7.9 Server Plug-inから起動したJ2EEサーバでのデバッグ

MyEclipseでは,Server Plug-inまたはサーバ管理コマンドを使って,デバッグ起動しているJ2EEサーバにあるJ2EEアプリケーションをデバッグできます。

ここでは,Server Plug-inまたはサーバ管理コマンドを使用したJ2EEサーバのデバッグ起動からMyEclipseを使用したデバッグまでの手順を説明します。

<この節の構成>
(1) J2EEサーバのデバッグ起動
(2) プロジェクトのデバッグの設定
(3) デバッグの実行

(1) J2EEサーバのデバッグ起動

Server Plug-inまたはサーバ管理コマンドを使用してJ2EEサーバをデバッグ起動します。

  1. <Cosminexus インストールディレクトリ>¥CC¥server¥usrconf¥ejb¥<デバッグ対象のサーバ名>¥usrconf.cfgファイルに次の内容を記述します。

    add.jvm.arg=-agentlib:jdwp=transport=dt_socket,server=y,address=<デバッグ・ポート番号>,suspend=n

    インスタントセットアップ機能で構築した環境を使用する場合は,デバッグポート番号3999で設定されています。
  2. Server Plug-inまたはサーバ管理コマンドでJ2EEサーバを起動します。
    Server Plug-inを使用したJ2EEサーバの起動方法については,マニュアル「Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド」を参照してください。
    サーバ管理コマンドでJ2EEサーバを起動する場合は,次のコマンドを実行します。コマンドについては,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」を参照してください。

    cjstartsv [<サーバ名称>]

    インスタントセットアップ機能で構築した環境を使用する場合は,サーバ名称に「InstantJ2EEServer」を指定します。

(2) プロジェクトのデバッグの設定

デバッグに必要な起動構成を作成します。

  1. [パッケージ・エクスプローラー]ビューでデバッグするプロジェクトを選択して,Eclipseのメニューから[実行]-[構成およびデバッグ]を選択します。
    [構成およびデバッグ]ダイアログが表示されます。

    [図データ]

  2. 左ペインのツリーで[MyEclipse外部起動サーバー]を選択して,メニューバーの[[図データ](新規の起動構成)]をクリックします。
    右ペインに起動構成を作成するページが表示されます。

    [図データ]

    設定が必要な項目を次に示します。
    項目名設定値
    名前任意の名称を指定します。
    プロジェクトデバッグするプロジェクトのプロジェクト名を指定します。
    接続タイプ「標準(ソケット接続)」を選択します。
    接続プロパティーのホスト接続するJ2EEサーバのホスト名を指定します。
    インスタントセットアップ機能で構築した環境を使用する場合は,「localhost」を指定します。
    接続プロパティーのポートusrconf.cfgファイルに指定したデバッグ・ポート番号を指定します。
    インスタントセットアップ機能で構築した環境を使用する場合は,「3999」を指定します。
    注※
    エンタープライズアプリケーションプロジェクトをデバッグする場合は,プロジェクトを空白にして,[ソース]タブの[ソース・ルックアップ・パス]に使用するソースを追加します。

  3. [閉じる]ボタンをクリックします。
    [変更を保管しますか?]ダイアログが表示された場合は,[はい]ボタンをクリックしてください。[構成およびデバッグ]ダイアログが閉じて,デバッグのための起動構成が作成されます。

(3) デバッグの実行

MyEclipseからデバッグを実行します。

  1. [パッケージ・エクスプローラー]ビューでデバッグするプロジェクトのJavaソースファイルを開いて,ブレークポイントを設定します。
  2. Eclipseのメニューから[実行]-[構成およびデバッグ]を選択します。
    [構成およびデバッグ]ダイアログが表示されます。

    [図データ]

  3. 作成した起動構成を選択して,[デバッグ]ボタンをクリックします。
    デバッグが開始されます。J2EEアプリケーションを実行してブレークポイントに達すると,[デバッグ]パースペクティブが表示されます。[デバッグ]パースペクティブの[デバッグ]ビューには,MyEclipse外部起動サーバの起動構成が表示されます。
    参考
    [構成およびデバッグ]ダイアログからデバッグしたあとに,再度デバッグする場合はEclipseのメニューバーにある[[図データ](デバッグ)]のプルダウンメニューから起動構成を選択することで開始することもできます。
  4. デバッグが終わったら,[デバッグ]ビューのツールバーにある[[図データ](切断)]をクリックします。
    デバッグが終了します。