サービスアダプタ,ビジネスプロセス,ユーザ定義受付をHCSCサーバに配備して,実行環境をセットアップするには,まず,HCSCサーバをセットアップする必要があります。また,HCSCサーバをセットアップするときに,あわせてクラスタもセットアップできます。
HCSCサーバのセットアップの前提条件,およびセットアップ方法について次に説明します。
HCSCサーバをセットアップするには,次の条件を満たす必要があります。
HCSCサーバをセットアップするには,運用環境でcscsvsetupコマンドを実行します。
cscsvsetupコマンドの詳細については,「10. コマンド」の「cscsvsetup(HCSCサーバのセットアップ)」を参照してください。
セットアップする内容は,単独のHCSCサーバをセットアップするか,すでにセットアップされているHCSCサーバとクラスタを構成するようにセットアップするかによって異なります。
-clusterオプションに,クラスタ名を指定します。ただし,この段階では,単独のHCSCサーバであるため,クラスタの構成にはなりません。ほかのHCSCサーバをセットアップするときに,ここで指定したクラスタ名を指定してセットアップすることで,クラスタを構成できます。
cscsvsetup -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -cluster <クラスタ名> -propfile <HCSCサーバ構成定義ファイル名> |
なお,クラスタ名を省略すると,-cscオプションに指定したHCSCサーバ名がクラスタ名として設定されます。
cscsvsetup -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -propfile <HCSCサーバ構成定義ファイル名> |
-clusterオプションには,HCSCサーバを追加するクラスタ名を指定します。
cscsvsetup -user <ログインユーザID> -pass <ログインパスワード> -csc <HCSCサーバ名> -cluster <HCSCサーバを追加するクラスタ名> -propfile <HCSCサーバ構成定義ファイル名> |
(2)で示したセットアップを,すでにセットアップしたHCSCサーバに対して再度実施すると,セットアップした情報を追加・変更できます。
HCSCサーバのセットアップ情報の追加・変更を行う場合,HCSCサーバ,サービスアダプタ,ビジネスプロセス,およびユーザ定義受付がすべて停止している必要があります。
HCSCサーバ,サービスアダプタ,ビジネスプロセス,ユーザ定義受付の状態の確認方法については,それぞれ「5.2.17 HCSCサーバの情報を確認する」,「5.2.20 サービスアダプタの情報を確認する」,「5.2.21 ビジネスプロセスの情報を確認する」,「5.2.22 ユーザ定義受付の情報を確認する」を参照してください。
追加・変更できる情報を次に示します。