2.10.1 PTVIの構造

PTVIはインスタンス文書と同様の形式で生成されます。

インスタンス文書からPTVIへ含まれる要素と,その内容を次に示します。

表2-11 インスタンス文書からPTVIへ含まれる要素とその内容

要素PTVIへの反映PTVIへ含まれる内容
xbrli:xbrl次の情報が含まれます。※1
  • 既存の名前空間宣言
  • http://www.xbrl.org/2003/ptvの名前空間宣言
    接頭辞は「ptv」です。「ptv」が使用済みの場合は,末尾に0から始まる整数を付け,接頭辞が一意となるようにします。
  • 名前空間http://www.xbrl.org/2003/ptvの位置情報※2
    既存のxsi:schemaLocation属性の記述に,http://www.xbrl.org/2003/ptvの位置情報が追加されます。
link:schemaRef記述されている要素がすべて含まれます。追加される属性などはありません。
link:linkbaseRef×
link:roleRef×
link:arcroleRef×
既存のアイテム要素宣言のperiodType属性,balance属性の内容を名前空間http://www.xbrl.org/2003/ptvの属性で追加します。
タプル記述されている要素がすべて含まれます。追加される属性などはありません。
xbrli:unitとその子孫要素
xbrli:contextとその子孫要素
link:footnoteLinkとその子孫要素×
推測したアイテムessence-aliasアークから推測したアイテムです。
(凡例)○:PTVIへ反映されます。 ×:PTVIへ反映されません。 -:該当する内容はありません。
注※1 <xbrli:xbrl>要素の子要素である兄弟要素の並び順は次のとおりです。
  1. link:schemaRef
    複数存在する場合は,既存のインスタンス文書での出現順序に従います。
  2. xbrli:unit
    複数存在する場合は,既存のインスタンス文書での出現順序に従います。
  3. xbrli:context
    複数存在する場合は,既存のインスタンス文書での出現順序に従います。
  4. アイテム/タプル
    推測されたアイテムを含め,その要素名(タグ名)で辞書順にソートされます。ただし,タプルの中はソートされないで,既存のインスタンス文書の出現順序に従います。
注※2 名前空間http://www.xbrl.org/2003/ptvのデフォルトの位置情報はptv-2003-12-31.xsdです。その場合,xsi:schemaLocation属性値は次のようになります。

<xbrli:xbrl ...
   xsi:schemaLocation=" ... http://www.xbrl.org/2003/ptv  ptv-2003-12-31.xsd"
...

また,上位のアプリケーションプログラムからスキーマの位置情報が決定できる場合には,前もって位置情報を設定できます。設定方法については,「4.16.2(18) cbrp.parse.validate.full-checking.PTVx.location」を参照してください。