2.2 インスタンス文書参照

インスタンス文書は,タクソノミー文書に従って,企業の財務情報の具体的な値が記述された文書です。uCosminexus Business Reporting Processorでは,すでに作成されているインスタンス文書を読み込み,XBRL DOMを使用したツリーに展開します。ユーザーアプリケーションからAPIを使用してXBRL DOMを操作することで,既存のインスタンス文書を参照できます。

インスタンス文書を参照する場合,インスタンス文書中に指定されているタクソノミー文書のURIを基に,使用しているタクソノミー文書が自動的に読み込まれます。ユーザーアプリケーションでは,uCosminexus Business Reporting Processorが提供するAPIを使用して,インスタンス文書を参照できます。

また,インスタンス文書を参照する場合,インスタンス文書が対応するXBRLのバージョンを指定する必要があります。デフォルトでは2.0になるため,XBRL2.1に対応する文書を操作する場合は,XBRLのバージョンを変更します。

また,インスタンス文書がXBRL Dimensionsに対応している場合,XBRL Dimensionsのバージョンを指定する必要があります。その場合は,必ずXBRLのバージョンに2.1を指定してください。2.0を指定したときは,インスタンス文書はXBRL2.0として処理されます。

指定方法
  • XBRLのバージョンは,プロパティやAPIなどで指定します。指定するプロパティを次に示します。
    cbrp.parse.XBRLVersion
  • XBRL Dimensionsのバージョンは,プロパティやAPIなどで指定します。指定するプロパティを次に示します。
    cbrp.parse.DimensionsVersion
指定方法の詳細については,「4.16.1 プロパティの指定方法と優先順位」を参照してください。