6.9.2 XBRLAbstractPrecisionクラス
public abstract class XBRLAbstractPrecision
extends java.lang.Number
- XBRLのバージョン:
- 2.1
- 説明:
- 任意の数値精度を表す抽象クラスです。数値または文字列"INF"を保持します。保持する内容の違いを,isInfinite()メソッドで確認できます。
- フィールドの概要:
- XBRLAbstractPrecisionクラスのフィールドの概要を次の表に示します。
表6-123 XBRLAbstractPrecisionクラスのフィールドの概要
説明 |
---|
java.lang.String | INFINITY 数値精度が無限大であることを示す文字列"INF"を保持します。 |
- メソッドの概要:
- XBRLAbstractPrecisionクラスのメソッドの概要を次の表に示します。
表6-124 XBRLAbstractPrecisionクラスのメソッドの概要
項番 | 説明 | XBRLのバージョン |
---|
1 | boolean | isInfinite() XBRLAbstractPrecisionオブジェクトが文字列"INF"を保持するかどうかを調べます。 | 2.1 |
2 | java.math.BigInteger | getValue() XBRLAbstractPrecisionオブジェクトが保持する数値を取得します。 | 2.1 |
3 | int | intValue() XBRLAbstractPrecisionオブジェクトが保持する値をint型として取得します。 | 2.1 |
4 | long | longValue() XBRLAbstractPrecisionオブジェクトが保持する値をlong型として取得します。 | 2.1 |
5 | float | floatValue() XBRLAbstractPrecisionオブジェクトが保持する値をfloat型として取得します。 | 2.1 |
6 | double | doubleValue() XBRLAbstractPrecisionオブジェクトが保持する値をdouble型として取得します。 | 2.1 |
7 | java.lang.String | toString() XBRLAbstractPrecisionオブジェクトの文字列表現を取得します。 | 2.1 |
8 | abstract boolean | equals(java.lang.Object obj) XBRLAbstractPrecisionオブジェクトとほかのオブジェクトが等しいかどうかを調べます。 | 2.1 |
9 | abstract int | hashCode() XBRLAbstractPrecisionオブジェクトのハッシュコードを取得します。 | 2.1 |
- <この項の構成>
- (1) isInfinite
- (2) getValue
- (3) intValue
- (4) longValue
- (5) floatValue
- (6) doubleValue
- (7) toString
- (8) equals
- (9) hashCode
(1) isInfinite
public boolean isInfinite()
- XBRLのバージョン:
- 2.1
- 説明:
- XBRLAbstractPrecisionオブジェクトが文字列"INF"を保持するかどうかを調べます。
- 戻り値:
- XBRLAbstractPrecisionオブジェクトが文字列"INF"を保持する場合はtrue,保持しない場合はfalseを返します。
(2) getValue
public java.math.BigInteger getValue()
- XBRLのバージョン:
- 2.1
- 説明:
- XBRLAbstractPrecisionオブジェクトが保持する数値を取得します。
- 戻り値:
- XBRLAbstractPrecisionオブジェクトが保持する数値を返します。XBRLAbstractPrecisionオブジェクトが文字列"INF"を保持する場合はnullを返します。
(3) intValue
public int intValue()
- XBRLのバージョン:
- 2.1
- 説明:
- XBRLAbstractPrecisionオブジェクトが保持する値をint型として取得します。
- オーバーライド:
- クラスjava.lang.Number内のintValue()
- 戻り値:
- XBRLAbstractPrecisionオブジェクトが保持する値をint型として返します。保持する数値が大き過ぎてintに適さない場合は,下位の32ビットだけを返します。また,文字列"INF"を保持する場合はjava.lang.Integer.MAX_VALUEを返します。
(4) longValue
public long longValue()
- XBRLのバージョン:
- 2.1
- 説明:
- XBRLAbstractPrecisionオブジェクトが保持する値をlong型として取得します。
- オーバーライド:
- クラスjava.lang.Number内のlongValue()
- 戻り値:
- XBRLAbstractPrecisionオブジェクトが保持する値をlong型として返します。保持する数値が大き過ぎてlongに適さない場合は,下位の64ビットだけを返します。また,文字列"INF"を保持する場合はjava.lang.Long.MAX_VALUEを返します。
(5) floatValue
public float floatValue()
- XBRLのバージョン:
- 2.1
- 説明:
- XBRLAbstractPrecisionオブジェクトが保持する値をfloat型として取得します。
- オーバーライド:
- クラスjava.lang.Number内のfloatValue()
- 戻り値:
- XBRLAbstractPrecisionオブジェクトが保持する値をfloat型として返します。保持する数値の絶対値が大き過ぎてfloatとして表せない場合は,java.lang.Float.NEGATIVE_INFINITYまたはjava.lang.Float.POSITIVE_INFINITYに変換した値を返します。また,文字列"INF"を保持する場合はjava.lang.Float.POSITIVE_INFINITYを返します。
(6) doubleValue
public double doubleValue()
- XBRLのバージョン:
- 2.1
- 説明:
- XBRLAbstractPrecisionオブジェクトが保持する値をdouble型として取得します。
- オーバーライド:
- クラスjava.lang.Number内のdoubleValue()
- 戻り値:
- XBRLAbstractPrecisionオブジェクトが保持する値をdouble型として返します。保持する数値の絶対値が大き過ぎてdoubleとして表せない場合は,java.lang.Double.NEGATIVE_INFINITYまたはjava.lang.Double.POSITIVE_INFINITYに変換した値を返します。また,文字列"INF"を保持する場合はjava.lang.Double.POSITIVE_INFINITYを返します。
(7) toString
public java.lang.String toString()
- XBRLのバージョン:
- 2.1
- 説明:
- XBRLAbstractPrecisionオブジェクトの文字列表現を取得します。
- オブジェクト構築時に数値の文字列表現が指定された場合に,指定された文字列表現をjava.math.BigIntegerに変換します。このためオブジェクト構築時に指定された文字列表現と,toString()によって取得した文字列表現が異なることがあります。
- オーバーライド:
- クラスjava.lang.Object内のtoString()
- 戻り値:
- XBRLAbstractPrecisionオブジェクトの文字列表現を返します。
(8) equals
public abstract boolean equals(java.lang.Object obj)
- XBRLのバージョン:
- 2.1
- 説明:
- XBRLAbstractPrecisionオブジェクトとほかのオブジェクトが等しいかどうかを調べます。等価の基準はサブクラスでの定義によって異なります。
- オーバーライド:
- クラスjava.lang.Object内のequals()
- 引数:
- obj - XBRLAbstractPrecisionオブジェクトと比較するオブジェクトを指定します。
- 戻り値:
- XBRLAbstractPrecisionオブジェクトが引数objで指定されたオブジェクトと等しい場合はtrue,等しくない場合はfalseを返します。
(9) hashCode
public abstract int hashCode()
- XBRLのバージョン:
- 2.1
- 説明:
- XBRLAbstractPrecisionオブジェクトのハッシュコードを取得します。取得するハッシュコードは,サブクラスでの定義によって異なります。
- オーバーライド:
- クラスjava.lang.Object内のhashCode()
- 戻り値:
- XBRLAbstractPrecisionオブジェクトのハッシュコードを返します。