6.5.2 Enterprise Beanから呼び出す場合

同じJ2EEサーバ上にあるJ2EEアプリケーションを呼び出すEnterprise Beanを作成します。このとき,呼び出し先のJ2EEアプリケーションのRMI-IIOPインタフェースを,呼び出し元となるEJBプロジェクトをモジュールプロジェクトに含むエンタープライズアプリケーションプロジェクトに取得する必要があります。

RMI-IIOPインタフェースの取得からJ2EEアプリケーションの実行までの仕組みを次の図に示します。

図6-2 EJBプロジェクトでRMI-IIOPインタフェースを使用するときの仕組み

[図データ]

実行の流れを次に示します。

  1. RMI-IIOPインタフェースとRMI-IIOPスタブの取得
    RMI-IIOPインタフェースおよびRMI-IIOPスタブをエンタープライズアプリケーションプロジェクトに取得します。取得先は,エンタープライズアプリケーションプロジェクトのルートを指定します。
    RMI-IIOPインタフェースの取得方法については,「6.5.1 Webアプリケーションから呼び出す場合」を参照してください。
  2. ビルドパスの設定
    取得したRMI-IIOPインタフェースに,手動でビルドパスを設定します。ビルドパスを設定すると,EJBプロジェクトの開発でEnterprise Beanのクラスを参照できます。
    参考
    EJBプロジェクトから,エンタープライズアプリケーションプロジェクトに取得したRMI-IIOPインタフェースへビルドパスを設定する手順は,次のとおりです。
    1. [MyEclipse Java エンタープライズ開発]パースペクティブの[パッケージ・エクスプローラー]ビューでEJBプロジェクトを選択して,コンテキストメニューから[ビルド・パス]-[外部アーカイブの追加]を選択します。
      [JARの選択]ダイアログが表示されます。
    2. [JARの選択]ダイアログで,RMI-IIOPインタフェースを取得したエンタープライズアプリケーションプロジェクトを選択して,[開く]ボタンをクリックします。
      選択したエンタープライズアプリケーションプロジェクトの中身が表示されます。
    3. 「<整数の連番>.jar」および「stubs.jar」を選択して,[開く]ボタンをクリックします。
      手順1で選択したEJBプロジェクトから「<整数の連番>.jar」および「stubs.jar」へのビルドパスが設定されます。
  3. デプロイ
    RMI-IIOPインタフェースおよびRMI-IIOPスタブを取得したエンタープライズアプリケーションプロジェクトをJ2EEサーバにデプロイします。
  4. J2EEアプリケーションBの実行
    Webブラウザを起動して,J2EEアプリケーションBを実行します。
  5. J2EEアプリケーションAの実行
    J2EEアプリケーションBのEnterprise Beanによって,J2EEアプリケーションAのEnterprise Beanが実行されます。J2EEアプリケーションAのEnterprise Beanを実行するために,RMI-IIOPインタフェースおよびRMI-IIOPスタブが参照されます。