ユーザ定義受付を開始する方法を次に示します。
(a) 画面の場合
運用環境の画面を利用してユーザ定義受付を開始する手順を次に示します。
- ツリービュー上で,開始するユーザ定義受付をダブルクリックします。
ダブルクリックしたユーザ定義受付の情報がエディタエリアの稼働運用ページに表示されます。
ユーザ定義受付の稼働運用ページの詳細については,「8.4 稼働運用ページ」を参照してください。
- 稼働運用ページに表示された内容を確認し,[開始]ボタンをクリックします。
ユーザ定義受付の開始を確認するダイアログが表示されます。
- ダイアログに表示された内容を確認し,[OK]ボタンをクリックします。
ユーザ定義受付の開始処理が開始されます。開始処理中のログはコンソールビューに出力されます。
[キャンセル]ボタンをクリックした場合は,開始処理を実行しないで稼働運用ページに戻ります。
ユーザ定義受付の開始処理が完了すると,実行結果を示すダイアログが表示されます。
- 実行結果を示すダイアログを確認します。
- 開始処理が成功した場合
- [OK]ボタンをクリックして,稼働運用ページに戻ります。
- 稼働運用ページでは,ユーザ定義受付の状態が「開始状態」になります。また,[開始]ボタンが非活性化し,[停止]ボタンが活性化します。
- 開始処理が失敗した場合
- ダイアログにエラーの内容が表示されます。詳細情報に表示されるメッセージIDを参照して対処してください。
(b) コマンドの場合
ユーザ定義受付を開始するには,運用環境でcscrcptnstartコマンド,csccompostartコマンド,またはcscutilコマンドを実行します。
cscrcptnstartコマンド,csccompostartコマンド,およびcscutilコマンドは,次の場合に使用します。
- cscrcptnstartコマンド
- ユーザ定義受付および標準受付を一括して開始する場合に使用します。
- HCSCサーバに配備されているユーザ定義受付を一括して開始する場合に使用します。
クラスタ単位で一括して開始することもできます。なお,特定のユーザ定義受付だけを開始することはできません。
- 該当するリポジトリが存在する運用環境で,ユーザ定義受付を開始する場合に使用します。
- csccompostartコマンド
- サービスアダプタ,ビジネスプロセス,およびユーザ定義受付を一括して開始する場合に使用します。
ユーザ定義受付だけを一括で開始することはできません。
- HCSCサーバに配備されている特定のユーザ定義受付を開始する場合に使用します。
クラスタ単位で特定のユーザ定義受付を開始することもできます。
- 該当するリポジトリが存在する運用環境で,ユーザ定義受付を開始する場合に使用します。
- cscutilコマンド
該当するリポジトリがなく,cscutilが使用できる環境(例えば,JP1で直接運用している実行環境)でユーザ定義受付を開始する場合に使用します。
- cscrcptnstartコマンドの場合
- 運用環境でcscrcptnstartコマンドを実行します。
- cscrcptnstartコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「cscrcptnstart(標準受付およびユーザ定義受付の開始)」を参照してください。
- cscrcptnstartコマンドの実行形式を次に示します。
- クラスタ内のすべてのHCSCサーバに配備されているユーザ定義受付を一括して開始する場合(クラスタ単位)
- クラスタ名を指定して実行します。
- -clusterオプションで指定したクラスタ内のすべてのHCSCサーバに配備されているユーザ定義受付が一括して開始されます(開始されていない標準受付も同時にすべて開始されます)。
cscrcptnstart -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -cluster <クラスタ名> |
- 標準受付を開始しないでユーザ定義受付だけを開始する場合は,-userdefオプションを指定します。
cscrcptnstart -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -cluster <クラスタ名> -userdef |
- HCSCサーバに配備されているユーザ定義受付を一括して開始する場合(HCSCサーバ単位)
- HCSCサーバ名を指定して実行します。
- -cscオプションで指定したHCSCサーバに配備されているユーザ定義受付が開始されます(開始されていない標準受付も同時にすべて開始されます)。
cscrcptnstart -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> |
- 標準受付を開始しないでユーザ定義受付だけを開始する場合は,-userdefオプションを指定します。
cscrcptnstart -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -userdef |
- csccompostartコマンドの場合
- 運用環境でcsccompostartコマンドを実行します。
- csccompostartコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「csccompostart(HCSCコンポーネントの開始)」を参照してください。
- csccompostartコマンドの実行形式を次に示します。
- クラスタ内のすべてのHCSCサーバに配備されているユーザ定義受付を一括して開始する場合(クラスタ単位)
- クラスタ名と-allオプションを指定して実行します。
- -clusterオプションで指定したクラスタ内のすべてのHCSCサーバに配備されているユーザ定義受付が一括して開始されます(開始されていないサービスアダプタおよびビジネスプロセスも同時にすべて開始されます)。
csccompostart -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -cluster <クラスタ名> -all |
- HCSCサーバに配備されているユーザ定義受付を一括して開始する場合(HCSCサーバ単位)
- HCSCサーバ名と-allオプションを指定して実行します。
- -cscオプションで指定したHCSCサーバに配備されているユーザ定義受付が開始されます(開始されていないサービスアダプタおよびビジネスプロセスも同時にすべて開始されます)。
csccompostart -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -all |
- クラスタ内のすべてのHCSCサーバに配備されている特定のユーザ定義受付を開始する場合
- クラスタ名とユーザ定義受付の受付IDを指定して実行します。
csccompostart -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -cluster <クラスタ名> -name <ユーザ定義受付の受付ID> |
- HCSCサーバに配備されている特定のユーザ定義受付を開始する場合
- HCSCサーバ名とユーザ定義受付の受付IDを指定して実行します。
csccompostart -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -name <ユーザ定義受付の受付ID> |
- cscutilコマンドの場合
- 運用環境でcscutilコマンドを実行します。-targetオプションにcompo_urecpを,また-operationオプションにstartを指定します。
- cscutilコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「cscutil(各種操作)」を参照してください。
- cscutilコマンドの実行形式は,プロパティ定義ファイルを使用するかどうかによって異なります。
- プロパティ定義ファイルを使用しない場合
- -propsオプションにHCSCサーバ名およびJ2EEサーバ名を指定します。
cscutil -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -mng <Cosminexus Manager名> -target compo_urecp -operation start -props "CSCSrvName=<HCSCサーバ名>, J2EESrvName=<J2EEサーバ名>" |
- cscutilコマンドに指定するCosminexus Manager名,HCSCサーバ名およびJ2EEサーバ名は,cscreplsコマンドで確認できます。cscreplsコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「cscrepls(リポジトリ情報の表示)」を参照してください。
- プロパティ定義ファイルを使用する場合
- -propfileオプションにプロパティ定義ファイル名を指定します。プロパティ定義ファイルは,J2SEのプロパティファイル形式であらかじめ作成しておく必要があります。
cscutil -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -mng <Cosminexus Manager名> -target compo_urecp -operation start -propfile <プロパティ定義ファイル名> |