ソートマージ

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10.2.4 使用例

集約コマンドの使用例を示します。

<この項の構成>
(1) 文字項目をキーとして集約する例
(2) 集約項目を複数指定して集約する例

(1) 文字項目をキーとして集約する例

文字項目をキーとして集約する例を示します。ここでは,商品コードをキーとして売上数を集約する例を示します。

(a) 条件

集約の条件は,次のとおりです。

また,ソートの条件は,次のとおりです。

注※
集約処理と同じ値を指定しなければなりません。
(b) 入力するコマンド

入力する集約コマンドを次の図に示します。

図10-6 入力する集約コマンド(その1)

[図データ]

(c) コマンドの指定内容

集約コマンドの指定内容を次の表に示します。

表10-15 集約コマンドの指定内容(その1)

項番 入力項目 指定内容
1 rsort ソート処理のコマンド「rsort」を指定する。
2 -S 入力ファイルを「固定長順ファイル」で指定する。
3 -L128 入力ファイルおよび出力ファイルのレコード長を「128」バイトで指定する。
4 -c キーの整列順序を「昇順」,属性を文字項目の「文字」で指定する。
5 +5-4 キーの開始バイト位置を「5」バイト目,バイト長を「4」バイトで指定する。
6 -INFILE ソートするファイルのファイル名「INFILE」を指定する。
7 rsum 集約処理のコマンド「rsum」を指定する。
8 -S 入力ファイルを「固定長順ファイル」で指定する。
9 -L128 入力ファイルおよび出力ファイルのレコード長を「128」バイトで指定する。
10 -oOUTFILE 集約結果の出力先ファイル名「OUTFILE」を指定する。
11 -c 集約キーの属性を文字項目の「文字」で指定する。
12 +5-4 集約キーの開始バイト位置を「5」バイト目,バイト長を「4」バイトで指定する。
13 -ap 集約項目の属性を数字項目の「内部10進数」で指定する。
14 +17-4 集約項目の開始バイト位置を「17」バイト目,バイト長を「4」バイトで指定する。

注1
ソートキーおよび集約キーの比較はJIS8単位コード体系に従うので,指定を省略します。

注2
出力ファイルのファイル編成は,入力ファイルと同じなので,指定を省略します。

(2) 集約項目を複数指定して集約する例

文字項目をキーとして,集約項目を2個指定して集約する例を示します。ここでは,ソート済みの商品名を集約キーとして,売上数および売上金額を集計する例を示します。

(a) 条件

集約の条件は,次のとおりです。

(b) 入力するコマンド

入力する集約コマンドを次の図に示します。

図10-7 入力する集約コマンド(その2)

[図データ]

(c) コマンドの指定内容

集約コマンドの指定内容を次の表に示します。

表10-16 集約コマンドの指定内容(その2)

入力項目 指定内容
rsum 集約処理のコマンド名「rsum」を指定する。
-S 入力ファイルを「固定長順ファイル」で指定する。
-L128 入力ファイルおよび出力ファイルの最大レコード長を「128」バイトで指定する。
-c 集約キーの属性を文字項目の「文字」で指定する。
+9-24 集約キーの開始バイト位置を「9」バイト目,バイト長を「24」バイトで指定する。
INFILE 集約するファイルのファイル名「INFILE」を指定する。
-oOUTFILE 集約結果の出力ファイル名「OUTFILE」を指定する。
-ap 集約項目(売上数)の属性を数字項目の「内部10進」で指定する。
+37-4 集約項目(売上数)の開始バイト位置を「37」バイト目,バイト長を「4」バイトで指定する。
z 集約項目(売上金額)の属性を数字項目の「外部10進」で指定する。
+41-8 集約項目(売上金額)の開始バイト位置を「41」バイト目,バイト長を「8」バイトで指定する。

注1
集約キーの比較はJIS8単位コード体系に従うので,指定を省略します。

注2
出力ファイルのファイル編成は,入力ファイルと同じなので,指定を省略します。