ここでは,RPC形態の場合,EJBを利用している場合,およびメッセージング形態の場合に分けて,バージョン06-70からのSOAPアプリケーションの移行手順を説明します。
RPC形態では,WSDL定義から生成されるスタブ,サービスのスケルトン,およびサービスデプロイ定義ファイルを修正する必要があります。
ここでは,SOAPアプリケーションを新規開発した場合と,既存のJavaクラスを利用して開発した場合に分けて移行手順を説明します。
EJBを利用したSOAPアプリケーションを移行するには,WSDL定義から生成されるスタブを修正する必要があります。
ここでは,SOAPアプリケーションを既存のEJBを利用して開発した場合の移行手順について説明します。
移行手順
メッセージング形態の場合は,特に移行のための作業はありません。
ここでは,定義ファイルの設定内容を移行する手順について説明します。動作定義ファイルの詳細については,「10. 動作定義ファイルおよび実行時オプションの設定項目」を参照してください。
表A-5 共通定義ファイル(c4webcom.cfg)の変更点
項番 | キー名称 | 修正内容 |
---|---|---|
1 | c4web.logger.default_log_file_num | 項番6「c4web.logger.log_file_num」で設定するため削除します。 |
2 | c4web.logger.default_log_file_size | 項番7「c4web.logger.log_file_size」で設定するため削除します。 |
3 | c4web.logger.log_level | キーを追加し,クライアント定義ファイル,またはサーバ定義ファイルの値を指定します(クライアント,サーバ共通の値になります)。 |
4 | c4web.logger.aplog_level | キーを追加し,クライアント定義ファイル,またはサーバ定義ファイルの値を指定します(クライアント,サーバ共通の値になります)。 |
5 | c4web.logger.aplog_error_record | キーを追加し,クライアント定義ファイル,またはサーバ定義ファイルの値を指定します(クライアント,サーバ共通の値になります)。 |
6 | c4web.logger.log_file_num | キーを追加し,クライアント定義ファイル,またはサーバ定義ファイルの値を指定します(クライアント,サーバ共通の値になります)。 |
7 | c4web.logger.log_file_size | キーを追加し,クライアント定義ファイル,またはサーバ定義ファイルの値を指定します(クライアント,サーバ共通の値になります)。 |
8 | c4web.logger.aplog_file_num | キーを追加し,クライアント定義ファイル,またはサーバ定義ファイルの値を指定します(クライアント,サーバ共通の値になります)。 |
9 | c4web.logger.aplog_file_size | キーを追加し,クライアント定義ファイル,またはサーバ定義ファイルの値を指定します(クライアント,サーバ共通の値になります)。 |
表A-6 サーバ定義ファイル(c4websv.cfg)の変更点
項番 | キー名称 | 修正内容 |
---|---|---|
1 | c4web.logger.<識別子>.log_level | 共通定義ファイル(c4webcom.cfg)へ移動したため削除します。 |
2 | c4web.logger.<識別子>.aplog_level | 共通定義ファイル(c4webcom.cfg)へ移動したため削除します。 |
3 | c4web.logger.<識別子>.aplog_error_record | 共通定義ファイル(c4webcom.cfg)へ移動したため削除します。 |
4 | c4web.logger.<識別子>.log_file_dir | 使用しないため削除します。 |
5 | c4web.logger.<識別子>.log_file_num | 共通定義ファイル(c4webcom.cfg)へ移動したため削除します。 |
6 | c4web.logger.<識別子>.log_file_size | 共通定義ファイル(c4webcom.cfg)へ移動したため削除します。 |
7 | c4web.logger.<識別子>.aplog_file_num | 共通定義ファイル(c4webcom.cfg)へ移動したため削除します。 |
8 | c4web.logger.<識別子>.aplog_file_size | 共通定義ファイル(c4webcom.cfg)へ移動したため削除します。 |
9 | c4web.application.<識別子>.socket_timeout | 項番11「c4web.application.< 識別子>.socket_read_timeout」で設定するため削除します。 |
10 | c4web.application.<識別子>.socket_write_timeout | キーを追加し,0~86,400の範囲で値を指定します。詳細は「10.2 サーバ定義ファイルの設定」を参照してください。 |
11 | c4web.application.<識別子>.socket_read_timeout | キーを追加し,「c4web.application.< 識別子>.socket_timeout」の値(ミリ秒単位)を秒単位にして指定します。 |
12 | c4web.application.<識別子>.socket_connect_timeout | キーを追加し,0~86,400の範囲で値を指定します。詳細は「10.2 サーバ定義ファイルの設定」を参照してください。 |
表A-7 クライアント定義ファイル(c4webcl.properties)の変更点
項番 | キー名称 | 修正内容 |
---|---|---|
1 | c4web.logger.log_level | 共通定義ファイル(c4webcom.cfg)へ移動したため削除します。 |
2 | c4web.logger.aplog_level | 共通定義ファイル(c4webcom.cfg)へ移動したため削除します。 |
3 | c4web.logger.aplog_error_record | 共通定義ファイル(c4webcom.cfg)へ移動したため削除します。 |
4 | c4web.logger.log_file_dir | 使用しないため削除します。 |
5 | c4web.logger.log_file_num | 共通定義ファイル(c4webcom.cfg)へ移動したため削除します。 |
6 | c4web.logger.log_file_size | 共通定義ファイル(c4webcom.cfg)へ移動したため削除します。 |
7 | c4web.logger.aplog_file_num | 共通定義ファイル(c4webcom.cfg)へ移動したため削除します。 |
8 | c4web.logger.aplog_file_size | 共通定義ファイル(c4webcom.cfg)へ移動したため削除します。 |
9 | c4web.application.socket_timeout | 項番11「c4web.application.socket_read_timeout」で設定するため削除します。 |
10 | c4web.application.socket_write_timeout | キーを追加し,0~86,400の範囲で値を指定します。詳細は「10.3 クライアント定義ファイルの設定」を参照してください。 |
11 | c4web.application.socket_read_timeout | キーを追加し,「c4web.application.socket_timeout」の値(ミリ秒単位)を秒単位にして指定します。 |
12 | c4web.application.socket_connect_timeout | キーを追加し,0~86,400の範囲で値を指定します。詳細は「10.3 クライアント定義ファイルの設定」を参照してください。 |
07-60から利用できるコネクションプーリングでは,コネクションのタイムアウトが発生すると,そのコネクションは切断および破棄されます。そのため,Webサーバ側のコネクションタイムアウトの時間を,共通定義ファイルの「c4web.common.connection_pool.timeout」で設定した時間の倍以上を設定し,Webサーバ側のタイムアウトによってコネクションが切断されることのないようにしてください。例えば,共通定義ファイルの「c4web.common.connection_pool.timeout」の設定が1,800(秒)の場合は,Webサーバ側のコネクションタイムアウトの設定を3,600(秒)以上に設定してください。なお,Webサーバ側のコネクションタイムアウトの設定方法については,「7.4.2(2) コネクションのタイムアウト」を参照してください。