10.6.2 展開ディレクトリ形式のアプリケーション

リロード機能を使用する場合は,アプリケーションの再生成(EARファイル作成)が不要となり,直接クラスファイルを置き換えるだけでよいため,アプリケーションの入れ替えが容易になります。

リロード機能は,展開ディレクトリ形式を使用し,開始状態およびリロードに失敗して停止状態にあるJ2EEアプリケーションに対してだけ実行できます。

リロード機能を実現するには,次の二つの手段があります。

ここでは,コマンドの実行によるリロード機能について説明します。

リロード機能によって,J2EEアプリケーションに入れ替える手順を次に示します。

  1. 更新するJavaプログラムをコンパイルします。
  2. リロードコマンドを実行します。

次のリロードコマンドを実行して,展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーションを入れ替えます。

実行形式

cjreloadapp [サーバ名] -name アプリケーション名 [-t 強制リロード開始までのタイムアウト時間]

実行例

cjreloadapp MyServer -name App1

cjreloadappコマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」を参照してください。

リロード機能の詳細および更新検知によるリロード機能については,マニュアル「Cosminexus 機能解説」を参照してください。

注意事項
  • デフォルトの設定では,リロード機能は無効になっています。リロード機能を使用するためには,プロパティ設定ファイル(usrconf.properties)のキーを,次のように設定してください。
  • リロード機能の適用範囲の設定
    ejbserver.deploy.context.reload_scope=app
  • 更新検知インターバルの設定
    ejbserver.deploy.context.check_interval=1
展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーションをリロードするための設定については,マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」,およびマニュアル「Cosminexus 機能解説」のJ2EEアプリケーションの更新検知とリロードに関する説明を参照してください。
  • リソースアダプタを含むJ2EEアプリケーションの場合,RARファイルはアーカイブ形式で格納されています。アプリケーションディレクトリ下にあるRARファイルが変更されてもリロードは実行されません。