付録G.1 システムの起動手順
システムの起動手順について説明します。
- 注意
- Cosminexusシステムでは,システム構成によって,アプリケーションサーバだけを起動する場合と,アプリケーションサーバのほかに運用管理サーバ,統合ネーミングスケジューラサーバ,セッションフェイルオーバサーバを起動する場合があります。
- アプリケーションサーバのほかに,運用管理サーバ,統合ネーミングスケジューラサーバ,セッションフェイルオーバサーバを起動する場合,次の点に注意してください。
- 運用管理サーバを使用するときは,運用管理サーバを最初に起動してください。
- セッションフェイルオーバサーバを使用するときは,アプリケーションサーバより先にセッションフェイルオーバサーバを起動してください。
- 統合ネーミングスケジューラサーバの起動順序は任意です。
次に,アプリケーションサーバ,運用管理サーバ,統合ネーミングスケジューラサーバ,およびセッションフェイルオーバサーバの起動の流れを示します。
なお,データベース,LDAPディレクトリサーバ,EISなどの関連製品は起動済みであることを前提に説明します。データベース,LDAPディレクトリサーバ,EISなどを使用している場合は,必要に応じてあらかじめ起動しておいてください。
- <この項の構成>
- (1) アプリケーションサーバの起動の流れ
- (2) 運用管理サーバの起動の流れ
- (3) 統合ネーミングスケジューラサーバの起動の流れ
- (4) セッションフェイルオーバサーバの起動の流れ
(1) アプリケーションサーバの起動の流れ
Cosminexusシステムで利用するアプリケーションサーバの起動の流れについて説明します。
ここでは,標準システム構成の場合と,CTMを使用する構成の場合のアプリケーションサーバの起動の流れについて説明します。
アプリケーションサーバの起動の流れを次の図に示します。
図G-1 アプリケーションサーバの起動の流れ(UNIXの場合)
![[図データ]](figure/zu0f0100.gif)
図中の1.~6.について説明します。
- Management Serverの起動
運用管理エージェントの起動後,Management Serverを起動します。ただし,次の場合はアプリケーションサーバでのManagement Serverの起動は不要です。
- 運用管理サーバを使用する場合
- 統合ネーミングスケジューラサーバでManagement Serverを起動する場合
運用管理エージェントおよびManagement Serverの起動方法については,「付録G.2(1) 運用管理エージェントの起動」,「付録G.2(2) Management Serverの起動」を参照してください。
なお,自動起動の設定をしている場合,ホストの起動と同時に,運用管理エージェント,Management Serverも起動されるため,起動の操作は不要です。システムの起動方法の設定についてはマニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」のシステムの起動と停止の設定に関する説明を参照してください。
- Management Serverへのログイン
運用管理ポータルにログインします。ログイン方法については,「付録G.2(3) Management Serverへのログイン」を参照してください。
なお,運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用して,論理サーバを起動する場合,Management Serverへのログインは不要です。
- 論理サーバの起動
運用管理コマンド(mngsvrutil),または運用管理ポータルを使用して,論理サーバを起動します。論理サーバは図G-1に示す順序で起動してください。起動方法については,「付録G.2(4) 論理サーバの起動」を参照してください。
J2EEサーバ起動後,設定によってはJ2EEアプリケーションが自動起動されます。
なお,自動起動の設定をしている場合,Management Serverと論理サーバが一括起動されるため起動の操作は不要です。システムの起動方法の設定については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」のシステムの起動と停止の設定に関する説明を参照してください。
- リソースの開始
JavaBeansリソース,またはリソースアダプタを開始します。JavaBeansリソース,またはリソースアダプタを使用しない場合,この操作は不要です。
運用管理コマンド(mngsvrutil),または運用管理ポータルを使用して,リソースを開始します。開始方法については,「付録G.2(5) リソースの開始」を参照してください。
- J2EEアプリケーションの開始
J2EEサーバ起動後にJ2EEアプリケーションが自動起動されている場合,この操作は不要です。
運用管理コマンド(mngsvrutil),または運用管理ポータルを使用して,J2EEアプリケーションを開始します。開始方法については,「付録G.2(6) J2EEアプリケーションの開始」を参照してください。
- 論理サーバ(Webサーバ・論理ユーザサーバ)の起動
運用管理コマンド(mngsvrutil),または運用管理ポータルを使用して,Webサーバや論理ユーザサーバを起動します。論理サーバの起動方法については,「付録G.2(4) 論理サーバの起動」を参照してください。
なお,Webサーバの起動のタイミングはシステムの運用形態に依存しますが,最後に起動することでJ2EEアプリケーションへの要求受け付けを制御できます。
また,インプロセスHTTPサーバを使用する場合は,Webサーバの起動は必要ありません。
(2) 運用管理サーバの起動の流れ
運用管理サーバの起動の流れを次の図に示します。
図G-2 運用管理サーバの起動の流れ(UNIXの場合)
![[図データ]](figure/zu0f0200.gif)
図中の1.~2.について説明します。
- Management Serverの起動
Management Serverを起動します。
Management Serverの起動方法については,「付録G.2(2) Management Serverの起動」を参照してください。
なお,自動起動の設定をしている場合,ホストの起動と同時にManagement Serverも起動されるため,起動の操作は不要です。システムの起動方法の設定については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」のシステムの起動と停止の設定に関する説明を参照してください。
- Management Serverへのログイン
運用管理ポータルにログインします。ログイン方法については,「付録G.2(3) Management Serverへのログイン」を参照してください。
なお,運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用して,論理サーバを起動する場合,Management Serverへのログインは不要です。
(3) 統合ネーミングスケジューラサーバの起動の流れ
統合ネーミングスケジューラサーバの起動の流れを次の図に示します。
図G-3 統合ネーミングスケジューラサーバの起動の流れ(UNIXの場合)
![[図データ]](figure/zu0f0300.gif)
図中の1.~3.について説明します。
- Management Serverの起動
運用管理エージェントの起動後,Management Serverを起動します。ただし,次の場合は統合ネーミングスケジューラサーバでのManagement Serverの起動は不要です。
- 運用管理サーバを使用する場合
- アプリケーションサーバでManagement Serverを起動する場合
運用管理エージェントおよびManagement Serverの起動方法については,「付録G.2(1) 運用管理エージェントの起動」,「付録G.2(2) Management Serverの起動」を参照してください。
なお,自動起動の設定をしている場合,ホストの起動と同時に,運用管理エージェント,Management Serverも起動されるため,起動の操作は不要です。システムの起動方法の設定については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」のシステムの起動と停止の設定に関する説明を参照してください。
- Management Serverへのログイン
運用管理ポータルにログインします。ログイン方法については,「付録G.2(3) Management Serverへのログイン」を参照してください。
なお,運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用して,論理サーバを起動する場合,Management Serverへのログインは不要です。
- 論理サーバの起動
運用管理コマンド(mngsvrutil),または運用管理ポータルを使用して,論理サーバを起動します。論理サーバは図G-3に示す順序で起動してください。起動方法については,「付録G.2(4) 論理サーバの起動」を参照してください。
なお,自動起動の設定をしている場合,Management Serverの起動後に論理サーバが一括起動されるため起動の操作は不要です。システムの起動方法の設定については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」のシステムの起動と停止の設定に関する説明を参照してください。
(4) セッションフェイルオーバサーバの起動の流れ
セッションフェイルオーバサーバの起動の流れを次の図に示します。
図G-4 セッションフェイルオーバサーバの起動の流れ(UNIXの場合)
![[図データ]](figure/zu0f0400.gif)
図中の1.~3.について説明します。
- 運用管理エージェントの起動
運用管理エージェントを起動します。起動方法については,「付録G.2(1) 運用管理エージェントの起動」を参照してください。
なお,自動起動の設定をしている場合,ホストの起動と同時に運用管理エージェントが起動されるため起動の操作は不要です。システムの起動方法の設定については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」のシステムの起動と停止の設定に関する説明を参照してください。
- Management Serverへのログイン
運用管理ポータルにログインします。ログイン方法については,「付録G.2(3) Management Serverへのログイン」を参照してください。
なお,運用管理コマンド(mngsvrutil)を使用して,論理サーバを起動する場合,Management Serverへのログインは不要です。
- 論理サーバの起動
運用管理コマンド(mngsvrutil),または運用管理ポータルを使用して,論理サーバを起動します。起動方法については,「付録G.2(4) 論理サーバの起動」を参照してください。mngsvrutilコマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」を参照してください。
SFOサーバ起動後,SFOサーバアプリケーションが自動起動されます。
なお,自動起動の設定をしている場合,ホストの起動と同時に論理サーバが一括起動されるため起動の操作は不要です。システムの起動方法の設定については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」のシステムの起動と停止の設定に関する説明を参照してください。
- 注意
- SFOサーバで実行できるアプリケーションは,SFOサーバアプリケーションだけです。SFOサーバでSFOサーバアプリケーション以外のアプリケーションは実行しないでください。