付録B.1 サーバマネジャとServer Plug-inの前提条件の違い

サーバマネジャを使用する場合とServer Plug-inを使用する場合では,使用する前に実施しておく作業が異なります。また,J2EEサーバの開始方法によって,サーバマネジャ,またはServer Plug-inを使用できるかどうかが異なります。

ここでは,サーバマネジャ,またはServer Plug-inを使用するための前提条件として,使用する前に実施しておく作業,およびJ2EEサーバの開始方法について説明します。

<この項の構成>
(1) サーバマネジャとServer Plug-inを使用する前に実施しておく作業
(2) J2EEサーバの開始方法

(1) サーバマネジャとServer Plug-inを使用する前に実施しておく作業

サーバマネジャとServer Plug-inでは,使用する前に実施しておく作業が異なります。サーバマネジャ,およびServer Plug-inを使用する前に実施しておく作業を次の表に示します。

表B-1 サーバマネジャ,およびServer Plug-inを使用する前に実施しておく作業

使用する前に実施する作業サーバマネジャServer Plug-in
J2EEサーバの開始
運用管理ドメイン内のすべてのホストの運用管理エージェントの起動
Management Serverの起動

(凡例)○:必要な作業 -:必要ではない作業


Cosminexus Version 6では,サーバマネジャを使用する前に,J2EEサーバおよびネーミングサービスを開始しておく必要がありました。

Cosminexus Version 7では,Server Plug-inを使用する前に,運用管理ドメイン内のすべてのホストの運用管理エージェント,およびManagement Serverを起動しておく必要があります。

運用管理ドメイン内のすべてのホストの運用管理エージェントを起動する方法については,マニュアル「Cosminexus システム運用ガイド」の運用管理エージェントの起動に関する説明を参照してください。Management Serverを起動する方法については,マニュアル「Cosminexus システム運用ガイド」のManagement Serverの起動に関する説明を参照してください。

(2) J2EEサーバの開始方法

J2EEサーバの開始方法によって,サーバマネジャまたはServer Plug-inを使用できるかどうかが異なります。J2EEサーバの開始方法と,サーバマネジャ,またはServer Plug-inを使用できるかどうかの対応を次の表に示します。

表B-2 J2EEサーバの開始方法とサーバマネジャ・Server Plug-inを使用できるかどうかの対応

J2EEサーバの開始方法サーバマネジャServer Plug-in
cjstartsvコマンドを実行して開始
Management Serverを使用して開始
(凡例)
○:使用できる -:使用できない
注※
サーバマネジャを使用してJ2EEサーバを停止できるのは,cjstartsvコマンドを実行してJ2EEサーバを開始した場合だけです。Management Serverを使用してJ2EEサーバを開始した場合,サーバマネジャを使用してJ2EEサーバを停止できません。

Cosminexus Version 6では,cjstartsvコマンドを実行する方法とManagement Serverを使用して実行する方法のどちらの方法でJ2EEサーバを開始しても,サーバマネジャを使用できました。

Cosminexus Version 7では,cjstartsvコマンドを実行してJ2EEサーバを開始した場合,Server Plug-inを使用できません。Server Plug-inを使用する場合は,Management Serverを使用してJ2EEサーバを開始する必要があります。

Management Serverを使用してJ2EEサーバを開始する方法には,Server Plug-inを使用する方法,Smart Composer機能を使用する方法,および運用管理ポータルを使用する方法があります。Server Plug-inを使用する方法については,「12.2.2 論理サーバの通常起動」を参照してください。Smart Composer機能を使用する方法については,マニュアル「Cosminexus 簡易構築・運用ガイド」のcmx_start_targetコマンドに関する説明を参照してください。運用管理ポータルを使用する方法については,マニュアル「Cosminexus 運用管理操作ガイド」のJ2EEサーバの起動に関する説明を参照してください。