EJBクライアントの実行機能の概要について説明します。
機能の詳細については,「6. EJBクライアント」を参照してください。
- Enterprise Beanの呼び出し
EJBクライアントアプリケーションからEnterprise Beanを呼び出せます。
- JNDIによるEJBホームオブジェクト・ビジネスインタフェースのリファレンスのルックアップ
自動的にバインドされる名称またはユーザ指定名前空間を利用して,EJBホームオブジェクトおよびビジネスインタフェースのリファレンスをネーミングサービスからルックアップできます。
- トランザクションの実装
EJBクライアントでトランザクションを使用できます。
- セキュリティの実装
Cosminexusが提供するAPIを使用してEJBクライアントアプリケーションでのセキュリティを実装できます。
- RMI-IIOP通信のタイムアウト
EJBクライアント-CORBAネーミングサービス間,EJBクライアント-Enterprise Bean間の通信に対して,タイムアウトを設定できます。
- RMI-IIOPスタブ,インタフェースの取得
EJBクライアントアプリケーションから,Cosminexus TPBrokerのRMI-IIOPの機能を利用してアプリケーションを呼び出せます。
EJBクライアントの実行機能の目的,およびJ2EE標準との対応について,次の表に示します。
表2-4 EJBクライアントの実行機能の目的およびJ2EE標準との対応
機能名 | 目的 | J2EE標準への準拠 | 参照先 |
---|
信頼性 | 性能 | 運用・ 保守 | 拡張性 | そのほか | J2EE標準 | 拡張 |
---|
Enterprise Beanの呼び出し | - | - | - | ○ | - | ○ | ○ | 6.2 |
JNDIによるEJBホームオブジェクト・ビジネスインタフェースのリファレンスのルックアップ | - | - | - | ○ | - | ○ | ○ | 6.3 |
トランザクションの実装 | - | - | - | ○ | - | ○ | ○ | 6.4 |
セキュリティの実装 | - | - | - | ○ | - | ○ | ○ | 6.5 |
RMI-IIOP通信のタイムアウト | - | - | - | ○ | - | ○ | ○ | 5.9.4 |
RMI-IIOPスタブ,インタフェースの取得 | - | - | - | ○ | - | ○ | ○ | 6.6 |
(凡例) ○:対応する -:対応しない
- 注
- 表中の項目「J2EE標準」と「拡張」の両方に○が付いている機能は,J2EE標準の機能にApplication Server独自の機能が拡張されていることを示します。「拡張」だけに○が付いている機能はApplication Server独自の機能であることを示します。