コンテキスト要素には,エンティティ要素(entity),時期要素(period),単位要素(unit),およびシナリオ要素(scenario)を定義できます。ここでは,これらのうち,XBRL2.0の場合の,時期要素および単位要素について説明します。
<xbrli:period>要素は,<xbrli:numericContext>要素,<xbrli:nonNumericContext>要素の必須要素で,時期または期間を表現するためのコンテナ要素です。子要素を持ち,属性は持ちません。必須属性は定義されていません。出現位置や出現回数については,スキーマで保証されます。
<xbrli:period>要素の子要素を次の表に示します。
表5-15 <xbrli:period>要素の子要素
項番 | 要素名 | 説明 |
---|---|---|
1 | <xbrli:instant> | ある特定の時点を示すときに使用し,dateUnion型(XMLのdate型またはdateTime型)の値を指定します。 |
2 | <xbrli:forever> | 永遠を表現するための要素です。属性,子要素,値があっても無視します。 |
3 | <xbrli:startDate> <xbrli:endDate> | 開始日と終了日を示し,期間を表現する形式です。共に,dateUnion型の値を指定します。 |
4 | <xbrli:startDate> <xbrli:duration> | <xbrli:startDate>に開始日を指定し,<xbrli:duration>に期間を指定する形式です。<xbrli:startDate>はdateUnion型で,<xbrli:duration>要素はduration型の値を指定します。 |
5 | <xbrli:duration> <xbrli:endDate> | <xbrli:endDate>に終了日を指定し,<xbrli:duration>に期間を指定する形式です。<xbrli:endDate>はdateUnion型で,<xbrli:duration>要素はduration型の値を指定します。 |
この組み合わせのうち項番3の<xbrli:startDate>要素と<xbrli:endDate>要素の組み合わせについて,uCosminexus Business Reporting Processorは日時が逆転していないかどうかをチェックし,エラーを通知します。
<xbrli:unit>要素は,<xbrli:numericContext>要素の必須要素で,計量に関する標準を指定します。<xbrli:nonNumericContext>要素ではオプションになります。
<xbrli:unit>要素には,単位を示すISO4217で既定されている値を使用する必要があります。ただし,uCosminexus Business Reporting Processorでは,<xbrli:unit>要素に指定された値が,ISO4217で規定されているかどうかチェックしていません。