バッチジョブ実行システムのXMLジョブ制御要素一覧を次の表に示す。

表9-2　XMLジョブ制御要素一覧

XMLジョブ制御要素	定義内容
CALL	呼び出すプロシジャを定義する。
DD	ジョブまたはジョブステップで使用するファイルを定義する。
EXEC	実行するプログラムを定義する。
HitachiBatchJobExec	ジョブ定義XMLファイルのルート要素であり，このファイルがジョブ定義XMLファイルであることを示す。また，ジョブ定義XMLファイルのバージョンや動作環境を定義する。
JOB	ジョブの属性を定義する。
JOBPARM	ジョブ単位の制御情報を定義する。
PROC	プロシジャを定義する。
REPLACE	カタログドプロシジャまたは入出力ストリームプロシジャ内のDD要素，EXEC要素内の属性の追加，変更，または削除をする場合，変更内容を定義する。
REPLACESTEP	カタログドプロシジャまたは入出力ストリームプロシジャ内のDD要素，EXEC要素内の属性の追加，変更，または削除をする場合，その対象となるステップを定義する。
SETENV	環境変数を定義する。
SETMAXRC	ジョブの途中で，先行ジョブステップの終了コードの最大値を任意の値で定義する。
SETSYMBOL	カタログドプロシジャまたは入力ストリームプロシジャ中で定義された記号パラメータに値を定義する。
STEP	実行するプログラムまたは呼び出すカタログドプロシジャを定義するとともに，それらを実行する場合の各要素の開始を定義する。
SYMBOL	PROC要素のプロシジャ内の記号パラメータに省略時の値を定義する。

XMLジョブ制御要素を定義する場合の注意事項を次に示す。

• 要素名，属性名，属性値，および要素の内容の大文字小文字は区別する
• DD要素とEXEC要素以外に要素の内容が指定されている場合は無視する
• ドキュメントの最上位（HitachiBatchJobExec要素の外部）に空白，タブ，および改行コード以外の文字を指定しないこと
• DTD上で定義されている要素・属性のうち，「表9-2　XMLジョブ制御要素一覧」に記載されていないものはバッチジョブ実行システムではサポートしない。それらの要素・属性を指定した場合，バッチジョブ実行システムはジョブ定義XMLファイルの解析エラーとなる。