高速化定義ファイルを使用して高速パース機能を使用する場合の,ユーザが実施する作業の流れを次に示します。
図3-18 高速化定義ファイルを使用して高速パース機能を使用するための作業の流れ
![[図データ]](figure/zu030240.gif)
各作業について説明します。
- 事前解析用XML文書の作成
解析対象のXML文書の構造的な特徴を考慮して,事前解析用XML文書を作成します。これは,通常の高速パースの場合と共通の手順です。事前解析用XML文書を作成するための指針については,「3.3.3 事前解析用XML文書の作成」を参照してください。
- 高速化定義ファイルの作成
高速パース機能の対象となるXML文書と事前解析用XML文書の対応を定義した高速化定義ファイルを作成します。高速化定義ファイルの作成方法については,「3.3.14 高速化定義ファイルの作成」を参照してください。
- 高速化定義ファイルの設定
高速化定義ファイルをCosminexus XML Processorが規定するシステムプロパティに設定します。高速化定義ファイルの設定方法については,「3.3.15 高速化定義ファイルの設定」を参照してください。
- 事前解析の実行タイミングの設定
事前解析用XML文書を解析するタイミングをCosminexusのシステムプロパティで設定します。事前解析の実行タイミングの設定については,「3.3.16 事前解析の実行タイミングの設定」を参照してください。
- XML文書の解析
XML文書を解析します。高速化定義ファイルを使用した高速パース機能の対象となるparseメソッドについては,「3.3.17 XML文書の解析(高速化定義ファイルを使用する場合)」を参照してください。
- 事前解析用XML文書のチューニング
必要に応じて,事前解析用XML文書のチューニングを行います。チューニング情報を調査して事前解析用XML文書を最適化することで,解析速度をさらに向上できます。高速化定義ファイルを使用する場合の,事前解析用XML文書のチューニング方法は,通常の高速パースの場合と同じです。詳細は,「3.3.9 事前解析用XML文書のチューニング」を参照してください。