付録C.1 性能チューニングが必要となるケース
次に示す場合は,アプリケーション呼び出しサービスの性能チューニングの実施を検討してください。
- ケース1
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単位時間当たりの呼び出し対象となる作業の数が多い。
例:1秒間に20件以上の作業が発生している。
- ケース2
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ref識別子の数が多い。
ケース1では,アプリケーション呼び出しサービスが単位時間当たりに処理できる作業の量よりも,アプリケーション呼び出しの対象となる作業の量が多くなることによって,作業の遷移が滞留することがあります。
例えば,次に示す要件に該当する場合,1秒間に20件以上の作業が発生すると,作業の遷移が滞留します。
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RESTアプリケーションの平均応答時間:0.4(単位:秒)
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1作業当たりのCSCIWの平均処理時間:0.1(単位:秒)
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WorkManagerの最大スレッド数:10(デフォルト値)
ケース2では,アプリケーション呼び出しサービスの負荷が偏ったり,ref識別子ごとのアプリケーション呼び出しの待ち時間が長くなったりすることによって,作業の遷移が滞留することがあります。