付録B.3 J2EEアプリケーション操作の比較

ここでは,サーバマネジャで実施できたJ2EEアプリケーションの操作を,Server Plug-in,またはサーバ管理コマンドを使用して実施する方法について説明します。

次の作業について説明します。

<この項の構成>
(1) J2EEアプリケーションの作成
(2) J2EEアプリケーションのインポートとエクスポート
(3) J2EEアプリケーションのカスタマイズ
(4) J2EEアプリケーションの実行

(1) J2EEアプリケーションの作成

サーバマネジャで実施できたJ2EEアプリケーションの作成の操作を,Server Plug-in,またはサーバ管理コマンドを使用して実行する場合の操作方法の参照先について次の表に示します。

表B-5 J2EEアプリケーションの作成で実行できる操作の差異と参照先

操作内容参照先
Server Plug-inサーバ管理コマンド
Enterprise Bean(EJB-JAR)のインポートJ2EEサーバにEnterprise Beanをインポートします。7.2
サーブレットとJSPのインポートJ2EEサーバにサーブレットとJSPをインポートします。7.3
J2EEアプリケーションの新規作成インポートしたEJB-JAR,WARを基に,EARを作成します。7.5
J2EEアプリケーションへのライブラリJARファイルの追加J2EEアプリケーションにライブラリJARを追加します。7.6
ライブラリJARファイルの一覧の参照J2EEアプリケーションにインポートされているライブラリJARファイルの一覧を参照します。7.7
J2EEアプリケーションからのライブラリJARファイルの削除J2EEアプリケーションにインポートされているライブラリJARファイルを削除します。7.8
セキュリティの設定ユーザの設定セキュリティロールを使用したユーザ管理をする場合に,ユーザを登録します。ロールとの対応づけもできます。9.17.1
ロールの設定セキュリティロールを使用したユーザ管理をする場合に,ロールを登録します。ユーザとの対応づけもできます。9.17.2
Enterprise Beanの設定ほかのEnterprise Beanのリファレンス定義ほかのEnterprise Beanへのリファレンスについて定義します。18.2.19.3.1
セキュリティロールリファレンスの設定セキュリティロールへのリファレンスについて定義します。9.18
メールリファレンスの設定メールサーバへのリファレンスについて定義します。9.3.2
リソースアダプタリファレンスの設定リソースアダプタの設定をします。18.2.29.3.3
リソース環境リファレンスの設定リソース環境リファレンスの設定をします。18.2.39.3.4
トランザクション属性の定義トランザクション属性について定義します。18.49.5
セキュリティロールによるアクセス権限の設定セキュリティロールによるアクセス権を設定する場合のメソッドのパーミッションを定義します。9.19
すべてのユーザに対するアクセス権限の設定すべてのユーザに対してアクセス権限を設定する場合のメソッドのパーミッションを定義します。9.19
UseCallerIdentityの設定セキュリティの情報であるセキュリティアイデンティティとしてUseCallerIdentityを設定します。9.20.1
Run asの設定セキュリティの情報であるセキュリティアイデンティティとしてRun asを設定します。9.20.1
Entity BeanのCMP定義Entity Beanの永続性管理をコンテナに任せる場合に定義します。9.6.2
9.6.3
サーブレットとJSPの設定Enterprise Beanリファレンスの設定Enterprise Beanのリファレンスについて定義します。18.5.19.7.1
セキュリティロールリファレンスの設定セキュリティロールへのリファレンスについて定義します。9.18
メールリファレンスの設定メールサーバへのリファレンスについて定義します。9.7.2
リソースアダプタリファレンスの設定リソースアダプタの設定をします。18.5.29.7.3
リソース環境リファレンスの設定リソース環境リファレンスの設定をします。18.5.39.7.4
サーブレットとJSPのマッピングの定義サーブレットとJSPのマッピングを定義します。18.69.8
フィルタのマッピングフィルタのマッピングを定義します。18.7.29.9.2
セキュリティアイデンティティの定義セキュリティアイデンティティを定義します。9.20.2

(凡例)-:操作できない


注※ MyEclipseを使用しても実行できます。MyEclipseを使用したアプリケーションを作成する方法については「付録B.4 J2EEアプリケーションを作成する方法」を参照してください。

(2) J2EEアプリケーションのインポートとエクスポート

サーバマネジャで実施できたJ2EEアプリケーションのインポートとエクスポートの操作を,Server Plug-in,またはサーバ管理コマンドを使用して実行する場合の操作方法の参照先について次の表に示します。

表B-6 J2EEアプリケーションのインポートとエクスポートで実行できる操作の差異と参照先

操作内容参照先
Server Plug-inサーバ管理コマンド
J2EEアプリケーションのインポートJ2EEサーバにJ2EEアプリケーション(EAR)をインポートします。17.1.18.1.1
J2EEアプリケーションのエクスポートJ2EEアプリケーションをエクスポートします。17.28.2

(3) J2EEアプリケーションのカスタマイズ

サーバマネジャで実施できたJ2EEアプリケーションのカスタマイズの操作を,Server Plug-in,またはサーバ管理コマンドを使用して実行する場合の操作方法の参照先について次の表に示します。

表B-7 J2EEアプリケーションのカスタマイズで実行できる操作の差異と参照先

操作内容参照先
Server Plug-inサーバ管理コマンド
リファレンスマッピング定義ほかのEnterprise Beanのリファレンスの解決ほかのEnterprise Beanを参照している個所に,参照先のEnterprise Beanをマッピングします。18.2.1
18.5.1
9.3.1
9.7.1
セキュリティロールのリファレンスの解決セキュリティロールを参照している個所に,J2EEサーバが管理しているセキュリティロールをマッピングします。9.17
メールコンフィグレーションのリファレンスの解決メールサーバを参照している個所に,メールサーバをマッピングします。9.3.2
9.7.2
リソースアダプタのリファレンスの解決リソースアダプタを参照している個所に,リソースアダプタをマッピングします。18.2.2
18.5.2
9.3.3
9.7.3
リソース環境のリファレンスの解決リソース環境を参照している個所に,リソース環境をマッピングします。18.2.3
18.5.3
9.3.4
9.7.4
Message-driven Beanのリファレンスの解決Message-driven BeanのConnection FactoryとDestinationを参照する個所に,Connection FactoryとDestinationをマッピングします。18.39.4
CMPとデータベースのマッピング定義CMP1.xのマッピング定義CMP1.x Entity Beanのフィールドをデータベース上の表にマッピングします。9.6.2
CMP2.xのマッピング定義CMP2.x Entity Beanのフィールドをデータベース上の表にマッピングします。9.6.3
Enterprise Beanの実行時属性の定義Stateful Session Beanの実行時プロパティの設定Stateful Session Beanの実行時の動作についてのプロパティを設定します。18.8.19.10.1
Stateless Session Beanの実行時プロパティの設定Stateless Beanの実行時の動作についてのプロパティを設定します。18.8.29.10.2
Entity Beanの実行時プロパティの設定Entity Beanの実行時の動作についてのプロパティを設定します。18.8.39.10.3
Message-driven Beanの実行時プロパティの設定Message-driven Beanの実行時の動作についてのプロパティを設定します。18.8.49.10.4
J2EEアプリケーションのコンテキストルート定義J2EEアプリケーションのコンテキストルートを設定します。18.9.19.11.1
JNDI名前空間に登録される名称の参照と変更J2EEアプリケーション名の参照J2EEアプリケーション名を参照するための設定をします。9.13.1
Enterprise Bean名の参照と変更Enterprise Bean名を参照するための設定およびEnterprise Bean名を変更します。9.13.2
セキュリティアイデンティティの解決J2EEアプリケーション内で参照しているセキュリティアイデンティティ情報に,J2EEサーバが管理しているユーザIDをマッピングします。9.20
CTMのスケジューリングCTMを利用してキューのスケジューリングをするかどうか,およびスケジューリング方法について設定します。18.119.14
Webアプリケーション単位での同時実行スレッド数制御の定義WebコンテナでWebアプリケーション単位での同時実行スレッド数を制御するかどうか,およびスレッド数などを設定します。18.9.29.11.2
J2EEアプリケーションの起動順序の設定Enterprise Beanの起動順序の設定J2EEアプリケーションに含まれるEnterprise Bean(EJB-JAR)の起動順序を設定します。18.12.29.15.2
サーブレット,JSPの起動順序の設定J2EEアプリケーションに含まれるサーブレットまたはJSP(WAR)の起動順序を設定します。18.12.39.15.3
サーブレット,JSPのエラー通知の設定サーブレット,JSPでエラーが発生した場合に,J2EEアプリケーションにエラーを通知するための設定をします。18.139.16

(凡例)-:操作できない


(4) J2EEアプリケーションの実行

サーバマネジャで実施できたJ2EEアプリケーションの実行の操作を,Server Plug-in,またはサーバ管理コマンドを使用して実行する場合の操作方法の参照先について次の表に示します。

表B-8 J2EEアプリケーションの実行で実行できる操作の差異と参照先

操作内容参照先
Server Plug-inサーバ管理コマンド
J2EEアプリケーションの開始J2EEアプリケーションを開始します。19.210.2.1
J2EEアプリケーションの一覧の参照インポートされているアプリケーションの一覧を参照します。21.110.3
J2EEアプリケーションの停止J2EEアプリケーションを停止します。19.310.2.2
J2EEアプリケーションの削除J2EEアプリケーションを削除します。19.410.4