3.3.5 複数のシートにわたる画面遷移図の作成方法(Visio)

[図データ]

Visioの1枚のシートに画面遷移の定義が収まらない場合,複数のシートにわたる画面遷移図を作成できます。複数のシートにわたる画面遷移図を作成するには,画面遷移の元になるシートにほかのシートに遷移が続くことを表す図形(遷移先シートの図形)を,遷移先になるシートにほかのシートから遷移図が続いていることを表す図形(シートスタートの図形)を配置して,2枚のシートを関連づけます。これを繰り返すことで,複数のシートにわたった画面遷移図を作成できます。

複数のシートにわたる画面遷移図の作成手順と,使用するダイアログについて説明します。

<この項の構成>
(1) 作成手順
(2) 定義で使用するダイアログ

(1) 作成手順

複数のシートにわたる画面遷移図の作成方法を次に示します。なお,ここでは遷移元のシートを「シート1」,遷移先のシートを「シート2」として説明しています。

  1. 画面遷移図を作成するための複数のシートを用意します。
    新しくシートを追加するには,Visioのシートタブを右クリックして[ページの挿入]を選択してください。新しいシートが追加されて「ページ設定」ダイアログが表示されるので,シートの名前などを設定してください
    注※
    ここでは,シート名を「シート2」としています。
  2. 遷移元である「シート1」に,遷移先シートの図形を配置します。
    「シート1」の遷移図の最後に,遷移先シートの図形をステンシルのマスタシェイプからドラッグして画面遷移図上に配置します。

    [図データ]

    配置すると同時に「遷移先シートのプロパティ設定」ダイアログが表示されるので,遷移先のシートなど,各項目を設定してください。
  3. 遷移先である「シート2」に,シートスタートの図形を配置します。
    「シート2」の遷移図の始めに,シートスタートの図形をステンシルのマスタシェイプからドラッグして画面遷移図上に配置します。

    [図データ]

  4. シートスタートから,画面遷移の続きを定義します。
    条件分岐しない遷移,条件分岐する遷移,自画面への遷移を組み合わせて,遷移の続きを定義します。

    [図データ]

(2) 定義で使用するダイアログ

複数のシートにわたる画面遷移図を作成するには,画面遷移図に配置した「遷移先シート」の図形に対してプロパティを設定する必要があります。プロパティを設定するダイアログとその参照先を表3-5に示します。

なお,「シートスタート」の図形には,プロパティ設定はありません。

表3-5 複数のシートにわたる画面遷移図の作成で使用するダイアログ

図形の種類ダイアログ名ダイアログの説明の参照先
遷移先シート遷移先シートのプロパティ設定3.3.10 遷移先シートのプロパティ設定ダイアログ