6.2 簡易セットアップツールを利用して構築するシステム
(1) システム構成
簡易セットアップツールを利用する場合には,アプリケーションサーバ,データベース,および開発ツールをすべて1台のマシンにインストールする必要があります。また,データベースは,組み込みデータベースを使用します。
簡易セットアップツールを利用して構築するシステムの構成を次に示します。
図6-1 システム構成(簡易セットアップツール)
![[図データ]](figure/zu060100.gif)
各マシンに必要なソフトウェアの分類を次に示します。
表6-1 ソフトウェアの分類(簡易セットアップツール)
項番 | マシンの役割 | 対応OS | ソフトウェア |
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大分類 | 小分類 |
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1 | 開発ツール | | ディベロッパセット | ディベロッパセットに含まれるソフトウェア (「1.2(1) 構成ソフトウェア」を参照してください。) |
2 | Webクライアント | - Windows XP
- Windows Vista
- Windows 7
| PCクライアント | Webブラウザ EUR Form Client |
(2) システム構築の流れ
簡易セットアップツールを利用したシステム構築の流れを次に示します。
図6-2 システム構築の流れ(簡易セットアップツール)
![[図データ]](figure/zu060200.gif)
(3) 簡易セットアップツールの前提条件(システム構築時)
簡易セットアップツールを利用して,システムを構築するときの前提条件を示します。
- 簡易セットアップツールの実行ユーザは,Administrator権限または管理者特権を持っていること。
- 簡易セットアップツール実行対象のマシンのロケールは日本語環境(JA)であること。
- 前提製品のインストールディレクトリ,および各機能で使用または生成されるディレクトリのパスが次の条件を満たしていること。
- ディレクトリのパスの中で使用できる文字列
- 半角英数字,スペース,「_(アンダーバー)」,「-(ハイフン)」,「.(ドット)」
- ディレクトリのパスの条件
- ・「.(ドット)」から始まるディレクトリを含まないこと
- ・ネットワークドライブ以下のパスを使用しないこと
- ・RDエリアをドライブ直下に作成しないこと
- 簡易セットアップツール実行対象のマシンは,Cosminexusなどの前提ソフトウェアが使用されていない状態であること(前提ソフトウェアをインストールする前のマシンは,簡易セットアップに関係する設定などが何もされていない状態であること)。
- 1台のマシンでプログラム開発環境またはプログラム動作確認環境を実現する構成となること。
- 簡易セットアップツールを利用して構築したシステムで使用するポート番号は,別のプログラムで使用されていないこと。
- 前提ソフトウェアのインストール時に生成されるファイルを削除しないこと。
- 前提ソフトウェアは,電子フォームワークフローのディベロッパセットからインストールすること。
- Eclipseによる開発環境の構築は,簡易セットアップ実行後に手動で実施すること。
- 簡易セットアップツールによるシステム構築の過程で障害が発生した場合,「6.9 簡易セットアップツール実行時に発生した障害の対策」に従って対処すること。