5.7.2 リソースアダプタの設定(開発環境)

Server Plug-inを使用して,リソースアダプタをデプロイし,必要な設定をします。リソースアダプタの設定が完了したら,リソースアダプタを開始します。

作業を開始する前に,Webシステム内のすべてのサービスユニットが起動していることを確認してください。起動していなければすべてのサービスユニットを起動してください。

<この項の構成>
(1) リソースアダプタのインポート
(2) リソースアダプタのデプロイ
(3) リソースアダプタのプロパティの設定
(4) リソースアダプタの接続テスト
(5) リソースアダプタの開始

(1) リソースアダプタのインポート

Server Plug-inを使用して,リソースアダプタをインポートします。

操作手順

  1. [サーバー・エクスプローラー]ビューのツリーを展開し,[J2EEサーバ]-[J2EEリソース]フォルダ下の[リソース・アダプター]フォルダを選択します。
  2. 右クリックで[リソース・アダプターのインポート]を選択します。
    [リソース・アダプターのインポート]のファイルダイアログが表示されます。
  3. インポートするリソースアダプタを選択します。
    インポートするリソースアダプタは,使用するデータベースによって異なります。インポートするRARファイルを次の表に示します。

    表5-12 インポートするRARファイル

    使用するDBの種別リソースアダプタ名RARファイル
    HiRDBHiRDB Type4 Driver<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥DBConnector¥DBConnector_HiRDB_Type4_CP.rar
    OracleOracle JDBC Thin Driver<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥ DBConnector¥DBConnector_Oracle_CP.rar
    SQL ServerMicrosoft SQL Server 2005 JDBC Driver<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CC¥ DBConnector¥DBConnector_SQLServer2005_CP.rar
  4. ファイルダイアログで[開く]を選択します。
    リソースアダプタのインポートが開始されます。経過表示のダイアログが表示されるので,完了するまで待ってください。インポートに成功すると,[リソース・アダプター]フォルダの下にDBConnectorが表示されます。
  5. インポートしたDBConnectorを右クリックして[プロパティ]を選択します。
  6. [ソース]タブの<display-name>タグを次のとおり変更して,保存します。
    <display-name xml:lang="en">DB_Connector_for_Manager</display-name>
    変更すると,DBConnector名が「DB_Connector_for_Manager」になります。
  7. 再度,手順2.から実行して,<display-name>タグを次のとおり変更して,保存します。
    <display-name xml:lang="en">DB_Connector_for_Executer</display-name>
    変更を保存すると,DBConnector名が「DB_Connector_for_Executer」になります。

(2) リソースアダプタのデプロイ

Server Plug-inを使用して,インポートしたリソースアダプタをデプロイします。

操作手順

DB_Connector_for_ExecuterおよびDB_Connector_for_Managerに対して,次の操作をしてください。

  1. [サーバー・エクスプローラー]ビューのツリーを展開し,デプロイするDBConnectorを選択します。
    [J2EEサーバ]-[J2EEリソース]-[リソース・アダプター]フォルダの下に表示されているDBConnectorを選択してください。
  2. 右クリックで[デプロイ]を選択します。
    リソースアダプタのデプロイが開始されます。インポートに成功すると,[J2EEサーバ]-[J2EEリソース・アダプター]フォルダの下に選択したDBConnectorが表示されます。

(3) リソースアダプタのプロパティの設定

Server Plug-inを使用して,デプロイしたリソースアダプタのプロパティを設定します。

注意事項
リソースアダプタのプロパティを設定したあとは,必ず保存してください。保存しないと設定した内容が反映されません。

操作手順

  1. [サーバー・エクスプローラー]ビューのツリーを展開し,デプロイしたDBConnectorを選択します。
    [J2EEサーバ]-[J2EEリソース・アダプター]フォルダの下に表示されたDBConnectorを選択してください。
  2. 右クリックで[プロパティ]を選択します。
    [プロパティ]は,リソースアダプタが停止していないと選択できません。
    [プロパティ]を選択したあとに,経過表示のダイアログが表示されるので,完了するまで待ってください。
    リソースアダプタの属性編集画面が表示されます。
  3. プロパティを設定します。
    [Connector属性]タブおよび[ソース]タブの設定について示します。
    • [Connector属性]タブ
      使用しているデータベースによって設定内容が異なります。HiRDB,Oracle,またはSQL Serverを使用する場合の設定項目および設定値を次の三つの表に示します。

      表5-13 [Connector属性]タブでの設定値(HiRDB)

      設定項目(Connector属性のツリー)Web帳票アプリケーション用
      (DB_Connector_for_Executer)
      CSCIWManagementServer用
      (DB_Connector_for_Manager)
      DBConnector名
      DB_Connector_for_ExecuterDB_Connector_for_Manager
      リソース・アダプター  
       アウトバンド・リソース・アダプター  
       コネクション定義  
       javax.sql.DataSource  
       
      コンフィグレーション・プロパティー  












      descriptionHiRDBのポート番号(デフォルト:22200)HiRDBのポート番号(デフォルト:22200)
      DBHostNameHiRDBのホスト名HiRDBのホスト名
      encodeLang※1※1
      LONGVARBINARY_AccessLOCATOR※2LOCATOR※2
      databaseName  


      serverName  
      portNumber  
      コネクター・ランタイム  
       プロパティ  
       ユーザ名BLCBLC
      パスワードBLCBLC

      コネクションプールの最小値20※31
      コネクションプールの最大値20※31
      (凡例)
      空欄:設定しないことを表します。
      注※1
      データベースでUTF-8を使用する場合は,UTF-8を指定します。
      注※2
      添付ファイルを利用する場合の設定については,マニュアル「Hitachi Business Logic - Container 2」を参照してください。
      注※3
      環境のシステムリソースに合わせて設定してください。
      なお,コネクション枯渇時の動作は,リソースアダプタのConnector属性ファイルのpropertyタグ設定値に依存します。
       
      コネクション枯渇時のコネクション取得待ち行列を有効にするかどうか
      ・RequestQueueEnable(デフォルト:True)
       
      コネクション枯渇時のコネクション取得待ち行列のとどまることのできる時間の最大値
      ・RequestQueueTimeout(デフォルト:30秒)
       
      デフォルトの設定では,データベースアクセス処理でコネクションが枯渇した場合,コネクションが取得できるまで最大30秒の待ちが発生します。30秒以内にコネクションが取得できない場合はSQLエラーが発生します。
      設定値の詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」の<property>タグに指定できるプロパティについて記載されている個所を参照してください。
      また,Cosminexusの同時実行スレッド数についても適切に設定してください。
      同時実行スレッド数の詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」のusrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)のwebserver.connector.ajp13.max_threadsについて記載されている個所を参照してください。
       
      [ソース]タブ
      [ソース]タブで設定する項目はありません。ただし,DBConnectorの表示名を変更する場合は,[ソース]タブでXMLを変更する必要があります。DBConnectorの表示名の変更方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド」を参照してください。
       

      表5-14 [Connector属性]タブでの設定値(Oracle)

      設定項目(Connector属性のツリー)Web帳票アプリケーション用
      (DB_Connector_for_Executer)
      CSCIWManagementServer用
      (DB_Connector_for_Manager)
      DBConnector名
      DB_Connector_for_ExecuterDB_Connector_for_Manager
      リソース・アダプター  
       アウトバンド・リソース・アダプター  
       コネクション定義  
       javax.sql.DataSource  
       
      コンフィグレーション・プロパティー  












      description  
      DBHostName  
      encodeLang  
      LONGVARBINARY_Access  
      databaseNameBLCDBBLCDB


      serverNameOracleのホスト名またはIPアドレスOracleのホスト名またはIPアドレス
      portNumber15211521
      コネクター・ランタイム  
       プロパティ  
       ユーザ名BLCBLC
      パスワードBLCBLC

      コネクションプールの最小値20※31
      コネクションプールの最大値20※31
      (凡例)
      空欄:設定しないことを表します。
      注※1
      データベースでUTF-8を使用する場合は,UTF-8を指定します。
      注※2
      添付ファイルを利用する場合の設定については,マニュアル「Hitachi Business Logic - Container 2」を参照してください。
      注※3
      環境のシステムリソースに合わせて設定してください。
      なお,コネクション枯渇時の動作は,リソースアダプタのConnector属性ファイルのpropertyタグ設定値に依存します。
       
      コネクション枯渇時のコネクション取得待ち行列を有効にするかどうか
      ・RequestQueueEnable(デフォルト:True)
       
      コネクション枯渇時のコネクション取得待ち行列のとどまることのできる時間の最大値
      ・RequestQueueTimeout(デフォルト:30秒)
       
      デフォルトの設定では,データベースアクセス処理でコネクションが枯渇した場合,コネクションが取得できるまで最大30秒の待ちが発生します。30秒以内にコネクションが取得できない場合はSQLエラーが発生します。
      設定値の詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」の<property>タグに指定できるプロパティについて記載されている個所を参照してください。
      また,Cosminexusの同時実行スレッド数についても適切に設定してください。
      同時実行スレッド数の詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」のusrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)のwebserver.connector.ajp13.max_threadsについて記載されている個所を参照してください。
       
      [ソース]タブ
      [ソース]タブで設定する項目はありません。ただし,DBConnectorの表示名を変更する場合は,[ソース]タブでXMLを変更する必要があります。DBConnectorの表示名の変更方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド」を参照してください。
       

      表5-15 [Connector属性]タブでの設定値(SQL Server)

      設定項目(Connector属性のツリー)Web帳票アプリケーション用
      (DB_Connector_for_Executer)
      CSCIWManagementServer用
      (DB_Connector_for_Manager)
      DBConnector名
      DB_Connector_for_ExecuterDB_Connector_for_Manager
      リソース・アダプター  
       アウトバンド・リソース・アダプター  
       コネクション定義  
       javax.sql.DataSource  
       
      コンフィグレーション・プロパティー  












      description  
      DBHostName  
      encodeLang  
      LONGVARBINARY_Access  
      databaseNameBLCDBBLCDB


      serverNameSQL Serverのホスト名またはIPアドレスSQL Serverのホスト名またはIPアドレス
      portNumber14331433
      コネクター・ランタイム  
       プロパティ  
       ユーザ名BLCBLC
      パスワードBLCBLC

      コネクションプールの最小値20※31
      コネクションプールの最大値20※31
      (凡例)
      空欄:設定しないことを表します。
      注※1
      データベースでUTF-8を使用する場合は,UTF-8を指定します。
      注※2
      添付ファイルを利用する場合の設定については,マニュアル「Hitachi Business Logic - Container 2」を参照してください。
      注※3
      環境のシステムリソースに合わせて設定してください。
      なお,コネクション枯渇時の動作は,リソースアダプタのConnector属性ファイルのpropertyタグ設定値に依存します。
       
      コネクション枯渇時のコネクション取得待ち行列を有効にするかどうか
      ・RequestQueueEnable(デフォルト:True)
       
      コネクション枯渇時のコネクション取得待ち行列のとどまることのできる時間の最大値
      ・RequestQueueTimeout(デフォルト:30秒)
       
      デフォルトの設定では,データベースアクセス処理でコネクションが枯渇した場合,コネクションが取得できるまで最大30秒の待ちが発生します。30秒以内にコネクションが取得できない場合はSQLエラーが発生します。
      設定値の詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」の<property>タグに指定できるプロパティについて記載されている個所を参照してください。
      また,Cosminexusの同時実行スレッド数についても適切に設定してください。
      同時実行スレッド数の詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」のusrconf.properties(J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル)のwebserver.connector.ajp13.max_threadsについて記載されている個所を参照してください。
       
      [ソース]タブ
      [ソース]タブで設定する項目はありません。ただし,DBConnectorの表示名を変更する場合は,[ソース]タブでXMLを変更する必要があります。DBConnectorの表示名の変更方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド」を参照してください。

(4) リソースアダプタの接続テスト

Server Plug-inを使用して,リソースアダプタの接続テストを実行します。

操作手順

DB_Connector_for_ExecuterおよびDB_Connector_for_Managerに対して,次の操作をしてください。

  1. [サーバー・エクスプローラー]ビューのツリーを展開し,接続テストをするDBConnectorを選択します。
    [J2EEサーバ]-[J2EEリソース・アダプター]フォルダの下に表示されているDBConnectorを選択してください。
  2. 右クリックで[接続テスト]を選択します。
    経過表示のダイアログが表示されるので,完了するまで待ってください。接続テストに成功すると,接続テスト成功のメッセージダイアログが表示されます。

(5) リソースアダプタの開始

Server Plug-inを使用して,リソースアダプタを開始します。

操作手順

DB_Connector_for_ExecuterおよびDB_Connector_for_Managerに対して,次の操作をしてください。

  1. [サーバー・エクスプローラー]ビューのツリーを展開し,デプロイしたDBConnectorを選択します。
    [J2EEサーバ]-[J2EEリソース・アダプター]フォルダの下に表示されているものを選択してください。
  2. 右クリックで[開始]を選択します。
    経過表示のダイアログが表示されるので,完了するまで待ってください。リソースアダプタが開始されます。