はじめに

このマニュアルは,プログラムプロダクト P-245Z-A154 uCosminexus Business Reporting Processor,およびP-9S5Z-A144 uCosminexus Business Reporting Processorを使用した,eXtensible Business Reporting Languageの規格に従った文書(XBRL文書)を操作するアプリケーションを開発する方法について説明したものです。

対象読者

uCosminexus Business Reporting Processor が提供するAPIを利用して,XBRL文書を操作するアプリケーションを開発する方を対象としています。

このマニュアルを読む方は,Java言語を使用したプログラミングに関する知識,および次の標準仕様についての知識を理解されていることを前提としています。

各仕様書は,XBRL International,またはWorld Wide Web Consortium(W3C)で提供されています。

マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す章と付録から構成されています。

第1章 uCosminexus Business Reporting Processorの概要
XBRLの概要,uCosminexus Business Reporting Processorの特長,および前提プログラムを含めたシステムでの位置づけについて説明しています。
第2章 XBRL文書の参照と検証
XBRL文書の参照や検証時に実施されるXBRL文書の読み込みやリンクの上書きなどについて説明しています。
第3章 XBRL文書の作成と編集
XBRL文書の作成や編集時に実施されるIDの採番や名前空間の正規化について説明しています。
第4章 アプリケーションの開発
アプリケーションの開発方法とサンプルコードについて説明しています。
第5章 取り扱えるXBRL文書とデータ型
uCosminexus Business Reporting Processorが取り扱えるXBRL文書の形式,およびデータ型について説明しています。
第6章 APIリファレンス
XBRL文書を操作するためのAPIについて説明しています。
第7章 メッセージ
API利用時に表示されるメッセージについて説明しています。
付録A XBRL文書の検証内容と対応するメッセージID
XBRL文書の詳細な検証内容と,表示されるメッセージIDとの対応について説明しています。
付録B 脚注リンクの再作成
XBRL文書編集時に再作成される脚注リンクについて説明しています。
付録C バージョン間の差異
uCosminexus Business Reporting Processorのバージョン間の差異について説明しています。
付録D 用語解説
このマニュアルで使用する用語の意味について説明しています。

関連マニュアル

このマニュアルは,次のマニュアルと関連しています。必要に応じてお読みください。

読書手順

このマニュアルは,利用目的に合わせて章を選択して読むことができます。利用目的別に,次の流れに従ってお読みいただくことをお勧めします。

[図データ]

このマニュアルでの表記

このマニュアルで使用する英略語を次に示します。

英略語英字での表記
APApplication Program
APIApplication Programming Interface
ASCIIAmerican Standard Code for Information Interchange
c-equalcontext-equal
cwaClosed World Assumption
DOMDocument Object Model
DRSDimensional Relationship Set
DTDDocument Type Definition
DTSDiscoverable Taxonomy Set
HTTPHyper Text Transfer Protocol
ISOInternational Standardization Organization
J2SEJavaTM2 Platform,Standard Edition
JAXPJavaTM API for XML Processing
p-equalparent-equal
PTVIPost-Taxonomy Validation Infoset
PTVLIPost-Taxonomy Validation Linkbase Infoset
RFCRequest For Comments
s-equalstructure-equal
SDKSoftware Development Kit
u-equalunit-equal
UMLUnified Modeling Language
URIUniversal Resource Identifier
UTCCoordinated Universal Time
UTFUCS Transformation Format
v-equalvalue-equal
VMVirtual Machine
W3CWorld Wide Web Consortium
x-equal[XPATH]-equal
XBRLeXtensible Business Reporting LanguageTM
XHTMLeXtensible Hyper Text Markup Language
XMLeXtensible Markup Language
XSLTeXtensible Stylesheet Language Transformations

このマニュアルでは,製品名称を省略して表記しています。製品の正式名称と,このマニュアルでの表記を次に示します。

製品の正式名称このマニュアルでの表記
Microsoft(R) Windows(R) 2000 Professional Operating SystemWindows 2000Windows
Microsoft(R) Windows(R) 2000 Server Operating System
Microsoft(R) Windows(R) 2000 Advanced Server Operating System
Microsoft(R) Windows(R) XP ProfessionalWindows XP
Microsoft(R) Windows ServerTM 2003, Standard EditionWindows Server 2003
Microsoft(R) Windows ServerTM 2003, Enterprise Edition
Red Hat Enterprise Linux AS 4 update3(x86)Linux
Red Hat Enterprise Linux AS 4 update4(x86)
Red Hat Enterprise Linux ES 4 update3(x86)
Red Hat Enterprise Linux ES 4 update4(x86)
uCosminexus XML Link ProcessorXLinkプロセッサ
uCosminexus Application ServerXMLプロセッサ
Processing Kit for XML
日立ネットワークオブジェクトプラザトレース共通ライブラリ日立トレース共通ライブラリ

このマニュアルでは,XBRL文書内に記述されている要素や属性名に,名前空間接頭辞を付けて表記しています。使用する名前空間接頭辞と対応する名前空間URIを次に示します。

名前空間接頭辞名前空間URI
xsdhttp://www.w3.org/2001/XMLSchema
xsihttp://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance
xlinkhttp://www.w3.org/1999/xlink
xbrlihttp://www.xbrl.org/2001/instance(XBRL2.0の場合)
http://www.xbrl.org/2003/instance(XBRL2.1の場合)
linkhttp://www.xbrl.org/2001/XLink/xbrllinkbase(XBRL2.0の場合)
http://www.xbrl.org/2003/linkbase(XBRL2.1の場合)
xlhttp://www.xbrl.org/2001/XLink(XBRL2.0の場合)
http://www.xbrl.org/2003/XLink(XBRL2.1の場合)
ptvhttp://www.xbrl.org/2003/ptv(XBRL2.1の場合)
xbrldihttp://xbrl.org/2006/xbrldi(XBRL Dimensions1.0の場合)
xbrldiehttp://xbrl.org/2005/xbrldi/errors(XBRL Dimensions1.0の場合)
xbrldthttp://xbrl.org/2005/xbrldt(XBRL Dimensions1.0の場合)
xbrldtehttp://xbrl.org/2005/xbrldt/errors(XBRL Dimensions1.0の場合)

図中で使用する記号

このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。

[図データ]

常用漢字以外の漢字の使用について

このマニュアルでは,常用漢字を使用することを基本としていますが,次に示す用語については,常用漢字以外の漢字を使用しています。

個所(かしょ) 桁(けた) 伝播(でんぱ) 必須(ひっす)

KB(キロバイト)などの単位表記について

1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。

適用OSによる表現の相違について

このマニュアルでは,Windowsの表現を使用して説明しています。Windows以外のOSをご利用の場合は,Windowsの表現をご利用のOSの表現に読み替えてください。