ビジネスメッセージの送受信や重複受信の防止など,ビジネスメッセージの処理や管理は,CMS Lightサーバがしています。通常の運用では,ユーザーはシステムが正常に稼働していることを監視するだけです。ただし,次の場合はユーザーが手動で保守作業を実施してください。
- 送受信処理が完了したビジネスメッセージをデータベースから削除したい場合
- 登録したビジネスメッセージの送信結果を確認したい場合
- ビジネスメッセージの受信結果を確認したい場合
ビジネスメッセージの保守作業の概要を次に示します。それぞれの説明は,図中に示す節・項番号を参照してください。
図5-3 ビジネスメッセージの保守作業の概要
![[図データ]](figure/zu05030a.gif)
図中で説明しているデータベースに格納されたビジネスメッセージの状態を,ドキュメント状態といいます。ビジネスメッセージ送信時,およびビジネスメッセージ受信時のドキュメント状態の遷移を次に示します。
- ビジネスメッセージ送信時
ビジネスメッセージは最初,"未取得"状態でデータベースに登録されます。クライアント企業のシステムからビジネスメッセージを取得したという通知を受けたとき,"取得済み"状態に遷移します。ドキュメント状態が"取得済み"となった時点で,CMS Lightサーバによる送信処理は完了します。
- ビジネスメッセージ受信時
ビジネスメッセージは最初,"未取得"状態でデータベースに登録されます。ビジネスメッセージに添付されたドキュメントは取得完了ディレクトリにファイル出力されます。このとき,ビジネスメッセージは"取得済み"状態に遷移します。ドキュメント状態が"取得済み"となり,かつ取得完了ディレクトリにファイル出力された時点で,CMS Lightサーバによる受信処理は完了します。
通常,ユーザーがドキュメント状態を意識する必要はありません。ただし,ビジネスメッセージの保守や障害対策で,必要に応じてドキュメント状態を変更することがあります。ドキュメント状態を変更するタイミングについては,各保守作業および障害対策の説明をお読みください。
- <この節の構成>
- 5.4.1 送受信処理が完了したビジネスメッセージを削除する
- 5.4.2 登録したビジネスメッセージの送信結果を確認する
- 5.4.3 ビジネスメッセージの受信結果を確認する