3.4.5 BLCテーブルの作成(HiRDB)

HiRDBを使用する場合は,BLCテーブルのほかにLOB列格納用RDエリアを追加する必要があります。ここでは,LOB列格納用RDエリアの追加およびBLCテーブルの作成について説明します。

注意事項
BLCでは明示的にRDエリアを指定していません。RDエリアを指定する場合は,BLCが提供するファイルを修正して指定してください。
<この項の構成>
(1) LOB列格納用RDエリアの追加
(2) BLCテーブルの作成

(1) LOB列格納用RDエリアの追加

次のテーブルを作成する場合,LOB列格納用RDエリアを作成する必要があります。

表3-2 LOB列格納用RDエリアが必要なテーブル

テーブル名ファイル名デフォルトLOB用RDエリア名
BLC_PORTAL_INFO_TBLCPortalInfo.txtRLOB1
BLC_FILE_TBLCFile.txtRLOB2
注※
<BLC2のインストールディレクトリ>¥blc¥setup¥sql¥hirdbフォルダ下に格納されています。

なお,このマニュアルでは,HiRDB /Single Serverの簡易セットアップを使用しているため,LOB列格納用RDエリア「RLOB1」は自動的に追加されます。LOB列格納用RDエリア「RLOB2」については,次の手順で追加してください。なお,LOB列格納用RDエリアを追加する手順の詳細は,マニュアル「スケーラブルデータベースサーバ HiRDB Version 8 SQLリファレンス」を参照してください。

操作手順

  1. HiRDBファイルシステム領域を作成します。
    ここでは,容量1GB,ファイル名「sys99」のHiRDBファイルシステム領域を作成します。次のコマンドを実行してください。

    pdfmkfs -n 1000 -l 10 -k DB -i C:¥win32app¥hitachi¥hirdb_s¥area¥sys99

  2. pdmodコマンドの制御文ファイルを作成します。
    制御文ファイルの例を次に示します。必要に応じて太字部分を編集してください。
    例:C:¥temp¥RLOB2.txt

    create rdarea RLOB2 ............................................ (1)
    globalbuffer gbuf03
    for LOB used by PUBLIC
    page 8192 characters
    storage control segment 1 pages
    file name "C:¥win32app¥hitachi¥hirdb_s¥area¥sys99¥RLOB2" ...... (2)
    initial 60000 segments; ........................................ (3)

    (1):RDエリア名を指定します。

    (2):手順1.で作成したシステム領域のパスを指定します。

    (3):セグメントを指定します。


  3. pdmodコマンドを実行します。
    コマンド(pdmod)の実行例を次に示します。コマンドを実行すると,RLOB2が追加されます。

    pdmod -a C:¥temp¥RLOB2.txt

(2) BLCテーブルの作成

バッチファイルを使用して,BLCテーブルを作成します。

操作手順

  1. バッチファイル「<BLC2のインストールディレクトリ>¥blc¥setup¥sql¥hirdb¥createTables.bat」をメモ帳などで編集します。
    バッチファイルの編集内容を示します。

    表3-3 バッチファイル(createTables.bat)の編集内容(HiRDB)

    項番変数名設定値説明
    1SQLExecuterDir"C:¥Program Files¥HITACHI¥PDSQL"HiRDB SQL Executerのインストールディレクトリを指定します。
    2USER_IDBLC3.4.2 ユーザの登録(HiRDB)」で登録したユーザ名を指定します。
    3PASSWORDBLC3.4.2 ユーザの登録(HiRDB)」で登録したパスワードを指定します。
    4HOST_NAME<データベースサーバのホスト名>データベースサーバのホスト名を指定します。
    5NAME_PORT22200データベースサーバのポート番号を指定します。
    編集後の内容は次のようになります。太字部分は環境に合わせて変更してください。

    setlocal
    rem #########################################
    rem ## Please modify following parameters. ##
    rem #########################################
    set SQLExecuterDir= "C:¥Program Files¥HITACHI¥PDSQL"
    set PATH=%SQLExecuterDir%;%PATH%
    set USER_ID=BLC
    set PASSWORD=BLC
    set HOST_NAME=<データベースサーバのホスト名>
    set NAME_PORT=22200

    注※
    このバッチファイルは,BLCに付属しています。同一マシンにBLCをインストールしていない場合は,インストールしているマシンから<BLC2のインストールディレクトリ>¥blc¥setup¥sql¥hirdbフォルダ下のすべてのファイルをコピーしてください。
  2. ログイン時のパスワードの形式をデフォルト(平文)から変更する場合は,BLCテーブルの定義ファイルを編集します。
    パスワードの形式をデフォルト(平文)のままで使用する場合,この手順は読み飛ばしてください。
    BLCテーブルの定義ファイルの格納先と編集内容を次に示します。
    格納先
    C:¥Program Files¥HITACHI¥HBPM2¥blc¥setup¥sql¥hirdb¥BLCUserInfo.txt
    編集内容
    太字部分を追加および変更してください。

    CREATE TABLE BLC_USER_INFO_T
    (CDUSER                 VARCHAR(128) NOT NULL PRIMARY KEY,
    CDLOGINPASSWORD        BINARY(20),
    CDPERSONALNO           VARCHAR(128),
    NMLASTNAMEJ            VARCHAR(62),
    NMFIRSTNAMEJ           VARCHAR(62),
    NMLASTNAMEK            VARCHAR(62),
    NMFIRSTNAMEK           VARCHAR(62),
    NMLASTNAMEE            VARCHAR(62),
    NMFIRSTNAMEE           VARCHAR(62),
    CDBELONGTO             VARCHAR(128) NOT NULL,
    CDJOBTITLE             VARCHAR(128) NOT NULL,
    NMMAILADDRESS          VARCHAR(128),
    NMTELOUTSIDE           VARCHAR(128),
    NMTELEXTENSION         VARCHAR(128),
    NUADMINAUTHORITY       SMALLINT DEFAULT 0 NOT NULL,
    NUALTERNATEAUTHORITY   SMALLINT DEFAULT 0 NOT NULL,
    CFLOGINSTATUS          SMALLINT DEFAULT 0 NOT NULL,
    CFSHARESTATUS          SMALLINT DEFAULT 0 NOT NULL
    );

    CREATE INDEX BLC_USER_INFO_NMLASTNAMEJ  ON BLC_USER_INFO_T (NMLASTNAMEJ);
    CREATE INDEX BLC_USER_INFO_NMFIRSTNAMEJ ON BLC_USER_INFO_T (NMFIRSTNAMEJ);
    CREATE INDEX BLC_USER_INFO_CDBELONGTO   ON BLC_USER_INFO_T (CDBELONGTO);

  3. 編集終了後,バッチファイルを起動(ダブルクリック)します。
    「続行するには何かキーを押してください」というメッセージが表示されるので,何かキーを押してください。