付録I.3 J2EEアプリケーション運用のための設定
(1) J2EEアプリケーションの組み込み
Cosminexus DABroker Libraryが組み込まれたサーバにJava Applicationを格納します。また,次に示すクラスパスを指定します。
- <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥DABJ¥JdbcDbpsv.jar
- <Cosminexusのインストールディレクトリ>¥DABJ¥JdbcDbpsvEx.jar※
- 注※
- Cosminexus DABroker LibraryでJDBC2.0拡張機能を使用する場合に,このパスを指定してください。
ここでは,例として,「<Cosminexusのインストールディレクトリ>¥DABJ¥JdbcDbpsvEx.jar」をクラスパスとして指定します。
簡易構築定義ファイルでは,物理ティアの定義(<tier>タグの定義)のJ2EEサーバの定義で,<configuration>タグにクラスパスの設定を追加します。なお,指定するパラメタの詳細については,「14.2 システムの構成パターンと定義する論理サーバ」を参照してください。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<model-definition xmlns="http://www.cosminexus.com/mngsvr/schema/ModelDefinition-2.5">
<!-- Webシステムの属性定義 -->
<web-system>
<name>MyWebSystem</name>
:
<!-- 物理ティア(combined-tier)の定義 -->
<tier>
<tier-type>combined-tier</tier-type>
<!-- J2EEアプリケーションの組み込みの設定 -->
<configuration>
<logical-server-type>j2ee-server</logical-server-type>
<param>
<param-name>add.class.path</param-name>
<param-value><Cosminexusのインストールディレクトリ>¥DABJ¥JdbcDbpsvEx.jar</param-value>
</param>
</configuration>
</tier>
:
</web-system>
<host>
:
</model-definition> |
注 太字の部分が編集部分です。
(2) J2EEアプリケーションのインタフェースの定義
J2EEアプリケーションのインタフェースを定義します。
- JNDI連携,接続プール,および分散トランザクション機能を使用する場合
JDBC2.0 Standard Extension API ImplementationをJavaSoftのホームページから入手しておきます。
- 分散トランザクション機能を使用する場合
JTA(JTA Implementation)をJavaSoftのホームページから入手しておきます。
- JNDI連携を使用する場合
JNDI 1.1.2以降をJavaSoftのホームページから入手しておきます。
(3) サーバで動作するJ2EEアプリケーションの動作環境の設定
Cosminexus DABroker Libraryでは,JNIを使ってDABrokerの提供するネイティブライブラリを使用します。Cosminexus DABroker Libraryをサーバで動作するJavaアプリケーションとして動作させるときは,次の設定が必要です。
- ネイティブライブラリの動作環境の設定
- データベースクライアントライブラリの動作環境の設定
(a) ネイティブライブラリの動作環境の設定
ネイティブライブラリはJDBCドライバを実行する(呼び出す)プロセス上で読み込まれて動作するので,ネイティブライブラリ実行のための動作環境を設定する必要があります。
- 設定内容
- システム環境変数のPATHに「<Cosminexus DABroker Library運用ディレクトリ>¥lib」を設定します。
(b) データベースクライアントライブラリの動作環境の設定
ネイティブライブラリは,データベースにアクセスする場合に,各データベースが提供するクライアントライブラリを呼び出します。データベースクライアントライブラリの動作環境の設定を次に示します。
- データベースライブラリのパスを設定します。
特別な設定は必要ありません。ただし,接続するデータベースによっては動作環境の設定が必要な場合があります。詳細については,接続するデータベースのマニュアルなどを参照してください。
PATHに,次の値を設定します。
- HiRDB,またはXDM/RD E2の場合:HiRDBクライアントライブラリのパス名
- Oracleの場合:Oracleライブラリ(libclntsh)のパス名
- データベースの提供する環境変数を設定します。
JDBCドライバを実行する(呼び出す)プロセス上で有効な環境変数として,各データベースの提供する環境変数を設定する必要があります。
詳細については,「付録K データベースの設定」,接続するデータベースのマニュアルなどを参照してください。