16.4.3 継承されるインタフェース

共通メソッドを定義する三つの実体化できない(つまり抽象的な)IDLインタフェースが,IR内の多数のオブジェクト(表16-5参照)に継承されます。表16-6に,これらの広く継承されるインタフェースを示します。これらのインタフェースのほかのメソッドの詳細については,マニュアル「Borland Enterprise Server VisiBroker プログラマーズリファレンス」の「インタフェースリポジトリインタフェースとクラス」の記述を参照してください。

表16-6 多数のIRオブジェクトが継承するインタフェース

インタフェースインタフェースを継承する
オブジェクト
主要な照会メソッド
IRObjectRepositoryを含むすべてのIRオブジェクト
def_kind()
モジュールまたはインタフェースなどのIRオブジェクトの定義の種類を返します。
destroy()
IRオブジェクトをデストラクトします。
Containerモジュールまたはインタフェースのような,そのほかのIRオブジェクトを入れることができるIRオブジェクト
lookup()
入っているオブジェクトを名前で検索します。
contents()
Container内のオブジェクトをリスト表示します。
describe_contents()
Container内のオブジェクトを記述します。
Containedほかのオブジェクト,つまりContainerの中に入れることができるIRオブジェクト
name()
このオブジェクトの名前です。
defined_in()
オブジェクトを含むContainerです。
describe()
オブジェクトを記述します。
move()
オブジェクトをほかのコンテナに移します。