4.3.2 Management Serverの設定
(1) Management Serverのセットアップ
次のコマンド(mngsvrctl)を実行して,Management Serverをセットアップします。次の例では,Management Serverの管理ユーザIDに「admin」,管理ユーザパスワードに「admin」を指定しています。
"%COSMINEXUS_HOME%¥manager¥bin¥mngsvrctl" setup -u admin -p admin |
- 注
- Management Server を作成すると,自動的に簡易Webサーバが作成されます。これは内部管理用のサーバです。
(2) Management Serverの自動起動の設定
次のコマンド(mngautorun)を実行して,Management Serverの自動起動を設定します。
"%COSMINEXUS_HOME%¥manager¥bin¥mngautorun" both |
(3) Management Serverのプロパティファイルの編集
Server Plug-inからManagement Serverにリモート管理機能で接続する場合,接続先のManagement Serverのプロパティファイルを編集します。Server Plug-inを使用しない場合,プロパティファイルの編集は不要です。
- プロパティファイルの格納先
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥config¥mserver.properties
- 編集内容
プロパティファイルに次の内容を追加してください。
com.cosminexus.mngsvr.management.enabled=true
com.cosminexus.mngsvr.management.connector.enabled=true
com.cosminexus.mngsvr.management.port=28099 |
(4) コンフィグレーションファイルの設定(JAAS)
ポータルでJAASを使用したユーザ管理をする場合,JAASのコンフィグレーションファイル(jaas.conf)を編集します。
- コンフィグレーションファイルの格納先
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥config¥jaas.conf
- 編集内容
コンフィグレーションファイルに次の内容を追加してください。
Portal {
com.cosminexus.admin.auth.login.WebPasswordJDBCLoginModule required
com.cosminexus.admin.auth.realm="Portal"
com.cosminexus.admin.auth.jdbc.r="0"
;
}; |
(5) コンフィグレーションファイルの設定(統合ユーザ管理フレームワーク)
ポータルで次の機能を使用する場合は,統合ユーザ管理フレームワークのコンフィグレーションファイル(ua.conf)を編集します。
- JAASを使用してユーザ管理をする。
- シングルサインオンの機能を使用する。
- コンフィグレーションファイルの格納先
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥config¥ua.conf
- 編集内容
コンフィグレーションファイルに次の内容を追加してください。
HiRDBを使用する場合
com.cosminexus.admin.auth.jdbc.conn.user.0=BLC
com.cosminexus.admin.auth.jdbc.conn.password.0=BLC
com.cosminexus.admin.auth.jdbc.sql.0=SELECT CDLOGINPASSWORD FROM BLC_USER_INFO_T WHERE CDUSER=? AND CFLOGINSTATUS<>1 AND CFSHARESTATUS<>1
com.cosminexus.admin.auth.jdbc.conn.url.0 = jdbc¥:hitachi¥:dbplib¥://DB¥=HiRDB,DBID¥=22200,DBHOST¥=<データベースサーバのホスト名> |
Oracleを使用する場合
コンフィグレーションファイルの編集の前に,次の内容を設定してください。
- Cosminexus DABroker Libraryの環境設定
システム環境変数Pathに「<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥DAB¥lib」が含まれていることを確認してから,次の内容を設定します。含まれていない場合は,追加してから設定してください。
[スタート]-[プログラム]-[Cosminexus]-[DABrokerLibrary]-[環境設定]を選択して,[共通設定]タブの「使用するORACLEのバージョン」を「ORACLE10g」に設定します。
- Oracle Clientによるサービスの登録
[スタート]-[プログラム]からOracleClientのコンフィグレーション,および移行ツールにある[Net Configuration Assistant],または[Net Manager]を起動して,データベース接続用のサービスを作成します。
ここでは,作成したネット・サービス名を「BLCDB」とします。
データベース接続用のサービスの登録が終了したら,コンフィグレーションファイルに次の内容を追加します。「DBID¥=」には作成したネット・サービス名を指定します。
com.cosminexus.admin.auth.jdbc.conn.user.0=BLC
com.cosminexus.admin.auth.jdbc.conn.password.0=BLC
com.cosminexus.admin.auth.jdbc.sql.0=SELECT CDLOGINPASSWORD FROM BLC_USER_INFO_T WHERE CDUSER=? AND CFLOGINSTATUS<>1 AND CFSHARESTATUS<>1
com.cosminexus.admin.auth.jdbc.conn.url.0=jdbc¥:hitachi¥:dbplib¥://DB¥=ORACLE,DBID¥=BLCDB |
SQL Serverを使用する場合
com.cosminexus.admin.auth.jdbc.conn.user.0=BLC
com.cosminexus.admin.auth.jdbc.conn.password.0=BLC
com.cosminexus.admin.auth.jdbc.sql.0=SELECT CDLOGINPASSWORD FROM BLC_USER_INFO_T WHERE CDUSER=? AND CFLOGINSTATUS<>1 AND CFSHARESTATUS<>1
com.cosminexus.admin.auth.jdbc.conn.url.0=jdbc:sqlserver://<データベースサーバのホスト名>:1433;databaseName=BLCDB
com.cosminexus.admin.auth.jdbc.driver.0=com.microsoft.sqlserver.jdbc.SQLServerDriver |
また,ログインのパスワードに平文以外を使用する場合は,次の内容を追加してください。
表4-3 統合ユーザ管理フレームワークのコンフィグレーションファイルの設定(ログインパスワード)
追加項目 | 設定値 |
---|
平文(デフォルト)を使用する場合 | MD5を使用する場合 | SHA-1を使用する場合 |
---|
com.cosminexus.admin.auth.jdbc.password.type.0 | string (省略可) | byte | byte |
com.cosminexus.admin.auth.jdbc.password.encrypt.0 | none (省略可) | md5 | sha1 |
(6) Management Serverの起動
運用管理エージェントおよびManagement Serverを起動します。
起動時のコマンドの実行例を示します。
"%COSMINEXUS_HOME%¥manager¥bin¥adminagentctl" start
"%COSMINEXUS_HOME%¥manager¥bin¥mngsvrctl" start |
Management Serverを停止する場合は,起動の順序と逆になります。
停止時のコマンドの実行例を示します。
"%COSMINEXUS_HOME%¥manager¥bin¥mngsvrctl" stop
"%COSMINEXUS_HOME%¥manager¥bin¥adminagentctl" stop |