付録B HDDのマルチベンダサポートについて

コンピュータの製品名が同じでも,内蔵されているHDDは異なるベンダの製品が搭載されている場合があります。これにより,同時期に出荷された同機種でもいくつかのメーカーのHDDが搭載され,装置ごとにディスクのサイズに差が生じることがあります。代表的なものとしては以下のようなことが起こります。

【ヒント】
同じ30GBとして販売されているディスクでもA社は1GBを1000MBで計算,B社は1GBは1024MBで計算していた場合以下の差になります。
[図データ]

DPMはバックアップ時のHDDと違うサイズのHDDへのリストアはサポートしていませんが,マルチベンダサポートされた装置を考慮し,一部サイズの違うHDDにもリストアできるように対応しています。すべてをサポートしているわけではありませんので事前に十分な評価をされることをお勧めします。

【注意!】
バックアップ時とサイズの違うHDDへリストアできるものは以下に限られます。
  • バックアップよりも大きなサイズのディスクへリストアする場合。
  • ディスク全体を指定してバックアップした場合。
  • ファイルシステムはNTFSだけ。
  • その他の注意については,「2.5 バックアップ/リストア」にある内容に準じます。

マルチベンダサポートされた場合を考慮し事前に以下のどちらかの対応をされることを推奨いたします。

<対策1>
マルチベンダサポート装置であることがわかった場合は最小のDiskからバックアップを行う。
<対策2>
将来,マルチベンダサポートに切り替わる可能性も考慮しパーティションを小さく作成し,残りを“未割り当て”にした状態でバックアップをとる。
[図データ]
【ヒント】
未割り当て領域は,前述の1GBあたり24MB(1024-1000)の差に加え,全体の10%程の余裕をもって作成されることを推奨します。