ここでは,アーカイブ形式のJ2EEアプリケーションの概要および構成を説明します。
アーカイブ形式のJ2EEアプリケーションとは,EJBやサーブレットなどのJ2EEアプリケーションの実体をJ2EEサーバの作業ディレクトリに持つJ2EEアプリケーションです。
次の図にアーカイブ形式のJ2EEアプリケーションの概要を示します。
図1-6 アーカイブ形式のJ2EEアプリケーションの概要
アーカイブ形式のJ2EEアプリケーションを実行するには,作成したプログラムをEJB-JARファイルおよびWARファイルにアーカイブし,さらにEJB-JARファイルおよびWARファイルをEARファイルにアーカイブしてから,J2EEサーバにデプロイします。
プログラムを修正した場合は,アーカイブとデプロイをやり直してJ2EEアプリケーションを入れ替えます。なお,リデプロイ機能を使用すると,J2EEアプリケーションが持つすべての属性情報を引き継いで,J2EEアプリケーションを入れ替えられます。
アーカイブ形式では,J2EEアプリケーションをEARファイルとして作成し,EARファイルにWARファイルおよびEJB-JARファイルを含めます。
ここでは,アーカイブ形式でデプロイした場合のJ2EEアプリケーションの構成を説明します。
EARファイルの構成例を次の図に示します。
図1-7 EARファイルの構成例
EARファイルに含まれるWARファイル,およびEJB-JARファイルの構成を示します。