3.1 データベースサーバの容量の見積もり

CMS Lightサーバのシステムに使用するデータベースサーバの容量を見積もります。

ここで説明する見積もりの目的は,システム導入後に行われる取引の規模や頻度を明確にすることです。ここで見積もった内容は,システムの運用ルールを決定するときや,実際にデータベースサーバを構築するときに使用できます。

ここで説明する見積もりを基に決定するシステムの運用ルールについては,「3.2.3 ビジネスメッセージ保持期間」を参照してください。また,ここで説明する見積もりを使用するデータベースサーバの構築については,「4.2 HiRDBの環境設定」を参照してください。

<この節の構成>
(1) 同時に送受信するビジネスメッセージの最大数
(2) 取引するクライアント企業の数
(3) データベースに蓄積されるビジネスメッセージの最大数
(4) 交換するドキュメントの最大長

(1) 同時に送受信するビジネスメッセージの最大数

CMS Lightサーバが一度に送信処理または受信処理をするビジネスメッセージの最大数です。幾つのクライアント企業がどのくらいの頻度で,同時にCMS Lightサーバのシステムにアクセスするかを考慮して決定してください。

(2) 取引するクライアント企業の数

CMS Lightサーバのシステムを使用してビジネスメッセージを送受信するクライアント企業の数です。

(3) データベースに蓄積されるビジネスメッセージの最大数

データベースに蓄積される,ビジネスメッセージの最大数です。このとき,データベースに蓄積されたビジネスメッセージは,ユーザーが意図的に削除しないかぎり蓄積されることを考慮して決定してください。

(4) 交換するドキュメントの最大長

クライアント企業と交換するドキュメントの最大長です。ドキュメントの最大長は,「3.2.5 ドキュメントの最大ファイルサイズ」で決定するドキュメントの最大ファイルサイズを1.4倍して小数点以下を切り上げた値です。1~46,976,205(バイト)の整数値を指定できます。