uCosminexus Batch Job Execution Server 使用の手引(Windows(R)用)
ジョブで割り当てるファイルおよびディレクトリに対して排他/共用制御を指定する場合,DD要素のDISP属性で次の表に示す指定をすることで排他/共用要求指示となる。
表3-23 DISP属性値ごとの排他/共用要求
| DISP属性値 | 排他/共用※ |
|---|---|
| MOD | 排他要求 |
| NEW | 排他要求 |
| OLD | 排他要求 |
| RNW | 排他要求 |
| SHR | 共用要求 |
注※ DISP属性値の指定で,第2または第3パラメータにDELETEを指定している場合(DISP="SHR,DELETE",DISP="SHR,,DELETE"など)は,排他要求と見なす。
指定例を次に示す。
<DD NAME="DD0001" TYPE="FILE" DSN="FILE1" DISP="OLD"/> |
<DD NAME="DD0002" TYPE="FILE" DSN="FILE2" DISP="SHR"/> |
<DD NAME="DD0003" TYPE="FILE" DSN="FILE3" DISP="MOD"/> |
<DD NAME="DD0004" TYPE="FILE" DSN="FILE3" /> |
<DD NAME="DD0005" TYPE="FILE" DSN="FILE5" DISP="SHR,DELETE"/> |
同一ジョブ内に,同一ファイルおよび同一ディレクトリを指定し,それぞれのDISP属性値で排他または共用要求をしている場合,排他要求を優先する。
指定例を次に示す。
(1)と(2)では同一ファイル名を指定しているが,DISP属性値の指定が"OLD"と"SHR"で異なる指定となっている。この場合の排他/共用制御は,"排他要求"を優先するためファイル"FILE1"は排他要求となる。
次に示すDD要素の割り当てをする場合,指定したファイルを含むディレクトリに対して排他要求が行われていると,該当するDD要素はロック確保待ちとなる。
<DD NAME="DD0010" TYPE="FILE" DSN="C:\opt\hitachi\bjex\bin\PUBLIC\FILE10" DISP="SHR"/> |
<DD NAME="DD0010" TYPE="DIR" DSN="C:\opt\hitachi\bjex\bin\PUBLIC" DISP="OLD"/> |
排他/共用制御は,同一サーバ内で実行されるバッチジョブ実行システムから起動したジョブごとに行われる。ただし,DD要素に指定したもの以外は,バッチジョブ実行システムの排他/共用制御の対象とはならない。
排他/共用制御ではDD要素のTYPE属性に指定したファイルおよびディレクトリが対象となるが,ジョブ実行単位にジョブ間での排他/共用制御が必要ないものについては対象としない。
TYPE属性値ごとの排他/共用制御の適用可否を次の表に示す。
表3-24 TYPE属性値ごとの排他/共用制御の適用可否
| TYPE属性値 | 排他/共用制御の適用可否 | 理由 |
|---|---|---|
| DIR | ○ | ジョブ間で使用されるため。 |
| FILE | ○ | |
| GDG | ○※ | |
| LIB | ○ | |
| DUMMY | × | ジョブ内で生成・削除するもので,ジョブ間で使用することはないため。 |
| DATA | × | |
| SYSOUT | × | |
| TEMP | × | |
| TEMPISAM | × |
注※ 世代ファイルは,世代データ群単位の排他/共用制御となる。
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