3.14 クライアントサービス for DPMのサイレントインストール
通常の手順でクライアントサービス for DPM(Windows)をインストールする場合,ウィザードの「次へ」や「IPアドレス」を手作業で入力する必要があります。しかし,次の手順に沿ってパラメータファイルを用意しておくことで,これら入力を一切不要としたサイレントインストールを行うことができます。
- サイレントインストール用のパラメータファイル作成
- パラメータファイル作成用のコンピュータを用意します。
- 1.で用意したコンピュータに管理者権限をもつユーザでログインします。
- DPMのプログラムのCD-ROM(1/2)をCD-ROMドライブにセットします。
- 「スタート」メニュー→「ファイル名を指定して実行」を選択し名前に「cmd」と入力して「OK」ボタンをクリックします。コマンドプロンプトが起動しますので以下のコマンドを実行します。
(例)CD-ROMドライブがDドライブの場合
D:¥TOOLS¥SERVICES¥IA32¥setup.exe -r
【ヒント】
EM64T版の場合は「D:¥TOOLS¥SERVICES¥AMD64¥setup.exe -r」を実行してください。
- セットアップウィザードが起動しますので必要な値を入力しセットアップを行います。
このときの入力した値や操作がパラメータファイルとして記録されます。
- WINDOWSのシステムフォルダにサイレントインストール用のパラメータファイルsetup.issファイルが作成されます。
【ヒント】
Windowsのシステムフォルダはデフォルトでは以下となります。
Windows 2003,2008 ・・・ C:¥WINDOWS
Windows 2000 ・・・ C:¥WINNT
その他のOSについては環境変数[%Systemroot%]をご確認ください。
- インストーラを準備する
- DPMのプログラムのCD-ROM(1/2)をCD-ROMドライブにセットし,CD-ROM内の¥TOOLS¥SERVICES¥IA32配下を任意の場所にコピーします(EM64T版の場合は「¥TOOLS¥SERVICES¥AMD64」配下を任意の場所にコピーしてください)。
- 1.でコピーしたSERVICESフォルダに,事前に作成したsetup.issをコピーします。
これでサイレントインストール用のインストーラが完成しました。
- サイレントインストールを行う
- サイレントインストールを行うには以下のコマンドを実行します。
(IA32版でCドライブ直下にSERVICESフォルダを格納した場合)
C:¥SERVICES¥IA32¥setup.exe -s
- 【注意!】
- サイレントインストール用のパラメータファイルはOSごとに作成する必要があります。作成したパラメータファイルを使って正しくインストールができるかの十分な確認をされることをお勧めします。
- サイレントインストールはIA32(Windows),EM64T(Windows)専用です。
- 【ヒント】
- EM64T版の場合は「C:¥AMD64¥setup.exe -s」を実行してください。
- サイレントインストールでは,インストール中のログをインストーラに格納されたフォルダに作成します。そのため,書き込みのできないCD-R等のメディアにインストーラを格納するとログファイルが作成できないため,インストールが正常に行えません。
- このような場合は,以下のようにパラメータでログファイルの出力先を指定してください。
- Setup.exe -s -f2"c:¥temp¥clientsvc.log"
以上が,サイレントインストールの実行手順です。