同じJ2EEサーバ上にあるJ2EEアプリケーションを呼び出すEnterprise Beanを作成します。このとき,呼び出し先のJ2EEアプリケーションのRMI-IIOPインタフェースを,呼び出し元となるEJBプロジェクトをモジュールプロジェクトに含むエンタープライズアプリケーションプロジェクトに取得する必要があります。
RMI-IIOPインタフェースの取得からJ2EEアプリケーションの実行までの仕組みを次の図に示します。
図6-2 EJBプロジェクトでRMI-IIOPインタフェースを使用するときの仕組み
![[図データ]](figure/zu071200.gif)
実行の流れを次に示します。
- RMI-IIOPインタフェースとRMI-IIOPスタブの取得
RMI-IIOPインタフェースおよびRMI-IIOPスタブをエンタープライズアプリケーションプロジェクトに取得します。取得先は,エンタープライズアプリケーションプロジェクトのルートを指定します。
RMI-IIOPインタフェースの取得方法については,「6.5.1 Webアプリケーションから呼び出す場合」を参照してください。
- ビルドパスの設定
取得したRMI-IIOPインタフェースに,手動でビルドパスを設定します。ビルドパスを設定すると,EJBプロジェクトの開発でEnterprise Beanのクラスを参照できます。
- 参考
- EJBプロジェクトから,エンタープライズアプリケーションプロジェクトに取得したRMI-IIOPインタフェースへビルドパスを設定する手順は,次のとおりです。
- [MyEclipse Java エンタープライズ開発]パースペクティブの[パッケージ・エクスプローラー]ビューでEJBプロジェクトを選択して,コンテキストメニューから[ビルド・パス]-[外部アーカイブの追加]を選択します。
[JARの選択]ダイアログが表示されます。
- [JARの選択]ダイアログで,RMI-IIOPインタフェースを取得したエンタープライズアプリケーションプロジェクトを選択して,[開く]ボタンをクリックします。
選択したエンタープライズアプリケーションプロジェクトの中身が表示されます。
- 「<整数の連番>.jar」および「stubs.jar」を選択して,[開く]ボタンをクリックします。
手順1で選択したEJBプロジェクトから「<整数の連番>.jar」および「stubs.jar」へのビルドパスが設定されます。
- デプロイ
RMI-IIOPインタフェースおよびRMI-IIOPスタブを取得したエンタープライズアプリケーションプロジェクトをJ2EEサーバにデプロイします。
- J2EEアプリケーションBの実行
Webブラウザを起動して,J2EEアプリケーションBを実行します。
- J2EEアプリケーションAの実行
J2EEアプリケーションBのEnterprise Beanによって,J2EEアプリケーションAのEnterprise Beanが実行されます。J2EEアプリケーションAのEnterprise Beanを実行するために,RMI-IIOPインタフェースおよびRMI-IIOPスタブが参照されます。