付録A メッセージ一覧

ここでは,Cosminexus XML Security - Coreが出力するメッセージのメッセージIDの読み方および出力されるメッセージの形式について説明します。そのあとに,メッセージの内容,およびそのメッセージが出力された要因やその対処方法をメッセージID順に説明します。

Cosminexus XML Security - Coreが出力するメッセージのメッセージIDは,「KEXSnnnnn-E」という形式になっています。メッセージIDを構成する要素について説明します。

KEXS
Cosminexus XML Security - Coreが出力するメッセージのプレフィックスです。
nnnnn
nnnnnは,メッセージ番号を表します。
-E
-Eは,エラーメッセージであることを示すメッセージ種別を表します。Cosminexus XML Security - Coreが出力するメッセージのメッセージ種別は,「-E」だけです。

なお,メッセージは,次の形式で説明します。


メッセージID

メッセージ本文

(要因)
メッセージが出力された要因を示します。メッセージ本文の説明中に{0}のようなパラメタがある場合は,そのパラメタに出力される内容についても説明します。
(処理)
メッセージが出力された場合のCosminexus XML Security - Coreの処理を説明します。
(対処)
メッセージが出力された場合の対処方法を説明します。

KEXS10001-E

引数に null が指定されました。変数名 = {0}

(要因)
引数に null が指定されました。
{0}:変数名
(処理)
例外を通知します。
(対処)
有効な値を引数に指定してください。

KEXS10002-E

内部エラーが発生しました。原因 = {0}

(要因)
内部エラーが発生しました。
{0}:内部エラーの原因
(処理)
例外を通知します。
(対処)
保守員に連絡してください。

KEXS10003-E

I/Oエラーが発生しました。

(要因)
I/Oエラーが発生しました。
(処理)
例外を通知します。
(対処)
ネットワーク環境やファイルシステムなど入出力に問題がないか確認してください。

KEXS10004-E

ファイルが見つかりません。ファイル名 = {0}

(要因)
指定されたファイルが存在しません。
{0}:ファイル名
(処理)
例外を通知します。
(対処)
適切なファイルを指定してください。

KEXS10005-E

URLコネクションを開けません。URI = {0}

(要因)
URLコネクションの接続時にI/Oエラーが発生しました。
{0}:URI
(処理)
例外を通知します。
(対処)
有効なURIであるか確認してください。

KEXS20001-E

ログ/トレース設定ファイルの読込みに失敗しました。

(要因)
ログ/トレース設定ファイルの指定に誤りがあります。
(処理)
例外を通知します。
(対処)
ログ/トレース設定ファイルの指定を確認してください。

KEXS20002-E

不正なログ/トレース設定です。{0} = {1}

(要因)
ログ/トレースの設定で不正なプロパティ値が指定されました。
{0}:プロパティキー
{1}:プロパティ値
(処理)
例外を通知します。
(対処)
有効なプロパティ値を指定してください。

KEXS20003-E

XMLプロセッサを構築できません。

(要因)
Cosminexus XML Processor のクラスパス設定に誤りがあります。
(処理)
例外を通知します。
(対処)
適切なクラスパスを設定してください。

KEXS20006-E

JCEプロバイダが見つかりません。プロバイダ名 = {0}

(要因)
Javaセキュリティプロバイダの設定に誤りがあります。
{0}:プロバイダ名
(処理)
例外を通知します。
(対処)
java.securityファイルの設定を確認してください。

KEXS20007-E

JCEアルゴリズムが見つかりません。アルゴリズム名 = {0}, プロバイダ名 = {1}

(要因)
Javaセキュリティプロバイダの設定に誤りがあります。
{0}:アルゴリズム名
{1}:プロバイダ名
(処理)
例外を通知します。
(対処)
java.securityファイルの設定を確認してください。

KEXS20008-E

DSAの不正なASN.1フォーマットです。

(要因)
DSAのASN.1フォーマットが不正です。
(処理)
例外を通知します。
(対処)
java.securityファイルの設定を確認してください。

KEXS20009-E

無効な実装クラスが指定されました。クラス名 = {0}

(要因)
無効な実装クラスが指定されました。
{0}:クラス名
(処理)
例外を通知します。
(対処)
有効な実装クラスを指定してください。

KEXS30001-E

XML文書のパースに失敗しました。

(要因)
次のどちらかがwell-formedなXML文書ではない可能性があります。
 ・正規化処理への入力データ
 ・変換処理への入力データ
(処理)
例外を通知します。
(対処)
well-formedなXML文書を指定してください。

KEXS30002-E

宣言されていないエンティティがあります。エンティティ名 = {0}

(要因)
宣言されていないエンティティが含まれています。
{0}:エンティティ名
(処理)
例外を通知します。
(対処)
適切なエンティティ宣言をしてください。

KEXS30003-E

宣言されていないプレフィックスがあります。プレフィックス名 = {0}

(要因)
宣言されていないプレフィックスが含まれています。
{0}:プレフィックス名
(処理)
例外を通知します。
(対処)
適切なプレフィックス宣言をしてください。

KEXS30004-E

Documentが null または空です。

(要因)
指定されたDocumentオブジェクトにルート要素がありません。
(処理)
例外を通知します。
(対処)
ルート要素を持つDocumentオブジェクトを指定してください。

KEXS30005-E

異なるXML文書です。

(要因)
Object要素に異なるXML文書を追加しようとしました。
(処理)
例外を通知します。
(対処)
Document.importNodeを使用してノードをインポートしてから,XML文書を追加してください。

KEXS30006-E

不正なノードの親子関係です。

(要因)
親と子の関係にないノードが指定されました。
(処理)
例外を通知します。
(対処)
親子関係になるノードを指定してください。

KEXS30007-E

サポートされないノードタイプです。ノードタイプ = {0}

(要因)
正規化処理で不正なノードが含まれています。または,XMLSerializer で不正なノードが指定されました。
{0}:org.w3c.dom.Nodeで定義されるノードタイプ
(処理)
例外を通知します。
(対処)
不正なノードを適切なノードに変更してください。

KEXS30008-E

すでに親ノードが存在します。

(要因)
すでに親ノードが存在するノードを追加しようとしました。
(処理)
例外を通知します。
(対処)
親ノードと切り離してから追加してください。

KEXS30009-E

外部エンティティ参照があります。公開識別子 = {0}, システム識別子 = {1}

(要因)
外部エンティティ参照が含まれています。
{0}:公開識別子
{1}:システム識別子
(処理)
例外を通知します。
(対処)
外部エンティティ参照を含まない文書を指定してください。

KEXS30010-E

親ノードが存在しません。

(要因)
親ノードを持たないEncryptedDataを復号化モードで置換しようとしました。
(処理)
例外を通知します。
(対処)
親ノードを持つEncryptedDataを指定してください。

KEXS30011-E

不正なDOMFragmentです。

(要因)
DOMFragmentの各ノードに親が存在しない,またはDOMFragmentの各ノードが兄弟関係ではありません。
(処理)
例外を通知します。
(対処)
各ノードが親を持ち,兄弟関係となるDOMFragmentを指定してください。

KEXS40001-E

不正なモードです。

(要因)
実行しようとした処理に対して不正なモードが設定されています。
(処理)
例外を通知します。
(対処)
適切なモードを設定してください。

KEXS40002-E

アルゴリズムが見つかりません。カテゴリ = {0}, アルゴリズム識別子 = {1}

(要因)
無効なアルゴリズムが指定されました。
{0}:カテゴリ
{1}:アルゴリズム識別子
(処理)
例外を通知します。
(対処)
有効なアルゴリズムを指定してください。

KEXS40003-E

鍵リゾルバが設定されていません。

(要因)
鍵リゾルバが設定されていません。
(処理)
例外を通知します。
(対処)
鍵リゾルバを設定してください。

KEXS40004-E

無効なアルゴリズムパラメタが指定されました。

(要因)
無効なアルゴリズムパラメタが指定されました。
(処理)
例外を通知します。
(対処)
有効なアルゴリズムパラメタを指定してください。

KEXS40005-E

すでにノードが存在します。

(要因)
すでにノードが関連づけられているオブジェクトに対して,ノードを関連づけようとしました。
(処理)
例外を通知します。
(対処)
ノードの関連づけは1回しか行えません。該当部分を修正してください。

KEXS40006-E

不正な名前空間URIが指定されました。名前空間URI = {0}

(要因)
名前空間URIに不正な値が指定されました。
{0}:名前空間URI
(処理)
例外を通知します。
(対処)
有効な名前空間URIを指定してください。

KEXS40007-E

リソース解決に失敗しました。ベースURI = {0}, URI = {1}

(要因)
リソースリゾルバでリソース解決に失敗しました。
{0}:ベースURI
{1}:URI
(処理)
例外を通知します。
(対処)
有効なURIであるか確認してください。または,指定されたURIを処理できるリソースリゾルバをアプリケーションで実装してください。

KEXS40008-E

ID解決に失敗しました。ID = {0}

(要因)
IDリゾルバでID解決に失敗しました。
{0}:ID値
(処理)
例外を通知します。
(対処)
有効なIDであるか確認してください。または,指定されたIDを処理できるIDリゾルバをアプリケーションで実装してください。

KEXS40009-E

鍵解決に失敗しました。

(要因)
鍵解決で鍵を取得できませんでした。
(処理)
例外を通知します。
(対処)
鍵を取得できる,適切な鍵リゾルバを設定してください。

KEXS40010-E

不正なオブジェクトが含まれています。

(要因)
List や Map に不正なオブジェクトが含まれています。
(処理)
例外を通知します。
(対処)
不正なオブジェクトを含まないようにしてください。

KEXS40011-E

enveloped-signature変換またはXPath関数here()の使用方法に誤りがあります。

(要因)
enveloped-signature変換またはXPath関数here()にノードが結びついていません。
(処理)
例外を通知します。
(対処)
enveloped-signature変換またはXPath関数here()の使用方法が正しいか確認してください。

KEXS40012-E

出力先が設定されていません。

(要因)
XMLSerializer の出力先が設定されていません。
(処理)
例外を通知します。
(対処)
出力先を設定してください。

KEXS40013-E

結果はwell-formedではありません。モード = {0}

(要因)
次のような結果になる置換を実行しようとしました。
・文書要素が二つになる。
・DocumentTypeノードの前に要素がある。
・Documentノードの子ノードにコメント,PI以外のノードが含まれる。
{0}:モード
(処理)
例外を通知します。
(対処)
結果がwell-formedになるようにしてください。

KEXS40014-E

無効な鍵長の鍵が指定されました。鍵長 = {0}

(要因)
Keyオブジェクトの鍵長が無効です。
{0}:鍵長
(処理)
例外を通知します。
(対処)
有効な鍵を指定してください。

KEXS40015-E

無効な鍵合意コンテキストが指定されました。

(要因)
鍵合意コンテキストが無効です。
(処理)
例外を通知します。
(対処)
有効な鍵合意コンテキストを指定してください。

KEXS40016-E

不正な位置のノードが指定されました。モード = {0}

(要因)
暗号化時に,EncryptedDataをその子孫にあるDOMFragmentで置換しようとしました。または,復号化時に,DOMFragmentをその子孫または兄弟関係にあるEncryptedDataと置換しようとしました。
{0}:モード
(処理)
例外を通知します。
(対処)
適切な位置にあるEncryptedDataまたはDOMFragmentを指定してください。

KEXS50001-E

無効な要素が指定されました。要求要素 = {0}, 指定要素 = {1}

(要因)
無効な要素が指定されました。名前空間URIまたはローカル名に誤りがあります。
{0}:要求要素
{1}:指定要素
(処理)
例外を通知します。
(対処)
有効な要素を指定してください。

KEXS50002-E

KeyInfoコンテントを作成できません。名前空間URI = {0}, ローカル名 = {1}

(要因)
無効なKeyInfoコンテントが指定されました。
{0}:名前空間URI
{1}:ローカル名
(処理)
例外を通知します。
(対処)
有効なKeyInfoコンテントを指定してください。

KEXS50003-E

アルゴリズムパラメタが設定されていません。アルゴリズム識別子 = {0}

(要因)
アルゴリズムパラメタが設定されていません。
{0}:アルゴリズム識別子
(処理)
例外を通知します。
(対処)
アルゴリズムパラメタを設定してください。

KEXS50004-E

必須要素が見つかりません。親要素名 = {0}, 必須要素名 = {1}, モード = {2}

(要因)
必須な要素が設定されていません。
{0}:親要素名
{1}:必須要素名
{2}:モード
(処理)
例外を通知します。
(対処)
必須要素を設定してください。

KEXS50005-E

必須属性が見つかりません。要素 = {0}, 必須属性名 = {1}, モード = {2}

(要因)
必須な属性が設定されていません。
{0}:要素名
{1}:必須属性名
{2}:モード
(処理)
例外を通知します。
(対処)
必須属性を設定してください。

KEXS50006-E

必須コンテントが見つかりません。要素名 = {0}, モード = {1}

(要因)
必須なコンテントが設定されていません。
{0}:要素名
{1}:モード
(処理)
例外を通知します。
(対処)
必須コンテントを設定してください。

KEXS50007-E

無効なHMAC出力長です。出力長 = {0}

(要因)
無効なHMAC出力長が設定されました。
{0}:HMAC出力長
(処理)
例外を通知します。
(対処)
有効なHMAC出力長を設定してください。

KEXS50008-E

無効なURIが指定されました。URI = {0}

(要因)
次に示すような無効なURIが指定されました。
 ・クエリ/フラグメントを含むURI
 ・http:で始まるがURLとして不正なURI
 ・http:で始まるがホスト名が含まれていないURI
{0}:URI
(処理)
例外を通知します。
(対処)
有効なURIを指定してください。または,指定されたURIを処理できるリソースリゾルバをアプリケーションで実装してください。

KEXS50009-E

無効な鍵が指定されました。

(要因)
無効な鍵が指定されました。
(処理)
例外を通知します。
(対処)
有効な鍵を指定してください。

KEXS50010-E

不正なプレフィックスマッピングです。プレフィックス名 = {0}

(要因)
XML署名で使用しているプレフィックスの名前空間URIを書き換えるプレフィックスマッピングを指定しました。
{0}:プレフィックス名
(処理)
例外を通知します。
(対処)
XML署名で使用しているプレフィックスとは異なるプレフィックスを使用してください。

KEXS50011-E

不正なFilter属性です。属性値 = {0}

(要因)
XPath要素のFilter属性に不正な値が設定されています。
{0}:属性値
(処理)
例外を通知します。
(対処)
有効なFilter属性値を設定してください。

KEXS50012-E

無効なenveloped-signature変換またはXPath関数here()が指定されました。

(要因)
enveloped-signature変換またはXPath関数here()をオクテットストリームに対して適用しました。
(処理)
例外を通知します。
(対処)
変換の指定が正しいか確認してください。

KEXS50013-E

XPath式の評価に失敗しました。XPath式 = {0}

(要因)
XPath式に誤りがあります。
{0}:XPath式
(処理)
例外を通知します。
(対処)
XPath式が正しいか確認してください。

KEXS50014-E

JCEアルゴリズムの処理に失敗しました。クラス名 = {0}, メソッド名 = {1}, プロバイダ名 = {2}

(要因)
JCEアルゴリズムの処理に失敗しました。またはKeyInfoコンテントに不正な値が設定されている可能性があります。
{0}:クラス名
{1}:メソッド名
{2}:プロバイダ名
(処理)
例外を通知します。
(対処)
java.securityファイルの設定を確認してください。

KEXS50015-E

整数フォーマットエラーです。テキスト = {0}

(要因)
整数として認識できないテキストが設定されています。
{0}:テキスト
(処理)
例外を通知します。
(対処)
整数として認識できるテキストを設定してください。

KEXS50016-E

DSAの不正なXML署名フォーマットです。

(要因)
SignatureValue要素のDSA署名値が不正な値です。
(処理)
例外を通知します。
(対処)
有効なDSA署名値を設定してください。

KEXS50017-E

対応するDOMノードが存在しません。

(要因)
既存のElementノードから作成されていないEncryptedDataに対して,decryptXMLメソッドを適用しようとしました。または,復号化モードで置換しようとしました。
(処理)
例外を通知します。
(対処)
XMLEncryptionFactoryクラスのnewEncryptedData(XMLSecurityContext,Element)メソッドで作成したEncryptedDataを使用してください。

KEXS50018-E

KeySize要素に無効な値が設定されています。KeySize = {0}

(要因)
KeySize要素に無効な値が設定されています。
{0}:KeySize要素の値
(処理)
例外を通知します。
(対処)
有効な値を設定してください。

KEXS50019-E

データのサイズが不正です。データサイズ = {0}

(要因)
指定されたアルゴリズムへの入力データが短過ぎます。またはアルゴリズムで指定されたブロック長の倍数になっていません。
{0}:データサイズ
(処理)
例外を通知します。
(対処)
有効な入力データを指定してください。

KEXS50020-E

完全性チェックに失敗しました。アルゴリズム識別子 = {0}

(要因)
入力データまたは鍵が不正です。
{0}:アルゴリズム識別子
(処理)
例外を通知します。
(対処)
有効なデータまたは鍵を指定してください。

KEXS50021-E

鍵の作成に必要なパラメタが設定されていません。

(要因)
鍵の作成に必要なパラメタが設定されていません。
(処理)
例外を通知します。
(対処)
必要なパラメタを設定してください。

KEXS50022-E

復号化結果が空です。

(要因)
空のデータが暗号化されてます。decryptXMLメソッドでは処理できません。
(処理)
例外を通知します。
(対処)
有効なデータを含むEncryptedDataを指定してください。

KEXS50023-E

パディングが不正です。アルゴリズム識別子 = {0}

(要因)
入力データまたは鍵が不正です。
{0}:アルゴリズム識別子
(処理)
例外を通知します。
(対処)
有効なデータまたは鍵を指定してください。