付録J.2 システムの起動方法

ここでは,システム起動の流れの中での,論理サーバの起動方法と,リソースの開始方法について説明します。

運用管理エージェントの起動方法,Management Serverの起動方法,およびManagement Serverへのログイン方法については,「付録F.2 システムの起動方法」を参照してください。

<この項の構成>
(1) 論理サーバの起動
(2) リソースの開始

(1) 論理サーバの起動

論理サーバの起動方法について説明します。

論理サーバは,運用管理コマンド(mngsvrutil),または運用管理ポータルを使用して起動します。論理サーバは運用管理ドメイン単位に一括起動したり,ホスト単位に一括起動したり,個別の論理サーバ単位に起動したりすることができます。

運用管理コマンドを使用する場合,サブコマンド「start」を指定して実行してください。運用管理ポータルを使用する場合,運用管理ポータルの「論理サーバの起動/停止」の画面から起動してください。

運用管理コマンドまたは運用管理ポータルでの論理サーバの起動方法について(a)~(c)で説明します。

(a) ドメイン単位の論理サーバの一括起動

運用管理コマンド(mngsvrutil)または運用管理ポータルを使用して,運用管理ドメイン内のすべての論理サーバを一括起動する方法について説明します。

運用管理コマンドを使用する場合
運用管理コマンドの実行形式,および実行例を次に示します。
実行形式

mngsvrutil -m <Management Serverのホスト名> -u <管理ユーザ名> -p <パスワード> start allServers

実行例

mngsvrutil -m mnghost -u user01 -p pw01 start allServers

コマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」を参照してください。
運用管理ポータルを使用する場合
起動順序は,[起動順序の設定]画面で指定した順序に従います。なお,[起動順序の設定]画面に起動順序が指定されていない論理サーバは一括起動の対象外になります。起動順序を設定する操作については,「6.3.5 運用管理ドメイン全体の論理サーバの起動順序の設定」を参照してください。
運用管理ドメイン単位に論理サーバを一括起動する場合,運用管理ポータルの「論理サーバの起動/停止」にある,運用管理ドメインまたは(ルートの)ホストの[一括起動]画面で実行します。運用管理ドメイン単位に論理サーバを一括起動する操作については,「6.3.2 運用管理ドメイン全体の論理サーバの一括起動」を参照してください。
(b) ホスト単位の論理サーバの一括起動

運用管理コマンド(mngsvrutil)または運用管理ポータルを使用して,ホスト内のすべての論理サーバを一括起動する方法について説明します。

運用管理コマンドを使用する場合
運用管理コマンドの実行形式,および実行例を次に示します。
実行形式

mngsvrutil -m <Management Serverのホスト名> -u <管理ユーザ名> -p <パスワード> -t <ホスト名> -k host start server

実行例

mngsvrutil -m mnghost -u user01 -p pw01 -t host01 -k host start server

コマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」を参照してください。
運用管理ポータルを使用する場合
起動順序は,[起動順序の設定]画面で指定した順序に従います。なお,[起動順序の設定]画面に起動順序が指定されていない論理サーバは一括起動の対象外になります。起動順序を設定する操作については,「6.3.5 運用管理ドメイン全体の論理サーバの起動順序の設定」を参照してください。
ホスト単位に論理サーバを一括起動する場合,運用管理ポータルの「論理サーバの起動/停止」にある,各ホストの[一括起動]画面で実行します。
ホスト単位に論理サーバを一括起動する操作については,「6.2.2 ホストごとの論理サーバの一括起動」を参照してください。
(c) 個別の論理サーバの起動

異常終了した論理サーバだけ再起動する場合などに,論理サーバを個別に起動します。運用管理コマンド(mngsvrutil)または運用管理ポータルを使用して,論理サーバを個別に起動する方法について説明します。

運用管理コマンドを使用する場合
運用管理コマンドの実行形式,および実行例を次に示します。
実行形式

mngsvrutil -m <Management Serverのホスト名> -u <管理ユーザ名> -p <パスワード> -t <論理サーバ名> start server

実行例

mngsvrutil -m mnghost -u user01 -p pw01 -t server01 start server

コマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」を参照してください。
運用管理ポータルを使用する場合
論理サーバを個別に起動する場合,運用管理ポータルの「論理サーバの起動/停止」にある各論理サーバの[起動/停止]画面で実行します。論理サーバを個別に起動する操作については,「6. 論理サーバの起動/停止」を参照してください。

(2) リソースの開始

リソースの開始方法について説明します。

運用管理コマンド(mngsvrutil)または運用管理ポータルを使用すると,リソースアダプタを開始できます。

運用管理コマンドを使用した手順,および運用管理ポータルを使用したリソースアダプタの開始方法について次に説明します。

運用管理コマンドを使用する場合
運用管理コマンドを使用してリソースアダプタを開始する場合の,運用管理コマンドの実行形式,および実行例を次に示します。
実行形式

mngsvrutil -m <Management Serverのホスト名> -u <管理ユーザ名> -p <パスワード> -t <サーバ名> start resAdapter <リソースアダプタ名>

実行例

mngsvrutil -m mnghost -u user01 -p pw01 -t server01 start resAdapter resadapter01

コマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」を参照してください。
運用管理ポータルを使用する場合
運用管理ポータルを使用する場合,運用管理ポータルの「論理サーバのアプリケーション管理」にある[リソースアダプタの開始/停止]画面で,インポート済みのリソースアダプタ一覧から該当するリソースアダプタを選択して開始します。リソースアダプタを開始する操作については,「7.4.1 リソースアダプタの開始」を参照してください。