Cosminexus サービスプラットフォーム 概説

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2.2.1 ビジュアル環境でのシステム開発支援

Cosminexus サービスプラットフォームでは,サービスを呼び出すためのアダプタ(サービスアダプタ,DBアダプタ),ビジネスプロセス,データの変換方法の定義およびシステムに必要なそのほかの各種定義を,画面を利用して視覚的に開発できます。

例えば,サービス部品の実行を要求するためのデータ(要求電文)の構造と,実際のサービス部品で利用するデータの構造が異なる場合,構造内の各要素のデータを変換する方法を定義する必要があります。Cosminexus サービスプラットフォームには,異なる構成のデータ間の変換を定義する場合に,データの要素を線で連結(マッピング)する画面が用意されています。

また,ビジネスプロセスは,XMLをベースにしたワークフロー記述言語であるBPELで定義する必要があります。Cosminexus サービスプラットフォームでは,ビジネスプロセスを構成する要素(アクティビティ)を画面上に配置,連結してビジネスプロセスを定義できます。このように定義されたビジネスプロセスからBPELを生成できます。

また,上流工程で,BPMNを用いたモデリングツールを使用して作成したBPEL定義を,サービスプラットフォームの開発環境(uCosminexus Service Architect)へインポートできます。BPEL定義をインポートすると,ビジネスプロセス定義に変換されます。変換されたあとのビジネスプロセス定義は,アクティビティが設定された状態で開発環境の画面に表示されます。変換されたビジネスプロセス定義については,処理の流れやアクティビティの設定を確認し,必要に応じて修正します。

このように,上流工程で作成したBPEL定義をインポートすることで,既存の資産を流用でき,Cosminexus サービスプラットフォームの開発環境で再定義する手間や時間を省くことができます。

次の図は,Cosminexusサービスプラットフォームで利用するシステム開発用の画面の例です。

図2-2 システム開発用の画面の例

[図データ]

また,データ変換,ビジネスプロセスおよびアダプタ(サービス部品を呼び出すためサービスアダプタおよびデータベースを操作するためのDBアダプタ)の詳細なパラメータを定義する場合,画面から適宜ダイアログを表示して定義できます。

次の図は,Cosminexusサービスプラットフォームで利用するシステム開発用のダイアログの例です。

図2-3 定義内容の詳細を設定するダイアログの例

[図データ]

このように,ビジュアルな環境でのシステム開発ができるため,システム開発者のプログラミング作業の負担が少なく,開発のスピードが向上します。開発のスピードが向上することで,ビジネス環境の変化に合わせて迅速に対応できます。また,システムの構築に必要なコストの低減を図れます。