uCosminexus Business Reporting Processor 開発者ガイド

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5.4.7 脚注リンク要素(footnoteLink)

ここでは,XBRL2.1の場合の脚注リンク要素について説明します。

<link:footnoteLink>要素は,インスタンス文書で使用される拡張リンク型要素で,属性定義が必要です。また,<link:footnoteLink>要素には,ロケータ型要素(loc),脚注リソース型要素(footnote),脚注アーク型要素(footnoteArc)を定義できます。

uCosminexus Business Reporting Processorは,<xbrli:xbrl>要素下に記述されている<link:footnoteLink>要素を処理します。

<link:footnoteLink>要素の属性を次の表に示します。

表5-47 <link:footnoteLink>要素の属性

項番 属性名 内容 必須条件
1 xlink:type extended(拡張リンク)固定です。 必須
2 xlink:role リンク種別を意味するカスタムロール値です。標準値はhttp://www.xbrl.org/2003/role/linkです。 必須
3 xlink:title 任意の文字列を指定します。デフォルトはnullです。 任意
4 id ID型の値です。デフォルトはnullです。 任意
5 xml:base 基底URIを記述します。デフォルトはnullです。 任意
<この項の構成>
(1) ロケータ型要素(loc)
(2) 脚注リソース型要素(footnote)
(3) 脚注アーク型要素(footnoteArc)

(1) ロケータ型要素(loc)

<link:loc>要素は,拡張リンクでのロケータ型要素で,インスタンス文書では<link:footnoteLink>要素の子要素として出現します。<link:loc>要素の属性を次の表に示します。

表5-48 <link:loc>要素の属性

項番 属性名 内容 必須条件
1 xlink:type locator固定です。 必須
2 xlink:href アイテム型要素,タプル型要素,またはリソース型要素への参照URIを記述します。任意の値を指定できます。また,URIのフラグメントには,XPointer式を記述できます。
XPointer形式は,ショートハンドポインタ(Shorthand Pointer)形式,またはXPointer element() schemeです。
必須
3 xlink:label NCName型データです。アーク型要素によって参照しているロケータ型要素(<link:loc>)を識別するために必要です。 必須
4 xlink:role 任意のURIです。<link:roleType>要素との関連はありません。デフォルトはnullです。 任意
5 xlink:title 任意の値を指定します。デフォルトはnullです。 任意

この形式以外のロケータ型要素が出現した場合,エラーとして処理を中止します。

(2) 脚注リソース型要素(footnote)

<link:footnote>要素は,インスタンス文書のリソース型要素で,<link:footnoteLink>要素の子要素として出現します。<link:footnote>要素には,任意の文字列を要素の値として記述します。<link:footnote>要素の属性を次の表に示します。

表5-49 <link:footnote>要素の属性

項番 属性名 内容 必須条件
1 xlink:type resource固定です。 必須
2 xlink:label NCName型データです。アーク型要素によって参照しているリソース型要素(<link:footnote>)を識別するために必要です。同一の値を持つことが許されます。 必須
3 xlink:role カスタムロール値または標準値を指定します。デフォルトはnullです。標準値は,http://www.xbrl.org/2003/role/footnoteです。 任意
4 xml:lang 任意の言語を特定するために使用します。ISOで定義されている言語コードである「ja」,「en」などを指定します。 必須
5 xlink:title 任意の値を指定します。デフォルトはnullです。 任意
6 id ID型の値を指定します。デフォルトはnullです。 任意

この形式以外のリソース型要素が出現した場合,エラーとして処理を中止します。

(3) 脚注アーク型要素(footnoteArc)

<link:footnoteArc>要素は,インスタンス文書のアーク型要素で,<link:footnoteLink>要素の子要素として出現します。<link:footnoteArc>要素の属性を次の表に示します。

表5-50 <link:footnoteArc>要素の属性

項番 属性名 内容 必須条件
1 xlink:type arc固定です。 必須
2 xlink:show 指定できる値は,new,replace,embed,other,またはnoneです。属性を省略できます。 任意
3 xlink:actuate 指定できる値は,onLoad,onRequest,other,またはnoneです。デフォルトはnullです。属性を省略できます。 任意
4 xlink:from NCName型データです。ロケータ型要素(<link:loc>)のxlink:label属性の内容と同じ値を指定します。 必須
5 xlink:to NCName型データです。リソース型要素(<link:footnote>)のxlink:label属性の内容と同じ値を指定します。 必須
6 xlink:arcrole カスタムアークロール値または標準値を指定します。
標準値はhttp://www.xbrl.org/2003/arcrole/fact-footnoteです。
必須
7 xlink:title 任意の値を指定します。デフォルトはnullです。 任意
8 use optionalまたはprohibitedを指定します。デフォルトはoptionalです。 任意
9 priority use属性のoptionalまたはprohibitedの関係に対してのプライオリティ(優先順位)を指定するための属性です。デフォルトは0です。 任意
10 order 複数の兄弟要素間での表示順序を示す10進数を指定します。デフォルトは1です。 任意

この形式以外のアーク型要素が出現した場合,エラーとして処理を中止します。