5.2.6 デフォルトインターセプタの使用

デフォルトインターセプタは,EJB-JAR属性ファイルを使用して,EJB-JARの属性として設定します。ここでは,EJB-JAR属性ファイルを使用したデフォルトインターセプタの使用方法について説明します。

注意
  • Cosminexusでは,EJB 3.0のDDをサポートしていません。このため,DDを使用してデフォルトインターセプタを設定することはできません。
  • EJB-JAR属性ファイルを使用してデフォルトインターセプタを使用する場合,<interceptor-order>タグによって実行順序を指定することはできません。
<この項の構成>
(1) EJB-JAR属性ファイルでのデフォルトインターセプタの指定方法
(2) インターセプタクラスの指定規則
(3) 注意事項

(1) EJB-JAR属性ファイルでのデフォルトインターセプタの指定方法

EJB-JAR属性ファイルで,<hitachi-ejb-jar-property>タグ下の<interceptor-binding>タグを記述することで,デフォルトインターセプタの情報を指定できます。<interceptor-binding>タグ下に指定する要素を次の表に示します。

表5-11 デフォルトインターセプタを使用する場合に<interceptor-binding>タグ下に指定する要素

タグ名必須/任意指定内容
<description>任意任意の情報を指定します。
<ejb-name>必須"*"(ワイルドカード)を指定します。
<interceptor-class>必須要素にインターセプタクラスのクラス名を指定します。

これ以外のタグで指定した要素の値は,反映されません。

デフォルトインターセプタを使用する場合のEJB-JAR属性ファイルの記述例を次に示します。

<hitachi-ejb-jar-property>
 …(略)…
 <interceptor-binding>
   <description xml:lang="en">Default Interceptor</description>
   <ejb-name>*</ejb-name>
   <interceptor-class>test.ejb30.MyDefaultIC</interceptor-class>
   <interceptor-class>test.ejb30.MyDefaultIC2</interceptor-class>
 </interceptor-binding>
 …(略)…
</hitachi-ejb-jar-property>

この記述例では,デフォルトインターセプタクラスとして,「test.ejb30.MyDefaultIC」と「test.ejb30.MyDefaultIC2」の二つのクラスを指定しています。

EJB-JAR属性ファイルは,サーバ管理コマンド(cjsetapppropコマンド)を使用してJ2EEアプリケーションに設定します。なお,J2EEアプリケーションに含まれないEJB-JARファイルに対して,サーバ管理コマンド(cjsetresprop -type ejbコマンド)を使用して設定することはできません。サーバ管理コマンドについての詳細は,マニュアル「Cosminexus リファレンス コマンド編」を参照してください。属性ファイルについての詳細は,マニュアル「Cosminexus リファレンス 定義編」を参照してください。

(2) インターセプタクラスの指定規則

<interceptor-class>タグでのクラス名の指定方法は,EJB 3.0仕様に準じます。次の規則に従って指定してください。

(3) 注意事項