7.1.2 レガシーシステムやERPパッケージの統合
Cosminexus サービスプラットフォームでは,レガシーシステムやERPパッケージと連携して,それぞれの機能をサービスとして統合できます。なお,Cosminexus サービスプラットフォームからサービスに接続するためには,アダプタというコンポーネントを使用します。
ここでは,Cosminexus サービスプラットフォームが連携できるレガシーシステムおよびERPパッケージと,連携に使用するアダプタについて説明します。
- <この項の構成>
- (1) レガシーシステムとの連携
- (2) ERPパッケージとの連携
(1) レガシーシステムとの連携
Cosminexus サービスプラットフォームでは,次のレガシーシステムと連携できます。
- OpenTP1システム
- Object Wrapperシステム
- MQプロトコルで接続するシステム
Cosminexus サービスプラットフォームとレガシーシステムとの連携について,次の図に示します。
図7-2 レガシーシステムとの連携
![[図データ]](figure/zu060030.gif)
それぞれのレガシーシステムについて説明します。なお,それぞれのレガシーシステムに接続するためのアダプタは,Cosminexus サービスプラットフォームとは別製品として提供されています。
- OpenTP1システム
Cosminexus サービスプラットフォームから,OpenTP1システム内のサービスを呼び出せます。
接続には,TP1アダプタを使用します。
TP1アダプタは,uCosminexus Service Adapter for TP1で提供されるアダプタです。
- 参考
- OpenTP1システムからCosminexus サービスプラットフォーム上のサービスを呼び出す場合は,uCosminexus TP1 Gatewayを使用します。
- Object Wrapperシステム
Cosminexus サービスプラットフォームから,Object Wrapperシステム内のサービスを呼び出せます。Object Wrapperシステムとは,ホスト製品をCORBAオブジェクトとしてラッピングした,TPBrokerシステムの一つです。Object Wrapperシステムとの通信は,TPBroker経由でIIOPプロトコルによって実行されます。
接続には,Object Accessアダプタを使用します。Object Accessアダプタは,uCosminexus Service Adapter for Object Accessで提供されるアダプタです。
- MQプロトコルで接続するシステム
MQプロトコルで接続可能な日立製品またはそれ以外の各種システムと連携できます。
接続には,MQアダプタを使用します。MQアダプタは,uCosminexus TP1 Gatewayで提供されるアダプタです。
(2) ERPパッケージとの連携
Cosminexus サービスプラットフォームでは,SAP R/3やOracle EBSなどのERPパッケージと連携できます。接続には,iWay Adapterを使用します。iWay Adapterは,ERPパッケージをWebサービスとして使用するためのアダプタです。このアダプタを使用することで,既存のERP資産を活用したシステム間連携が実現できます。
iWay Adapterを使用したERPパッケージとの連携について,次の図に示します。
図7-3 iWay Adapterを使用したERPパッケージとの連携
![[図データ]](figure/zu060040.gif)
iWay Adapterには,Cosminexus サービスプラットフォームが標準提供しているサービスアダプタ経由で接続します。