付録C サーブレットエンジンモードで使用できるWebコンテナの機能

Webコンテナは,J2EEサーバモードおよびサーブレットエンジンモードで使用されますが,動作モードによって使用できる機能および機能の内容が異なります。この章では,サーブレットエンジンモードで使用できるWebコンテナの機能について説明します。

Webコンテナでは,Webアプリケーションの実行機能を提供するコンテナの機能と,Webサーバと連携するためのリダイレクタの機能を提供しています。

サーブレットエンジンモードで使用できるWebコンテナの機能を次の表に示します。

表C-1 サーブレットエンジンモードで使用できるWebコンテナの機能

機能参照先
Webアプリケーションの実行付録C.1
アプリケーションの更新検知とリロード付録C.2
セッション管理機能のセッションIDおよびCookieへのサーバIDの付加※14.4.5
文字コード変換※14.5
JSPファイルのコンパイル結果の保持付録C.3
アプリケーションのイベントリスナ※24.8付録C.4
リクエストおよびレスポンスのフィルタリング※24.11付録C.5
Webコンテナのセキュリティ管理※24.13付録C.6
EJBコンテナとの連携※24.14付録C.7
データベースとの接続付録C.8
Webコンテナによるスレッドの作成付録C.9
同時実行スレッド数の制御※24.17付録C.10
ユーザスレッドの使用※1付録C.11
通信タイムアウトの設定※14.22
Webサーバ(リダイレクタ)によるリクエストの振り分け※14.23
エラーページのカスタマイズ※1※34.24
ドメイン名指定でのトップページの表示24.25付録C.12
Webコンテナへのゲートウェイ情報の通知※14.26
Webサーバ連携および簡易WebサーバでのIPアドレスの指定※14.27
静的コンテンツのキャッシュ※24.28付録C.13
簡易Webサーバ機能付録C.14
注※1
使用できる機能および使用方法は,J2EEサーバモードとの差異はありません。サーブレットエンジンモードの場合,J2EEサーバをWebコンテナサーバに置き換えてください。
注※2
これらの機能の概要については,動作モードの違いによる差異はありませんが,サーブレットエンジンモードの場合,使用方法や使用できる機能に差異があります。サーブレットエンジンモードの場合の差異については,「付録C サーブレットエンジンモードで使用できるWebコンテナの機能」の各項を,機能の概要については,「4. Webコンテナ」の各節を参照してください。
注※3
Webサーバとして,Hitachi Web Serverを使用する場合だけ使用できる機能です。Microsoft IISを使用する場合,この機能は使用できません。

Cosminexusで提供するWebコンテナの機能には,J2EEで規定された機能にCosminexus独自の機能を拡張したものと,Cosminexus独自の機能として提供しているものがあります。Cosminexus独自の機能かどうかについては,「2. アプリケーションサーバの機能(J2EEアプリケーションを実行する場合)」を参照してください。

以降の節で,サーブレットエンジンモードで使用できるWebコンテナの機能の詳細について説明します。

参考
アプリケーション開発時に,Cosminexusが提供するcjjsp2javaコマンドを使用することで,JSPファイルからJavaソースファイルを生成し,JSPに記述ミスがないかを確認できます。
<この節の構成>
付録C.1 Webアプリケーションの実行
付録C.2 Webアプリケーションの更新検知とリロード
付録C.3 JSPファイルのコンパイル結果の保持
付録C.4 アプリケーションのイベントリスナ
付録C.5 リクエストおよびレスポンスのフィルタリング
付録C.6 Webコンテナのセキュリティ管理
付録C.7 EJBコンテナとの連携
付録C.8 データベースとの接続
付録C.9 Webコンテナによるスレッドの作成
付録C.10 同時実行スレッド数の制御
付録C.11 ユーザスレッドで使用できるApplication Serverの機能
付録C.12 ドメイン名指定でのトップページの表示
付録C.13 静的コンテンツのキャッシュ
付録C.14 簡易Webサーバ機能