Cosminexusでは,実行環境上で動作するアプリケーションを,わかりやすい操作で効率良く開発できるようにするための開発環境を構築できます。
IDEとしてEclipseを使用してアプリケーションを開発する場合に,Cosminexusで提供するプラグインを組み込んで使用することで,アプリケーション開発時の一連の作業をすべてEclipse,またはEclipseのプラグインで実現できるようになります。
また,Cosminexusの開発環境では,開発したアプリケーションのテスト環境として,実行環境と同じ機能を持つ環境を構築できます。このため,アプリケーションの設計,プログラミングからテスト環境でのテスト,デバッグまでの一連の流れを,すべてCosminexusの開発環境上で実施できます。
開発環境は,アプリケーションの開発方法やデバッグの実行方法に応じて,次の図に示す構成で構築できます。
図6-1 Cosminexusの開発環境の構成
![[図データ]](figure/zu050010.gif)
- 開発環境とテスト環境を一つのマシンに構築する構成
アプリケーションを一人の開発者が1台のマシンで開発する場合などに適しています。ローカルデバッグを実行できます。
- 開発環境とテスト環境を別のマシンに構築する構成
アプリケーションを複数の開発者のチームで開発する場合などに適しています。リモートデバッグを実行できます。なお,実行環境がWindows以外のOSの場合のテストを実行するときには,この構成にします。
それぞれの場合にインストールする製品を次の表に示します。
表6-1 開発環境の構成ごとにインストールする製品
構成 | 開発環境 | テスト環境 |
---|
開発環境とテスト環境を一つのマシンに構築する構成 | - Developer Standard
- Developer Professional
- Service Architect
|
開発環境とテスト環境を別のマシンに構築する構成 | - Developer Professional
- Service Architect
| - Application Server Standard
- Application Server Enterprise
- Service Platform
|
- ポイント
- Developer Standardは,一つのJ2EEサーバ内で動作するアプリケーションを開発するための製品です。提供されるテスト環境も,1台のアプリケーションサーバ内での動作を前提としています。このため,テスト環境をほかのマシンに構築する構成には対応していません。
- このほか,Developer StandardとDeveloper Professionalでは,使用できるMyEclipseの機能も一部異なります。
- Developer StandardとDeveloper Professionalの機能差については,マニュアル「Cosminexus アプリケーション開発ガイド」を参照してください。