CTMを使用した閉塞制御(サービス閉塞)について説明します。
閉塞制御は,特定のJ2EEアプリケーションに対するリクエストの受け付けを停止したり,リクエストを滞留させたりすることで,システム全体を停止させないでJ2EEアプリケーションの入れ替えや再起動を可能にして,システムの可用性を高めるための機能です。
CTMによる閉塞制御でできることは,次のとおりです。
- オンライン状態でのJ2EEアプリケーションの入れ替え
スケジュールキューにリクエストを保持した状態でJ2EEアプリケーションを入れ替えられます。
- J2EEアプリケーションの閉塞制御
リクエストの完了を待ってから,J2EEアプリケーションを閉塞させます。
- スケジュールキューの閉塞制御
スケジュールキューをすぐに閉塞させます。キューに登録済みのリクエストを破棄するかどうかを選択できます。
- J2EEサーバ異常終了時のリクエスト保持
J2EEサーバ異常終了時にスケジュールキューのリクエストを一定時間保持します。
リクエストの閉塞制御は,運用管理コマンド(mngsvrutil)で実行します。コマンドの詳細については,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」を参照してください。
- <この節の構成>
- 11.5.1 オンライン状態でのJ2EEアプリケーションの入れ替え
- 11.5.2 J2EEアプリケーションの閉塞制御
- 11.5.3 スケジュールキューの閉塞制御
- 11.5.4 J2EEサーバ異常終了時のリクエスト保持