2.3.3 標準セットアップ

標準セットアップでは,あらかじめ設定された値で環境をセットアップします。標準セットアップを実行するためには,次の条件を満たしている必要があります。

ここでは,標準セットアップを実行する場合の手順を説明します。

注意
Windowsセキュリティの重要な警告について
インスタントセットアップ機能の実行中に,[Windowsセキュリティの重要な警告]ダイアログが表示された場合は,直ちに[ブロックを解除する]ボタンをクリックする必要があります。
指定したアーカイブファイルについて
インスタントセットアップ機能で指定したアーカイブファイルは,削除または名称変更しないでください。
  1. スタートメニューから,[プログラム]-[Cosminexus]-[Application Development Plug-in]-[開発環境インスタントセットアップ]を選択します。
    インスタントセットアップ機能が起動して,[開発環境インスタントセットアップ]ダイアログ[操作の選択]ページが表示されます。

    [図データ]

  2. [セットアップ]を選択して,[次へ]ボタンをクリックします。
    [セットアップの種類の選択]ページが表示されます。

    [図データ]

  3. [標準]を選択して,[次へ]ボタンをクリックします。
    次のアーカイブファイルがアーカイブファイル格納用ディレクトリ(<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥ADP¥archives)に格納されていない場合は,[EclipseとMyEclipseのセットアップ]ページが表示されます。
    • Eclipse PlatformおよびEclipse Java Development Toolsのアーカイブファイル,またはEclipse SDKのアーカイブファイル
    • MyEclipseのアーカイブファイル
    上記のアーカイブファイルがアーカイブファイル格納用ディレクトリに格納されている場合は,[セットアップの確認]ページが表示されます。手順6.に進んでください。
  4. EclipseおよびMyEclipseのインストールディレクトリと,アーカイブファイルを設定します。

    [図データ]

    設定が必須な項目を次に示します。
    項目名設定値
    アーカイブファイルの指定Eclipse[参照]ボタンからEclipse SDKまたはEclipse Platformのアーカイブファイルを指定します。
    Java Development ToolsJava Development Toolsのアーカイブファイルを指定します。
    なお,Eclipse SDKを指定した場合は,指定しません。
    MyEclipseMyEclipseのアーカイブファイルを指定します。
    注※
    Eclipseのアーカイブファイルを指定すると,[プラグイン]列に項目名が表示されます。なお,各アーカイブファイルがすでに指定してあるアーカイブファイルと同じディレクトリに格納してある場合は,[アーカイブファイル]列も自動で設定されます。

    必要に応じて設定する項目を次に示します。
    項目名設定値
    EclipseのインストールディレクトリEclipseのインストールディレクトリを50文字以内で指定します。なお,文字列は全角,半角どちらでもかまいません。
    デフォルトの設定から変更したい場合は,[参照]ボタンをクリックして,[フォルダの参照]ダイアログから指定してください。
    MyEclipseのインストールディレクトリMyEclipseのインストールディレクトリを50文字以内で指定します。なお,文字列は全角,半角どちらでもかまいません。
    デフォルトの設定から変更したい場合は,[参照]ボタンをクリックして,[フォルダの参照]ダイアログから指定してください。
    アーカイブファイルの指定EclipseランゲージパックEclipseランゲージパックのアーカイブファイルを指定します。必要に応じて設定してください。
    なお,サンプルプログラム(Bank)を実行する場合は,必ず設定してください。
    Java Development ToolsランゲージパックJava Development Toolsランゲージパックのアーカイブファイルを指定します。必要に応じて設定してください。
    なお,サンプルプログラム(Bank)を実行する場合は,必ず設定してください。
    注※
    Eclipseのアーカイブファイルを指定すると,[プラグイン]列に項目名が表示されます。なお,各アーカイブファイルがすでに指定してあるアーカイブファイルと同じディレクトリに格納してある場合は,[アーカイブファイル]列も自動で設定されます。

    [アーカイブファイルの指定]テーブルで指定したアーカイブファイルは,削除またはリネームしないでください。
    すべての項目を指定した場合は,次の図のようになります。

    [図データ]

  5. [次へ]ボタンをクリックします。
    [セットアップの確認]ページが表示されます。
  6. 設定値を確認します。
    [セットアップの内容]エリアにセットアップされる内容が表示されるので,設定値を確認してください。標準セットアップで構築される環境の設定内容の詳細は,「2.3.2 セットアップする環境の設定内容」を参照してください。

    [図データ]

  7. [実行]ボタンをクリックします。
    [進行状況]ページが表示されます。
    セットアップが終了すると,[セットアップの完了]ページが表示されます。

    [図データ]

  8. [終了]ボタンをクリックします。
    [開発環境インスタントセットアップ]ダイアログが閉じます。
    [開発環境インスタントセットアップ]ダイアログ終了後にMyEclipseを起動させたい場合は,[ウィザードを終了後にMyEclipseを起動する]をチェックしてから,[終了]ボタンをクリックしてください。
    参考
    インスタントセットアップ機能の起動オプションの使用
    注意事項ダイアログで設定した[次回からこのダイアログを表示しない]の設定を取り消して起動したい場合は,起動オプション-resetdialogを指定して,インスタントセットアップ機能を起動します。
    次の起動オプションを指定して,実行してください。

    <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥ADP¥InstantSetup¥bin¥InstantSetup -resetdialog

    エラーが発生した場合の対処
    セットアップの実行中にエラーが発生した場合は,コンソールにエラーメッセージが表示されます。
    Eclipse,MyEclipse,Management Server,およびJ2EEサーバのセットアップ時にエラーが発生した場合は,次の表に示す付録またはマニュアルを参照して,対処してください。

    表2-4 エラーメッセージの参照先(Eclipse,MyEclipse,Management Server,J2EEサーバのセットアップ時)

    プリフィックス参照先
    KDALマニュアル「Cosminexus メッセージ 1 KAWS/KDAL/KDJE編」
    KDJE
    KEOSマニュアル「Cosminexus メッセージ 2 KEOS/KEUC/KFCB編」
    KEUC
    KFCB
    KFCTマニュアル「Cosminexus メッセージ 3 KFCT/KFDB/KFDJ編」
    KFDB
    KFDJ
    KEDT付録I インスタントセットアップ機能実行時のエラーメッセージ一覧
    組み込みデータベースのセットアップ時にエラーが発生した場合は,マニュアル「HiRDB メッセージ」を参照してください。
    エラーの対処が終わったら,アンセットアップを実行して,再度セットアップしてください。アンセットアップの手順については,「2.7 インスタントセットアップ機能で構築した環境のアンセットアップ」を参照してください。
    セットアップ後の各サーバの状態
    インスタントセットアップ機能を使用してセットアップすると,各サーバは次の状態になります。

    表2-5 セットアップ後の各サーバの状態

    サーバ名状態
    運用管理エージェント
    Management Server
    J2EE サーバ×
    パフォーマンストレーサ
    組み込みデータベース
    (凡例)
    ○:開始 ×:停止

    MyEclipseの起動方法
    セットアップが終了したあとに手動でMyEclipseを起動する場合は,起動オプション-cleanを指定して,MyEclipseを起動してください。

    <Eclipseのインストールディレクトリ>¥eclipse¥eclipse.exe -clean