プロセス監視定義ファイルの再読み込み機能はadmreloadコマンドで提供します。admsetupコマンド入力時に指定したプロセス監視定義ファイルを編集したあと,admreloadコマンドを入力します。ADMは,プロセス管理テーブルに格納してある情報とadmreloadコマンド入力時のプロセス監視定義ファイルの内容を比較し,内容が削除,変更,または追加されている場合,プロセス監視定義ファイルの内容をプロセス管理テーブルに反映します。admreloadコマンド入力時のプロセス管理テーブルとプロセス監視定義ファイルの内容を比較するので,複数回実行できます。
定義を比較する順序(プロセス起動または停止の順序)は,削除→変更→追加の順です。途中,異常定義があった場合も全件比較します。書き換えられる定義はすべて書き換えます。定義の削除,変更,および追加に関する各動作について次に示します。
プロセス管理テーブルを削除します。削除は即時有効となります。
削除するかどうかは,admreloadコマンドのオプションで指定できます。プロセスが起動中の場合の定義削除のオプションの仕様について次の表に示します。
表6-2 定義削除のオプションの仕様
オプション | オプションの仕様 |
---|---|
なし |
|
-f |
|
変更後の定義にエラーがある場合は,プロセス管理テーブルは書き換えられないで変更前の状態のままになります。
プロセス管理テーブルを書き換えますが,プロセス起動はしません。
変更するかどうかは,admreloadコマンドのオプションで指定できます。このオプションの仕様は,変更するときの状況によって異なります。
変更するときの状況には,前回のプロセス監視定義ファイルからの変更の場合,admstartprcコマンドによる動的監視プロセスと同じ識別子をプロセス監視定義ファイルに設定した場合,およびAPI(tpadm_start_monitor())による動的監視プロセスと同じ識別子をプロセス監視定義ファイルに設定した場合の三つのパターンがあります。各パターンでのオプションの仕様について次の三つの表に示します。
表6-3 前回のプロセス監視定義ファイルからの変更の場合のオプションの仕様
オプション | オプションの仕様 |
---|---|
なし |
|
-f |
|
表6-4 admstartprcコマンドによる動的監視プロセスと同じ識別子をプロセス監視定義ファイルに設定した場合のオプションの仕様
オプション | オプションの仕様 |
---|---|
なし |
|
-f |
|
表6-5 API(tpadm_start_monitor())による動的監視プロセスと同じ識別子をプロセス監視定義ファイルに設定した場合
オプション | オプションの仕様 |
---|---|
なし |
|
-f |
|
プロセス管理テーブルを書き換えます。追加は即時有効となりますが,プロセス起動はしません。プロセス数が運用定義/ADM/max_process_numで設定した数を超えた場合は,警告メッセージを出力し,追加は実行されません。この場合は,プロセス監視定義ファイルを再度編集してadmreloadコマンドを再度実行することによって,追加を有効にしてください。追加した定義にエラーがある場合は追加は実行されません。