7.4 ドキュメント受信コマンドHSRCMessageService -mode=receive

<この節の構成>
(1) 形式
(2) 機能
(3) オプション
(4) 戻り値
(5) 注意事項
(6) 実行例

(1) 形式

HSRCMessageService      -mode=receive
                      [-infofile=クライアント引数情報ファイルの絶対パス]
                      [-receiver=ドキュメント受信者識別子]
                      [-formattype=ドキュメント形式
                       -documenttype=ドキュメント種別]
                      [-datapath=受信成功ディレクトリパス]
                      [-count=受信ファイル数]

(2) 機能

接続先サーバから,ドキュメントを受信します。

(3) オプション

-mode=receive
動作モードを指定します。値には,ドキュメント受信を示すreceiveを指定してください。
この項目は,必ず指定してください。
-infofile=クライアント引数情報ファイルの絶対パス
クライアント引数情報ファイルの絶対パスを,255バイト以内の文字列で指定します。クライアント引数情報ファイルには,動作モードのreceiveに応じた引数情報が記述されている必要があります。
このオプションを省略した場合,クライアント共通定義ファイルに動作モードのreceiveに応じた引数情報が記述されているときは,その値が設定されます。
なお,クライアント共通定義ファイルに動作モードのreceiveに応じた引数情報が記述されていたとしても,このオプションが指定されている場合は,クライアント引数情報ファイルに記述された情報が引数情報として使用されます。
指定されたファイルが存在しない場合,エラーとなります。
-receiver=ドキュメント受信者識別子
ドキュメント受信者識別子を,63バイト以内の文字列で指定します。
ドキュメント受信者識別子は,クライアント共通定義ファイルのオーサー情報に記述されている必要があります。
なお,クライアント共通定義ファイルまたはクライアント引数情報ファイルに該当する識別子が記述されていたとしても,この引数で指定された値がドキュメント受信者識別子として使用されます。
ドキュメント受信者識別子を省略して,かつ"-infofile=クライアント引数情報ファイルの絶対パス"を省略した場合
  • クライアント共通定義ファイルのオーサー情報に記述されたクライアントIDが使用されます。
  • クライアント共通定義ファイルのクライアントIDが複数存在する場合は,最も上位に記述された識別子が使用されます。
  • クライアント共通定義ファイルにクライアントIDが記述されていない場合は,エラーになります。
-formattype=ドキュメント形式
ドキュメント形式を次のどれかの形式で指定します。
  • SecondGenEDI(SecondGenEDI形式)
  • JEDICOS-XML(JEDICOS-XML形式)
  • JEDICOS(JEDICOS形式)
  • J Protocol(JCA形式)
  • Mutuality defined(相互定義:双方間の合意の下で使用する任意の形式)
このオプションは,-documenttypeオプションと同時に指定します。
-documenttype=ドキュメント種別
ドキュメント種別を,255バイト以内の文字列で指定します。このオプションは,-formattypeオプションと同時に指定します。
ドキュメント種別は,伝送ドキュメント種別で定義されるドキュメント種別要素を使用して指定します。-formattypeオプションのドキュメント形式にMutuality defined以外を指定した場合,「表7-2ドキュメント種別とドキュメント形式の組み合わせ(コマンド)」に従ってドキュメント種別を指定してください。
-datapath=受信成功ディレクトリパス
受信に成功したドキュメントを格納するディレクトリの絶対パスを,120バイト以内の文字列で指定します。
ただし,ネットワーク上の共有ファイルシステムのパスは指定できません。
-count=受信ファイル数
1回のドキュメント受信コマンドで,受信するファイル数の最大値を指定します。指定できる値は,1~65,535の整数値です。

(4) 戻り値

戻り値内容
0正常終了
ドキュメント受信コマンドのすべての処理が正常に終了しました。
1,2警告付き正常終了
1回以上ドキュメントの受信に成功している状態で,後続のドキュメント受信に失敗しました。
後続のドキュメント受信の失敗タイミングによって,1または2のどちらかになります。
9異常終了(実行時エラー)
接続先サーバから受信したドキュメントに誤りがあります。
-1異常終了(引数エラー)
ドキュメント受信コマンドの実行時の引数に過不足があるか,引数の指定方法に誤りがあります。
-2異常終了(定義内容エラー)
クライアント共通定義ファイル,クライアント引数情報ファイルの記述内容や,コマンド引数に指定された引数の内容に誤りがあります。
-3,-4異常終了(実行時エラー)
1回目のドキュメント受信に失敗しました。
ドキュメント受信の失敗タイミングによって,-3または-4のどちらかになります。
-999コマンドを強制終了しました。

(5) 注意事項

複数のファイルを受信する場合,ドキュメントの受信処理の途中でエラーが発生すると,後続のドキュメントが受信されないまま,コマンドが終了します。エラーの要因を解決したあと,受信されなかったドキュメントに対して,コマンドを再実行してください。

(6) 実行例

受信するドキュメントのファイル数に64を指定して,コマンドを実行する場合の実行例を次に示します。

"C:¥Program files¥Hitachi¥ebxml¥mscl¥bin¥HSRCMessageService.exe" -mode=receive -count=64