3.4.1 名前空間一覧および接頭辞の自動生成

uCosminexus Business Reporting Processorは,既存インスタンス文書で複数の名前空間宣言や接頭辞が定義されていた場合,名前空間を正規化します。

ここでは,正規化の準備である名前空間一覧の作成と,名前空間接頭辞の自動生成について説明します。

<この項の構成>
(1) 名前空間一覧の作成
(2) 名前空間接頭辞の自動生成

(1) 名前空間一覧の作成

uCosminexus Business Reporting Processorは,インスタンス文書の参照時に,記述されている名前空間を取得し,名前空間に対して接頭辞が一つになるように名前空間一覧を作成します。名前空間一覧の作成は,インスタンス文書の参照時に自動的に行われるため,ユーザーアプリケーションが意識する必要はありません。

名前空間に対して,接頭辞を一つにする規則の詳細については,「3.4.2 名前空間の正規化の例」を参照してください。

XBRL2.1の場合,XML文書内にXBRLのインスタンス文書を含めることができます。この構成の場合,インスタンス文書のルート要素である<xbrli:xbrl>要素の祖先要素まで,名前空間を取得します。この結果,インスタンス文書内で定義されている名前空間がインスタンス文書外にも定義されている場合に,名前空間接頭辞の重複を防げます。なお,インスタンス文書外に定義されている名前空間を変更,削除することはありません。

また,XBRL2.1では,インスタンス文書にデフォルトの名前空間宣言が定義されていなかった場合,デフォルトの名前空間を解除する宣言(xmlns="")が,名前空間一覧に自動的に追加されます。この結果,インスタンス文書をXML文書内で移動した場合に,インスタンス文書の名前空間が変更されるのを防げます。

(2) 名前空間接頭辞の自動生成

名前空間一覧を作成する過程では,名前空間は異なりますが,名前空間接頭辞は同じケースがあることが考えられます。この場合,あとに定義されている名前空間に,異なる接頭辞を付け直す必要があります。そのため,uCosminexus Business Reporting Processorは次の規則に従い,名前空間接頭辞を生成します。生成した接頭辞は,名前空間の正規化で使用されます。