XBRL2.0に準拠したインスタンス文書に,アイテムを追加するサンプルコードについて説明します。
ここでは,「4.4.3 数値コンテキスト要素の追加」で追加した数値コンテキストに属する,次のアイテム要素を追加します。数値コンテキストを追加した際にunit/measure="iso4217:JPY"を指定し,かつタクソノミー文書の該当する要素でtype="xbrli:monetaryItemType"を指定していれば,値の単位は円になります。
表4-12 数値コンテキストに対応したアイテムの値
項番 | 名称 | 追加するアイテムとその値 | ||
---|---|---|---|---|
hi:assets | hi:currentAssets | hi:investmentsAndAdvances | ||
1 | numericContext | NC01 | NC01 | NC01 |
2 | 値 | 100,000 | 50,000 | 20,000 |
3 | コンテキストID | ITM02 | ITM03 | ITM04 |
数値コンテキストに対応したアイテムの追加で使用するインターフェースを次の表に示します。
表4-13 数値コンテキストに対応したアイテムの追加で使用するインターフェース
項番 | 使用するインターフェース | 説明 |
---|---|---|
1 | com.hitachi.xbrl.instance.XBRLInstanceItem | アイテムを表します。 |
2 | com.hitachi.xbrl.instance.XBRLInstanceElement | インスタンス文書に記述される要素を表します。 |
3 | com.hitachi.xbrl.instance.XBRLNumericContext | 数値コンテキストを表します。 |
4 | com.hitachi.xbrl.instance.XBRLInstanceDocument | インスタンス文書全体を表します。 |
数値コンテキストに対応したアイテムをXBRL DOMに追加するコードは次のとおりです。
// 数値アイテム - assets要素 - の作成 |
コーディング結果として,生成されるインスタンス文書は次のとおりです。
<hi:assets contextRef="C01" unitRef="U01" precision=10>100000</hi:assets> |