はじめに

このマニュアルは,Cosminexus(コズミネクサス)が出力するメッセージについて説明したものです。なお,Cosminexusとは,次に示すプログラムプロダクトの総称です。このマニュアルでは,これらのプログラムプロダクトが出力するメッセージのうち,KFCTで始まるメッセージ,KFDBで始まるメッセージ,およびKFDJで始まるメッセージについて説明しています。

このマニュアルでは,これらのプログラムプロダクトの構成ソフトウェアのうち,次に示す構成ソフトウェアのメッセージについて説明しています。

なお,オペレーティングシステム(OS)の種類によって,機能が異なる場合があります。OSごとの違いがある場合の表記方法については,「適用OSの違いによる機能相違点の表記」を参照してください。

対象読者

このマニュアルは,Cosminexusのシステムを設計,構築もしくは運用する方,またはCosminexusで動作するアプリケーションを開発する方を対象にしています。

次の内容を理解されていることを前提としています。

システムを設計,構築または運用する方

なお,JP1連携機能を使用する場合は,次の内容も理解されていることを前提とします。

アプリケーションを開発する方

また,このマニュアルは,マニュアル「Cosminexus 機能解説」を理解していることを前提としていますので,あらかじめお読みいただくことをお勧めします。

マニュアルの構成

このマニュアルは,次に示す章と付録から構成されています。

第1章 メッセージの概要
Cosminexusが出力するメッセージの概要と記載個所について説明しています。
第2章 システムの構築・運用・保守で使用するメッセージ
Cosminexus Component Transaction Monitor,Cosminexus Performance Tracer,およびCosminexus DABroker Libraryが出力する,システムの構築・運用・保守で使用するメッセージについて説明しています。
第3章 システムの監査で使用するメッセージ
Cosminexus Component Transaction Monitor,およびCosminexus Performance Tracerが出力する,システムの監査で使用するメッセージについて説明しています。
付録A エラーコード一覧
Cosminexus Component Transaction MonitorおよびCosminexus DABroker Libraryで発生したエラーの種類を示す,エラーコードの値について説明しています。
付録B 場所コード一覧
Cosminexus Component Transaction Monitorで障害が発生した場所を示す,場所コードの値について説明しています。
付録C 完了状態一覧
障害が発生したときにメソッドの呼び出しが完了しているかどうかを示す,完了状態の値について説明しています。
付録D 内容コード一覧
Cosminexus Component Transaction Monitorの例外で使用する内容コードについて説明しています。
付録E アボートコード一覧
Cosminexus Component Transaction Monitorのメッセージが出力するアボートコードについて説明しています。
付録F Cosminexus DABroker Libraryのメッセージの注意事項
Windows環境で出力するメッセージに「Cosminexus DABroker Library動作環境定義ファイルの環境変数」という記述がある場合の,設定する環境変数と環境設定ユティリティの項目の対応について説明しています。

関連マニュアル

Cosminexus Version 7のマニュアル体系について,次の図に示します。

[図データ]

マニュアル体系図で示した関連マニュアルについて,それぞれの位置づけを次に示します。

Cosminexus 概説
Cosminexusの製品概要について説明しています。
Cosminexus 機能解説
Cosminexus Component Containerの機能を中心に,uCosminexus Application Serverの概要と提供する機能について説明しています。
Cosminexus システム設計ガイド
システム設計時に,システムの目的に応じたシステム構成や運用方法を検討するための指針について説明しています。また,チューニングの方法についても説明しています。
Cosminexus 簡易構築・運用ガイド
セットアップウィザードおよびSmart Composer機能を使用して,システムを構築・運用する手順について説明しています。また,セットアップウィザードおよびSmart Composer機能が提供するコマンドやファイルについても説明しています。
Cosminexus システム構築ガイド
システム構築時に必要な機能の設定方法について説明しています。
Cosminexus システム運用ガイド
Cosminexusを使用したシステムの運用方法のうち,Smart Composer機能を使用する運用以外の方法について説明しています。
Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド
Cosminexus Component Containerのサーバ管理コマンド,およびServer Plug-inを使用した操作について説明しています。
Cosminexus 運用管理操作ガイド
Cosminexus Component Containerの運用管理ポータルの使用方法について説明しています。
Cosminexus リファレンス コマンド編
Cosminexusのシステムを構築・運用するときに使用するコマンドについて説明しています。
Cosminexus リファレンス 定義編
Cosminexusのシステムを構築・運用するとき,またはアプリケーションを開発するときに,使用するファイルの形式について説明しています。
Cosminexus メッセージ 1 KAWS/KDAL/KDJE編,Cosminexus メッセージ 2 KEOS/KEUC/KFCB編
Cosminexusで出力されるメッセージについて説明しています。
Hitachi Web Server
Hitachi Web Server(Webサーバ)の構築,管理方法について説明しています。
TPBroker ユーザーズガイド
Cosminexus TPBrokerの概要,機能,運用方法について説明しています。
Cosminexus Reliable Messaging
Cosminexus RMを使用したメッセージの非同期通信によるアプリケーションの連携方法について説明しています。
Cosminexus アプリケーション開発ガイド
構築したCosminexusのシステムで動作させる,アプリケーションの開発方法について説明しています。
Cosminexus リファレンス API編
アプリケーションの開発で使用するAPIおよびタグについて説明しています。

また,マニュアル体系図に示したマニュアル以外で,このマニュアルと関連するマニュアルを次に示します。必要に応じてお読みください。

ご利用製品ごとの用語の読み替えについて

ご利用の製品によっては,マニュアルで使用している用語を,ご利用の製品名に読み替える必要があります。

次の表に従って,マニュアルで使用している用語をご利用の製品名に読み替えてください。

ご利用の製品名マニュアルで使用している用語
uCosminexus Developer Professional※1Application ServerおよびApplication Server Enterprise
uCosminexus Developer Standard※1※2Application Server
uCosminexus Service Architect※1Application ServerおよびApplication Server Enterprise
uCosminexus Service Platform

注※1 テスト環境で使用している場合にだけ読み替えが必要です。

注※2 uCosminexus Developer StandardとApplication Serverには一部機能差があります。機能差については,マニュアル「Cosminexus アプリケーション開発ガイド」の使用時の注意事項に関する説明を参照してください。

このマニュアルでの表記

このマニュアルで使用している表記と,対応する製品名を次に示します。

表記製品名
Application ServerApplication Server EnterpriseuCosminexus Application Server Enterprise
Application Server StandarduCosminexus Application Server Standard
DeveloperDeveloper ProfessionaluCosminexus Developer Professional
Developer StandarduCosminexus Developer Standard
HiRDBまたはHiRDBサーバHiRDB/Parallel ServerHiRDB/Parallel Server Version 7
HiRDB/Parallel Server Version 8
HiRDB/Single ServerHiRDB/Single Server Version 7
HiRDB/Single Server Version 8
HiRDB Run TimeまたはHiRDBクライアントHiRDB/Run Time Version 7
HiRDB/Run Time Version 8
IPFItanium(R) Processor Family
OracleOracle9iOracle9i
Oracle9i R2
Oracle10gOracle 10g
Oracle 10g R2
UNIXAIXAIX 5L V5.2
AIX 5L V5.3
HP-UXまたはHP-UX(IPF)HP-UX 11i V2(IPF)
HP-UX 11i V3(IPF)
LinuxLinux(IPF)Red Hat Enterprise Linux AS 3(IPF)
Red Hat Enterprise Linux AS 4(IPF)
Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform(Intel Itanium)
Linux(x86/AMD64 & Intel EM64T)Red Hat Enterprise Linux AS 3(x86)
Red Hat Enterprise Linux AS 4(x86)
Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform(x86)
Red Hat Enterprise Linux ES 3(x86)
Red Hat Enterprise Linux ES 4(x86)
Red Hat Enterprise Linux 5(x86)
Red Hat Enterprise Linux AS 3(AMD64 & Intel EM64T)
Red Hat Enterprise Linux AS 4(AMD64 & Intel EM64T)
Red Hat Enterprise Linux 5 Advanced Platform(AMD/Intel 64)
Red Hat Enterprise Linux ES 3(AMD64 & Intel EM64T)
Red Hat Enterprise Linux ES 4(AMD64 & Intel EM64T)
Red Hat Enterprise Linux 5(AMD/Intel 64)
SolarisSolaris 9
Solaris 10
Web RedirectoruCosminexus Web Redirector
Windows Server 2003Microsoft(R) Windows Server(R) 2003,Enterprise Edition Operating System(x86)
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003,Standard Edition Operating System(x86)
Windows Server 2003 R2Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2,Enterprise Edition Operating System(x86)
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2,Standard Edition Operating System(x86)
Windows Server 2003(x64)Microsoft(R) Windows Server(R) 2003,Enterprise x64 Edition Operating System
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003,Standard x64 Edition Operating System
Windows Server 2003 R2(x64)Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2,Enterprise x64 Edition Operating System
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2,Standard x64 Edition Operating System
Windows VistaMicrosoft(R) Windows Vista(R) Business
Microsoft(R) Windows Vista(R) Enterprise
Microsoft(R) Windows Vista(R) Ultimate
Windows XPMicrosoft(R) Windows(R) XP Professional Operating System
XDM/RD E2VOS3 XDM/RD E2

なお,Windows Server 2003,Windows Server 2003 R2,Windows Server 2003(x64),Windows Server 2003 R2(x64),Windows Vista,およびWindows XPを総称してWindowsと表記することがあります。

このマニュアルで使用している表記と,対応するCosminexusの機能名を次に示します。

表記Cosminexusの機能名
Cosminexus Developer's Kit for JavaCosminexus Developer's Kit for JavaTM
CTMCosminexus Component Transaction Monitor
Management ServerCosminexus Management Server
PRFCosminexus Performance Tracer
TPBrokerCosminexus TPBroker

このマニュアルで使用している表記と,対応するJava関連用語を次に示します。

表記Java関連用語
EAREnterprise ARchive
EJBまたはEnterprise JavaBeansEnterprise JavaBeansTM
J2EEまたはJava 2 Platform, Enterprise EditionJavaTM 2 Platform, Enterprise Edition
JavaJavaTM
JavaBeansJavaBeansTM
JavaMailJavaMailTM
JCAJ2EETM Connector Architecture
JDBCJDBCTM
JDKJavaTM Development Kit
JMSJavaTM Message Service
JMXJavaTM Management Extensions
JNDIJava Naming and Directory InterfaceTM
JNIJavaTM Native Interface
JSPJavaServer PagesTM
JTAJavaTM Transaction API
ServletまたはサーブレットJavaTM Servlet

適用OSの違いによる機能相違点の表記

このマニュアルは,適用OSがWindows,AIX,HP-UX,Linux,およびSolarisの製品に対応します。OSによって記述を書き分ける場合,次に示す表記を使用して,それぞれの説明にOS名を明記しています。

表記意味
AIXの場合AIXに該当する表記です。
HP-UXの場合HP-UXに該当する表記です。
Linuxの場合Linuxに該当する表記です。
Solarisの場合Solarisに該当する表記です。
UNIXの場合UNIX(AIX,HP-UX,Linux,Solaris)に該当する表記です。
Windowsの場合Windowsに該当する表記です。

このマニュアルで使用している略語

このマニュアルで使用している英略語を次に示します。

英略語英字での表記
APIApplication Programming Interface
CORBACommon Object Request Broker Architecture
CSVComma Separated Value
DBDatabase
DBMSDatabase Management System
GUIGraphical User Interface
HTTPHyper Text Transfer Protocol
IDIdentifier
IDEIntegrated Development Environment
IIOPInternet Inter-Orb Protocol
JDBCJava Database Connectivity
ORBObject Request Broker
OSOperating System
OTSObject Transaction Service
SOAPSimple Object Access Protocol
UDPUser Datagram Protocol
URLUniform Resource Locator
UTCUniversal Time Coordinated
XMLExtensible Markup Language

このマニュアルで使用している記号

注意
間違いやすい点,および間違うとトラブルが発生するような項目について説明しています。

このマニュアルの構文の説明で使用している記号

このマニュアルでは,次に示す記号を使用して構文を説明しています。

記号意味
横に並べられた複数の項目に対する項目間の区切りを示し,「または」を意味します。
(例)A | B
AまたはBを指定することを示します。
:の左にあるものを右にあるもので定義することを示します。
(例)A:B
「AとはBである」と定義することを示します。
< >この記号で囲まれている項目は,該当する要素やファイルなどを指定したり,該当する要素が表示されたりすることを示します。
(例)<サーバ名>
サーバ名が表示されます。
[ ]この記号で囲まれている項目は,省略される項目,または省略してもよい項目を示します。
...記述が省略されていることを示します。
(例)ABC...
ABCの後ろに記述があり,その記述が省略されていることを示します。
↓計算式↓計算式の答えの小数点以下を切り捨てることを示します。
↑計算式↑計算式の答えの小数点以下を切り上げることを示します。

常用漢字以外の漢字の使用について

このマニュアルでは,常用漢字を使用することを基本としていますが,次に示す用語については,常用漢字以外の漢字を使用しています。

個所(かしょ) 必須(ひっす) 閉塞(へいそく)

KB(キロバイト)などの単位表記について

1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。