ユーザプログラム中にコードを記述して高速パース機能を使用する場合の,ユーザが実施する作業の流れを次に示します。なお,ユーザプログラムを変更しないで高速パース機能を使用する方法については,「3.3.12 高速化定義ファイルを使用した高速パース」を参照してください。
図3-3 高速パース機能を使用するための作業の流れ
![[図データ]](figure/zu030040.gif)
各作業について説明します。
- 事前解析用XML文書の作成
解析対象のXML文書の構造的な特徴を考慮して,事前解析用XML文書を作成します。事前解析用XML文書を作成するための指針については,「3.3.3 事前解析用XML文書の作成」を参照してください。
- 解析結果オブジェクトの生成
事前解析用XML文書を解析して,解析結果オブジェクトを生成します。解析結果オブジェクトの生成方法については,「3.3.4 解析結果オブジェクトの生成」を参照してください。
- 解析結果オブジェクトの設定
解析結果オブジェクトをCosminexus XML ProcessorのXMLパーサに設定します。解析結果オブジェクトの設定方法については,「3.3.5 解析結果オブジェクトの設定」を参照してください。
- XML文書の解析
解析結果オブジェクトを設定したXMLパーサのparseメソッドで,XML文書を解析します。高速パース機能の対象となるparseメソッドについては,「3.3.6 XML文書の解析」を参照してください。
- 事前解析用XML文書のチューニング
必要に応じて,事前解析用XML文書のチューニングを行います。チューニング情報を調査して事前解析用XML文書を最適化することで,解析速度をさらに向上できます。事前解析用XML文書のチューニング方法については,「3.3.9 事前解析用XML文書のチューニング」を参照してください。
なお,高速パース機能を使用するためにユーザプログラムに記述するコード例については,「3.3.8 高速パース機能を使用するためのコード例」を参照してください。