XML署名およびXML暗号の構文(要素,属性,および要素コンテンツ)は,W3Cによって仕様として規定されています。アプリケーションを開発する場合,Cosminexus XML Security - Coreが提供するAPIを利用して,XML構文に従って署名文書や暗号文書を作成したり解析したりします。
Cosminexus XML Security - Coreは,W3Cの仕様で明示的に規定される要素ごとに,対応するクラスまたはインタフェースを提供しています。ただし,署名値(署名値要素)とダイジェスト値(ダイジェスト値要素)については,Cosminexus XML Security - Coreが自動的に処理します。Cosminexus XML Security - CoreのAPIの仕様については,次のフォルダに格納されているAPIリファレンスを参照してください。
Cosminexusのインストール先フォルダ¥XMLSEC¥docs¥xsecapi
なお,XML構文を生成および解析する場合,アルゴリズムを使用したり,W3Cの仕様で規定されていない情報を実行時のコンテキストとしてAPIで指定したりする必要があります。Cosminexus XML Security - Coreがサポートするアルゴリズムについては,「3.3.2 サポートするアルゴリズム」を参照してください。コンテキストについては,「3.3.3 コンテキストの設定」を参照してください。また,XML署名に鍵を含める場合は,「3.3.4 鍵情報の設定および取得」を参照してください。