付録A.2 バージョン06-00または06-50からの移行手順
(1) RPC形態のSOAPアプリケーションの移行
RPC形態では,WSDL定義から生成されるスタブ,スケルトン,サービスデプロイ定義ファイル(server-config.xml),DD(web.xml),およびユーザ実装を修正する必要があります。
ここでは,SOAPアプリケーションを新規開発した場合と,既存のJavaクラスを利用して開発した場合に分けて移行手順を説明します。
- 新規開発した場合の移行手順(RPC)
- WSDL2Javaコマンドを使用してWSDLからクライアントのスタブ,サービスのスケルトン,およびサービスデプロイ定義ファイルを再生成します。
- ユーザ実装部分でSOAP通信基盤が提供するAPIを使用している場合は,パッケージ名「com.cosminexus.c4web.*」を「com.cosminexus.cws.*」に変更します。
- DD(web.xml)中のパッケージ名「com.cosminexus.c4web.*」を「com.cosminexus.cws.*」に変更します。
- コンパイル後,J2EEサーバに配置するためのアーカイブ(WARファイル)を作成します。
アーカイブの作成については,「3.9 アーカイブ(WARファイル)の作成」を参照してください。
- WARファイルをデプロイします。
これでSOAPアプリケーションの移行は完了です。
- 既存のJavaクラスを利用して開発した場合の移行手順(RPC)
- WSDL2Javaコマンドを使用してWSDLからクライアントのスタブを再生成します。
- ユーザ実装部分でSOAP通信基盤が提供するAPIを使用している場合は,パッケージ名「com.cosminexus.c4web.*」を「com.cosminexus.cws.*」に変更します。
- Java2WSDDコマンドを使用してサービスデプロイ定義ファイルを再生成します。
- DD(web.xml)中のパッケージ名「com.cosminexus.c4web.*」を「com.cosminexus.cws.*」に変更します。
- J2EEサーバに配置するためのアーカイブ(WARファイル)を作成します。
アーカイブの作成については,「3.9 アーカイブ(WARファイル)の作成」を参照してください。
- WARファイルをデプロイします。
これでSOAPアプリケーションの移行は完了です。
(2) EJBを利用したSOAPアプリケーションの移行
EJBを利用したSOAPアプリケーションを移行するには,WSDL定義から生成されるスタブ,サービスデプロイ定義ファイル(server-config.xml),DD(web.xml),およびユーザ実装を修正する必要があります。
ここでは,SOAPアプリケーションを既存のEJBを利用して開発した場合の移行手順について説明します。
移行手順
- WSDL2Javaコマンドを使用してクライアントのスタブを再生成します。
- ユーザ実装部分でSOAP通信基盤が提供するAPIを使用している場合は,パッケージ名「com.cosminexus.c4web.*」を「com.cosminexus.cws.*」に変更します。
- Java2WSDDコマンドを使用してサービスデプロイ定義ファイルを再生成します。
- DD(web.xml)中のパッケージ名「com.cosminexus.c4web.*」を「com.cosminexus.cws.*」に変更します。
- J2EEサーバに配置するためのアーカイブ(WARファイル)を作成します。
アーカイブの作成については,「3.9 アーカイブ(WARファイル)の作成」を参照してください。
- WARファイルをデプロイします。
これでSOAPアプリケーションの移行は完了です。
(3) 定義ファイルの移行
(4) Webサーバの設定について
07-60から利用できるコネクションプーリングでは,コネクションのタイムアウトが発生すると,そのコネクションは切断および破棄されます。そのため,Webサーバ側のコネクションタイムアウトの時間を,共通定義ファイルの「c4web.common.connection_pool.timeout」で設定した時間の倍以上を設定し,Webサーバ側のタイムアウトによってコネクションが切断されることのないようにしてください。例えば,共通定義ファイルの「c4web.common.connection_pool.timeout」の設定が1,800(秒)の場合は,Webサーバ側のコネクションタイムアウトの設定を3,600(秒)以上に設定してください。なお,Webサーバ側のコネクションタイムアウトの設定方法については,「7.4.2(2) コネクションのタイムアウト」を参照してください。