サンプルプログラムを動かすには,Cosminexus サービスプラットフォームの開発環境(uCosminexus Service Architect)が必要です。Cosminexus サービスプラットフォームの開発環境を使用するための動作環境,およびセットアップについては,「1.4 動作環境」,および「2.1 開発環境を使用するためのセットアップ」を参照してください。
サンプルプログラムを動かすための手順を次の図に示します。
図C-1 サンプルプログラムを動かすための手順
![[図データ]](figure/zc990200.gif)
(a) テスト環境を構築します
テスト環境を構築するには,HCSC簡易セットアップ機能を使います。
<手順>
- 次のパスを環境変数PATHに追加します。
<Cosminexusインストールディレクトリ>¥CSC¥bin¥
- コマンドプロンプトで次のコマンドを実行し,簡易構築画面を表示させます。
csceasysetup.bat
- [セットアップ]ボタンをクリックします。
テスト環境のセットアップが開始されます。セットアップの状況は,簡易構築画面のコンソールに表示されます。コンソールに「簡易構築機能のセットアップを終了します」と表示されたら,テスト環境は正常にセットアップされています。
テスト環境のセットアップが異常終了した場合の手順については,「2.4.2(1) テスト環境のセットアップ」を参照してください。
- コマンドプロンプトを表示します。
- 次のコマンドを入力して,テスト環境の組み込みデータベースを起動します。
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CSC¥DB¥bats¥cddbstart.bat
参考
このコマンドを入力した場合,「KFPS01853-W Hostname=<ホスト名>, unable to execute pdstart command, unit state not OFFLINE」というメッセージが出力される場合があります。これは,同じマシンで二回目以降にサンプルプログラムを動かした場合に,すでに組み込みデータベースが起動されているために出力されるメッセージです。そのため,このメッセージが出力されても問題ありません。
- 次のコマンドを入力して,テスト環境のCosminexus Performance Tracer,J2EEサーバ,およびHCSCサーバを起動します。
<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥CSC¥bin¥cscsvstart.bat -system
(b) MyEclipseを設定します
MyEclipseの設定では,ライブラリーパスの設定,およびJ2EEサーバの選択を実施します。
<手順>
- メニューから[ウィンドウ]-[設定]を選択します。
- ツリービューから[MyEclipse]-[Java エンタープライズ・プロジェクト]-[ライブラリー・セット]を選択し,[J2EE 1.4]タブを選択します。
- [JAR/ZIPの追加]ボタンをクリックします。
- <Cosminexusインストールディレクトリ>¥c4web¥libを開いて,配下の「hitjaxrpc.jar」と「hitc4web.jar」を追加します。
![[図データ]](figure/zs990030.gif)
- MyEclipseを再起動します。
<手順>
- メニューから[ウィンドウ]-[設定]を選択します。
- ツリービューから[MyEclipse]-[アプリケーション・サーバー]-[Cosminexus 7]を選択します。
- Cosminexusサーバを選択し,[ログイン]ボタンをクリックします。
ログイン画面が表示されます。
- [管理ユーザーID]に「admin」を,[パスワード]に「admin」を入力して,[OK]ボタンをクリックします。
- [Cosminexus サーバー]ツリービューで,使用するJ2EEサーバ(MyServer)のチェックをオンにして,[OK]ボタンをクリックします。
![[図データ]](figure/zs990050.gif)
(c) MyEclipseプロジェクトをインポートします
MyEclipseプロジェクトは,サンプルプログラムごとにインポートします。ここでは,サンプルプログラム(HelloServiceAdapterサンプルプログラム)の例で説明しています。
<手順>
- MyEclipseを起動して,メニューから[ウィンドウ]-[パースペクティブを開く]-[MyEclipse Java エンタープライズ開発]選択します。
- [OK]ボタンをクリックします。
[MyEclipse Java エンタープライズ開発]パースペクティブが表示されます。
- メニューから[ファイル]-[インポート]を選択します。
![[図データ]](figure/zs990100.gif)
インポート画面が表示されます。
- [一般]-[既存プロジェクトをワークスペースへ]を選択します。
![[図データ]](figure/zs990200.gif)
- [次へ]ボタンをクリックします。
- [ルートディレクトリの選択]を選択し,[参照]ボタンをクリックして,サンプルプログラムが格納されているディレクトリ(<Cosminexusインストールディレクトリ>¥CSCTE¥Samples¥HelloServiceAdapter)を選択します。
プロジェクト一覧が表示されます。
- すべてのプロジェクトにチェックが入っていることを確認して,[終了]ボタンをクリックします。
![[図データ]](figure/zs990300.gif)
パースペクティブにプロジェクトがインポートされます。
(d) Webプロジェクトをデプロイします
Webプロジェクトは,サンプルプログラムごとにデプロイします。ここでは,サンプルプログラム(HelloServiceAdapterサンプルプログラム)の例で説明しています。
<手順>
- メニューから[ウィンドウ]-[パースペクティブを開く]を選択し,[HCSC-Manager]を選択します。
- [OK]ボタンをクリックします。
[HCSC-Manager]パースペクティブが表示されます。
- [HCSC-Manager]ビューから[HCSC-Manager]を選択し,右クリックして,[ログイン]を選択します。
ログイン画面が表示されます。
- [ユーザID]に「admin」を,[パスワード]に「admin」を入力し,[OK]ボタンをクリックします。
- ツリービューの[Mycsc[localhost]]をダブルクリックします。
[MyCSC]の基本情報ページが表示されます。
- [稼働運用]タブをクリックします。
稼働運用ページが表示されます。
- HCSCサーバの[稼働状態]が[停止状態]の場合,[起動]ボタンをクリックします。
HCSCサーバが起動します。
- [HCSC-Manager]ビューから[HCSC-Manager]を選択し,右クリックして,[ログアウト]を選択します。
- メニューから[ウィンドウ]-[パースペクティブを開く]を選択し,[Cosminexus Server Plug-in]を選択します。
- [OK]ボタンをクリックします。
[Cosminexus Server Plug-in]パースペクティブが表示されます。
- [サーバー・エクスプローラー]ビューから[localhost]を選択し,右クリックして,[ログイン]を選択します。
ログイン画面が表示されます。
- [管理ユーザーID]に「admin」を,[パスワード]に「admin」を入力し,[OK]ボタンをクリックします。
- [サーバー・エクスプローラー]ビューから[MyServer]を選択し,右クリックして,[停止]を選択します。
![[図データ]](figure/zs990400.gif)
- メニューから[ウィンドウ]-[パースペクティブを開く]を選択し,[MyEclipse Java エンタープライズ開発]を選択します。
- [OK]ボタンをクリックします。
[MyEclipse Java エンタープライズ開発]パースペクティブが表示されます。
- [サーバー]ビューから[Cosminexus 7]サーバを選択し,右クリックして[実行モードで開始]を選択します。
Cosminexus 7サーバが表示されていない場合は,「(b) MyEclipseを設定します」の「J2EEサーバの選択」を参照してください。
![[図データ]](figure/zs990500.gif)
ログイン画面が表示されます。
- [管理ユーザーID]に「admin」を,[パスワード]に「admin」を入力し,[OK]ボタンをクリックします。
Cosminexusサーバが起動します。
- [サーバー]ビューから[Cosminexus 7]サーバを選択し,右クリックして[デプロイメント管理]を選択します。
[サーバー・デプロイメント]ダイアログが表示されます。
![[図データ]](figure/zs990600.gif)
- [追加]ボタンをクリックします。
[新規デプロイメント]ダイアログが表示されます。
- プロジェクトのドロップダウンリストから,[HelloClient]を選択し,[展開ディレクトリー形式]を選択して,[終了]ボタンをクリックします。
![[図データ]](figure/zs990650.gif)
- 同様に,プロジェクトのドロップダウンリストから,[HelloService]を選択し,[展開ディレクトリー形式]を選択して,[終了]ボタンをクリックします。
![[図データ]](figure/zs990700.gif)
- [デプロイメントの状態]に「正常にデプロイされました」と表示されていることを確認し,[OK]ボタンをクリックします。
- [サーバー]ビューの[Cosminexus 7]の配下に[HelloClient]と[HelloService]プロジェクトが存在することを確認します。
(e) HCSCサーバへ定義内容を配備します
定義内容は,サンプルプログラムごとにHCSCサーバへ配備します。配備する内容は,サンプルプログラムごとに異なります。ここでは,サンプルプログラム(HelloServiceAdapterサンプルプログラム)の例で説明しています。
<手順>
- 次のパスを環境変数PATHに追加します。
<Cosminexusインストールディレクトリ>¥CSC¥bin
- HCSC-Managerの画面をログアウトしていることを確認します。
ログアウトしない場合は,エラーになることがあります。
- コマンドプロンプトを起動します。
- HCSC-Managerのコマンドを入力して,リポジトリをインポートします。
cscrepctl -user admin -pass admin -import <Cosminexusインストールディレクトリ>¥CSCTE¥Samples¥HelloServiceAdapter¥Repository¥HelloServiceAdapter.zip
なお,ほかのサンプルプログラムのリポジトリは,次のところにあります。
- HelloBusinessProcessサンプルプログラム
<Cosminexusインストールディレクトリ>¥CSCTE¥Samples¥HelloServiceBusinessProcess¥Repository¥HelloBusinessProcess.zip
- 商品手配サンプルプログラム
<Cosminexusインストールディレクトリ>¥CSCTE¥Samples¥商品手配¥Repository¥商品手配.zip
- 次のコマンドを入力して,HCSCサーバにHCSCコンポーネントを配備します。
csccompodeploy -user admin -pass admin -csc MyCSC -all
- 次のコマンドを入力して,HCSCコンポーネントを起動します。
csccompostart -user admin -pass admin -csc MyCSC -all
- 次のコマンドを入力して,標準受付を開始します。
cscrcptnstart -user admin -pass admin -csc MyCSC
- メニューから[ウィンドウ]-[ビューの表示]を選択し,[HCSC-Managerビュー]を選択します。
- [OK]ボタンをクリックします。
[HCSC-Manager]ビューが表示されます。
- [HCSC-Manager]を右クリックして,[ログイン]を選択します。
ログイン画面が表示されます。
- [管理ユーザーID]に「admin」を,[パスワード]に「admin」を入力して,[OK]ボタンをクリックします。
- [Helloサービスアダプタ]が起動していることと,標準受付が開始されていることを確認してログアウトします。
![[図データ]](figure/zs990800.gif)
これで,サンプルプログラムを動かすための準備ができました。
サンプルプログラムを動かして確認できたら,プロジェクトを削除しましょう。削除するプロジェクトは,サンプルプログラムごとに異なります。ここでは,サンプルプログラム(HelloServiceAdapterサンプルプログラム)の例で説明しています。
<手順>
- コマンドプロンプトを開きます。
- 受付を停止します。
cscrcptnstop -user admin -pass admin -csc MyCSC
- HCSCコンポーネントを停止します。
csccompostop -user admin -pass admin -csc MyCSC -all
- HCSCサーバへ配備したHCSCコンポーネントを削除します。
csccompoundeploy -user admin -pass admin -csc MyCSC -all
- 参考
HCSCサーバへ配備したHCSCコンポーネントをすべて削除した場合でも,HCSC-Managerの画面には,HCSCコンポーネントが表示されます。この場合は,ほかのHCSCコンポーネントを配備すると削除されるため,問題ありません。
- メニューから[ウィンドウ]-[パースペクティブを開く]を選択し,[MyEclipse Java エンタープライズ開発]を選択します。
- [OK]ボタンをクリックします。
[MyEclipse Java エンタープライズ開発]パースペクティブが表示されます。
- [サーバー]ビューを開き,[Cosminexus 7]を選択し右クリックして,[デプロイメント管理]を選択します。
[サーバー・デプロイメント]ダイアログが表示されます。
- [HelloClient]プロジェクトを選択して[除去]ボタンをクリックします。
- 同様に,[HelloService]プロジェクトを選択して[除去]ボタンをクリックします。
- [MyEclipse Java エンタープライズ開発]パースペクティブのビューから次の四つのプロジェクトを選択し,右クリックして削除します。
- HelloClient
- HelloClientWeb
- HelloService
- HelloServiceWeb
サンプルプログラムをすべて削除したあとに,ほかのサンプルプログラムを動かす場合は,MyEclipseプロジェクトのインポートから始めてください。詳細は,「付録C.1(1)(c) MyEclipseプロジェクトをインポートします」を参照してください。