Cosminexus サービスプラットフォーム 概説

[目次][用語][索引][前へ][次へ]

3.15.1 JP1と連携した運用管理

JP1と連携してCosminexus サービスプラットフォームを運用すると,業務システム全体の監視,問題の検知などの運用を効率良くできるようになります。また,サーバやアプリケーションの起動・停止を自動化することで,システムの日常運用の効率化を図れます。

JP1と連携したシステムの運用については,マニュアル「Cosminexus 機能解説」のJP1との連携に関する内容も参照してください。

<この項の構成>
(1) JP1/IM-Managerとの連携による障害検知

(1) JP1/IM-Managerとの連携による障害検知

システムで発生した障害をJP1イベントによって集中管理することができます。Cosminexus サービスプラットフォームではJP1/IM-Managerと連携し,システムで発生した障害を検知して,障害メッセージをJP1イベントとしてJP1へ通知できます。また,JP1/IM-Viewでは,JP1/IM-Managerのホストに接続して,実行環境から発行されたJP1イベントを表示できます。JP1イベントとして発行されるメッセージは,ユーザの環境に合わせてカスタマイズできます。

どの障害が発生した場合に,どのメッセージが通知されるかをあらかじめ設定しておくことで,JP1/IM-Viewで表示されるメッセージログを監視して,障害発生時の障害の種類や原因などの調査を簡略化できます。

JP1/IMと連携した障害監視の概要を次の図に示します。

図3-29 JP1/IMと連携した障害監視の概要

[図データ]

  1. Cosminexus Management Serverで,JP1/IMで監視するJP1イベント発行を設定します。
  2. 実行環境で発生した障害のメッセージをJP1イベントに変換されます。
  3. JP1/Baseを使用して,システムで発生した障害のメッセージがJP1イベントとして発行されます。
  4. JP1イベントがJP1統合運用管理環境に転送されます。
  5. JP1統合運用管理環境に転送されてきたJP1イベントが,JP1/IM-Managerによって収集されます。
  6. 統合コンソールからJP1/IM-Viewを使用し,JP1/IM-Managerに接続して,JP1イベントの詳細を確認できます。