15.3.19 エラーによる自案件の呼び出しの場合にファイルに指定する内容
アプリケーション呼び出しサービスは,自案件にある作業のうち,呼び出し元と同じref識別子を作業者IDに持つ作業を完了させます。そのあとで,呼び出し元の作業も完了させます。
アプリケーション呼び出し情報ファイルの格納先ファイルパス
エラーによる自案件の呼び出しについて設定する,アプリケーション呼び出し情報ファイルの格納先ファイルパスを次に示します。
<BpmnCallInformationFileDirプロパティの指定値>/err/<errorRefの値>.properties
アプリケーション呼び出し情報ファイルの記述例
エラーによる自案件の呼び出しについて設定する場合の,アプリケーション呼び出し情報ファイルの記述例を次に示します。
type=ERROR self.pi.$SMyFlag=ERROR ancestor.pi.$SFromChildFlag=ERROR
- 〈この項の構成〉
(1) type(ERROR)
キーの説明
アプリケーション呼び出しの種類を指定します。
指定値の説明
"ERROR"を指定してください。
アプリケーション呼び出しをする案件に対してエラーをスローします。
値の形式ごとの指定可否を次の表に示します。
形式 |
指定可否 |
---|---|
組み込み変数 |
不可 |
$変数(形式1) |
不可 |
$変数(形式2) |
不可 |
キー省略時のデフォルト値
ERROR
注意事項
大文字と小文字は区別します。
(2) self.pi.<$変数(形式1)>
キーの説明
呼び出し元案件のプロセスデータ<$変数(形式1)>を登録する場合に指定します。
指定値の説明
プロセスデータに登録する値を指定します。
値の形式ごとの指定可否を次の表に示します。
形式 |
指定可否 |
---|---|
組み込み変数 |
可 |
$変数(形式1) |
可 |
$変数(形式2) |
不可 |
注意事項
-
エラーがキャッチされなくてもプロセスデータは登録されます。
-
親案件に対してエラーをスローした場合,親案件のプロセスデータは登録されないで,呼び出し元案件のプロセスデータだけが登録されます。
(3) self.pi.<$変数(形式2)>
キーの説明
呼び出し元案件のプロセスデータ<$変数(形式2)>を登録する場合に指定します。
指定値の説明
プロセスデータに登録する値を指定します。
値の形式ごとの指定可否を次の表に示します。
形式 |
指定可否 |
---|---|
組み込み変数 |
不可 |
$変数(形式1) |
不可 |
$変数(形式2) |
可 |
注意事項
-
エラーがキャッチされなくてもプロセスデータは登録されます。
-
親案件に対してエラーをスローした場合,親案件のプロセスデータは登録されないで,呼び出し元案件のプロセスデータだけが登録されます。
(4) ancestor.pi.<$変数(形式1)>
キーの説明
エラーをキャッチした案件(自案件は除く)のプロセスデータ<$変数(形式1)>を登録する場合に指定します。
コールアクティビティによって呼び出されるビジネスプロセス定義の「終了(エラー)」でだけ利用できます。コールアクティビティで呼び出されるビジネスプロセス定義以外で指定したときは,プロセスデータは登録されません。
指定値の説明
プロセスデータに登録する値を指定します。
値の形式ごとの指定可否を次の表に示します。
形式 |
指定可否 |
---|---|
組み込み変数 |
可 |
$変数(形式1) |
可 |
$変数(形式2) |
不可 |
注意事項
なし
(5) ancestor.pi.<$変数(形式2)>
キーの説明
エラーをキャッチした案件(自案件は除く)のプロセスデータ<$変数(形式2)>を登録する場合に指定します。
コールアクティビティで呼び出されるビジネスプロセス定義の「終了(エラー)」でだけ利用できます。コールアクティビティで呼び出されるビジネスプロセス定義以外で指定したときは,プロセスデータは登録されません。
指定値の説明
プロセスデータに登録する値を指定します。
値の形式ごとの指定可否を次の表に示します。
形式 |
指定可否 |
---|---|
組み込み変数 |
不可 |
$変数(形式1) |
不可 |
$変数(形式2) |
可 |
注意事項
なし