3.3.3 条件分岐する遷移(Visio)

[図データ]

画面から条件分岐へアクションを引き,条件分岐から複数の画面へリターン値を引きます。画面から入力された情報や,業務処理プログラムの処理結果によって判定を行い,その結果に応じて異なる遷移先へ振り分けることを表します。

条件分岐する遷移の定義手順と,定義で使用するダイアログについて説明します。

<この項の構成>
(1) 定義手順
(2) 定義で使用するダイアログ

(1) 定義手順

画面遷移図に,条件分岐する遷移を定義するときの手順を次に示します。

  1. 画面遷移図に,遷移元の画面と条件分岐後の遷移先の画面を配置します。
    ステンシルから画面の図形をドラッグして画面遷移図上に配置します。

    [図データ]

    配置すると同時に「画面のプロパティ設定」ダイアログが表示されるので,各項目を設定してください。
    ここでは遷移元の画面と条件分岐後の遷移先の画面を配置するため,三つの画面の図形を配置します。
  2. 画面遷移図に,条件分岐の図形を配置します。
    ステンシルから条件分岐の図形をドラッグして画面遷移図上に配置します。

    [図データ]

    配置すると同時に「条件分岐のプロパティ設定」ダイアログが表示されるので,各項目を設定してください。
  3. 画面遷移図に,アクションの図形を配置します。
    ステンシルからアクションの図形をドラッグして画面遷移図上に配置します。
    アクションの始点が画面に接続するようにドラッグした場合は,「アクションのプロパティ設定」ダイアログが表示されるので,各項目を設定してください。
  4. 3.で配置したアクションの図形をドラッグして,画面の図形と条件分岐の図形に接続します。
    アクションの始点は遷移元の画面に,終点は条件分岐に接続します。

    [図データ]

  5. 3.でアクションの図形のプロパティを設定していない場合は設定します。
    アクションの図形のプロパティは,「アクションのプロパティ設定」ダイアログの各項目で設定します。「アクションのプロパティ設定」ダイアログは,アクションをダブルクリックすると表示されます。
  6. 画面遷移図に,リターン値の図形を配置します。
    ステンシルからリターン値の図形をドラッグして画面遷移図上に配置します。
    リターン値の始点が条件分岐に接続するようにドラッグした場合は,「リターン値のプロパティ設定」ダイアログが表示されるので,各項目を設定してください。
  7. 6.で配置したリターン値の図形をドラッグして,条件分岐の図形と画面の図形に接続します。
    リターン値の始点は条件分岐に,終点は遷移先の画面に接続します。

    [図データ]

  8. 6.でリターン値の図形のプロパティを設定していない場合は設定します。
    リターン値の図形のプロパティは,「リターン値のプロパティ設定」ダイアログの各項目で設定します。「リターン値のプロパティ設定」ダイアログは,リターン値をダブルクリックすると表示されます。
  9. 6.~8.を繰り返し,もう一つの遷移先へもリターン値を配置します。

(2) 定義で使用するダイアログ

画面遷移を制御するためには,画面遷移図に配置した図形に対してプロパティを設定する必要があります。プロパティは,各図形に対応したプロパティ設定のダイアログで設定します。

条件分岐する遷移を定義するときは,「画面」「アクション」「条件分岐」および「リターン値」の図形を使用するので,表3-3に示すダイアログを使用します。

表3-3 条件分岐する遷移の定義で使用するダイアログ

図形の種類ダイアログ名ダイアログの説明の参照先
画面画面のプロパティ設定3.3.6 画面のプロパティ設定ダイアログ
アクションアクションのプロパティ設定3.3.7 アクションのプロパティ設定ダイアログ
条件分岐条件分岐のプロパティ設定3.3.8 条件分岐のプロパティ設定ダイアログ
リターン値リターン値のプロパティ設定3.3.9 リターン値のプロパティ設定ダイアログ