4.1.8 信頼性の高い非同期通信の実現

アプリケーション間で,メッセージを使用した非同期通信を実現できます。

非同期通信では,送信側のアプリケーションがメッセージを送信する際,キューにメッセージを登録します。受信側のアプリケーションは,メッセージを受信して,キューからメッセージを取り出します。これによって,送信側,受信側のアプリケーションが同時に動作していない場合も,メッセージのやり取りが可能になります。

Cosminexusで実現できる非同期通信の概要を次の図に示します。

図4-7 Cosminexusで実現できる非同期通信の概要

[図データ]

メッセージを管理するキューをデータベースで管理するため,高信頼なメッセージ管理ができます。また,確実に1回の配送保証,または順序保証のQoS(通信品質)などによってメッセージ通信の信頼性も確保できます。さらに,JMSインタフェースを採用し,高信頼な標準プロトコルであるWS-Reliabilityへも対応しているため,ほかのシステムとの連携やほかのシステムからのアプリケーションの移植などにも柔軟に対応できます。

機能の詳細については,マニュアル「Cosminexus Reliable Messaging」を参照してください。

参考
この項の説明は,Cosminexusの構成ソフトウェアであるCosminexus Reliable Messagingを使用した場合の非同期通信の説明です。
このほか,Connector 1.5仕様に準拠した任意のリソースアダプタを使用して,外部のリソースからのメッセージ送信を受け付けてアプリケーションサーバ上の処理を非同期で実行することもできます。詳細は,マニュアル「Cosminexus 機能解説」を参照してください。