2.8 リンク構造の参照(XBRL2.1の場合)

ここでは,アプリケーションからリンク構造を参照する方法について説明します。この機能は,XBRL2.1の場合だけ使用できます。

W3C DOMを使用してリンク構造を参照するには,タクソノミー本体やリンクベースを検索し,リンク構造を解析して,ノード間の関係を整理する必要があります。

uCosminexus Business Reporting Processorは,ノード間の関係を整理したあとのオブジェクトモデル「XBRLRelationshipインターフェース」を提供します。ユーザーアプリケーションからXBRLRelationshipインターフェースを使用することで,複雑なリンク関係を解析する必要なく,容易にリンクの関係を参照できます。

XBRLRelationshipインターフェースは,ノード間の関係を表現していて,参照元および参照先の両端のノードを参照するメソッドを提供します。また,XBRL文書で使用するXLinkの拡張リンクごとに次のインターフェースを提供しています。

表2-9 拡張リンクの種類と対応するインターフェース

項番拡張リンクの種類対応するインターフェースインターフェースの説明
1プレゼンテーションリンクXBRLPresentationRelationship<link:presentationArc>要素で定義された,タクソノミー文書のアイテム(またはタプル)の要素宣言とプレゼンテーションリンクとの関係関係を表します。
2計算リンクXBRLCalculationRelationship<link:calculationArc>要素で定義された,タクソノミー文書のアイテム(またはタプル)の要素宣言と計算リンクとの関係を表します。
3定義リンクXBRLDefinitionRelationship<link:definitionArc>要素で定義された,タクソノミー文書のアイテム(またはタプル)の要素宣言と定義リンクとの関係を表します。
4ラベルリンクXBRLLabelRelationship<link:labelArc>要素で定義された,タクソノミー文書のアイテム(またはタプル)の要素宣言とラベルとの関係を表します。
5リファレンスリンクXBRLReferenceRelationship<link:referenceArc>要素で定義された,タクソノミー文書のアイテム(またはタプル)の要素宣言とリファレンスリンクとの関係を表します。
6脚注リンクXBRLFootnoteRelationship<link:footnoteArc>要素で定義された,インスタンス文書のアイテム(またはタプル)と脚注との関係を表します。

サンプルコードについては,「4.6.3 タクソノミー本体とリンクベースの参照(タクソノミー文書の要素の階層を参照する場合)」を参照してください。APIの詳細については,「6. APIリファレンス」を参照してください。