1.5.2 アドホック・サブプロセスの基本的な処理の流れ
アドホック・サブプロセスに遷移したあとの処理の起点は,ユーザ(業務プログラム)の操作となります。
アドホック・サブプロセスの基本的な処理の流れを,次の図に示します。
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アドホック・サブプロセスに遷移すると,アドホック・サブプロセスは「生成可」状態になります。アドホック・サブプロセスが「生成可」状態の場合,ユーザ(業務プログラム)は,API呼び出しによって,アドホック・サブプロセス内のフロー先端※1のフローノード(業務ステップ)を生成できます。
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アドホック・サブプロセス内のフローノード(業務ステップ)を生成すると,対応する作業が「実行可能」状態になります。ユーザ(業務プログラム)は,作業を処理します。
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作業が完了すると,定義内容によって,次のどちらかの処理を行います。
3-1. 作業がフロー終端※2ではない場合,次のフローノード(業務ステップ)が生成されます。2.に戻ります。
3-2. 作業がフロー終端※2の場合,アドホック・サブプロセスの完了条件(completionCondition)が評価されます。4.へ進みます。
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完了条件(completionCondition)の評価結果によって,次のどちらかの処理を行います。この図では4-2.の処理に進みます。
4-1. 完了条件(completionCondition)を満たさない場合または完了条件(completionCondition)の設定を省略した場合は,アドホック・サブプロセスは「生成可」状態のままになります。2.に戻ります。
4-2. 完了条件(completionCondition)を満たす場合,アドホック・サブプロセスは「完了」状態になります。5.へ進みます。※3
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アドホック・サブプロセスが「完了」状態になると,次の業務ステップ/制御ノードへ遷移します。
- 注※1
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フロー先端とは,入力シーケンスフローが付与されていないアクティビティのことです。この例では,UserTask1,UserTask2,およびUserTask4がフロー先端です。
- 注※2
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フロー終端とは,出力シーケンスフローが付与されていないアクティビティのことです。この例では,UserTask1,UserTask3,およびUserTask4がフロー終端です。
- 注※3
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完了条件(completionCondition)を満たす場合の動作は,インスタンスキャンセル属性(cancelRemainingInstances)の設定値によって変更できます。詳細は,「1.5.3 完了条件(completionCondition)の評価時の処理の流れ」を参照してください。
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