Application Serverではシステムの運用を支援するため,次のような機能を提供しています。
- Management Serverによる運用管理機能
Cosminexusシステムの運用管理プロセスとして,Management Serverがあります。Management Serverを利用すると,複数のホストで構成されるサーバに対して一括操作できるので,システムの一括運用が実現します。
- システムの日常運用を支援する機能
- システムの起動・停止機能
Smart Composer機能のコマンドでのシステムの起動・停止ができます。
- 稼働情報の監視機能
サーバの稼働状態やリソースの使用状況を監視する機能を提供しています。また,稼働情報をファイルに出力することもできます。稼働情報を監視することで,サーバの稼働状態を確認したり,設定パラメタをチューニングしたりできます。
- トレース情報の取得・収集機能
システムの内部のイベント単位で,複数のノードやプロセス間にわたるトレース情報を取得する機能を提供しています。この機能によって,一連の処理の中でどの処理がボトルネックになっているかをトレースできます。
システムの日常運用を支援する機能については,「17. システムの日常運用」を参照してください。
- システムの保守を支援する機能
- ログ運用および障害検知に使用する機能
ログの出力・収集,トラブルシューティング資料の収集などの機能が利用できます。これらの機能を使用することで,運用しているシステムの稼働状態の確認や,トラブル発生時の障害解析に利用できます。
システムの保守を支援する機能については,「18. システムの保守」を参照してください。
- J2EEアプリケーションの運用機能
- J2EEアプリケーションの実行時間を監視する機能
EJBおよびWebアプリケーションのリクエスト実行時間を監視できます。J2EEアプリケーションで障害を検知すると,一定時間内に終了しなかったメソッド処理をキャンセルします。
- J2EEアプリケーションの入れ替え機能
サービスの停止期間を最小限に抑えて,J2EEアプリケーションを入れ替えることができます。
- J2EEアプリケーションのテスト機能
稼働中のJ2EEサーバ上で,テスト用としてJ2EEアプリケーションを動作できます。本番環境と同じ環境でテストを実施できます。
J2EEアプリケーションの運用機能については,「19. J2EEアプリケーションの運用」を参照してください。
- システムの監査を支援する機能
- 監査に必要な,操作や処理の履歴を記録する機能
システムやJ2EEアプリケーションに対する操作や処理の履歴など,監査の観点で必要な情報を記録する機能を利用できます。
システムの監査を支援する機能については,「20. システムの監査」を参照してください。