6.1 JAXP1.3機能の共通の注意事項

JAXP1.3機能の共通の注意事項を表6-1に示します。

表6-1 JAXP1.3機能の共通の注意事項

項番注意事項
1JAXP1.3仕様書で,引数にnullを指定したときの動作が規定されていないメソッドがあります。このようなメソッドの引数にnullを指定した場合,NullPointerException例外が発生するなど,動作結果が未定義ですので注意してください。
2JAXP1.3仕様書が規定するメソッドで例外が発生したとき,例外オブジェクトにgetMessageメソッドを適用することで,多くの場合は詳細メッセージが得られます。ただし,詳細メッセージが必ず得られることを保証するものではありません。したがって,アプリケーションでは,詳細メッセージの内容に依存した例外処理をしないで,例外の種別に応じて適切な処理をしてください。例えば,DOMException例外の場合は,codeフィールドでエラーの詳細要因を判定してください。
3DocumentBuilderクラスのparse(String uri)メソッドやSAXParserクラスのparse(String uri, ...)メソッドなどの引数に指定するURIは,正しい形式で指定してください。URIとして不正な文字列を指定すると,IllegalArgumentExceptionなどのRuntimeException例外が発生する場合があります。
4DocumentBuilderクラスのparse(File f)メソッドやSAXParserクラスのparse(File f, ...)メソッドなどの引数に指定するFileオブジェクトは,引数に「%」「#」「?」を含まないFileコンストラクタで生成してください。引数にこれらの文字が含まれるFileコンストラクタで生成されたFileオブジェクトを指定すると,次に示す現象が発生する場合があります。
  • IllegalArgumentExceptionなどのRuntimeException例外が発生する
  • SAXException例外が発生する
  • XMLパーサの動作が不正になる