- 環境ファイル「wnsort.wse」のwork_sizeオプション
- SORT EEの環境変数「EXSORTWORKSIZE※1」
- exsortコマンドの-worksize autoオペランドを設定(SORT EEの省略値)
- UNIXの場合
- SORT EEの環境変数「EXSORT_HI_WORKSIZE※2」
- rsortコマンドの-yパラメタ
- 環境変数「SORTOPT」の-yオプション
- SORT EEの環境変数「EXSORTWORKSIZE※1」
- exsortコマンドの-worksize autoオペランドを設定(SORT EEの省略値)
- 注※1
- 64ビット版の環境変数名は「EXSORT64WORKSIZE」です。
- 注※2
- 64ビット版の環境変数名は「EXSORT64_HI_WORKSIZE」です。
(5) 2GB超ワークバッファサイズの指定(64ビット版の場合)
64ビット版のSORT EEでは,ソート機能で使用するワークバッファのサイズに,2,000GBまで指定できます。インコアソートで,大容量ファイルのソート実行時間を短縮させたい場合に効果的な機能です。
- インコアソートで実行したい場合
SORT EEの環境変数「EXSORT64WORKSIZE」に,「INCORE」を指定します。
- コマンド,およびSORTの環境変数(Windowsは環境ファイル)に指定しているワークバッファサイズを無視し,強制的にインコアソートで実行させる場合
SORT EEの環境変数「EXSORT64_HI_WORKSIZE」に,「INCORE」を指定します。
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