OTS Fast Path Optionを使用するときに制限される機能およびAPIについて説明します。
OTS Fast Path Optionで制限される機能を次の表に示します。
表4-1 OTS Fast Path Optionで制限される機能
機能 | OTS Fast Path Option | 通常のOTS |
---|---|---|
TXインタフェース | なし | あり |
Resourceオブジェクト (SubtransactionAwareResourceを含む) | 登録および使用できない | 登録および使用できる |
Synchronizationオブジェクト | 登録および使用できない | 登録および使用できる |
ネスティッドトランザクション | 使用できない | 使用できる |
コンテキスト管理方式 | 間接方式だけ | 間接方式または直接方式 |
プロパゲーション方式 | 暗黙的方式だけ | 暗黙的方式または明示的方式 |
リジュームチェック | なし※ | あり |
サスペンド時間監視 | なし※ | あり |
OTSインタオペラビリティ | なし | あり |
表4-1に挙げた機能を使用しないアプリケーションプログラムの場合に,OTS Fast Path Optionを使用できます。これ以外のアプリケーションプログラムでは,必ず通常のOTSを使用してください。
機能の制限によって,APIも制限を受けます。OTS Fast Path Optionで制限されるAPIについて次に説明します。