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付録B.2 基本アクティビティに関連する要素の変換

BPELファイルに定義されている要素のうち,基本アクティビティに変換される要素の変換について次に説明します。

<この項の構成>
(1) receive要素の変換
(2) reply要素の変換
(3) invoke要素の変換
(4) assign要素の変換
(5) empty要素の変換
(6) throw要素の変換

(1) receive要素の変換

receive要素およびその下位要素・属性は,受付アクティビティの定義内容に変換されます。インポートしたあとは,定義内容を受付アクティビティダイアログで変更できます。

注意
同一のreceive要素にportType属性およびoperation属性がすでに定義されている場合,receive要素は無操作アクティビティに変換されます。

変換の詳細を次の表に示します。表内の「項目」に示す名称は,受付アクティビティダイアログの項目名です。

表B-5 receive要素の変換

receive要素の下位要素または属性 ビジネスプロセスの定義内容
項目 説明
operation属性 オペレーション名 portType属性が異なり,かつoperation属性が同一のreceive要素がすでに定義されている場合,オペレーション名の末尾に<n>(nは1以上の整数)が付与されます。
variable属性 割当変数 変数については「付録B.1(2) variables要素の変換」の注意事項も参照してください。
createInstance属性 インスタンス生成 属性値に関係なく「yes」に変換されます。
correlations要素 correlation要素 割当相関セット群 BPELファイルの定義内容はビジネスプロセスに反映されません。インポートしたあとに,割当相関セット群ダイアログで設定してください。
通信モデル ビジネスプロセス定義の内容から判断して「同期」または「非同期」が設定されます。

(凡例)
−:該当する要素はありません。定義内容は自動で設定されます。

(2) reply要素の変換

reply要素およびその下位要素・属性は,応答アクティビティの定義内容に変換されます。インポートしたあとは,定義内容を応答アクティビティダイアログで変更できます。

変換の詳細を次の表に示します。表内の「項目」に示す名称は,応答アクティビティダイアログの項目名です。

表B-6 reply要素の変換

reply要素の下位要素または属性 ビジネスプロセスの定義内容
項目 説明
operation属性 オペレーション名 portType属性とoperation属性が一致するreceive要素のオペレーション名に<n>が付与された場合,オペレーション名の末尾に<n>(nは1以上の整数)が付与されます。
variable属性 割当変数 変数については「付録B.1(2) variables要素の変換」の注意事項も参照してください。
faultName属性 フォルト名 プレフィックスが付与されている場合は,ローカル名に変換されます。
correlations要素 correlation要素 割当相関セット群 BPELファイルの定義内容はビジネスプロセスに反映されません。インポートしたあとに,割当相関セット群ダイアログで設定してください。

(3) invoke要素の変換

invoke要素およびその下位要素・属性は,サービス呼出アクティビティの定義内容に変換されます。インポートしたあとは,定義内容をサービス呼出アクティビティダイアログまたはフォルト処理の割当ダイアログで変更できます。

また,invoke要素の下位要素として,catch要素またはcatchAll要素が定義されている場合,インポートしたあとのサービス呼出アクティビティにはフォルト処理(フォルトコネクションで連結したアクティビティ)が設定されます。

変換の詳細を次の表に示します。表内の「項目」に示す名称は,サービス呼出アクティビティダイアログまたはフォルト処理の割当ダイアログの項目名です。

表B-7 invoke要素の変換

invoke要素の下位要素または属性 ビジネスプロセスの定義内容
項目 説明
portType属性 サービス名 該当するサービス部品やオペレーションがリポジトリにある場合にだけ変換されます。ローカル名に変換されます。
operation属性 オペレーション名 該当するサービス部品やオペレーションがリポジトリにある場合にだけ変換されます。
inputVariable属性 要求電文用割当変数 サービス部品とオペレーションがリポジトリに存在する場合に設定されます。
変数については「付録B.1(2) variables要素の変換」の注意事項も参照してください。
outputVariable属性 応答電文用割当変数 サービス部品とオペレーションがリポジトリに存在し,かつ同期の場合に設定されます。
変数については「付録B.1(2) variables要素の変換」の注意事項も参照してください。
correlations要素 correlation要素 割当相関セット群 BPELファイルの定義内容はビジネスプロセスに反映されません。インポートしたあとに,割当相関セット群ダイアログで設定してください。
catch要素 faultVariable属性 割当変数 フォルト処理の割当ダイアログの項目です。
変数については「付録B.1(2) variables要素の変換」の注意事項も参照してください。
catchAll要素 割当変数 フォルト処理の割当ダイアログの項目です。
この要素がある場合,割当変数に「catch-all」が定義されます。
遷移先 フォルト処理の割当ダイアログの項目です。
catch要素またはcatchAll要素が定義されている場合,フォルト処理の遷移先が自動的に設定されます。

(凡例)
−:該当する要素はありません。定義内容は自動で設定されます。

(4) assign要素の変換

assign要素およびその下位要素・属性は,代入アクティビティの定義内容に変換されます。インポートしたあとは,定義内容を代入アクティビティダイアログまたは代入アクティビティサブダイアログで変更できます。

変換の詳細を次の表に示します。表内の「項目」に示す名称は,代入アクティビティダイアログまたは代入アクティビティサブダイアログの項目名です。

表B-8 assign要素の変換

assign要素の下位要素または属性 ビジネスプロセスの定義内容
項目 説明
copy要素 from要素 variable属性 名前(コピー元の変数) 代入アクティビティサブダイアログの項目です。
変数については「付録B.1(2) variables要素の変換」の注意事項も参照してください。
expression属性 値(式) 代入アクティビティサブダイアログの項目です。
variable属性が定義されている場合は変換されません。
タグ値 値(式) 代入アクティビティサブダイアログの項目です。
variable属性およびexpression属性が定義されていない場合,タグ値が式の値として設定されます。
to要素 variable属性 変数名(コピー先) 代入アクティビティサブダイアログの項目です。
変数については「付録B.1(2) variables要素の変換」の注意事項も参照してください。

注※
from要素のタグ値が変換元になります。

(5) empty要素の変換

empty要素は,無操作アクティビティの定義内容に変換されます。インポートしたあとは,定義内容を無操作アクティビティダイアログで変更できます。

なお,empty要素には,変換される下位要素・属性はありません。

注意
BPELファイルの要素のうち,wait要素,terminate要素,compensate要素,およびpick要素は,empty要素と同様に無操作アクティビティに変換されます。
また,receive要素のportType属性およびoperation属性が,reply要素のportType属性およびoperation属性と同じ場合には,receive要素は無操作アクティビティに変換されます。

(6) throw要素の変換

throw要素およびその下位要素・属性は,フォルト送出アクティビティの定義内容に変換されます。インポートしたあとは,定義内容をフォルト送出アクティビティダイアログで変更できます。

変換の詳細を次の表に示します。表内の「項目」に示す名称は,フォルト送出アクティビティダイアログの項目名です。

表B-9 throw要素の変換

throw要素の下位要素または属性 ビジネスプロセスの定義内容
項目 説明
faultVariable属性 割当変数 変数については「付録B.1(2) variables要素の変換」の注意事項も参照してください。