付録B プログラムとサービスの起動順序

電子フォームワークフローシステムで利用するプログラムとサービスの起動順序について説明します。

<この節の構成>
(1) プログラムとサービスの起動順序
(2) プログラムとサービスの停止順序

(1) プログラムとサービスの起動順序

プログラムとサービスの起動・開始状態の確認順序と確認方法,およびプログラムとサービスの起動順序,および起動方法を示します。

(a) 起動・開始状態の確認順序

プログラムとサービスを起動する前に,プログラムとサービスの起動・開始状態を確認します。プログラムとサービスの起動・開始状態の確認順序,および確認方法を示します。

表B-1 プログラムおよびサービスの起動・開始状態の確認順序

順番確認対象確認方法
1データベースのサービス[スタート]-[コントロールパネル]-[管理ツール]-[サービス]を選択し,データベースのサービスが開始していることを確認します。
2データベースコマンドを使用して,データベースが開始していることを確認します。組み込みデータベースの場合は,次の手順で確認します。
  1. [スタート]-[プログラム]-[Cosminexus]-[Application Development Plug-in]-[組み込みDBプロンプト]を選択して,コマンドプロンプトを開きます。
  2. pdlsコマンドを実行して,「STATUS」が「ACTIVE」になっていることを確認します。
3Management Serverコマンド(Cosminexusのサーバ管理コマンド)※1を使用して,運用管理エージェントおよびManagement Serverが起動していることを確認します。

<運用管理エージェントの場合>
  1. adminagentcheckコマンドを実行します。

    (例)
    "%COSMINEXUS_HOME%¥manager¥bin¥adminagentcheck"

    なお,%COSMINEXUS_HOME%¥manager¥config¥adminagent.propertiesファイルのadminagent.adapter.portキーをデフォルト(20295)から変更した場合は,ポート番号を指定してください。

    (例)
    "%COSMINEXUS_HOME%¥manager¥bin¥adminagentcheck" localhost:20296
  2. echoコマンドを実行して,運用管理エージェントが起動されていることを確認します。

    (例)
    echo %ERRORLEVEL%

    注 コマンドの実行結果が「0」の場合,起動しています。

<ManagementServerの場合>
  1. mngsvrutilコマンドを実行します。

    (例)
    "%COSMINEXUS_HOME%¥manager¥bin¥mngsvrutil" -m localhost -u admin -p admin check mngsvr

    なお,%COSMINEXUS_HOME%¥manager¥config¥mserver.propertiesファイルのcom.cosminexus.mngsvr.management.portキーをデフォルト(28099)から変更した場合は,-mオプションでポート番号を指定してください。

    (例)
    "%COSMINEXUS_HOME%¥manager¥bin¥mngsvrutil" -m localhost:28091 -u admin -p admin check mngsvr
  2. echoコマンドを実行して,ManagementServerが起動されていることを確認します。

    (例)
    echo %ERRORLEVEL%

    注 コマンドの実行結果が「0」の場合,起動しています。
4論理サーバコマンド(Smart Composer機能)※2またはServer Plug-inを使用して,論理サーバが起動していることを確認します。

<コマンド(Smart Composer機能)>
cmx_list_statusコマンドを実行します。

(例)
"%COSMINEXUS_HOME%¥manager¥bin¥cmx_list_status" -m localhost -u admin -p admin -s BLC2

なお,%COSMINEXUS_HOME%¥manager¥config¥mserver.propertiesファイルのwebserver.connector.http.portキーをデフォルト(28080)から変更した場合は,-mオプションでポート番号を指定してください。

(例)
"%COSMINEXUS_HOME%¥manager¥bin¥cmx_list_status" -m localhost:28081 -u admin -p admin -verbose -s BLC2

<Server Plug-in>
マニュアル「Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド」の論理サーバの通常起動について記載されている個所を参照してください。
5リソースアダプタ
  • DB_Connector_for_Executer
  • DB_Connector_for_Manager
コマンド(Cosminexusのサーバ管理コマンド)※1またはServer Plug-inを使用して,リソースアダプタが開始状態であることを確認します。

<コマンド(Cosminexusのサーバ管理コマンド)>
cjlistrarコマンドを実行します。

(例)
"%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjlistrar" J2EE_SERV

<Server Plug-in>
マニュアル「Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド」のJ2EEリソースアダプタの開始について記載されている個所を参照してください。
6アプリケーション
  • CSCIWManagementServer
  • CSCIWAdminServlet
  • Web帳票アプリケーション
  • uastartup
コマンド(Cosminexusのサーバ管理コマンド)※1またはServer Plug-inを使用して,各アプリケーションが開始状態であることを確認します。

<コマンド(Cosminexusのサーバ管理コマンド)>
cjlistappコマンドを実行します。

(例)
"%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjlistapp" J2EE_SERV

<Server Plug-in>
マニュアル「Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド」のJ2EEアプリケーションの開始について記載されている個所を参照してください。
注※1
Cosminexusのサーバ管理コマンドについては,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」を参照してください。
注※2
Smart Composer機能については,マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」のコマンドについて記載されている個所を参照してください。

(b) 起動順序

プログラムとサービスの起動順序,および起動方法を示します。

表B-2 プログラムおよびサービスの起動順序

順番起動対象起動方法
1データベースのサービスデータベースのサービスを開始します。
2データベースコマンドを使用してデータベースを開始します。
組み込みデータベースの場合は,自動起動が設定されていないため,次のコマンドを実行して起動してください。

<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥SCC¥DB¥bats¥cddbstart

なお,組み込みデータベースを開始する方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーション開発ガイド」を参照してください。
3Management Server次のコマンド(Cosminexusのサーバ管理コマンド)※1を実行して,Management Serverおよび運用管理エージェントを開始します。
  1. "%COSMINEXUS_HOME%¥manager¥bin¥adminagentctl" start
  2. "%COSMINEXUS_HOME%¥manager¥bin¥mngsvrctl" start
4論理サーバコマンド(Smart Composer機能)※2またはServer Plug-inを使用して,論理サーバを一括起動します。

<コマンド(Smart Composer機能)>
cmx_start_targetコマンドを実行します。

(例)
"%COSMINEXUS_HOME%¥manager¥bin¥cmx_start_target" -m localhost -u admin -p admin -verbose -mode ALL -s BLC2

なお,%COSMINEXUS_HOME%¥manager¥config¥mserver.propertiesファイルのwebserver.connector.http.portキーをデフォルト(28080)から変更した場合は,-mオプションでポート番号を指定してください。

(例)
"%COSMINEXUS_HOME%¥manager¥bin¥cmx_start_target" -m localhost:28081 -u admin -p admin -mode ALL -s BLC2

<Server Plug-in>
マニュアル「Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド」の論理サーバの通常起動について記載されている個所を参照してください。
5リソースアダプタ
  • DB_Connector_for_Executer
  • DB_Connector_for_Manager
コマンド(Cosminexusのサーバ管理コマンド)※1またはServer Plug-inを使用して,リソースアダプタを開始します。

<コマンド(Cosminexusのサーバ管理コマンド)>
cjstartrarコマンドを実行します。

(例)
  • "%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjstartrar" J2EE_SERV -resname DB_Connector_for_Executer※3
  • "%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjstartrar" J2EE_SERV -resname DB_Connector_for_Manager※3

%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥server¥usrconf¥ejb¥J2EE_SERV¥usrconf.propertiesファイルのejbserver.naming.portキーをデフォルト(900)から変更した場合は,-nameserverオプションが必要になります。

(例)
  • "%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjstartrar" J2EE_SERV -nameserver corbaname::localhost:901 -resname DB_Connector_for_Executer
  • "%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjstartrar" J2EE_SERV -nameserver corbaname::localhost:901 -resname DB_Connector_for_Manager

<Server Plug-in>
マニュアル「Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド」のJ2EEリソースアダプタの開始について記載されている個所を参照してください。
6アプリケーション
  • CSCIWManagementServer
  • CSCIWAdminServlet
  • Web帳票アプリケーション
  • uastartup
コマンド(Cosminexusのサーバ管理コマンド)※1またはServer Plug-inを使用して,アプリケーションを開始します。

<コマンド(Cosminexusのサーバ管理コマンド)>
cjstartappコマンドを実行します。

(例)
  • "%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjstartapp" J2EE_SERV -name CSCIWManagementServer
  • "%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjstartapp" J2EE_SERV -name CSCIWAdminServlet
  • "%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjstartapp" J2EE_SERV -name BLC2Sample※4
  • "%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjstartapp" J2EE_SERV -name uastartup

なお,%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥server¥usrconf¥ejb¥J2EE_SERV¥usrconf.propertiesファイルのejbserver.naming.portキーをデフォルト(900)から変更した場合は,-nameserverオプションが必要になります。

(例)
  • "%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjstartapp" J2EE_SERV -nameserver corbaname::localhost:901 -name CSCIWManagementServer
  • "%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjstartapp" J2EE_SERV -nameserver corbaname::localhost:901 -name CSCIWAdminServlet
  • "%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjstartapp" J2EE_SERV -nameserver corbaname::localhost:901 -name BLC2Sample※4
  • "%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjstartapp" J2EE_SERV -nameserver corbaname::localhost:901 -name uastartup

<Server Plug-in>
マニュアル「Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド」のJ2EEアプリケーションの開始について記載されている個所を参照してください。
注※1
Cosminexusのサーバ管理コマンドについては,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」を参照してください。
注※2
Smart Composer機能については,マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」のコマンドについて記載されている個所を参照してください。
注※3
設定したリソースアダプタの名称が,リソースアダプタ名になります。
注※4
設定したWeb帳票アプリケーションの名称が,J2EEアプリケーション名になります。

(2) プログラムとサービスの停止順序

プログラムとサービスを停止する場合,起動したときの逆の順序で停止します。プログラムとサービスの停止順序,および停止方法を示します。

表B-3 プログラムとサービスの停止順序

順番停止対象停止方法
1アプリケーション
  • uastartup
  • Web帳票アプリケーション
  • CSCIWAdminServlet
  • CSCIWManagementServer
コマンド(Cosminexusのサーバ管理コマンド)※1またはServer Plug-inを使用して,アプリケーションを停止します。

<コマンド(Cosminexusのサーバ管理コマンド)>
cjstopappコマンドを実行します。

(例)
  • "%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjstopapp" J2EE_SERV -name uastartup
  • "%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjstopapp" J2EE_SERV -name BLC2Sample※2
  • "%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjstopapp" J2EE_SERV -name CSCIWAdminServlet
  • "%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjstopapp" J2EE_SERV -name CSCIWManagementServer

なお,%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥server¥usrconf¥ejb¥J2EE_SERV¥usrconf.propertiesファイルのejbserver.naming.portキーをデフォルト(900)から変更した場合は,-nameserverオプションが必要になります。

(例)
  • "%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjstopapp" J2EE_SERV -nameserver corbaname::localhost:901 -name uastartup
  • "%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjstopapp" J2EE_SERV -nameserver corbaname::localhost:901 -name BLC2Sample※2
  • "%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjstopapp" J2EE_SERV -nameserver corbaname::localhost:901 -name CSCIWAdminServlet
  • "%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjstopapp" J2EE_SERV -nameserver corbaname::localhost:901 -name CSCIWManagementServer

<Server Plug-in>
マニュアル「Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド」のJ2EEアプリケーションの停止について記載されている個所を参照してください。
2リソースアダプタ
  • DB_Connector_for_Executer
  • DB_Connector_for_Manager
コマンド(Cosminexusのサーバ管理コマンド)※1またはServer Plug-inを使用して,リソースアダプタを停止します。

<コマンド(Cosminexusのサーバ管理コマンド)>
cjstoprarコマンドを実行します。

(例)
  • "%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjstoprar" J2EE_SERV -resname DB_Connector_for_Executer※3
  • "%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjstoprar" J2EE_SERV -resname DB_Connector_for_Manager※3

なお,%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥server¥usrconf¥ejb¥J2EE_SERV¥usrconf.propertiesファイルのejbserver.naming.portキーをデフォルト(900)から変更した場合は,-nameserverオプションが必要になります。

(例)
  • "%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjstoprar" J2EE_SERV -nameserver corbaname::localhost:901 -resname DB_Connector_for_Executer※3
  • "%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjstoprar" J2EE_SERV -nameserver corbaname::localhost:901 -resname DB_Connector_for_Manager※3

<Server Plug-in>
マニュアル「Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド」のJ2EEリソースアダプタの停止について記載されている個所を参照してください。
3論理サーバコマンド(Smart Composer機能)※4またはServer Plug-inを使用して,論理サーバを一括停止します。

<コマンド(Smart Composer機能)>
cmx_start_targetコマンドを実行します。

(例)
"%COSMINEXUS_HOME%¥manager¥bin¥cmx_stop_target" -m localhost -u admin -p admin -mode ALL -s BLC2

なお,%COSMINEXUS_HOME%¥manager¥config¥mserver.propertiesファイルのwebserver.connector.http.portキーをデフォルト(28080)から変更した場合は,-mオプションでポート番号を指定してください。

(例)
"%COSMINEXUS_HOME%¥manager¥bin¥cmx_stop_target" -m localhost:28081 -u admin -p admin -verbose -mode ALL -s BLC2

<Server Plug-in>
マニュアル「Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド」の論理サーバの通常停止について記載されている個所を参照してください。
4Management Server次のコマンド(Cosminexusのサーバ管理コマンド)※1を実行して,Management Serverおよび運用管理エージェントを停止します。
  1. "%COSMINEXUS_HOME%¥manager¥bin¥mngsvrctl" stop
  2. "%COSMINEXUS_HOME%¥manager¥bin¥adminagentctl" stop
5データベースコマンドを使用してデータベースを停止します。
組み込みデータベースの場合は,次のコマンドを実行して停止します。

<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥SCC¥DB¥bats¥cddbstop

なお,組み込みデータベースを停止する方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーション開発ガイド」を参照してください。
注※1
Cosminexusのサーバ管理コマンドについては,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」を参照してください。
注※2
設定したWeb帳票アプリケーションの名称が,J2EEアプリケーション名になります。
注※3
設定したリソースアダプタの名称が,リソースアダプタ名になります。
注※4
Smart Composer機能については,マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」のコマンドについて記載されている個所を参照してください。

参考
システム全体を停止する場合,アプリケーションの停止およびリソースアダプタの停止(順番1および順番2)を省略し,論理サーバの停止(順番3)から実行できます。
なお,リソースアダプタを停止する場合は,アプリケーションが停止されていることが前提になります。