10.1 JSPファイルの事前コンパイル

J2EEアプリケーションをデプロイおよび実行する前に,Webアプリケーションに含まれるJSPファイルをコンパイルできます。この機能をJSP事前コンパイル機能といいます。JSPファイルを事前にコンパイルしておくことで,JSPファイルに対する初回リクエスト時のレスポンスタイムを短縮できます。

JSP事前コンパイルは次に示す方法で実行できます。

cjjspcコマンドを使用して実行する
cjjspcコマンドを使用して任意のタイミングでコンパイルします。事前コンパイルの対象は,Webアプリケーションに含まれるすべてのJSPファイル,または個々のJSPファイルです。
また,MyEclipseでJ2EEアプリケーションを開発する場合も,cjjspcコマンドを使用してJSP事前コンパイルを実行できます。ただし,JSP事前コンパイルを実行した場合は,JSP事前コンパイルで出力されたJavaソースファイルをMyEclipseのワークスペースに反映する必要があります。MyEclipseでJ2EEアプリケーションを開発する場合のJSP事前コンパイルについては,「10.1.12 MyEclipseでJ2EEアプリケーションを開発する場合」を参照してください。
J2EEアプリケーション開始時に実行する
J2EEアプリケーション開始コマンド(cjstartapp)に,-jspcオプションを指定してコンパイルします。事前コンパイル対象は,Webアプリケーションに含まれるすべてのJSPファイルです。

このマニュアルでは,上記二つの方法のうちcjjspcコマンドを使用して実行する方法について説明します。

J2EEアプリケーション開始時にJSPファイルの事前コンパイルを実行する方法については,マニュアル「Cosminexus システム運用ガイド」を参照してください。

<この節の構成>
10.1.1 JSP事前コンパイル機能の前提条件
10.1.2 JSP事前コンパイルの対象ファイルと出力ファイル
10.1.3 cjjspcコマンドを使用したJSPの事前コンパイル
10.1.4 コンパイル不要なJSPファイルの指定
10.1.5 実行結果リストファイルの出力
10.1.6 Javaソースファイルの保存
10.1.7 JSPコンパイル時のJava言語仕様のバージョン指定
10.1.8 JSPワークディレクトリ名の変更
10.1.9 JavaVM起動オプションの変更
10.1.10 コマンド実行時のログの出力
10.1.11 JSPファイルの文字エンコーディングの指定
10.1.12 MyEclipseでJ2EEアプリケーションを開発する場合