2.2.1 OSクリアインストール(Windows)
DPMからWindowsOSをインストールする方法について説明します。Windowsのインストールでは,コンピュータごとのOS設定(ホスト名等)は,あらかじめパラメータファイルを作成しておくことで自動セットアップができます。
- 【重要!】
- OSクリアインストールをサポートするWindows OSは以下のとおりです。
- Windows Server 2003 Standard Edition,Enterprise Edition
- Windows Server 2003 R2 Standard Edition,Enterprise Edition
- 上記以外のOSはDPMからOSクリアインストールすることはできません。ご注意ください。
- 【注意!】
- OSクリアインストール機能を用いてActiveDirectoryサーバ(ドメインコントローラ)を自動的にセットアップすることはできません。いったん,一般サーバとしてセットアップを行い,その後,手動でドメインコントローラに昇格させてください。
- DPMを使用してOSをインストールする場合は,インストール対象以外のHDD,または外付けのMOなどの装置を接続しないようにしてください。インストールに失敗する場合があります。
- 「ディスクの管理」を使用してミラー化されているボリュームにインストールする場合は,インストールの実行前にミラー化を無効にして,ベーシックディスクに戻し,インストール完了後に再度ミラー化してください。
- ダイナミックディスクにアップグレードしたHDDについては,既存のパーティションを残したまま再インストールすることはできません。Windows OSをインストールするときに,「既存のパーティション」を選択しないでください。
- Windows OSをインストールするときに,「既存のパーティション」を選択すると,最初のパーティションの情報はフォーマットされ,すべてなくなります。それ以外のパーティションの情報は保持されます。
- イメージファイルの登録は管理サーバ,またはイメージビルダー(リモートコンソール)がインストールされているコンピュータから行ってください。
- OSクリアインストールでは,「ネットワークとダイヤルアップ接続」に登録されている接続名が英語表記(例:Local Area Connection)に設定されます。
必要に応じてOSクリアインストール後「ネットワークとダイヤルアップ接続」に登録されている接続名を変更してください。
- Windows Server 2003 Standard Edition,Enterprise Editionをインストールする場合,シナリオにサービスパックを設定しないでください。Windows Server 2003は,デフォルトで一定時間が経過するとコンピュータのロック状態になります。サービスパックの適用には,ある程度の時間を要するためこのロック状態になる場合がありますが,ロック状態ではDPMからシャットダウンができず自動インストールが継続できなくなります。サービスパックのインストールは,OSクリアインストールとは別のシナリオで行ってください。
- Windows Server 2003 R2については,「付録E(1) DPMを使用したWindows Server 2003 R2のインストール」を参照してください。
- インストール対象コンピュータのBIOSで「Console Redirection」設定が有効(Enable)になっている場合,Windowsのセットアップ中にパスワード入力画面が表示されることがあります。この場合,セットアップパラメータファイルに設定しているパスワードを入力してインストールを続行してください。
BIOSの「Console Redirection」機能はコンソールレス運用を行う設定になります。コンソールレスの運用をしない場合は,無効(Disable)にすることでパスワード画面は表示されなくなります。BIOSの設定方法については,対象コンピュータに添付のマニュアルを参照してください。
- <この項の構成>
- (1) OSイメージの登録
- (2) セットアップパラメータの作成
- (3) シナリオファイルの作成
- (4) シナリオ実行
(1) OSイメージの登録
ここでは,Windows OSのイメージを登録する方法について説明します。
- 【ヒント】
- Windows OSのイメージは最大999件まで登録できます。
- インストールするOSのCD-ROMを管理サーバ,またはイメージビルダー(リモートコンソール)をインストールしたコンピュータのCDドライブにセットします。
- 「スタート」メニュー→「プログラム」(または「すべてのプログラム」)→「ServerConductor」→「DeploymentManager」から「イメージビルダー」を選択します。
- 「イメージビルダー」画面で「オペレーティングシステムの登録」をクリックします。「オペレーティングシステムの登録」画面が表示されます。
- 「オペレーティングシステム名」を入力し,「オペレーティングシステム種別」をプルダウンメニューから選択します。
- オペレーティングシステム名
126バイト(半角126文字,全角63文字)以内で入力できます。ただし,「¥」,「;」,「"」は使用できません。また「Linux」「ks」「daemon」「pxelinux.~」という名前では登録できません。また指定した名前が既にLinux OSとして登録されている場合も(上書き)登録できません。
- オペレーティングシステム種別
▼ボタンをクリックしリストから選択します。
- CD-ROMのソースフォルダ
OSが格納されているフォルダを指定します。「参照」ボタンをクリックし指定することができます。インストールするOSがWindowsの場合は「<CD-ROMのドライブ>:¥i386」を指定してください。
下図は,Windows Server 2003 Standard Editionを登録するときの例です。
![[図データ]](figure/zu020080.gif)
- 【注意!】
- 「CD-ROMのソースフォルダ」に管理サーバとは別のコンピュータに接続されているCD-ROM,HDDから登録するときは,あらかじめ「ネットワークの割り当て」を行い,ドライブレターを割り当ててください。
- テキストボックスにメモ帳などからコピーして貼り付ける場合,コピーの仕方によっては末尾に改行コードが含まれている場合があります。この場合は該当の改行が文字化けして表示されますので,文字化けの箇所を削除してください。文字化けの箇所を削除せずに登録すると,改行コードは半角スペースに置換されて登録されます。
- 「OK」ボタンをクリックしますと使用許諾契約が表示されます。
- 同意した場合,「OK」ボタンをクリックしてください。コピーが開始されます。
![[図データ]](figure/zu020090.gif)
- コピーが完了したら「OK」ボタンをクリックして,「オペレーティングシステムの登録」画面に戻り,「キャンセル」ボタンをクリックして「イメージビルダー」画面に戻ってください。
![[図データ]](figure/zu020100.gif)
(2) セットアップパラメータの作成
セットアップパラメータとは,通常Windowsのインストールのセットアップ時に必要な各項目をあらかじめファイルとして保存しておくことで,OSの無人インストールを可能にするものです。ここでは,そのセットアップパラメータの作成方法について説明します。
- 【注意!】
- Windows OSの種類によって入力する項目が違います。
- 項目によっては他の項目のチェックが必要な場合があります。画面にそのようなメッセージが表示された場合は,その画面の指示に従ってください。
- 管理サーバ,またはイメージビルダー(リモートコンソール)をインストールしたコンピュータの「スタート」メニュー→「プログラム」(または「すべてのプログラム」)→「ServerConductor」→「DeploymentManager」から「イメージビルダー」を選択します。
- 「セットアップパラメータファイルの作成」をクリックします。
「作成パラメータ選択」画面が表示されますので「Windowsパラメータファイル」を選択し「OK」をクリックします。
![[図データ]](figure/zu020110.gif)
- 「セットアップパラメータファイルの作成」画面が表示されます。
![[図データ]](figure/zu020120.gif)
- 「セットアップパラメータファイルの作成」画面の「ファイル」メニューから「情報ファイル新規作成」を選択します。「基本情報」画面が表示されます。
![[図データ]](figure/zu020130.gif)
- OS種別
インストール時のOS種別を選択します。以下のOSを選択することができます。
・IA32アーキテクチャ
- Windows 2000 Server(ディスク複製インストール時だけ指定可能)
- Windows 2000 Advanced Server(ディスク複製インストール時だけ指定可能)
- Windows Server 2003 Standard Edition
- Windows Server 2003 Enterprise Edition
・EM64Tアーキテクチャ
- Windows Server 2003 Standard x64 Edition(ディスク複製インストール時だけ指定可能)
- Windows Server 2003 Enterprise x64 Edition(ディスク複製インストール時だけ指定可能)
・IPFアーキテクチャ
- Windows Server 2003 Standard Edition(ディスク複製インストール時だけ指定可能)
- Windows Server 2003 Enterprise Edition(ディスク複製インストール時だけ指定可能)
【注意!】
・上記以外のOSは未サポートのため選択しないでください。
・「OSの種類」の変更を行うと設定情報は維持されません。各項目が正しく設定されているかを必ず確認してください。
・「OS種別」に以下が表示されますが,本バージョンではサポートしておりません。
・Windows Server 2003 Datacenter Edition
・Windows Server 2003 Datacenter x64 Edition
- 対象マシン
Windows OSのインストール対象となるコンピュータを指定します。「Auto Detect」だけ指定できます。
- インストールパス
Windows OSをインストールするディレクトリを指定します。
Windows 2000 Server,Advanced Serverの場合は「WINNT」を,その他のOSの場合は「WINDOWS」を指定してください。
- パーティション
OSインストールのシナリオ実行を行うときの状況にあわせて「新規パーティション」,または「既存のパーティション」を選択します。
・「新規パーティション」を選択してシナリオを実行すると,コンピュータにパーティションが作成されていた場合はすべて削除した後,新規にパーティションを作成してその場所にOSをインストールします。
パーティションのサイズは「全領域」,または「サイズ指定」(4095MB~999999MB)を選択します。「全領域」を選択するとHDDにパーティションを作成せずにディスク全体にインストールを行います。「サイズ指定」を選択しサイズを入力すると,そのパーティションサイズにOSがインストールされます。
【ヒント】
パーティションに「新規パーティション」を選択した場合は,OSをクリーンなディスクにインストールするため,シナリオ作成時に「HW設定」の「DeleteAllPartition.dat」も同時に指定してください。
・「既存のパーティション」を選択してシナリオを実行すると,コンピュータの保守用パーティションを除いた先頭パーティションにOSインストールが行われます。それ以外のパーティションには影響ありません。
・OSをインストールする既存パーティションのサイズは,4000MB以上であることが必要です。
「新規パーティション」を選択する場合は,「ファイルシステムをNTFSに変換」を指定してください。
- 「基本情報」画面の設定後,「次へ」ボタンをクリックします。「ユーザ情報」画面が表示されます。
![[図データ]](figure/zu020140.gif)
- 使用者名
コンピュータの使用者を50バイト以内で入力します。ただし,「,」カンマは使用できません。
入力は必須です。
- 会社名
会社名を50バイト以内で入力します。ただし,「,」カンマは使用できません。
- プロダクトキー
Windows OSのプロダクトキーを入力します。
半角で「XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX」の形式で入力してください。
プレインストール装置の場合は,コンピュータ本体に貼り付けられているシールのプロダクトキーをご入力ください。Microsoft社とボリュームライセンス契約を結ばれ,専用媒体でインストールを行った場合は,媒体に添付されているプロダクトキーを入力してください。
- タイムゾーン
タイムゾーンを指定します。リストボックスから該当する地域を選択してください。
- 「ユーザ情報」画面を設定後,「次へ」ボタンをクリックします。「コンピュータの役割」画面が表示されます。
![[図データ]](figure/zu020150.gif)
- コンピュータ名
【重要!】
DPMに登録しているコンピュータ名にしてください。
コンピュータ名を15バイト以内で入力します。入力は必須です。
名前は,他のコンピュータ名,ドメイン/ワークグループ名と同じにならないようにしてください。
コンピュータ名には以下の文字は指定できません。
「.」ピリオド,「,」カンマ,「`」,「~」,「!」,「@」,「#」,「$」,「&」,「*」,「%」,「=」,「+」,「{」,「}」,「¥」,「|」,「;」,「:」,「'」,「"」,「<」,「>」,「/」,「?」,半角スペース,「[」,「]」,「^」,「(」,「)」
また,コンピュータ名に数字だけの名前は指定できません。
- Administratorのパスワード
Administratorのパスワードを設定する場合は入力してください。14文字以内で入力してください。
Administratorのパスワードには,以下の文字を指定することはできません。
「,」カンマ,「"」,全角文字,半角カタカナ
Administratorのパスワードは省略できます。
【注意!】
「ドメイン」の設定をする場合はドメインコントローラのパスワード設定のポリシーに従って設定してください。従わない場合,OSインストール時,ディスク複製OSインストール時の途中からログインごとにログイン画面で止まってしまいます。その場合,手動でログインしてください。
- Administratorのパスワードの確認
「Administratorのパスワード」で設定したパスワードと同じ値を入力してください。同じでない場合は次へ進むことができません。
- MACアドレス
OSインストールのパラメータファイルには必要ありません。ディスク複製時に使用します。
- ドメイン/ワークグループ
Windows OSインストール時のドメイン,ワークグループの設定を行います。「ドメイン」,または「ワークグループ」を選択後,対応する名称を入力します。
ドメイン名には以下の文字を指定することはできません。
「,」カンマ,「"」,「¥」,「/」,「;」,「:」,「|」,「*」,「?」,「<」,「>」,半角スペース,「[」,「]」
ワークグループ名には以下の文字を指定することはできません。
「,」カンマ,「"」,「¥」,「;」,「:」,「|」,「*」,「?」,「<」,「>」,「+」,「=」
【注意!】
「ドメイン」の設定をする場合は「管理者(Administrator)権限のパスワード」をドメインコントローラのパスワード設定のポリシーに従って設定してください。OSインストール時,ディスク複製OSインストール時のログイン時に途中で止まってしまいます。その場合,手動でログインしてください。
- クライアントライセンス
クライアントライセンスを「同時使用するユーザ数」,「アクセスするコンピュータ数」のどちらかから選択してください。「同時使用するユーザ数」の場合だけ,ユーザ数を指定します。
- ドメイン参加アカウントの指定
「ドメイン」を選択した場合だけ入力できます。
ドメイン参加時のアカウント,パスワードの設定を行う場合はチェックを入れてください。
チェックを入れた場合,「アカウント名」,「パスワード」,「パスワード確認」の設定ができるようになります。
「アカウント名」には32バイト以内で入力します。以下の文字を指定することはできません。
「,」カンマ,「"」,「/」,「;」,「:」,「|」,「*」,「?」,「<」,「>」,「+」,「=」,「[」,「]」
「パスワード」は14バイト以内で入力してください。
「パスワード確認」は「パスワード」で設定したパスワードと同じ値を入力してください。
「パスワード」には以下の文字を指定することはできません。
「,」カンマ,「"」,全角文字,半角カタカナ
【注意!】
「パスワード」は省略しないでください。省略した場合,シナリオ実行エラーとなります。
- ネットワークの設定
「ネットワークの詳細設定を行う」だけ選択できます。
- 「コンピュータの役割」画面を設定後,「次へ」ボタンをクリックします。「ドライバの設定」画面が表示されます。
![[図データ]](figure/zu020160.gif)
- ドライバ
接続するドライバを選択します。「Auto Detect」だけ選択できます。「Auto Detect」はインストール中に接続されているボードを「自動検出」します。
- 色数
色数をリストボックスから選択します。以下を選択することができます。
「16色」,「256色」,「High Color(16bit)」,「True Color(24bit)」,「True Color(32bit),「デフォルトを使用」
設定された値がコンピュータで使用できない値の場合は自動的に「デフォルトを使用」と同じ状態となります。
- 解像度
解像度をリストボックスから選択します。以下を選択することができます。
「640x480」,「800x600」,「1024x768」,「1280x1024」,「1600x1200」,「デフォルトを使用」
設定された値がコンピュータで使用できない値の場合は自動的に「デフォルトを使用」と同じ状態となります。
- リフレッシュレート
リストボックスから選択します。以下を選択することができます。
「60 Hertz」,「70 Hertz」,「72 Hertz」,「75 Hertz」,「85 Hertz」,「デフォルトを使用」
設定された値がコンピュータで使用できない値の場合は自動的に「デフォルトを使用」と同じ状態となります。
- 【重要!】
- 色数,解像度の変更を行うにはグラフィックアクセラレータドライバのインストールを行う必要があります。
- 詳細についてはハードウェアに添付されているマニュアルを参照してください。
- 【注意!】
- OS標準のドライバで動作しないグラフィックアクセラレータボードの場合,ディスプレイの設定が有効になりません。インストール後に手動で変更してください。
- 「ドライバの設定」画面を設定後,「次へ」ボタンをクリックします。「ネットワーク設定」画面が表示されます。
![[図データ]](figure/zu020170.gif)
- ネットワークサービス
インストールするサービスを選択します。「SAPエージェント」だけ選択できます。
- ネットワーククライアント
インストールするネットワーククライアントの設定を行います。
インストールできるネットワーククライアントは以下のとおりです。
- Microsoftネットワーク用クライアント
- Netware用クライアントサービス
ネームサービスプロバイダはリストから選択してください。以下を指定することができます。
「DCE セル ディレクトリ サービス」を選択した場合,ネットワークアドレスの入力は必須です。ネットワークアドレスはIPアドレス形式で指定してください。
- Windows ロケータ
- DCE セル ディレクトリ サービス
- NICの設定
OSインストール時にLANボードに対してプロトコルの設定,IPアドレス,DNS,WINSの設定を行うことができます。これらの設定はコンピュータのLANボードを直接指定して行うことができます。ただしLANボードを指定する場合にはMACアドレスの入力が必須です。
- (1) LANボードの追加を行います。
- LANボードを指定して設定を行うか行わないかで設定が異なります。
- ・LANボードを指定する場合
- 「MACアドレス」を選択します。選択後,ボックスにMACアドレスを入力します。MACアドレスの入力は「XX-XX-XX-XX-XX-XX」の形式で入力してください。入力後,「追加」ボタンをクリックします。入力したMACアドレスが「追加するLANボードのMACアドレス一覧」ボックスに追加されます。
- この設定を行ったパラメータファイルを使用してOSインストールを行うと,指定したMACアドレスに設定が行われます。
- ・LANボードを指定しない場合
- 「AutoDetect」を選択して「追加」ボタンをクリックします。
- この設定を行ったパラメータファイルを使用してOSインストールを行うと,コンピュータにLANボードが複数ある場合はどのLANボードに対して設定が行われるかはわかりません。
- 「AutoDetect x」(xは1~4の数字)が「追加するLANボードのMACアドレス一覧」ボックスに追加されます。
-
- 【重要!】
- ・LANボードは一つ以上指定してください。
- ・LANボードはMACアドレスとAutoDetectをあわせて4つまで追加することができます。
- ・ここで設定を行わなかったLANボードは自動的にDHCPによるIPアドレス取得を行う設定になります。
-
- 【注意!】
- DPMに登録しているMACアドレスを持つLANボードには,固定IPアドレス,DHCPサーバから取得に関わらず必ずネットワーク通信できるよう設定してください。ネットワーク通信できない場合は,シナリオを実行した際にシナリオが完了しない場合があります。
-
- 【ヒント】
- 「追加するLANボードのMACアドレス一覧」ボックスに追加したMACアドレス,またはAutoDetectを削除する場合は,MACアドレス,またはAutoDetectを選択したあと「削除」ボタンをクリックします。
- (2) LANボードに対するプロトコルの設定を行います。
- (1)の操作のあと「プロトコルの設定」をクリックします。「プロトコルの設定」が表示されます。
![[図データ]](figure/zu020180.gif)
- プロトコルのリストボックスからLANボードに設定するプロトコルを選択して「追加」ボタンをクリックします。「追加するプロトコルの一覧」ボックスに追加されます。
- 追加できるプロトコルは以下となります。ただし,OSごとに選択できる項目は変わります。
- - インターネット プロトコル(TCP/IP)
- - NWLink IPX/SPX/NetBIOS 互換トランスポート プロトコル
- - Apple Talk プロトコル
- - ネットワーク モニタ ドライバ
- - NetBEUI プロトコル
- - DLC プロトコル
- - Streams環境
-
- 【重要!】
- ・プロトコルは4つまで追加することができます。
- ・インターネット プロトコル(TCP/IP)を追加した場合,「追加するプロトコルの一覧」ボックスには(1)で入力したLANボードの数だけインターネット プロトコル(TCP/IP)が追加され,その横にLANボードのMACアドレス,またはAutoDetectが追記されます。(1)でLANボードを「00-00-00-00-00-00」と「AutoDetect1」の2つ追加していた場合は以下のようになります。
-
- 追加するプロトコルの一覧
- インターネットプロトコル(TCP/IP) 00-00-00-00-00-00
- インターネットプロトコル(TCP/IP) AutoDetect1
-
- 【ヒント】
- 「追加するプロトコルの一覧」ボックスに追加したプロトコルを削除する場合は,プロトコルを選択したあと「削除」ボタンをクリックします。
-
- (3) 各LANボードに対するインターネット プロトコル(TCP/IP)の詳細設定を行います。
- (2)でインターネット プロトコル(TCP/IP)を追加した場合,IPアドレス,DNS,WINS,スコープIDの詳細設定を行うことができます。
-
- ・設定を行う場合
- 「追加するプロトコルの一覧」ボックスから詳細設定を行うインターネット プロトコル(TCP/IP)のLANボードを指定して「詳細設定」ボタンをクリックします。「インターネットプロトコル(TCP/IP)の設定」画面が表示されます。設定内容につきましては(4)~(11)を参照してください。
-
- 【ヒント】
- 複数のLANボードに対して設定を行う場合は(3)~(11)を繰り返し行ってください。
-
- ・設定を行わない場合
- 行わない場合,IPアドレス,DNS,WINSの設定はすべてデフォルトの「自動的に取得する」となります。スコープIDの値は反映されません。
- 以降の設定に関しましては(12)に進んでください。
- (4) 「インターネット プロトコル(TCP/IP)の設定」画面の「IP設定」タブの設定を行います。
![[図データ]](figure/zu020190.gif)
- 「IP設定」タブではIPアドレス,サブネットマスク,ゲートウェイ,メトリックの設定を行うことができます。設定は自動で取得するか,値を設定するかによって異なります。
-
- ・IPアドレスを自動的に取得する場合
- 「IPアドレスを自動的に取得する」にチェックをいれます。デフォルトはこの設定になっています。
-
- ・IPアドレスの値を設定する場合
- 「次のIPアドレスを使う」にチェックをいれます。この値にチェックを入れると,IPアドレス,サブネットマスク,ゲートウェイ,メトリックの設定を行うことができます。詳細な内容に関しては(5)~(6)を参照してください。
-
- 【注意!】
- Webコンソールの「設定」メニュー→「詳細設定」→「クライアントサービス for DPMを用いた運用を行う」にチェックを入れて運用する場合,設定されたIPアドレスで管理サーバと通信できないと,シナリオ実行完了と検出されないときがあります。正しいIPアドレスを設定するか,シナリオを作成するときに「オプション」タブの「実行後に電源を切断する」を設定してください。「クライアントサービス for DPMを用いた運用を行う」にチェックを入れない場合はIPアドレスに関係なくシナリオ実行の終了を検出することができます。
-
- (5) 「インターネット プロトコル(TCP/IP)の設定」画面のIPアドレス,サブネットマスクを指定します。「IPアドレス」ボックスの「追加」をクリックします。「TCP/IPアドレス」画面が表示されます。
![[図データ]](figure/zu020200.gif)
- 指定するIPアドレス,サブネットマスクを入力します。
- 入力形式は「xxx xxx xxx xxx」となります。
- (例)IPアドレス:192.168.0.1
- サブネットマスク:255.255.0.0
- IPアドレス,サブネットマスクを入力したあと「追加」ボタンをクリックします。「インターネット プロトコル(TCP/IP)の詳細設定」画面の「IPアドレス」ボックスに指定したIPアドレスとサブネットマスクが追加されます。
-
- 【ヒント】
- ・IPアドレス,サブネットマスクは各LANボードに対して最大4つまで追加することができます。
- ・「IPアドレス」ボックスに追加されたIPアドレス,サブネットマスクを編集する場合は,IPアドレス,サブネットマスクを選択した後,「編集」ボタンをクリックしてください。「TCP/IPアドレス」画面が表示され,編集することができます。
- ・「IPアドレス」ボックスに追加されたIPアドレス,サブネットマスクを削除する場合は,IPアドレス,サブネットマスクを選択した後,「削除」ボタンをクリックしてください。指定したIPアドレス,サブネットマスクが削除されます。
-
- (6) 「インターネット プロトコル(TCP/IP)の設定」画面のゲートウェイ,メトリックを指定します。「デフォルト ゲートウェイ」ボックスの「追加」ボタンをクリックします。「TCP/IPゲートウェイ アドレス」画面が表示されます。
![[図データ]](figure/zu020210.gif)
- 指定するゲートウェイ,メトリックを入力します。
- ゲートウェイの入力形式は「xxx xxx xxx xxx」となります。
- (例)255.255.0.0
- メトリックは数字を入力します。「1」から「9999」の範囲で入力ができます。デフォルトは「1」です。
- ゲートウェイ,メトリックを入力したあと「追加」ボタンをクリックします。「インターネット プロトコル(TCP/IP)の設定」画面の「デフォルト ゲートウェイ」ボックスに指定したゲートウェイとメトリックが追加されます。
-
- 【ヒント】
- ・ゲートウェイ,メトリックは最大4つまで追加することができます。
- ・「デフォルト ゲートウェイ」ボックスに追加されたゲートウェイ,メトリックを編集する場合は,ゲートウェイ,メトリックを選択した後,「編集」ボタンをクリックしてください。「TCP/IPゲートウェイ アドレス」画面が表示され,編集することができます。
- ・「デフォルト ゲートウェイ」ボックスに追加されたゲートウェイ,メトリックを削除する場合は,ゲートウェイ,メトリックを選択した後,「削除」ボタンをクリックしてください。指定したゲートウェイ,メトリックが削除されます。
-
- (7) 「インターネット プロトコル(TCP/IP)の設定」画面の「DNS/WINS」タブの設定を行います。
![[図データ]](figure/zu020220.gif)
- 「DNS/WINS」タブではDNS,WINSの設定を行うことができます。設定は自動で取得するか,値を設定するかによって異なります。
-
- ・DNSサーバ,WINSサーバのアドレスを自動的に取得する場合
- DNSサーバの場合は「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」にチェックをいれます。WINSサーバの場合は「WINSサーバーのアドレスを自動的に取得する」にチェックをいれます。
- DNS,WINSともにこの初期設定になっています。
-
- ・DNSサーバ,WINSサーバのIPアドレスの値を設定する場合
- DNSサーバの場合は「次のDNSサーバーのアドレスを使う」にチェックをいれます。WINSサーバの場合は「次のWINSサーバーのアドレスを使う」にチェックをいれます。
- この値にチェックを入れると,DNS,WINSアドレスの設定を行うことができます。詳細な内容に関してはDNSの場合は(8)を,WINSの場合は(9)を参照してください。
-
- (8) 「インターネット プロトコル(TCP/IP)の詳細設定」画面のDNSサーバのアドレスを指定します。
- 「インターネット プロトコル(TCP/IP)の詳細設定」画面の「DNS/WINS」タブを選択し「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択した後,「DNSサーバーアドレス(使用順)」ボックスの「追加」ボタンをクリックします。「TCP/IP DNSサーバー」画面が表示されます。
![[図データ]](figure/zu020230.gif)
- 指定するDNSサーバのアドレスを入力します。
- 入力形式は「xxx xxx xxx xxx」となります。
- (例)192.168.0.250
- DNSサーバのアドレスを入力したあと「追加」ボタンをクリックします。「インターネット プロトコル(TCP/IP)の詳細設定」画面の「DNSサーバーアドレス(使用順)」ボックスに指定したDNSサーバのアドレスが追加されます。
-
- 【ヒント】
- ・DNSサーバのアドレスは最大4つまで追加することができます。
- ・「DNSサーバーアドレス(使用順)」ボックスに追加されたDNSサーバのアドレスを編集する場合は,DNSサーバのアドレスを選択した後,「編集」ボタンをクリックしてください。「TCP/IP DNSサーバー」画面が表示され,編集することができます。
- ・「DNSサーバーアドレス(使用順)」ボックスに追加されたDNSサーバのアドレスを削除する場合は,DNSサーバのアドレスを選択した後,「削除」ボタンをクリックしてください。指定したDNSサーバのアドレスが削除されます。
-
- (9) 「インターネット プロトコル(TCP/IP)の詳細設定」画面のWINS サーバのアドレスを指定します。
- 「インターネット プロトコル(TCP/IP)の詳細設定」画面の「DNS/WINS」タブを選択し「次のWINSサーバーのアドレスを使う」を選択した後,「WINSアドレス(使用順)」ボックスの「追加」ボタンをクリックします。「TCP/IP WINSサーバー」画面が表示されます。
![[図データ]](figure/zu020240.gif)
- 指定するWINSサーバのアドレスを入力します。
- 入力形式は「xxx xxx xxx xxx」となります。
- (例)192.168.125.30
- WINSサーバのアドレスを入力したあと「追加」ボタンをクリックします。「インターネット プロトコル(TCP/IP)の詳細設定」画面の「WINSアドレス(使用順)」ボックスに指定したWINSサーバのアドレスが追加されます。
-
- 【ヒント】
- ・WINSサーバのアドレスは最大4つまで追加することができます。
- ・「WINSアドレス(使用順)」ボックスに追加されたWINSサーバのアドレスを編集する場合は,WINSサーバのアドレスを選択した後,「編集」ボタンをクリックしてください。「TCP/IP WINSサーバー」画面が表示され,編集することができます。
- ・「WINSアドレス(使用順)」ボックスに追加されたWINSサーバのアドレスを削除する場合は,WINSサーバのアドレスを選択した後,「削除」ボタンをクリックしてください。指定したWINSサーバのアドレスが削除されます。
- (10) スコープIDの設定を行います。省略できます。
-
- 【重要!】
- スコープIDの設定はLANボードごとに設定することはできません。
- ひとつのLANボードに対してインターネット プロトコル(TCP/IP)のスコープIDを設定した場合,他のLANボードに対するインターネット プロトコル(TCP/IP)の「インターネットプロトコル(TCP/IP)の設定」画面を開いても,前に設定を行ったスコープIDの設定が表示されます。
-
- (11) (4)~(10)の設定を反映する場合は「インターネット プロトコル(TCP/IP)の設定」画面で「OK」ボタンをクリックしてください。反映しない場合は「キャンセル」ボタンをクリックしてください。
- 「OK」,または「キャンセル」ボタンをクリックした後,「プロトコルの設定」画面に戻ります。
- (12) (3)~(11)の設定を反映する場合は「プロトコルの設定」画面で「OK」をクリックします。反映しない場合は「キャンセル」ボタンをクリックしてください。
- 「OK」,または「キャンセル」ボタンをクリックした後,「ネットワーク設定」画面に戻ります。
- 「ネットワーク設定」画面の設定後,「次へ」ボタンをクリックすると「コンポーネント設定」画面が表示されます。
![[図データ]](figure/zu020250.gif)
OSインストール時にインストールを行うコンポーネントの選択を行います。
- インターネット インフォメーション サービス(IIS)
インストールを行う場合はチェックを入れます。
チェックを入れた場合だけ詳細設定を行うことができます。詳細設定を行う場合は「詳細設定」ボタンをクリックしてください。「インターネット インフォメーション サービスの設定」画面が表示されます。
![[図データ]](figure/zu020260.gif)
設定できる項目は以下となります。
設定を行った後,内容を反映する場合は「OK」ボタンをクリックしてください。反映しない場合は「キャンセル」ボタンをクリックしてください。
「OK」,または「キャンセル」ボタンをクリックした後,「コンポーネント設定」画面に戻ります。
・インターネット インフォメーション サービス スナップイン
インターネット インフォメーション サービス スナップインをインストールする場合はチェックをいれます。
・FTPサービス
FTPサービスをインストールする場合,「FTPサービス」にチェックをいれ,インストールするディレクトリをドライブレターが含まれるフルパスで指定します。
・WWWサーバ
WWWサーバをインストールする場合,「WWWサーバ」にチェックをいれ,インストールするディレクトリをドライブレターが含まれるフルパスで指定します。デフォルト値は「%systemdrive%¥InetPub¥WWWRoot」となっています。
・インターネット サービス マネージャ(HTMLA)
インターネット サービス マネージャ(HTMLA)をインストールする場合,「インターネット サービス マネージャ(HTMLA)」にチェックをいれます。
- 【注意!】
- お使いのOS,サービスパックのバージョンによっては,指定した項目がインストール後に正しく設定されない場合があります。詳しくはMicrosoftの技術情報を参照してください。
- 管理とモニタツール
SNMPサービスとネットワーク モニタ ツールをインストールするか選択することができます。
・ネットワーク モニタ ツール
インストールを行う場合はチェックをいれます。
・SNMPサービス
インストールを行う場合はチェックをいれます。
チェックをいれた場合だけ詳細設定を行うことができます。詳細設定を行う場合は「詳細設定」ボタンをクリックしてください。「SNMPサービス」画面が表示されます。
設定を行った後,内容を反映する場合は「OK」ボタンをクリックしてください。反映しない場合は「キャンセル」ボタンをクリックしてください。
「OK」,または「キャンセル」ボタンをクリックした後,「コンポーネント設定」画面に戻ります。
![[図データ]](figure/zu020270.gif)
タブごとにSNMPサービスの設定を行うことができます。
- (1) エージェントタブ
- エージェントタブでは以下の設定を行うことができます。
- 「連絡先」ボックス
- コンピュータの使用者名を355バイト以内で入力します。省略できます。
- 「場所」ボックス
- コンピュータの物理的な配置場所を355バイト以内で入力します。省略できます。
- 「サービス」ボックス
- コンピュータが提供するネットワーク機能を示す項目にチェックをいれます。選択できる項目は以下となります。アプリケーション,インターネット,エンドツーエンドには,デフォルトでチェックが入っています。
- - 物理層
- - アプリケーション
- - データリンク/サブネットワーク
- - インターネット
- - エンドツーエンド
- (2) トラップタブ
![[図データ]](figure/zu020280.gif)
- トラップタブでは以下の設定を行うことができます。
- 「コミュニティ名」ボックス
- コンピュータがトラップを送信する先のコミュニティを入力します。半角255バイトで入力できます。デフォルトは「public」となっています。「コミュニティ名」ボックスは省略できます。
- 「トラップ送信先」ボックス
- ホスト名,IPアドレス,IPXアドレスのどれかの形式で入力します。最大3箇所まで入力できます。ただし2バイト文字は入力できません。「トラップ送信先」ボックスは省略できます。
- (3) セキュリティタブ
![[図データ]](figure/zu020290.gif)
- 「認証トラップを送信する」ボックス
- 認証の失敗があったときにトラップを送信する場合にチェックをいれます。
- 「受け付けるコミュニティ名:権限」ボックス
- 要求を受け付けるコミュニティの名前を入力します。最大3つまで入力できます。ただし2バイトの文字は入力できません。必ず1から入力してください。1を入力せずに2を入力すると正しく情報が保存されません。
- 「すべてのホストからSNMPパケットを受け付ける」チェックボックス
- 任意のホストからのSNMPパケットを受け入れる場合はチェックをいれます。デフォルトではチェックが入っています。
- 「次のホストからのSNMPのみ受け付ける」チェックボックス
- 指定したホストからのSNMPパケットだけを受け入れる場合はチェックをいれます。チェック後,要求を受け入れるホスト名,またはIPアドレスを入力します。最大3つまで入力できます。ただし2バイト文字は入力できません。
-
- ネットワーク サービス
インストールする項目にチェックをします。
・簡易TCP/IPサービス
・動的ホスト構成プロトコル(DHCP)
・ドメイン ネーム システム(DNS)
・Windows インターネット ネーム サービス(WINS)
- その他のネットワークファイルサービス
Macintosh用ファイル サービスをインストールする場合にチェックをします。
・Macintosh用ファイル サービス
- 「コンポーネント設定」画面を設定後,「次へ」ボタンをクリックすると下図のような「ファイル指定」画面が表示されます。ここでは,各種設定をしてきたパラメータファイルの名前を決めることができます。「ファイル名」は63バイト以内で入力してください。以下の文字を入力することはできません。
「"」,「/」,「¥」,「;」,「:」,「|」,「,」,「*」,「?」,「<」,「>」
なお,「参照」ボタンを使用し,ディレクトリ,ファイル名を指定した時はパスを含めて254バイト以内になるようにファイル名を入力してください。
- (例)ファイル名“blade01”を入力したときの例
![[図データ]](figure/zu020300.gif)
「ファイル名」を入力し,「OK」ボタンをクリックしてください。「セットアップパラメータファイルの作成」画面が表示されたら,パラメータファイルの作成は完了です。
- 【重要!】
- 「ファイル指定」画面で入力するファイル名は,DPMに登録しているコンピュータ名を指定することを推奨します。シナリオファイルの作成の際,パラメータファイルを「装置名で割り当てる」で指定することができるようになり,1つのシナリオファイルで複数のコンピュータに転用できます。
(3) シナリオファイルの作成
OSクリアインストールの準備ができたので,次にシナリオファイルの作成方法について説明します。
- DPMのメインウィンドウ画面から「シナリオ」メニュー→「シナリオファイルの作成」を選択し,シナリオファイル作成画面を表示させます。メインウィンドウ画面の
アイコンをクリックしても,同様の操作ができます。 - 「オペレーティングシステム」タブをクリックし,「オペレーティングシステム名」のプルダウンメニューより登録したOSイメージを選択し,各項目を設定します。
![[図データ]](figure/zu020320.gif)
- 【ヒント】
- セットアップパラメータファイル名を装置名で作成しなかった場合は,「パラメータファイル」の「ファイル名を指定」にチェックを入れて作成したセットアップパラメータファイルを指定してください。
- パラメータファイルを作成時に,インストールするパーティションに「新規パーティション」を選択した場合は,OSをクリーンなディスクにインストールするため,「HW設定」タブで「DeleteAllPartition.dat」も同時に指定してください。
この画面の各項目の説明は,以下のとおりです。
- 装置名で割り当てる
OSのインストールを行うとき,コンピュータ名と同じセットアップパラメータファイルを自動的に割り当てます。複数のコンピュータにインストールする場合,コンピュータと同じ数だけシナリオを作成する必要はありません。ただし,セットアップパラメータファイルとコンピュータ名は,必ず同じでなければなりません。(ファイル拡張子の「.txt」は無視します)また,セットアップパラメータファイルはインストールするコンピュータと同じ数だけ作成してください。
- ファイル名を指定
OSのインストールを行う時,指定したセットアップパラメータファイルを使用します。複数のコンピュータにインストールする場合,コンピュータと同じ数だけシナリオを作成してください。
セットアップパラメータファイルとコンピュータ名は,必ずしも同じである必要はありません。
- 大容量記憶装置用OEMドライバ
コンピュータの中にはWindows OSのCD-ROMでは,その先に接続されたHDDに対し,OSインストールができないような,サードパーティ製の SCSIドライバ,ディスクアレイコントローラのドライバが必要なものがあります。それらのドライバをここで指定すれば,OSインストールができるようになります。
OEMドライバの登録については,「リリースノート」をご覧ください。登録後はプルダウンから,登録したモジュールを選択できるようになります。
- システムのアップデート
コンピュータに対しOSインストール後にシステムのアップデートを行います。
システムのアップデートモジュールの登録については,「リリースノート」をご覧ください。登録後はプルダウンから,登録したアップデートモジュールを選択できるようになります。
- シナリオ実行時のオプションを設定する場合は,「オプション」タブをクリックします。
- OSが起動しているコンピュータに対しシナリオ実行を行いたい場合は,「シナリオ実行前に再起動の強制実行を行う」にチェックをいれてください。
- 【ヒント】
- 「シナリオ実行前に再起動の強制実行を行う」を行うためにはクライアントコンピュータにDPMのサービスをインストールしてください。詳しくは「1.2.5 クライアントサービス for DPMのインストール」を参照してください。
- 【注意!】
- 管理対象コンピュータの状態が以下の場合は,「シナリオ実行前に再起動の強制実行を行う」にチェックを入れていてもシャットダウンできません。
・ ワークステーションロックによりロックされている状態
・ パスワード付きスクリーンセーバによるロック状態
・ リモートデスクトップ,ターミナルサービス,その他リモート接続ソフトから接続された状態
・ 編集中のデータやシャットダウン要求に応答しないアプリケーションが存在する状態
- イメージファイルの登録・削除とシナリオの作成・編集は同時には行えません。シナリオ作成・編集画面を開いている時はイメージビルダーを操作しないでください。
シナリオ実行後にコンピュータの電源をOFFにしたい場合は,「実行後に電源を切断する」にチェックを入れてください。
- 「シナリオ名」を入力し,「OK」ボタンをクリックします。システムのアップデートが選択されていない場合,以下の確認メッセージが表示されます。システムのアップデートが特に必要がなければ,「OK」ボタンをクリックします。シナリオファイルの作成が完了し,メインウィンドウ画面のシナリオビューに作成したシナリオファイルが追加されます。「キャンセル」ボタンをクリックすると,シナリオ作成画面に戻り,再度,編集することができます。
![[図データ]](figure/zu020330.gif)
- 【ヒント】
- シナリオ名は58バイト以内の全角,半角英数字で入力できます。ただし,「.」ピリオド,「,」カンマ,「¥」,「/」,「:」,「;」,「*」,「?」,「"」,「<」,「>」,「|」は使用できません。
- OSクリアインストールと同時にBIOS/ファームウェアのアップデート,サービスパック/HotFix/Linuxパッチファイルの適用,バックアップなどを行う場合は,「2.3 サービスパック/HotFix/Linuxパッチファイルの適用」,「2.5 バックアップ/リストア」,「2.6 BIOS/ファームウェアの更新およびEFIアプリケーションの実行」をご覧になってイメージを登録し「HW設定」,「アップデート」,「バックアップ/リストア」のタブから設定を行ってください。
- 【注意!】
- OSクリアインストール(Windows)と同時にリストアシナリオ,ディスク構成チェックシナリオを作成することはできません。
(4) シナリオ実行
最後に,作成したシナリオを実行する手順を説明します。
- 以下のどれかの方法で作成したシナリオファイルをコンピュータに割り当てます。
- イメージビュー,またはツリービューからコンピュータアイコンをクリックし,「コンピュータ」メニューから「シナリオ割当て」を選択します。
- コンピュータアイコンを右クリックし,「シナリオ」→「シナリオ割当て」を選択します。
- メインウィンドウ画面のイメージビューでコンピュータアイコンを選択し,
アイコンをクリックします。 - シナリオビューでシナリオファイルを選択し,ツリービュー,またはイメージビューのコンピュータアイコンにドラッグ&ドロップをして割り当てます。
- シナリオ割当て画面が表示されたら,シナリオ名のプルダウンから先ほど作成したシナリオファイルを選択し,「OK」ボタンをクリックします。
- シナリオを割り当てたコンピュータをクリックし,「コンピュータ」メニューから「シナリオ実行」を選択します。ただちにシナリオが開始されます。同じ操作を,コンピュータアイコンを右クリックし,「シナリオ」→「シナリオ実行」を選択しても行えます。また,コンピュータアイコンを選択し,メインウィンドウ画面の
アイコンをクリックしても,同様の操作ができます。
- 【重要!】
- シナリオを実行する時,コンピュータの電源がON状態のときは,シナリオ実行は開始されません。「シナリオファイル」の「オプション」タブで「実行前に再起動の強制実行を行う」を選択しておくか,シナリオ実行前に,手動で電源をOFFしてください。
- 【注意!】
- ディスク複製用情報ファイルの設定で「Netware用ゲートウェイ(とクライアント)サービス」,または「Netware用クライアントサービス」を選択した場合,Windowsのログイン時に「Select Netware Logon」画面が表示されることがあります。その場合,20分程度で自動ログインしシナリオは続行されますので,画面操作を行わないでください。
- イメージビューの「ステータス」欄に“シナリオ実行中”と表示され,OSクリアインストールを行います。
- メニュー画面の「表示」メニュー→「シナリオ実行状況」→「シナリオ実行一覧」を選択し,「シナリオ実行一覧」画面を表示します。インストールの進捗状況を見たいときは,シナリオ実行中のコンピュータアイコンを右クリックして「シナリオ進行状況」を選択し,「シナリオ進行状況」画面を表示させます。
- 「シナリオ実行一覧」画面の「ステータス」に“正常終了”と表示されたら,シナリオは完了です。