5.2.4 コンテキスト要素(context)

コンテキスト要素には,エンティティ要素(entity),時期要素(period),単位要素(unit),およびシナリオ要素(scenario)を定義できます。ここでは,これらのうち,XBRL2.0の場合の,時期要素および単位要素について説明します。

<この項の構成>
(1) 時期要素(period)
(2) 単位要素(unit)

(1) 時期要素(period)

<xbrli:period>要素は,<xbrli:numericContext>要素,<xbrli:nonNumericContext>要素の必須要素で,時期または期間を表現するためのコンテナ要素です。子要素を持ち,属性は持ちません。必須属性は定義されていません。出現位置や出現回数については,スキーマで保証されます。

<xbrli:period>要素の子要素を次の表に示します。

表5-15 <xbrli:period>要素の子要素

項番要素名説明
1<xbrli:instant>ある特定の時点を示すときに使用し,dateUnion型(XMLのdate型またはdateTime型)の値を指定します。
2<xbrli:forever>永遠を表現するための要素です。属性,子要素,値があっても無視します。
3<xbrli:startDate>
<xbrli:endDate>
開始日と終了日を示し,期間を表現する形式です。共に,dateUnion型の値を指定します。
4<xbrli:startDate>
<xbrli:duration>
<xbrli:startDate>に開始日を指定し,<xbrli:duration>に期間を指定する形式です。<xbrli:startDate>はdateUnion型で,<xbrli:duration>要素はduration型の値を指定します。
5<xbrli:duration>
<xbrli:endDate>
<xbrli:endDate>に終了日を指定し,<xbrli:duration>に期間を指定する形式です。<xbrli:endDate>はdateUnion型で,<xbrli:duration>要素はduration型の値を指定します。

この組み合わせのうち項番3の<xbrli:startDate>要素と<xbrli:endDate>要素の組み合わせについて,uCosminexus Business Reporting Processorは日時が逆転していないかどうかをチェックし,エラーを通知します。

(2) 単位要素(unit)

<xbrli:unit>要素は,<xbrli:numericContext>要素の必須要素で,計量に関する標準を指定します。<xbrli:nonNumericContext>要素ではオプションになります。

<xbrli:unit>要素には,単位を示すISO4217で既定されている値を使用する必要があります。ただし,uCosminexus Business Reporting Processorでは,<xbrli:unit>要素に指定された値が,ISO4217で規定されているかどうかチェックしていません。