uCosminexus Business Reporting Processor 開発者ガイド

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

付録A.4　リンクベースおよびリンクの検証

リンクベースおよびリンクの検証では，拡張リンクやリンクの上書きを検証します。

検証方法には，通常の検証と，完全な妥当性検証の2とおりがあります。それぞれの検証内容について次に示します。

＜この項の構成＞
(1)　通常の検証の場合
(2)　完全な妥当性検証の場合

(1)　通常の検証の場合

表A-8　リンクベースおよびリンクの検証

項番 検証内容 検証 メッセージ XBRLのバージョン
分類 メッセージID 2.0 2.1
1 ルート要素に<link:linkbase>要素以外が指定されました。 − 致命的エラー KEBR10033-E ○ −
2 次の名前空間が宣言されていません。
  • http://www.xbrl.org/2001/XLink/xbrllinkbase
 − 致命的エラー KEBR10039-E ○ −
3 同一拡張リンク中に同じ弧を持つアーク型要素が記述されています。 − 致命的エラー KEBR10032-E ○ ○
4 同一ファイル内で，リンクが双方向で記述されていません。 − 警告 KEBR10012-W ○ −
5 双方向のリンクの記述が一致していません。 − 致命的エラー KEBR10013-E ○ −
6 アーク型要素に対応するロケータ型要素またはリソース型要素が見つかりません。 − 致命的エラー KEBR10018-E ○ ○
7 参照先が利用できません。参照先のファイルはありますが，IDに対応する要素が見つかりません。 − 致命的エラー KEBR10103-E ○ ○
8 リソース型要素を指す<link:loc>要素の記述がありますが，その<link:loc>要素を指すアーク型要素のuse属性の値が"prohibited"ではありません。 − エラー KEBR10116-E − ○
9 拡張リンクの<link:loc>要素が，アイテムまたはタプルを指していません。 − 警告 KEBR10108-W ○ −
10 拡張リンクの<link:loc>要素が，アーク型要素のxlink:role属性の値と対応した要素を指していません。 − 致命的エラー KEBR10071-E − ○
11 拡張リンクのリンク内でタクソノミー本体の要素を指す場合に，参照先の要素がabstract="true"で記述されています。 − 警告 KEBR10109-W ○ −
12 アーク型要素のxlink:from属性，およびxlink:to属性に指定されたラベル名に対応する要素が誤っています。 − 致命的エラー KEBR10019-E ○ ○
13 アーク型要素からつながらないリソース型要素，またはロケータ型要素があります。 あり 警告 KEBR10004-W ○ ○
14 アーク型要素のweight属性，order属性に数値以外の値が指定されました。または，範囲に誤りがあります。 − 致命的エラー KEBR10021-E ○ ○
15 <link:calculationArc>要素のweight属性に0が指定されました。 あり エラー KEBR10053-E − ○
16 <link:calculationArc>要素のweight属性と，ロケータ型要素が参照しているアイテムのxbrli:balance属性の値が不一致です。
17 <link:definitionArc>要素のアークロール属性が"essence-alias"の場合，xlink:from側およびxlink:to側のtype属性が不一致です。 あり エラー KEBR10054-E − ○
18 アーク型要素のuse属性がprohibitedの場合に，上書きするリンクがありません。 あり 警告 KEBR10014-W ○ ○
19 同じpriority属性を持つ同じリンクが複数記述されています。 − エラー KEBR10024-E ○ −
20 同じpriority属性を持つ同じリンクが複数記述されていて，どのリンクにもuse="prohibited"が指定されていません。 − 警告 KEBR10074-W − ○
21 同じxlink:role属性で同じxml:lang属性を持つラベル要素が複数あります。 − 致命的エラー KEBR10029-E ○ −
22 あり 警告 KEBR11008-W − ○
23 インスタンス文書以外で脚注リンクの記述があります。 あり 警告 KEBR10004-W ○ ○
24 拡張リンク内に，指定できないリソース型要素があります。 あり エラー KEBR10062-E − ○

（凡例）○：検証します。　−：該当しません。


(2)　完全な妥当性検証の場合

リンクベースの完全な妥当性検証で検証される内容は次のとおりです。

表A-9　リンクベースの完全な妥当性検証

項番 検証内容 メッセージ
分類 メッセージID
1 関係ネットワークのカスタムアークロールに対応するlink:arcroleType要素が見つかりません。 エラー KEBR15101-E
2 関係ネットワークのカスタムアークロールに対応するlink:arcroleType要素が複数存在し，cyclesAllowed属性の値が不一致です。 エラー KEBR15102-E
3 関係ネットワークに，許可されない循環がありました。 エラー KEBR15104-E
4 関係ネットワークに，許可されない複数の経路がありました。 エラー KEBR15105-E
5 essence-aliasアークの関係ネットワークに含まれる要素宣言のデータ型が不一致です。データ型の派生元が同一であっても検出されます。 エラー KEBR15111-E
6 essence-aliasアークの関係ネットワークに含まれる要素宣言のperiodType属性値またはbalance属性値が不一致です。 エラー KEBR15112-E
7 summation-itemアークの関係ネットワークに含まれる要素宣言のデータ型が不一致です。ただし，データ型の派生元が同一ならば検出されません。 エラー KEBR15121-E
8 summation-itemアークの関係ネットワークに含まれる要素宣言が数値型ではありません。 エラー KEBR15122-E

[目次][前へ][次へ]

[他社商品名称に関する表示]

All Rights Reserved. Copyright (C) 2006, 2008, Hitachi, Ltd.