J2EEアプリケーションの実行機能の概要について説明します。
機能の詳細については,「7. J2EEアプリケーションの実行」を参照してください。
- アーカイブ形式によるJ2EEアプリケーションのデプロイ
EJB-JAR,Webアプリケーションなどの構成要素をEARファイルにまとめて,J2EEアプリケーションをJ2EEサーバで実行できます。
- 展開ディレクトリ形式によるJ2EEアプリケーションのデプロイ
EJB-JAR,Webアプリケーションなどの構成要素を任意のディレクトリに配備して,J2EEアプリケーションをJ2EEサーバで実行できます。
- J2EEアプリケーションのリデプロイ
アーカイブ形式のJ2EEアプリケーションを入れ替えるときに,J2EEアプリケーションのすべての属性の情報を引き継ぐことができます。これによって,少ない手順でJ2EEアプリケーションを入れ替えられるようになります。この機能は,システムの運用時にJ2EEアプリケーションの入れ替えを支援する機能として利用します。
- J2EEアプリケーションの更新検知とリロード
展開ディレクトリ形式のJ2EEアプリケーションを構成するファイルを更新した場合に,更新検知やコマンド実行によって,更新したJ2EEアプリケーションをリロードできます。これによって,少ない手順でJ2EEアプリケーションを動的に入れ替えられるようになります。この機能は,J2EEアプリケーション開発時のテストを支援する機能,またはシステムの運用時にJ2EEアプリケーションの入れ替えを支援する機能として利用します。
J2EEアプリケーションの実行機能の目的,およびJ2EE標準との対応について,次の表に示します。
表2-5 J2EEアプリケーションの実行機能の目的およびJ2EE標準との対応
機能名 | 目的 | J2EE標準への準拠 | 参照先 |
---|
信頼性 | 性能 | 運用・ 保守 | 拡張性 | そのほか | J2EE標準 | 拡張 |
---|
アーカイブ形式によるJ2EEアプリケーションのデプロイ | - | - | - | - | - | ○ | ○ | 7.2 |
展開ディレクトリ形式によるJ2EEアプリケーションのデプロイ | - | - | - | - | - | - | ○ | 7.3 |
J2EEアプリケーションのリデプロイ | - | - | ○ | - | - | - | ○ | 7.4 |
J2EEアプリケーションの更新検知とリロード | - | - | ○ | - | - | - | ○ | 7.5 |
(凡例) ○:対応する -:対応しない
- 注
- 表中の項目「J2EE標準」と「拡張」の両方に○が付いている機能は,J2EE標準の機能にApplication Server独自の機能が拡張されていることを示します。「拡張」だけに○が付いている機能はApplication Server独自の機能であることを示します。