メッセージはそれぞれ,プレフィックス,メッセージ番号,およびメッセージ種別から構成されるメッセージIDを持っています。例えば,KDCGW0001-EというメッセージIDの場合,「KDCGW」の部分がプレフィックス,「0001」の部分がメッセージ番号,「-E」の部分がメッセージ種別を表しています。この節では,メッセージのプレフィックスと種別について説明します。
メッセージのプレフィックスは,そのメッセージが出力されるタイミングによって異なります。Webサービスセキュリティ機能を利用する場合に出力されるメッセージのプレフィックス,各プレフィックスのメッセージが出力されるタイミング,および出力先を次の表に示します。
表7-1 メッセージのプレフィックス一覧
項番 | プレフィックス | 出力のタイミング | 出力先 |
---|---|---|---|
1 | KDCGA | Webサービスセキュリティ機能が提供するAPIで,エラーが発生した場合に出力されます。 | KDCGFおよびKDCGWで始まるメッセージの詳細部分に出力されます。 |
2 | KDCGC | Webサービスセキュリティ機能定義ファイルおよびWebサービスセキュリティポリシー定義ファイルを読み込む場合に,両定義ファイルに共通のエラーが発生したときに出力されます。 | KDCGF,KDCGO,またはKDCGWで始まるメッセージの詳細部分に出力されます。定義ファイル構文チェックコマンドの実行中は,標準出力およびWebサービスセキュリティ機能のトレースファイルに出力されます。 |
3 | KDCGF | SOAPメッセージを受信中にエラーが発生した場合に出力されます。 | SOAP通信基盤が提供するC4FaultクラスのfaultString要素として,ユーザー作成プログラムのメッセージに出力されます。メッセージの本文は,SOAP通信基盤のトレースファイルにも出力されます。 |
4 | KDCGJ | SOAPメッセージの認証でエラーが発生した場合に出力されます。 | SOAP通信基盤のトレースファイルに出力されます。 |
5 | KDCGK | 共通鍵生成コマンドの処理が正常に終了した場合,または実行中にエラーが発生した場合に出力されます。 | 標準出力およびWebサービスセキュリティ機能のトレースファイルに出力されます。 |
6 | KDCGO | 定義ファイル構文チェックコマンドの処理が正常に終了した場合,または実行中にエラーが発生した場合に出力されます。 | |
7 | KDCGP | Webサービスセキュリティポリシー定義ファイルの読み込み中にエラーが発生した場合に出力されます。 | KDCGF,KDCGO,またはKDCGWで始まるメッセージの詳細部分に出力されます。定義ファイル構文チェックコマンドの実行中は,標準出力およびWebサービスセキュリティ機能のトレースファイルに出力されます。 |
8 | KDCGS | Webサービスセキュリティ機能定義ファイルの読み込み中にエラーが発生した場合に出力されます。 | |
9 | KDCGW | SOAPメッセージを送信中にエラーが発生した場合に出力されます。 | SOAP通信基盤が提供するC4FaultクラスのfaultString要素として,ユーザー作成プログラムのメッセージに出力されます。メッセージの本文は,SOAP通信基盤のトレースファイルにも出力されます。 |
メッセージ種別には次の種類があります。