2. XBRL文書の参照と検証

この章では,XBRL文書の参照や検証時に実施されるDTSの読み込み,リンクの上書き,およびリンク構造の参照について説明します。

DTSとは,複数のタクソノミー文書を一つの論理的なタクソノミー文書とみなす範囲のことです。DTSに読み込んだタクソノミー文書を,別のタクソノミー文書で拡張できます。これをリンクの上書きといいます。XBRL2.1の場合は,リンクが上書きされたあと,DTS内のタクソノミー本体やリンクベースとの関係を,ユーザーアプリケーションから容易に参照できる機能もあります。

また,この章では,完全な妥当性検証を実行した際に生成される,PTVLIとPTVIの構造と生成例についても説明します。

<この章の構成>
2.1 タクソノミー文書の参照
2.2 インスタンス文書の参照
2.3 タクソノミー文書の検証
2.4 インスタンス文書の検証
2.5 DTSの読み込み
2.6 リンクの上書き(XBRL2.0の場合)
2.7 リンクの上書き(XBRL2.1の場合)
2.8 リンク構造の参照(XBRL2.1の場合)
2.9 PTVLIの生成(XBRL2.1の場合)
2.10 PTVIの生成(XBRL2.1の場合)
2.11 XBRL同等性の判定