4.3.6 管理情報テーブルの一覧

Cosminexus RMの管理情報テーブルは,メッセージを格納するキューを保存するテーブルと管理情報を保存するテーブルによって構成されます。

管理情報テーブルを使用するのに必要な,構成情報(テーブルの個数,列数,行数,名称規則,可変長文字列数,データ長,データ型,キー名,キー長)について次の表に示します。

表4-2 管理情報テーブルの一覧(テーブルの個数,列数,行数,名称規則)

項番種類個数列数行数名称規則
1システム管理情報テーブル1101次に示す文字列を順に連結した名称です。
  • <RMSystemNameプロパティ指定値>
  • "_SYSTEMINFORMATION"
2キュー情報テーブル123最大キュー数次に示す文字列を順に連結した名称です。
  • <RMSystemNameプロパティ指定値>
  • "_QUEUEINFORMATION"
3FIFO情報テーブル121最大キュー数と最大通信用グループ数の総数次に示す文字列を順に連結した名称です。
  • <RMSystemNameプロパティ指定値>
  • "_FIFOINFORMATION"
4あて先情報テーブル17最大あて先数次に示す文字列を順に連結した名称です。
  • <RMSystemNameプロパティ指定値>
  • "_ADDRESS_MAPPING"
5メッセージ情報テーブル永続キュー属性のローカルキューまたは永続キュー属性の転送キューの最大キュー数21永続キュー属性のローカルキューの最大メッセージ数とスイーパ実行間隔内で登録される最大メッセージ数または永続キュー属性の転送キューの最大メッセージ数の総数次に示す文字列を順に連結した名称です。
  • <RMSystemNameプロパティ指定値>
  • "_MSG_"
  • <キュー名>
6共用キュー受信用メッセージ情報テーブル受信用共用キューの最大キュー数3受信用共用キューの最大メッセージ数次に示す文字列を順に連結した名称です。
  • <RMSystemNameプロパティ指定値>
  • "_SHR_"
  • <キュー名>
  • "MG"
7共用キュー受信用ライト管理テーブル受信用共用キューの最大キュー数41次に示す文字列を順に連結した名称です。
  • <RMSystemNameプロパティ指定値>
  • "_SHR_"
  • <キュー名>
  • "WT"
8共用キュー受信用リード管理テーブル受信用共用キューの最大キュー数41次に示す文字列を順に連結した名称です。
  • <RMSystemNameプロパティ指定値>
  • "_SHR_"
  • <キュー名>
  • "RD"
注※
列数の詳細については,表4-4を参照してください。

表4-3 管理情報テーブルの一覧(テーブルの可変長文字列数,データ長,データ型,キー名,キー長)

項番種類可変長文字列数※1
(VARCHAR≧256)
データ長(バイト)データ型※2キー名※3キー長
(バイト)
1システム管理情報テーブル51024既定義型
2キュー情報テーブル31024QUEUE_NAME32
3FIFO情報テーブル1または3256または1024FIFO_ID256
4あて先情報テーブル31024LOGICAL_ADDRESS32
5メッセージ情報テーブル2または5256または1024FIFO_ID256
SEQUENCE_NO20
GROUP_NAME256
GROUP_MESSAGE_NUMBER20
6共用キュー受信用メッセージ情報テーブル00MSG#4
7共用キュー受信用ライト管理テーブル00
8共用キュー受信用リード管理テーブル00
(凡例)
-:該当しません。
注※1
HiRDBではVARCHAR型,OracleではVARCHAR2型となります。
注※2
データ型の詳細については,表4-4を参照してください。
注※3
キー名は一意にしてください。

データ型および列数の詳細を次に示します。

表4-4 管理情報テーブルの一覧(データ型および列数の詳細)

項番テーブルHiRDBでのデータ型Oracleでのデータ型列数
1システム管理情報テーブルTIMESTAMPDATE2
INTEGERNUMBER(10)2
VARCHAR(128)VARCHAR2(128)1
VARCHAR(1024)VARCHAR2(1024)5
2キュー情報テーブルTIMESTAMPDATE2
INTEGERNUMBER(10)6
VARCHAR(20)VARCHAR2(20)6
VARCHAR(32)VARCHAR2(32)4
VARCHAR(64)VARCHAR2(64)1
VARCHAR(128)VARCHAR2(128)1
VARCHAR(1024)VARCHAR2(1024)3
3FIFO情報テーブルTIMESTAMPDATE2
INTEGERNUMBER(10)4
VARCHAR(20)VARCHAR2(20)8
VARCHAR(32)VARCHAR2(32)1
VARCHAR(256)VARCHAR2(256)1
VARCHAR(1024)VARCHAR2(1024)3
BINARY(10000000)BLOB2
4あて先情報テーブルVARCHAR(16)VARCHAR2(16)2
VARCHAR(32)VARCHAR2(32)1
VARCHAR(512)VARCHAR2(512)1
VARCHAR(1024)VARCHAR2(1024)3
5メッセージ情報テーブルINTEGERNUMBER(10)4
VARCHAR(20)VARCHAR2(20)8
VARCHAR(128)VARCHAR2(128)1
VARCHAR(256)VARCHAR2(256)2
VARCHAR(1024)VARCHAR2(1024)5
BINARY(2147483647)LONG RAW1
6共用キュー受信用メッセージ情報テーブルINTEGER1
BINARY(n)1
BINARY(512)1
7共用キュー受信用ライト管理テーブルINTEGER2
SMALLINT1
BINARY(256)1
8共用キュー受信用リード管理テーブルINTEGER1
SMALLINT1
BINARY(256)2
(凡例)
-:該当しません。
注※
nは,ユーザが受信用共用キュー作成時に指定したメッセージ長です。

<この項の構成>
(1) 管理情報テーブルの作成方法
(2) 管理情報テーブルの削除方法

(1) 管理情報テーブルの作成方法

管理情報テーブルを作成するには,SQLファイルまたはコマンドを実行します。管理情報テーブルの作成方法について,次の表に示します。

表4-5 管理情報テーブルの作成方法

項番種類作成方法
1システム管理情報テーブルテーブル作成用SQLファイルを実行して作成します。管理情報テーブルの作成については,HiRDBの場合は「3.4.1(3) Cosminexus RMの管理情報テーブルの作成」を,Oracleの場合は「3.4.2(3) Cosminexus RMの管理情報テーブルの作成」を参照してください。
2キュー情報テーブル
3FIFO情報テーブル
4あて先情報テーブル
5メッセージ情報テーブルhrmmkqueコマンド(-tオプションにlocalまたはtransmitを指定し,かつ-mオプションでpersistentを指定する場合)を実行して作成します。hrmmkqueコマンドについては,「8.3.17 hrmmkque(ローカルキューの作成)」および「8.3.20 hrmmkque(転送キューの作成)」を参照してください。
6共用キュー受信用メッセージ情報テーブルhrmmkqueコマンド(-tオプションにshr_receiveを指定する場合)を実行して作成します。hrmmkqueコマンドについては,「8.3.18 hrmmkque(受信用共用キューの作成)」を参照してください。
7共用キュー受信用ライト管理テーブル
8共用キュー受信用リード管理テーブル

(2) 管理情報テーブルの削除方法

管理情報テーブルを削除するには,SQLファイルまたはコマンドを実行します。管理情報テーブルの削除方法について,次の表に示します。

表4-6 管理情報テーブルの削除方法

項番種類削除方法
1システム管理情報テーブルテーブル削除用SQLファイルを実行して削除します。管理情報テーブルの削除については,「4.3.2(1) テーブル削除用SQLファイルの使用」を参照してください。
2キュー情報テーブル
3FIFO情報テーブル
4あて先情報テーブル
5メッセージ情報テーブルhrmdelqueコマンドを実行して削除します。hrmdelqueコマンドについては,「8.3.8 hrmdelque(キューの削除)」を参照してください。
6共用キュー受信用メッセージ情報テーブル
7共用キュー受信用ライト管理テーブル
8共用キュー受信用リード管理テーブル