BPELファイルに定義されている要素のうち,基本アクティビティに変換される要素の変換について次に説明します。
scope要素およびその下位要素・属性は,スコープアクティビティの定義内容に変換されます。インポートしたあとは,定義内容をスコープアクティビティダイアログで変更できます。
また,scope要素内に定義されている変数,相関セット,フォルト処理の情報は,変数・相関セット一覧ダイアログおよびフォルト処理の割当ダイアログで変更できます。
変換の詳細を次の表に示します。
表B-10 scope要素の変換
scope要素の下位要素または属性 | ビジネスプロセスの定義内容 | |
---|---|---|
項目 | 説明 | |
variables要素 | 変数 | スコープ内で利用する変数の情報です。 変数については「付録B.1(2) variables要素の変換」を参照してください。 |
correlationSets要素 | 相関セット | スコープ内で利用する相関セットの情報です。 相関セットの情報については「付録B.1(3) correlationSets要素の変換」を参照してください。 |
faultHandlers要素 | フォルト処理 | スコープ内のフォルト処理の情報です。 フォルト処理の情報については「付録B.1(4) faultHandlers要素の変換」を参照してください。 |
while要素およびその下位要素・属性は,繰り返しアクティビティの定義内容に変換されます。インポートしたあとは,定義内容を繰り返しアクティビティダイアログおよび条件設定ダイアログで変更できます。
変換の詳細を次の表に示します。表内の「項目」に示す名称は,繰り返しアクティビティダイアログまたは条件設定ダイアログの項目名です。
表B-11 while要素の変換
while要素の下位要素または属性 | ビジネスプロセスの定義内容 | |
---|---|---|
項目 | 説明 | |
condition属性 | 条件式 | 条件設定ダイアログの項目です。 |
- | 最大繰り返し回数 | 「100」が自動的に設定されます。 |
switch要素およびその下位要素・属性は,分岐開始アクティビティの定義内容に変換されます。インポートしたあとは,定義内容を分岐アクティビティダイアログおよび条件設定ダイアログで変更できます。
変換の詳細を次の表に示します。表内の「項目」に示す名称は,分岐アクティビティダイアログまたは条件設定ダイアログの項目名です。
表B-12 switch要素の変換
switch要素の下位要素または属性 | ビジネスプロセスの定義内容 | ||
---|---|---|---|
項目 | 説明 | ||
case要素 | condition属性 | 条件式 | 条件設定ダイアログの項目です。 |
- | 遷移先 | 分岐アクティビティダイアログの項目です。 case要素およびotherwise要素の定義から判断して設定されます。 | |
- | 条件名 | 分岐アクティビティダイアログの項目です。 「condition<n>」が自動的に設定されます。<n>は分岐内でユニークになる整数が設定されます。 | |
- | 優先順位 | 分岐アクティビティダイアログの項目です。 switch要素内の条件の出現順に設定されます。 |
flow要素は,並列処理開始アクティビティの定義内容に変換されます。インポートしたあとは,定義内容を並列処理アクティビティダイアログで変更できます。
なお,flow要素には,変換される下位要素・属性はありません。
sequence要素は,順次処理アクティビティの定義内容に変換されます。定義内容は変更できません。
なお,sequence要素には,変換される下位属性はありません。
Cosminexus サービスプラットフォームでは,「6.6.15 順次処理アクティビティ」に相当する位置に記述されたsequence要素だけが,ビジネスプロセスの定義に変換されます。