3.4.1 RDエリアの追加の流れ
(1) 組み込みDBプロンプトの起動
Windowsの[スタート]メニューから[Cosminexus]-[Application Development Plug-in]-[組み込みDBプロンプト]から,組み込みDBプロンプトを起動します。
(2) RDエリア用ファイル領域の初期化
RDエリア用ファイル領域は,次のコマンドを組み込みDBプロンプトに入力することで初期化します。
pdfmkfs -k DB -n 物理ファイルサイズ -l 物理ファイル内に含む最大論理ファイル数
-e 論理ファイルの最大容量拡張回数 物理ファイル絶対パス |
組み込みデータベースでは一つの物理ファイル内を複数の論理ファイルに分けて管理しています。ここでは,物理ファイルと論理ファイルの各種パラメタを指定します。
- -n 物理ファイルサイズ
ファイルサイズをMB単位で記述します。1~2047の符号なし整数を指定します。
- -l 物理ファイル内に含む最大論理ファイル数
一つの物理ファイル内に作成できる論理ファイルの個数の上限値を指定します。1~4096の符号なし整数を指定します。
- -e 論理ファイルの最大容量拡張回数
論理ファイルの容量拡張回数の上限値を指定します。0~60000の符号なし整数を指定します。デフォルト値は0です。
組み込みデータベースでは指定した回数に従って,論理ファイルの容量を必要に応じて増分していきます。なお,1個の論理ファイルの拡張回数は最大23回です。最大論理ファイル数×23以上の値を指定した場合は指定を無効とし,最大論理ファイル数×23が仮定されます。
- 物理ファイル絶対パス
物理ファイルを絶対パスで指定します。
(3) RDエリアの追加
RDエリアは,次のコマンドを組み込みDBプロンプトに入力することで追加します。
パラメタファイルには次の内容を記載します。なお,RDエリアはセグメントで管理されています。1セグメントは8,192バイトです。
create rdarea "RDエリア名"
for LOB used by PUBLIC
extension use 増分セグメント数 segments
file name "物理ファイル絶対パス¥論理ファイル名"
initial 初期セグメント数 segments; |
- RDエリア名
RDエリアの名称を1~30文字の識別子で指定します。RDエリアを指定したテーブルを作成するときに,create tableステートメントのパラメタとして指定する名称を指定します。
- 増分セグメント数
このパラメタでは1回の容量拡張で増加させるセグメント数を指定します。1~64000の符号なし整数を指定します。
RDエリアの容量が不足した場合,物理ファイル内に空きがあれば,自動的にRDエリアを拡張できます(容量拡張は,pdfmkfsの-eオプションで指定した回数以上は実施できません)。
- 物理ファイル絶対パス¥論理ファイル名
RDエリアに対して割り当てる,物理ファイルの絶対パスと論理ファイルの名称を131文字以内で指定します。物理ファイルの絶対パスは,pdfmkfsで指定した値と一致させてください。論理ファイル名は,物理ファイル内で一意な文字列を指定してください。
- 初期セグメント数
あらかじめ確保しておくセグメント数を指定します。符号なし整数を指定します。
(4) RDエリアを指定したテーブル作成
追加したRDエリアを指定してテーブルを作成します。テーブルの作成方法については,マニュアル「HiRDB SQLリファレンス」を参照してください。