EARファイルや,J2EEサーバからエクスポートしたZIPファイルを,展開ディレクトリ形式でJ2EEサーバにインポートできます。この機能を使用することで,作成済みのEARファイル/ZIPファイルを,展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーションとして動作させることが容易になります。
EARファイル/ZIPファイルの内容を任意のディレクトリに展開して,展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーションとしてJ2EEサーバにインポートします。EARファイル/ZIPファイルの展開を次の図に示します。
図7-4 EARファイル/ZIPファイルの展開
インポートするときに,コマンドの引数として,EARファイル/ZIPファイルと,アプリケーションディレクトリとなる展開先のディレクトリを指定します。J2EEサーバは,展開先のディレクトリのパス情報をコマンドから受け取り,そのパス情報を基にアプリケーションディレクトリを生成して,アプリケーションディレクトリ下にEARファイル/ZIPファイルの内容を展開します。
EARファイル/ZIPファイルを展開ディレクトリ形式としてインポートする場合,ディレクトリ名の衝突が発生することがあります。EARファイル/ZIPファイルを展開する場合の,EJB-JARディレクトリとWARディレクトリのディレクトリ名の生成規則を次に示します。
ディレクトリ名の衝突が発生する場合のEARファイルの構成と,生成されるアプリケーションディレクトリの構成を次の図に示します。
図7-5 ディレクトリ名の衝突の例