5.1.3 リンクベースへの参照定義

タクソノミー本体からリンクベースへの参照定義には,<link:linkbaseRef>要素を使用します。

<この項の構成>
(1) <link:linkbaseRef>要素

(1) <link:linkbaseRef>要素

uCosminexus Business Reporting Processorは,<xsd:schema>/<xsd:annotation>/<xsd:appinfo>の下位に記述されている<link:linkbaseRef>要素を処理します。uCosminexus Business Reporting Processorで扱うタクソノミー文書では属性定義が必要で,属性に指定する値も条件を満たす必要があります。<xsd:schema>/<xsd:annotation>/<xsd:appinfo>の下位に記述されている<link:linkbaseRef>要素が必須条件を満たさない場合は,エラーとして処理を中止します。

タクソノミー文書で必要な<link:linkbaseRef>要素の属性を次の表に示します。

表5-3 <link:linkbaseRef>要素の属性

項番属性名内容必須条件
1xlink:typesimple(単純リンク)固定です。必須
2xlink:href拡張リンク型要素の定義ファイルへのURIまたはローカルならファイル名を記述します。値は任意です。必須
3xlink:roleリンク種別を意味する文字列です。デフォルトはnullです。詳細は,表下の「xlink:role属性に指定する値」を参照してください。任意
4xlink:arcrolehttp://www.w3.org/1999/xlink/properties/linkbase固定です。そのほかの値を指定した場合は,文書解析時にエラーになります。必須
5xlink:show指定できる値は,new,replace,embed,other,またはnoneです。属性を省略できます。任意
6xlink:title任意の文字列を設定します。任意
7xlink:actuateonRequest固定です。必須
xlink:role属性に指定する値
xlink:role属性を指定する場合,リンク種別ごとに異なる推奨値を使用します。xlink:role属性を省略すると,リンクの読み込み時に読み込む必要がないリンクを読み込んでしまうため,xlink:role属性を指定することを推奨します。
xlink:role属性のリンク種別ごとの推奨値を次の表に示します。

表5-4 xlink:role属性のリンク種別ごとの推奨値

項番拡張リンク種別linkbaseRef要素のxlink:role属性の推奨値
1プレゼンテーションリンクhttp://www.xbrl.org/linkprops/linkRef/presentation
2計算リンクhttp://www.xbrl.org/linkprops/linkRef/calculation
3定義リンクhttp://www.xbrl.org/linkprops/linkRef/definition
4ラベルリンクhttp://www.xbrl.org/linkprops/linkRef/label
5リファレンスリンクhttp://www.xbrl.org/linkprops/linkRef/reference
uCosminexus Business Reporting Processorでは,この推奨値を用いてリンク種別を判断します。リンクベースのファイルの内容が目的のリンクと異なる場合は,エラーになります。また,推奨値以外の値を指定した場合もエラーになります。
定義例
ラベルリンクの定義例を次に示します。

<schema

xmlns:link="http://www.xbrl.org/XLink/xbrllinkbase"

<link:linkbaseRef
   xlink:type="simple"・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・固定値
   xlink:href="Sample_XBRL_linkbase_label.xml" ・・・・・・・・・・・・任意(URI)
   xlink:role="http://www.xbrl.org/linkprops/linkRef/label"・・・・・・推奨値
   xlink:arcrole="http://www.w3.org/1999/xlink/properties/linkbase"・・固定値
   xlink:actuate="onRequest" /> ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・固定値

</schema>