17.1.2 バッチアプリケーションの実行環境の日常運用

バッチアプリケーションの実行環境の日常運用を支援する機能について説明します。また,Management Serverで利用できる運用管理機能,およびManagement Serverの運用管理ドメインで管理できる論理サーバについても説明します。

<この項の構成>
(1) 日常運用を支援する機能
(2) 利用できる運用管理機能
(3) 運用管理ドメインで管理できる論理サーバ

(1) 日常運用を支援する機能

Cosminexusで提供している日常運用を支援する機能の概要を表に示します。

表17-3 日常運用を支援する機能の一覧(バッチアプリケーションの実行環境の場合)

機能概要参照個所
システムの起動・停止システムを起動・停止します。17.3.1
障害発生時の自動再起動障害が発生して停止した論理サーバを自動再起動します。17.3.3
ステータスの監視Webシステム内のサービスユニットのステータスを監視します。17.4.1
論理サーバのステータスを監視します。17.4.2
稼働情報の監視(稼働情報の収集機能)バッチサーバの稼働状態を監視し,稼働情報を出力します。17.5
稼働情報の監視(運用管理コマンド)論理サーバの稼働状態を監視し,稼働情報を出力します。17.6
リソースの枯渇監視バッチサーバのリソースの使用状況を監視します。17.7
Managementイベントによる処理の自動実行Managementイベントによって,障害やリソース枯渇などの事象をManagement Serverに通知します。また,Managementイベント発生時に自動的にManagementアクションを実行できます。17.8
システムの性能解析リクエストを処理する過程で出力される性能解析トレースを取得し,Cosminexusシステムの処理性能の解析に利用できます。17.10
構成監視Webシステム内のサービスユニットの構成を確認できます。17.11

(2) 利用できる運用管理機能

システムの運用時にはSmart Composer機能のコマンドに加えて,Management Serverの運用管理コマンド(mngsvrutil)も使用します。

利用できる運用管理機能と実行方法を次の表に示します。

表17-4 利用できる運用管理機能と実行方法(バッチアプリケーションの実行環境の場合)

運用管理機能実行方法備考
Smart Composer機能のコマンド運用管理コマンド
サービスユニットの起動と停止×
ステータス監視
  • Smart Composer機能のコマンドは,Webシステム内のサービスユニットのステータスを監視するときに使用します。
  • 運用管理コマンドは,それぞれの論理サーバのステータスを監視するときに使用します。
性能解析トレースファイルの収集×
稼働情報のファイルへの出力(CSV形式またはSNMP連携用形式ファイル)×
運用管理エージェントの稼働状況の確認×
Management Serverの稼働状況の確認×

(凡例) ○:実行できる ×:実行できない -:該当なし


(3) 運用管理ドメインで管理できる論理サーバ

バッチアプリケーション実行環境の場合に,運用管理ドメインで管理できる論理サーバの種類を説明します。

また,Smart Composer機能では,複数の論理サーバを,サービスユニットという単位で扱います。サービスユニットについては,「16.3 Smart Composer機能を使用したシステム構築の特長」を参照してください。