この章では,XBRL文書の参照や検証時に実施されるDTSの読み込み,リンクの上書き,およびリンク構造の参照について説明します。
DTSとは,複数のタクソノミー文書を一つの論理的なタクソノミー文書とみなす範囲のことです。DTSに読み込んだタクソノミー文書を,別のタクソノミー文書で拡張できます。これをリンクの上書きといいます。XBRL2.1の場合は,リンクが上書きされたあと,DTS内のタクソノミー本体やリンクベースとの関係を,ユーザーアプリケーションから容易に参照できる機能もあります。
また,この章では,完全な妥当性検証を実行した際に生成される,PTVLIとPTVIの構造と生成例についても説明します。