5.3 Java API利用時の注意事項
ここでは,BPMN連携ライブラリ独自の注意事項について説明します。
- 重要
-
BPMN連携ライブラリを使用する場合にも,マニュアルuCosminexus Service Coordinator Interactive Workflow AP開発ガイドの次の説明が該当しますので,参照してください。
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「2.9 CSCIWで管理するトランザクション」
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「2.10 業務プログラムで管理するトランザクション」
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「2.11 業務プログラムとデータベース間での文字コード」
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「2.12 API利用時の注意事項」
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スレッドからの利用について
スレッド利用時の留意点を次に示します。
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CIWBPMNLibFactoryは,複数スレッドからアクセスできます。
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CIWBPMNLibおよびCIWBPMNLibから生成する各種オブジェクトは,1つのスレッドからだけアクセスできます。複数のスレッドから関連するオブジェクトに同時にアクセスしないでください。
べき等性について
種別がPUTのAPIは同じ引数で複数回呼び出された場合,2回目以降は実行済みと判定され,実行されないでfalseが返されます。
同じ引数が指定された2回目以降の実行かどうかの判定条件を次の表に示します。実行済みと判定されない場合,実行されて成功したときはtrueが返されます。
種別がPOSTのAPIは,呼び出されるごとに新たに実行されます。ただし,createFlowNodeInstanceForAdHocSubProcess(アドホック・サブプロセスのフローノードを生成)は,実行済みと判定された場合,実行されないで生成済みのフローノードが返されます。実行済みと判定されない場合,実行されて成功したときは生成したフローノードが返されます。
項番 |
APIの説明 |
種別 |
実行済み判定 |
---|---|---|---|
1 |
createAndStartPI 案件の投入 |
POST |
なし |
2 |
deletePI 案件の削除 |
PUT |
指定された案件が存在しない場合 |
3 |
terminatePI 案件の強制終了 |
PUT |
指定された案件の状態が強制終了(u)の場合 |
4 |
adhocCreateAndMakeTransitionAI 強制的に任意の業務ステップに遷移させるアドホック処理 |
PUT |
次の条件が両方成立した場合
|
5 |
changeStateAI 業務ステップの状態変更 |
PUT |
指定された業務ステップの状態が変更後の業務ステップの状態の場合 |
6 |
makeBackwardTransitionAI 差し戻し/引き戻し |
PUT |
次の条件が両方成立した場合
|
7 |
changeStateWI 作業の状態変更 |
PUT |
指定された作業の状態が変更後の作業の状態の場合 |
8 |
completeWI 作業の完了 |
PUT |
指定された作業の状態が実行済(r)の場合 |
9 |
performAndCompleteWI 作業の着手と完了 |
PUT |
指定された作業の状態が実行済(r)の場合 |
10 |
performWI 作業の着手 |
PUT |
指定された作業の状態が作業者実行(f)の場合 |
11 |
reassignAndPerformWI 作業の作業者変更および作業の着手 |
PUT |
次の条件が両方成立した場合
|
12 |
reassignWI 作業の作業者変更 |
PUT |
指定された作業の作業者が変更後の作業者と同じ場合 |
13 |
allocateWIEx 指定した条件に一致する作業の着手 |
POST |
なし |
14 |
freeWI 作業の返却 |
PUT |
次の条件が両方成立した場合
|
15 |
setProcessData プロセスデータの登録 |
POSTまたはPUT |
なし |
16 |
sendMessage メッセージイベントの送信 |
POST |
なし |
17 |
startMessage 案件の投入(メッセージ) |
POST |
なし |
18 |
createAndStartPIForTimer 案件の投入(タイマー) |
POST |
なし |
19 |
setDeadlineForTimer タイマーの処理期限を変更 |
PUT |
なし |
20 |
createFlowNodeInstanceForAdHocSubProcess アドホック・サブプロセスのフローノードを生成 |
POST |
指定されたフローノードが示す業務ステップ定義に実行中(d)の状態の業務ステップが存在する場合 |
21 |
changeStateAdHocSubProcess アドホック・サブプロセスの状態の変更 |
PUT |
指定されたアドホック・サブプロセスに対応する作業の状態が変更後の作業の状態の場合 |
- 注※
-
レーン名やプロセスデータの値がParticipantカラムのバイト数を超える場合は,Participantカラムのバイト数を超える部分を切り捨てた値と比較します。