2.12 ciwreuseid(IDの再利用)
形式
-
形式1(使用済みIDを回復する場合)
ciwreuseid -sid <system_id> -rcv [-num [<total_id_count>]] [-k {PI|AI|WI|CI}]
-
形式2(空きID範囲を表示する場合)
ciwreuseid -sid <system_id> -list
-
形式3(オプションファイルを指定して実行する場合)※
ciwreuseid -file <option_file_name> [-encoding <character_set>]
-
形式4(コマンドの形式を表示する場合)※
ciwreuseid -h
- 注※
-
すべてのコマンドで同じ形式で指定します。詳細は,「1.5 コマンド共通のオプション」を参照してください。
機能
次に示すIDが不足した場合に,使用済みID(削除された案件が使用していたID)を回復し,再利用できるようにします。
-
案件ID
-
業務ステップID
-
作業ID
-
制御ノードID
実行条件
このコマンドを実行できるコンポーネントの稼働状態を次に示します。
コンポーネント |
稼働状態 |
|
---|---|---|
起動中 |
停止中 |
|
CSCIWManagementServer |
○ |
○ |
案件運用操作 |
○ |
○ |
CSCIWライブラリを使用した業務アプリケーション(J2EEアプリケーション) |
○ |
○ |
CSCIWライブラリを使用した業務アプリケーション(Javaアプリケーション) |
○ |
○ |
アプリケーション呼び出しサービス |
○ |
○ |
RESTサービス |
○ |
○ |
運用管理RESTサービス |
○ |
○ |
同一マシンでのほかのコマンド |
× |
○ |
異なるマシンでの同一コマンド |
× |
○ |
異なるマシンでのほかのコマンド |
× |
○ |
DBMS |
○ |
× |
- (凡例)
-
○:コマンドを実行できます。
×:コマンドを実行できません。
引数
- -sid <system_id>
-
環境構築時に設定したシステムIDを指定します。指定したシステムIDに対応するワーク管理システム上のIDが対象になります。
指定できる値は,半角英大文字と半角数字で5文字以内です。ただし,先頭には半角英大文字を指定してください。
- -rcv
-
使用済みIDを回復する場合に指定します。
1,000,000個以上連続した使用済みIDがあるときに回復します。
- -num <total_id_count>
-
ID合計回復数を指定します。使用済みIDを回復し,利用できるID(空きID※)を必要な分だけ確保する場合に指定します。指定したID合計回復数から空きID(未使用ID※および回復済みID※)の数を引いた使用済みIDが回復されます。指定したID数まで回復できないときは,回復できる使用済みIDを回復して,警告付きでコマンドが終了します。すでに空きID(未使用IDおよび回復済みID)が指定したID合計回復数以上のときは,使用済みIDを回復しないでコマンドが正常終了します。
指定できる値は,1,000,000〜2,000,000,000の整数です。なお,このオプションを省略した場合,またはオプションだけを指定してID合計回復数を省略した場合,2,147,483,647が仮定されます。
- 注※
-
-
空きID
未使用IDと回復済みIDの総称です。空きIDがなくなると,新しくIDをキャッシュできなくなり,案件の投入や案件の遷移ができません。
-
未使用ID
新しくIDをキャッシュするときに使用されるIDのことです。
-
回復済みID
このコマンドで回復したIDのことです。未使用IDがなくなると,回復済みIDが未使用IDとなります。
-
- -k {PI|AI|WI|CI}
-
回復するIDの種別を指定します。
指定できる値は,「PI」,「AI」,「WI」または「CI」です。値の意味を次に示します。
-
PI:案件ID
-
AI:業務ステップID
-
WI:作業ID
-
CI:制御ノードID
なお,このオプションを省略した場合は,すべての種別のID(案件ID,業務ステップID,作業IDおよび制御ノードID)を回復します。
-
- -list
-
現在,利用できる連続する空きIDの範囲と合計数を表示する場合に指定します。
空きIDの範囲と合計数の表示フォーマットを次に示します。
<PROCESS_INSTANCE_ID> … 案件ID 0000001000 - 0099999998 … 1.案件IDの未使用ID範囲ブロック 0100000000 - 0200000000 … 2.案件IDの回復済みID範囲ブロック1 0200000000 - 2147483647 … 3.案件IDの回復済みID範囲ブロック2 TOTALCOUNT = 2147482648 … 案件IDの空きIDの合計(1.+2.+3.)※1 <ACTIVITY_INSTANCE_ID> … 業務ステップID 0000005000 - 0099999998 … 4.業務ステップIDの未使用ID範囲ブロック 0100000000 - 0200000000 … 5.業務ステップIDの回復済みID範囲ブロック1 TOTALCOUNT = 199995000 … 業務ステップIDの空きIDの合計(4.+5.)※2 <WORK_ITEM_ID> … 作業ID 0000005000 - 0099999998 … 6.作業IDの未使用ID範囲ブロック 0100000000 - 0200000000 … 7.作業IDの回復済みID範囲ブロック1 TOTALCOUNT = 199995000 … 作業IDの空きIDの合計(6.+7.)※3 <CONTROLNODE_INSTANCE_ID> … 制御ノードID 0000003000 - 0099999998 … 8.制御ノードIDの未使用ID範囲ブロック 0100000000 - 0200000000 … 9.制御ノードIDの回復済みID範囲ブロック1 TOTALCOUNT = 199997000 … 制御ノードIDの空きIDの合計(8.+9.)※4
- 注※1
-
案件IDの未使用ID範囲ブロック,案件IDの回復済みID範囲ブロック1および案件IDの回復済みID範囲ブロック2の空きIDを合計した値になります。
- 注※2
-
業務ステップIDの未使用ID範囲ブロックおよび業務ステップIDの回復済みID範囲ブロック1の空きIDを合計した値になります。
- 注※3
-
作業IDの未使用ID範囲ブロックおよび作業IDの回復済みID範囲ブロック1の空きIDを合計した値になります。
- 注※4
-
制御ノードIDの未使用ID範囲ブロックおよび制御ノードIDの回復済みID範囲ブロック1の空きIDを合計した値になります。
- -file <option_file_name>
-
このオプションは,すべてのコマンドで指定できます。詳細は,「1.5.1 -fileオプション」を参照してください。
- -encoding <character_set>
-
このオプションは,すべてのコマンドで指定できます。詳細は,「1.5.1 -fileオプション」を参照してください。
- -h
-
このオプションは,すべてのコマンドで指定できます。詳細は,「1.5.2 -hオプション」を参照してください。
戻り値
戻り値 |
内容 |
---|---|
0 |
正常終了 |
1 |
致命的なエラー |
9※ |
実行権限エラー |
10 |
IDが回復できなかった,または指定されたID数回復できなかった |
51 |
パラメーター不正 |
100 |
DBMSから取得したデータが不正 |
254 |
異常終了 |
- 注※
-
Windowsの場合だけ発生します。
注意事項
-
使用済みIDの回復は,空きIDが少なくなった場合だけ実行してください。
-
使用済みIDの回復は,CSCIWライブラリを使用した業務アプリケーションの利用頻度が少ない期間に実行することを推奨します。CSCIWライブラリを使用した業務アプリケーションの動作中に,使用済みIDの回復を実行した場合,業務アプリケーションが排他待ちで同時実行性が落ちることがあります。