11.8.12 XPathを指定する

アクティビティの定義で使用する次のダイアログの入力欄には,XPathを指定する必要があります。

XPathの中では,拡張関数を使用して変数内の情報を取得し,利用することができます。拡張関数については,「11.8.12(3) 拡張関数」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 代入アクティビティサブダイアログでの指定
(2) 条件設定ダイアログでの指定
(3) 拡張関数

(1) 代入アクティビティサブダイアログでの指定

[代入アクティビティ]サブダイアログの[コピー元]の[値]に指定するXPathは,定義済みの変数がメッセージ型の場合とメッセージ型以外の場合で異なります。

(a) メッセージ型の変数の場合

[値]には拡張関数を指定します。指定できる拡張関数は,「11.8.12(3) 拡張関数」の(i)または(ii)の拡張関数です。

(i)の拡張関数を指定する場合
拡張関数の引数には,次のように指定します。
  • variableName:変数名を指定します。
  • propertyName:variableNameで指定した変数内で定義されている,messageType型以外の部分名を指定します。
指定例
bpws:getVariableProperty('VariableX','PropertyY')
(ii)の拡張関数を指定する場合
拡張関数の引数には,次のように指定します。
  • variableName:変数名を指定します。
  • locationPath:[変数の表示]ダイアログの[選択パス]で取得したパスを指定します。
指定例
csc:getVariableData('VariableX','input/forInvoke/depositData/id')
(b) メッセージ型以外の変数の場合

[値]には拡張関数を指定します。指定できる拡張関数は,「11.8.12(3) 拡張関数」の(ii)の拡張関数です。

拡張関数の引数には,変数名だけを指定します。

指定例
csc:getVariableData('VariableX')

(2) 条件設定ダイアログでの指定

[条件設定]ダイアログの[条件式]に指定するXPathは,定義済みの変数がメッセージ型の場合とメッセージ型以外の場合で異なります。

(a) メッセージ型の変数の場合

[条件式]には拡張関数を指定します。指定できる拡張関数は,「11.8.12(3) 拡張関数」の(i)または(ii)の拡張関数です。

(i)の拡張関数を指定する場合
拡張関数の引数には,次のように指定します。
  • variableName:変数名を指定します。
  • propertyName:variableNameで指定した変数内で定義されている,messageType型以外の部分名を指定します。
指定例
bpws:getVariableProperty('VariableX','PropertyY') = "HITACHI"
(ii)の拡張関数を指定する場合
拡張関数の引数には,次のように指定します。
  • variableName:変数名を指定します。
  • locationPath:[変数の表示]ダイアログの[選択パス]で取得したパスを指定します。
指定例
csc:getVariableData('VariableX','input/forInvoke/depositData/userName/firstName') = "Taro"
(b) メッセージ型以外の変数の場合

[条件式]には拡張関数を指定します。指定できる拡張関数は,「11.8.12(3) 拡張関数」の((ii)の拡張関数です。

拡張関数の引数には,変数名だけを指定します。

指定例
csc:getVariableData('VariableX') = false()
注 VariableXがboolean型の場合です。

(3) 拡張関数

拡張関数には,次に示す(i)および(ii)の二つの拡張関数があります。拡張関数の形式,引数,および拡張関数を使用する場合の注意事項を説明します。

(i) bpws:getVariableProperty
形式
bpws:getVariableProperty('variableName','propertyName')
引数
variableName
変数名を指定します。
propertyName
variableNameで指定した変数内で定義されている,messageType型以外の部分名を指定します。
 
(ii) csc:getVariableData
形式
csc:getVariableData('variableName','locationPath')
引数
variableName
変数名を指定します。
locationPath
XMLスキーマのノードを示すパスを指定します。
 
注意事項
  • 変数がメッセージ型以外の場合,引数にはvariableNameだけを指定してください。
  • 変数がメッセージ型以外の場合,関数は変数の型に応じたデータ型を返します。
  • variableNameで指定した変数のデータに対して,locationPathで指定したパスを評価した結果は,文字列型(java.lang.Stringへマッピング)で返します。
  • locationPathに「'」を含む場合,locationPathを「"」で囲んでください。