9.9.2 そのほかのリソースとの接続で使用できる機能

Connector 1.5で規定された機能のうち,Application Serverで使用できる機能について説明します。使用できる機能は,Outboundの場合とInboundの場合で異なります。なお,Connector 1.5仕様に準拠したリソースアダプタで使用できるApplication Serverの機能については,「9.2.4 リソースアダプタの機能」を参照してください。

<この項の構成>
(1) Outboundで使用できる機能
(2) Inboundで使用できる機能
(3) リソースアダプタの利用方法とトランザクションレベルの対応

(1) Outboundで使用できる機能

Outboundでは,次の機能が使用できます。

(2) Inboundで使用できる機能

Inboundでは,Non-Transacted Delivery(Message-driven Beanの呼び出しがトランザクションに参加しないメッセージ配信)を使用できます。

次のメッセージ配信には対応していません。

対応していないメッセージ配信

(3) リソースアダプタの利用方法とトランザクションレベルの対応

リソースアダプタをOutboundまたはInboundで使用する場合に指定できるトランザクションレベルを次の表に示します。

表9-31 OutboundまたはInboundで使用する場合に指定できるトランザクションレベル

利用する通信モデルトランザクションの管理方法トランザクション属性トランザクションサポートレベル
NoTransactionLocalTransactionXATransaction※1
OutboundCMTRequired
RequiresNew
Supports
NotSupported
Mandatory
Never
BMT
InboundCMTRequired×※2
NotSupported※3※3※3
BMT※3
(凡例)
○:使用できる ×:使用できない
-:該当しない,または仕様上設定できない
注※1
リソースアダプタをJ2EEアプリケーションに含める場合は,XATransactionは使用できません。
注※2
Message-driven Beanの開始に失敗します。KDJE43052-Eメッセージが出力されます。
注※3
Message-driven Beanへのメッセージ配信がトランザクションに参加しないため,リソースアダプタのトランザクション属性は無視されます。