付録B 下位バージョンからの移行手順

旧バージョンからバージョン07-60以降に移行する手順について説明します。旧バージョンで作成したユーザプログラムと07-60以降で作成したユーザプログラムは,相互に接続できません。接続した場合は,例外が発生します。なお,旧バージョンで作成したユーザプログラムは,再コンパイルしないで,07-60以降で実行できます。

<この節の構成>
(1) サーバ側の移行手順
(2) クライアント側がWebアプリケーションの場合の移行手順
(3) クライアント側がコマンドラインJavaアプリケーションの場合の移行手順

(1) サーバ側の移行手順

旧バージョンから07-60に移行するには,通常の実装手順に加えて,定義ファイルを編集する必要があります。

Webサービスセキュリティ機能をサーバ側で移行する手順を次の図に示します。

図B-1 サーバ側の移行手順

[図データ]

ここでは,定義ファイルの編集方法について説明します。定義ファイルの編集以外の手順については,「3.9.1 サーバ側の実装手順」を参照してください。

(a) 定義ファイルを編集する

旧バージョンから07-60に移行するには,次の2種類の定義ファイルを編集します。

定義ファイルの編集手順を次に示します。

  1. 各定義ファイルのデフォルト名前空間を次のように変更します。
    • 機能定義ファイル
      http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/cosminexus/ws/security/0760/securityconfig
    • ポリシー定義ファイル
      http://www.hitachi.co.jp/soft/xml/cosminexus/ws/security/0760/policyconfig
  2. 機能定義ファイルおよびポリシー定義ファイルのプレフィックスwsse,wsuに対応する名前空間を次のように変更します。
    • wsse
      http://docs.oasis-open.org/wss/2004/01/oasis-200401-wss-wssecurity-secext-1.0.xsd
    • wsu
      http://docs.oasis-open.org/wss/2004/01/oasis-200401-wss-wssecurity-utility-1.0.xsd
  3. 各定義ファイルについて,次に示すXML要素を変更します。
    機能定義ファイル
    • BinarySecurityTokenConfig要素
      BinarySecurityTokenConfig要素の詳細については,「表C-12 BinarySecurityTokenConfig」を参照してください。
    • KeyIdentifier要素
      KeyIdentifier要素の詳細については,「表C-24 KeyIdentifier」を参照してください。
    • Password要素
      Password要素の詳細については,「表C-35 Password」を参照してください。
    ポリシー定義ファイル

(2) クライアント側がWebアプリケーションの場合の移行手順

旧バージョンから07-60に移行するには,通常の実装手順に加えて,定義ファイルを編集する必要があります。

クライアント側がWebアプリケーションの場合に,Webサービスセキュリティ機能を移行する手順を次の図に示します。

図B-2 クライアント側がWebアプリケーションの場合の移行手順

[図データ]

定義ファイルの編集方法については,「付録B(1)(a) 定義ファイルを編集する」を参照してください。定義ファイルの編集以外の手順については,「3.9.2 クライアント側がWebアプリケーションの場合の実装手順」を参照してください。

(3) クライアント側がコマンドラインJavaアプリケーションの場合の移行手順

旧バージョンから07-60に移行するには,通常の実装手順に加えて,定義ファイルを編集する必要があります。

クライアント側がコマンドラインJavaアプリケーションの場合に,Webサービスセキュリティ機能を移行する手順を次の図に示します。

図B-3 クライアント側がコマンドラインJavaアプリケーションの場合の移行手順

[図データ]

定義ファイルの編集方法については,「付録B(1)(a) 定義ファイルを編集する」を参照してください。定義ファイルの編集以外の手順については,「3.9.3 クライアント側がコマンドラインJavaアプリケーションの場合の実装手順」を参照してください。