uCosminexus Business Reporting Processorが提供するAPI(Application Programming Interface)を使えば,タクソノミー文書やインスタンス文書の読み込みおよび作成をするためのアプリケーションを開発できます。アプリケーションの開発方法については「4. アプリケーションの開発」を参照してください。APIの種類については「6. APIリファレンス」を参照してください。
- 複雑な構造のXBRL文書を容易に操作できる
- XBRLは,XML Schema,XLink,XPathなどXMLのさまざまな技術を利用しています。これらの技術の詳細を理解した上でアプリケーションを開発するのは大変です。uCosminexus Business Reporting Processorが提供するAPIを使用すると,XML技術の詳細な仕様を意識しなくてもXBRL文書の読み込み,作成,編集などをするアプリケーションを開発できます。
- 例えば,タクソノミー本体からリンクベースを参照するには,リンク構造を解析し,参照先を検索する複雑な処理が必要になります。uCosminexus Business Reporting Processorが提供するAPIを使用すれば,リンク先の内容を読み込んだり,編集したりという操作が容易にできます。
- 複数のXBRLバージョンに準拠した文書を扱える
- XBRLの仕様には,複数のバージョンがあります。
- uCosminexus Business Reporting Processorは,XBRL2.0およびXBRL2.1に準拠したXBRL文書に対応しています。アプリケーションでどちらの文書を扱うかを指定することで,それぞれの規格に準拠した文書を取り扱えます。
- XBRL文書を効率良く処理できる
- インスタンス文書を作成するときには,対象となるタクソノミー文書を読み込む必要があります。タクソノミー文書は,タクソノミー本体と複数のリンクベースから構成され,さらに複数のタクソノミー文書の集まり(DTS)を読み込む場合もあります。
- uCosminexus Business Reporting Processorでは,XBRL文書を効率良く処理するために次の機能を提供しています。
- 一度読み込んだDTSをメモリにキャッシュできる
- 最初にDTSに定義されているリンクベースをすべて読み込まなくても,必要なときに使用するリンクベースだけを読み込むことができる
- タクソノミー文書やインスタンス文書の内容が正しいかを検証できる
- タクソノミー文書やインスタンス文書の内容が正しいか,プロパティを設定することで検証できます。さらに,完全な妥当性検証を実行すれば,文書がXBRL 2.1 Conformance Suite 1.0に完全に準拠しているかを検証できます。
- 検証方法については,「2.3 タクソノミー文書の検証」または「2.4 インスタンス文書の検証」を参照してください。また,使用できるプロパティについては,「4.16.2 プロパティ一覧」を参照してください。