このマニュアルは,JP1/NETM/Audit - Managerで内部統制の証跡記録を管理するために,製品の監査ログをJP1/NETM/Audit - Managerで管理できる監査ログフォーマットに変換するためのルール(正規化ルール)を定義する方法について説明したものです。正規化ルールの定義方法は,GUIで定義する方法と正規化ルールファイルに記述する方法とがありますが,このマニュアルでは,GUIで定義する方法を説明します。
以降,このマニュアルでは,正規化ルールを定義するGUIを「正規化ルールエディタ」と呼びます。
対象読者
JP1/NETM/Auditで標準サポートされていない製品が出力する監査ログの正規化ルールを,正規化ルールエディタを利用して定義する方を対象としています。
次の知識をお持ちであることを前提にしています。
なお,このマニュアルをお読みになる前に,マニュアル「JP1/NETM/Audit」の設計・構築編で,JP1/NETM/Auditで標準サポートされていない製品の正規化について検討しておいてください。
マニュアルの構成
このマニュアルは,次に示す章と付録から構成されています。
関連マニュアル
このマニュアルの関連マニュアルを次に示します。必要に応じてお読みください。
監査証跡管理システムの概要と構築方法,および証跡記録を管理する方法について知りたい場合
JP1 Version 8 JP1/NETM/Audit(3020-3-L50)
JP1管理基盤(JP1/Base)の構築方法,運用方法,およびJP1イベントの属性値の詳細を知りたい場合
このマニュアルでの表記
このマニュアルでは,製品名称を,略称を使って表記しています。正式名称と,このマニュアルでの表記を次の表に示します。
このマニュアルでの表記 | 正式名称 | |
---|---|---|
Hitachi Storage Command Suite | Hitachi Storage Command Suite 06-00 | |
JP1/HiCommand 05-10以降 | ||
Internet Explorer | Internet Explorer(R) 6 SP1以降 | |
JP1/NETM/Audit | JP1/NETM/Audit - Manager | |
Windows Server 2003※ | Windows Server 2003 | Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise Edition |
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard Edition | ||
Windows Server 2003 (x64) | Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Enterprise x64 Edition | |
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003, Standard x64 Edition | ||
Windows Server 2003 R2 | Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise Edition | |
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard Edition | ||
Windows Server 2003 R2 (x64) | Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Enterprise x64 Edition | |
Microsoft(R) Windows Server(R) 2003 R2, Standard x64 Edition | ||
Windows Server 2008※ | Windows Server 2008 | Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Enterprise |
Microsoft(R) Windows Server(R) 2008 Standard |
このマニュアルで使用する英略語
このマニュアルで使用する英略語を,次の表に示します。
英略語 | 正式名称 |
---|---|
ASCII | American Standard Code for Information Interchange |
DB | Database |
FQDN | Fully Qualified Domain Name |
GUI | Graphical User Interface |
IP | Internet Protocol |
IPv4 | Internet Protocol Version 4 |
IPv6 | Internet Protocol Version 6 |
IT | Information Technology |
JIS | Japanese Industrial Standard code |
OS | Operating System |
TCP/IP | Transmission Control Protocol/Internet Protocol |
URL | Uniform Resource Locator |
WWW | World Wide Web |
このマニュアルで使用する記号
このマニュアルで使用する記号を,次のように定義します。
記号 | 意味 |
---|---|
[ ] | この記号で囲まれている項目は,ダイアログ,ボタン,メニュー,またはキーボードのキーであることを示します。 |
[ ]-[ ] | メニューを連続して選択することを示します。 (例) [プログラム]-[JP1_NETM_Audit] |
「 」 | 画面中に表示されている項目を示します。 |
△ | 半角の空白を示します。 |
↓ | 定義ファイルで使用する,改行コードを示します。 |
_ | 定義ファイルで使用する,スペースを示します。 |
このマニュアルで使用する日時の表記
このマニュアルで使用する日時の表記を,次のように定義します。
記号 | 意味 |
---|---|
YYYY YY | 年を示します(YYYY:4けたの数字,YY:2けたの数字)。 |
MMM MM | 月を示します(MMM:3けたの英字,MM:2けたの数字)。 |
DD | 日を示します。(DD:2けたの数字) |
hh | 時を示します。(hh:2けたの数字) |
mm | 分を示します。(mm:2けたの数字) |
ss ss.s ss.sss ss.ssssss | 秒を示します(ss:秒,.s:1/10秒,.sss:ミリ秒,.ssssss:マイクロ秒)。 |
TZD | タイムゾーンを示します。 |
このマニュアルで使用する構文要素
このマニュアルで使用する構文要素(ユーザの指定値の範囲)の種類を,次のように定義します。
種類 | 定義 |
---|---|
数字 | 0~9 |
英字 | A~Z a~z |
英数字 | A~Z a~z 0~9 |
記号 | ! " # $ % & ' ( ) * + , - . / : ; < = > @ [ ] ^ _ { } ? ` | ~ ¥ スペース |
注 すべて半角で指定してください。
図中で使用する記号
このマニュアルの図中で使用する記号を,次のように定義します。
常用漢字以外の漢字の使用について
このマニュアルでは,常用漢字を使用することを基本としていますが,次に示す用語については,常用漢字以外の漢字を使用しています。
個所(かしょ) 必須(ひっす)
KB(キロバイト)などの単位表記について
1KB(キロバイト),1MB(メガバイト),1GB(ギガバイト),1TB(テラバイト)はそれぞれ1,024バイト,1,0242バイト,1,0243バイト,1,0244バイトです。