付録A.1 データソース管理

ここでは,運用管理ドメイン内の論理J2EEサーバへのデータソースのインポート,およびインポートしたデータソースの削除などの操作に関する画面の機能概要,表示手順,操作手順,画面詳細について説明します。

これらの画面は,「論理サーバのアプリケーション管理」のデータソースノードで操作できます。「論理サーバのアプリケーション管理」のツリーペインの構成を次に示します。

 論理サーバのアプリケーション管理
 │
 └─<運用管理ドメイン名>
   │
   └─論理J2EEサーバ
     ├─J2EEサーバ
     │ └─<J2EEサーバ名>
     │   ├─アプリケーション
     │   └─リソース
     │     ├─データソース
     │     └─リソースアダプタ
     │
     └─J2EEサーバクラスタ
       └─<J2EEサーバクラスタ名>
         ├─アプリケーション
         ├─リソース
         │ ├─データソース
         │ └─リソースアダプタ
         └─メンバ
           └─<J2EEサーバ名>

 

データソースノードがどのツリー下にあるかによって,操作対象となるデータソースが異なります。

 

操作の排他制御について
データソースに対して,同時に複数の操作を実行できません。このため,ほかの操作が実行中であることを示すメッセージが表示される場合があります。この場合,ほかの操作が終了したことを確認してから,再度操作してください。実行中の操作結果を確認するには,画面に表示されている[実行状況の表示]アンカーをクリックしてください。
<この項の構成>
(1) データソースのインポート
(2) データソースの削除
(3) ログの表示(論理サーバのアプリケーション管理)

(1) データソースのインポート

[データソースのインポート]画面を次の図に示します。

図A-1 [データソースのインポート]画面

[図データ]

(a) 機能概要

論理J2EEサーバにデータソースをインポートします。

インポートするデータソースがすでにある場合,インポート操作の実行結果は「失敗」と表示され,上書きはされません。データソース名(データソースの表示名)に引用符(")が含まれている場合,Management Serverではインポートできません。

(b) 表示手順

画面の表示手順を次に示します。

  1. 運用管理ポータルで[論理サーバのアプリケーション管理]アンカーをクリックします。
  2. ツリーペインで次のどちらかの操作をします。
    J2EEサーバの場合
    [論理J2EEサーバ]-[J2EEサーバ]-[<J2EEサーバ名>]-[リソース]-[データソース]をクリックします。
    J2EEサーバクラスタの場合
    [論理J2EEサーバ]-[J2EEサーバクラスタ]-[<J2EEサーバクラスタ名>]-[リソース]-[データソース]をクリックします。
  3. [インポート]タブをクリックします。
(c) 操作手順

画面での操作手順を次に示します。

  1. [ドライバファイル名],[データソース設定ファイル名],[データソース属性ファイル名]を指定します。
  2. [実行]ボタンをクリックします。
    指定内容に誤りがある場合,エラーが表示されます。[戻る]アンカーをクリックして原因を取り除き,再度[実行]ボタンをクリックします。
    指定内容が正しい場合,結果確認画面の[ステータス]に「実行中」または「実行待ち」と表示されます。処理が終了すると,[ステータス]が「成功」または「失敗」に更新されます。
  3. 次のどちらかの方法で,画面の表示内容を更新します。
    • [最新の情報に更新]アンカーをクリックする
    • [更新時間間隔]から表示内容を自動更新する間隔を選択して,[適用]ボタンをクリックする
    失敗した場合は,[ログの表示]タブをクリックしてエラーの内容を確認します。原因を取り除き,[インポート]タブをクリックして再度実行します。
(d) 画面詳細

画面に表示される項目およびボタンについて説明します。

ドライバファイル名(必須)
JDBCドライバのクラスライブラリファイルを指定します。必ず「選択して下さい」以外を指定してください。
  • 選択して下さい(デフォルト)
  • JdbcDbpsv.jar
  • JdbcDbpsv.jar+JdbcDbpsvEX.jar
データソース設定ファイル名(必須)
Management Server稼働ホストに配置したデータソース設定ファイルを絶対パスで指定します。デフォルトでは,何も表示されません。
データソース属性ファイル名(必須)
Management Server稼働ホストに配置したデータソース属性ファイルを絶対パスで指定します。デフォルトでは,何も表示されません。
[実行]ボタン
指定値をチェックし,データソースをインポートします。
[リセット]ボタン
指定した内容をリセットします。
[実行状況の表示]アンカー
前回実施した操作の実行状況を表示するための結果確認画面が表示されます。該当する実行状況がない場合は文字だけが表示されます。

(2) データソースの削除

[データソースの削除]画面を次の図に示します。

図A-2 [データソースの削除]画面

[図データ]

(a) 機能概要

論理J2EEサーバからデータソースを削除します。

指定したデータソースがない場合,削除操作の実行結果は「失敗」と表示されます。また,削除しようとしたデータソースが稼働中のJ2EEアプリケーションから使用されている場合,データソースの削除に失敗します。

(b) 表示手順

画面の表示手順を次に示します。

  1. 運用管理ポータルで[論理サーバのアプリケーション管理]アンカーをクリックします。
  2. ツリーペインで次のどちらかの操作をします。
    J2EEサーバの場合
    [論理J2EEサーバ]-[J2EEサーバ]-[<J2EEサーバ名>]-[リソース]-[データソース]をクリックします。
    J2EEサーバクラスタの場合
    [論理J2EEサーバ]-[J2EEサーバクラスタ]-[<J2EEサーバクラスタ名>]-[リソース]-[データソース]をクリックします。
  3. [削除]タブをクリックします。
(c) 操作手順

画面での操作手順を次に示します。

  1. 削除するデータソースの[削除]アンカーをクリックします。
    データソースの削除確認画面に,データソースの詳細が表示されます。

    図A-3 削除確認画面(データソースの削除)

    [図データ]

  2. 内容を確認して,[はい]ボタンをクリックします。
    結果確認画面が表示されます。画面の[ステータス]に「実行中」または「実行待ち」と表示され,処理が終了すると[ステータス]が「成功」または「失敗」に更新されます。
  3. 次のどちらかの方法で,画面の表示内容を更新します。
    • [最新の情報に更新]アンカーをクリックする
    • [更新時間間隔]から表示内容を自動更新する間隔を選択して,[適用]ボタンをクリックする
    失敗した場合は,[ログの表示]タブをクリックしてエラーの内容を確認します。原因を取り除き,[削除]タブをクリックして再度実行します。
(d) 画面詳細

画面に表示される項目およびボタンについて説明します。

[データソースの削除]画面
操作
  • [削除]アンカー
    論理J2EEサーバから削除するデータソースを選択するための削除確認画面が表示されます。
リソース名
該当論理J2EEサーバにインポートされているデータソースの表示名が表示されます。
インポート時刻
論理J2EEサーバへのインポートが完了した時刻(Management Server稼働ホストの時刻)が表示されます。
[実行状況の表示]アンカー
前回実施した操作の実行状況を表示するための結果確認画面が表示されます。該当する実行状況がない場合は文字だけが表示されます。
削除確認画面
リソース名
削除するデータソース名が表示されます。
インポート時刻
削除するデータソースを論理J2EEサーバにインポートした時刻(Management Server稼働ホストの時刻)が表示されます。
[はい]ボタン
データソースを論理J2EEサーバから削除します。結果確認画面が表示されます。
[いいえ]ボタン
[データソースの削除]画面に戻ります。

(3) ログの表示(論理サーバのアプリケーション管理)

(a) 機能概要

運用管理ドメイン内のすべての論理J2EEサーバで出力された,J2EEアプリケーション,データソース,およびリソースアダプタにかかわる実行結果を,ログとして一覧で参照できます。

ログは[論理サーバのアプリケーション管理]内の[ログの表示]タブから表示できますが,どこから表示しても内容は同一です。

(b) 表示手順

画面の表示手順を次に示します。

  1. 運用管理ポータルで[論理サーバのアプリケーション管理]アンカーをクリックします。
  2. ツリーペインで次のどちらかの操作をします。
    J2EEサーバの場合
    [論理J2EEサーバ]-[J2EEサーバ]-[<J2EEサーバ名>]-[リソース]-[データソース]をクリックします。
    J2EEサーバクラスタの場合
    [論理J2EEサーバ]-[J2EEサーバクラスタ]-[<J2EEサーバクラスタ名>]-[リソース]-[データソース]をクリックします。
  3. [ログの表示]タブをクリックします。
(c) 操作手順

画面での操作はありません。

(d) 画面詳細

画面には,データソースへのインポートや削除の処理結果が表示されます。これらのログから,処理実行時に発生したエラーの原因を知ることができます。

[ログの表示]画面に出力されるログについては,「2.4.3 ログの出力形式」を参照してください。