Eclipseを使用しないでJ2EEアプリケーションを開発する場合,J2EEアプリケーションを構成するプログラム(JSP,サーブレットなど)をテキストエディタなどで実装し,JDKのjavacコマンドによってコンパイルします。使用するJDKについては,「9.3.1(1) Eclipseを使用しない場合の開発環境」を参照してください。
次に,コンパイル時に指定するjavacコマンドのコンパイルオプションを示します。
- -classpath(クラスパス)
- ソースファイル中にJ2EE標準APIだけを使用している場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>/CC/client/lib/j2ee-javax.jarを追加します。
- パッケージ名がcom.hitachiで始まるCosminexus独自のAPI(タイムアウト設定APIなど)を使用している場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>/CC/client/lib/HiEJBClientStatic.jarと<Cosminexusのインストールディレクトリ>/TPB/lib/vbjorb.jarを追加します。
- 統合ユーザ管理が提供するAPIを使用している場合
<Cosminexusのインストールディレクトリ>/manager/lib/usradmin.jarを指定します。
- サーバ起動・停止フック機能を使用して処理を実装する場合は,クラスパスにejbserver.jarを追加する必要があります。ejbserver.jarの指定については,マニュアル「Cosminexus 機能解説」のコンテナ拡張ライブラリ利用の流れに関する説明を参照してください。
- 注意
- サーバ起動・停止フック機能は,サーブレット,JSP,およびEnterprise Beanなどのプログラムからは使用できません。
- -encoding(ソースファイルのエンコーディング)
- javac実行時のデフォルトエンコーディングとソースファイルのエンコーディングが異なるときに指定します。
- -g(デバッグオプション)
- デバッグ情報を生成します。「-g:none」は推奨しません。「-g:none」を指定すると例外発生時に行番号が取得できないため,デバッグの効率が低下します。