6.9.4 障害からの回復方法(システム削除時)

簡易セットアップツールを利用してシステムを削除しているときに障害が発生し,システム削除に失敗した場合,手動で環境を削除する必要があります。

ここでは,システム削除時の簡易セットアップメッセージログの内容を基に,手動で環境を削除する方法について説明します。

<この項の構成>
(1) 簡易セットアップメッセージログの確認
(2) 障害回復手順(システム削除時)

(1) 簡易セットアップメッセージログの確認

最初に,次の手順で簡易セットアップメッセージログを確認します。

確認手順

  1. 次に示す簡易セットアップメッセージログを参照します。
    <BLC2のインストールディレクトリ>¥blc¥setup¥blc2easysetup¥log¥message[n].log
    注※
    [n]はファイルの面数を表します。
  2. 最初に出力された警告メッセージを確認します。
    最初に出現したメッセージの削除方法に従い,対処してください。各メッセージに対応する削除方法を次の表に示します。

    表6-7 簡易セットアップメッセージログで確認するメッセージ(システム削除に失敗した場合)

    メッセージID内容削除方法
    KDLC6121-W論理サーバの停止に失敗しました。(2) 障害回復手順(システム削除時)」の手順1.~手順2.を実行したあと,「6.9.3(2) 障害回復手順(システム構築時)」の手順5.→手順4.→手順3.→手順2.→手順6.~手順12.を実行してください。
    KDLC6122-W論理サーバの削除に失敗しました。6.9.3(2) 障害回復手順(システム構築時)」の手順4.→手順3.→手順2.→手順6.~手順12.を実行してください。
    KDLC6123-WCosminexus Managerの停止に失敗しました。
    KDLC6124-WCosminexus Managerのバックアップに失敗しました。6.9.3(2) 障害回復手順(システム構築時)」の手順4.→手順3.→手順2.→手順8.~手順12.を実行してください。
    KDLC6125-WCosminexus Managerの初期化に失敗しました。
    KDLC6126-WCosminexus Managerの削除に失敗しました。
    KDLC6127-WCSCIWManagementServerの削除に失敗しました。
    KDLC6128-WuCosminexus Portal Frameworkの初期化に失敗しました。6.9.3(2) 障害回復手順(システム構築時)」の手順8.→手順3.→手順2.→手順1.を実行してください。
    KDLC6129-WuCosminexus Portal Frameworkの削除に失敗しました。
    KDLC6130-WHitachi Business Logic - Container 2の削除に失敗しました。6.9.3(2) 障害回復手順(システム構築時)」の手順8.→手順2.→手順1.を実行してください。ただし,KDLC6131-Wメッセージが出力されていない場合は,手順8.は不要です。
    KDLC6131-W組み込みDBの削除に失敗しました。6.9.3(2) 障害回復手順(システム構築時)」の手順8.→手順1.を実行してください。
    メッセージを探す範囲は,簡易セットアップツールでシステム削除を実行したときのログの範囲になります。以前に簡易セットアップツールでシステム削除を実行したことがあり,そのときのログ情報が残っていても,それらは対象外です。
    なお,簡易セットアップツールのシステム構築に失敗し,さらにシステム削除でも失敗した場合は,対処する必要のない警告メッセージも出力されます。「6.8(5) 警告メッセージの対処の判断方法」を参照して,警告メッセージの対処の必要性を判断してから,削除手順を実行してください。

(2) 障害回復手順(システム削除時)

簡易セットアップメッセージログで確認した内容を基に,簡易セットアップツールを実行する前の状態に戻します。

回復手順

  1. <BLC2のインストールディレクトリ>¥blc¥setup¥blc2easysetup¥log¥backupディレクトリにあるすべてのファイルを<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥configに上書きコピーします。
  2. コマンドプロンプトで「<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥bin」に移動し,次のコマンドを実行します。

    >adminagentctl start
    >mngsvrctl start

以降の手順については,「6.9.3(2) 障害回復手順(システム構築時)」を参照してください。