4.7.3 単位要素の追加

XBRL2.1に準拠したインスタンス文書のXBRL DOMに単位要素(unit)を追加するサンプルコードについて説明します。

ここでは,「4.7.2 コンテキスト要素の追加」でコンテキスト要素を追加したXBRL DOMに,さらに単位要素を追加します。「iso4217:JPY」を指定することで,値の単位は「円」になります。表中の「名称」欄のインデントは,コーディング結果のインデントを示しています。

表4-26 単位要素

項番名称要素/属性
1ユニットID属性U01
2 計量要素iso4217:JPY
<この項の構成>
(1) 使用するクラスおよびインターフェース
(2) サンプルコード
(3) コーディング結果

(1) 使用するクラスおよびインターフェース

単位要素の追加で使用するクラスおよびインターフェースを次の表に示します。

表4-27 単位要素の追加で使用するクラスおよびインターフェース

項番使用するクラスおよびインターフェース説明
1com.hitachi.xbrl.types.XBRLQNameXML Schemaのデータ型QNameを表します。
2com.hitachi.xbrl.instance.XBRLUnit2単位要素を表します。
3com.hitachi.xbrl.instance.XBRLInstanceDocumentインスタンス文書全体を表します。

(2) サンプルコード

単位要素をXBRL DOMに追加するコードは次のとおりです。

// measure要素の作成
XBRLQName currency =
        new XBRLQName("http://www.xbrl.org/2003/iso4217", "JPY");
XBRLQName[] measures = { currency };

// ユニット(単位)の作成
XBRLUnit2 unit = idoc.createUnit(measures);
// インスタンス文書にユニット(単位)を追加
idoc.addUnit(unit);

(3) コーディング結果

コーディング結果として,生成されるインスタンス文書は次のとおりです。

<xbrli:unit id="U01">
 <xbrli:measure>iso4217:JPY</xbrli:measure>
</xbrli:unit>