付録D 用語解説

英字ア行サ行タ行ハ行

英字

C-S-C型メッセージ交換手順
C-S型メッセージ交換手順を組み合わせて,クライアント企業間でビジネスメッセージを送受信する場合のメッセージ交換手順です。
ビジネスメッセージを送信する企業がC-S型メッセージ交換手順でサーバを運用していて,別企業がC-S型メッセージ交換手順でサーバにアクセスするようなモデルで使用されます。
C-S-S型メッセージ交換手順
S-S型メッセージ交換手順とC-S型メッセージ交換手順とを組み合わせる場合のメッセージ交換手順です。
S-S型メッセージ交換手順でのサーバを大手小売企業(サーバ企業)が代行して,クライアント企業からはC-S型メッセージ交換手順でサーバにアクセスするようなモデルで使用されます。
C-S型メッセージ交換手順
財団法人流通システム開発センターが開発するクライアント・サーバ間のメッセージ交換手順です。流通業界でのEDIの標準規格であるJEDICOS-XMLで制定されています。
大手小売企業(サーバ企業)が提供するプル型サーバにクライアント企業が接続して,データのアップロード,ダウンロードをするようなモデルで使用されます。
HTTPベーシック認証
ユーザーIDおよびパスワードを平文で送信して認証させる,HTTPプロトコルでの最も簡易な認証方式です。
INBOX
クライアント企業と送受信したビジネスメッセージ,およびSOAPメッセージの属性が記録されているデータベースです。なお,C-S型メッセージ交換手順ではINBOXはデータベースと限定しないで,単にビジネスメッセージやSOAPメッセージの属性の記録先を示す用語として使用されています。
JEDICOS-XML
財団法人流通システム開発センターが制定したXML-EDI標準です。国内の流通業界向けのEDI標準であるJEDICOSをベースに,国際標準であるUN/EDIFACTに準拠して,かつ日本独自の商習慣に対応するように制定されています。
S-S型メッセージ交換手順
財団法人流通システム開発センターが開発するサーバ・サーバ間のメッセージ交換手順です。プッシュ型サーバとプッシュ型サーバの間で常時接続して自動的にデータ通信をします。
サーバ企業同士が接続して,大規模な取引をするようなモデルで使用されます。
SOAP Faultメッセージ
SOAPメッセージの処理中に発生したエラーを記述するためのSOAPメッセージです。
SOAPエンベロープ
SOAPメッセージの要素です。メッセージのいちばん外側の要素で,SOAPヘッダとSOAPボディという子要素を持ちます。
SOAPヘッダ
SOAPメッセージの要素です。SOAPヘッダでは,メッセージ処理のあて先の指定,およびメッセージ処理が必須かどうかを指定します。
SOAPボディ
SOAPメッセージの要素です。SOAPボディに送信するメッセージの内容を記述します。
SOAPメッセージ
SOAPプロトコルでオブジェクト間の送受信に使用するメッセージです。SOAPメッセージは,SOAPエンベロープ,SOAPヘッダ,およびSOAPボディという要素で構成されます。
uCosminexus Message Service Server Light for ebXML(CMS Lightサーバ)
uCosminexus Message Service Server Light for ebXML(CMS Lightサーバ)は,C-S型メッセージ交換手順に準拠した電子商取引をするために,サーバ企業が導入する製品です。ビジネスメッセージの送受信,ビジネスメッセージの管理,クライアント企業の情報管理などの機能を提供します。
UTF-8
Unicodeの文字を表現する文字エンコーディングの一つです。8bit単位の情報の組み合わせで文字を表記します。

ア行

暗号化通信
証明書および公開鍵暗号技術に基づいて,通信を暗号化してデータを送信する技術です。暗号化通信の認証方法には,サーバ認証とクライアント認証があります。

サ行

状況照会GUI
状況照会アプリケーションが提供する,Web画面インターフェースです。
状況照会アプリケーション
CMS Lightサーバが提供する,状況照会を実行するJ2EEアプリケーションです。

タ行

ドキュメント
ビジネスメッセージに添付される,取引データです。ユーザーは添付したいドキュメント形式を選択できます。
ドキュメント状態
ビジネスメッセージの状態です。ビジネスメッセージの状態には"未取得"および"取得済み"があります。
取引先状態
取引先の状態です。取引先の状態には"取引中"および"取引停止"があります。

ハ行

ビジネスメッセージ
CMS Lightサーバがクライアント企業のシステムと送受信するSOAP形式のメッセージのことです。C-S型メッセージ交換手順では,業務に必要なドキュメントをビジネスメッセージの添付ファイルとして送受信します。
ビジネスメッセージ送受信アプリケーション
CMS Lightサーバが提供するビジネスメッセージの送受信を実行するJ2EEアプリケーションです。
ビジネスメッセージ保持期間
CMS Lightサーバでビジネスメッセージが保持される期間です。データの重複受信を防止するために,サーバ企業は受信データを一定期間保持しておくことが義務づけられています。
プッシュ型サーバ
サーバ側を起点としたデータ送信を行うサーバです。送信データが作成された時点で複数のシステムにデータ送信できます。
プル型サーバ
クライアント側を起点としたデータ送信を行うサーバです。クライアントからサーバへ接続することで処理が開始されます。クライアントは,定期的にサーバへアクセスして,データを取得する必要があります。