同じJ2EEサーバ上にあるJ2EEアプリケーションを呼び出すWebアプリケーションを作成します。このとき,呼び出し先のJ2EEアプリケーションのRMI-IIOPインタフェースをWebプロジェクトに取得する必要があります。
RMI-IIOPインタフェースの取得からJ2EEアプリケーションの実行までの仕組みを次の図に示します。
図6-1 WebプロジェクトでRMI-IIOPインタフェースを使用するときの仕組み
![[図データ]](figure/zu070900.gif)
実行の流れを次に示します。
- RMI-IIOPインタフェースとRMI-IIOPスタブの取得
RMI-IIOPインタフェースおよびRMI-IIOPスタブをWebプロジェクトに取得します。取得先に,次のフォルダを指定します。
<Webプロジェクトのルート>¥<Webルート・フォルダ>¥WEB-INF¥lib
- 参考
- RMI-IIOPインタフェースをWebプロジェクトに取得する手順は次のとおりです。
- [Cosminexus Server Plug-in]パースペクティブの[サーバー・エクスプローラー]ビューで,RMI-IIOPインタフェースのエクスポート対象のJ2EEアプリケーションを選択します。
- コンテキストメニューから[Cosminexus RMI-IIOPインタフェースのエクスポート]を選択します。
[エクスポート]ダイアログが表示されます。
![[図データ]](figure/zu071300.gif)
- [エクスポート]ダイアログで,[エクスポート先]の[フォルダー]にチェックして,[参照]ボタンをクリックします。
[フォルダの参照]ダイアログが表示されます。エクスポート先のフォルダを指定してください。ここでは,「lib」フォルダを指定します。
<Webプロジェクトのルート>¥<Webルート・フォルダ>¥WEB-INF¥lib
![[図データ]](figure/zu071400.gif)
- [エクスポート]ダイアログの[終了]ボタンをクリックします。
[エクスポート]ダイアログが閉じて,RMI-IIOPインタフェースが取得されます。
- ビルドパスの設定
取得したRMI-IIOPインタフェースに,自動でビルドパスが設定されます。ビルドパスが設定されると,Webプロジェクトの開発でEnterprise Beanのクラスを参照できます。
- 注意
- MyEclipseの設定によって,自動でビルドパスを設定する機能が無効になる場合があります。RMI-IIOPインタフェースを取得する前に,ビルドパスを自動で設定する機能が有効になっていることを次の手順で確認してください。
- Eclipseのメニューから[ウィンドウ]-[設定]を選択します。
[設定]ダイアログが表示されます。
- [設定]ダイアログの左ペインで[MyEclipse]-[Javaエンタープライズ・プロジェクト]-[Webプロジェクト]を選択します。
[Webプロジェクト]ページが表示されます。
![[図データ]](figure/zu071000.gif)
- [Webプロジェクト]ページの[ビルド・パス]タブを選択します。
[WEB-INF/lib/[*.jar|*.zip]をWebプロジェクトのビルドパスに自動で追加しますか?]が[はい]にチェックされていることを確認します。
![[図データ]](figure/zu071100.gif)
- [OK]ボタンをクリックする。
[設定]ダイアログが閉じます。
- なお,RMI-IIOPインタフェースおよびRMI-IIOPスタブを<Webプロジェクトのルート>¥<Webルート・フォルダ>¥WEB-INF¥lib以外のフォルダに取得しないでください。
- デプロイ
RMI-IIOPインタフェースおよびRMI-IIOPスタブを取得したWebプロジェクトが含まれるエンタープライズアプリケーションプロジェクトをJ2EEサーバにデプロイします。
- J2EEアプリケーションBの実行
Webブラウザを起動して,J2EEアプリケーションBを実行します。
- J2EEアプリケーションAの実行
J2EEアプリケーションBのWebアプリケーションによって,J2EEアプリケーションAのEnterprise Beanが実行されます。J2EEアプリケーションAのEnterprise Beanを実行するために,RMI-IIOPインタフェースおよびRMI-IIOPスタブが参照されます。