タクソノミー文書で定義された,計算リンクなどのリンクを上書きすることで,リンク構造を拡張できます。リンクの上書きでは,タクソノミー文書を拡張したり,インスタンス文書内に目的のリンクベースを指す単純リンク(Simple links)を追加したり,既存のリンクの関係を禁止したりします。リンクの関係の禁止とは,リンクの上書きの一種で,すでに定義されているリンクの関係をなくすことです。
XBRL2.1の場合,uCosminexus Business Reporting Processorは,アーク型要素に記述されているリンクの関係ごとにリンクを上書きして,XBRL DOMを作成します。アーク型要素では,xlink:from属性とxlink:to属性を使用して,複数のリソース(ロケータ型要素またはリソース型要素)を指定できます。リンクの関係は,xlink:from属性とxlink:to属性の組み合わせごとに作成され,上書きされます。
ここでは,リンクが上書きされる条件,およびpriority属性値が同じ場合にどのようにリンクが上書きされるかについて説明します。