Management Serverでは,[稼働情報監視]画面や[ステータス監視]画面で,論理サーバの稼働状況を確認できます。これらの画面で表示される,稼働状況を示すステータスの意味について説明します。
稼働状況は,次のようなステータスで表示されます。
表2-2 稼働状況のステータスの意味
稼働状況の ステータス | 説明 |
---|---|
停止 | 初期状態および停止要求を受け付け停止処理が完了したあとの,論理サーバが停止した状態です。または,通信障害の回復後に運用管理エージェントが停止状態であることを確認できた状態です。 |
起動中 | 起動要求を受け付けてから論理サーバが稼働状態になるまでの起動処理中の状態です。 |
稼働中 | 起動要求を受け付け,起動処理が完了したあとの,論理サーバが稼働している状態です。または,通信障害の回復後に運用管理エージェントと稼働状態であることを確認できた状態です。 |
停止中 | 停止要求を受け付けてから論理サーバが停止状態になるまでの停止処理中の状態です。 |
強制停止中 | 強制停止要求を受け付けてから論理サーバが停止状態になるまでの強制停止処理中の状態です。 |
異常停止 | 停止要求を受け付けていない状態で,論理サーバの停止を検出した状態です。 |
回復中 | 異常停止状態で起動要求を受け付けてから稼働状態になるまでの,論理サーバの起動処理中の状態です。 |
通信障害 | 運用管理エージェントとの通信で障害が発生し,ステータスの表示ができない状態です。 |
自動停止中 | 運用管理エージェントから論理サーバの異常通知(プロセスはあるが動作していない状態の通知)を受けて論理サーバの強制停止中の状態です。 |
自動再起動中 | 自動再起動指定ありの論理サーバで,稼働中状態に運用管理エージェントから論理サーバの停止通知を受けて自動再起動処理中の状態です。 |
計画停止中 | 計画停止要求を受け付けてから,論理Webサーバが停止状態になるまでの計画停止処理中の状態です。このステータスに遷移するのは,論理Webサーバの場合だけです。 |
ステータスが,システムの状態によってどのように遷移するかを次に示します。
図2-5 ステータスの遷移
論理サーバの起動と停止には,次の表に示す種類があります。
表2-3 起動/停止処理の種類
起動/停止処理の種類 | 説明 |
---|---|
起動または起動処理 | 一つの論理サーバに対しての起動処理を意味します。 論理サーバのステータス種別が「停止」または「異常停止」の場合だけ論理サーバに対して起動処理をします。そのほかのステータスの論理サーバに対する起動要求は無視します(メッセージ出力だけをします)。 |
停止または停止処理 | 一つの論理サーバに対しての停止処理を意味します。 論理サーバのステータス種別が「稼働中」の場合だけ論理サーバに対して停止処理をします。そのほかのステータスの論理サーバに対する停止要求は無視します(メッセージ出力だけをします)。 |
一括起動または一括起動処理 | 運用管理ドメイン内,単一ホスト内,またはクラスタ内の構成要素の全論理サーバに対する起動処理を意味します。 一括起動処理中,一括停止処理中,または一括再起動処理中の場合の一括起動要求は無視します(メッセージ出力だけをします)。 |
一括停止または一括停止処理 | 運用管理ドメイン内,単一ホスト内,クラスタ内の構成要素の全論理サーバに対する停止処理を意味します。 一括起動処理中,一括停止処理中,または一括再起動処理中の場合の一括停止要求は無視します(メッセージ出力だけをします)。 |
一括再起動または一括再起動処理 | 運用管理ドメイン内,単一ホスト内,クラスタ内の構成要素の全論理サーバに対する,一括停止処理およびそのあとの一括起動処理を意味します。 一括起動処理中,一括停止処理中または一括再起動処理中の場合の一括再起動要求は無視します(メッセージ出力だけをします)。 |
自動再起動または自動再起動処理 | 論理サーバの設定で自動再起動をすると指定した場合,Management Serverが論理サーバの「異常停止」状態を検出すると論理サーバを自動的に起動します。 起動/停止の設定で前提となる論理サーバを設定し,前提となる論理サーバで自動再起動をすると指定した場合,前提となる論理サーバで障害状態を検出したときは,該当論理サーバを前提と設定したすべての論理サーバの停止処理をし,該当論理サーバの起動処理をしたあと,該当論理サーバを前提と設定したすべての論理サーバの起動処理をします。 |
強制停止または強制停止処理 | 一つの論理サーバに対しての強制停止処理を意味します。 論理サーバのステータス種別が「稼働中」のときに論理サーバに対して強制停止処理をします。そのほかのステータスの論理サーバに対しては,強制停止要求は無視されます(メッセージ出力だけをします)。 |
計画停止または計画停止処理 | 一つの論理サーバに対しての計画停止処理を意味します。 論理サーバのステータス種別が「稼働中」のときに論理サーバに対して計画停止処理をします。そのほかのステータスの論理サーバに対しては,計画停止要求は無視されます(メッセージ出力だけをします)。 計画停止はmngsvrutilコマンドを使用します。なお,計画停止が有効な論理サーバはWebサーバだけです。Webサーバ以外の論理サーバに対する計画停止要求は停止要求として扱われます。 |
ホストや論理サーバの起動/停止/強制停止/自動再起動を実行したときに,ステータスがどのように遷移するか,また,どのステータス状態になれば処理成功とみなせるかについて説明します(成功時のステータスを太字で示します)。