6.6.9 XBRLInstanceDocumentBuilderFactoryインターフェース

public interface XBRLInstanceDocumentBuilderFactory

XBRLのバージョン:
2.0および2.1
説明:
XBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトを生成するためのAPIを定義します。
メソッドの概要:
XBRLInstanceDocumentBuilderFactoryインターフェースのメソッドの概要を次の表に示します。

表6-27 XBRLInstanceDocumentBuilderFactoryインターフェースのメソッドの概要

項番説明XBRLのバージョン
1XBRLDocumentManagergetOwnerDocumentManager()
  XBRLInstanceDocumentBuilderFactoryオブジェクトを所有するXBRLDocumentManagerオブジェクトを取得します。
2.0および2.1
2voidsetXBRLVersion(int version)
  どのXBRLバージョンのインスタンス文書を解析または作成するのかを設定します。
2.0および2.1
3intgetXBRLVersion()
  どのXBRLバージョンのインスタンス文書を解析または作成するのかを取得します。
2.0および2.1
4voidsetValidating(boolean flag)
  インスタンス文書の解析時に文書の妥当性を検証するかどうかを設定します。
2.0および2.1
5booleanisValidating()
  インスタンス文書の解析時に文書の妥当性を検証するかどうかを調べます。
2.0および2.1
6voidsetDelayLoading(boolean flag)
  インスタンス文書の解析時にリンクベースの遅延読み込みをするかどうかを設定します。
2.0および2.1
7booleanisDelayLoading()
  インスタンス文書の解析時にリンクベースの遅延読み込みをするかどうかを調べます。
2.0および2.1
8voidsetExternalSchemaRefs(java.lang.String[] uris)
  インスタンス文書の解析時に参照するタクソノミー本体のURIのリストを設定します。
2.1
9java.util.List<java.lang.String>getExternalSchemaRefs()
  インスタンス文書の解析時に参照するタクソノミー本体のURIのリストを取得します。
2.1
10voidsetIgnoringComments(boolean flag)
  インスタンス文書の解析時にコメントを無視するかどうかを設定します。
2.0および2.1
11booleanisIgnoringComments()
  インスタンス文書の解析時にコメントを無視するかどうかを調べます。
2.0および2.1
12voidsetCoalescing(boolean flag)
  インスタンス文書の解析時にCDATAノードをTextノードに変換するかどうかを設定します。
2.0および2.1
13booleanisCoalescing()
  インスタンス文書の解析時にCDATAノードをTextノードに変換するかどうかを調べます。
2.0および2.1
14XBRLInstanceDocumentBuildernewInstanceDocumentBuilder()
  現在設定されているパラメタを使用して,XBRLInstanceDocumentBuilderのインスタンスを新規に生成します。
2.0および2.1
15voidsetProperty(java.lang.String name, java.lang.Object value)
  XBRLInstanceDocumentBuilderFactoryによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトがインスタンス文書の解析時または作成時に使用するプロパティの値を設定します。
2.1
16java.lang.ObjectgetProperty(java.lang.String name)
  XBRLInstanceDocumentBuilderFactoryによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトがインスタンス文書の解析時または作成時に使用するプロパティの値を取得します。
2.1
17voidsetDimensionsVersion(int version)
  XBRLInstanceDocumentBuilderFactoryによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトが,どのバージョンのXBRL Dimensionsに準拠しているインスタンス文書を解析または作成するのかを指定します。
2.1
18intgetDimensionsVersion()
  XBRLInstanceDocumentBuilderFactoryによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトが,どのバージョンのXBRL Dimensionsに準拠しているインスタンス文書を解析または作成するのかを取得します。
2.1
<この項の構成>
(1) getOwnerDocumentManager
(2) setXBRLVersion
(3) getXBRLVersion
(4) setValidating
(5) isValidating
(6) setDelayLoading
(7) isDelayLoading
(8) setExternalSchemaRefs
(9) getExternalSchemaRefs
(10) setIgnoringComments
(11) isIgnoringComments
(12) setCoalescing
(13) isCoalescing
(14) newInstanceDocumentBuilder
(15) setProperty
(16) getProperty
(17) setDimensionsVersion
(18) getDimensionsVersion

(1) getOwnerDocumentManager

public XBRLDocumentManager getOwnerDocumentManager()

XBRLのバージョン:
2.0および2.1
説明:
XBRLInstanceDocumentBuilderFactoryオブジェクトを所有するXBRLDocumentManagerオブジェクトを取得します。
戻り値:
このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryオブジェクトを所有するXBRLDocumentManagerオブジェクトを返します。

(2) setXBRLVersion

public void setXBRLVersion(int version)

XBRLのバージョン:
2.0および2.1
説明:
このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトが,どのXBRLバージョンのインスタンス文書を解析または作成するのかを設定します。
このメソッドで指定した値は,このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryオブジェクトによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトがインスタンス文書を解析または作成する際に使用するcbrp.parse.XBRLVersionプロパティの値として設定されます。
cbrp.parse.XBRLVersionプロパティの値は,このメソッドか,またはsetProperty()メソッドで設定できます。これらのメソッドによってcbrp.parse.XBRLVersionプロパティの値が設定されなかった場合は,XBRL DOM初期化時の値を使用します。XBRL DOM初期化時の値については,「6.6.9(15) setProperty」の説明を参照してください。
cbrp.parse.XBRLVersionプロパティの値を設定する場合は,newInstanceDocumentBuilder()メソッドを呼び出す前に,このメソッドを呼び出してください。
引数:
version - XBRL2.0に準拠したインスタンス文書を解析または生成する場合はXBRLConstants.XBRL_2_0,XBRL2.1に準拠したインスタンス文書を解析または生成する場合はXBRLConstants.XBRL_2_1を指定します。
例外:
XBRLDOMRuntimeException -
  • 引数versionに不正な値を指定した場合にスローされます。[エラーコード:20014]

(3) getXBRLVersion

public int getXBRLVersion()

XBRLのバージョン:
2.0および2.1
説明:
このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトが,どのXBRLバージョンのインスタンス文書を解析または作成するのかを取得します。
このメソッドが返す設定値は,XBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトがインスタンス文書を解析または作成する際に使用するcbrp.parse.XBRLVersionプロパティの値です。
このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトが使用するcbrp.parse.XBRLVersionプロパティの値は,このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryオブジェクトのsetXBRLVersion()メソッド,またはsetProperty()メソッドで設定できます。これらのメソッドによってcbrp.parse.XBRLVersionプロパティの値が設定されなかった場合は,XBRL DOM初期化時の値を使用します。XBRL DOM初期化時の値については,「6.6.9(15) setProperty」の説明を参照してください。
戻り値:
XBRL2.0に準拠したインスタンス文書を解析または作成する場合はXBRLConstants.XBRL_2_0,XBRL2.1に準拠したインスタンス文書を解析または作成する場合はXBRLConstants.XBRL_2_1を返します。

(4) setValidating

public void setValidating(boolean flag)

XBRLのバージョン:
2.0および2.1
説明:
このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトが,インスタンス文書の解析時に文書の妥当性を検証するかどうかを設定します。このメソッドで指定した値は,このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryオブジェクトによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトがインスタンス文書を解析する際に使用するcbrp.parse.validateプロパティの値として設定されます。
cbrp.parse.validateプロパティの値は,このメソッドか,またはsetProperty()メソッドで設定できます。これらのメソッドによってcbrp.parse.validateプロパティの値が設定されなかった場合は,XBRL DOM初期化時の値を使用します。XBRL DOM初期化時の値については,「6.6.9(15) setProperty」の説明を参照してください。
cbrp.parse.validateプロパティの値を設定する場合は,newInstanceDocumentBuilder()メソッドを呼び出す前にこのメソッドを呼び出してください。
引数:
flag - インスタンス文書の解析時に妥当性を検証する場合はtrue,検証しない場合はfalseを指定します。

(5) isValidating

public boolean isValidating()

XBRLのバージョン:
2.0および2.1
説明:
このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトが,インスタンス文書の解析時に文書の妥当性を検証するかどうかを調べます。
このメソッドが返す設定値は,XBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトがインスタンス文書を解析する際に使用するcbrp.parse.validateプロパティの値です。
このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトが使用するcbrp.parse.validateプロパティの値は,このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryオブジェクトのsetValidating()メソッド,またはsetProperty()メソッドで設定できます。これらのメソッドによってcbrp.parse.validateプロパティの値が設定されなかった場合は,XBRL DOM初期化時の値を使用します。XBRL DOM初期化時の値については,「6.6.9(15) setProperty」の説明を参照してください。
戻り値:
インスタンス文書の解析時に妥当性を検証する場合はtrue,検証しない場合はfalseを返します。

(6) setDelayLoading

public void setDelayLoading(boolean flag)

XBRLのバージョン:
2.0および2.1
説明:
このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトが,インスタンス文書の解析時にリンクベースの遅延読み込みをするかどうかを設定します。このメソッドで指定した値は,このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryオブジェクトによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトがインスタンス文書を解析する際に使用するcbrp.parse.delayLoadプロパティの値として設定されます。
cbrp.parse.delayLoadプロパティの値は,このメソッドか,またはsetProperty()メソッドで設定できます。これらのメソッドによってcbrp.parse.delayLoadプロパティの値が設定されなかった場合は,XBRL DOM初期化時の値を使用します。XBRL DOM初期化時の値については,「6.6.9(15) setProperty」の説明を参照してください。
cbrp.parse.delayLoadプロパティの値を設定する場合は,newInstanceDocumentBuilder()メソッドを呼び出す前にこのメソッドを呼び出してください。
インスタンス文書の解析時に妥当性を検証する場合は,リンクの解析を遅延できないため,このメソッドでリンクの解析を遅延する設定にしても,その設定は無視されます。リンクの解析を遅延させたい場合は,必ず妥当性の検証を行わないように設定してください。ただし,解析対象のインスタンス文書がXBRL2.1に準拠している場合は,インスタンス文書の解析時に脚注リンクの遅延読み込みを行いません。
引数:
flag - インスタンス文書に記述されているリンクの解析を遅延する場合はtrue,遅延しない場合はfalseを指定します。

(7) isDelayLoading

public boolean isDelayLoading()

XBRLのバージョン:
2.0および2.1
説明:
このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトが,インスタンス文書の解析時にリンクベースの遅延読み込みをするかどうかを調べます。このメソッドが返す設定値は,XBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトがインスタンス文書を解析する際に使用するcbrp.parse.delayLoadプロパティの値です。
このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトが使用するcbrp.parse.delayLoadプロパティの値は,このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryオブジェクトのsetDelayLoading()メソッド,またはsetProperty()メソッドで設定できます。これらのメソッドによってcbrp.parse.delayLoadプロパティの値が設定されなかった場合は,XBRL DOM初期化時の値を使用します。XBRL DOM初期化時の値については,「6.6.9(15) setProperty」の説明を参照してください。
戻り値:
インスタンス文書に記述されているリンクの解析を遅延する場合はtrue,遅延しない場合はfalseを返します。

(8) setExternalSchemaRefs

public void setExternalSchemaRefs(java.lang.String[] uris)

XBRLのバージョン:
2.1
説明:
このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトが,インスタンス文書の解析時に参照するタクソノミー本体のURIのリストを設定します。このメソッドで指定した値は,このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryオブジェクトによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトがインスタンス文書を解析する際に使用するcbrp.parse.DTS.externalSchemaRefsプロパティの値として設定されます。
cbrp.parse.DTS.externalSchemaRefsプロパティの値は,このメソッドか,またはsetProperty()メソッドで設定できます。これらのメソッドによってcbrp.parse.DTS.externalSchemaRefsプロパティの値が設定されなかった場合は,XBRL DOM初期化時の値を使用します。XBRL DOM初期化時の値については,「6.6.9(15) setProperty」の説明を参照してください。
引数urisにnull以外を指定した場合は,それらのURIが設定されたxlink:href属性を持つ<link:schemaRef>要素がインスタンス文書に記述されているかのように処理されます。つまり,引数urisで指定した各URIが指すタクソノミー本体が読み込まれてタクソノミー文書の一部となります。このとき,インスタンス文書に記述されている<link:schemaRef>要素は,引数urisにnull以外が指定されたかどうかに関係なく常に処理され,それらが指すタクソノミー本体はタクソノミー文書の一部となります。なお,引数urisで指定したURIと,インスタンス文書に記述されている<link:schemaRef>要素が同一のタクソノミー本体を指していた場合,そのタクソノミー本体は一度だけ読み込まれます。同一のタクソノミー本体が重複して読み込まれることはありません。
cbrp.parse.DTS.externalSchemaRefsプロパティの値を設定する場合は,newInstanceDocumentBuilder()メソッドを呼び出す前に,このメソッドを呼び出してください。
cbrp.parse.DTS.externalSchemaRefsプロパティの値は,解析対象のインスタンス文書がXBRL2.1に準拠している場合にだけ使用されます。解析対象のインスタンス文書がほかのバージョンのXBRL仕様に準拠しているものである場合は,cbrp.parse.DTS.externalSchemaRefsプロパティの値は使用されません。
引数:
uris - インスタンス文書の解析時に参照するタクソノミー本体のURIを表す文字列の配列を指定します。インスタンス文書に記述されている<link:schemaRef>要素だけを使用する場合にはnullを指定してください。
例外:
XBRLDOMRuntimeException -
  • 引数urisに指定した配列の要素数が0である場合にスローされます。[エラーコード:20013]
  • 引数urisに指定した配列に値がnullである要素が存在する場合にスローされます。[エラーコード:20012]

(9) getExternalSchemaRefs

public java.util.List<java.lang.String> getExternalSchemaRefs()

XBRLのバージョン:
2.1
説明:
このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトが,インスタンス文書の解析時に参照するタクソノミー本体のURIのリストを取得します。このメソッドが返す値は,XBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトがインスタンス文書を解析する際に使用するcbrp.parse.DTS.externalSchemaRefsプロパティの値です。
このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトが使用するcbrp.parse.DTS.externalSchemaRefsプロパティの値は,このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryオブジェクトのsetExternalSchemaRefs()メソッド,またはsetProperty()メソッドで設定できます。これらのメソッドによってcbrp.parse.DTS.externalSchemaRefsプロパティの値が設定されなかった場合は,XBRL DOM初期化時の値を使用します。XBRL DOM初期化時の値については,「6.6.9(15) setProperty」の説明を参照してください。
cbrp.parse.DTS.externalSchemaRefsプロパティの値は,解析対象のインスタンス文書がXBRL2.1に準拠している場合にだけ使用されます。解析対象のインスタンス文書がほかのバージョンのXBRL仕様に準拠しているものである場合は,cbrp.parse.DTS.externalSchemaRefsプロパティの値は使用されません。
このメソッドが返すリストは読み取り専用です。このメソッドが返したリストを変更しようとするとjava.lang.UnsupportedOperationExceptionがスローされます。
戻り値:
インスタンス文書の解析時に参照するタクソノミー本体のURIを表す文字列のリストを返します。インスタンス文書に記述されている<link:schemaRef>要素だけを使用して解析処理を行うように設定されている場合は,要素数が0のリストを返します。

(10) setIgnoringComments

public void setIgnoringComments(boolean flag)

XBRLのバージョン:
2.0および2.1
説明:
このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトが,インスタンス文書の解析時にコメントを無視するかどうかを設定します。このメソッドで指定した値は,このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryオブジェクトによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトがインスタンス文書を解析する際に使用するcbrp.parse.ignoringCommentsプロパティの値として設定されます。
cbrp.parse.ignoringCommentsプロパティの値は,このメソッドか,またはsetProperty()メソッドで設定できます。これらのメソッドによってcbrp.parse.ignoringCommentsプロパティの値が設定されなかった場合は,XBRL DOM初期化時の値を使用します。XBRL DOM初期化時の値については,「6.6.9(15) setProperty」の説明を参照してください。
cbrp.parse.ignoringCommentsプロパティの値を設定する場合は,newInstanceDocumentBuilder()メソッドを呼び出す前に,このメソッドを呼び出してください。
cbrp.parse.ignoringCommentsプロパティでコメントを無視するように指定しても,無視しないように指定しても,XBRL DOMの動作には影響しません。ただし,XBRLInstanceNode.getW3CDOMNode()メソッドなどで取得したDOMツリーを参照した場合にCommentノードが含まれるかどうかについては,cbrp.parse.ignoringCommentsプロパティの指定によって違いが生じます。
引数:
flag - インスタンス文書の解析時にコメントを無視する場合はtrue,無視しない場合はfalseを指定します。

(11) isIgnoringComments

public boolean isIgnoringComments()

XBRLのバージョン:
2.0および2.1
説明:
このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトが,インスタンス文書の解析時にコメントを無視するかどうかを調べます。このメソッドが返す値は,XBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトがインスタンス文書を解析する際に使用するcbrp.parse.ignoringCommentsプロパティの値です。
このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトが使用するcbrp.parse.ignoringCommentsプロパティの値は,このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryオブジェクトのsetIgnoringComments()メソッド,またはsetProperty()メソッドで設定できます。これらのメソッドによってcbrp.parse.ignoringCommentsプロパティの値が設定されなかった場合は,XBRL DOM初期化時の値を使用します。XBRL DOM初期化時の値については,「6.6.9(15) setProperty」の説明を参照してください。
戻り値:
インスタンス文書の解析時にコメントを無視する場合はtrue,無視しない場合はfalseを返します。

(12) setCoalescing

public void setCoalescing(boolean flag)

XBRLのバージョン:
2.0および2.1
説明:
このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトが,インスタンス文書の解析時にCDATAノードをTextノードに変換するかどうかを設定します。このメソッドで指定した値は,このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryオブジェクトによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトがインスタンス文書を解析する際に使用するcbrp.parse.coalescingプロパティの値として設定されます。
cbrp.parse.coalescingプロパティの値は,このメソッドか,またはsetProperty()メソッドで設定できます。これらのメソッドによってcbrp.parse.coalescingプロパティの値が設定されなかった場合は,XBRL DOM初期化時の値を使用します。XBRL DOM初期化時の値については,「6.6.9(15) setProperty」の説明を参照してください。
cbrp.parse.coalescingプロパティの値を設定する場合は,newInstanceDocumentBuilder()メソッドを呼び出す前にこのメソッドを呼び出してください。
cbrp.parse.coalescingプロパティでCDATAノードをTextノードに変換するように指定しても,変換しないように指定しても,XBRL DOMの動作には影響しません。ただし,XBRLInstanceNode.getW3CDOMNode()メソッドなどで取得したDOMツリーを参照した場合にCDATAノードが含まれるかどうかについては,cbrp.parse.coalescingプロパティの指定によって違いが生じます。
引数:
flag - インスタンス文書の解析時にCDATAノードをTextノードに変換し,隣接するTextノード(存在する場合)に追加する場合はtrue,Textノードに変換しない場合はfalseを指定します。

(13) isCoalescing

public boolean isCoalescing()

XBRLのバージョン:
2.0および2.1
説明:
このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトが,インスタンス文書の解析時にCDATAノードをTextノードに変換するかどうかを調べます。このメソッドが返す値は,XBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトがインスタンス文書を解析する際に使用するcbrp.parse.coalescingプロパティの値です。
このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトが使用するcbrp.parse.coalescingプロパティの値は,このXBRLInstanceDocumentBuilderFactoryオブジェクトのsetCoalescing()メソッド,またはsetProperty()メソッドで設定できます。これらのメソッドによってcbrp.parse.coalescingプロパティの値が設定されなかった場合は,XBRL DOM初期化時の値を使用します。XBRL DOM初期化時の値については,「6.6.9(15) setProperty」の説明を参照してください。
戻り値:
インスタンス文書の解析時にCDATAノードをTextノードに変換する場合はtrue,変換しない場合はfalseを返します。

(14) newInstanceDocumentBuilder

public XBRLInstanceDocumentBuilder newInstanceDocumentBuilder()

XBRLのバージョン:
2.0および2.1
説明:
現在設定されているパラメタを使用して,XBRLInstanceDocumentBuilderのインスタンスを新規に生成します。
戻り値:
新しく生成されたXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトを返します。

(15) setProperty

public void setProperty(java.lang.String name,
                       java.lang.Object value)

XBRLのバージョン:
2.1
説明:
XBRLInstanceDocumentBuilderFactoryによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトがインスタンス文書の解析時または作成時に使用するプロパティの値を設定します。このメソッドで値を設定できるプロパティや,値として指定できるオブジェクトについては,「4.16.2 プロパティ一覧」を参照してください。
各プロパティの値は,このメソッドか,またはsetValidating()などの各プロパティ専用のメソッドで設定できます。これらのメソッドによってプロパティの値が設定されなかった場合は,XBRL DOM初期化時の値を使用します。XBRL DOM初期化時のプロパティの値は,引数nameで指定したプロパティに対し,初期化時に値が指定されていたかどうかで次のように異なります。
  • 初期化時にプロパティの値が指定されていた場合
    そのときの指定値がXBRL DOM初期化時の値となる。
  • 初期化時にプロパティの値が指定されていなかった場合
    そのプロパティのデフォルト値がXBRL DOM初期化時の値となる。
プロパティを設定する場合は,newInstanceDocumentBuilder()メソッドを呼び出す前にこのメソッドを呼び出してください。
このメソッドで設定したプロパティ値は,setValidating()などの各プロパティ専用のメソッドによって上書きできます。逆に,setValidating()などの各プロパティ専用のメソッドで設定した値もこのメソッドで上書きできます。例えば,このメソッドでcbrp.parse.validateプロパティの値としてBoolean.TRUEを設定したあと,setValidating()メソッドを呼び出してfalseを設定した場合,getProperty()メソッドで取得したcbrp.parse.validateプロパティの値はBoolean.FALSEとなります。また,isValidating()メソッドもfalseを返します。
引数:
name - プロパティの名前を指定します。
value - プロパティの値を指定します。
例外:
XBRLDOMRuntimeException -
  • 引数nameにnullを指定した場合にスローされます。[エラーコード:20002]
  • 引数nameに指定したプロパティの名前が正しくない場合にスローされます。[エラーコード:20150]
  • 引数nameに指定したプロパティが値としてnullを受け付けないで,かつ引数valueにnullを指定した場合にスローされます。[エラーコード:20151]
  • 引数valueに指定したオブジェクトの型が正しくない場合にスローされます。[エラーコード:20152]
  • 引数valueに指定したオブジェクトが保持している値が正しくない場合にスローされます。[エラーコード:20153]
  • 引数valueに指定したオブジェクトが配列で,かつ要素数が0の場合にスローされます。[エラーコード:20154]
  • 引数valueに指定したオブジェクトが配列で,かつ値がnullである要素が存在する場合にスローされます。[エラーコード:20155]

(16) getProperty

public java.lang.Object getProperty(java.lang.String name)

XBRLのバージョン:
2.1
説明:
XBRLInstanceDocumentBuilderFactoryによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトがインスタンス文書の解析時または作成時に使用するプロパティの値を取得します。このメソッドで値を取得できるプロパティや,値として返されるオブジェクトについては,「4.16.2 プロパティ一覧」を参照してください。
引数:
name - プロパティの名前を指定します。
戻り値:
プロパティの値を返します。
例外:
XBRLDOMRuntimeException -
  • 引数nameにnullを指定した場合にスローされます。[エラーコード:20002]
  • 引数nameに指定したプロパティの名前が正しくない場合にスローされます。[エラーコード:20150]

(17) setDimensionsVersion

public void setDimensionsVersion(int version)

XBRLのバージョン:
2.1
説明:
XBRLInstanceDocumentBuilderFactoryによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトが,どのバージョンのXBRL Dimensionsに準拠しているインスタンス文書を解析または作成するのかを指定します。このメソッドで指定した値は,XBRLInstanceDocumentBuilderFactoryオブジェクトによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトがインスタンス文書を解析または作成する際に使用するcbrp.parse.DimensionsVersionプロパティの値として設定されます。
cbrp.parse.DimensionsVersionプロパティの値は,このメソッドか,またはsetProperty(java.lang.String name, java.lang.Object value)メソッドで設定できます。これらのメソッドによってcbrp.parse.DimensionsVersionプロパティの値が設定されなかった場合は,XBRL DOM初期化時の値を使用します。XBRL DOM初期化時の値については,「6.6.9(15) setProperty」の説明を参照してください。
cbrp.parse.DimensionsVersionプロパティの値を設定する場合は,newInstanceDocumentBuilder()メソッドを呼び出す前にこのメソッドを呼び出してください。
cbrp.parse.DimensionsVersionプロパティの値は,インスタンス文書がXBRL2.1に準拠している場合だけ使用されます。インスタンス文書がほかのXBRLのバージョンに準拠している場合は,cbrp.parse.DimensionsVersionプロパティの値は使用されません。
引数:
version - XBRL Dimensions1.0に準拠したインスタンス文書を解析または生成する場合は,XBRLConstants.DIMENSIONS_1_0を指定します。
XBRL Dimensions1.0に準拠したインスタンス文書を解析または生成しない場合は,XBRLConstants.DIMENSIONS_NONEを指定します。
例外:
XBRLDOMRuntimeException -
  • 引数versionに不正な値を指定した場合にスローされます。[エラーコード:20014]

(18) getDimensionsVersion

public int getDimensionsVersion()

XBRLのバージョン:
2.1
説明:
XBRLInstanceDocumentBuilderFactoryによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトが,どのバージョンのXBRL Dimensionsに準拠しているインスタンス文書を解析または作成するのかを取得します。このメソッドが返す値は,XBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトがインスタンス文書を解析または作成する際に使用するcbrp.parse.DimensionsVersionプロパティの値です。
XBRLInstanceDocumentBuilderFactoryによって生成されるXBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトが使用するcbrp.parse.DimensionsVersionプロパティの値は,XBRLInstanceDocumentBuilderFactoryオブジェクトのsetDimensionsVersion(int version)メソッド,またはsetProperty(java.lang.String name, java.lang.Object value)メソッドで設定できます。これらのメソッドによってcbrp.parse.DimensionsVersionプロパティの値が設定されなかった場合は,XBRL DOM初期化時の値を使用します。XBRL DOM初期化時の値については,「6.6.9(15) setProperty」の説明を参照してください。
cbrp.parse.DimensionsVersionプロパティの値は,インスタンス文書がXBRL2.1に準拠している場合だけ使用されます。インスタンス文書がほかのXBRLのバージョンに準拠している場合は,cbrp.parse.DimensionsVersionプロパティの値は使用されません。
戻り値:
XBRL Dimensions1.0に準拠したインスタンス文書を解析または作成する場合は,XBRLConstants.DIMENSIONS_1_0を返します。
XBRL Dimensions1.0に準拠したインスタンス文書を解析または作成しない場合は,XBRLConstants.DIMENSIONS_NONEを返します。