3.5.2 オプション詳細設定画面について
「オプション」タブで「詳細設定」ボタンをクリックすると,以下の「オプション - 詳細設定」画面が表示されます。この画面での各項目について説明します。
![[図データ]](figure/zu037200.gif)
- マルチキャストIPアドレス
マルチキャスト時に使用するIPアドレスを指定します。このIPアドレスを使用して複数端末に同時にデータを送信します。
- 【ヒント】
- マルチキャストとは,単一のパケットを使用し,同一データを複数のコンピュータに対して同時に送信する通信方法をいいます。これにより,LAN内のトラフィックを軽減できます。
- マルチキャストIPとは,マルチキャスト時に指定するIPアドレスです。マルチキャストIPアドレスは224.0.0.0~239.255.255.255の間で指定できます。ただし,239.192.0.0~239.255.255.255の間を指定することを推奨します。
- マルチキャストIPを使用するのは,アップデートとリストア時だけで,バックアップ時は使用しません。
- 【重要!】
- 複数の違うマルチキャストのシナリオを同時に実行する場合は,それぞれのシナリオで違うマルチキャストIPアドレスを指定してください。
- マルチキャストTTL
マルチキャスト時のTTLを指定します。入力可能数は1~127までです。
- 【ヒント】
- TTLとは,パケットの生存期間をあらわします。この値は,ルータを超えるたびに1ずつ減らされていき,0になった時点で破棄されます。1を指定すると,パケットはルータを超えることができなくなります。
- 最大転送レート
1分間に転送する最大のデータ量をMB単位で指定します。
- 【注意!】
- ネットワークの状態によっては,指定した転送レート以下になる場合があります。
- 管理対象コンピュータの画面に表示される“Transferred Size”の値は,管理対象コンピュータ上のディスクに対するデータの読み書き速度になります。
このため「データ圧縮をする」指定でバックアップ,リストアを行った場合は,設定した転送レートを上回る値が表示される場合があります。
- データ圧縮
バックアップ時にデータを圧縮して転送するかを指定します。
- パーティション設定
隠しパーティションを無視して,バックアップ/リストアを行う場合に選択します。「バックアップ/リストア」タブでパーティションを指定したときだけ有効です。
- (例)
- 次のようなディスクを持つコンピュータに対して(E)のパーティションを指定してリストアする場合は,「隠しパーティションを無視する(バックアップ/リストア)」を選択したときは「4」,「隠しパーティションを無視する(バックアップ/リストア)」を選択しなかった場合は「5」を指定します。
![[図データ]](figure/zu037300.gif)