Developer Standardでは,同一J2EEサーバ上にWebアプリケーションとEnterprise Beanを配置する構成で使用します。
Developer Standardが提供するテスト用実行環境の構成を次に示します。
図C-1 Developer Standardが提供するテスト用実行環境の構成
![[図データ]](figure/zu0b0100.gif)
Developer Standardでは,サーバ管理コマンドとJ2EEサーバ間の通信にRMIレジストリを使用します。
また,J2EEアプリケーションの実行機能では,次の制限があります。
- JNDIの検索やEnterprise Beanに対するリクエストを送信できる範囲は,同じJ2EEサーバ内に制限されます。
- ラウンドロビン検索機能,CTM連携機能,セッションフェイルオーバ機能などプロセス間通信を前提とした機能は使用できません。
- グローバルトランザクションは使用できません。
なお,サーバ管理コマンドが使用するRMIレジストリのポート番号を変更する場合,次のどちらかの方法で指定します。
- サーバ管理コマンドの-nameserverオプションの指定
サーバ管理コマンド実行時に,-nameserverオプションを指定することで,RMIレジストリのポート番号を指定します。オプションの指定形式を示します。
-nameserver rmi://localhost:<RMIレジストリのポート番号>
-nameserverオプションを指定しない場合は,デフォルト値の23152が使用されます。ただし,ユーザ定義ファイル(usrconf.properties)にRMIレジストリのポート番号を定義している場合は,その値が使用されます。
- ユーザ定義ファイル(usrconf.properties)の定義の追加
ユーザ定義ファイル(usrconf.properties)に,RMIレジストリのポート番号の定義を追加します。ユーザ定義ファイルの格納先と指定するプロパティを示します。
- 格納先
- <Cosminexusインストールディレクトリ>¥CC¥admin¥usrconf¥usrconf.properties
- 指定するプロパティ
- ejbserver.rmi.naming.port
ポート番号は1~65535の範囲で指定します。デフォルト値は23152です。指定しない場合は,デフォルト値が使用されます。