9.3.1 Eclipseを使用しないJ2EEアプリケーションの開発の概要

Eclipseを使用しないJ2EEアプリケーションの開発環境,およびJ2EEアプリケーション開発の流れを説明します。

<この項の構成>
(1) Eclipseを使用しない場合の開発環境
(2) J2EEアプリケーション開発の流れ(Eclipseを使用しない場合)

(1) Eclipseを使用しない場合の開発環境

Cosminexusシステムで動作するJ2EEアプリケーションは,Eclipseを使用しないで開発することもできます。Eclipseを使用しないでJ2EEアプリケーションを開発するときに必要な環境を,次の表に示します。

表9-2 J2EEアプリケーションの開発環境(Eclipseを使用しない場合)

項番分類プログラム名称/構成ソフトウェア名称
1OS次に示すOSに対応しています。
Windowsの場合
  • Windows Server 2003
  • Windows XP
  • Windows Vista
UNIXの場合
  • AIX
  • HP-UX
  • Linux
  • Solaris
2JDKCosminexus Developer's Kit for Java
3J2EEアプリケーション開発環境Cosminexus Component Container

(2) J2EEアプリケーション開発の流れ(Eclipseを使用しない場合)

Eclipseを使用しない場合のJ2EEアプリケーション開発の流れは,J2EEアプリケーションの形式によって異なります。J2EEアプリケーションの形式ごとに開発の流れを説明します。

なお,J2EEアプリケーションからほかのJ2EEアプリケーションに含まれるEnterprise Beanや,ほかのサーバ上で動作するEnterprise Beanを呼び出す場合には,「9.3.6 RMI-IIOPスタブの用意」も参照してください。

●展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーション開発の流れ

展開ディレクトリ形式の場合のJ2EEアプリケーション開発の流れを次の図に示します。

図9-1 展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーション開発の流れ(Eclipseを使用しない場合)

[図データ]

  1. アプリケーションディレクトリの作成
    展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーションを開発する場合,決められたディレクトリ構成を準備する必要があります。展開ディレクトリ形式のアプリケーションディレクトリを作成します。
  2. プログラムの作成
    任意のエディタを使用して,プログラムを作成します。
  3. プログラムのコンパイル
    javacコマンドを使用して,プログラムをコンパイルします。
  4. 実行環境への配布
    作成したプログラムを実行環境へ配布します。
●アーカイブ形式のJ2EEアプリケーション開発の流れ

アーカイブ形式の場合のJ2EEアプリケーション開発の流れを次の図に示します。

図9-2 アーカイブ形式のJ2EEアプリケーション開発の流れ(Eclipseを使用しない場合)

[図データ]

  1. プログラムの作成
    任意のエディタを使用して,プログラムを作成します。
  2. プログラムのコンパイル
    javacコマンドを使用して,プログラムをコンパイルします。
  3. アーカイブの作成
    jarコマンドを使用して,WARファイル,EJB-JARファイル,EARファイルを作成します。
  4. 実行環境への配布
    作成したプログラムを実行環境へ配布します。