3.4.5 Cosminexus RMのプロパティ定義(永続版リソースアダプタの場合)

Cosminexus RMのプロパティを定義します。Cosminexus RMをデプロイしたあとでも実行できます。なお,設定済みのCosminexus RMのプロパティを変更する場合は,該当するCosminexus RMを停止した状態で実行してください。

Cosminexus RMがデータベースと接続するには,DB Connector for Cosminexus RMのコンフィグレーションプロパティを設定する必要があります。DB Connector for Cosminexus RMのコンフィグレーションプロパティの設定については,「3.4.8 DB Connector for Cosminexus RMのプロパティ定義」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 編集する属性ファイル
(2) 編集する属性設定項目
(3) コンフィグレーションプロパティの設定例

(1) 編集する属性ファイル

Cosminexus RMで提供するConnector属性ファイルのテンプレートを任意のディレクトリにコピーして,コピーしたファイルを編集します。

Connector属性ファイルのテンプレートは,次のディレクトリに格納されています。

%HRMDIR%¥conf¥rm_prop.xml

なお,cjgetrespropコマンドによって取得したConnector属性ファイルを使用することもできます。

注意
テンプレートからコピーしたConnector属性ファイルにASCII文字以外を使用する場合は,次のどちらかの対処が必要です。
  • UTF-8形式で保存する。
  • 編集したファイルの文字エンコーディング形式に従って,ファイルの先頭行に次に示すencoding宣言を追加する。
    <?xml version="1.0" encoding="<文字エンコーディング>"?>

(2) 編集する属性設定項目

Cosminexus RMのプロパティ設定項目を次に示します。

(a) リソースアダプタの一般情報

設定できるCosminexus RMの一般情報属性(<outbound-resourceadapter>タグ)の設定項目を次に示します。

項目必須対応するタグ
トランザクションサポートのレベル<transaction-support>
再認証のサポート有無<reauthentication-support>

(凡例) ○:必須

注※ 必ずfalseを指定してください。


プロパティの設定項目の説明については,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。

(b) コンフィグレーションプロパティ

Cosminexus RMのコンフィグレーションプロパティ(<outbound-resourceadapter> - <connection-definition> - <config-property>タグ)の設定項目を次に示します。

項目対応するタグ
コンフィグレーションプロパティ名<config-property-name>
コンフィグレーションプロパティのデータ型<config-property-type>
コンフィグレーションプロパティの値<config-property-value>
注※ コンフィグレーションプロパティの値をクリアする場合
<config-property-value>タグだけを指定して,値を指定しないでください。
<config-property-value>タグ自体が指定されていない場合は,そのプロパティの値は変更されないで,すでに設定されている値がそのまま有効になります。

定義するコンフィグレーションプロパティの数だけ上記の設定を繰り返してください。

Cosminexus RMのコンフィグレーションプロパティの設定内容については,「6. コンフィグレーションプロパティ」を参照してください。

(c) 実行時プロパティ

Cosminexus RMの実行時プロパティ(<outbound-resourceadapter> - <connection-definition> - <connector-runtime> - <property>タグ)の設定項目を次に示します。

項目対応するタグ
プロパティ名<property-name>
プロパティのデータ型<property-type>
プロパティの値<property-value>

定義するプロパティの数だけ,上記の設定を繰り返してください。

実行時プロパティ名(<property-name>)およびコネクションプールの動作と注意事項については,マニュアル「Cosminexus アプリケーション設定操作ガイド」のDB Connectorのプロパティ定義に関する内容を参照してください。

注意
ユーザ名およびコネクションプールに関する設定値は,Cosminexus RMとDB Connector for Cosminexus RMで同じ値を設定してください。

(3) コンフィグレーションプロパティの設定例

Cosminexus RMのコンフィグレーションプロパティの設定例を示します。コンフィグレーションプロパティの各項目の詳細については,「6.2 Cosminexus RMのコンフィグレーションプロパティの詳細説明」を参照してください。

表3-4 Cosminexus RMのコンフィグレーションプロパティの設定例(永続版リソースアダプタの場合)

項番プロパティ名設定例
1RMSystemName<システム名>
2RMLinkedDBConnectorName<連携するDB Connectorの表示名>
3QueueConfigFileName指定しない
4RMDeadMessageQueueName<デッドメッセージキュー名>
5RMWaitRestorationtrue
6RMStartTimeout60
7RMAssociateJDBCFlagtrue
8RMSweepTimerInterval600
9RMDeleteMessageImmediatelyfalse
10RMPassByReferencefalse
11RMMaxDeliveryNum10
12RMMethodTraceLevel1
13RMLineTraceLevel3
14RMLogTraceFileNum2
15RMLogTraceFileSize2097152
16RMSHConnectFlagfalse
17RMSHPort※120351
18RMSHRecoveryTimerInterval※160
19RMTRConnectFlagfalse
20RMTRSendThreadNum※21
21RMTRResendInterval1Num※26
22RMTRResendInterval1※210
23RMTRResendInterval2※2600
24RMTRResendTimerInterval※210
25RMTRPendingNotifyInterval※2600
26RMTRTransferControlDir※2<クライアント定義ファイルが格納されているディレクトリのパス>
27RMAutoDeleteMessagefalse
注※1
RMSHConnectFlagプロパティがfalseの場合,設定値は無視されます。
注※2
RMTRConnectFlagプロパティがfalseの場合,設定値は無視されます。