WSDLからのソースコード生成は次のコマンドを使用します。
WSDL2Java.bat -C validS その他のオプション群 対象となるWSDLファイル名
必須の-Cオプションおよび任意に指定するオプションの一覧を示します。
表9-4 WSDL2Javaコマンドの-Cオプション(必須)
オプション | 意味 |
---|---|
-C | WSDLを検証するかどうかを指定します。検証モードにvalidS,validOnlySのどちらかを指定します。validSを指定した場合,指定したWSDLの検証が行われ,Javaソースコードが生成されます。validOnlySを指定した場合,WSDLの検証だけが行われます。WSDLを検証した結果,WSDLに不正がある場合はエラーとなります。 省略時:WSDLは検証されません。 |
表9-5 WSDL2Javaコマンドのオプション一覧(任意)
オプション | 意味 |
---|---|
-h | ヘルプが表示されます。 |
-v | 生成過程が画面に表示されます。 |
-O | タイムアウト値を秒で指定します。 省略時:45が設定されます。 |
-s | スケルトン(サーバ側に必要なソースコード)とサービスデプロイ定義が生成されます。 省略時:スタブ(クライアント側に必要なソースコード)が生成されます。 |
-N | 名前空間とパッケージ名の関係をnamespace=packageの形式で指定します(パッケージ名)。 省略時:パッケージ名は変更されません。 |
-f | ファイル指定で名前空間とパッケージ名の関係を指定します。 省略時:パッケージ名は変更されません。 |
-p | すべてのクラスのパッケージ名を変更します。 省略時:パッケージ名は変更されません。 |
-o | ソース出力先ディレクトリを指定します。 省略時:カレントディレクトリが設定されます。 |
-d | deployScopeをApplication,Request,Sessionのどれかで指定します。 省略時:Requestが設定されます。 |
-a | メソッドのパラメタや,パラメタのクラスで参照されないユーザ定義のデータ型についても,ソースコードが生成されます。 省略時:参照されないユーザ定義のデータ型については,ソースコードは生成されません。 |
表9-6 WSDL2Javaコマンドで生成されるファイル一覧
生成ファイル名 | 名称 | 説明 |
---|---|---|
<portType要素のname属性>.java | リモートインタフェース | スタブ,スケルトン共通インタフェースクラスです。 |
<service要素のname属性>.java | サービスインタフェース | サービスのインタフェースクラスです。 |
<service要素のname属性>Locator.java | サービスクラス | サービスへの接続情報を保持するクラスです。 |
<binding要素のname属性>Impl.java | スケルトンクラス | サーバ側に処理を実装するためのクラスです。 |
<binding要素のname属性>Stub.java | スタブクラス | Callオブジェクト生成などを行うスタブクラスです。 |
<types要素に定義したデータ型名>.java | ユーザ定義のデータ型クラス | ユーザ作成のデータ型クラスです。0または1個以上のデータ型クラスを作成します。 |
表9-7 名前衝突時に追加されるサフィックス
項番 | WSDLまたはXML Schemaの要素および型 | Javaインタフェースおよびクラスに追加されるサフィックス | 例 |
---|---|---|---|
1 | JavaクラスにマッピングされるXML Schemaの型 | _Type | (例1) |
2 | JavaクラスにマッピングされるXML Schemaの要素 | _ElemType | XML Schema: |
3 | wsdl:portType要素 | _Port | WSDL: |
4 | wsdl:service要素 | _Service | WSDL: |
5 | wsdl:fault要素が参照しているXML Schemaの型 | _Exception | WSDL: |
注:入力ファイルの操作のうち,未チェックまたは安全ではないものがあります。 注:詳細については,-Xlint:unchecked オプションを指定して再コンパイルしてください。 |