4.6.10 リソースアダプタの設定

Web帳票アプリケーションとCSCIWManagementServerそれぞれで使用するリソースアダプタに必要な設定をします。リソースアダプタの設定は,Connector属性ファイルと呼ばれる属性ファイルを使用します。

使用しているデータベースによって,コマンドの指定内容および実行結果が異なります。HiRDB,Oracle,またはSQL Serverを使用する場合に分けて,リソースアダプタの設定方法を説明します。

<この項の構成>
(1) HiRDBの場合
(2) Oracleの場合
(3) SQL Serverの場合

(1) HiRDBの場合

HiRDBを使用している場合のリソースアダプタの設定方法について説明します。

(a) リソースアダプタのインポート

次のコマンド(cjimportres)を実行して,HiRDB Type4 Driverに対応するリソースアダプタをインポートします。

"%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjimportres" J2EE_SERV -type rar -f "%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥DBConnector¥DBConnector_HiRDB_Type4_CP.rar"

コマンドを実行すると,次の実行結果が表示され,リソースアダプタのインポートが完了します。

KDJE37400-I Connecting to J2EE_SERV...
KDJE37404-I Importing DB_Connector_for_HiRDB_Type4...
KDJE37501-I RAR has been imported successfully. (name = [DB_Connector_for_HiRDB_Type4])

(b) Connector属性ファイルの取得

次に示すConnector属性ファイルをカレントディレクトリに取得します。

(c) Connector属性ファイルの編集

取得したConnector属性ファイルを次のとおり編集します。

表4-11 Connector属性ファイルの設定値(HiRDB)

設定項目設定値設定内容
Web帳票アプリケーション用リソースアダプタの場合CSCIWManagementServer用リソースアダプタの場合
display-nameDB_Connector_for_ExecuterDB_Connector_for_Managerリソースアダプタの表示名
description<HiRDBのポート番号>HiRDBのポート番号
DBHostName<HiRDBのホスト名>HiRDBのホスト名
encodeLang※1文字コード
LONGVARBINARY_AccessLOCATOR※2データベースアクセスの型
UserBLCユーザ名
PasswordBLCパスワード
MinPoolSize20※31コネクションプールの最小値
MaxPoolSize20※31コネクションプールの最大値
注※1
データベースでUTF-8を使用する場合は,UTF-8を指定します。
注※2
添付ファイルを利用する場合の設定については,マニュアル「Hitachi Business Logic - Container 2」を参照してください。
注※3
環境のシステムリソースに合わせて設定してください。
なお,コネクション枯渇時の動作は,リソースアダプタのConnector属性ファイルのpropertyタグの設定値に依存します。
コネクション枯渇時のコネクション取得待ち行列を有効にするかどうか
RequestQueueEnable(デフォルト:True)
コネクション枯渇時のコネクション取得待ち行列のとどまることのできる時間の最大値
RequestQueueTimeout(デフォルト:30秒)
デフォルトの設定では,データベースアクセス処理でコネクションが枯渇した場合,コネクションが取得できるまで最大30秒の待ちが発生します。30秒以内にコネクションが取得できない場合はSQLエラーが発生します。
設定値の詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」の<property>タグに指定できるプロパティについて記載されている個所を参照してください。
また,Cosminexusの同時実行スレッド数についても適切に設定してください。
同時実行スレッド数の詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」のusrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)のwebserver.connector.ajp13.max_threadsについて記載されている個所を参照してください。

Connector属性ファイルの編集例については,「付録D.1(1) Connector属性ファイル(HiRDB)」を参照してください。

(d) Connector属性ファイルの反映

編集したConnector属性ファイルの内容をリソースアダプタに反映します。Connector属性ファイルの反映が一つ終わったら,リソースアダプタを再度インポートしてください。リソースアダプタのインポート手順については,「(a) リソースアダプタのインポート」を参照してください。

(e) リソースアダプタのデプロイ

リソースアダプタをそれぞれデプロイします。

(f) リソースアダプタの接続テスト

リソースアダプタが正常に接続できるかテストします。

(g) リソースアダプタの開始

接続テストまで完了したら,次のコマンド(cjstartrar)を実行して,リソースアダプタを開始します。

(2) Oracleの場合

Oracleを使用している場合のリソースアダプタの設定方法について説明します。

(a) リソースアダプタのインポート

次のコマンド(cjimportres)を実行して,Oracle JDBC Thin Driverに対応するリソースアダプタをインポートします。

"%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjimportres" J2EE_SERV -type rar -f "%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥DBConnector¥DBConnector_Oracle_CP.rar"

コマンドを実行すると,次の実行結果が表示され,リソースアダプタのインポートが完了します。

KDJE37400-I Connecting to J2EE_SERV...
KDJE37404-I Importing DB_Connector_for_Oracle...
KDJE37501-I RAR has been imported successfully. (name = [DB_Connector_for_Oracle])

(b) Connector属性ファイルの取得

次に示すConnector属性ファイルをカレントディレクトリに取得します。

(c) Connector属性ファイルの編集

取得したConnector属性ファイルを次のとおり編集します。リソースアダプタにOracle Thin Driverを使用する場合の設定については,マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」を参照してください。

表4-12 Connector属性ファイルの設定値(Oracle)

設定項目設定値設定内容
Web帳票アプリケーション用リソースアダプタの場合CSCIWManagementServer用リソースアダプタの場合
display-nameDB_Connector_for_ExecuterDB_Connector_for_Managerリソースアダプタの表示名
databaseNameBLCDBデータベース名
serverName<Oracleのホスト名またはIPアドレス>Oracleのホスト名
portNumber1521Oracleのポート番号
UserBLCユーザ名
PasswordBLCパスワード
MinPoolSize201コネクションプールの最小値
MaxPoolSize201コネクションプールの最大値
注※
環境のシステムリソースに合わせて設定してください。
なお,コネクション枯渇時の動作は,リソースアダプタのConnector属性ファイルのpropertyタグの設定値に依存します。
コネクション枯渇時のコネクション取得待ち行列を有効にするかどうか
RequestQueueEnable(デフォルト:True)
コネクション枯渇時のコネクション取得待ち行列のとどまることのできる時間の最大値
RequestQueueTimeout(デフォルト:30秒)
デフォルトの設定では,データベースアクセス処理でコネクションが枯渇した場合,コネクションが取得できるまで最大30秒の待ちが発生します。30秒以内にコネクションが取得できない場合はSQLエラーが発生します。
設定値の詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」の<property>タグに指定できるプロパティについて記載されている個所を参照してください。
また,Cosminexusの同時実行スレッド数についても適切に設定してください。
同時実行スレッド数の詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」のusrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)のwebserver.connector.ajp13.max_threadsについて記載されている個所を参照してください。

Connector属性ファイルの編集例については,「付録D.1(2) Connector属性ファイル(Oracle)」を参照してください。

(d) Connector属性ファイルの反映

編集したConnector属性ファイルの内容をリソースアダプタに反映します。Connector属性ファイルの反映が一つ終わったら,リソースアダプタを再度インポートしてください。リソースアダプタのインポート手順については,「(a) リソースアダプタのインポート」を参照してください。

(e) リソースアダプタのデプロイ

リソースアダプタをそれぞれデプロイします。

(f) リソースアダプタの接続テスト

リソースアダプタが正常に接続できるかテストします。

(g) リソースアダプタの開始

接続テストまで完了したら,次のコマンド(cjstartrar)を実行して,リソースアダプタを開始します。

(3) SQL Serverの場合

SQL Serverを使用している場合のリソースアダプタの設定方法について説明します。

(a) リソースアダプタのインポート

次のコマンド(cjimportres)を実行して,Microsoft SQL Server 2005 JDBC Driverに対応するリソースアダプタをインポートします。

"%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥admin¥bin¥cjimportres" J2EE_SERV -type rar -f "%COSMINEXUS_HOME%¥CC¥DBConnector¥DBConnector_SQLServer2005_CP.rar"

コマンドを実行すると,次の実行結果が表示され,リソースアダプタのインポートが完了します。

KDJE37400-I Connecting to J2EE_SERV...
KDJE37404-I Importing DBConnector_for_SQLServer2005...
KDJE37501-I RAR has been imported successfully. (name = [DBConnector_for_SQLServer2005])

(b) Connector属性ファイルの取得

次に示すConnector属性ファイルをカレントディレクトリに取得します。

(c) Connector属性ファイルの編集

取得したConnector属性ファイルを次のとおり編集します。

表4-13 Connector属性ファイルの設定値(SQL Server)

設定項目設定値設定内容
Web帳票アプリケーション用リソースアダプタの場合CSCIWManagementServer用リソースアダプタの場合
display-nameDB_Connector_for_ExecuterDB_Connector_for_Managerリソースアダプタの表示名
databaseNameBLCDBデータベース名
serverName<SQL Serverのホスト名またはIPアドレス>SQL Serverのホスト名
portNumber1433SQL Serverのポート番号
UserBLCユーザ名
PasswordBLCパスワード
MinPoolSize201コネクションプールの最小値
MaxPoolSize201コネクションプールの最大値
注※
環境のシステムリソースに合わせて設定してください。
なお,コネクション枯渇時の動作は,リソースアダプタのConnector属性ファイルのpropertyタグの設定値に依存します。
コネクション枯渇時のコネクション取得待ち行列を有効にするかどうか
RequestQueueEnable(デフォルト:True)
コネクション枯渇時のコネクション取得待ち行列のとどまることのできる時間の最大値
RequestQueueTimeout(デフォルト:30秒)
デフォルトの設定では,データベースアクセス処理でコネクションが枯渇した場合,コネクションが取得できるまで最大30秒の待ちが発生します。30秒以内にコネクションが取得できない場合はSQLエラーが発生します。
設定値の詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」の<property>タグに指定できるプロパティについて記載されている個所を参照してください。
また,Cosminexusの同時実行スレッド数についても適切に設定してください。
同時実行スレッド数の詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」のusrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)のwebserver.connector.ajp13.max_threadsについて記載されている個所を参照してください。

Connector属性ファイルの編集例については,「付録D.1(3) Connector属性ファイル(SQL Server)」を参照してください。

(d) Connector属性ファイルの反映

編集したConnector属性ファイルの内容をリソースアダプタに反映します。Connector属性ファイルの反映が一つ終わったら,リソースアダプタを再度インポートしてください。リソースアダプタのインポート手順については,「(a) リソースアダプタのインポート」を参照してください。

(e) リソースアダプタのデプロイ

リソースアダプタをそれぞれデプロイします。

(f) リソースアダプタの接続テスト

リソースアダプタが正常に接続できるかテストします。

(g) リソースアダプタの開始

接続テストまで完了したら,次のコマンド(cjstartrar)を実行して,リソースアダプタを開始します。