実行するコマンドのオプションを指定します。オプションの入力形式および指定規則を次に示します。
(a) オプションの入力形式
オプションは,"-"(ハイフン)で始まる文字列で,引数を指定できます。オプションの入力形式を次に示します。
- オプションフラグ
コマンドごとに決められた半角英数字です。大文字と小文字が区別されます。
- オプション引数
オプションフラグに対する引数で,識別子やファイル名などを指定します。大文字と小文字が区別されます。
(b) オプションの指定規則
オプションの指定規則を次に説明します。
- "-"とオプションフラグの間,オプションフラグと"="の間,"="とオプション引数の間に,半角スペースまたはタブを入れないでください。
例を次に示します(△は半角スペースまたはタブを示します)。
- 正しい指定例
$ cmd△-オプションフラグ=オプション引数
- 誤った指定例
$ cmd△-オプションフラグ△=オプション引数
$ cmd△-△オプションフラグ=オプション引数
$ cmd△-オプションフラグ=△オプション引数
- オプション引数に指定する文字列に半角スペースを含む場合,文字列を""で囲んで指定してください。
- オプション引数に指定する文字列を""で囲んだ場合,文字列の前後の半角スペースおよびタブを除いた部分がオプション引数になります。
次の例に示す△部分が除外されます(△は半角スペースまたはタブを示します)。
(例)$ cmd -オプションフラグ="△オプション引数△△"
- オプション全体を""で囲んだ場合,""で囲まれたオプションの前後の半角スペースおよびタブを除いた部分がオプション引数になります。
次の例に示す△部分が除外されます(△は半角スペースまたはタブを示します)。
(例)$ cmd "△△-オプションフラグ=オプション引数△△"
- "*"や"?"など,ワイルドカードは使用しないでください。
- 一つのコマンドに同じオプションを複数指定しないでください。
- オプションを複数指定する場合,各オプションの間は半角スペースまたはタブで空けてください。
- 各オプションの定義は順不同です。ただし,オプションフラグとオプション引数は対で指定してください。
- オプション引数にファイル名またはディレクトリ名を指定するとき,次のことを確認してください。
- 指定したファイル(またはディレクトリ)があるか
- ファイル(またはディレクトリ)であるか
- コマンドを実行するユーザーに対して読み込み権限があるか
- ファイル名(またはディレクトリ)がWindowsの予約デバイス名でないか
上記の条件を満たさない場合,エラーになります。
(c) オプション省略時に仮定される値
オプションの指定を省略すると,クライアント引数定義ファイル,クライアント共通定義ファイルに記述されている値が仮定されます。これらの定義ファイルを作成している場合,オプションを省略してコマンドを実行できます。
オプションの省略時に仮定される値の優先度は,次のとおりです。
- コマンド引数オプション
- 1.が存在しない場合は,クライアント引数情報ファイル
- 2.も存在しない場合は,クライアント共通定義ファイル