7.2.4 KDCGJで始まるメッセージ

KDCGJで始まるメッセージの意味,要因,および対処について説明します。


KDCGJ0001-E

An error occurred during JAAS authentication. (details = <詳細>)

意味
JAAS認証でエラーが発生しました。
要因
次のうちのどれかがエラーの要因と考えられます。
  • Webサービスセキュリティ機能定義ファイルのUsername要素およびPassword要素の指定内容が間違っている。
  • Webサービスセキュリティ機能定義ファイルのPassword要素のType属性の指定値が間違っている。
  • LoginModule.login()メソッドの中の実装が間違っている。
  • LoginModule.login()メソッドでLoginExceptionをスローしている。
  • LoginModule.login()メソッドの戻り値を「false」にしている。
  • JAASログインモジュールに必要なログイン構成ファイルがない。
  • Cosminexus Component Container のユーザー定義ファイル(usrconf.properties)で指定した場所にJAASログインモジュールに必要なログイン構成ファイルがない。
  • Cosminexus Component Container のユーザー定義ファイル(usrconf.properties)にJAASログインモジュールに必要なログイン構成ファイルが指定されていない。
  • ログイン構成ファイルの構文が間違っている。
  • ログイン構成ファイルのインデックス値とWebサービスセキュリティ機能定義ファイルで指定したインデックス値が異なる。
  • WSSUsernameTokenクラスのコンストラクタやsetUsernameメソッドなどで指定したユーザー名が間違っている。
  • WSSUsernameTokenクラスのsetPasswordメソッドで指定したパスワード値が間違っている。
  • WSSUsernameTokenクラスのsetPasswordTypeメソッドで指定したパスワード形式が間違っている。
注※
LoginModule.login()メソッドでLoginExceptionをスローしている場合,LoginException生成時に詳細メッセージを指定いるときは,<詳細>に詳細なエラー要因が出力されます。
対処
  • Webサービスセキュリティ機能定義ファイルを見直して,「要因」に示した間違いがないかどうかを確認してください。
  • JAASログインモジュールの処理が正しいかどうか,JAASログインモジュールの設計を見直してください。
  • JAASログインモジュールに必要なログイン構成ファイルの設定や格納場所などを見直してください。
  • WSSUsernameTokenクラスのメソッドの使用方法が正しいかどうか,SOAPアプリケーションの設計を見直してください。
Webサービスセキュリティ機能定義ファイルの要素や属性については,「付録C.1 Webサービスセキュリティ機能定義ファイルの項目」を参照してください。WSSUsernameTokenクラスのメソッドの使用方法については,「5.4 WSSUsernameTokenクラス(UsernameToken要素の操作)」を参照してください。JAASログインモジュールについては,「3.4 認証機能を設定する」を参照してください。ログイン構成ファイルについては,「3.9.4 JAASログインモジュールの実装時の注意」を参照してください。
なお,SOAPアプリケーションの設計の詳細については,マニュアル「Cosminexus SOAPアプリケーション開発ガイド」を参照してください。