9.2.1 Cosminexusのシステムでできる運用作業

バッチアプリケーションを実行するシステムでは次に示す運用作業を実施できます。

それぞれの運用作業について説明します。

<この項の構成>
(1) システムの起動と停止で実行できる作業
(2) システムの運用監視で実行できる作業
(3) システムの処理性能解析で実行できる作業
(4) リソースの管理で実行できる作業
(5) システムの監査で実行できる運用作業
(6) システムの変更でできる運用作業
(7) システム環境の移行で実行できる運用作業
(8) トラブルシューティングで実行できる作業

(1) システムの起動と停止で実行できる作業

システムの起動と停止で実行できる作業について,次の表に示します。なお,Cosminexusのシステムで実行できる運用作業には,運用前に設定が必要なものもあります。

表9-11 システムの起動と停止で実行できる作業

運用作業運用前の設定の要否運用前の設定方法の参照先運用方法
参照先手段
サービスユニットを一括起動します。不要11.2cmx_start_target
サービスユニットを一括停止します。不要11.2cmx_stop_target
クラスタソフトウェアを使用したシステムを起動・停止します。必要構築運用Cosminexusのコマンド,クラスタソフトウェアの機能
(凡例)
必要:運用前の設定が必要です。
不要:運用前の設定は不要です。
-:該当しません。
構築:マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」
運用:マニュアル「Cosminexus システム運用ガイド」

(2) システムの運用監視で実行できる作業

システムの運用監視で実行できる作業について,次の表に示します。なお,Cosminexusのシステムで実行できる運用作業には,運用前に設定が必要なものもあります。

表9-12 システムの運用監視で実行できる作業

運用作業運用前の設定の要否運用前の設定方法の参照先運用方法
参照先手段
サービスユニットのステータス,およびWebシステムに関連づいていない論理サーバを確認します。不要cmx_list_status
論理サーバのステータスを確認します。不要構築運用運用管理コマンド(mngsvrutil)
Webシステム内のサービスユニットの構成,およびWebシステムに関連づいていない論理サーバの一覧を確認します。不要cmx_list_model
稼働情報ファイルを参照して,バッチサーバの稼働情報を監視します。省略可構築運用
運用管理コマンドを使用して,バッチサーバの稼働情報を監視します。不要運用運用管理コマンド(mngsvrutil)
リソースの使用率や使用数を監視して,しきい値を超えた場合に原因を調査します。省略可構築運用
稼働情報ファイルに出力される稼働情報,またはリソースの枯渇状況に応じてメッセージが出力された場合の処理を自動化します(Managementアクション)。必要9.2.3(2),構築
(凡例)
必要:運用前の設定が必要です。
省略可:デフォルトの設定で使用できるため,運用前の設定は省略できます。この動作をデフォルトから変更する場合は設定が必要です。
不要:運用前の設定は不要です。
-:該当しません。
構築:マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」
運用:マニュアル「Cosminexus システム運用ガイド」

(3) システムの処理性能解析で実行できる作業

システムの処理性能解析で実行できる作業について,次の表に示します。

表9-13 システムの処理性能解析で実行できる作業

運用作業運用前の設定の要否運用前の設定方法の参照先運用方法
参照先手段
性能解析トレースファイルを収集します。不要運用運用管理コマンド(mngsvrutil)
収集した性能解析トレースファイルを利用してシステムの処理性能を解析します。不要運用
(凡例)
不要:運用前の設定は不要です。
-:該当しません。
運用:マニュアル「Cosminexus システム運用ガイド」

(4) リソースの管理で実行できる作業

リソースの管理で実行できる作業について,次の表に示します。なお,Cosminexusのシステムで実行できる運用作業には,運用前に設定が必要なものもあります。

表9-14 リソースの管理で実行できる作業

運用作業運用前の設定の要否運用前の設定方法の参照先運用方法
参照先手段
コネクションプールの情報を表示します。不要解説サーバ管理コマンド(cjlistpool)
コネクションプールをクリアします。不要解説サーバ管理コマンド(cjclearpool)
クラスタ構成のデータベースをメンテナンスします。不要運用サーバ管理コマンド(cjlistrar,cjsuspendpool,cjresumepool)
リソースの接続テストをします。必要構築解説サーバ管理コマンド(cjtestres)
(凡例)
必要:運用前の設定が必要です。
不要:運用前の設定は不要です。
-:該当しません。
解説:マニュアル「Cosminexus 機能解説」
構築:マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」
運用:マニュアル「Cosminexus システム運用ガイド」
リファレンス:マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」

(5) システムの監査で実行できる運用作業

監査ログを使用したシステムの監査,およびデータベース監査証跡と連携した運用で実行できる作業について,次の表に示します。なお,Cosminexusのシステムで実行できる運用作業には,運用前に設定が必要なものもあります。

表9-15 システムの監査で実行できる作業

運用作業運用前の設定の要否運用前の設定方法の参照先運用方法
参照先手段
監査ログを出力して,管理します。必要構築運用
監査ログを収集して調査します。必要構築運用
データベース監査証跡に出力された情報を基に,データベースにアクセスしたリクエストの情報を特定します。不要運用
(凡例)
必要:運用前の設定が必要です。
不要:運用前の設定は不要です。
-:該当しません。
構築:マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」
運用:マニュアル「Cosminexus システム運用ガイド」

(6) システムの変更でできる運用作業

システムの変更で実行できる作業について,次の表に示します。なお,Cosminexusのシステムで実行できる運用作業には,運用前に設定が必要なものもあります。

表9-16 システムの変更で実行できる作業

運用作業運用前の設定の要否運用前の設定方法の参照先運用方法
参照先手段
設定変更システム全体の設定を一括で変更します。不要11.3
構成変更システムをスケールアウトします。不要11.4.111.5
システムをスケールインします。不要11.4.211.5
削除システムを削除します。不要11.8
(凡例)
不要:運用前の設定は不要です。
-:該当しません。

(7) システム環境の移行で実行できる運用作業

システム環境の移行で実行できる作業について,次の表に示します。なお,Cosminexusのシステムで実行できる運用作業には,運用前に設定が必要なものもあります。

表9-17 システム環境の移行で実行できる作業

運用作業運用前の設定の要否運用前の設定方法の参照先運用方法
参照先手段
構築済みのシステムの環境を移行します。不要11.6cmx_export_model
(凡例)
不要:運用前の設定は不要です。
-:該当しません。

(8) トラブルシューティングで実行できる作業

トラブルシューティングで実行できる作業について,次の表に示します。なお,Cosminexusのシステムで実行できる運用作業には,運用前に設定が必要なものもあります。

表9-18 トラブルシューティングで実行できる作業

運用作業運用前の設定の要否運用前の設定方法の参照先運用方法
参照先手段
トラブルシューティングに必要な資料を収集します。必要/省略可9.2.3(1),構築運用運用管理コマンド(mngsvrutil)
論理サーバ(構成ソフトウェアのサーバプロセス)に異常が発生した場合の処理を自動化します。省略可構築運用
トラブルシューティングに必要な資料を調査します。不要運用
(凡例)
必要:運用前の設定が必要です。
省略可:デフォルトの設定で使用できるため,運用前の設定は省略できます。この動作をデフォルトから変更する場合は設定が必要です。
不要:運用前の設定は不要です。
-:該当しません。
構築:マニュアル「Cosminexus システム構築ガイド」
運用:マニュアル「Cosminexus システム運用ガイド」