1.1.3 インスタンス文書とは

インスタンス文書は,タクソノミー文書に従って実際の財務データを入力した文書です。財務諸表を例に挙げると,インスタンス文書は,企業がある時期の財務状態を報告した財務諸表に該当します。インスタンス文書には各勘定科目に具体的な数値が記入されていて,企業の財務状態が一目でわかるようになっています。

インスタンス文書には,インスタンス文書に特化したリンクベースや脚注リンクを追加できます。脚注リンクは,通常の脚注と同様に,インスタンス文書に記述した事実間の不規則な関係を表現します。

インスタンス文書とタクソノミー本体の参照関係
XBRL2.0の場合,インスタンス文書からタクソノミー本体への参照は,ルート要素のxsi:schemaLocation属性を使用して参照します。
XBRL2.1の場合,XLinkの単純リンクである<link:schemaRef>要素を使用して参照します。