2.2 構成の形態と選択

Cosminexus サービスプラットフォームのどの機能を使用し,どのような運用をしたいかによって,データベースとCosminexus RMの使用有無が異なります。使用する機能ごとに,データベースとCosminexus RMの使用有無を次の表に示します。

表2-2 使用したい機能ごとのデータベースとCosminexus RMの使用有無

使用したい機能データベースCosminexus RM
同期受付を使用したい××
非同期受付を使用したい
同期サービスアダプタを使用したい××
非同期サービスアダプタを使用したい
ビジネスプロセスを使用したい永続化するビジネスプロセスを使用したい
永続化しないビジネスプロセスを使用したい※1××
プロセスインスタンスの実行履歴を管理したい
電文の実行履歴を管理したい×
DBアダプタを使用したい×※2×
(凡例)
○:必須です。
×:必須ではありません。
注※1
永続化しないビジネスプロセスを使用する場合,開発環境で定義できるプロセスに制限があるため注意してください。詳細は「5.5.2 永続化するビジネスプロセスと永続化しないビジネスプロセス」を参照してください。
注※2
DBアダプタを使用する場合,HCSCサーバが稼働しているマシン上にデータベースは不要です。しかし,DBアダプタから接続するサービス稼働マシンでは,データベースが必要になります。

表2-2から,データベースとCosminexus RMの使用有無による構成形態は,次の三つのパターンあることがわかります。

それぞれパターンによって,システム構築時の実行環境に関する設定内容などが異なります。なお,データベースとCosminexus RMの使用有無の設定は,HCSCサーバセットアップ定義ファイルで定義します。また,データベースを使用しない場合はデータベースの設定が不要で,Cosminexus RMを使用しない場合はCosminexus RMの設定が不要です。

システム構築時の実行環境に関する設定内容については,それぞれ次の個所を参照してください。

データベースとCosminexus RMの両方を使用する場合
2.3.1 HCSCサーバ構成定義ファイルを設定する」~「2.3.8 変換テーブルを登録する
データベースとCosminexus RMの両方を使用しない場合
2.3.9 データベースとCosminexus RMの両方を使用しない場合の実行環境に関する設定
データベースを使用してCosminexus RMを使用しない
2.3.10 データベースを使用してCosminexus RMを使用しない場合の実行環境に関する設定