XBRL2.1に準拠したインスタンス文書のXBRL DOMに脚注リンクを追加します。
脚注リンクの構成要素は,ロケータ,リソース,アークから成り立ちます。それぞれ,<link:loc>要素,<link:footnote>要素,<link:footnoteArc>要素(<link:loc>要素から<link:footnote>要素へのアーク)を使用して記述します。
uCosminexus Business Reporting Processorでは,リソース(<link:footnote>要素)を生成して関連づける要素に登録すると,ロケータ(<link:loc>要素)とアーク(<link:footnoteArc>要素)も自動で追加されます。
ここでは,「4.8.1 インスタンス文書の読み込み」で読み込んだXBRL2.1に準拠したインスタンス文書のXBRL DOMに,日本語と英語の脚注リンクを追加します。二つの脚注リンクを追加するので,リソースおよびアークが2要素ずつ追加されます。
脚注リンクを追加する非数値アイテム<hi:note>要素の値を次の表に示します。
表4-35 脚注リンクを追加する非数値アイテムの値
項番 | 名称 | 要素/属性 | 値 |
---|---|---|---|
1 | contextRef | 属性 | C01 |
2 | hi:note | 要素 | This is a sample! |
3 | コンテキストID | 属性 | NNI01 |
追加する<link:footnote>要素を次の表に示します。
表4-36 追加する<link:footnote>要素
項番 | 属性名 | 値 | |
---|---|---|---|
1 | xlink:type | resource | |
2 | xlink:label | dst_point_ja | dst_point_en |
3 | xml:lang | ja | en |
<link:footnote>要素の値は日本語(ja)「これは脚注リンクです。」,英語(en)「This is a footnote-link.」とします。
追加される<link:loc>要素,および<link:footnoteArc>要素要素を次の表に示します。
表4-37 追加される<link:loc>要素,および<link:footnoteArc>要素
要素名 | 属性名 | 値 |
---|---|---|
<link:loc>要素 | xlink:type | locator |
xlink:label | src_point | |
xlink:href※ | NNI01 | |
<link:footnoteArc>要素 (<link:loc>要素から<link:footnote>要素へのアーク) | xlink:type | arc |
xlink:from | (locatorで設定されたlabel:src_point) | |
xlink:to | (footnoteで設定されたlabel:dst_point_ja) (footnoteで設定されたlabel:dst_point_en) | |
xlink:arcrole | http://www.xbrl.org/2003/arcrole/fact-footnote |
注※ xlink:href属性では,インスタンス文書の本文中の要素をidまたはxpointer(Xpath方式)で指し示す必要があります。
脚注リンクの追加で使用するインターフェースを次の表に示します。
表4-38 脚注リンクの追加で使用するインターフェース
項番 | 使用するインターフェース | 説明 |
---|---|---|
1 | com.hitachi.xbrl.instance.XBRLFootnote | 脚注を表します。 |
2 | com.hitachi.xbrl.instance.XBRLInstanceElement | インスタンス文書に記述されている要素を表します。 |
3 | com.hitachi.xbrl.instance.XBRLInstanceDocument | インスタンス文書全体を表します。 |
インスタンス文書のXBRL DOMに脚注リンクを追加するコードは次のとおりです。
// 脚注の作成(日本語) |
コーディング結果として,生成される脚注リンクは次のとおりです。
<link:footnoteLink xlink:role="http://www.xbrl.org/2003/role/xlink" xlink:type="extended"> |