5.5.4 マスターファイルを作成,更新する

ここでは,すべてのクライアント企業の情報を一元管理するためのマスターファイルについて説明します。

取引先識別子ファイルおよび取引先URIファイルは,データベース内の情報を追記型で更新するファイルであるため,すべてのクライアント企業の情報を一元管理することはできません。取引先識別子ファイルおよび取引先URIファイルとは別にマスターファイルを使用することで,データベースに登録されている情報と,クライアント企業との契約内容とに差異が発生することを防止できます。

マスターファイルには次に示す各項目を対応させて記述してください。なお,マスターファイルのファイル形式やファイル名は任意です。

マスターファイルは,クライアント企業の情報が常に最新の状態で記述されている必要があります。したがって,CMS Lightサーバの定義ファイルおよびコマンドを使用してデータベース内のクライアント企業の情報を更新したときは,必ずマスターファイルの記述も更新してください。

クライアント企業の情報更新時,ユーザーがデータベースとマスターファイルの内容を一致させる操作のイメージを,次に示します。図では,クライアント企業Cの情報を追加で登録しています。

図5-5 ユーザーがデータベースとマスターファイルの内容を一致させる操作のイメージ

[図データ]

操作ミスによってデータベースとマスターファイルとの間で不整合が発生した場合,次の対処をしてください。

  1. マスターファイルに記載されている取引先識別子をすべて記述した取引先識別子ファイルをオプションに指定して,HSRSRegisterPartnerコマンドを実行します。
  2. マスターファイルに記載されている取引先URIをすべて記述した取引先URIファイルをオプションに指定して,HSRSRegisterPartnerUriコマンドを実行します。
  3. "取引停止"状態のクライアント企業の取引先識別子をすべて記述した取引先識別子ファイルをオプションに指定して,HSRSStopBusinessコマンドを実行します。