5.3.4 リンクベースへの参照定義

タクソノミー本体からリンクベースへの参照定義には,<link:linkbaseRef>要素を使用します。

<この項の構成>
(1) <link:linkbaseRef>要素

(1) <link:linkbaseRef>要素

uCosminexus Business Reporting Processorは,<xsd:schema>/<xsd:annotation>/<xsd:appinfo>の下位に記述されている<link:linkbaseRef>要素を処理します。

uCosminexus Business Reporting Processorで扱うタクソノミー文書では,次に示す属性定義が必要です。

表5-26 <link:linkbaseRef>要素の属性

項番属性名内容必須条件
1xlink:typesimple(単純リンク)固定です。必須
2xlink:href拡張リンク型要素の定義ファイルへのURIまたはローカルならファイル名を記述します。URIのフラグメントにはXPointer式を記述できます。値は任意です。必須
3xlink:roleリンク種別を意味する文字列です。空文字列は指定できません。デフォルトはnullです。詳細は,表下の「xlink:role属性に指定する値」を参照してください。任意
4xlink:arcrolehttp://www.w3.org/1999/xlink/properties/linkbase固定です。そのほかの値を指定した場合は,文書解析時にエラーになります。必須
5xlink:actuate指定できる値は,onLoad,onRequest,other,またはnoneです。属性を省略できます。任意
6xlink:show指定できる値は,new,replace,embed,other,またはnoneです。属性を省略できます。任意
7xlink:title任意の文字列を設定します。任意
8xml:base基底URIを指定します。デフォルトはnullです。任意

出現位置に記述され処理対象となった<link:linkbaseRef>要素が,この表で説明した属性の必須条件を満たしていない場合は,エラーとなり処理が中止されます。

xlink:role属性に指定する値
xlink:role属性を指定する場合,リンク種別ごとに異なる標準値を使用します。
xlink:role属性のリンク種別ごとの標準値を次の表に示します。

表5-27 xlink:role属性のリンク種別ごとの標準値

項番拡張リンク種別linkbaseRef要素のxlink:role属性の標準値
1プレゼンテーションリンクhttp://www.xbrl.org/2003/role/presentationLinkbaseRef
2計算リンクhttp://www.xbrl.org/2003/role/calculationLinkbaseRef
3定義リンクhttp://www.xbrl.org/2003/role/definitionLinkbaseRef
4ラベルリンクhttp://www.xbrl.org/2003/role/labelLinkbaseRef
5リファレンスリンクhttp://www.xbrl.org/2003/role/referenceLinkbaseRef
6任意任意の拡張リンク型要素
uCosminexus Business Reporting Processorでは,この標準値を用いてリンク種別を判断します。xlink:role属性が省略されていた場合は,リンク先をトラバースして解析し,既存の拡張リンクであればDTSに含めます。任意の値の場合は,警告と出力してトラバースしません。