XBRL2.1に準拠したインスタンス文書を新規に作成するサンプルコードについて説明します。
インスタンス文書の新規作成では,まずスキーマとなるタクソノミー文書のXBRL DOMを生成します。生成したタクソノミー文書のXBRL DOMを基に,インスタンス文書のXBRL DOMを生成します。また,名前空間宣言とxsi:schemaLocation属性の設定,およびXBRLのバージョンの指定をします。
インスタンス文書の新規作成で使用するクラスおよびインターフェースを次の表に示します。
表4-23 インスタンス文書の新規作成で使用するクラスおよびインターフェース
項番 | 使用するクラスおよびインターフェース | 説明 |
---|---|---|
1 | com.hitachi.xbrl.XBRLDocumentManager | XBRL文書の入出力や,タクソノミー文書のキャッシュを管理します。 |
2 | com.hitachi.xbrl.taxonomy.XBRLTaxonomyDocumentBuilderFactory | XBRLTaxonomyDocumentBuilderオブジェクトを生成するためのAPIを定義します。 |
3 | com.hitachi.xbrl.taxonomy.XBRLTaxonomyDocumentBuilder | タクソノミー文書からXBRLTaxonomyDocumentオブジェクトを取得するためのAPIを定義します。 |
4 | com.hitachi.xbrl.taxonomy.XBRLTaxonomyDocument | タクソノミー文書全体を表します。 |
5 | com.hitachi.xbrl.instance.XBRLInstanceDocumentBuilderFactory | XBRLInstanceDocumentBuilderオブジェクトを生成するためのAPIを定義します。 |
6 | com.hitachi.xbrl.instance.XBRLInstanceDocumentBuilder | インスタンス文書からXBRLInstanceDocumentオブジェクトを取得するためのAPIを定義します。 |
7 | com.hitachi.xbrl.instance.XBRLInstanceDocument | インスタンス文書全体を表します。 |
8 | com.hitachi.xbrl.util.XBRLNamespaceDeclaration | 名前空間接頭辞とそれに対応する名前空間URIの組を管理します。 |
9 | com.hitachi.xbrl.util.XBRLSchemaLocation | xsi:schemaLocation属性に指定する名前空間URIとスキーマ文書の位置を示すURIの組を管理します。 |
10 | com.hitachi.xbrl.instance.XBRLSchemaRef | <link:schemaRef>要素を表します。 |
インスタンス文書を新規に作成するコードは次のとおりです。
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