Cosminexus リファレンス 定義編

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8.6 mserver.propertiesManagement Server環境設定ファイル

<この節の構成>
(1) 形式
(2) ファイルの格納先
(3) 機能
(4) 指定できるキー
(5) 注意事項

(1) 形式

J2SEのプロパティファイル形式です。

Management Serverのプロパティファイルです。

(2) ファイルの格納先

(3) 機能

Management Serverが使用するポート番号の設定や,障害検知時コマンドの動作の設定をします。Management Serverを起動しないでポート番号を変更する場合は,このファイルを編集します。

(4) 指定できるキー

指定できるキーとその内容,および指定を省略した場合のデフォルト値を次に示します。

キー名称 内容 デフォルト値
adminagent.connector.comm.state.cache_max_time 運用管理エージェントとの通信状態をキャッシュする最大時間を,0〜2147483の数値(単位:秒)で指定します。0未満を指定した場合はキャッシュしません。 60
webserver.connector.ajp13.port Management Server内部通信用ポート番号を,1〜65535の数値で指定します。
インストール時は28009が設定されます。
なし※1
webserver.connector.http.port Management Server接続HTTPポート番号を,1〜65535の数値で指定します。
インストール時は28080が設定されます。
なし※1
webserver.shutdown.port Management Server終了要求受信ポート番号を,1〜65535の数値で指定します。
インストール時は28005が設定されます。
なし※1
webserver.connector.http.bind_host 複数の物理ネットワークインタフェースを持つホスト,または一つの物理ネットワークインタフェースに対して複数の論理IPアドレスを割り当てているホストでManagement Serverを利用するとき,任意のIPアドレスを選択できます。ただし,ループバックアドレスは指定できません。
値を指定しなかった場合,すべてのローカルアドレスに対する接続が受け付けられます。
IPアドレスはメタキャラクタを用いた正規表現で指定できます。IPアドレスが正規表現で指定された場合,利用可能なローカルIPアドレスのうちマッチするIPアドレスが使用されます。※2
ワイルドカードアドレス
webserver.connector.http.permitted.hosts Management Serverへのアクセスを許可するホストおよび運用管理エージェント稼働ホストのIPアドレスまたはホスト名を指定します。運用管理ポータル(Webブラウザ)または運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用したアクセスが対象です。また,Management Serverで管理するホストのIPアドレス,またはホスト名もすべて指定しなければなりません。指定されていないホストの論理サーバを操作した場合,操作が完了しなかったりタイムアウトが発生したりします。
なお,キーを省略した場合,アクセス制限をしません。値を省略した場合または,入力した値が不正な場合は,アクセスできるのはローカルホストだけです。
複数指定する場合にはIPアドレスまたはホスト名の間をコンマ(,)で区切ります。アクセス制限をしない場合はアスタリスク(*)だけを指定します。IPアドレスまたはホスト名の前後の半角スペースは無視されます。
*
mngsvr.myhost.name Management Serverが接続するNaming Serviceのホスト名や論理サーバを配置するホスト名にループバックアドレスを示す"localhost"や"127.0.0.1"を指定した場合に使用するIPアドレス,またはそのIPアドレスを示すホスト名を指定します。
省略した場合,および空文字を指定した場合,ループバックアドレスは取得可能な自ホスト名に変換され使用されます。自ホスト名が取得できない場合は,ループバックアドレスが使用されます。
IPアドレスはメタキャラクタを用いた正規表現で指定できます。IPアドレスが正規表現で指定された場合,利用可能なローカルIPアドレスのうちマッチするIPアドレスが使用されます。※2

注意事項
webserver.connector.http.bind_hostに値を指定している場合は,このプロパティにも同じ値を指定してください。
なし
com.cosminexus.mngsvr.sys_cmd.abnormal_end.enabled システムによる障害検知時コマンド実行機能を利用するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:
障害検知時コマンド実行機能を利用します。

falseを指定した場合:
障害検知時コマンド実行機能を利用しません。
true
com.cosminexus.mngsvr.usr_cmd.abnormal_end.enabled ユーザ作成の障害検知時コマンド実行機能を利用するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:
障害検知時コマンド実行機能を利用します。

falseを指定した場合:
障害検知時コマンド実行機能を利用しません。
false
com.cosminexus.mngsvr.sys_cmd.abnormal_end.timeout システムによる障害検知時に実行したコマンドの終了を待つ時間を,-1〜2147483647の整数値(単位:秒)で指定します。
指定した時間を経過してもコマンドが終了しない場合は,実行したコマンドを無視して処理を続行します。
-1が指定された場合は,コマンドが終了するまで待機します。
-1〜2147483647以外の値が指定された場合,デフォルト値が設定されます。
600
com.cosminexus.mngsvr.usr_cmd.abnormal_end.timeout ユーザ作成の障害検知時に実行したコマンドの終了を待つ時間を,-1〜2147483647の整数値(単位:秒)で指定します。
指定した時間を経過してもコマンドが終了しない場合は,実行したコマンドを無視して処理を続行します。
-1を指定した場合は,コマンドが終了するまで待機します。
-1〜2147483647以外の値が指定された場合,デフォルト値が設定されます。
60
com.cosminexus.mngsvr.snapshot.auto_collect.enabled 障害発生時または一括再起動時にsnapshotログを収集するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:
snapshotログを収集します。

falseを指定した場合:
snapshotログを収集しません。
true
com.cosminexus.mngsvr.snapshot.collect.point snapshotログ収集のタイミングを指定します。

before_stopを指定した場合:
論理サーバ停止前にsnapshotログを収集します。

j2ee_restartを指定した場合:
J2EEサーバ再起動前にsnapshotログを収集します。
before_stop
com.cosminexus.mngsvr.compat.monitor_view 運用管理ポータルの「論理サーバの運用監視」画面に次の項目を表示させるかどうかを指定します。
  • 管理用サーバ(簡易Webサーバ)の情報
なお,この項目は互換用の項目です。

trueを指定した場合:
表示項目を表示します。

falseを指定した場合:
表示項目を表示しません。
false
com.cosminexus.mngsvr.maintenance.log.filenum Management Serverの保守ログファイルの面数を1〜16の整数で指定します。 2
com.cosminexus.mngsvr.maintenance.log.filesize Management Serverの保守ログファイルの最大サイズ(単位:バイト)を65536〜2147483647の整数で指定します。 16777216
mngsvr.jp1event.event_server_name 使用するJP1/Baseのイベントサービスのイベントサーバ設定ファイル(conf)に指定した,portsキーのアドレスと同じ値を指定します。portsキーに複数のアドレスを指定している場合は,指定したアドレスのうちのどれか一つを指定します。
なお,portsキーのアドレスに「0.0.0.0」(デフォルト値)を指定したイベントサービスを使用する場合は,このキーを省略するか,自マシンのホスト名またはlocalhostを指定します。
localhost
com.cosminexus.mngsvr.management.enabled Management Serverリモート管理機能を有効にするかどうかを指定します。

trueを指定した場合:
Management Serverリモート管理機能を有効にします。

falseを指定した場合:
Management Serverリモート管理機能を有効にしません。
false
com.cosminexus.mngsvr.management.connector.enabled Management Serverリモート管理機能への外部接続を有効にするかどうかを指定します。

trueを指定した場合:
Management Serverリモート管理機能への外部接続を有効にします。

falseを指定した場合:
Management Serverリモート管理機能への外部接続を有効にしません。
false
com.cosminexus.mngsvr.management.port Management Serverリモート管理機能への外部接続ポート番号を1〜65535の整数で指定します。 28099
com.cosminexus.mngsvr.management.host Management Serverリモート管理機能への外部接続のホスト固定を行う場合に,ホスト名,またはIPアドレスを指定します。
IPアドレスはメタキャラクタを用いた正規表現で指定できます。IPアドレスが正規表現で指定された場合,利用可能なローカルIPアドレスのうちマッチするIPアドレスが使用されます。※2
ホストを固定する場合には,mserver.propertiesファイルにjava.rmi.server.hostnameキーを追加して,このキーと同じ値を指定してください。ただし,java.rmi.server.hostnameには,メタキャラクタを用いた正規表現は使用できません。
webserver.connector.http.bind_hostに値を指定している場合は,このプロパティにも同じ値を指定してください。
なし
com.cosminexus.mngsvr.management.listen.port Management Serverリモート管理機能への外部接続時に作成する,クライアント接続用のポート番号を,0〜65535の整数で指定します。0が指定された場合は空いているポート番号を自動的に割り当てます。 0
com.cosminexus.mngsvr.management.read_timeout Management Serverリモート管理機能への外部接続時の読み込みタイムアウト時間(単位:秒)を,1〜2147483の整数で指定します。 180
com.cosminexus.mngsvr.log.level Management Serverのログの出力レベルを指定します。
  • 0:通常運用。
  • 10:通常運用に近い形態での再現待ち。
  • 20:システム環境構築時やテストフェーズでの,デバッグレベルの情報の取得。
  • 30:原因究明困難な障害発生時,より詳細な障害情報の取得。
0
com.cosminexus.mngsvr.log.rotate Management Serverのログのファイル面数を次の数値で指定します。
1,2,4,8,16
4
com.cosminexus.mngsvr.log.size Management Serverのログのファイルサイズを次の数値で指定します。
4096(4キロバイト),65536(64キロバイト),262144(256キロバイト),524288(512キロバイト),1048576(1メガバイト),4194304(4メガバイト),16777216(16メガバイト),67108864(64メガバイト)
65536
com.cosminexus.mngsvr.log.display_number mngsvr構成機能がログの表示画面でログ情報を表示する最大表示件数を,次の数値で指定します。
20,60,100,200,400
100
com.cosminexus.mngsvr.on_start Management Serverの開始時に論理サーバの一括起動を行うかどうかを指定します。

trueを指定した場合:
論理サーバを一括起動します。

falseを指定した場合:
論理サーバを一括起動しません。
false
com.cosminexus.mngsvr.trace Management Serverで保持する性能解析トレースの最大数を次の数値で指定します。
1,2,4,8,16
2
com.cosminexus.mngsvr.jp1event.enabled システムJP1イベント発行機能を有効にするかどうかを指定します。

trueを指定した場合:
システムJP1イベント発行機能を有効にします。

falseを指定した場合:
システムJP1イベント発行機能を無効にします。
false
com.cosminexus.mngsvr.jp1event.warning Warningレベルのイベントを発行するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:
Warningレベルのイベントを発行します。

falseを指定した場合:
Warningレベルのイベントを発行しません。
false
com.cosminexus.mngsvr.jp1event.emergency Emergencyレベルのイベントを発行するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:
Emergencyレベルのイベントを発行します。

falseを指定した場合:
Emergencyレベルのイベントを発行しません。
false
com.cosminexus.mngsvr.jp1event.alert Alertレベルのイベントを発行するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:
Alertレベルのイベントを発行します。

falseを指定した場合:
Alertレベルのイベントを発行しません。
false
com.cosminexus.mngsvr.jp1event.notice Noticeレベルのイベントを発行するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:
Noticeレベルのイベントを発行します。

falseを指定した場合:
Noticeレベルのイベントを発行しません。
false
com.cosminexus.mngsvr.jp1event.information Informationレベルのイベントを発行するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:
Informationレベルのイベントを発行します。

falseを指定した場合:
Informationレベルのイベントを発行しません。
false
com.cosminexus.mngsvr.jp1event.error Errorレベルのイベントを発行するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:
Errorレベルのイベントを発行します。

falseを指定した場合:
Errorレベルのイベントを発行しません。
false
com.cosminexus.mngsvr.jp1event.critical Criticalレベルのイベントを発行するかどうかを指定します。

trueを指定した場合:
Criticalレベルレベルのイベントを発行します。

falseを指定した場合:
Criticalレベルのイベントを発行しません。
false
com.cosminexus.mngsvr.agent.read_timeout 運用監視エージェント接続時のタイムアウト時間を,1〜2147483の整数値(単位:秒)で指定します。 180

注※1
指定されていない場合,Management Serverの起動に失敗します。

注※2
運用管理ドメイン内で運用管理エージェントとの通信に使用されるIPアドレスのサブネットが一つに決められている場合,指定するIPアドレスを"192\\.168\\.0\\..+"のように記述しておけば,前方が"192.168.0."であるIPアドレス("192.168.0.32"や"192.168.0.128"など)にマッチするため,設定ファイルを修正しないで,すべてのホストに配布して利用できます。正規表現についての詳細は,Javaのjava.util.regex.Patternクラスの仕様を確認してください。
ただし,"\\"は1文字の"\"に置き換えられてしまうため,"\"を指定する場合は2文字連続して指定してください。指定した正規表現にマッチするIPアドレスが複数個検出された場合は,最も小さい値のIPアドレスを採用します。例えば,"192.168.0.32"と"192.168.0.128"が検出された場合は"192.168.0.32"を採用します。この場合,採用されたIPアドレスが意図するIPアドレスになるとは限らないため,"192\\.168\\.0\\.1.."のように必ず1個だけマッチする正規表現を記述してください。

(5) 注意事項

Management Server起動後は,運用管理ポータルの「Cosminexus Management Serverの設定」の「ネットワークの設定」からもポート番号を変更できます。ただし,mserver.propertiesファイルにコメントを書いていた場合,変更時に削除されます。