4.2 J2EEアプリケーションの実行環境の種類

Cosminexusでは,J2EEに準拠したJ2EEアプリケーションの実行環境を構築できます。また,クライアントとサーバ間の通信にSOAPを利用するSOAPアプリケーションの実行環境や,サーバ間の通信にメッセージを利用して非同期通信を実現するアプリケーションの実行環境も構築できます。

実行するアプリケーションの種類によって,実行環境の構成および使用する機能が異なります。例えば,J2EEアプリケーションでサーブレットやJSPを使用するか,またはEnterprise Beanを使用するかによって,推奨されるシステム構成が異なります。さらに,システム構成によって,構築方法も異なります。

以降では,実行環境を次の3種類に分けて説明します。

  1. J2EEアプリケーションの実行環境(2.および3.に該当しない実行環境)
    4.3 J2EEアプリケーションの実行環境を構築・運用する」で説明します。
  2. Webサービスを利用するためのアプリケーション(SOAPアプリケーション)の実行環境
    4.4 Webサービスに対応したアプリケーションの実行環境を構築・運用する」で説明します。
  3. サーバ間でメッセージを利用した非同期通信を実行するアプリケーションの実行環境
    4.5 メッセージを利用した非同期通信アプリケーションの実行環境を構築・運用する」で説明します。

なお,2.および3.の環境は,1.の環境を前提としています。このため,これらの実行環境で利用する機能の検討やシステム構築,運用をする場合は,1.の実行環境で実施する内容に加えて2.と3.の環境で必要な内容を実施するようにしてください。