8.2.1 ビジネスプロセスを定義する前にユーザ定義受付を定義する

ビジネスプロセスを定義する前にユーザ定義受付を定義し,そのインターフェースに合うようにビジネスプロセスの受付アクティビティ,および応答アクティビティを定義する流れについて,次の図に示します。

図8-2 ユーザ定義受付の定義の流れ(ビジネスプロセスの定義前に定義する場合)

[図データ]

ビジネスプロセスを定義する前にユーザ定義受付を定義する場合の作業について次に説明します。

<この項の構成>
(1) ビジネスプロセスの追加
(2) ユーザ定義受付の追加
(3) ビジネスプロセスの定義
(4) ユーザ定義受付の内容の確認
(5) ユーザ定義受付の検証
(6) ユーザ定義受付の削除

(1) ビジネスプロセスの追加

ユーザ定義受付を定義するビジネスプロセスを作成します。(2)で定義するユーザ定義受付の内容と合うインターフェースとなるようにビジネスプロセスを定義します。そのため,ここではアクティビティの配置や変数の定義,各アクティビティの詳細を定義するダイアログでの情報の入力などをする必要はありません。

ビジネスプロセスの追加については,「6.2.1 ビジネスプロセスを新規に追加する」を参照してください。

(2) ユーザ定義受付の追加

作成済みのWSDLをユーザ定義受付追加ウィザードで入力して,ユーザ定義受付を追加します。

ユーザ定義受付を新規に追加する方法の詳細については,「8.4 ユーザ定義受付の追加」を参照してください。

(3) ビジネスプロセスの定義

ユーザ定義受付で定義されているすべてのオペレーションに対応する受付アクティビティ,および応答アクティビティを定義します。

受付アクティビティおよび応答アクティビティで,ユーザ定義受付で規定された電文フォーマットを持つ変数を定義し,割当変数として設定する手順を次に示します(次の手順は受付アクティビティの場合です。応答アクティビティの場合も同様の手順です)。

  1. [受付アクティビティ]ダイアログで,ユーザ定義受付で定義されているオペレーション名を設定します。
  2. [割当変数]の[編集]ボタンをクリックします。
    [変数・相関セット一覧]ダイアログが表示されます。
  3. 変数名を設定します。
  4. [取込]ボタンをクリックします。
    [電文フォーマットの取込]ダイアログが表示されます。[電文フォーマットの取込]ダイアログには次の情報が表示されています。
    受付名
    手順1.で設定したオペレーションを持つユーザ定義受付の受付名が設定されています。
    オペレーション名
    手順1.で設定した値が設定されています。
    電文種別
    受付アクティビティの場合は要求電文が,応答アクティビティの場合は応答電文が選択されています。
    電文フォーマット名
    変数名が設定されています。
    なお,手順1.で設定したオペレーション名がユーザ定義受付に存在しない場合,受付名およびオペレーション名が空白になります。この場合,手順1に戻って正しいオペレーション名を指定してください。
    また,電文フォーマット名には,初期値として変数名が設定されています。必要に応じて適当な名称に変更してください。
  5. [OK]ボタンをクリックします。
    [電文フォーマットの取込]ダイアログが閉じられ,[変数・相関セット一覧]ダイアログが操作できる状態になります。
  6. [変数・相関セット一覧]ダイアログの[追加]ボタンをクリックします。
  7. [変数・相関セット一覧]ダイアログの変数一覧から追加した変数を選択します。
  8. [変数・相関セット一覧]ダイアログの[OK]ボタンをクリックします。

この操作で利用するダイアログについては,「11.4 ビジネスプロセスに関連するダイアログ」を参照してください。

ポイント
ユーザ定義受付のオペレーションにフォルトが含まれている場合,ビジネスプロセスではフォルト名を指定した応答アクティビティを定義します。[応答アクティビティ]ダイアログの[フォルト名]に,ユーザ定義受付定義画面の[フォルト電文]の[フォルト名]に表示されている値を指定してから,手順2.~8.と同様の方法で変数を割り当てます。
また,ユーザ定義受付のオペレーションに複数のフォルトが含まれている場合,含まれるフォルトの数だけ応答アクティビティを追加し,それぞれに対応するフォルト名を設定する必要があります。また,各応答アクティビティで,手順2.~8.と同様の方法で変数を割り当てます。

(4) ユーザ定義受付の内容の確認

追加されたユーザ定義受付の内容を確認します。ユーザ定義受付の内容は,ビジネスプロセスの定義内容と合致している必要があります。

ユーザ定義受付の確認の詳細については,「8.5 ユーザ定義受付の内容の確認」を参照してください。

(5) ユーザ定義受付の検証

定義したユーザ定義受付とビジネスプロセス定義との整合性を検証できます。

ユーザ定義受付の検証方法の詳細については,「8.6 ユーザ定義受付の検証」を参照してください。

(6) ユーザ定義受付の削除

不要になったユーザ定義受付は,必要に応じて削除できます。

ユーザ定義受付の削除方法については,「8.7 ユーザ定義受付の削除」を参照してください。