6.4.1 ドキュメント送信コマンドを使用する場合

<この項の構成>
(1) 形式
(2) ファイルの格納先
(3) 定義できるコンテナ
(4) 定義できるキー
(5) 定義例

(1) 形式

XML形式です。記述形式の詳細については,「6.2 定義ファイルの形式」を参照してください。

(2) ファイルの格納先

ファイルの格納先,ファイル名は任意です。

(3) 定義できるコンテナ

PUTDOCUMENTドキュメント送信コマンドの引数情報

(4) 定義できるキー

ドキュメント送信コマンド用のクライアント引数情報ファイルで定義できるキー要素の一覧を,次の表に示します。

表6-6 クライアント引数情報ファイルで定義できるキー要素一覧(ドキュメント送信コマンドを使用する場合)

項番キー説明デフォルト値必須/任意
1SENDER_ID
ドキュメント送信者識別子
ドキュメント送信者識別子を,63バイト以内の文字列で指定します。
省略した場合,クライアント共通定義ファイルのAUTHOR(オーサー情報)に記述されている識別子が使用されます。
クライアント共通定義ファイルに識別子が複数記述されている場合,最初に記述されている識別子が使用されます。
ドキュメント送信者識別子は,クライアント共通定義ファイルのAUTHOR(オーサー情報)コンテナのAUTH_ID(クライアントID)として記述されている必要があります。
なし。任意
2RECEIVER_ID
ドキュメント受信者識別子
ドキュメント受信者識別子を,63バイト以内の文字列で指定します。省略した場合,クライアント共通定義ファイルのPARTNER(パートナー情報)に記述されている識別子が使用されます。クライアント共通定義ファイルに識別子が複数記述されている場合,最初に記述されている識別子が使用されます。ドキュメント受信者識別子は,クライアント共通定義ファイルのPARTNER(パートナー情報)コンテナのPARTNER_ID(サーバID)として記述されている必要があります。なし。任意
3FORMAT_TYPE
ドキュメント形式
サーバ企業と取り決めたドキュメント形式を,次の五つのどれかで指定します。
  • SecondGenEDI(SecondGenEDI形式)
  • JEDICOS-XML(JEDICOS-XML形式)
  • JEDICOS(JEDICOS形式)
  • J Protocol(JCA形式)
  • Mutuality defined(相互定義:双方間の合意の下で使用する任意の形式)
なし。必須
4DOCUMENT_TYPE
ドキュメント種別
サーバ企業と取り決めたドキュメント種別を,255バイト以内の文字列で指定します。
FORMAT_TYPE(ドキュメント形式)にMutuality defined以外を指定した場合,「表6-7ドキュメント種別とドキュメント形式の組み合わせ(定義ファイル)」に従ってドキュメント種別を指定してください。
なし。必須
5COMPRESS_TYPE
ドキュメント圧縮形式
サーバ企業と取り決めたドキュメント圧縮形式を,63バイト以内の文字列で指定します。
ドキュメントを圧縮している場合,圧縮形式をIANAによって管理されているMIMEメディアタイプで指定します。
ただし,IANAによって管理されているMIMEメディアタイプかどうかのチェックはされません。
なし。任意
6SEND_FILE_MAX_NUM
ドキュメント送信の最大数
1回のドキュメント送信コマンドで,送信するファイル数の最大値を,1~128の整数値で指定します。32任意
7SEND_FILE_MAX_SIZE
送信ファイルの最大データサイズ
送信するファイルの最大サイズ(バイト)を,10,240~52,428,800の整数値で指定します。10,485,760任意
8SEND_DATA
送信ファイルのパス
送信するファイルの格納ディレクトリの絶対パス,または送信するファイルの絶対パスを,247バイト以内の文字列で指定します。なし。必須
9SEND_SUCCESS_DIR
送信成功ディレクトリパス
送信に成功したファイルの格納ディレクトリの絶対パスを,120バイト以内の文字列で指定します。<CMS Lightクライアントインストールディレクトリ>¥data¥send_success任意
10SEND_ERROR_DIR
送信失敗ディレクトリパス
送信に失敗したファイルの格納ディレクトリの絶対パスを,120バイト以内の文字列で指定します。<CMS Lightクライアントインストールディレクトリ>¥data¥send_error任意
11SEND_FILE_NAME_n
送信済みファイルの名称規則
送信済みファイルを送信成功ディレクトリ,または送信失敗ディレクトリに格納するときのファイルの名称規則を指定します。
ファイル名称に付与できるのは,次に示すキー要素のデータです。
  • DATE(ドキュメントの送信時刻)
  • RECEIVER_ID(ドキュメント受信者識別子)
  • FORMAT_TYPE(ドキュメント形式)
  • DOCUMENT_TYPE(ドキュメント種別)
上記の四つのデータを,SEND_FILE_NAME_nと対にして記述します。
nには,ファイル名称に付与したいデータの数に応じて,1~4の整数値を昇順に指定します。同じ番号は重複して指定できません。
例えば,SEND_FILE_NAME_nに対して,DATE,FORMAT_TYPE,DOCUMENT_TYPE,RECEIVER_IDの順序でデータを指定した場合,ファイル名称の例は次のとおりです。
[20040313123817]_[JEDICOS-XML]_[Despatch Advice Slip]_[4912345000019].xml
なお,送信失敗ファイルは上記のファイル名称の前に" [ERR]_ "が付加されます。ファイル名称の例は次のとおりです。
[ERR]_[20040313123817]_[JEDICOS-XML]_[Despatch Advice Slip]_[4912345000019].xml
なお,DATE(ドキュメントの送信時刻)はSEND_FILE_NAME_1~4のどれかに必ず指定してください。
なし。必須
12PUT_RETRIES
ドキュメント送信のリトライ回数
ドキュメント送信のリトライ回数(回)を,0~32の整数値で指定します。
ドキュメント送信を実行してから,リトライ間隔(PUT_RETRY_INTERVALに指定した時間)が経過した場合にリトライされる回数の最大値です。
再試行しない場合,0を指定します。
3任意
13PUT_RETRY_INTERVAL
ドキュメント送信のリトライ間隔
ドキュメント送信のリトライ間隔(秒)を,10~3,600の整数値で指定します。
ドキュメント送信を実行してから,次のドキュメント送信を実行するまでの間隔です。
90任意

注※ ファイル名称は,次の規則に従って付与されます。


表6-7 ドキュメント種別とドキュメント形式の組み合わせ(定義ファイル)

項番ドキュメント種別ドキュメント形式
SecondGenEDIJEDICOS-XMLJEDICOSJ-Protocol
1Order×××
2Shipment Notification×××
3Package Shipment Notification×××
4Non-associated Package Shipment Notification×××
5Receiving Notification×××
6Payment×××
7Return Notification×××
8Price/Sales Catalogue××
9Purchase Order×
10Purchase Order Response×××
11Inventory Report××
12Shelf Allocation Report×××
13POS Report××
14Order Recommendation×××
15Despatch Advice Slip××
16Despatch Advice Carton××
17Arrival Notice××
18Confirmation of Delivery×××
19Purchasing Advice××
20Invoice
21Remittance Advice×
22Remittance Detail×××
23Announcement for Returns××
24Sales Promotion Plan×××
25Payment Order×××
26Financial Statement×××
27Price Tag×××
28Fresh Order×××
29Fresh Shipment Notification×××
30Fresh Receiving Notification×××
31Fresh Return Notification×××
32Picking List×××
(凡例)
○:対応しています。
×:対応していません。

(5) 定義例

クライアント引数情報ファイルの定義例を次に示します。

<?xml version="1.0" encoding="Shift_JIS"?>
<Configuration
xmlns="http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/ebxml/mscl/conf/HSRCConfig.xsd"
xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">

 <Container id="PUTDOCUMENT">
   <Key id="SENDER_ID">4912345000019</Key>
   <Key id="RECEIVER_ID">4569951110016</Key>
   <Key id="FORMAT_TYPE">JEDICOS-XML</Key>
   <Key id="DOCUMENT_TYPE">Despatch Advice Slip</Key>
   <Key id="COMPRESS_TYPE">application/zip</Key>
   <Key id="SEND_FILE_MAX_NUM">32</Key>
   <Key id="SEND_FILE_MAX_SIZE">10485760</Key>
   <Key id="SEND_DATA">C:¥Program files¥Hitachi¥ebxml¥mscl¥data¥JEDICOS-XML¥Despatch Advice Slip</Key>
   <Key id="SEND_SUCCESS_DIR">C:¥Program files¥Hitachi¥ebxml¥mscl¥data¥send_success</Key>
   <Key id="SEND_ERROR_DIR">C:¥Program files¥Hitachi¥ebxml¥mscl¥data¥send_error</Key>
   <Key id="SEND_FILE_NAME_1">DATE</Key>
   <Key id="SEND_FILE_NAME_2">RECEIVER_ID</Key>
   <Key id="SEND_FILE_NAME_3">FORMAT_TYPE</Key>
   <Key id="SEND_FILE_NAME_4">DOCUMENT_TYPE</Key>
   <Key id="PUT_RETRIES">3</Key>
   <Key id="PUT_RETRY_INTERVAL">90</Key>
 </Container>

</Configuration>