2.2.2 OSクリアインストール(Linux)
DPMを使用することで,Linux をネットワーク経由で自動インストールすることができます。
- 【重要!】
- OSクリアインストールがサポートするLinux OSは以下のとおりです。
- (IA32)Red Hat Enterprise Linux AS3,ES3,AS4,ES4
- (EM64T)Red Hat Enterprise Linux AS4,ES4 (AMD64 & Intel EM64T)
- 上記以外のOSはDPMからOSクリアインストールすることはできません。ご注意ください
ここでは,コンピュータに対してRed Hat Enterprise Linux ES3をインストールするためのDPMの設定,および操作手順を説明します。
Red Hat Enterprise Linux ES3以外の対応バージョンについても基本操作は同じです。ES3との相違点については,次の「各バージョンの設定方法」をご覧ください。
- 各バージョンの設定方法
- ES3以外の各バージョンをインストールする場合は以下の説明からES3の記述部分を各バージョンに置き換えて操作します。
- 【ヒント】
- インストールに必要なファイルは以下になります。
- Red Hat Enterprise LinuxのインストールCDの内容
- initrd.img,vmlinuzファイル(ネットワークインストール用)
- セットアップパラメータファイル(キックスタートファイル)
- ブートパラメータファイル(パラメータファイル)
以降の章で説明するインストール手順では,以下のCD-ROMディスクが必要になります。
- Red Hat Enterprise Linux ES3 インストールCD1
- Red Hat Enterprise Linux ES3 インストールCD2
- Red Hat Enterprise Linux ES3 インストールCD3
- Red Hat Enterprise Linux ES3 インストールCD4
NFSサービスをWindows上に構築する場合は,以下のソフトウェアも必要になります。
- Microsoft(R) Windows(R) Services for UNIX 2.0,3.0,3.5のどれか
NFSサービスのインストール手順については,製品に添付の説明書等を参照してください。
Windows Server 2003 R2では,Windowsコンポーネントの追加により,NFSサービスをインストールできるため,Microsoft(R) Windows(R) Services for UNIXは不要です。
Windows Server 2008では,役割の追加により,NFSサービスをインストールできるため,Microsoft(R) Windows(R) Services for UNIXは不要です。
- 【重要!】
- DPMを使用したRed Hat Enterprise Linux ES3のネットワークインストールを行うには,DPM以外に,DHCPサービス,NFSサービスが必要になります。DHCPサービス,NFSサービスは,Windows上以外に構築したものでもかまいません(例えば,Linux上に構築したものを使用することもできます)。
- 【注意!】
- Microsoft(R) Windows(R) Services for UNIXのインストールに関しては各製品のインストール条件を満たすようにしてください。
- <この項の構成>
- (1) NFSサービスのセットアップ
- (2) Red Hat Enterprise Linuxインストールカーネルの準備
- (3) Red Hat Enterprise LinuxインストールCDのコピー
- (4) Linuxインストールパラメータファイルの作成
- (5) シナリオファイルの作成
- (6) シナリオ実行
- (7) 注意事項,その他
(1) NFSサービスのセットアップ
最初に,NFSサービスをセットアップします。NFSサーバを構築してください。
Windows 上に構築する場合は,Services for UNIXをインストールします。インストールについては製品添付の説明書等をご覧ください。インストール後に再起動が必要になります。
Windows Server 2003 R2では,Windowsコンポーネントの追加により,NFSサービスをインストールできるため,Microsoft(R) Windows(R) Services for UNIXは不要です。
Windows Server 2008では,役割の追加により,NFSサービスをインストールできるため,Microsoft(R) Windows(R) Services for UNIXは不要です。
- 管理サーバに「Services for UNIX」または「NFSサービス」をインストールします。
- 共有フォルダの下の“exports”フォルダをNFS共有フォルダに設定します。(共有名:exports)
- 【注意!】
- Services for UNIX 2.0は,Windows XPおよびWindows Server 2003にはインストールできません。Services for UNIX 2.0を使用してNFSサーバを構築する場合は,Windows 2000上に構築してください。
- Service for UNIX 3.0,3.5をWindows XPにインストールするときは「標準インストール」ではNFSサーバがインストールされません。「インストールオプション」で「カスタムインストール」にチェックをいれ以降の画面で下記の設定を行ってください。
- ・「コンポーネントを選択」で下記の2つのコンポーネントを追加してください。
- Windows Services For UNIX - NFS - NFSサーバー
- - NFS認証ツール - NFS認証サーバー
- ・「セキュリティの設定」で「既定の動作を大文字と小文字を区別する設定に変更します」にチェックをいれてください。
- なお上記の設定を行った場合,「Service for NFS」のスタートアップの設定を変更する必要はありません。
NFS共有フォルダ(exports)をWindows XP,Windows Server 2003,およびWindows Server 2008上で設定するには下記の設定が必要となります。
- Windows Server 2008およびWindows Server 2003(R2含む)の場合
(1)「スタート」メニュー(または「スタート」メニュー→「設定」)→「コントロールパネル」→「管理ツール」→「ローカルセキュリティポリシー」を選択し,「ローカルポリシー」→「セキュリティオプション」の「ネットワークアクセス:Everyoneのアクセス許可を匿名ユーザーに適用する」を「有効」にし,管理サーバを再起動してください。
(ドメインに参加している場合は,ローカルセキュリティポリシーを有効に設定してもドメインセキュリティポリシーが無効に設定されている場合,無効になりますので注意してください。また,ドメインコントローラの場合は,ローカルセキュリティポリシーではなくドメインコントローラセキュリティポリシーを変更してください。)
(2)exportsフォルダのプロパティの「セキュリティ」タブに“everyone”を追加してアクセス許可の“読み取りと実行”にチェックを入れてください。ただしexportsフォルダ配下のksフォルダだけアクセス許可は“読み取り”で問題ありません。
- Windows XPの場合
(1)「スタート」→「マイ コンピュータ」を選択し,「ツール」メニューの「フォルダオプション」をクリックします。「表示」タブの「詳細設定」にある「簡易ファイルの共有を使用する(推奨)」をオフにします。
(2)Windows Server 2003の場合の(1)と同じく「ネットワークアクセス:Everyoneのアクセス許可を匿名ユーザーに適用する」を「有効」にし管理サーバを再起動してください。
(ドメインに参加している場合は,ローカルセキュリティポリシーを有効に設定してもドメインセキュリティポリシーが無効に設定されている場合,無効になりますので注意してください。)
(3)Windows Server 2003の場合の(2)と同じく“everyone”の追加とアクセス許可を設定してください。
- 【ヒント】
- Services for UNIX2.0はインストールするだけでNFSサーバとして使用することができます。設定は特に必要ありません。Services for UNIX2.0をインストールすると,フォルダのプロパティに「NFS共有」のタブが追加されます。
- Services for UNIX3.0,3.5に関しては,インストール完了後,「スタート」メニュー(または「スタート」メニュー→「設定」)→「コントロールパネル」→「管理ツール」→「サービス」を選択し,「Services for NFS」の「プロパティ」を開きスタートアップの種類を無効から手動もしくは自動に変更して適用後,サービスを開始させます。その後,フォルダのプロパティに「NFS共有」のタブが追加されます。
- Services for UNIX3.0,3.5,またはWindows Server 2003 R2に付属のNFSサービスを使用してNFS共有フォルダを設定する場合は,“exports”フォルダのプロパティ画面を開き「NFS共有」タブで「このフォルダを共有する」を選択し,次に「匿名のアクセスを許可する」のチェックボックスにチェックを入れ,「アクセス権」ボタンをクリックし「ルートのアクセスを許可する」のチェックボックスにチェックを入れて「OK」ボタンをクリックして画面を終了してください。
- Windows Server 2008に付属のNFSサービスを使用してNFS共有フォルダを設定する場合は,“exports”フォルダのプロパティ画面を開き「NFS共有」タブで「NFS共有の管理」をクリックしてください。
次に「このフォルダを共有する」と「匿名アクセスを許可する」のチェックボックスにチェックを入れ,「アクセス権」ボタンをクリックしてください。
さらに「ルートアクセスを許可する」のチェックボックスにチェックを入れて「OK」ボタンをクリックし画面を終了してください。
WindowsのNFSサービスを使用してRed Hat Enterprise Linuxのインストールのシナリオを同時に多数のコンピュータに実行する場合,管理サーバ側のOSのクライアントアクセスライセンス(CAL)数を確認してください。Windows 2000 Server,Windows Server 2003の場合,デフォルトではCAL数は“5”となっています。Windows 2000 Advanced ServerではデフォルトでCAL数は“25”です。このとき,シナリオ同時実行台数がCAL数を越えるとシナリオが正しく動作しない場合があります。正常にシナリオを進めるために以下の手順を行うか,実行する台数を減らしてください。
- ライセンス数の確認
- 管理サーバで「スタート」メニュー(または「スタート」メニュー→「設定」)→「コントロールパネル」→「管理ツール」を選択し,管理ツールを起動します。
- 「ライセンス発行」を選択します。「エンタープライズ-ライセンス」の画面が表示されます。
- 「製品の表示」タブをクリックし,表示された画面で「購入した同時使用ユーザ数」を参照することで,現在接続できる最大のターゲット数が分かります。
現在のライセンス数を確認し,必要な数に満たない場合は,実行するコンピュータの台数を減らしてください。実行する台数を減らしたくないときはライセンスを購入し,以下の設定を行います。
- ライセンス数の追加
- 「サーバ参照」タブをクリックします。表示された画面で「エンタープライズ」→「WORKGROUP」→「SERVER」→「Windows Server」(Windows 2000 ServerでWORKGROUPに属しているとき)を選択し,ダブルクリックします。「ライセンスモードの選択」画面が表示されます。
- 「ライセンスモードの選択」画面で「ライセンスの追加」ボタンをクリックします。「新しいクライアントアクセスライセンス」画面が表示されます。
- 「新しいクライアントアクセスライセンス」画面の「数量」で必要な台数を入力し「OK」ボタンをクリックします。次に表示された画面で「同意します」のチェックボックスにチェックを入れて「OK」ボタンをクリックします。
- 「ライセンスモードの選択」画面に戻り,同時使用ユーザ数が設定どおり増えていることを確認します。これで,設定が完了です。画面を終了してください。
- Linux上でNFSサーバの起動を行うには以下のコマンドを実行してください。
# /etc/rc.d/init.d/portmap restart
# /etc/rc.d/init.d/nfs stop &> /dev/null
# /etc/rc.d/init.d/nfs start
- 起動時にNFSのサービスを有効化するために以下のコマンドを実行してください。
# /sbin/chkconfig --level 345 portmap on
# /sbin/chkconfig --level 345 nfs on
(2) Red Hat Enterprise Linuxインストールカーネルの準備
Red Hat Enterprise Linuxインストールカーネルの準備について説明します。
ネットワークブート時,最初にロードされるネットワークインストール用のミニカーネル(ファイル名vmlinuzおよびinitrd.img)を用意します。ミニカーネルの格納場所は,対応ハードウェア/ディストリビューションによって以下のような場所にあります。
- ソフトウェアサポートサービス for Linuxで提供されるインストールメディア
ソフトウェアサポートサービス for Linuxで提供されるインストールメディアを使用する際の準備については,「リリースノート」をご覧ください。
管理サーバもしくはリモートイメージビルダーをインストールしたコンピュータに適当なフォルダを作成し,上記説明にてCD-ROMから取り出したミニカーネルを,そこにコピーしてください(フロッピーディスクを作成した場合はそのディスクをコンピュータに挿入したまま「(3) Red Hat Enterprise LinuxインストールCDのコピー」に進んでください)。
(3) Red Hat Enterprise LinuxインストールCDのコピー
Red Hat Enterprise LinuxインストールCDのコピーについて説明します。
- 【重要!】
- NFS公開フォルダを<共有フォルダ(C:¥Deploy)>¥exports以外に作成する場合は以下のツールを使用せず,手作業による登録が必要になります。詳しくは,「(7) 注意事項,その他」を参照してください。
- 「イメージビルダー」画面の「オペレーティングシステムの登録」をクリックする。「オペレーティングシステムの登録」画面が表示されます。
![[図データ]](figure/zu020360.gif)
- 下記の項目を設定します。
オペレーティングシステム名 | 126バイト(半角126文字,全角63文字)以内で入力できます。ただし,「¥」,「;」,「"」は使用できません。また,「Linux」,「ks」,「daemon」,「pxelinux.~」という名前は予約されています。登録できません。 |
指定した名前が既にWindowsOSとして登録されている場合も(上書き)登録できません。 |
Linuxの場合は英数字と「.」,「_」,「-」,「(」,「)」以外は使用できません。 |
オペレーティングシステム種別 | ▼ボタンをクリックし,リストから選択。Linuxの場合“Red Hat Linux”を選択。 |
Initrd.img / vmlinuzのフォルダ | initrd.img,vmlinuzが格納されている箇所を指定。 この項目は,Linuxのインストール時だけ有効です。 |
CD-ROMのソースフォルダ | OSが格納されているフォルダを指定。 「参照」ボタンをクリックして指定できます。 インストールするOSがLinuxの場合は,「CD-ROMのドライブ名:」を指定してください。 |
- 【ヒント】
- Linuxのイメージファイル作成では,指定されたCD-ROMのソースフォルダ以下をすべてイメージファイルとしてコピーします。Red HatではCD-ROMが複数枚に分かれているので1枚目のコピー終了後に次のCD-ROMコピーを促すメッセージが表示されます。順番にCD-ROMを入れ替え,コピーを継続してください。このとき上書き確認のメッセージダイアログが表示されますが「上書き」,または「すべて上書き」を選択して続行してください。
- 「OK」ボタンをクリックするとコピーが開始されます。コピーの順序はvmlinuz/initrd.imgファイルをコピーしてからCD-ROMのコピーに進みます。
![[図データ]](figure/zu020370.gif)
- CD-ROMのコピーが完了すると「Red Hat CDイメージコピー」画面が表示されます。Red HatのインストールCDは複数枚あります。登録するインストールCDがまだある場合は,CD-ROMを入れ替えて「次へ」ボタンをクリックしてください。
![[図データ]](figure/zu020380.gif)
- 途中,上書き確認が表示される場合がありますが「すべて上書き」を選択してください。
![[図データ]](figure/zu020390.gif)
![[図データ]](figure/zu020400.gif)
- すべてのCD-ROMのコピーが完了したら「Red Hat CDイメージコピー」画面にて「完了」ボタンをクリックしてください。
(4) Linuxインストールパラメータファイルの作成
パラメータファイルとは,Linuxインストールのセットアップ時に必要な各項目をあらかじめファイルとして保存しておくことで,OSの無人インストールを可能にするものです。ここでは,そのインストールパラメータファイルの作成方法について説明します。
- 【重要!】
- Linuxをインストールする際は,必ず設定してください。
- 【ヒント】
- 大量にセットアップパラメータファイルを作成する場合は,「3.3.1(2) パラメータファイルの作成(Linux)」を参照してください。
- 作業モードおよび作業ディレクトリは,適時切り替え変更できます。
- Linuxインストールパラメータ設定ツールの各種ボタンでのキーボード操作は,「Enter」,または「Space」キーだけ有効です。
- 【注意!】
- Linuxインストールパラメータ設定ツールには,作業モードとして,オンラインモードとオフラインモードがあります。
- オンラインモード:通常使用するモードです。
- オフラインモード:NFS共有フォルダ(exports)を<共有フォルダ(C:¥Deploy)>¥exports以外の場所に設定する場合に使用するモードです。
- ここでは通常使用するオンラインモードを中心に説明します。
- <オンラインモードの場合>
- ネットワークを通して,管理サーバ上の共有フォルダ配下で,Linuxインストールパラメータファイルを作成,管理します。
- 【注意!】
- Linuxインストールパラメータファイルは2つのファイルで構成,管理されています。
- Linuxブートパラメータファイル(拡張子無し)
例:localhost
- Linuxセットアップパラメータファイル(拡張子「.cfg」)
例:localhost.cfg
- rootのパスワードはdeploymgr固定で出力されます。
![[図データ]](figure/zu020410.gif)
- <オフラインモードの場合>
- Linuxインストールパラメータ設定ツールを起動したコンピュータ上で,任意の作業ディレクトリ配下で,Linuxインストールパラメータファイルを作成,管理します。
![[図データ]](figure/zu020420.gif)
- 初回起動時の設定
- 「スタート」メニュー→「プログラム」(または「すべてのプログラム」)→「ServerConductor」→「DeploymentManager」→「イメージビルダー」を選択し,「セットアップパラメータの作成」をクリックします。
「作成パラメータ選択」画面が表示されますので,「Linuxパラメータファイル」を選択してください。
![[図データ]](figure/zu020430.gif)
- 環境情報の設定を行います。「ファイル」メニューの「環境設定」を選択すると「Linuxインストール環境設定」画面が表示されますので,ご利用の環境にあわせて設定してください。
![[図データ]](figure/zu020440.gif)
- 導入ディレクトリ
イメージビルダーをインストールしたディレクトリを表示します。
- デフォルト
→C:¥Program Files¥Hitachi¥ServerConductor¥DeploymentManager
- ワークディレクトリ
オフラインモード時のワークディレクトリを任意の場所に変更できます。
作業モードでオフラインモードを選択している場合だけ入力できます。
- デフォルト
→C:¥Program Files¥Hitachi¥ServerConductor¥DeploymentManager¥linux¥offline
以下の文字は使用できません。
「,」,「;」,「*」,「?」,「"」,「'」,「<」,「>」,「|」,「[」,「]」,「@」
- 作業モード選択
作業モードをオンラインモード,またはオフラインモードに設定できます。
デフォルトはオンラインモードです。
- 管理サーバ
管理サーバのIPアドレスを指定します。
- 「ks」サーバーディレクトリ
オンラインモード時に,Linuxセットアップパラメータファイルを保存する,管理サーバ上のディレクトリ名を表示します。(固定情報)
- 「syslinux」サーバーディレクトリ
オンラインモード時に,Linuxブートパラメータファイルを保存する,管理サーバ上のディレクトリ名を表示します。(固定情報)
- 「中止」
変更内容を破棄して,環境設定画面を閉じます。事前に「中止」確認メッセージが表示されますので「はい」,または「いいえ」ボタンをクリックします。
![[図データ]](figure/zu020450.gif)
- 「保存」
現在の設定内容を,環境設定ファイル「LinuxIParm.cfg」に保存し,環境設定画面を閉じます。
事前に「保存」確認メッセージが表示されますので「はい」,または「いいえ」ボタンをクリックします。
![[図データ]](figure/zu020460.gif)
- [エラー]
- 設定内容にエラーが存在する場合は,エラーメッセージが赤字で表示され保存できません。
- エラー内容を修正後,再度保存してください。
![[図データ]](figure/zu020470.gif)
- インストールパラメータ設定ツール
- 初回起動時の設定が終了すると「インストールパラメータ設定ツール」が起動し,下図のメイン初期画面が表示されます。
![[図データ]](figure/zu020480.gif)
[エラー]
環境設定情報ファイル「LinuxIParm.cfg」が導入先ディレクトリ配下に存在しない場合は,「Linuxインストール環境設定」画面が表示されます。「Linuxインストール環境設定」については前述の「初回起動時の設定」を参照してください。
![[図データ]](figure/zu020490.gif)
導入ディレクトリおよび管理サーバのIPアドレスの環境情報が正常に取得できない場合,Linuxインストールパラメータ設定ツールは起動せず,終了します。
- Linuxインストールパラメータの設定
Linuxインストールパラメータは,次の9種類の情報パネルより構成されています。
・基本情報設定パネル
・ブート情報設定パネル
・ディスク情報設定パネル
・ネットワーク情報設定パネル
・認証情報設定パネル
・ファイアウォール情報設定パネル
・Xウィンドウ情報設定パネル
・パッケージ情報設定パネル
・インストール後スクリプト設定パネル
各情報パネル表示切り替えボタンをクリックし,表示情報パネルを切り替えて必要な情報を入力,または選択設定します。
![[図データ]](figure/zu020510.gif)
- 基本情報設定パネル
LinuxブートパラメータおよびLinuxセットアップパラメータの基本情報を設定します。
![[図データ]](figure/zu020520.gif)
![[図データ]](figure/zu020530.gif)
- インストールOS
インストールするLinux OSの種類を,Linux OS一覧リストより選択します。
インストールOSの選択は必須です。
インストールOS選択時,ブートディレクトリ名が未入力の場合は,選択したインストールOSに該当するブートディレクトリ名の既定値が,ブートディレクトリ名に設定されます。
インストールOS | ブートディレクトリ既定値 |
---|
Red Hat Enterprise Linux AS3 | RedHatAS3 |
Red Hat Enterprise Linux ES3 | RedHatES3 |
Red Hat Enterprise Linux AS4 | RedHatAS4 |
Red Hat Enterprise Linux ES4 | RedHatES4 |
- 【注意!】
- 上記インストールOS以外は未サポートですので選択しないでください。
- ブートディレクトリ
管理サーバ上に存在する,選択したインストールLinux OSに対するブートディレクトリ名を入力します。
ブートディレクトリ名は入力必須です。
(半角文字255バイト以内,「¥」,「/」,「:」,「,」,「;」,「*」,
「?」,「"」,「<」,「>」,「'」,「|」,「[」,「]」,「@」,
空白,全角文字は使用できません。)
- ブートディレクトリ選択ボタン
作業モードがオンラインの場合,次の入力可能な管理サーバ上のブートディレクトリ一覧リストをダイアログ画面で表示し,ブートディレクトリ名を選択入力できます。オフラインモードの場合は,選択ダイアログが使用できないのでブートディレクトリ名を入力する必要があります。
![[図データ]](figure/zu020540.gif)
- NFSサーバ
導入しているDPMシステム上のNFSサーバのIPアドレスを入力します。
通常は管理サーバと同じIPアドレスになります。
NFSサーバのIPアドレスは入力必須です。
NFSサーバのIPアドレスのデフォルトは,管理サーバのIPアドレスとなります。
- インストールデバイス
インストール時に使用するイーサーネットデバイスを選択します。
インストールデバイスは,必須選択項目です。
インストールデバイスのデフォルトは,「eth0」になります。
- 【注意!】
- 通信に使用するインストールデバイスを選択してください。正しく設定しない場合は,インストールに失敗します。
-
- インストールデバイスを管理サーバに登録されていないMACアドレスを持つLANボードを指定するとシナリオが完了しない場合があります。
- インストール番号
インストールOSに「Red Hat Enterprise Linux 5.1/5.1 AP」を選択した場合に表示されます。インストールOSには「Red Hat Enterprise Linux 5.1/5.1 AP」を選択しないでください。
- インストール言語
インストール作業時に適用する言語種類を,言語一覧リストより選択します。
インストール言語は,必須選択項目です。
インストール言語のデフォルトは,「Japanese」になります。
- 使用キーボード種類
インストールするLinuxターゲットマシンで適用するキーボード種類を,キーボード一覧リストより選択します。
キーボード種類は,必須選択項目です。
キーボード種類のデフォルトは,「Japanese」になります。
- 使用マウス種類
インストールするLinuxターゲットマシンで適用するマウス種類を,マウス一覧リストより選択します。
マウス種類は,必須選択項目です。
マウス種類のデフォルトは,「Generic Mouse(PS/2)」になります。
- 【注意!】
- OSクリアインストール後にマウスが正しく設定されなかった場合,設定に不備がある可能性があります。この場合は,マウスに「Probe For Mouse」を指定し,マウスの自動検出を行ってください。
- 3ボタンのエミュレーション
インストールするLinuxターゲットマシンで適用するマウスデバイスが,3ボタンのエミュレーション機能を適用する場合に選択します。
3ボタンのエミュレーションの選択は,任意選択項目です。
3ボタンのエミュレーションの選択は,デフォルトとして選択されません。
- タイムゾーン
インストールするLinuxターゲットマシンで適用するタイムゾーン値を,タイムゾーン一覧リストより選択します。
タイムゾーンは,必須選択項目です。
タイムゾーンのデフォルトは,「Asia/Tokyo」になります。
- サポート言語
インストールするLinuxターゲットマシンに導入する言語環境を,言語一覧リストより選択します。
サポート言語は,必須選択項目(複数選択可能:「Ctrl」キー+マウス選択)です。
サポート言語のデフォルトは,「English」と「Japanese」になります。
また,「English」は,固定選択項目で,非選択にはできません。
- ブート情報パネル
インストールするLinuxターゲットマシンのブートローダーに関する設定をします。
![[図データ]](figure/zu020550.gif)
![[図データ]](figure/zu020560.gif)
- ブートローダーのインストール可否の設定
インストールするLinuxターゲットマシンで,ブートローダーを導入するかを選択します。
- 新しいブートローダーをインストールする
- ブートローダーをインストールしない
ブートローダーのインストール可否設定は,必須選択項目です。
- 【注意!】
- 「ブートローダーをインストールしない」を選択してLinuxインストールを行うと,シナリオ実行は正常に終了しますが,LinuxをインストールしたパーティションからLinuxを起動することはできません。また,LinuxのIPFアーキテクチャマシンでは,EFIメニューからLinuxインストール時に使用したPXEブートの項目が削除されます。
- GRUBブートローダーの設定
インストールするLinuxターゲットマシンでGRUBブートローダーを導入する場合に選択します。
GRUBブートローダーの設定は,任意選択項目です。
選択した場合,GRUBブートローダーのパスワードを任意入力できます。
(GRUBブートローダーのパスワードには,全角文字は使用できません。)
- LILOブートローダーの設定
インストールするLinuxターゲットマシンでLILOブートローダーを導入する場合に選択します。
- ブートローダーとしてLILOを使用する
LILOブートローダーの設定は,任意選択項目です。
選択した場合,LILOブートローダーの動作モードを任意選択できます。
・リニアモードを使用する
・LBA32モードを使用する
- 【注意!】
- Red Hat Enterprise Linux AS4/ES4ではLILOパッケージが廃止となりました。Red Hat Enterprise AS4/ES4をインストールする場合は,ブートローダーにGRUBを選択してください。
- ブートローダー導入先の設定
インストールするLinuxターゲットマシンでブートローダーの導入場所を二者択一します。
- マスターブートレコード(MBR)にブートローダーをインストールする
- ブートパーティションの先頭セクタ上にブートローダーをインストールする
ブートローダー導入先の設定は,必須選択項目です。
- 【注意!】
- ブートローダー導入先のディスクに対してバックアップ/リストアを行う場合は,「マスターブートレコード(MBR)にブートローダーをインストールする」を指定してください。
- カーネルパラメータの設定
インストールするLinuxターゲットマシンでブートローダーがカーネルに渡すパラメータを任意に入力,設定します。(カーネルパラメータは,半角文字255バイト以内。)
- ディスク情報パネル
インストールするLinuxターゲットマシンのディスクドライブの使用環境を設定します。
![[図データ]](figure/zu020570.gif)
![[図データ]](figure/zu020580.gif)
- 【注意!】
- 本ツールではソフトウェアRAIDの設定はできません。
- 現在設定されているディスクドライブ情報の設定
- マスターブートレコードの設定
インストール作業の中で,ディスクドライブのマスターブートレコードの取り扱いを,次の項目から選択します。
- マスターブートレコードを消去する
- マスターブートレコードを消去しない
マスターブートレコードの設定は,必須選択項目です。
- パーティションの設定
インストール作業の中で,ディスクドライブの現在設定されているパーティションの取り扱いをどうするか,次の項目から選択します。
- すべての既存パーティションを削除する
- 既存のLinuxパーティションのみを削除する
- 既存のパーティションを保持する
パーティションの設定は,必須選択項目です。
- ディスクラベルの設定
インストール作業の中で,ディスクドライブの現在設定されているディスクラベルの取り扱いをどうするか,次の項目から選択します。
- ディスクラベルを初期化する
- ディスクラベルを初期化しない
ディスクラベルの設定は,必須選択項目です。
- インストール時の新規ディスクパーティション情報の設定
- インストール作業の中で必要なLinuxディスクパーティション情報を設定します。
- ディスクパーティションを追加する場合は,「追加」をクリックし,「パーティション情報設定」画面を表示し,設定します。
- 【重要!】
- インストールするLinuxターゲットマシンのアーキテクチャがIPFの場合は,最初のパーティションには以下を作成する必要があります。
- マウントポイント:/boot/efi
- ファイルシステム:vfat(マウントポイントに/boot/efiを選択すると自動で設定されます)
![[図データ]](figure/zu020590.gif)
![[図データ]](figure/zu020600.gif)
- マウントポイント
設定しているパーティションのマウントディレクトリを,ディレクトリ一覧から選択,または任意のディレクトリ名を入力します。
(マウントディレクトリ名は,「¥」,「:」,「,」,「;」,「*」,「?」,「"」,「<」,「>」,「'」,「|」,「[」,「]」,「@」,空白,全角文字を使用できません。)
ファイルシステムのタイプが「swap」の場合は選択できません。
それ以外のファイルシステムのタイプの場合,マウントポイントは必須選択項目です。
- ファイルシステムタイプ
設定しているパーティションのLinuxファイルシステムのタイプを,ファイルシステムタイプ一覧リストから選択します。ファイルシステムタイプは必須選択項目です。
ファイルシステムタイプのデフォルトは,「ext3」タイプになります。
- ファイルシステムサイズ
設定しているパーティションの確保する容量を,Mバイトの単位で入力します。
追加サイズオプションで「指定したサイズにします」を選択した場合は,必須入力になります。
ファイルシステムサイズのデフォルトは,1MBになります。
- 追加サイズオプション
設定しているパーティションの容量確保をどのようにするかのオプションを選択します。
- 指定したサイズにします
- 最大サイズ(MB)まで増加します
- 選択した場合は,増加容量の単位をMバイトで入力します。
- ディスク上のすべての未使用領域を埋めます
選択できる場合は必須項目です。
- 推奨のスワップファイルサイズを使用します
ファイルシステムタイプにて「swap」を選択した場合,選択できるようになります。
選択した場合は,スワップファイルシステムの容量をインストール時に自動設定します。
ファイルシステムタイプにて「swap」を選択した場合の任意の選択項目です。
- プライマリパーティションにします
選択した場合は,設定しているパーティションをプライマリパーティションとして,自動的にアロケーションを強制的に実行します。実行できない場合は異常終了します。
「プライマリパーティションにします」は,任意選択項目です。
- 指定したドライブにパーティションを作成します
選択した場合は,設定しているパーティションをインストール時に新規作成します。
新規作成するパーティションを作成するディスクドライブ名を必須入力する必要があります。
(ドライブ名は,半角英数字で入力してください。)
【ヒント】
IDEディスクの1番目の場合はhda,2番目の場合はhdbを指定します。また,SCSIディスクの1番目の場合はsdaを指定します。
- 既存パーティションを使用します
選択した場合は,「パーティション」に現在存在するパーティション名を入力してください。設定しているパーティションは「パーティション」で指定された既存のパーティション上に配置されます。(パーティション名は,半角英数字で入力してください。)
【ヒント】
IDEディスクの1番目の第1パーティションの場合はhda1,2番目の第2パーティション場合はhdb2を指定します。また,SCSIディスクの1番目の第1パーティションの場合はsda1を指定します。
- パーティションをフォーマットします
選択した場合は,設定しているパーティションを,インストール時にフォーマットします。
「パーティションをフォーマットします」は,デフォルトとして選択されます。
【ヒント】
ディスクが複数あるコンピュータにインストールする場合,インストールするドライブを指定しない場合には,どのディスクにインストールするかはインストーラが自動で割り振ります。インストールするディスクを指定するには「指定したドライブにパーティションを作成します」にてインストールするドライブを設定してください。
- 「保存」
設定したパーティション情報を保存する場合は,「保存」ボタンをクリックして,パーティション設定画面を閉じます。設定したパーティション情報に不具合,またはエラーがある場合は,エラー一覧ダイアログ画面が表示され保存できません。
![[図データ]](figure/zu020610.gif)
- 「中止」
設定したパーティション情報を保存しない場合は,「中止」ボタンをクリックして,パーティション設定画面を閉じます。
- 「編集」
現在設定されているディスクパーティションを編集する場合は,表示されているパーティション一覧から編集対象のパーティションを選択し,「編集」ボタンをクリックしてパーティション設定ダイアログ画面を表示,編集します。
![[図データ]](figure/zu020620.gif)
![[図データ]](figure/zu020630.gif)
- 「削除」
現在設定されているディスクパーティションを削除する場合は,表示されているパーティション一覧から削除対象のパーティションを選択し,「削除」ボタンをクリックします。
表示されているパーティション一覧から削除したパーティションが無くなります。
- ネットワーク情報設定パネル
インストールするLinuxターゲットマシンのイーサーネットデバイス「eth0」におけるTCP/IPネットワーク環境を設定します。
![[図データ]](figure/zu020640.gif)
![[図データ]](figure/zu020650.gif)
- 【ヒント!】
- ネットワークの設定は基本情報設定パネルのインストールデバイスに指定したLANボードに対して設定されます。
- ホスト名
インストールするLinuxターゲットマシンのホスト名を半角文字255文字以内で入力します。
ホスト名は,必須入力項目です。(「¥」,「/」,「:」,「,」,「;」,「*」,「?」,「"」,「<」,「>」,「'」,「|」,「[」,「]」,「@」,空白,全角文字は使用できません。)
- ネットワークタイプ
イーサーネットデバイス「eth0」の次のTCP/IPネットワークタイプを選択します。
- DHCP:DHCPサーバによる動的IPアドレス設定
- 固定IP:手動でのIPアドレス設定
ネットワークタイプは,「DHCP」がデフォルトで必須選択項目です。
- IPアドレス
イーサーネットデバイス「eth0」のIPアドレスを入力します。
ネットワークタイプが「固定IP」の場合に,必須入力項目になります。
(例)192.168.0.1や 192.168.100.150
- ネットマスク
イーサーネットデバイス「eth0」のIPアドレスに対するネットマスク値を入力します。
ネットワークタイプが「固定IP」の場合に,必須入力項目になります。
(例)255.255.0.0 または 255.255.255.0
- ゲートウェイ
イーサーネットデバイス「eth0」のIPアドレスに対する,ゲートウェイマシンのIPアドレスを入力します。
ネットワークタイプが「DHCP」,「固定IP」どちらの場合でも,任意入力項目になります。
(例)192.168.0.250 または 192.168.100.200
- ネームサーバー
イーサーネットデバイス「eth0」のIPアドレスに対する,DNSサーバのIPアドレスを入力します。
ネットワークタイプが「DHCP」,「固定IP」どちらの場合でも,任意入力項目になります。
(例)192.168.0.120 または 192.168.100.100
【注意!】
DPMに登録しているMACアドレスを持つLANボードには,固定IPアドレス,DHCPサーバから取得に関わらず必ずネットワーク通信ができるよう設定してください。ネットワーク通信ができない場合は,シナリオを実行した際にシナリオが完了しない場合があります。
- 認証情報設定パネル
インストールするLinuxターゲットマシンで使用する各種認証機能の情報設定をします。
![[図データ]](figure/zu020660.gif)
![[図データ]](figure/zu020670.gif)
- 認証方法
インストールするLinuxターゲットマシンのユーザ認証の方法を選択します。
- シャドウパスワードを使用します
選択した場合,ユーザパスワードにシャドウパスワードを使用します。
- MD5を使用します
選択した場合,ユーザパスワードにMD5暗号化を使用します。
- NIS認証
「NIS認証を有効にします」を選択した場合,NIS(Network Information Service)ユーザ認証機能情報を設定する必要があります。
- NISドメイン名
NISドメイン名を必須入力する必要があります。
(半角文字32バイト以内,「¥」,「/」,「:」,「,」,「;」,「*」,「?」,「"」,「<」,「>」,「'」,「|」,「[」,「]」,「@」,空白,全角文字は使用できません。)
- NISサーバー名の設定方法
NISサーバの検索にブロードキャストを使用します。
「NISサーバーの検索にブロードキャストを使用します」にチェックを入れるか,NISサーバー名を入力する必要があります。入力は必須です。
(半角文字32バイト以内,「¥」,「/」,「:」,「,」,「;」,「*」,「?」,「"」,「<」,「>」,「'」,「|」,「[」,「]」,「@」,空白,全角文字は使用できません。)
- LDAP認証
「LDAP認証を有効にします」を選択した場合,LDAP(Lightweight Directory Access Protocol)ユーザ認証機能情報を設定する必要があります。
- LDAPサーバー名
LDAPサーバー名を必須入力する必要があります。
(半角文字32バイト以内,「¥」,「/」,「:」,「,」,「;」,「*」,「?」,「"」,「<」,「>」,「'」,「|」,「[」,「]」,「@」,空白,全角文字は使用できません。)
- LDAPデータベース名
LDAPデータベース名を必須入力する必要があります。
(半角文字32バイト以内,「¥」,「/」,「:」,「,」,「;」,「*」,「?」,「"」,「<」,「>」,「'」,「|」,「[」,「]」,「@」,空白,全角文字は使用できません。)
- ケルベロス5認証
「ケルベロス5認証を有効にします」を選択した場合,ケルベロス5のユーザ認証機能情報を設定する必要があります。
- レルム名
所属するケルベロス5のレルム名を必須入力する必要があります。
(半角文字32バイト以内,「¥」,「/」,「:」,「,」,「;」,「*」,「?」,「"」,「<」,「>」,「'」,「|」,「[」,「]」,「@」,空白,全角文字は使用できません。)
- ドメインコントローラ(KDC)名
設定したレルムへの要求に対してサービスするKDC名を必須入力する必要があります。設定したレルム内に複数のKDCがある場合は,KDC名をカンマで区切って入力します。
(半角文字32バイト以内,「¥」,「/」,「:」,「,」,「;」,「*」,「?」,「"」,「<」,「>」,「'」,「|」,「[」,「]」,「@」,空白,全角文字は使用できません。)
- マスターサーバー名
設定したレルムに所属するKDCで,「kadmind」が動作しているKDC名を必須入力する必要があります。このマスターサーバがユーザ情報等の変更等を取り扱うKDCサーバになります。
(半角文字32バイト以内,「¥」,「/」,「:」,「,」,「;」,「*」,「?」,「"」,「<」,「>」,「'」,「|」,「[」,「]」,「@」,空白,全角文字は使用できません。)
- HESIOD認証
「HESIOD認証を有効にします」を選択した場合,HESIODでのユーザ認証機能情報を設定する必要があります。
HESIOD認証は,DNSを使用してユーザとグループ情報を管理します。
- HESIOD LHS(Left-hand side)
ユーザ情報等の検索時のLHS情報を必須入力する必要があります。
(半角文字32バイト以内,「¥」,「/」,「:」,「,」,「;」,「*」,「?」,「"」,「<」,「>」,「'」,「|」,「[」,「]」,「@」,空白,全角文字は使用できません。)
- HESIOD RHS(Right-hand side)
ユーザ情報等検索時のRHS情報を必須入力する必要があります。
(半角文字32バイト以内,「¥」,「/」,「:」,「,」,「;」,「*」,「?」,「"」,「<」,「>」,「'」,「|」,「[」,「]」,「@」,空白,全角文字は使用できません。)
- SMB認証
「SMB認証を有効にします」を選択した場合,SMB(Samba)のユーザ認証機能情報を設定する必要があります。
- SMBサーバー名
SMB認証に使用するサーバ名を必須入力する必要があります。
複数のサーバがある場合は,サーバ名をカンマで区切ります。
(半角文字32バイト以内,「¥」,「/」,「:」,「,」,「;」,「*」,「?」,「"」,「<」,「>」,「'」,「|」,「[」,「]」,「@」,空白,全角文字は使用できません。)
- SMBワークグループ名
設定したSMBサーバの所属ワークグループ名を必須入力する必要があります。
(半角文字32バイト以内,「¥」,「/」,「:」,「,」,「;」,「*」,「?」,「"」,「<」,「>」,「'」,「|」,「[」,「]」,「@」,空白,全角文字は使用できません。)
- NSCD認証(Name Switch Cache Domain)
「NSCD認証を有効にします」を選択した場合,ユーザやグループ等の情報をキャッシュすることができます。
- ファイアウォール情報設定パネル
インストールするLinuxターゲットマシンでのファイアウォール環境の情報設定をします。
![[図データ]](figure/zu020680.gif)
![[図データ]](figure/zu020690.gif)
- デフォルトのファイアウォールレベル設定
設定するファイアウォールのレベルを選択します。ファイアウォールのレベルは必須選択項目です。ファイアウォールレベルのデフォルトは,「中」レベルになります。
「インストールOS」に「Red Hat Enterprise Linux 5.1/5.1 AP」を選択した場合は,[デフォルトのファイアウォールレベル設定]は「有効」,「無効」の選択になります。インストールOSには「Red Hat Enterprise Linux 5.1/5.1 AP」を選択しないでください。
- 【注意!】
- 「デフォルトのファイアウォールレベル設定」の「高」,「中」,「低」レベル項目は,Red Hat Enterprise Linux 3,4のバージョンではインストール後に以下のように対応します。
- 高,中 → ファイアウォールの設定あり
- 低 → ファイアウォールの設定なし
- デフォルトのファイアウォールのルール設定
設定するファイアウォールのルールを選択します。
- デフォルトのファイアウォールルールを使用します
- ファイアウォールルールをカスタマイズします
「ファイアウォールルールをカスタマイズします」を選択した場合は,次の詳細項目を設定する必要があります。
- 信頼されるデバイス
「eth0」
イーサーネットデバイス「eth0」だけ選択できます。
選択した「信頼されるデバイス」「eth0」には,ファイアウォールの設定が行われていません。
- 進入許可
ファイアウォール経由で通信する通信プロトコルを選択します。
複数選択できます。
・WWW(HTTP)
・FTP
・SSH
・DHCP
・Mail(SMTP)
・Telnet
- 他のポート
ファイアウォール経由で通信する通信プロトコルとポートを入力します。
複数ある場合は,カンマ区切りで入力します。
(半角文字255バイト以内,「¥」,「/」,「;」,「-」,「*」,「?」,「"」,「<」,「>」,「'」,「|」,「[」,「]」,「@」,空白,全角文字は使用できません。)
(例)1029:tcp,1040:udp
- 【重要!】
- DPMを使用してLinuxのインストールを行う場合,以下の設定を行ってください。設定しない場合はDPMからのリモートアップデートおよび,リモートシャットダウンを行うことができません。
- ■Red Hat Enterprise Linux ES3/AS3 update2 以前
- 「デフォルトのファイアウォールレベル設定」を「低」に設定してください。
- インストール後にファイアウォールの設定を行う場合は,以下のポートを開けてください。
- 56000:tcp,56010:tcp,56001:udp
- ■Red Hat Enterprise Linux ES3/AS3 update3 以降
- 「デフォルトのファイアウォールレベル設定」が「高」もしくは「中」レベルの場合,「ファイアウォールのルールをカスタマイズします」を選択して,「他のポート」に以下の記述を追加してください。
- 56000:tcp,56010:tcp,56001:udp
- Xウィンドウ情報設定パネル
インストールするLinuxターゲットマシンでのXウィンドウ環境の情報設定をします。
![[図データ]](figure/zu020700.gif)
![[図データ]](figure/zu020710.gif)
- Xウィンドウシステムの環境設定をするかどうか選択します。
「Xウィンドウシステムを設定します」を選択した場合は,導入パッケージに「X Window System」を強制選択します。
また,Xウィンドウ環境の詳細設定項目が入力,選択ができるようになります。
- 色の深さ
Xウィンドウシステムでのデフォルトのカラー設定を,色の深さ一覧リストから選択します。
「色の深さ」は必須選択項目です。
「色の深さ」のデフォルトは,「8」になります。
- 解像度
Xウィンドウシステムでのデフォルトの解像度を,解像度一覧リストから選択します。
「解像度」は必須選択項目です。
「解像度」のデフォルトは,「640×480」になります。
- デフォルトのデスクトップ
Xウィンドウシステムで使用するデフォルトのデスクトップ環境を選択します。
「デフォルトのデスクトップ」は必須選択項目です。
- ビデオカード設定
ビデオカードの設定方法を,自動設定する場合は,以下を選択します。
手動設定する場合は上記を選択せず,ビデオカード一覧から導入設定するビデオカードを選択し,ビデオカードRAMの値を,RAM一覧リストから選択します。
- モニター設定
モニターの設定方法を,自動設定する場合は,以下を選択します。
手動設定する場合は上記を選択せず,モニター一覧から導入設定するモニターを選択します。
- 【注意!】
- 「モニターを調査します」,または一覧より項目を選択し,シナリオ実行を行うと解像度が正しく設定されない場合あります。その場合,水平/垂直同期周波数を直接指定することにより正しく設定できますので,モニターのユーザーズガイドに記載されている値を設定してください。
- パッケージ情報設定パネル
インストールするLinuxターゲットマシンに導入するソフトパッケージの情報設定をします。
![[図データ]](figure/zu020720.gif)
![[図データ]](figure/zu020730.gif)
- パッケージ導入方法
導入するソフトパッケージの導入方法を選択します。
- 自動的にパッケージ依存関係を解決します
- パッケージ依存関係を無視します
「パッケージ導入方法」は必須選択項目です。
- 導入パッケージグループ設定
インストール作業で導入するソフトパッケージグループを,パッケージグループ一覧リストから選択します。複数選択できます。
- 【重要!】
- Linuxターゲットマシンがx64 Editionの場合は,/lib/libgcc_s.so.1が必要となります。
- /lib/libgcc_s.so.1がない場合は,マルチキャストによるリモートアップデートを行うことはできません。以下のどちらかの方法で/lib/libgcc_s.so.1をインストールしてください。
- OSクリアインストール時にパッケージの「Compatibility Arch Support」を選択してください。
- OSクリアインストール後にユニキャストによるリモートアップデートでlibgcc-3.4.5-2.i386.rpmをインストールしてください。
- 【注意!】
- パッケージグループ一覧リストは,基本情報設定パネルの「インストールOS」により内容が変わります。
- インストール後スクリプト情報設定パネル
Linuxターゲットマシンで,インストール終了後に実行したいシェルスクリプトを設定します。
![[図データ]](figure/zu020740.gif)
![[図データ]](figure/zu020750.gif)
- スクリプト実行環境の設定
通常,スクリプトはchroot環境下で実行されます。chroot環境の外で実行したい場合は,「chroot環境の外で実行します」を選択します。
- インタプリタの設定
デフォルトのシェルインタプリタ以外のインタプリタを使用する場合,使用するインタプリタのファイル名を入力します(半角文字255バイト以内,「¥」,「:」,「,」,「;」,「*」,「?」,「"」,「<」,「>」,「'」,「|」,「[」,「]」,「@」,空白,全角文字は使用できません)。
(例)/usr/bin/python
- %postスクリプト入力
Linuxターゲットマシン上で,インストール作業終了後に実行したいLinuxシェルスクリプトを入力します。
入力できるスクリプトは,1行の文字数は320文字まで,行数は最大600行まで入力できます。
- 【注意!】
- postスクリプトへ記載できるのは,1行につき最大半角320文字までとなります。読み込みを行うスクリプトに320文字を超える行が含まれている場合エラーとなり,postスクリプトの読み込みは行われません。
- 320文字を超える行については,あらかじめ“¥”を改行する位置に挿入して改行し,1行の文字数が320文字以下になるように修正してください。
- (例)
- 以下に修正の例を示します。“xxxx…zzzz”は,スクリプト内の行になります。
- 修正前------------------------------------------------------------------------------------------------
- :
- xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxzzzzzzzzzzzzzzzzzz
- :
- ---------------------------------------------------------------------------------------------------------
- 修正後------------------------------------------------------------------------------------------------
- :
- xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx¥
- zzzzzzzzzzzzzzzzzz
- :
- ---------------------------------------------------------------------------------------------------------
- 「読込み」
現在の作業ディレクトリを初期ディレクトリとして,ファイル選択ダイアログ画面が表示され,ファイル選択すると選択したファイルの内容がスクリプト情報として読み込まれます。
![[図データ]](figure/zu020760.gif)
- 【ヒント】
- ファイルを読み込む際に,入力済みの内容とファイルの内容を合わせて行数が600行を超える場合と,1行の行数が320文字を超える場合は,ファイルの読み込みができません。
- DPMクライアントの導入,セットアップ用のスクリプトが,自動的に追加設定されます。
- 「クリア」
現在入力されているスクリプト情報をすべて削除します。
- [エラー]
- 各情報パネルで,入力した情報に不具合,またはエラーがある場合は,各情報パネルの最下段に,赤字でエラーメッセージが表示されます。
![[図データ]](figure/zu020770.gif)
- 「保存」
ここまで作成したインストールパラメータの内容を,Linuxインストールパラメータファイルとして保存します。
![[図データ]](figure/zu020780.gif)
- 作業モードがオンラインの場合
作業用の一時ディレクトリから管理ディレクトリにファイルを送信します。
・デフォルト →
<共有フォルダ(C:¥Deploy)>¥AnsFile¥linux(Linuxブートパラメータファイル)
<共有フォルダ(C:¥Deploy)>¥exports¥ks(Linuxセットアップパラメータファイル)
![[図データ]](figure/zu020790.gif)
- 作業モードがオフラインの場合
ワークディレクトリで指定したフォルダが表示されますので「ファイル名」を指定して保存します。
・デフォルト →
![[図データ]](figure/zu020791.gif)
正常に保存処理されると以下の画面が表示されます。
![[図データ]](figure/zu020810.gif)
- 設定情報表示
「ファイル」メニューの「設定情報表示」を選択します。
現在設定されているインストールパラメータの内容を,Linuxインストールパラメータファイルの出力形態で,一覧表示します。現在設定されているLinuxインストールパラメータの内容が表示されます。
![[図データ]](figure/zu020820.gif)
- 「印刷」
「インストール設定パラメータ一覧画面」を印刷します。
- 「閉じる」
現在表示されている設定情報表示画面を終了します。
- [エラー]
- 現在設定されているLinuxインストールパラメータの内容に不具合,またはエラーが存在する場合は,事前に「インストールパラメータエラー一覧」画面が表示されます。エラー一覧に表示されている内容を修正してください。
![[図データ]](figure/zu020830.gif)
- 既存のLinuxインストールパラメータファイルを読み込む
「ファイル」メニューの「開く」ボタンを選択します。
- 管理サーバ上の「<共有フォルダ(C:¥Deploy)>¥Exports¥ks」ディレクトリ配下に存在する,Linuxセットアップパラメータファイルの一覧リストが表示されます。
![[図データ]](figure/zu020840.gif)
- 対象のLinuxセットアップパラメータファイルをダブルクリックするか,Linuxセットアップパラメータファイルを選択し,「選択」ボタンをクリックすると以下のように表示されます。
![[図データ]](figure/zu020850.gif)
- [エラー]
- Linuxインストールパラメータファイルの読み込み時に,何等かのエラーがある場合は,次のメッセージが表示されます。Linuxセットアップパラメータファイル,およびLinuxブートパラメータファイルの内容を確認してください。
![[図データ]](figure/zu020860.gif)
- 【注意!】
- 本バージョンでサポートしていないLinux OSのインストールパラメータファイルを選択した場合,上記エラーが表示される場合があります。
- 現在の作業ディレクトリ配下に存在するLinuxセットアップパラメータファイルの一覧リストが表示されます。
![[図データ]](figure/zu020870.gif)
- 対象のLinuxセットアップパラメータファイルをダブルクリックするか,Linuxセットアップパラメータファイルを選択し,「開く」ボタンをクリックすると以下のように表示されます。
![[図データ]](figure/zu020880.gif)
- [エラー]
- Linuxインストールパラメータファイルの読み込み時に,何等かのエラーがある場合は,次のメッセージが表示されます。Linuxセットアップパラメータファイル,およびLinuxブートパラメータファイルの内容を確認してください。
-
- 【注意!】
- 本バージョンでサポートしていないLinux OSのインストールパラメータファイルを選択した場合,上記エラーが表示される場合があります。
- 【重要!】
- Linuxインストールパラメータ設定ツールではrootのパスワードを“deploymgr”に設定しています。パスワードを変更する場合は以下の方法で行ってください。
- パスワードを暗号化しない場合:
下記に格納されているパラメータファイル(cfgファイル)の“rootpw”の行を変更してください。
<共有フォルダ(C:¥Deploy)>¥exports¥ks
例:rootpw --iscrypted -**********...(暗号化されたパスワード)
↓
rootpw deploy
- パスワードを暗号化する場合
Linux標準のキックスタートファイル作成ツールでパスワードを設定し,キックスタートパラメータファイルを作成してください。作成したファイルの“rootpw”の行を,下記に格納されているLinuxインストールパラメータ設定ツールで作成したパラメータファイル(cfgファイル)の“rootpw”の行にコピーしてください。
<共有フォルダ(C:¥Deploy)>¥exports¥ks
例:rootpw --iscrypted -**********...(暗号化されたパスワード)
↓
rootpw --iscrypted XXXXXXXXXX...(暗号化されたパスワード)
(5) シナリオファイルの作成
シナリオの作成と,シナリオの割り当てを行います。
- <オペレーティングシステムタブについて>
- 「オペレーティングシステム」タブを選択すると,以下の画面が表示されます。以下のように項目を設定してください。
![[図データ]](figure/zu021050.gif)
- オペレーティングシステム名
イメージビルダーで作成したOSのイメージファイル名を▼ボタンをクリックして選択してください。
Linuxを選択すると後述の「大容量記憶装置用OEMドライバ」「システムのアップデート」は設定できなくなります。
- 装置名で割り当てる
OSのインストールを行う時,コンピュータ名と同じセットアップパラメータファイルを自動的に割り当てます。複数のコンピュータにインストールする場合,コンピュータと同じ数だけシナリオを作成する必要がありません。ただし,セットアップパラメータファイルとコンピュータ名は,必ず同じでなければなりません。従ってセットアップパラメータファイルはインストールするコンピュータと同じ数だけ作成する必要があります。
- ファイル名を指定
OSのインストールを行う時,指定したセットアップパラメータファイルを使用します。セットアップパラメータファイルとコンピュータ名は,必ずしも同じである必要はありません。
- 【注意!】
- OSクリアインストール(Linux)と同時に,サービスパック/HotFix/Linuxパッチファイルの適用,リストアシナリオ,ディスク構成チェックシナリオは作成できません。
- イメージファイルの登録・削除とシナリオの作成・編集は同時には行えません。シナリオ作成・編集画面を開いている時はイメージビルダーを操作しないでください。
(6) シナリオ実行
コンピュータに対して割り当てたシナリオを実行します。操作はWebコンソールで行います。
- 【重要!】
- シナリオを実行する時,コンピュータの電源がオン状態の時は,アップデートのシナリオの場合を除き,シナリオ実行は開始されません。「シナリオファイル」の「オプション」タブで「実行前に再起動の強制実行を行う」を選択しておくか,シナリオ実行前に,手動で電源をオフしてください。
- 【注意!】
- シナリオを実行する場合は,インストール先のコンピュータにフロッピーディスクが挿入されていないことを確認してください。フロッピーが挿入されているとリモートインストールに失敗する場合があります。
- ツリービュー,またはイメージビューからシナリオを実行するコンピュータを選択する。
- 選択したコンピュータを右クリックし,「シナリオ」→「シナリオ実行」を選択する。シナリオの実行が開始されます。
- 【ヒント】
- 「コンピュータ」メニューから「シナリオ実行」を選択しても,シナリオを実行できます。グループに登録しているコンピュータに,一括してシナリオを実行する場合は,「3.6.3 実行項目を一括設定する」を参照してください。
ここまでが,シナリオ実行までの流れとなります。ここまでに記述されていない機能等については,各項目を参照してください。
(7) 注意事項,その他
注意事項とその他について説明します。
Linuxのインストールではpxelinux.binとNFSサーバを利用したネットワークインストールを行います。
DPM本体はNFS機能を有していないのでNFSサーバは別途用意する必要があります。
DPMでは共有フォルダ(詳細設定にて設定)の下に“exports”という名称のフォルダを用意し,ここをNFS共有フォルダ(共有名exports)と仮定してイメージビルダーより登録を行っています。このまま使用される場合は「(1) NFSサービスのセットアップ」に記載されているように「Services for UNIX」等でこのフォルダをNFS共有(共有名exports)にしてください。
NFSサーバを別のコンピュータに設置する場合は,インストールイメージ(Red HatのCD内容)やインストール用カーネル(vmlinuz,initrd.img),インストールパラメータファイルを手動で各フォルダにコピーする必要があります。手順について以下に記載します。
- インストールパラメータファイル/ブートパラメータファイルの作成
インストールパラメータファイルの作成手順は「3.3.1(2) パラメータファイルの作成(Linux)」と同様ですが,作業モードをオフラインにして行います。作業モードをオフラインにすると任意の場所にパラメータファイルを作成することができます。
オフラインモードの場合はブートパラメータファイルとインストールパラメータファイルが同じ場所に作成されます。ブートパラメータファイルは保存したインストールパラメータファイルの拡張子がないファイル名となります。
例えばインストールパラメータファイルが「SampleComp1.cfg」の場合は,ブートパラメータファイルは「SampleComp1」になります。
保存先のデフォルトは<DPMのインストール先(C:¥Program Files¥Hitachi¥ServerConductor¥DeploymentManager)>¥linux¥offlineです。
オンラインモードで作成すると管理サーバ上の以下のフォルダに各ファイルが作成されます。
ブートパラメータファイル:<共有フォルダ(C:¥Deploy)>¥AnsFile¥Linux
インストールパラメータファイル:<共有フォルダ(C:¥Deploy)>¥exports¥ks
- インストールパラメータファイルの格納
NFSサーバ上の任意の場所に“exports”フォルダを作成し,NFS共有(共有名:exports)します。
このフォルダ配下に“ks”フォルダを作成して1.で作成したインストールパラメータファイルをコピーします。
- ブートパラメータファイルの格納
管理サーバ上の<共有フォルダ(C:¥Deploy)>¥AnsFile¥Linuxに1.で作成したブートパラメータファイルをコピーします。インストールパラメータファイルを作成時にオンラインモードで行った場合は既に格納されています。
- インストール用カーネル(vmlinuz,initrd.img)の格納
管理サーバ上の<DPMのインストール先(C:¥Program Files¥Hitachi¥ServerConductor¥DeploymentManager)>¥PXE¥images¥pxelinuxに1.のインストールパラメータファイルを作成時に指定したブートディレクトリと同じ名前のフォルダを作成してコピーします。
- インストールイメージの格納
2.で作成したNFS共有フォルダの下に1.のインストールパラメータファイルを作成時に指定したブートディレクトリと同じ名前のフォルダを作成してRed HatのインストールCDの内容をすべてコピーします。
- クライアントサービス(エージェント)モジュールの格納
管理サーバ上の<共有フォルダ(C:¥Deploy)>¥expots¥daemonフォルダの内容をフォルダごと2.で作成したNFS共有フォルダの下にコピーします。
上記手順の必須条件は,以下になります。
- インストールパラメータ作成時に指定したブートディレクトリ名とインストール用カーネルの格納先フォルダ名が同じである。
- インストールパラメータ作成時に指定したブートディレクトリ名とインストールイメージの格納先フォルダ名が同じである。
- NFS共有するフォルダの共有名はexportsである。
上記手順を実行後,ファイルとフォルダの構成は以下のようになります。
この例では,DPMのインストールフォルダを“C:¥Program Files¥Hitachi¥ServerConductor¥DeploymentManager”,DPMの共有フォルダを“C:¥Deploy”,NFS共有フォルダを“C:¥exports”,ブートディレクトリ名を“RHEL4”としています。
- 管理サーバ
![[図データ]](figure/zu021060.gif)
- NFSサーバ
![[図データ]](figure/zu021070.gif)