HSRSPutMessageビジネスメッセージ登録

形式

HSRSPutMessage -rid ドキュメント受信者識別子
              -ft ドキュメント形式
              -dt ドキュメント種別
             [-ct ドキュメント圧縮形式]
             {-file ドキュメントファイル名 |
              -dir ドキュメントディレクトリ名}
             [-del {ON | OFF} ]

機能

クライアント企業に送信するビジネスメッセージをデータベースに登録します。

引数に指定したドキュメントファイルが読み込まれ,データベースに"未取得"状態のビジネスメッセージとして登録されます。このとき,ドキュメント送信者識別子にはサーバ識別子が使用されます。

ドキュメントディレクトリ(ドキュメントファイルの保存先ディレクトリ)を指定した場合は,そのディレクトリ下のすべてのドキュメントファイルが読み込まれ,ビジネスメッセージとして登録されます。ただし,サブディレクトリ下のファイルは登録されません。

オプション

-rid ドキュメント受信者識別子
ビジネスメッセージのドキュメント受信者識別子を指定します。ここでは,ビジネスメッセージ送信先のクライアント企業の取引先識別子を指定します。このオプションは必ず指定してください。
-ft ドキュメント形式
添付するドキュメントのドキュメント形式を指定します。このオプションは必ず指定してください。
指定できるドキュメント形式を次に示します。
  • SecondGenEDI
  • JEDICOS-XML
  • JEDICOS
  • J Protocol
  • Mutuality defined
-dt ドキュメント種別
添付するドキュメントのドキュメント種別を指定します。このオプションは必ず指定してください。
指定できるドキュメント種別は,-ftオプションで指定したドキュメント形式ごとに異なります。指定できる組み合わせについては,「3.2.4(1) ドキュメント形式とドキュメント種別」を参照してください。
-ct ドキュメント圧縮形式
添付するドキュメントのドキュメント圧縮形式を指定します。ドキュメントを圧縮しない場合,このオプションは省略できます。
指定する内容については,「3.2.4(2) ドキュメント圧縮形式」を参照してください。
-file ドキュメントファイル名
ドキュメントファイル名をフルパスで指定します。-dirオプションが指定されている場合は指定できません。-dirオプションを指定しない場合,このオプションを必ず指定してください。
-dir ドキュメントディレクトリ名
ドキュメントファイルの保存先ディレクトリ名をフルパスで指定します。-fileオプションが指定されている場合は指定できません。-fileオプションを指定しない場合,このオプションを必ず指定してください。
-del { ON | OFF }
ビジネスメッセージの登録後,添付したドキュメントファイルをドキュメントディレクトリから削除するかどうかを指定します。
  • ON:登録後にドキュメントファイルを削除します。
  • OFF:登録後,ドキュメントファイルをドキュメントディレクトリに残します。
指定を省略した場合は,"ON"が指定されます。
"ON"または"OFF"は大文字・小文字が区別されません。大文字・小文字を混在させて指定することもできます。

戻り値

戻り値内容
0正常終了
ビジネスメッセージをデータベースに登録しました。
1警告付き正常終了
登録対象のビジネスメッセージのうち,登録に失敗したものがあります。要因を次に示します。
  • 処理を継続できるデータベースアクセスエラーが発生した。
  • ドキュメントファイルのサイズが0バイトである。
  • ドキュメントファイルのBASE64エンコーディング後,ドキュメントの最大長が,サーバ共通定義ファイルのサイズ定義(ebxml.mssl.size.document.dataプロパティ)で指定したサイズを超えた。
  • -dirオプションで指定したディレクトリの下に,ファイルが存在しない。
2異常終了(システム定義エラー)
3異常終了(引数エラー)
4異常終了(実行時エラー)
登録対象のビジネスメッセージを全件登録する前に,処理が中断されました。要因を次に示します。
  • ドキュメント受信者識別子が登録されてない。
  • ドキュメント受信者の取引先状態が"取引停止"状態である。
  • ドキュメントファイル読み込み時に,指定したドキュメントファイルがなかった。
  • ドキュメントファイルの読み込みに失敗した。
  • ドキュメントファイルのBASE64エンコーディングに失敗した。
  • データベースへの接続に失敗した。
  • ビジネスメッセージの登録時,データベースアクセスエラーが発生した。
  • メモリ不足など内部エラーが発生した。
なお,処理の途中で実行時エラーになった場合,それまでに登録に成功したビジネスメッセージはロールバックされません。

実行例

特定のドキュメント(C:¥send¥po.xml)をビジネスメッセージとしてデータベースに登録する場合の実行例を,次に示します。

HSRSPutMessage.bat -rid C000000000000001 -ft JEDICOS-XML -dt "Purchase Order" -file C:¥send¥po.xml

ドキュメントディレクトリ(C:¥send)下にあるすべてのドキュメントを,ビジネスメッセージとしてデータベースに登録する場合の実行例を,次に示します。

HSRSPutMessage.bat -rid C000000000000001 -ft JEDICOS-XML -dt "Purchase Order" -dir  C:¥send