2.2 ciwchgdef(条件,生成ルール,および作業アプリケーションの変更)
形式
-
形式1(条件を変更する場合)
ciwchgdef -sid <system_id> -bpn <process_definition_name> [-bpv <process_definition_version>] -chg -cdn <condition_name> {(-sql <sql_file> |-not {0|1}) |(-cln <class_name> |{-pf <parameter_file> |-pn})} [-encoding <character_set>]
-
形式2(生成ルールを変更する場合)
ciwchgdef -sid <system_id> -bpn <process_definition_name> [-bpv <process_definition_version>] -chg -crrn <rule_name> {-sql <sql_file> |(-cln <class_name> |{-pf <parameter_file> |-pn})} [-encoding <character_set>]
-
形式3(作業アプリケーションを変更する場合)
ciwchgdef -sid <system_id> -bpn <process_definition_name> [-bpv <process_definition_version>] -chg -apn <application_name> {(-cln <class_name> |{-pf <parameter_file> |-pn}) |-rri <ref_identifier>} [-encoding <character_set>]
-
形式4(定義情報を表示する場合)
ciwchgdef -sid <system_id> -bpn <process_definition_name> [-bpv <process_definition_version>] -list {-cdn <condition_name> |-crrn <rule_name> |-apn <application_name>}
-
形式5(オプションファイルを指定して実行する場合)※
ciwchgdef -file <option_file_name> [-encoding <character_set>]
-
形式6(コマンドの形式を表示する場合)※
ciwchgdef -h
- 注※
-
すべてのコマンドで同じ形式で指定します。詳細は,「1.5 コマンド共通のオプション」を参照してください。
機能
登録してあるビジネスプロセス定義をバージョンアップしないで,次の定義の属性を変更します。
-
条件
-
生成ルール
-
作業アプリケーション
このコマンドは,ビジネスプロセス定義の中にすでに存在する条件,生成ルール,および作業アプリケーションの属性を変更します。条件,生成ルール,および作業アプリケーションの追加や削除はできません。
各定義で変更できる属性について,条件,生成ルール,および作業アプリケーションごとに表に示します。
変更対象 |
属性 |
条件 |
オプション |
備考 |
|
---|---|---|---|---|---|
RDB検索 |
Java呼出 |
||||
共通 |
定義名 |
× |
× |
− |
− |
種別 |
× |
× |
− |
条件,生成ルール,および作業アプリケーションの種別 |
|
説明 |
× |
× |
− |
− |
|
Javaオブジェクト呼出 |
補助定数パラメタ |
− |
○ |
-pf -pn |
|
クラス名 |
− |
○ |
-cln |
オプションで指定 |
|
RDB検索 |
SQL文 |
○ |
− |
-sql |
ファイルで指定 |
NOT指定値 |
○ |
− |
-not |
オプションで指定 |
- (凡例)
-
○:属性を変更できます。
×:属性を変更できません。
−:該当しません。
変更対象 |
属性 |
生成ルール |
オプション |
備考 |
|
---|---|---|---|---|---|
RDB検索 |
Java呼出 |
||||
共通 |
定義名 |
× |
× |
− |
− |
種別 |
× |
× |
− |
条件,生成ルール,および作業アプリケーションの種別 |
|
説明 |
× |
× |
− |
− |
|
Javaオブジェクト呼出 |
補助定数パラメタ |
− |
○ |
-pf -pn |
|
クラス名 |
− |
○ |
-cln |
オプションで指定 |
|
RDB検索 |
SQL文 |
○ |
− |
-sql |
ファイルで指定 |
- (凡例)
-
○:属性を変更できます。
×:属性を変更できません。
−:該当しません。
変更対象 |
属性 |
作業アプリケーション |
オプション |
備考 |
|
---|---|---|---|---|---|
Java呼出 |
REST呼出 |
||||
共通 |
定義名 |
× |
× |
− |
− |
種別 |
× |
× |
− |
条件,生成ルール,および作業アプリケーションの種別 |
|
説明 |
× |
× |
− |
− |
|
Javaオブジェクト呼出 |
補助定数パラメタ |
○ |
− |
-pf -pn |
|
クラス名 |
○ |
− |
-cln |
オプションで指定 |
|
RESTアプリケーション呼出 |
ref識別子 |
− |
○ |
-rri |
オプションで指定 |
- (凡例)
-
○:属性を変更できます。
×:属性を変更できません。
−:該当しません。
実行条件
このコマンドを実行できるコンポーネントの稼働状態を次に示します。
コンポーネント |
稼働状態 |
|
---|---|---|
起動中 |
停止中 |
|
CSCIWManagementServer |
×※ |
○ |
案件運用操作 |
○ |
○ |
CSCIWライブラリを使用した業務アプリケーション(J2EEアプリケーション) |
○ |
○ |
CSCIWライブラリを使用した業務アプリケーション(Javaアプリケーション) |
×※ |
○ |
アプリケーション呼び出しサービス |
○ |
○ |
RESTサービス |
○ |
○ |
運用管理RESTサービス |
○ |
○ |
同一マシンでのほかのコマンド |
× |
○ |
異なるマシンでの同一コマンド |
× |
○ |
異なるマシンでのほかのコマンド |
× |
○ |
DBMS |
○ |
× |
- (凡例)
-
○:コマンドを実行できます。
×:コマンドを実行できません。
- 注※
-
定義情報を表示する場合は,コンポーネントが起動中でも実行できます。
また,条件,生成ルール,または作業アプリケーションの変更の場合は,コンポーネントが起動中でもコマンドを実行できます。ただし,コマンド実行後は変更を反映するためにコンポーネントを再起動してください。
引数
- -sid <system_id>
-
環境構築時に設定したシステムIDを指定します。指定したシステムIDに対応するワーク管理システム上のビジネスプロセス定義が対象になります。
指定できる値は,半角英大文字と半角数字で5文字以内です。ただし,先頭には半角英大文字を指定してください。
- -bpn <process_definition_name>
-
属性変更の対象となるビジネスプロセス定義名を指定します。
- -bpv <process_definition_version>
-
属性変更の対象となるビジネスプロセス定義のバージョンを指定します。このオプションを省略した場合は,指定したビジネスプロセス定義名のすべてのバージョンが対象になります。
- -chg
-
条件,生成ルール,および作業アプリケーションの属性を変更する場合に指定します。
- -cdn <condition_name>
-
条件の属性を変更または表示する場合,対象の条件の定義名を指定します。
- -crrn <rule_name>
-
生成ルールの属性を変更または表示する場合,対象の生成ルールの定義名を指定します。
- -apn <application_name>
-
作業アプリケーションの属性を変更または表示する場合,対象の作業アプリケーションの定義名を指定します。
- -sql <sql_file>
-
条件や生成ルールの種別がRDB検索で,かつSQL文を変更する場合に,変更後のSQL文を記述したファイル名を指定します。SQL文は,次のカラムのバイト数以内で記述してください。
-
条件(RDB検索)の場合
<SYSTEMID>_CONDITION_SQL_DEFテーブルのContentカラム
-
生成ルール(RDB検索)の場合
<SYSTEMID>_CREATIONRULE_SQL_DEFテーブルのContentカラム
-
- -not {0|1}
-
条件の種別がRDB検索の場合に,TrueまたはFalseの結果を反対にするかどうかを指定します。このオプションに指定できる値は,0または1です。結果を反対にしない場合は0を,反対する場合は1を指定します。
- -cln <class_name>
-
条件,生成ルール,または作業アプリケーションの種別がJavaオブジェクト呼び出しの場合に,変更するJavaクラス名を指定します。クラス名はパッケージ名を含めて指定してください。Javaクラス名は,次のカラムのバイト数以内で指定してください。
-
条件(Javaオブジェクト呼び出し)の場合
<SYSTEMID>_CONDITION_JAVA_DEFテーブルのClassNameカラム
-
生成ルール(Javaオブジェクト呼び出し)の場合
<SYSTEMID>_CREATIONRULE_JAVA_DEFテーブルのClassNameカラム
-
作業アプリケーション(Javaオブジェクト呼び出し)の場合
<SYSTEMID>_APPLICATION_JAVA_DEFテーブルのClassNameカラム
-
- -pf <parameter_file>
-
補助定数パラメタを変更する場合に,補助定数パラメタを記述したファイル名を指定します。ファイルの補助定数パラメタは,次のカラムのバイト数以内で記述してください。
-
条件(Javaオブジェクト呼び出し)の場合
<SYSTEMID>_CONDITION_JAVA_DEFテーブルのExParameterカラム
-
生成ルール(Javaオブジェクト呼び出し)の場合
<SYSTEMID>_CREATIONRULE_JAVA_DEFテーブルのExParameterカラム
-
作業アプリケーション(Javaオブジェクト呼び出し)の場合
<SYSTEMID>_APPLICATION_DEFテーブルのApplicationParamカラム
-
- -pn
-
補助定数パラメタをパラメタなしに変更する場合に指定します。
- -rri <ref_identifier>
-
作業アプリケーションの種別がRESTアプリケーション呼び出しの場合に,変更するref識別子を指定します。指定できる値は,半角英数字と「_」(アンダースコア)で,(<SYSTEMID>_APPLICATION_LOCK_INFOテーブルのLockNameカラムのバイト数 - 7)バイト以内です。
- -list
-
条件,生成ルール,および作業アプリケーションの属性を表示します。このオプションを指定した場合に表示される属性を,条件,生成ルール,および作業アプリケーションごとに表に示します。
表2‒10 ciwchgdefコマンドで表示される属性一覧(条件) 表示対象
表示属性
条件
備考
属性
表示される属性名
RDB検索
Java呼出
共通
ビジネスプロセス定義名
Process Definition Name
○
○
−
ビジネスプロセス定義バージョン
Process Definition Version
○
○
−
定義種別
Definition Type
○
○
Conditionが表示される。
定義名
Name
○
○
−
条件の種別
Type
○
○
次のどちらかが表示される。
-
SQL
-
Java
説明
Description
○
○
−
Javaオブジェクト呼出
補助定数パラメタ
Parameter
×
○
−
クラス名
Class Name
×
○
−
RDB検索
SQL文
SQL
○
×
−
NOTフラグ
Not Flag
○
×
次のどちらかが表示される。
-
true
-
false
- (凡例)
-
○:表示されます。
×:表示されません。
−:ありません。
表2‒11 ciwchgdefコマンドで表示される属性一覧(生成ルール) 表示対象
表示属性
生成ルール
備考
属性
表示される属性名
RDB検索
Java呼出
共通
ビジネスプロセス定義名
Process Definition Name
○
○
−
ビジネスプロセス定義バージョン
Process Definition Version
○
○
−
定義種別
Definition Type
○
○
CreationRuleが表示される。
定義名
Name
○
○
−
生成ルールの種別
Type
○
○
次のどちらかが表示される。
-
SQL
-
Java
説明
Description
○
○
−
Javaオブジェクト呼出
補助定数パラメタ
Parameter
×
○
−
クラス名
Class Name
×
○
−
RDB検索
SQL文
SQL
○
×
−
- (凡例)
-
○:表示されます。
×:表示されません。
−:ありません。
表2‒12 ciwchgdefコマンドで表示される属性一覧(作業アプリケーション) 表示対象
表示属性
作業アプリケーション
備考
属性
表示される属性名
Java呼出
REST呼出
共通
ビジネスプロセス定義名
Process Definition Name
○
○
−
ビジネスプロセス定義バージョン
Process Definition Version
○
○
−
定義種別
Definition Type
○
○
Applicationが表示される。
定義名
Name
○
○
−
作業アプリケーションの種別
Type
○
○
次のどちらかが表示される。
-
Java
-
REST
説明
Description
○
○
−
Javaオブジェクト呼出
補助定数パラメタ
Parameter
○
×
−
クラス名
Class Name
○
×
−
RESTアプリケーション呼出
ref識別子
Ref Identifier
×
○
−
- (凡例)
-
○:表示されます。
×:表示されません。
−:ありません。
条件,生成ルール,および作業アプリケーションの属性の表示例を次に示します。
- ビジネスプロセス定義バージョンを指定して,条件(RDB検索)を表示した場合
-
Process Definition Name:TESTBP Process Definition Version:1 Definition Type:Condition Name:COND1 Type:SQL Description:RDB検索の条件です。 SQL:select * from CONDTBL where PINAME='@PIName' Not Flag:false
- ビジネスプロセス定義バージョンを指定しないで,生成ルール(RDB検索,Javaオブジェクト呼び出し)を表示した場合
-
Process Definition Name:TESTBP Process Definition Version:1 Definition Type:CreationRule Name:CRRULE1 Type:Java Description:Java呼び出しの生成ルールです。 Parameter:DATA1,DATA2 Class Name:jp.co.Hitachi.soft.XXX.CreationRule1 Process Definition Name:TESTBP Process Definition Version:2 Definition Type:CreationRule Name:CRRULE1 Type:SQL Description:RDB検索の生成ルールです。 SQL:select * from RULETBL where PINAME='@PIName'
- ビジネスプロセス定義バージョンを指定しないで,作業アプリケーション(Java呼び出し,対象の作業アプリケーションなし)を表示した場合
-
Process Definition Name:TESTBP Process Definition Version:1 Definition Type:Application Name:AP1 Type:Java Description:Java呼び出しの作業アプリケーションです。 Parameter:DATA1,DATA2 Class Name:co.jp.hitachi.soft.IR1 KDIW22606-W The target work application name is missing. work-application-name = AP1, process-definition-name = TESTBP, process-definition-version = 2
- ビジネスプロセス定義バージョンを指定して,作業アプリケーション(RESTアプリケーション呼び出し)を表示した場合
-
Process Definition Name:TESTBP Process Definition Version:1 Definition Type:Application Name:AP1 Type:REST Description:RESTアプリケーション呼び出しの作業アプリケーションです。 Ref Identifier:ref001
-
- -file <option_file_name>
-
このオプションはすべてのコマンドで指定できます。詳細は,「1.5.1 -fileオプション」を参照してください。
- -encoding <character_set>
-
このオプションはすべてのコマンドで指定できます。
ただし,このコマンドで実行する場合,条件,生成ルール,または作業アプリケーションの変更のときは,-sqlオプションや-pfオプションで指定したファイルの文字コードを指定します。オプションファイルを指定して実行するときは,-fileオプションで指定したオプションファイルの文字コードを指定します。
文字コードには,Javaでサポートされているエンコーディングの正準名を指定してください。省略した場合は,Javaのデフォルトの文字コードが使用されます。
- -h
-
このオプションはすべてのコマンドで指定できます。詳細は,「1.5.2 -hオプション」を参照してください。
戻り値
戻り値 |
内容 |
---|---|
0 |
正常終了 |
1 |
致命的なエラー |
9※ |
実行権限エラー |
51 |
パラメーター不正 |
110 |
定義登録ユーザ名の不正 |
150 |
ファイルアクセスエラー |
254 |
異常終了 |
- 注※
-
Windowsの場合だけ発生します。
注意事項
-
ビジネスプロセス定義を変更する場合,このコマンドの実行ユーザ名がビジネスプロセス定義の作成者として登録されます。このため,ユーザ名の長さは,<SYSTEMID>_PROCESS_DEFテーブルのAuthorカラムのバイト数以内にしてください。
-
RESTアプリケーション呼び出しの作業アプリケーションの変更は,生成済みの作業には反映されません。