21.6.1 タイプドオブジェクトラッパーのコマンドライン引数

C++の場合
表21-3に,Client.CおよびServer.CでインプリメントされたBankアプリケーションのサンプルでタイプドオブジェクトラッパーを使用できるようにするためのコマンドライン引数を示します。

表21-3 タイプドオブジェクトラッパー制御用のコマンドライン引数

BankWrappersプロパティ説明
-BANKaccountCacheClnt <0|1>クライアントアプリケーション用のbalanceメソッドの結果をキャッシュするタイプドオブジェクトラッパーを使用できるようにするかどうかを指定します。
-BANKaccountCacheSrvr <0|1>サーバアプリケーション用のbalanceメソッドの結果をキャッシュするタイプドオブジェクトラッパーを使用できるようにするかどうかを指定します。
-BANKmanagerCacheClnt <0|1>クライアントアプリケーション用のopenメソッドの結果をキャッシュするタイプドオブジェクトラッパーを使用できるようにするかどうかを指定します。
-BANKmanagerCacheSrvr <0|1>サーバアプリケーション用のopenメソッドの結果をキャッシュするタイプドオブジェクトラッパーを使用できるようにするかどうかを指定します。
-BANKmanagerSecurityClnt <0|1>クライアントアプリケーション用のopenメソッドで渡される無許可のユーザを検出するタイプドオブジェクトラッパーを使用できるようにするかどうかを指定します。
-BANKmanagerSecuritySrvr <0|1>サーバアプリケーション用のopenメソッドで渡される無許可のユーザを検出するタイプドオブジェクトラッパーを使用できるようにするかどうかを指定します。
Javaの場合
タイプドオブジェクトラッパーは,コマンドラインに次のように指定することによって使用できます。
  1. -Dvbroker.orb.dynamicLibs=BankWrappers.Init
  2. 表21-4にあるプロパティを一つまたは複数指定する

    表21-4 BankWrappersを使用可能または使用不可能にするコマンドラインプロパティ

    BankWrappersプロパティ説明
    -DCachingAccount [=<client|server>]クライアントまたはサーバ用のbalanceメソッドの結果をキャッシュするタイプドオブジェクトラッパーをインストールします。サブプロパティに値を指定しないと,クライアントオブジェクトラッパーとサーバオブジェクトラッパーの両方がインストールされます。
    -DCachingAccountManager [=<client|server>]クライアントまたはサーバ用のopenメソッドの結果をキャッシュするタイプドオブジェクトラッパーをインストールします。サブプロパティに値を指定しないと,クライアントオブジェクトラッパーとサーバオブジェクトラッパーの両方がインストールされます。
    -DSecureAccountManager [=<client|server>]クライアントまたはサーバ用のopenメソッドで渡された無許可のユーザを検出するタイプドオブジェクトラッパーをインストールします。サブプロパティに値を指定しないと,クライアントオブジェクトラッパーとサーバオブジェクトラッパーの両方がインストールされます。