付録B.1 インストール

J2EEアプリケーション開発環境で使用するプログラムをインストールします。プログラムのインストール順序を次に示します。

  1. Developerのインストール
    HITACHI総合インストーラを使用して,Developerをインストールします。インストール手順については,「2.2 Developerのインストール」を参照してください。
  2. Eclipseのインストール
    Eclipseのプログラムをダウンロードして,インストールします。Eclipseのインストール手順については,「(1) Eclipseのインストール」を参照してください。
  3. MyEclipseのインストール
    EclipseにMyEclipseを組み込みます。MyEclipseのインストール手順については,「(2) MyEclipseのインストール」を参照してください。
  4. プラグインの組み込み
    Developerが提供しているプラグインをEclipseに組み込みます。プラグインの組み込み手順については,「(4) プラグインの組み込み」を参照してください。

ここでは,EclipseとMyEclipseのインストール手順,およびプラグインの組み込み方法について説明します。また,プログラムのアンインストールについても説明します。アンインストールの順序については,「付録B.5 アンインストール」を参照してください。

<この項の構成>
(1) Eclipseのインストール
(2) MyEclipseのインストール
(3) MyEclipseの組み込み
(4) プラグインの組み込み

(1) Eclipseのインストール

ここでは,Eclipseのインストールについて説明します。なお,Cosminexusをアップグレードインストールした場合で,以前のバージョンで使用していたEclipseを引き続き使用するときの手順についても説明します。

(a) Eclipseインストールの手順

J2EEアプリケーションの開発,実行時に使用するEclipseをインストールします。インストール手順を次に示します。なお,EclipseのアーカイブファイルのURLについては,リリースノートを参照してください。

  1. Eclipseをインストールするためのディレクトリを作成します。
    Eclipseをインストールするディレクトリ,およびEclipseのインストールのために一時的に使用するディレクトリ(作業用ディレクトリ)を作成します。
  2. Eclipseのアーカイブファイルをダウンロードします。
    EclipseのダウンロードサイトからEclipseのアーカイブファイルをダウンロードします。
  3. Eclipseのアーカイブファイルを解凍します。
    ダウンロードしたEclipseのアーカイブファイルを1.で作成した作業用ディレクトリで解凍します。
  4. 解凍したEclipseのファイルをコピーします。
    3.で解凍したeclipseフォルダを1.で作成したEclipseのインストールディレクトリにコピーします。
  5. 作業用ディレクトリを削除します。
    次のコマンドを実行して,作業用ディレクトリを削除します。

    rd /s <作業用ディレクトリ>

(b) 旧バージョンで使用していたEclipseを引き続き使用する場合(Eclipse 3.2.2以上)

07-60で提供しているMyEclipseを使用する場合,Eclipse 3.2.2以上のバージョンのEclipseを使用します。

07-60をインストールしたあとに,旧バージョンのEclipseで使用していたEclipse3.2.2を引き続き使用する場合は,拡張ロケーションを削除してください。

拡張ロケーションの削除方法については,「付録B.5 アンインストール」を参照してください。

(c) 旧バージョンで使用していたEclipseを引き続き使用する場合(Eclipse 3.2.1以前)

旧バージョンで使用していたEclipse 3.2.1以前バージョンを引き続き使用したい場合は,EclipseからDeveloperをアンインストールする必要があります。使用していたCosminexusのバージョンに合わせて,次の操作を実施してください。

(2) MyEclipseのインストール

MyEclipseをインストールします。MyEclipseはDeveloperとは別の媒体で提供されています。なお,MyEclipseをインストールする前に,DeveloperおよびEclipseのインストールが完了していることを確認してください。また,Eclipseを実行している場合は,Eclipseを終了させてからMyEclipseをインストールしてください。

次に,MyEclipseのインストール準備と,Eclipseへの組み込み方法を説明します。

(a) MyEclipseのインストール準備

MyEclipseのインストールディレクトリを作成して,Cosminexusで提供するMyEclipseのファイルを解凍します。手順を説明します。

  1. ディレクトリを準備します。
    MyEclipseをインストールする前に,次のディレクトリを用意してください。
    • MyEclipseのインストールディレクトリ
      MyEclipseをインストールするディレクトリです。
    • 作業用ディレクトリ
      MyEclipseのインストールのために一時的に使用するディレクトリです。
  2. MyEclipse for Cosminexus.zipを解凍します。
    MyEclipse for Cosminexus.zipはMyEclipseのCD-ROMに格納されています。
    1.で作成した作業用ディレクトリで次のコマンドを実行し,MyEclipse for Cosminexus.zipを解凍します。

    "<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥jdk¥bin¥jar.exe" xvf "<CD-ROMドライブ>:¥MyEclipse for Cosminexus.zip"

    コマンドを実行すると,作業用ディレクトリ下にeclipseフォルダが作成されます。
  3. eclipseフォルダをコピーします。
    2.で作成されたeclipseフォルダを1.で作成したMyEclipseのインストールディレクトリにコピーします。コピーには,エクスプローラなどを使用します。
  4. 作業用ディレクトリを削除します。
    次のコマンドを実行して,作業用ディレクトリを削除します。

    rd /s <作業用ディレクトリ>

(3) MyEclipseの組み込み

MyEclipseをEclipseに組み込み,eclipse.iniを編集します。それぞれの手順を説明します。

(a) Eclipseへの組み込み

EclipseにMyEclipseを組み込みます。組み込みの手順を次に示します。

  1. Eclipseを起動します。
    次のコマンドを実行し,Eclipseを起動します。ここでは,必ず-vmオプションを指定して実行してください。

    <Eclipseのインストールディレクトリ>¥eclipse.exe -vm "<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥jdk¥bin¥javaw.exe"

  2. メニューから[ヘルプ]-[ソフトウェア更新]-[構成の管理]を選択します。
    [製品構成]ダイアログが表示されます。
  3. 左ペインのツリービューでルートノードを選択し,コンテキストメニューから[追加]-[拡張ロケーション]を選択します。

    [図データ]

    [フォルダの参照]ダイアログが表示されます。
  4. 次のフォルダを指定します。
    <MyEclipseのインストールディレクトリ>¥eclipse

    [図データ]

  5. [OK]ボタンをクリックします。
    [インストール/更新]ダイアログが表示されます。
  6. [いいえ]ボタンをクリックします。
    ここではワークベンチを再起動しないため,[いいえ]ボタンをクリックしてください。[インストール/更新]ダイアログに[変更を適用]ボタンがある場合も,[いいえ]ボタンをクリックしてください。
(b) eclipse.iniの編集

eclipse.iniを編集します。Eclipseを起動している場合は,Eclipseを終了してください。eclipse.iniの編集手順を次に示します。

  1. eclipse.iniを退避します。
    Eclipseのインストールディレクトリ直下にあるeclipse.iniを任意の場所に退避します。退避したeclipse.iniは,Cosminexusのアンインストール後,EclipseをMyEclipseインストール前の状態に戻すために使用します。
  2. Cosminexusで提供しているeclipse.iniをEclipseのインストールディレクトリ直下にコピーします。
    Cosminexusで提供しているeclipse.iniは次の場所に格納されています。

    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥ADP¥MyEclipse

  3. eclipse.iniを編集します。
    Cosminexusで提供しているeclipse.iniの内容を次に示します。下線部分をMyEclipseのインストールディレクトリに修正してください。

    -vm
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥jdk¥bin¥javaw.exe
    -product
    com.genuitec.myeclipse.product.ide
    -vmargs
    -Xms128M
    -Xmx512M
    -XX:PermSize=64M
    -XX:MaxPermSize=128M
    -Dosgi.splashLocation=C:¥Program Files¥MyEclipse¥eclipse¥MyEclipseSplash.bmp
    -Djava.endorsed.dirs=<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥jaxp¥lib

    注 改行コードは削除しないでください。


(c) MyEclipseのインストール確認

MyEclipseが正しくインストールされているか確認します。確認手順を次に示します。

  1. Eclipseを起動します。
    -cleanを指定してEclipseの起動コマンドを実行してください。

    <Eclipseのインストールディレクトリ>¥eclipse.exe -clean

    注 コマンドの引数に-cleanを指定しないと,Eclipseが強制的に再起動されることがあります。


  2. メニューから[ヘルプ]-[MyEclipse Enterprise Workbench について]を選択します。
    [MyEclipse Enterprise Workbench について]ダイアログが表示されることを確認してください。

    [図データ]

(4) プラグインの組み込み

Developerが提供しているプラグイン(CosminexusコネクタおよびServer Plug-in)をEclipseに組み込みます。なお,プラグインを組み込む前に,Developer,Eclipse,およびMyEclipseのインストールが完了していることを確認してください。

プラグインの組み込みについて説明します。

(a) Eclipseへのプラグインの組み込み

Eclipseへのプラグインの組み込み手順を次に示します。

  1. Eclipseを起動し,メニューから[ヘルプ]-[ソフトウェア更新]-[構成の管理]を選択します。
    [製品構成]ダイアログが表示されます。
  2. 左ペインのツリービューでルートノードを選択し,コンテキストメニューから[追加]-[拡張ロケーション]を選択します。

    [図データ]

    [フォルダの参照]ダイアログが表示されます。
  3. 次のフォルダを指定します。
    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥plugins¥eclipse

    [図データ]

  4. [OK]ボタンをクリックします。
    [インストール/更新]ダイアログが表示されます。
  5. [はい]ボタンをクリックします。
    [インストール/更新]ダイアログに[変更を適用]ボタンがある場合も,[はい]ボタンをクリックしてください。Eclipseが再起動されます。
(b) プラグインの組み込み確認

プラグインの組み込み後,Eclipseの再起動が完了したら,Eclipseにプラグインが組み込まれているかを確認します。Cosminexusコネクタの組み込み確認と,Server Plug-inの組み込み確認の手順をそれぞれ示します。

Cosminexusコネクタの組み込み確認

Cosminexusコネクタの組み込み確認の手順を説明します。

  1. メニューから[ウィンドウ]-[設定]を選択します。
    [設定]ダイアログが表示されます。
  2. 左ペインのツリービューから[MyEclipse]-[アプリケーション・サーバー]-[Cosminexus 7]を選択します。
    右ペインに[Cosminexus 7]ページが表示されることを確認してください。

    [図データ]

Server Plug-inの組み込み確認

Server Plug-inの組み込み確認の手順を説明します。

  1. メニューから[ウィンドウ]-[設定]を選択します。
    [設定]ダイアログが表示されます。
  2. 左ペインのツリービューから[Cosminexus Server Plug-in]を選択します。
    右ペインに[Cosminexus Server Plug-in]ページが表示されることを確認してください。

    [図データ]