インスタンス文書からタクソノミー本体またはリンクベースを参照するための,要素や属性について説明します。それぞれ,次の要素について説明します。
タクソノミー本体への参照定義をする属性です。
XBRL2.0の場合,DTSを自動的に読み込むためにルート要素である<xbrli:group>要素のxsi:schemaLocation属性の内容を参照していました。XBRL2.1の場合,DTSを自動的に見つけるための要素として<link:schemaRef>要素が追加されたため,uCosminexus Business Reporting Processorは,xsi:schemaLocation属性の内容を確認しません。
ただし,インスタンス文書を検証するためには,xsi:schemaLocation属性は必須です。
タクソノミー本体への参照定義をする要素で,XBRL2.1で新しく追加されました。DTSを自動的に読み込むために参照されます。
<link:schemaRef>要素は,インスタンス文書に一つ以上定義する必要があります。複数指定されていた場合,指定されているタクソノミー本体すべてがDTSに含まれます。また,<link:schemaRef>要素で参照されるタクソノミー本体で,<xsd:import>要素,および<xsd:include>要素を使用して取り込まれるタクソノミー本体もすべてDTSに含まれます。
uCosminexus Business Reporting Processorでは,<xbrli:xbrl>要素下に記述されている<link:schemaRef>要素を処理します。
<link:schemaRef>要素の属性を次の表に示します。
表5-41 <link:schemaRef>要素の属性
項番 | 属性名 | 内容 | 必須条件 |
---|---|---|---|
1 | xlink:type | simple(単純リンク)固定です。 | 必須 |
2 | xlink:href | タクソノミー本体への参照URIを指定します。URIのフラグメントには,XPointer式を記述できます。任意の値を指定できます。 | 必須 |
3 | xlink:role | リンク種別を意味する文字列です。空文字列は指定できません。デフォルトはnullです。 | 任意 |
4 | xlink:arcrole | 任意の文字列を指定します。空文字列は指定できません。 | 任意 |
5 | xlink:actuate | 指定できる値は,onLoad,onRequest,other,またはnoneです。属性を省略できます。 | 任意 |
6 | xlink:show | 指定できる値は,new,replace,embed,other,またはnoneです。属性を省略できます。 | 任意 |
7 | xlink:title | 任意の文字列を指定します。 | 任意 |
8 | xml:base | 基底URIを指定します。デフォルトはnullです。 | 任意 |
リンクベースへの参照定義をする要素です。インスタンス文書では,<link:linkbaseRef>要素を使用して,インスタンス文書に特化したリンクベースを参照できます。
<link:linkbaseRef>要素に必要な属性は,タクソノミー文書の場合と同じです。詳細については,「5.3.4 リンクベースへの参照定義」を参照してください。
インスタンス文書の場合,uCosminexus Business Reporting Processorは,<xbrli:xbrl>要素下に記述されている<link:linkbaseRef>要素を処理します。