5.3 アダプタの内容の定義

サービスリクエスタから受け付けた要求は,クラスタ(または単一のHCSCサーバ)内に配備されるサービスアダプタを特定することで,サービス部品へ送ることができます。サービス部品には,そのサービス部品に対応したアダプタが必要です。この節では,アダプタの定義方法について説明します。

サービス部品には,Webサービス,SessionBeanおよびMDBがあります。また,データベースへのアクセスをサービス部品として利用することもできます。

各サービス部品固有のプロトコルに対応するサービスアダプタは,サービス部品のWSDLなどを基に,開発環境から自動生成できます。これらを標準提供アダプタといいます。サービス部品の種類によって,使用するアダプタの種類やアダプタの定義項目が次のように異なります。

サービスアダプタ
Webサービス,SessionBean,およびMDBの場合に使用します。各サービス部品には,固有のプロトコルがあります。Webサービスの場合はSOAP,SessionBeanの場合はRMI-IIOP,MDBの場合はWS-RおよびDBキューのプロトコルが,それぞれあります。サービスアダプタは,これらのサービス部品(プロトコル)の種類によって,定義内容が少しずつ異なります。サービスアダプタは,サービスアダプタ定義画面で定義します。
DBアダプタ
データベースへアクセスする場合に使用します。DBアダプタは,サービスアダプタ定義画面で定義します。
<この節の構成>
5.3.1 サービスアダプタ(Webサービス)を定義する
5.3.2 サービスアダプタ(SessionBean)を定義する
5.3.3 サービスアダプタ(MDB(WS-R))を定義する
5.3.4 サービスアダプタ(MDB(DBキュー))を定義する
5.3.5 DBアダプタを定義する
5.3.6 アダプタ定義での設定一覧