付録A.1 XBRL文書共通の検証

XBRL文書共通の検証では,要素の記述内容,IDの値,URIの文法が正しいか,などを検証します。

表A-1 XBRL文書共通の検証

項番検証内容検証メッセージXBRLのバージョン
分類メッセージID2.02.1
1XMLの構文が誤っています。致命的エラー,エラーまたは警告KEBR11003-E
KEBR11004-W
KEBR11005-E
KEBR11006-E
2XMLプロセッサを使用してXMLスキーマ検証をし,誤りがあれば例外を通知します。エラーまたは警告
3あり
4各要素の必須属性が記述されていません。または必須の要素が記述されていません。致命的エラーまたはエラーKEBR10002-E
KEBR10003-E
5各要素の属性の値に使用できない値が指定されました。致命的エラーKEBR10025-E
6各要素の属性の値に固定値以外が指定されました。致命的エラーKEBR10000-E
7各要素・各属性に指定できないデータ型の値が指定されました(空文字列含む)。致命的エラーKEBR10036-E
KEBR10037-E
8KEBR10021-E
KEBR10036-E
9接頭辞に対応する名前空間URIの宣言が見つかりません。致命的エラーKEBR10070-E
10
XBRL2.0の場合
インスタンス文書中で指定しているid属性が一意ではありません。
XBRL2.1の場合
タクソノミー本体中,リンクベース中,またはインスタンス文書中で指定しているid属性が一意ではありません。
致命的エラーKEBR10007-E
11名前空間接頭辞が異なる要素,要素名が誤った要素,または認識できない要素が指定されました。あり警告KEBR10004-W
12xlink:role属性またはxlink:arcrole属性が絶対URIではありません。致命的エラーKEBR10041-E
13指定されているURIが,RFC2396に違反しています。致命的エラーKEBR10030-E
KEBR10031-E
14xlink:href属性に指定したXPointer式の記述に誤りがあります。致命的エラーKEBR11007-E

(凡例)○:検証します。 △:XMLスキーマ検証時に検証します。 -:該当しません。

注※ XMLプロセッサで発生した警告/エラー内容は,XBRLDOMExceptionのcauseに設定されます。


また,XBRL文書が別文書と関係する場合,単純リンクや参照先文書,カスタムロールやカスタムアークロールが正しいかなどを検証します。

表A-2 別文書と関係する場合の検証

項番検証内容検証メッセージXBRLのバージョン
分類メッセージID2.02.1
1<link:schemaRef>要素のxlink:href属性に指定されているXML文書のルート要素が<xsd:schema>要素ではありません。致命的エラーKEBR10056-E
KEBR11011-E
2<link:linkbaseRef>要素のxlink:href属性に指定されているXML文書のルート要素が<link:linkbase>要素ではありません。
3xlink:href属性のトラバース先が見つかりません。XML文書は存在しますが,要素が異なります。致命的エラーKEBR11010-E
4KEBR10103-E
5単純リンクのxlink:role属性に指定されている内容と,リンクベースで記述されているリンクの種類が一致しません。致命的エラーKEBR10016-E
6エラー
7<link:linkbaseRef>要素のxlink:role属性で,標準値以外のロールが指定されました。致命的エラーKEBR10001-E
8警告KEBR10117-W
9<link:roleRef>要素のroleURI属性値と,参照先の<link:roleType>要素のroleURI属性値が不一致です。致命的エラーKEBR10066-E
10<link:arcroleRef>要素のarcroleURI属性値と,参照先の<link:arcroleType>要素のarcroleURI属性値が不一致です。
11次の要素のリンク先が正しく,かつxlink:href属性の参照先に,既知のスキーマの名前空間URIが記述されたtargetNamespace属性を持つXMLスキーマ文書が指定されました。
  • <link:schemaRef>要素
  • <link:roleRef>要素
  • <link:arcroleRef>要素
  • <link:loc>要素
致命的エラーKEBR10107-E
KEBR11011-E
12xlink:href属性で記述したXPointer式によって求められる要素が複数あります。またはエレメント要素以外が参照されています。致命的エラーKEBR10071-E
13<xbrli:xbrl>要素,または<link:linkbase>要素の下位要素内に,次の要素が複数記述されています。
  • 同じroleURI属性を持つ<link:roleRef>要素
  • 同じarcroleURI属性を持つ<link:arcroleRef>要素
致命的エラーKEBR10069-E
14<xsd:schema>要素の下位要素内に,次の要素が複数記述されています。
  • 同じroleURI属性を持つ<link:roleRef>要素
  • 同じarcroleURI属性を持つ<link:arcroleRef>要素
致命的エラーKEBR10069-E
15<link:roleType>要素または<link:arcroleType>要素の下位要素内に,同じ値を持つ<link:usedOn>要素が複数記述されています。
なお,名前空間接頭辞が異なっても名前空間URIが同じ場合,同じ値と判断されます。
ありエラーKEBR10048-E
16同じロールのリンクベースのURIが一つのXBRL文書内で複数指定されています。あり警告KEBR10042-W
17同じroleURI属性を持つ<link:roleType>要素または同じarcroleURI属性を持つ<link:arcroleType>要素が再定義されています。エラーKEBR10050-E
18同じroleURI属性を持つ<link:roleType>要素または同じarcroleURI属性を持つ<link:arcroleType>要素が再定義されていて,<link:definition>要素および<link:usedOn>要素下も同じ値が記述されています。通知KEBR10049-I
19xlink:role属性またはxlink:arcrole属性の値が標準値または使用できるカスタムロール/カスタムアークロールの値ではありません。ありエラーKEBR10047-E
20次の要素のroleURI属性値またはarcroleURI属性値に,XBRLで決められている標準値を再定義しようとしました。
  • <link:roleType>要素
  • <link:arcroleType>要素
  • <link:roleRef>要素
  • <link:arcroleRef>要素
エラーKEBR10050-E
21<link:linkbaseRef>要素のxlink:arcrole属性に,XBRL2.0の場合は推奨値以外,XBRL2.1の場合は標準値以外が指定されました。致命的エラーKEBR10001-E
22KEBR10046-E

(凡例)○:検証します。 -:該当しません。


注※
表中の既知のスキーマは,次の種類を示します。
XBRL2.0の場合
  • http://www.xbrl.org/2001/instance
  • http://www.xbrl.org/2001/XLink/xbrllinkbase
  • http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance
  • http://www.w3.org/1999/xlink
  • http://www.w3.org/2001/XMLSchema
  • http://www.w3.org/XML/1998/namespace
XBRL2.1の場合
  • http://www.xbrl.org/2003/instance
  • http://www.xbrl.org/2003/linkbase
  • http://www.xbrl.org/2003/XLink
  • http://www.w3.org/1999/xlink
  • http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance
  • http://www.w3.org/2001/XMLSchema
  • http://www.w3.org/XML/1998/namespace