付録C Windows XP Service Pack2対応

【注意!】
本バージョンのWebサーバ for DPM,管理サーバ for DPMは,Windows XPをサポートしていません。

Windows XP Service Pack 2(以降はWindows XP SP2と呼びます)では,セキュリティ機能が大幅に強化されています。

その中のファイアウォール機能は,Windows XP SP2適用後にほぼすべての通信をブロックします。

このファイアウォール機能により,DPMとの通信が行えなくなりますので,DPMで運用する場合は,ポートを開放する必要があります。

ここでは,DPMを使用したWindows XP SP2の適用方法とWindows XP SP2が適用されたコンピュータでDPMを利用する際の設定項目について説明します。

【ヒント】
Windows XP Service Pack 2についての詳細は,以下のサイトを参照してください。

http://www.microsoft.com/japan/windowsxp/sp2/default.mspx

<この節の構成>
(1) Windows XP SP2を適用したコンピュータでWebコンソールを利用する
(2) Windows XP SP2を適用したコンピュータでNFSサーバを利用する
(3) Windows XP SP2を適用したコンピュータでイメージビルダー(リモートコンソール)を利用する
(4) Windows XP SP2を適用したコンピュータでコマンドラインfor DPMを利用する
(5) Windows XP SP2を適用したコンピュータでDHCPサーバを利用する

(1) Windows XP SP2を適用したコンピュータでWebコンソールを利用する

Windows XP SP2を適用したコンピュータでWebコンソールを利用するには,Webサーバfor DPMを信頼済みサイトに追加するか,またはポップアップブロックを無効にする必要があります。

  1. 「スタート」メニュー(または「スタート」メニュー→「設定」)→「コントロールパネル」→「セキュリティセンター」→「インターネットオプション」をクリックします。
    「インターネットのプロパティ」画面が表示されますので,「セキュリティ」タブをクリックし,「信頼済みサイト」にフォーカスをあてた状態で「サイト」をクリックします。

    [図データ]

  2. 「信頼済みサイト」画面が表示されますので,「このゾーンのサイトにはすべてサーバの確認(https:)を必要とする」のチェックを外してください。

    [図データ]

  3. 「次のWebサイトをゾーン追加する」項目にWebサーバfor DPMのIPアドレス,またはコンピュータ名を追加し「追加」をクリックします。
    (例)Webサーバfor DPMのIPアドレスが「192.168.0.1」の場合
    [図データ]
  4. 「Webサイト」欄に追加されたのを確認して「OK」をクリックしてください。

    [図データ]

以上でWindows XP SP2を適用したコンピュータでWebコンソールを利用するための設定は完了です。

(2) Windows XP SP2を適用したコンピュータでNFSサーバを利用する

Wndows XP SP2を適用したコンピュータで,LinuxのOSクリアインストールを利用する場合は,NFSサーバの通信設定を以下の手順で行ってください。

  1. NFSサーバで使用するポートを手動で開放します。
    「スタート」メニュー(または「スタート」メニュー→「設定」)→「コントロールパネル」→「セキュリティセンター」→「Windowsファイアウォール」をクリックします。
    以下の画面が表示されますので「例外」タブをクリックします。

    [図データ]

  2. 「例外」タブの「ポートの追加」をクリックします。

    [図データ]

  3. 「ポートの追加」画面が表示されますので「名前」,「ポート番号」に下表の名前,ポート番号を入力し,プロトコルの「TCP/UDP」を選択して「OK」をクリックします。
    それぞれについて,同様の要領で追加してください。
    (例)「TCP111」ポートを追加する場合
    [図データ]
     
    名前ポート番号プロトコル
    DeploymentManager(TCP111)111TCP
    DeploymentManager(UDP111)111UDP
    DeploymentManager(TCP1048)※1048TCP
    DeploymentManager(UDP1048)※1048UDP
    DeploymentManager(TCP2049)2049TCP
    DeploymentManager(UDP2049)2049UDP
 このポート番号は動的に変更される場合があります。もし通信に失敗する場合は,“rpcinfo -p”コマンドでmountd(NFS mount daemon)サービスが使用するポート番号を確認し,そのポートを開放するようにしてください。
この方法によっても改善されない場合は,Windowsファイアウォールの設定を無効にしてください。

以上でWindows XP SP2を適用したコンピュータでNFSサーバを利用するための設定は完了です。

(3) Windows XP SP2を適用したコンピュータでイメージビルダー(リモートコンソール)を利用する

イメージビルダー(リモートコンソール)には,設定する項目はありません。

(4) Windows XP SP2を適用したコンピュータでコマンドラインfor DPMを利用する

コマンドラインfor DPMには,設定する項目はありません。

(5) Windows XP SP2を適用したコンピュータでDHCPサーバを利用する

サードパーティ製のDHCPサーバをWindows XPにインストールしてご利用の場合は,以下の手順で通信設定を行ってください。

管理サーバfor DPMがインストールされているコンピュータでDHCPサーバをご利用の場合,本章の手順は不要です。

  1. DHCPサーバで使用するポートを手動で開放します。
    「スタート」メニュー(または「スタート」メニュー→「設定」)→「コントロールパネル」→「セキュリティセンター」→「Windowsファイアウォール」をクリックします。
    以下の画面が表示されますので「例外」タブをクリックします。

    [図データ]

  2. 「例外」タブの「ポートの追加」をクリックします。

    [図データ]

  3. 「ポートの追加」画面が表示されますので「名前」には「DHCP(UDP67)」を,「ポート番号」には「67」を入力し,「UDP」にチェックを入れて「OK」をクリックします。

    [図データ]

以上でWindows XP SP2を適用したコンピュータでサードパーティ製DHCPサーバを利用するための設定は完了です。