12.7.3 アプリケーションを実行するときに追加される属性

セッションフェイルオーバ機能を使用するアプリケーションでは,動作するために必要な情報をWebコンテナから取得するために,javax.servlet.ServletContextオブジェクトの属性を使用します。

アプリケーションの起動時には,次の表に示す属性が,Webコンテナによってjavax.servlet.ServletContextオブジェクトの属性に追加されます。

表12-10 WebコンテナによってServletContextの属性に追加される属性

キー名称値の説明
com.hitachi.software.web.application-dd.J2eeApplicationNameJ2EEアプリケーション名
com.hitachi.software.web.application-dd.contextRootコンテキストルート名
com.hitachi.software.web.dd.session-max-inactive-intervalDD(web.xml)に設定されたHTTPセッションの有効期間※1
com.hitachi.software.web.hitachi-runtime-dd.http-session-max-numberHTTPセッション数の上限値設定機能で設定されたHTTPセッション数の上限値
com.hitachi.software.web.dd.filter-classDD(web.xml)の最上部に定義されたフィルタマッピングのクラス名
com.hitachi.software.web.dd.url-patternDD(web.xml)の最上部に定義されたフィルタマッピングのURLパターン※2※3
注※1
DD(web.xml)にHTTPセッションの有効期間を設定しなかった場合は,デフォルトの値が登録されます。
注※2
<url-pattern>タグでなく,<servlet-name>タグが設定された場合は追加されません。
注※3
DD(web.xml)内にセッションフェイルオーバ用フィルタを使用するフィルタマッピングの定義が複数あった場合,URLパターンの代わりに「<multi mapped>」の文字列が登録されます。

これらの属性の追加はセッションフェイルオーバ機能の有効,無効に関係なく,J2EEサーバモードでWebアプリケーションを開始する時には必ず実行されます。

なお,javax.servlet.ServletContextAttributeListenerインタフェースを実装したクラスを使用した場合は,上記属性の追加,削除するためのattributeAddedメソッド,attributeRemovedメソッド,およびattributeReplacedメソッドの呼び出しは実行されません。