4.12.4 HTTPレスポンス圧縮機能を使用する場合のDDの定義内容

ここでは,HTTPレスポンス圧縮機能を使用する場合に必要なDDの定義について説明します。

HTTPレスポンス圧縮機能を有効にするためには,WebアプリケーションのDDに,フィルタ定義およびフィルタマッピング定義を追加する必要があります。HTTPレスポンス圧縮機能は,フィルタマッピング定義によってマッピングされたURLパターンを持つリソースに対してリクエストがあった場合にだけ有効となります。

次に示すDDの定義例を基に,DDの定義内容を説明します。

    :
<filter>
  <filter-name>com.hitachi.software.was.web.ResponseCompressionFilter</filter-name>
  <filter-class>com.hitachi.software.was.web.ResponseCompressionFilter</filter-class>
  <init-param>
    <param-name>url-mapping</param-name>
    <param-value>
      /*=rule1;
    </param-value>
  </init-param>
  <init-param>
    <param-name>rule1</param-name>
    <param-value>
      *:1000;
    </param-value>
  </init-param>
</filter>
    :
<!-The filter mappings for Response Compression Filter -->
<filter-mapping>
  <filter-name>com.hitachi.software.was.web.ResponseCompressionFilter</filter-name>
  <url-pattern>/*</url-pattern>
</filter-mapping>

<filter>タグで囲まれた部分がフィルタ定義,<filter-mapping>タグで囲まれた部分がフィルタマッピング定義となります。フィルタ定義の<filter-name>タグおよび<filter-class>タグに指定する値は,次のパッケージ名で固定です。

com.hitachi.software.was.web.ResponseCompressionFilter

次に,DDの<init-param>タグ内に定義する内容を示します。

表4-27 HTTPレスポンス圧縮機能使用時のDDの定義内容

定義する項目<param-name>に指定する要素<param-value>に指定する内容デフォルト値
URLパターンとHTTPレスポンス圧縮規則のマッピングurl-mappingURLパターンとHTTPレスポンス圧縮規則名とのマッピングを指定します。
指定を省略した場合は,デフォルト値が適用されます。
/*
HTTPレスポンス圧縮規則HTTPレスポンス圧縮規則名圧縮するHTTPレスポンスのMedia-Typeと圧縮しきい値(バイト単位)を指定します。圧縮しきい値は,100~2147483647の整数値で指定します。
指定を省略した場合は,すべてのMedia-Typeに圧縮しきい値100が適用されます。
100
<この項の構成>
(1) URLパターンとHTTPレスポンス圧縮規則のマッピング(url-mapping)
(2) HTTPレスポンス圧縮規則

(1) URLパターンとHTTPレスポンス圧縮規則のマッピング(url-mapping)

HTTPレスポンス圧縮機能が有効となるURLパターンと,指定したURLパターンに適用するHTTPレスポンス圧縮規則名のマッピングを指定します。

パラメタ指定時の規則およびURLパターンのマッピング規則を示します。

(a) パラメタ指定時の規則
(b) URLパターンのマッピング規則

url-mappingパラメタに定義するURLパターンには,パス一致,拡張子一致,および完全一致のマッピング規則が適用されます。それぞれのマッピング規則を次に示します。

(2) HTTPレスポンス圧縮規則

圧縮するHTTPレスポンスのMedia-Typeと圧縮しきい値を指定します。圧縮しきい値(バイト単位)は,100から2147483647までの整数値で指定します。

パラメタ指定時の規則を示します。