ビジネスプロセスのプロセスインスタンスの実行状況を履歴として,データベースに記録できます。これを永続化といいます。永続化すると,プロセスインスタンスの実行履歴の中から目的のプロセスインスタンスを特定して,その状態を確認したり,実行履歴を削除したり,プロセスインスタンスを再実行できます。次のような場合に使用できます。
- ビジネスプロセステスト支援の場合
ビジネスプロセス開発時にテスト実行したプロセスインスタンスの状態を確認して,ビジネスプロセスを改善できます。また,必要に応じてプロセスインスタンスの実行履歴を削除したり,プロセスインスタンスを再実行したりできます。
- エラー発生時の問い合わせ対応の場合
サービスリクエスタからの要求に応じて,特定のプロセスインスタンスの状態を確認して,必要に応じてプロセスインスタンスの実行履歴を削除したり,プロセスインスタンスを再実行したりできます。
どのアクティビティがビジネスプロセスのどこの個所に該当するのかを確認するためには,あらかじめビジネスプロセスの開発者から,ビジネスプロセスのアクティビティ遷移図(ビジネスプロセス開発時の画面)を用意する必要があります。
プロセスインスタンスの実行履歴は,データベースおよびCosminexus RMを利用する場合だけ管理できます。
- <この節の構成>
- 6.1.1 プロセスインスタンスの実行履歴を利用する
- 6.1.2 プロセスインスタンスの実行履歴を検索する
- 6.1.3 プロセスインスタンスの実行履歴の詳細情報を取得する
- 6.1.4 プロセスインスタンスの実行履歴を削除する
- 6.1.5 プロセスインスタンスを再実行する