XBRL2.1に準拠したインスタンス文書のXBRL DOMに,コンテキスト要素を追加するサンプルコードについて説明します。コンテキスト要素を追加する場合,コンテキスト要素の子要素(entity,periodなど)を作成する必要があります。
ここで説明するサンプルコードでは,次の内容のコンテキスト要素を追加します。表中の「名称」欄のインデントは,コーディング結果のインデントを示しています。
表4-24 コンテキスト要素
項番 | 名称 | 要素/属性 | 値 |
---|---|---|---|
1 | コンテキストID | 属性 | C01 |
2 | 時期 | 要素 | 2004-03-31 |
3 | エンティティ(組織) | 要素 | - |
4 | 識別子 | 要素 | SAMP |
5 | スキーム | 属性 | http://www.hitachi.co.jp/2004/XBRL |
6 | セグメント | 要素 | - |
7 | prefecture※ | 要素 | Tokyo |
(凡例)-:値を持つことができません。
注※ "prefecture"の名前空間URIは"http://www.hitachi.com/2004/XBRL"とします。
コンテキスト要素の追加で使用するインターフェースを次の表に示します。
表4-25 コンテキスト要素の追加で使用するインターフェース
項番 | 使用するインターフェース | 説明 |
---|---|---|
1 | com.hitachi.xbrl.types.XBRLDateUnion | XBRLのデータ型dateUnionを表します。 |
2 | com.hitachi.xbrl.instance.XBRLPeriod | 時期要素を表します。 |
3 | com.hitachi.xbrl.instance.XBRLIdentifier | 識別子要素を表します。 |
4 | com.hitachi.xbrl.instance.XBRLSegment | セグメント要素を表します。 |
5 | com.hitachi.xbrl.instance.XBRLEntity | エンティティ要素を表します。 |
6 | com.hitachi.xbrl.instance.XBRLContext | コンテキスト要素を表します。 |
7 | com.hitachi.xbrl.instance.XBRLContext2 | XBRL2.1のコンテキスト要素を表します。 |
8 | com.hitachi.xbrl.instance.XBRLInstanceDocument | インスタンス文書全体を表します。 |
コンテキスト要素をXBRL DOMに追加するコードは次のとおりです。
// period要素の作成 |
コーディング結果として,生成されるインスタンス文書は次のとおりです。
<xbrli:context id="C01"> |