10.1 サービスリクエスタ作成の概要

サービスリクエスタとは,業務担当者からの要求を受け付けて,アダプタやビジネスプロセスなどの各HCSCコンポーネントにサービス部品の実行要求を送信するアプリケーションです。サービスリクエスタは,実行環境が提供するインターフェース情報を基に,開発環境で作成し,実行環境に配備して利用します。サービスリクエスタの開発は,Javaのプログラムを開発できる環境で行ってください。

サービスリクエスタの概要を次の図に示します。

図10-1 サービスリクエスタの概要

[図データ]

サービスリクエスタは,HCSCサーバの標準受付およびユーザ定義受付にサービス部品の実行を要求します。なお,サービスリクエスタが使用するプロトコルによって,要求先は異なります。サービスリクエスタが使用するプロトコルと標準受付およびユーザ定義受付の種類を次の表に示します。

表10-1 サービスリクエスタが使用するプロトコルと標準受付およびユーザ定義受付の種類

受付プロトコル
標準受付同期受付(Webサービス)SOAP(HTTP)
同期受付(SessionBean)RMI-IIOP
非同期受付(MDB(WS-R))WS-R
非同期受付(DBキュー)
  • Cosminexus RM独自のプロトコル
  • JMS
ユーザ定義受付同期受付(Webサービス)SOAP(HTTP)
注意
運用時の処理の流れを考慮して,サービスリクエスタを開発する必要があります。また,障害発生時にすぐに対策できるように,よく理解した上でエラー処理を作成する必要があります。詳細については,マニュアル「Cosminexus サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド」のHCSCサーバのサービス呼び出し時の運用,および障害対策の内容を参照してください。