付録B.3 構造アクティビティに関連する要素の変換

BPELファイルに定義されている要素のうち,基本アクティビティに変換される要素の変換について次に説明します。

<この項の構成>
(1) scope要素の変換
(2) while要素の変換
(3) switch要素の変換
(4) flow要素の変換
(5) sequence要素の変換

(1) scope要素の変換

scope要素およびその下位要素・属性は,スコープアクティビティの定義内容に変換されます。インポートしたあとは,定義内容をスコープアクティビティダイアログで変更できます。

また,scope要素内に定義されている変数,相関セット,フォルト処理の情報は,変数・相関セット一覧ダイアログおよびフォルト処理の割当ダイアログで変更できます。

変換の詳細を次の表に示します。

表B-10 scope要素の変換

scope要素の下位要素または属性ビジネスプロセスの定義内容
項目説明
variables要素変数スコープ内で利用する変数の情報です。
変数については「付録B.1(2) variables要素の変換」を参照してください。
correlationSets要素相関セットスコープ内で利用する相関セットの情報です。
相関セットの情報については「付録B.1(3) correlationSets要素の変換」を参照してください。
faultHandlers要素フォルト処理スコープ内のフォルト処理の情報です。
フォルト処理の情報については「付録B.1(4) faultHandlers要素の変換」を参照してください。

(2) while要素の変換

while要素およびその下位要素・属性は,繰り返しアクティビティの定義内容に変換されます。インポートしたあとは,定義内容を繰り返しアクティビティダイアログおよび条件設定ダイアログで変更できます。

変換の詳細を次の表に示します。表内の「項目」に示す名称は,繰り返しアクティビティダイアログまたは条件設定ダイアログの項目名です。

表B-11 while要素の変換

while要素の下位要素または属性ビジネスプロセスの定義内容
項目説明
condition属性条件式条件設定ダイアログの項目です。
最大繰り返し回数「100」が自動的に設定されます。
(凡例)
-:該当する要素はありません。定義内容は自動で設定されます。

(3) switch要素の変換

switch要素およびその下位要素・属性は,分岐開始アクティビティの定義内容に変換されます。インポートしたあとは,定義内容を分岐アクティビティダイアログおよび条件設定ダイアログで変更できます。

注意
分岐終了アクティビティは,switch要素以下が分岐開始アクティビティに変換されたときに自動的に設定されます。その際,分岐終了アクティビティの名称として,分岐開始アクティビティの名称に「_終了」を付けた名称が設定されます。

変換の詳細を次の表に示します。表内の「項目」に示す名称は,分岐アクティビティダイアログまたは条件設定ダイアログの項目名です。

表B-12 switch要素の変換

switch要素の下位要素または属性ビジネスプロセスの定義内容
項目説明
case要素condition属性条件式条件設定ダイアログの項目です。
遷移先分岐アクティビティダイアログの項目です。
case要素およびotherwise要素の定義から判断して設定されます。
条件名分岐アクティビティダイアログの項目です。
「condition<n>」が自動的に設定されます。<n>は分岐内でユニークになる整数が設定されます。
優先順位分岐アクティビティダイアログの項目です。
switch要素内の条件の出現順に設定されます。
(凡例)
-:該当する要素はありません。定義内容は自動で設定されます。

(4) flow要素の変換

flow要素は,並列処理開始アクティビティの定義内容に変換されます。インポートしたあとは,定義内容を並列処理アクティビティダイアログで変更できます。

なお,flow要素には,変換される下位要素・属性はありません。

注意
  • リンクの定義(BPELファイル内のlinks要素以下の定義)は変換されません。
  • 並列処理終了アクティビティは,flow要素以下が並列処理開始アクティビティに変換されたときに自動的に設定されます。その際,並列処理終了アクティビティの名称として,並列処理開始アクティビティの名称に「_終了」を付けた名称が設定されます。

(5) sequence要素の変換

sequence要素は,順次処理アクティビティの定義内容に変換されます。定義内容は変更できません。

なお,sequence要素には,変換される下位属性はありません。

Cosminexus サービスプラットフォームでは,「6.6.15 順次処理アクティビティ」に相当する位置に記述されたsequence要素だけが,ビジネスプロセスの定義に変換されます。