4.7.4 非数値アイテムの追加

XBRL2.1に準拠したインスタンス文書に,コンテキスト要素に対応する非数値アイテムを追加するサンプルコードについて説明します。

ここで説明するサンプルコードでは,「4.7.2 コンテキスト要素の追加」で追加したコンテキスト要素に属する,次に示す<hi:note>という名前の非数値アイテムを追加します。名前空間接頭辞"hi"の名前空間URIは,"http://www.hitachi.com/2004/XBRL"です。

表4-28 追加する非数値アイテムの値

項番名称要素/属性
1nonNumericContext属性C01
2hi:note要素This is a sample!
<この項の構成>
(1) 使用するインターフェース
(2) サンプルコード
(3) コーディング結果

(1) 使用するインターフェース

非数値アイテムの追加で使用するインターフェースを次の表に示します。

表4-29 非数値アイテムの追加で使用するインターフェース

項番使用するインターフェース説明
1com.hitachi.xbrl.instance.XBRLInstanceItemアイテムを表します。
2com.hitachi.xbrl.instance.XBRLContext2XBRL2.1のコンテキスト要素を表します。
3com.hitachi.xbrl.instance.XBRLInstanceElementインスタンス文書に記述される要素を表します。
4com.hitachi.xbrl.instance.XBRLInstanceDocumentインスタンス文書全体を表します。

(2) サンプルコード

非数値アイテムをXBRL DOMに追加するコードは次のとおりです。

// 非数値アイテム - note要素 - の作成
XBRLInstanceItem nonNumericItem =
   idoc.createNonNumericItem(
       "http://www.hitachi.com/2004/XBRL", "note", context);
// 非数値アイテムに値を設定
nonNumericItem.setString("This is a sample!");
// インスタンス文書に非数値アイテムを追加
idoc.appendChildElement((XBRLInstanceElement) nonNumericItem);

(3) コーディング結果

コーディング結果として,生成されるインスタンス文書は次のとおりです。

<hi:note contextRef="C01">This is a sample!</hi:note>