2.2.3 メッセージの出力項目
メッセージの出力項目には,すべてのメッセージで共通の項目,およびメッセージごとに固有の項目があります。それぞれの項目の意味を次に示します。
- すべてのメッセージで共通の項目
-
すべてのメッセージで同じ意味の可変値が出力されたり,共通の文字列が出力されたりする項目が該当します。
- メッセージごとに固有の項目
-
メッセージごとに固有の意味を持つ可変値が出力されたり,メッセージごとに出力される文字列が決まっていたりする項目が該当します。
メッセージの出力項目の詳細について,次の表に示します。
出力項目名 |
出力項目の意味 |
詳細 |
共通/固有 |
---|---|---|---|
seqnum |
通番 |
監査ログの通番が出力されます。 出力される値は,1から9999999999までの整数です。 |
共通 |
msgid |
メッセージID |
メッセージIDが出力されます。 |
固有 |
date |
日付および時刻 |
メッセージが出力された日時が,次の形式で出力されます。 YYYY-MM-DDThh:mm:ss.sssTZD
|
共通 |
progid |
発生プログラム名 |
監査事象が発生したプログラムの名称が出力されます。CSCIWの場合,「Cosminexus」という文字列が出力されます。 |
共通 |
compid |
発生構成ソフトウェア名 |
監査事象が発生した構成ソフトウェアの略称が,次の形式で出力されます。
|
固有 |
pid |
発生プロセスID |
監査事象が発生したプロセスのプロセスIDが出力されます。 |
共通 |
ocp:host |
発生場所 |
監査事象が発生したホストの名称が出力されます。ただし,発生場所の情報が取得できなかった場合,「(null)」が出力されます。 |
共通 |
ctgry |
監査事象の種別 |
監査事象の種別が分類されて出力されます。 監査事象の種別については,「表 7-3 監査事象の種別」を参照してください。 |
固有 |
result |
監査事象の結果 |
監査事象の結果(成功・失敗・発生)が,次の形式で出力されます。
|
固有 |
subj:uid |
サブジェクト識別情報(アカウント識別子の場合) |
監査事象を発生させたものがアカウント情報に割り付けられている場合,アカウント識別子(ユーザIDなど)が出力されます。 |
固有 |
subj:euid |
サブジェクト識別情報(OSのアカウントの場合) |
監査事象を発生させたものがOSによって提供されるアカウント情報に割り付けられている場合,OSのアカウント※2が出力されます。ただし,サブジェクト識別情報が取得できなかった場合,「(null)」が出力されます。 |
固有 |
obj |
システムID |
監査事象が発生したシステムIDが出力されます。 |
固有 |
op |
動作情報 |
監査事象となった操作の種別が,「"」で囲まれた次の形式で出力されます。
|
固有 |
objloc |
オブジェクトロケーション情報 |
オブジェクトロケーション情報が出力されます。 |
固有 |
to:host |
リクエスト送信先ホスト |
監査事象が複数のプログラム間で連携して動作するリクエストと関連する場合に,リクエストの送信先のホスト情報が出力されます。 |
固有 |
to:port |
リクエスト送信先ポート番号 |
監査事象が複数のプログラム間で連携して動作するリクエストと関連する場合に,リクエストの送信先のポート番号が出力されます。 |
固有 |
msg |
自由記述 |
監査事象の内容を示す文章が出力されます。 |
固有 |
- (凡例)
-
共通:すべてのメッセージで共通の項目であることを示します。
固有:メッセージごとに固有の項目であることを示します。メッセージごとに固有の項目の詳細については,8章以降に記載されたメッセージの説明を参照してください。
- 注※1
-
タイムゾーンは,UTCからの時差で表示されます。表示形式を次に示します。
+hh:mm:UTCからhh時間mm分進んでいます。
-hh:mm:UTCからhh時間mm分遅れています。
Z:UTCと同じ
(例)日本の場合:+09:00
- 注※2
-
OSのアカウントには,Windowsの場合はユーザ名が,UNIXの場合は,実効ユーザIDが出力されます。
次に,ctgryに出力される監査事象の種別について表7-3に示します。
対象 |
監査事象 |
説明 |
|
---|---|---|---|
CSCIWManagementServer |
StartStop |
起動と停止を示す事象です。※ |
|
Authentication |
CSCIW-Definerからのログインとログアウトを示す事象です。 |
||
ContentAccess |
CSCIW-Definerで次の操作を実行したことを示す事象です。
|
||
コマンド |
ciwchgdef |
ContentAccess |
定義の変更を示す事象です。 |
ciwchgenv |
ConfigurationAccess |
コマンドの実行を示す事象です。 |
|
ciwcleanup |
ConfigurationAccess |
||
ciwdelpi |
ContentAccess |
||
ciweditbp |
ContentAccess |
||
ciwexpwcodef |
ContentAccess |
||
ciwlistsid |
ConfigurationAccess |
||
ciwmngbp |
ContentAccess |
定義の登録,取得,属性変更または削除を示す事象です。 |
|
ciwmngcr |
ContentAccess |
||
ciwreuseid |
ConfigurationAccess |
コマンドの実行を示す事象です。 |
|
ciwsetenv |
ConfigurationAccess |
環境の構築または削除を示す事象です。 |
|
Maintenance |
環境のバージョンアップを示す事象です。 |
||
案件運用操作 |
StartStop |
起動と停止を示す事象です。※ |
|
Authentication |
ログインとログアウトを示す事象です。 |
||
ContentAccess |
次の操作の実行を示す事象です。
|
- 注※
-
J2EEアプリケーションの開始または停止のときに,J2EEサーバから出力される監査ログで代用されます。