はじめに

このマニュアルは,Cosminexus サービスプラットフォームでSOAを適用したシステムを実現するための機能,および開発,運用の概要について説明しています。

Cosminexus サービスプラットフォームでは,次に示すプログラムプロダクトを使用してシステムを開発,運用します。

また,オペレーティングシステム(OS)の種類によって,機能が異なる場合があります。OSごとの違いがある場合の表記方法については,「適用OSの違いによる機能相違点の表記」を参照してください。

対象読者

Cosminexus サービスプラットフォーム(uCosminexus Service Architect および uCosminexus Service Platform)を利用して,SOAに対応したシステムを構築するシステム開発者,およびそのシステムの運用管理者を対象としています。

対象読者の前提知識として必要な知識を次に示します。

なお,JP1との連携機能を使用する場合は,次の内容を理解していることが必要です。

マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す章と付録から構成されています。

第1章 SOAの概要
Cosminexus サービスプラットフォームの基になる考え方である「SOA」の概要について説明しています。
第2章 Cosminexus サービスプラットフォームの概要
Cosminexus サービスプラットフォームの概要について説明しています。
第3章 Cosminexus サービスプラットフォームの機能概要
Cosminexus サービスプラットフォームでSOAを適用したシステムを実現するための機能の概要について説明しています。
第4章 システムの開発と運用
Cosminexus サービスプラットフォームを利用したシステムの開発と運用について説明しています。
付録A 用語解説
このマニュアルで使用している用語の意味について説明しています。

関連マニュアル

Cosminexusのマニュアル体系について,次の図に示します。

[図データ]

それぞれのマニュアルで説明している内容の概要を次に示します。

Cosminexus 概説
Cosminexusの製品概要について説明しています。
Cosminexus 機能解説
Cosminexusの実行環境で提供する機能について説明しています。
Cosminexus システム設計ガイド
システム設計時に,システムの目的に応じたシステム構成や運用方法を検討するための指針について説明しています。また,チューニングの方法についても説明しています。
Cosminexus 簡易構築・運用ガイド
Smart Composer機能を使用して,システムを構築・運用する手順,および構築・運用時に使用するコマンドやファイルについて説明しています。
Cosminexus システム構築ガイド
運用管理ポータル,またはファイル編集とコマンド実行によって,システムを構築する手順について説明しています。
Cosminexus システム運用ガイド
Cosminexusを使用したシステムの運用方法について説明しています。
Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド
Cosminexus Component Containerのサーバ管理コマンド,およびServer Plug-inを使用した操作について説明しています。
Cosminexus 運用管理操作ガイド
Cosminexus Component Containerの運用管理ポータルの画面および画面操作について説明しています。
Cosminexus リファレンス コマンド編
Cosminexusのシステムを構築・運用するときに使用するコマンドについて説明しています。
Cosminexus リファレンス 定義編
Cosminexusのシステムを構築・運用するとき,またはアプリケーションを開発するときに,使用するファイルの形式について説明しています。
Cosminexus メッセージ 1 KAWS/KDAL/KDJE編,Cosminexus メッセージ 2 KEOS/KEUC/KFCB編,Cosminexus メッセージ 3 KFCT/KFDB/KFDJ編
Cosminexusで出力されるメッセージについて説明しています。
Hitachi Web Server
Hitachi Web Server(Webサーバ)の構築,管理方法について説明しています。
Cosminexus Reliable Messaging
Cosminexus RMを使用したメッセージの非同期通信によるアプリケーションの連携方法について説明しています。
Cosminexus アプリケーション開発ガイド
構築したCosminexusのシステムで動作させる,アプリケーションの開発方法について説明しています。
Cosminexus リファレンス API編
アプリケーションの開発で使用するAPIおよびタグについて説明しています。
Cosminexus XML Processor ユーザーズガイド
Cosminexus XML Processorが提供するXMLパーサ・XSLTトランスフォーマの機能,作成方法,および使用方法について説明しています。
Cosminexus SOAPアプリケーション開発ガイド
Cosminexusが提供する機能を利用して,SOAPアプリケーションを開発,実行する方法について説明しています。
Cosminexus Webサービスセキュリティ 使用の手引
Webサービスセキュリティ機能について説明しています。
Cosminexus XML Security - Core ユーザーズガイド
XML署名データの生成・検証機能,およびXML暗号化・復号化機能について説明しています。
Cosminexus サービスプラットフォーム 開発ガイド
Cosminexus サービスプラットフォームを利用したシステムの開発について説明しています。
Cosminexus サービスプラットフォーム システム構築・運用ガイド
Cosminexus サービスプラットフォームの機能,運用環境・実行環境の構築方法,および運用方法について説明しています。
Cosminexus サービスプラットフォーム ファイルアダプタ ユーザーズガイド
Cosminexus サービスプラットフォーム ファイルアダプタの機能,ファイルアダプタの作成および運用について説明しています。
Cosminexus サービスプラットフォーム TP1アダプタ ユーザーズガイド
Cosminexus サービスプラットフォーム TP1アダプタの機能,アダプタの作成および運用について説明しています。

また,マニュアル体系図に示したマニュアル以外で,このマニュアルと関連するマニュアルを次に示します。必要に応じてお読みください。

Cosminexus サービスプラットフォームのマニュアルの読書手順

マニュアル体系図で示したCosminexus サービスプラットフォームのマニュアルは,次の案内に従ってお読みいただくことをお勧めします。

[図データ]

読書手順

このマニュアルは,利用目的に合わせて章を選択して読むことができます。利用目的別にお読みいただくことをお勧めします。

マニュアルを読む目的記述個所
SOAの目的や開発手法について知りたい。1章
Cosminexus サービスプラットフォームの特長や目的について知りたい。2章
Cosminexus サービスプラットフォームの機能について知りたい。3章
Cosminexus サービスプラットフォームを利用したシステムの開発と運用について知りたい。4章
このマニュアルで使用している用語の意味について知りたい。付録A

このマニュアルでの表記

このマニュアルで使用している表記と,対応する製品名を次に示します。

表記製品名
Cosminexus Developer's Kit for JavaCosminexus Developer's Kit for JavaTM
EclipseEclipse Platform Runtime Binary 3.2.2以降(3.3は対象外)
HiRDBまたはHiRDBサーバHiRDB/Single ServerHiRDB/Single Server Version 8
HiRDB/Single Server Version 7
HiRDB/Parallel ServerHiRDB/Parallel Server Version 8
HiRDB/Parallel Server Version 7
HiRDB Embedded Serverまたは組み込みデータベースHiRDB Embedded Server Version 8
JP1JP1関連製品
JP1/IMJP1/IM - Central ConsoleJP1/Integrated Manager - Central Console
JP1/IM - ViewJP1/Integrated Manager - View
Microsoft Cluster ServiceMicrosoft(R) Cluster Service
OracleOracle9iOracle9i
Oracle9i R2
Oracle10gOracle 10g
Oracle 10g R2
TP1/EETP1/Server Base Enterprise Option
UNIXAIXAIX 6L V6.1
AIX 5L V5.3(5300-06 RMP)
AIX 5L V5.2(5200-10 RMP)
LinuxまたはLinux(x86/AMD64 & Intel EM64T)Red Hat Enterprise Linux AS 3(x86)
Red Hat Enterprise Linux AS 4(x86)
Red Hat Enterprise Linux ES 3(x86)
Red Hat Enterprise Linux ES 4(x86)
Red Hat Enterprise Linux AS 3(AMD64 & Intel EM64T)
Red Hat Enterprise Linux AS 4(AMD64 & Intel EM64T)
Red Hat Enterprise Linux ES 3(AMD64 & Intel EM64T)
Red Hat Enterprise Linux ES 4(AMD64 & Intel EM64T)
Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform(x86)
Red Hat Enterprise Linux 5(x86)
Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform(AMD/Intel 64)
Red Hat Enterprise Linux 5(AMD/Intel 64)
Windows Server 2003Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard Edition 日本語版
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise Edition 日本語版
Windows Server 2003 R2Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard R2 Edition 日本語版
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise R2 Edition 日本語版
Windows Server 2003(x64)Microsoft(R) Windows Server(R) 2003,Enterprise x64 Edition Operating System
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003,Standard x64 Edition Operating System
Windows Server 2003 R2(x64)Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2,Enterprise x64 Edition Operating System
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2,Standard x64 Edition Operating System
Windows VistaMicrosoft(R) Windows Vista(R) Business 日本語版
Microsoft(R) Windows Vista(R) Enterprise 日本語版
Microsoft(R) Windows Vista(R) Ultimate 日本語版
Windows XPMicrosoft(R) Windows(R) XP Professional Operating System

Windows Vista,Windows XP,Windows Server 2003 R2(x64),Windows Server 2003(x64),Windows Server 2003 R2,Windows Server 2003を総称してWindowsと表記することがあります。

このマニュアルで使用している表記と,対応するCosminexusの機能名を次に示します。

表記Cosminexusの機能名
Cosminexus RMCosminexus Reliable Messaging
CTMCosminexus Component Transaction Monitor
HCSCCosminexus Service Coordinator
HCSC-Business Process,ビジネスプロセス基盤,またはBP基盤Cosminexus Service Coordinator - Business Process
HCSC-Data Transformまたはデータ変換基盤Cosminexus Service Coordinator - Data Transform
HCSC-DB AdapterまたはDBアダプタ連携基盤Cosminexus Service Coordinator - Data Base Adapter
HCSC-ManagerまたはHCSC-MNGCosminexus Service Coordinator - Manager
HCSC-Messaging,HCSC-MSG,またはメッセージング基盤Cosminexus Service Coordinator - Messaging
HCSCTECosminexus Service Coordinator Tools for Eclipse
Management ServerCosminexus Management Server
MyEclipseMyEclipse for Cosminexus
PRFCosminexus Performance Tracer
Server Plug-inCosminexus Server Plug-in
TPBrokerCosminexus TPBroker

このマニュアルで使用している表記と,対応するJava関連用語を次に示します。

表記Java関連用語
EAREnterprise ARchive
EJBまたはEnterprise JavaBeansEnterprise JavaBeansTM
J2EEJavaTM 2 Platform, Enterprise Edition
J2SEJavaTM 2 Platform, Standard Edition
JavaJavaTM
Java 2 SDKJavaTM 2 Software Development Kit, Standard Edition
JAXPJavaTM API for XML Processing
JDBCJDBCTM
JavaTM Database Connectivity
JMSJavaTM Message Service
JSPJavaServer PagesTM
ServletまたはサーブレットJavaTM Servlet

適用OSの違いによる機能相違点の表記

このマニュアルは,適用OSがWindows,AIX,およびLinuxの製品に対応するため,OSの種類によって,機能が異なる場合があります。OSごとの違いがある場合は,次に示す表記を使用して,それぞれの説明にOS名を明記しています。

表記意味
Windowsの場合Windowsに該当する表記です。
AIXの場合AIXに該当する表記です。
Linuxの場合Linuxに該当する表記です。
UNIXの場合UNIX(AIXおよびLinux)に該当する表記です。

このマニュアルで使用している略語

このマニュアルで使用している英略語を次に示します。

英略語英字での表記
APIApplication Programming Interface
BPBusiness Process
BPELBusiness Process Execution Language
BPMBusiness Process Management
BPMNBusiness Process Modeling Notation
DBDatabase
ERPEnterprise Resource Planning
ESBEnterprise Service Bus
ETLExtract Transform Loading
HTMLHyper Text Markup Language
HTTPHyper Text Transfer Protocol
IIOPInternet Inter-Orb Protocol
ITInformation Technology
JSFJavaServer Faces
JSPJavaServer Pages
MBeanManaged Bean
MDBMessage-Driven Bean
OSOperating System
RDBRelational Database
RMIRemote Method Invocation
SaaSSoftware as a Service
SOAService Oriented Architecture
SOAPSimple Object Access Protocol
SQLStructured Query Language
SSLSecure Sockets Layer
W3CWorld Wide Web Consortium
WFAWork-Flow Architecture
WS-RWeb Services Reliability
WSDLWeb Service Description Language
WSTWeb Standard Tools
XMLExtensible Markup Language

このマニュアルで使用している記号

注意
間違いやすい点,および間違うとトラブルが発生するような項目について説明しています。
ポイント
その説明の要点について説明しています。

このマニュアルの図中で使用している記号

このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。

[図データ]

常用漢字以外の漢字の使用について

このマニュアルでは,常用漢字を使用することを基本としていますが,次に示す用語については,常用漢字以外の漢字を使用しています。

個所(かしょ) 進捗(しんちょく) 同梱(どうこん) 汎用(はんよう) 必須(ひっす)

KB(キロバイト)などの単位表記について

1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。