5.3.5 リンクベース要素(linkbase)

タクソノミー文書は,インスタンス文書中に出現できる要素宣言のほかに,各要素の関係を示すリンクベースを記述します。ここでは,XBRL2.1の場合のリンクベースで使用する要素について説明します。

<この項の構成>
(1) <link:linkbase>要素
(2) <link:documentation>要素
(3) カスタムロール,カスタムアークロールへの参照定義
(4) 拡張リンク型要素(extend link-type)
(5) <link:documentation>要素
(6) <xl:title>要素
(7) <link:loc>要素
(8) <link:label>要素
(9) <link:reference>要素
(10) <link:presentationArc>要素
(11) <link:calculationArc>要素
(12) <link:definitionArc>要素
(13) <link:labelArc>要素
(14) <link:referenceArc>要素

(1) <link:linkbase>要素

<link:linkbase>要素は,タクソノミー文書で使用される拡張リンク型要素などを記述するためのコンテナ要素として利用します。なお,XBRL2.1では,<link:linkbaseRef>要素を記述できません。

<link:linkbase>要素が文書のルート要素となる場合には,xmlns属性やxsi:schemaLocation属性などで,スキーマ検証で使用するタクソノミー文書を指定する必要があります。また,タクソノミー本体に<link:linkbase>要素を記述することもできます。タクソノミー本体に記述する場合には,<xsd:schema>/<xsd:annotation>/<xsd:appinfo>の下に記述された<link:linkbase>要素を処理します。

<link:linkbase>要素の属性を次の表に示します。

表5-28 <link:linkbase>要素の属性

項番属性名内容必須条件
1idID型の値です。<link:linkbaseRef>要素によって関係づけられる場合で,xlink:href属性値によっては必須です。任意
2xml:base基底URIを指定します。任意

(2) <link:documentation>要素

uCosminexus Business Reporting Processorでは,この要素は処理されません。また,XBRL DOMでこの要素を操作するAPIもありません。

(3) カスタムロール,カスタムアークロールへの参照定義

リンクベースでは,カスタムロール,カスタムアークロールを参照できます。カスタムロールへの参照には<link:roleRef>要素を,カスタムアークロールへの参照には<link:arcroleRef>要素を使用します。

(a) <link:roleRef>要素

<link:roleRef>要素は,XBRL2.1で新しく追加された要素です。単純リンク型の要素であり,リンクベース内の各要素のxlink:role属性値で使用できるカスタムロールを参照するために使用します。

uCosminexus Business Reporting Processorは,<link:linkbase>下に記述されている<link:roleRef>要素を処理します。<link:roleRef>要素で参照されるタクソノミー本体はDTSに含まれます。また,そのタクソノミー本体で,<xsd:import>要素および<xsd:include>要素で取り込まれるタクソノミー本体も,すべてDTSに含まれます。

uCosminexus Business Reporting Processorでは,次の条件を満たす<link:roleRef>要素を使用できます。

表5-29 <link:roleRef>要素の属性

項番属性名内容必須条件
1xlink:typesimple(単純リンク)固定です。必須
2xlink:hrefカスタムロール定義(<link:roleType>要素)への参照URIを記述します。URIのフラグメントには,XPointer式を記述できます。任意の値を指定できます。必須
3xlink:roleリンク種別を意味するURIです。空文字列は指定できません。任意
4xlink:arcrole任意のURIです。空文字列は指定できません。任意
5xlink:actuate指定できる値は,onLoad,onRequest,other,またはnoneです。属性を省略できます。任意
6xlink:show指定できる値は,new,replace,embed,other,またはnoneです。属性を省略できます。任意
7xlink:title任意の文字列を指定します。任意
8xml:base基底URIを指定します。デフォルトはnullです。任意
9roleURI参照するカスタムロール定義のカスタムロールの値(<link:roleType>要素のroleURI属性値)を指定します。必須
(b) <link:arcroleRef>要素

<link:arcroleRef>要素は,XBRL2.1で新しく追加された要素です。単純リンク型の要素であり,リンクベース内の各要素のxlink:arcrole属性値で使用できるカスタムアークロールを参照するために使用します。

uCosminexus Business Reporting Processorは,<link:linkbase>下に記述されている<link:linkbaseRef>要素を処理します。<link:arcroleRef>要素で参照されるタクソノミー本体はDTSに含まれます。また,そのタクソノミー本体で,<xsd:import>要素および<xsd:include>要素で取り込まれるタクソノミー本体も,すべてDTSに含まれます。

uCosminexus Business Reporting Processorでは,次の条件を満たす<link:arcroleRef>要素を使用できます。

表5-30 <link:arcroleRef>要素の属性

項番属性名内容必須条件
1xlink:typesimple(単純リンク)固定です。必須
2xlink:hrefカスタムアークロール定義(<link:arcroleType>要素)への参照URIを記述します。URIのフラグメントには,XPointer式を記述できます。任意の値を指定できます。必須
3xlink:roleリンク種別を意味するURIです。空文字列は指定できません。任意
4xlink:arcrole任意のURIです。空文字列は指定できません。任意
5xlink:actuate指定できる値は,onLoad,onRequest,other,またはnoneです。属性を省略できます。任意
6xlink:show指定できる値は,new,replace,embed,other,またはnoneです。属性を省略できます。任意
7xlink:title任意の文字列を指定します。任意
8xml:base基底URIを指定します。デフォルトはnullです。任意
9arcroleURI参照するカスタムアークロール定義のカスタムアークロールの値(<link:arcroleType>要素のarcroleURI属性値)を指定します。必須

(4) 拡張リンク型要素(extend link-type)

タクソノミー文書で使用される拡張リンクのリンクベースは,「5.3.4(1) <link:linkbaseRef>要素」のxlink:href属性に記述されたファイルまたはURIに対応する実体です。

uCosminexus Business Reporting Processorでは,<link:linkbase>要素の子要素として記述された拡張リンク型要素を処理します。また,タクソノミー文書に記述するどの拡張リンク型要素にも,次の属性定義が必要です。

表5-31 拡張リンク型要素の共通属性

項番属性名内容必須条件
1xlink:typeextended(拡張リンク)固定です。必須
2xlink:roleリンク種別を意味する文字列です。空文字列は指定できません。
標準値はhttp://www.xbrl.org/2003/role/linkです。
必須
3xlink:title任意の文字列を設定します。デフォルトはnullです。任意
4idID型の値です。<link:linkbaseRef>要素によって関係づけられる場合で,xlink:href属性値によっては必須です。デフォルトはnullです。任意
5xml:base基底URIを指定します。デフォルトはnullです。任意

拡張リンク型要素は,アーク型要素,ロケータ型要素およびリソース型要素のコンテナ要素となり,リンク種別ごとに子要素として含むことができる要素が異なります。

次に,関係リンク,ラベルリンクおよびリファレンスリンクで含むことができる要素について示します。

(a) 関係リンク

関係リンクで含むことができる要素について示します。なお,完全な妥当性検証では,関係ネットワーク上でリンクが循環していないかを検証できます。詳細については「2.3.2(6) 関係ネットワーク上のサイクルの検証【完全な妥当性検証の場合だけ有効】」を参照してください。

(b) ラベルリンク(labelLink)

<link:labelLink>要素では,アイテムの表示名称(ラベル)を定義します。日本語,英語などさまざまな言語でラベルを記述したり,別名を定義したりします。

<link:documentation>要素,<xl:title>要素,<link:loc>要素,<link:label>要素,および<link:labelArc>要素を含むことができます。

(c) リファレンスリンク(referenceLink)

<link:referenceLink>要素では,参考文献を定義します。会計概念を定義する根拠となっている文献への参照などに用います。

<link:documentation>要素,<xl:title>要素,<link:loc>要素,<link:reference>要素,および<link:referenceArc>要素を含むことができます。

(5) <link:documentation>要素

拡張リンク型要素の子要素です。uCosminexus Business Reporting Processorでは,この要素は処理されません。また,XBRL DOMでこの要素を操作するAPIもありません。

(6) <xl:title>要素

拡張リンク型要素の子要素です。uCosminexus Business Reporting Processorでは,この要素は処理されません。また,XBRL DOMでこの要素を操作するAPIもありません。

(7) <link:loc>要素

<link:loc>要素は,拡張リンクでのロケータ型要素で,タクソノミー文書では<link:calculationLink>要素などの拡張リンク型の子要素です。<link:loc>要素の属性を次の表に示します。

表5-32 <link:loc>要素の属性

項番属性名内容必須条件
1xlink:typelocator固定です。必須
2xlink:hrefアイテム型要素,タプル型要素,またはリソース型要素への参照URIを記述します。任意の値を指定できます。また,URIのフラグメントには,XPointer式を記述できます。
XPointer形式は,ショートハンドポインタ(Shorthand Pointer)形式,またはXPointer element() schemeです。
必須
3xlink:labelNCName型データです。アーク型要素によって参照しているロケータ型要素(<link:loc>)を識別するために必要です。必須
4xlink:role任意のURIです。<link:roleType>要素との関連はありません。デフォルトはnullです。任意
5xlink:title任意の値です。デフォルトはnullです。任意

この形式以外のロケータ型要素が出現した場合,エラーとして処理を中止します。

(8) <link:label>要素

タクソノミー文書での,リソース型要素の一つで,<link:labelLink>要素の子要素です。<link:label>要素の属性を次の表に示します。

表5-33 <link:label>要素の属性

項番属性名内容必須条件
1xlink:typeresource固定です。必須
2xlink:labelNCName型データです。アーク型要素によって参照しているリソース型要素(label)を識別するために必要です。同一の値を持つことが許されます。必須
3xlink:roleカスタムロール値または標準値を指定します。デフォルトはnullです。標準値については,表下の「xlink:role属性に指定する値」を参照してください。任意
4xml:lang任意の言語を特定するために使用します。ISOで定義されている言語コードである「ja」,「en」などです。必須
5xlink:title任意の値です。デフォルトはnullです。任意
6idID型の値です。デフォルトはnullです。任意

<link:label>要素には,任意の文字列を要素の値として記述します。また,この形式以外のリソース型要素が出現した場合,エラーとして処理を中止します。

xlink:role属性に指定する値
<link:label>要素のxlink:role属性の標準値を次に示します。
  • http://www.xbrl.org/2003/role/label
  • http://www.xbrl.org/2003/role/terseLabel
  • http://www.xbrl.org/2003/role/verboseLabel
  • http://www.xbrl.org/2003/role/positiveLabel
  • http://www.xbrl.org/2003/role/positiveTerseLabel
  • http://www.xbrl.org/2003/role/positiveVerboseLabel
  • http://www.xbrl.org/2003/role/negativeLabel
  • http://www.xbrl.org/2003/role/negativeTerseLabel
  • http://www.xbrl.org/2003/role/negativeVerboseLabel
  • http://www.xbrl.org/2003/role/zeroLabel
  • http://www.xbrl.org/2003/role/zeroTerseLabel
  • http://www.xbrl.org/2003/role/zeroVerboseLabel
  • http://www.xbrl.org/2003/role/totalLabel
  • http://www.xbrl.org/2003/role/periodStartLabel
  • http://www.xbrl.org/2003/role/periodEndLabel
  • http://www.xbrl.org/2003/role/documentation
  • http://www.xbrl.org/2003/role/definitionGuidance
  • http://www.xbrl.org/2003/role/disclosureGuidance
  • http://www.xbrl.org/2003/role/presentationGuidance
  • http://www.xbrl.org/2003/role/measurementGuidance
  • http://www.xbrl.org/2003/role/commentaryGuidance
  • http://www.xbrl.org/2003/role/exampleGuidance

(9) <link:reference>要素

タクソノミー文書での,リソース型要素の一つで,<link:referenceLink>要素の子要素です。<link:reference>要素の属性を次の表に示します。

表5-34 <link:reference>要素の属性

項番属性名内容必須条件
1xlink:typeresource固定です。必須
2xlink:labelNCName型データです。アーク型要素によって参照しているリソース型要素(<link:reference>)を識別するために必要です。同一の値を持つことが許されます。必須
3xlink:roleカスタムロール値または標準値を指定します。デフォルトはnullです。標準値については,表下の「xlink:role属性に指定する値」を参照してください。任意
4xlink:title任意の値です。デフォルトはnullです。任意
5idID型の値です。デフォルトはnullです。任意

<link:reference>要素には,任意の子要素を含むことができます。この任意要素を総称し,抽象的な要素表現であるpart(パート)と呼びます。

この形式以外のリソース型要素が出現した場合,エラーとして処理を中止します。

xlink:role属性に指定する値
<link:reference>要素のxlink:role属性の標準値を次に示します。
  • http://www.xbrl.org/2003/role/reference
  • http://www.xbrl.org/2003/role/definitionRef
  • http://www.xbrl.org/2003/role/disclosureRef
  • http://www.xbrl.org/2003/role/mandatoryDisclosureRef
  • http://www.xbrl.org/2003/role/recommendedDisclosureRef
  • http://www.xbrl.org/2003/role/unspecifiedDisclosureRef
  • http://www.xbrl.org/2003/role/presentationRef
  • http://www.xbrl.org/2003/role/measurementRef
  • http://www.xbrl.org/2003/role/commentaryRef
  • http://www.xbrl.org/2003/role/exampleRef

(10) <link:presentationArc>要素

<link:presentationArc>要素は,タクソノミー文書のアーク型要素の一つで,<link:presentationLink>要素の子要素です。<link:presentationArc>要素の属性を次の表に示します。

表5-35 <link:presentationArc>要素の属性

項番属性名内容必須条件
1xlink:typearc固定です。必須
2xlink:show指定できる値は,new,replace,embed,other,またはnoneです。属性を省略できます。任意
3xlink:actuate指定できる値は,onLoad,onRequest,other,またはnoneです。属性を省略できます。任意
4xlink:fromNCName型データです。一つのロケータ型要素(<link:loc>)のxlink:label属性の内容と同じ値を指定します。必須
5xlink:toNCName型データです。一つのロケータ型要素(<link:loc>)のxlink:label属性の内容と同じ値を指定します。必須
6xlink:arcroleカスタムアークロール値または標準値を指定します。
標準値はhttp://www.xbrl.org/2003/arcrole/parent-childです。
必須
7xlink:title任意の値を指定します。デフォルトはnullです。任意
8useoptionalまたはprohibitedを指定します。デフォルトはoptionalです。任意
9priorityuse属性のoptionalまたはprohibitedの関係に対してのプライオリティ(優先順位)を指定するための属性です。デフォルトは0です。任意
10order複数の兄弟要素間での表示順序を示す10進数を指定します。デフォルトは1です。任意
11preferredLabel任意のURIを指定します。デフォルトはnullです。任意

この形式以外のアーク型要素が出現した場合,エラーとして処理を中止します。

(11) <link:calculationArc>要素

<link:calculationArc>要素は,タクソノミー文書のアーク型要素の一つで,<link:calculationLink>要素の子要素です。<link:calculationArc>要素の属性を次の表に示します。

表5-36 <link:calculationArc>要素の属性

項番属性名内容必須条件
1xlink:typearc固定です。必須
2xlink:show指定できる値は,new,replace,embed,other,またはnoneです。属性を省略できます。任意
3xlink:actuate指定できる値は,onLoad,onRequest,other,またはnoneです。属性を省略できます。任意
4xlink:fromNCName型データです。一つのロケータ型要素(<link:loc>)のxlink:label属性の内容と同じ値を指定します。必須
5xlink:toNCName型データです。一つのロケータ型要素(<link:loc>)のxlink:label属性の内容と同じ値を指定します。必須
6xlink:arcroleカスタムアークロール値または標準値を指定します。
標準値はhttp://www.xbrl.org/2003/arcrole/summation-itemです。
必須
7xlink:title任意の値を指定します。デフォルトはnullです。任意
8useoptionalまたはprohibitedを指定します。デフォルトはoptionalです。任意
9priorityuse属性のoptionalまたはprohibitedの関係に対してのプライオリティ(優先順位)を指定するための属性です。デフォルトは0です。任意
10order複数の兄弟要素間での表示順序を示す10進数を指定します。デフォルトは1です。任意
11weight子要素から親要素に数値を加算するときに,その要素の値に適用する乗数を示します。値「1.0」はその要素の数値を100%親要素に加算し,「-1.0」は100%減算することを表します。0は指定できません。必須

この形式以外のアーク型要素が出現した場合,エラーとして処理を中止します。

(12) <link:definitionArc>要素

<link:definitionArc>要素は,タクソノミー文書のアーク型要素の一つで,<link:definitionLink>要素の子要素として出現します。<link:definitionArc>要素の属性を次の表に示します。

表5-37 <link:definitionArc>要素の属性

項番属性名内容必須条件
1xlink:typearc固定です。必須
2xlink:show指定できる値は,new,replace,embed,other,またはnoneです。属性を省略できます。任意
3xlink:actuate指定できる値は,onLoad,onRequest,other,またはnoneです。属性を省略できます。任意
4xlink:fromNCName型データです。一つのロケータ型要素(<link:loc>)のxlink:label属性の内容と同じ値を指定します。必須
5xlink:toNCName型データです。一つのロケータ型要素(<link:loc>)のxlink:label属性の内容と同じ値を指定します。必須
6xlink:arcroleカスタムアークロール値または標準値を指定します。
標準値は次のとおりです。
  • http://www.xbrl.org/2003/arcrole/general-special
  • http://www.xbrl.org/2003/arcrole/essence-alias
  • http://www.xbrl.org/2003/arcrole/similar-tuples
  • http://www.xbrl.org/2003/arcrole/requires-element
必須
7xlink:title任意の値を指定します。デフォルトはnullです。任意
8useoptionalまたはprohibitedを指定します。デフォルトはoptionalです。任意
9priorityuse属性のoptionalまたはprohibitedの関係に対してのプライオリティ(優先順位)を指定するための属性です。デフォルトは0です。任意
10order複数の兄弟要素間での表示順序を示す10進数を指定します。デフォルトは1です。任意
11xbrldt:contextElementsegmentまたはscenarioを指定します。デフォルトはnullです。任意
12xbrldt:targetRole<difinitionLink>要素のxlink:role属性値です。デフォルトはnullです。任意
13xbrldt:closedtrueまたはfalseを指定します。デフォルトはfalseです。任意
14xbrldt:usabletrueまたはfalseを指定します。デフォルトはtrueです。任意

この形式以外のアーク型要素が出現した場合,エラーとして処理を中止します。

注※ XBRL Dimensions1.0の場合だけ指定できます。また,xlink:arcrole属性値に指定した値によってこの属性が解析対象となるかどうか,およびこの属性の指定が必須になるか任意になるかどうかが異なります。xlink:arcrole属性値と<link:definitionArc>要素の属性の関係を次の表に示します。


表5-38 xlink:arcrole属性値と<link:definitionArc>要素の属性の関係

項番xlink:arcrole属性値<link:definitionArc>要素の属性
xbrldt:contextElementxbrldt:targetRolexbrldt:closedxbrldt:usable
1http://xbrl.org/int/dim/arcrole/all×
2http://xbrl.org/int/dim/arcrole/notAll×
3http://xbrl.org/int/dim/arcrole/hypercube-dimension×××
4http://xbrl.org/int/dim/arcrole/dimension-domain××
5http://xbrl.org/int/dim/arcrole/dimension-default××××
6http://xbrl.org/int/dim/arcrole/domain-member××

(凡例)○:解析対象となり,指定は必須です。 △:解析対象となりますが,指定は任意です。 ×:解析対象とはなりません。また,属性を指定した場合,指定した値は無視されます。


(13) <link:labelArc>要素

<link:labelArc>要素は,タクソノミー文書のアーク型要素の一つで,<link:labelLink>要素の子要素です。<link:labelArc>要素の属性を次の表に示します。

表5-39 <link:labelArc>要素の属性

項番属性名内容必須条件
1xlink:typearc固定です。必須
2xlink:show指定できる値は,new,replace,embed,other,またはnoneです。属性を省略できます。任意
3xlink:actuate指定できる値は,onLoad,onRequest,other,またはnoneです。属性を省略できます。任意
4xlink:fromNCName型データです。一つのロケータ型要素(<link:loc>)のxlink:label属性の内容と同じ値を指定します。必須
5xlink:toNCName型データです。一つのロケータ型要素(<link:loc>)またはリソース型要素(<link:label>)のxlink:label属性の内容と同じ値を指定します。必須
6xlink:arcroleカスタムアークロール値または標準値を指定します。
標準値はhttp://www.xbrl.org/2003/arcrole/concept-labelです。
必須
7xlink:title任意の値を指定します。デフォルトはnullです。任意
8useoptionalまたはprohibitedを指定します。デフォルトはoptionalです。任意
9priorityuse属性のoptionalまたはprohibitedの関係に対してのプライオリティ(優先順位)を指定するための属性です。デフォルトは0です。任意
10order複数の兄弟要素間での表示順序を示す10進数を指定します。デフォルトは1です。任意

この形式以外のアーク型要素が出現した場合,エラーとして処理を中止します。

(14) <link:referenceArc>要素

<link:referenceArc>要素は,タクソノミー文書のアーク型要素の一つで,<link:referenceLink>要素の子要素です。<link:referenceArc>要素の属性を次の表に示します。

表5-40 <link:referenceArc>要素の属性

項番属性名内容必須条件
1xlink:typearc固定です。必須
2xlink:show指定できる値は,new,replace,embed,other,またはnoneです。属性を省略できます。任意
3xlink:actuate指定できる値は,onLoad,onRequest,other,またはnoneです。属性を省略できます。任意
4xlink:fromNCName型データです。一つのロケータ型要素(<link:loc>)のxlink:label属性の内容と同じ値を指定します。必須
5xlink:toNCName型データです。一つのロケータ型要素(<link:loc>)またはリソース型要素(<link:reference>)のxlink:label属性の内容と同じ値を指定します。必須
6xlink:arcroleカスタムアークロール値または標準値を指定します。
標準値はhttp://www.xbrl.org/2003/arcrole/concept-referenceです。
必須
7xlink:title任意の値を指定します。デフォルトはnullです。任意
8useoptionalまたはprohibitedを指定します。デフォルトはoptionalです。任意
9priorityuse属性のoptionalまたはprohibitedの関係に対してのプライオリティ(優先順位)を指定するための属性です。デフォルトは0です。任意
10order複数の兄弟要素間での表示順序を示す10進数を指定します。デフォルトは1です。任意

この形式以外のアーク型要素が出現した場合,エラーとして処理を中止します。