DOMパーサ,およびSAXパーサ共通の動作の差異を表A-1に示します。
表A-1 DOMパーサ,およびSAXパーサ共通の動作の差異
項番 | 動作の差異 |
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1 | パーサがInputSourceオブジェクトを使用してバイトストリームを読み込むとき,06-00ではXML仕様のアルゴリズムを用いて文字エンコーディングを自動検出しますが,07-00以降ではsetEncodingメソッドで指定されたエンコーディングを優先します。 |
2 | 「EUCで保存されているがXML宣言にencoding指定が存在しないXML文書」など,エンコーディングが不正な状態で解析したとき,06-00ではIOException例外が発生しますが,07-00以降ではSAXException例外が発生します。 |
3 | parseメソッドの引数uriまたは引数systemIdに空文字列を指定したとき,06-00ではIOException例外が発生しますが,07-00以降ではSAXException例外が発生します。 |
4 | XML文書のDOCTYPE宣言のシステム識別子に空文字列を指定したとき,06-00ではIOException例外が発生しますが,07-00以降ではSAXException例外が発生します。 |
5 | DTDでEMPTYと宣言した要素の内容がコメントだけのとき,06-00では妥当性検証時にエラーになりませんが,07-00以降ではエラーになります。 |