Cosminexus サービスプラットフォーム 概説

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3.3 データ変換機能

Cosminexus サービスプラットフォームでは,SOAを適用したシステムでの業務を円滑にするために,XMLとバイナリとのデータ変換ができます。データ形式の違いを気にすることなく,既存システムとのシームレスなデータ連携ができます。

データ変換とは,実行環境でサービスリクエスタからアダプタに送信される要求電文と,アダプタからサービス部品に送信される要求電文のフォーマットが異なる場合に,適切なフォーマットに変換する機能です。実行環境でのデータ変換機能の概要を次の図に示します。

図3-8 データ変換機能の概要

[図データ]

HCSCサーバへサービスの実行要求(要求電文)を送信するアプリケーションであるサービスリクエスタは,サービス部品の実行要求を受け付けると,要求電文をアダプタまたはビジネスプロセスに送信します。

アダプタ(ビジネスプロセスから呼び出されるアダプタも含む)にデータ変換定義が含まれる場合,要求電文は,データ変換機能で変換されます。

データ変換は,データ変換定義に設定されている内容に従って実行されます。アダプタは,変換された要求電文を実行するサービス部品に送信します。

なお,サービス部品の実行後,業務担当者に実行結果などの応答を返す場合は,実行要求時とは逆のデータ変換が実行されます。

また,XML電文をデータ変換する場合は,2回目以降の同じ形式のXML形式の電文フォーマットを高速に処理できます。