oadutil listコマンドは,OADに登録されたすべてのVisiBroker ORBオブジェクトインプリメンテーションを返します。各OADは,自分のインプリメンテーションリポジトリデータベースに登録情報を格納しています。
oadutil listコマンドの構文は次のとおりです。
oadutil list [options]
oadutil listコマンドには表15-2のコマンドライン引数を指定できます。
表15-2 oadutil listコマンドのオプション
オプション | 説明 |
---|---|
-i <interface_name> | 特定のIDLインタフェース名のオブジェクトについてのインプリメンテーション情報をリスト出力します。一度に指定できるオプションは,-i,-r,-s,-poaのうち一つだけです。
|
-r <repository_id> | 特定のリポジトリIDのインプリメンテーション情報をリスト出力します。リポジトリID指定の詳細については,「15.3 オブジェクト活性化デーモンユーティリティの使用」の「インタフェース名からリポジトリIDへの変換」を参照してください。一度に指定できるオプションは,-i,-r,-s,-poaのうち一つだけです。 |
-s <service name> | 特定のサービス名のインプリメンテーション情報をリスト出力します。一度に指定できるオプションは,-i,-r,-s,-poaのうち一つだけです。 |
-poa <poa_name> | 特定のPOA名に関するインプリメンテーション情報をリスト出力します。一度に指定できるオプションは,-i,-r,-s,-poaのうち一つだけです。 |
-o <object_name> | 特定のオブジェクト名に関するインプリメンテーション情報をリスト出力します。これは,インタフェースまたはリポジトリIDがコマンド文で指定された場合だけ使用できます。このオプションは,-s引数または-poa引数を使用した場合は適用できません。 |
-host <OAD host name> | 特定のリモートホストで実行中のOADに登録されたオブジェクトのインプリメンテーション情報をリスト出力します。 |
-verbose | バーボースモードをオンにして,メッセージがstdoutに出力されるようにします。 |
-version | このツールのバージョンを出力します。 |
-full | OADに登録されたすべてのインプリメンテーションの状態をリスト出力します。 |
コードサンプル15-1は,oadutil listコマンドの出力例を示しています。
prompt>oadutil list
oadutil list: located 1 record(s)
Implementation #1:
-------------------
repository_id = IDL:Bank/Account:1.0
object_name = Jack B. Quick
reference data =
path_name = vbj
activation_policy = SHARED_SERVER
args = (length=1)[Server; ]
env = NONE
oadutil listユーティリティは,OADに登録されたすべてのVisiBroker ORBオブジェクトインプリメンテーションをリスト出力できるようにします。各オブジェクトの情報の内容は,次のとおりです。
インタフェース名とオブジェクト名を指定したローカルリストリクエストの例を次に示します。
oadutil list -i Bank::AccountManager -o InpriseBank
ホストIPアドレスを指定したリモートリストリクエストの例を次に示します。
oadutil list -host 206.64.15.198