付録F.4 システムの停止方法

ここでは,システムの停止の流れの中での,それぞれのプロセスの停止方法について説明します。また,流れの中で実行するManagement Serverからのログアウト方法についても説明します。

<この項の構成>
(1) J2EEアプリケーションの停止
(2) リソースの停止
(3) 論理サーバの停止
(4) Management Serverからのログアウト
(5) Management Serverの停止
(6) 運用管理エージェントの停止

(1) J2EEアプリケーションの停止

J2EEアプリケーションの停止方法について説明します。

J2EEアプリケーションの停止には,運用管理コマンド(mngsvrutil),または運用管理ポータルを使用します。

運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用してJ2EEアプリケーションを停止する方法については,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」の運用管理コマンド(mngsvrutil)の説明を参照してください。

運用管理ポータルを使用してJ2EEアプリケーションを停止する場合,運用管理ポータルの「論理サーバのアプリケーション管理」の[J2EEアプリケーションの開始/停止]画面で,インポート済みのJ2EEアプリケーション一覧から該当するJ2EEアプリケーションを選択します。J2EEアプリケーションの停止の操作については,「7.3.2 J2EEアプリケーションの停止」を参照してください。

(2) リソースの停止

リソースの停止方法について説明します。

運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用すると,リソースアダプタ,およびJavaBeansリソースを停止できます。また,運用管理ポータルを使用するとリソースアダプタを停止できます。

運用管理コマンドを使用した手順,および運用管理ポータルを使用した手順について次に説明します。

運用管理コマンドを使用する場合
運用管理コマンドを使用してリソースアダプタを停止する場合の,運用管理コマンドの実行形式,および実行例を次に示します。
実行形式

mngsvrutil -m <Management Serverのホスト名> -u <管理ユーザ名> -p <パスワード> -t <サーバ名> stop resAdapter <リソースアダプタ名>

実行例

mngsvrutil -m mnghost -u user01 -p pw01 -t server01 stop resAdapter resadapter01

運用管理コマンドを使用してJavaBeansリソースを停止する場合の,運用管理コマンドの実行形式,および実行例を次に示します。
実行形式

mngsvrutil -m <Management Serverのホスト名> -u <管理ユーザ名> -p <パスワード> -t <サーバ名> stop resJavaBeans <JavaBeansリソース名>

実行例

mngsvrutil -m mnghost -u user01 -p pw01 -t server01 stop resJavaBeans javabeans01

コマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」を参照してください。
運用管理ポータルを使用する場合
リソースアダプタは,運用管理ポータルの「論理サーバのアプリケーション管理」の[リソースアダプタの開始/停止]画面で,インポート済みのリソースアダプタ一覧から該当するリソースアダプタを選択して停止します。リソースアダプタの停止の操作については,「7.4.2 リソースアダプタの停止」を参照してください。
注意
  • DB Connector for Cosminexus RMを停止する場合,あらかじめCosminexus RMを停止しておいてください。Cosminexus RMを停止しないでDB Connector for Cosminexus RMを停止しようとするとエラーが発生します。
  • メンバリソースアダプタは,所属するルートリソースアダプタが停止状態のときだけ停止できます。
  • 別名を定義したJ2EEリソースは,J2EEサーバで開始されているJ2EEアプリケーションがある場合は停止できません。停止しようとするとメッセージが出力されて処理が失敗します。別名を定義したJ2EEリソースは,J2EEサーバで開始されているすべてのJ2EEアプリケーションを停止してから停止してください。

(3) 論理サーバの停止

論理サーバの停止方法について説明します。

論理サーバは,運用管理コマンド(mngsvrutil),または運用管理ポータルを使用して停止します。論理サーバは運用管理ドメイン単位に一括停止したり,ホスト単位に一括停止したり,個別の論理サーバ単位に停止したりすることができます。

運用管理コマンドを使用する場合,サブコマンド「stop」を指定して実行してください。

運用管理ポータルを使用する場合,運用管理ポータルの「論理サーバの起動/停止」の画面から起動してください。

なお,論理サーバを停止しても,論理サーバの停止処理が完了しない場合があります。この場合,論理サーバを強制的に停止する必要があります。論理サーバを強制停止する場合,個別の論理サーバの停止画面で[強制停止]ボタンを使用して停止します。

運用管理ポータルでの論理サーバの停止方法について(a)~(c)で説明します。

(a) ドメイン単位の論理サーバの一括停止

運用管理コマンド(mngsvrutil)または運用管理ポータルを使用して,運用管理ドメイン内のすべての論理サーバを一括停止する方法について説明します。

運用管理コマンドを使用する場合
運用管理コマンドの実行形式,および実行例を次に示します。
実行形式

mngsvrutil -m <Management Serverのホスト名> -u <管理ユーザ名> -p <パスワード> stop allServers

実行例

mngsvrutil -m mnghost -u user01 -p pw01 stop allServers

コマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」を参照してください。
運用管理ポータルを使用する場合
停止順序は,[起動順序の設定]画面で指定した順序の逆順になります。なお,[起動順序の設定]画面に起動順序が指定されていない論理サーバは一括起動の対象外になります。
運用管理ドメイン単位に論理サーバを一括停止する場合,運用管理ポータルの「論理サーバの起動/停止」にある,運用管理ドメインまたは(ルートの)ホストの[一括停止]画面で実行します。運用管理ドメイン単位に論理サーバを一括停止する操作については,「6.3.3 運用管理ドメイン全体の論理サーバの一括停止」を参照してください。
(b) ホスト単位の論理サーバの一括停止

運用管理コマンド(mngsvrutil)または運用管理ポータルを使用して,ホスト内のすべての論理サーバを一括停止する方法について説明します。

運用管理コマンドを使用する場合
運用管理コマンドの実行形式,および実行例を次に示します。
実行形式

mngsvrutil -m <Management Serverのホスト名> -u <管理ユーザ名> -p <パスワード> -t <ホスト名> -k host stop server

実行例

mngsvrutil -m mnghost -u user01 -p pw01 -t host01 -k host stop server

コマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」を参照してください。
運用管理ポータルを使用する場合
停止順序は,[起動順序の設定]画面で指定した順序の逆順になります。なお,[起動順序の設定]画面に起動順序が指定されていない論理サーバは一括停止の対象外になります。
ホスト単位に論理サーバを一括停止する場合,運用管理ポータルの「論理サーバの起動/停止」にある,各ホストの[一括停止]画面で実行します。ホスト単位に論理サーバを一括停止する操作については,「6.2.3 ホストごとの論理サーバの一括停止」を参照してください。
(c) 個別の論理サーバの停止

J2EEアプリケーションを停止する前にWebサーバを停止する場合などに,論理サーバを個別に停止します。運用管理コマンド(mngsvrutil)または運用管理ポータルを使用して,論理サーバを個別に起動する方法について説明します。

運用管理コマンドを使用する場合
運用管理コマンドの実行形式,および実行例を次に示します。
実行形式

mngsvrutil -m <Management Serverのホスト名> -u <管理ユーザ名> -p <パスワード> -t <論理サーバ名> stop server

実行例

mngsvrutil -m mnghost -u user01 -p pw01 -t server01 stop server

コマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」を参照してください。
運用管理ポータルを使用する場合
論理サーバを個別に停止する場合,運用管理ポータルの「論理サーバの起動/停止」にある各論理サーバの[起動/停止]画面で実行します。論理サーバを個別に停止する操作については,「6. 論理サーバの起動/停止」を参照してください。

(4) Management Serverからのログアウト

運用管理ポータルで,各画面のメニューに表示されている[ログアウト]アンカーをクリックしてログアウトします。

再ログインする場合には,ログアウト画面に表示される「ログイン画面に戻る」というメッセージの[ログイン画面]アンカーをクリックして,ログイン画面を表示させてください。

(5) Management Serverの停止

Management Serverは次のどちらかの方法で停止します。

それぞれの停止方法について説明します。

(a) サービスメニューから停止する場合

通常のサービスの停止と同様の操作で停止してください。サービス名称は「Cosminexus Management Server」です。

(b) コマンドラインから停止する場合

Management Serverは,mngsvrctlコマンドで引数「stop」を指定して停止します。mngsvrctlコマンドはAdministrator権限のあるユーザが実行してください。

<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥bin¥mngsvrctl stop

mngsvrctlコマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」を参照してください。

(6) 運用管理エージェントの停止

運用管理エージェントは,次のどちらかの方法で停止します。

それぞれの停止方法について説明します。

(a) サービスメニューから停止する場合

通常のサービスの停止と同様の操作で停止してください。サービス名称は「Cosminexus Management Server - Administration Agent」です。

(b) コマンドラインから停止する場合

運用管理エージェントは,adminagentctlコマンドで引数「stop」を指定して停止します。adminagentctlコマンドはAdministrator権限のあるユーザが実行してください。

<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥manager¥bin¥adminagentctl stop

adminagentctlコマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」を参照してください。