3.3.15 高速化定義ファイルの設定

高速化定義ファイルを使用するには,Cosminexus XML Processorが規定するシステムプロパティを設定する必要があります。

高速化定義ファイルを使用するためのシステムプロパティ,およびエラー発生時の動作について説明します。

<この項の構成>
(1) 高速化定義ファイルを使用するためのシステムプロパティ
(2) エラー発生時の動作

(1) 高速化定義ファイルを使用するためのシステムプロパティ

システムプロパティ名
com.cosminexus.jaxp.preparsedxml.config
高速化定義ファイルを示す絶対パスを指定します。絶対パスを指定する際の注意事項については,「6.17.6 絶対パスの指定方法に関する注意事項」を参照してください。
値が設定されていない場合は,高速化定義ファイルを使用しません。

なお,このシステムプロパティは,システムで最初に事前解析を実行する際に1度だけ参照されます。このため,事前解析が1度でも実行されたあとにこのシステムプロパティを変更したり,このシステムプロパティに設定されている高速化定義ファイルを更新したりしても,効果はありません。

(2) エラー発生時の動作

(1)のシステムプロパティに設定した高速化定義ファイルについて入出力エラーが発生した場合は,事前解析の実行タイミングによって次のように動作します。

J2EEサーバまたはWebコンテナサーバの起動時に事前解析を行う場合
標準エラー出力ストリームにエラーメッセージが出力されて,サーバの起動が中止されます。
高速パースの対象となる各XML文書の初回解析時に事前解析を行う場合
IOException例外が発生します。

事前解析の実行タイミングについては,「3.3.16 事前解析の実行タイミングの設定」を参照してください。