1.1.8 ネットワーク環境の設定について
DPMで管理するネットワークが以下のハードウェア/ソフトウェア環境を満たしていることを確認してください。満たしていない場合は設定を変更してください。
- ハードウェア環境
LAN構成 | 管理サーバと管理対象となるコンピュータ間が100Mbps以上のLANで接続されていること |
その他 | - 自己診断機能STP(Spanning Tree Protocol)をサポートしているスイッチ/ルータをご使用の場合は,コンピュータを接続するポートのSTPはOFFにしてください。一般的にSTPのチェックには30~60秒程度の時間が必要となり,この期間はネットワーク通信ができません。電源をONにしてからネットワークブートするまでの間隔が短い機種の場合は,正しくネットワークブートすることができなくなります。
また,コンピュータ以外を接続しているポートにSTPを設定されている場合でも,ネットワーク障害等で運用中のLAN経路が切断されると,新たな経路を検索するのに同様の時間が必要になりますので,このタイミングでは通信ができなくなります。
- DPMは「Speed」「Duplex」は「Auto」の設定でネゴシエーションします。スイッチの設定も「Speed」「Duplex」は「Auto」の設定にしてください。
ただしBladeSymphony BS320 1GbpsLANスイッチモジュールの「Speed」「Duplex」の設定については,LANスイッチモジュールで決められている設定内容にしてください。LANスイッチモジュールの設定内容についてはハードウェア添付のユーザーズガイドに記述されています。
|
- ソフトウェア環境
DHCPサーバ | DHCPサーバは必須になります。 「DHCPサーバを使用しない」設定を行わないでください。 サードパーティ製DHCPサーバソフトを管理サーバ for DPMと同じ装置にインストールして使用することはできません。同じ装置にDHCPサーバを設置する場合は,Windows標準のDHCPサーバを使用してください。 |
NFSサーバ | DPMを用いてRed Hat Enterprise LinuxのOSクリアインストールを行うにはNFSサーバが必要になります。Red Hat Enterprise Linuxのインストールを行わない場合は必要ありません。 |
- 【重要!】
- DHCPサーバは,管理サーバ上に構築したものを使用することも,別のコンピュータに構築したものを使用することもできますが,管理サーバ上に構築したものを使用する場合は,そのDHCPサーバは同一ネットワーク内で唯一のDHCPサーバでなければなりません。別のコンピュータ上に構築したDHCPサーバを使用する場合は,同一ネットワーク内にDHCPサーバが何台構築されていても結構です。
- 【ヒント】
- DHCPサーバは管理サーバ for DPMをインストールする前に設定することをお薦めします。管理サーバ for DPMのインストール後にDHCPサーバを設定する場合は,「1.3.3 DHCPサーバの設定」をご覧ください。
- 【注意!】
- ネットワークに正しく接続していない場合,DPMのサービスが正しく開始できません。
- ネットワークにWINSサーバを構築している環境において,管理サーバで WINSサーバを使用する設定にする場合は,コンピュータ側でも同じくWINSサーバを使用する設定にしてください。この設定を行わない場合,管理サーバではコンピュータのアドレス解決が行えないため,シナリオ実行などが失敗する場合があります。
- 複数のLANボードに対して同一セグメントのIPアドレスを割り振る設定の場合,LANケーブルを接続していないLANボードがある状態では通信できなくなることがあります。LANケーブルを接続していないLANボードは,固定IPを割り当てずDHCP設定とするか,未設定とすることを推奨します。
- スイッチングHUB以外のHUB(スタッカブルHUBなど)を使用した場合に,他の管理対象コンピュータをバックアップ中にIPF版のコンピュータへバックアップまたは,リストアを行うと失敗する場合があります。
- 他のアプリケーション等により,TFTPポート,あるいは本章に示す通信ポートが使用中の場合,DPMが正常動作しない可能性があります。
DPMインストール前に,他のアプリケーションによるポートの使用状況を確認してください。
- 管理サーバとDHCPサーバをそれぞれ別のコンピュータに構築し,かつ管理サーバと管理対象コンピュータが別セグメントになる場合,ルータの設定によって,PXEブート,シナリオ実行が正常に行えない場合があります。
管理サーバからのユニキャストDHCPパケットが管理サーバ,ターゲット間で正常に通信できるように,ルータの設定を行ってください。
- 【ヒント】
- DHCPサーバやネットワーク構成に問題がある場合,ネットワークブート中に次のメッセージが数秒間表示され,DPMのシナリオ実行がエラーとなります。
- PXE-E51: No DHCP or proxyDHCP offers were received.
- このメッセージが表示された場合は,DHCPサーバがコンピュータに対してIPアドレスを割り振ることができるかを確認してください。特に以下の点に注意してください。
- DHCPサーバのスコープが正しく設定されているか
- DHCPサーバが管理するIPアドレスが枯渇していないか
- ルータやスイッチでSTPが設定されていないか
- DHCPサーバの設定方法
- Windows Server 2003上でのDHCPサービスの設定方法について説明します。
- <DHCP(動的ホスト構成プロトコル)のインストール手順>
- DHCPサービスがインストールされていない場合は,以下の手順で,DHCPサービスをインストールしてください。
- 「スタート」メニュー(または「スタート」メニュー→「設定」)→「コントロールパネル」→「プログラムの追加と削除」を選択します。
- 「Windowsコンポーネントの追加と削除」をクリックし,「Windowsコンポーネントウィザード」を起動します。
- 「ネットワークサービス」をクリックし,「詳細」をクリックします。
- 「動的ホスト構成プロトコル(DHCP)」にチェックを入れ,「OK」ボタンをクリックします。
- 「Windowsコンポーネントウィザード」に戻るので,「次へ」ボタンをクリックします。
インストールが開始されます。
- インストール終了後,「完了」ボタンをクリックします。
以上で,DHCPサービスのインストールは完了です。
- <DHCPの設定手順>
- 「スタート」メニュー(または「スタート」メニュー→「設定」)→「コントロールパネル」→「管理ツール」→「DHCP」を開きます。
- コンソールツリーでDHCPを右クリックして,「サーバの追加」をクリックします。
- 「サーバの追加」が開くので,DHCPサーバにしたいサーバのコンピュータ名を入力するか「参照」から選択し「OK」ボタンをクリックします。
- コンソールツリーに追加したサーバが表示されるので,追加したサーバを右クリックして「新しいスコープ」をクリックします。
- 「新しいスコープ」ウィザードが開くので,「次へ」ボタンをクリックします。
- 「スコープ名」が表示されるので,名前と説明を入力し「次へ」ボタンをクリックします。
- 「IPアドレスの範囲」が表示されるので,開始IPアドレスと終了IPアドレスを設定し「次へ」ボタンをクリックします。
- 【ヒント】
- サブネットマスクは,ネットワーク/サブネットIDとホストIDの数を変更したい場合に設定してください。
- このIPアドレスは,DPMでネットワークブートするとき(例えば,バックアップ時)に,一時的に使用するものです。
- IPアドレスはDPMで管理するコンピュータの台数分用意してください。DPMで管理するコンピュータ以外にもDHCPからIPを取得する場合は,その台数分も追加してください。
- 「除外の追加」が表示されるので,除外したいIPアドレスの範囲を入力して「次へ」ボタンをクリックします。
- 「リース期間」が表示されるので,IPアドレスをリースしたい期間を設定して「次へ」ボタンをクリックします。
- 【ヒント】
- 通常はデフォルトの8日間で問題ありません。
- 「DHCPオプションの構成」が表示されるので,このスコープのDHCPオプションを今すぐ構成する場合は,「今すぐオプションを構成する」を選択して「次へ」ボタンをクリックします。後で構成する場合は,「後でオプションを構成する」を選択して「次へ」ボタンをクリックします。
- 【ヒント】
- 必要なオプションがある場合は,追加してください
以上でDHCPの設定は完了です。
- <DHCPサーバ構築時のご注意>
- Windows 2000 Server,Windows Server 2003,Windows Server 2008標準添付のDHCPサービス以外を使用してDHCPサーバを構築する場合は,次の点に注意してください。
- 固定アドレスの使用
例えばLinuxを使ってDHCPサーバを構築する場合,/etc/dhcpd.confに固定アドレスの指定が必要になる場合があります。
固定アドレスとは,管理対象となるコンピュータのMACアドレスと,リース予定のIPアドレスの組をあらかじめDHCPサーバに登録しておくことにより,コンピュータからのアドレス要求に対してDHCPサーバが固定のIPアドレスをリースする仕組みのことです。
固定アドレスの記述がない場合,DHCPサーバからの応答遅延が発生する場合があり,その場合PXE起動(ネットワーク起動)が失敗し,その影響でDPMが正常に動作できません。Linux以外のUNIX系OSについても,同様に固定アドレスが必要になる場合があります。
以下は,MACアドレス(12:34:56:78:9A:BC)のホストに固定アドレス(192.168.0.32)を指定した場合の/etc/dhcpd.confの例です。
subnet 192.168.0.0 netmask 255.255.255.0 {
...
...
host computer-name {
hardware ethernet 12:34:56:78:9A:BC;
fixed-address 192.168.0.32;
}
}
- 【注意!】
- サードパーティ製DHCPサーバソフトを「管理サーバ for DPM」と同じ装置にインストールして使用することはできません。別々の装置で使用する場合は,お使いになるDHCPサーバソフトがネットワークブート(PXEブート)に対してIPアドレスを正しくリースすることができるか事前に十分な確認を行ってください。
ルータを越えた複数のサブネットのコンピュータをDPMで管理するには,あらかじめルータかスイッチに以下の設定をしてください。
- Wake On LANをするために,ダイレクトブロードキャストをルーティングする。
- マルチキャスト配信を使用する場合は,マルチキャストルーティングプロトコルの設定をする。
- DHCPパケットがDHCPサーバにリレーされるようにルータ/スイッチのDHCPリレーエージェントを設定する(DHCPサーバと管理サーバが別装置の場合,管理サーバにもリレーされるようにルータ/スイッチの設定を行う)。
- DPMが通信に使用している以下のポートをルーティング,フォワ-ディングする。
- 【ヒント】
- ルータの設定はDPMのインストール後でも行うことができます。
- 別セグメントのコンピュータを管理する場合は,DHCPサーバで別セグメント用のIPアドレスをリースできるスコープを作成してください。
項目 | プロトコル | ポート番号 |
---|
電源ON | UDP | 5561 |
シャットダウン | TCP | 56010 |
生存確認(電源ON/OFF状態の確認) | ICMP | - |
ネットワークブート | UDP | 67,68,69,4011 |
TCP | 56022,56030 |
Windows OSクリアインストール/ディスク複製インストール※1※2※3 | TCP | 56023 |
Linux OSクリアインストール※3※4 | TCP | 111,1048,2049 |
UDP | 111,1048,2049 |
リストア※1※3 | TCP | 56020,56023 |
UDP | 56021 |
バックアップ※1※3 | TCP | 56020,56023 |
ディスク構成チェック※1※3 | TCP | 56023 |
リモートアップデートによるサービスパック/HotFix/Linuxパッチファイルの適用※3 | TCP | 56000 |
UDP | 56001 |
コンピュータのOS/HotFix情報取得,シナリオ実行終了検知 | TCP | 56011 |
管理対象コンピュータからのシナリオ実行※1 | UDP | 56040,56041 |
自動更新要求 | TCP | 56024,56028 |
自動更新通知 | TCP | 56025 |
イメージビルダー(リモートコンソール) | TCP | 56023 |
WebコンソールとWebサーバの通信 | HTTP | 8080 |
Webサーバから管理サーバへのアクセス | TCP | 56050 |
管理サーバからデータベースサーバへのアクセス | TCP | 56070 |
データベース動的ポート確認 | TCP | 1433,1434 |
UDP | 1433,1434 |
コマンドライン用コンピュータとWebサーバの通信 | HTTP | 8080 |
Webサーバ(Tomcatの内部処理用のポート) | TCP | 8005 |
AJP | 8009 |
HTTPS | 8443 |
- ※1 ネットワークブートの項目に記載されているプロトコルとポート番号も追加で必要となります。
- ※2 ディスク複製インストールの場合は,リストアの項目に記載されているプロトコルとポート番号も,追加で必要となります。
- ※3 管理サーバの詳細設定で「クライアントサービス for DPMを用いた運用を行う」にチェックした場合,コンピュータのOS/HotFix情報取得,シナリオ実行終了検知の項目に記載されているプロトコルとポートも追加で必要となります。
- ※4 ポート番号(1048)は動的に変更される場合があります。もし通信に失敗する場合は,“rpcinfo -p”コマンドでmountd(NFS mount daemon)サービスが使用するポート番号を確認し,そのポートを開放するようにしてください。この方法によっても改善されない場合は,Windowsファイアウォールの設定を無効にしてください。
- 【注意!】
- 管理するコンピュータにDPM01-XXの「クライアントサービス for DPM」がインストールされているか,または,どのバージョンもインストールされていない場合,生存確認(電源ON/OFF状態の確認),サービスパック/HotFix/Linuxパッチファイルの適用はDPMで登録されている「コンピュータ名」で通信を行います。
- 「コンピュータ名」で通信ができるようにネットワーク環境を設定してください。
- また,「クライアントサービス for DPM」がDPM06-00以降の場合は,コンピュータが起動するタイミングで管理サーバにIPアドレスが登録され,IPアドレスによる管理が行われます。そのためIPアドレスで通信できるように設定してください。
- 【ヒント】
- ルータとスイッチの設定については,購入元にお問い合わせください。
以下にDPMが通信で使用するプロトコル,ポート番号の詳細を示します。
以降の表では上部から下部へ通信が流れる様子を記述しています。
- 電源ON
| ポート番号 | プロトコル | 宛先指定 | データ向き | ポート番号 | |
---|
コンピュータ | 5561 | UDP | DirectBroadcast※2 | ← | ※1 | 管理サーバ |
- ※1 ポートは自動的に割り当てられる。
- ※2 管理サーバと同じセグメントのコンピュータに対しては255.255.255.255宛てとなる。
- 管理サーバと別セグメントの場合はダイレクトブロードキャストとなる。
- (例)
- 192.168.0.0(MASK=255.255.255.0)セグメントの場合
- → 192.168.0.255宛になる
- シャットダウン
| ポート番号 | プロトコル | 宛先指定 | データ向き | ポート番号 | |
---|
コンピュータ | 56010 | TCP | Unicast | ← | ※1 | 管理サーバ |
56010 | TCP | Unicast | → | ※1 |
- ※1 ポートは自動的に割り当てられます。
- 生存確認(電源ON/OFF状態の確認)
| ポート番号 | プロトコル | 宛先指定 | データ向き | ポート番号 | |
---|
コンピュータ | 8※1 | ICMP Echo request | Unicast | ← | -※1 | 管理サーバ |
-※1 | ICMP Echo Reply | Unicast | → | 0※1 |
- ※1 ICMPではポート番号を指定した通信は行わないが,ICMPのTypeフィールド値を使ってルーティングする。
- ネットワークブート
| ポート番号 | プロトコル | 宛先指定 | データ向き | ポート番号 | |
---|
コンピュータ | 68 | DHCP | Broadcast※1 | → | 67 | DHCPサーバ |
68 | DHCP | Broadcast※1 | ← | 67 |
コンピュータ | 68 | DHCP | Broadcast※1※2 | → | 67 | 管理サーバ |
68 | DHCP | Broadcast※1 | ← | 67 |
68 | UDP | Unicast | → | 4011 |
68 | DHCP | Unicast | ← | 67 |
4011 | UDP | Unicast | → | 4011 |
4011 | DHCP | Unicast | ← | 67 |
※3 | UDP(TFTP) | Unicast | → | 69 |
※3 | UDP(TFTP) | Unicast | ← | 69 |
56030 | TCP | Unicast | → | 56030 |
56030 | TCP | Unicast | ← | 56030 |
56022 | TCP | Unicast | → | 56022 |
56022 | TCP | Unicast | ← | 56022 |
- ※1 DHCPリレーによりリレーされたパケットの宛先はUnicastになる場合がある。
- ※2 DHCPサーバと管理サーバが別装置の場合だけ。
- ※3 装置添付のLANボードROMに依存する。
- Windows OSクリアインストール/ディスク複製(ネットワークブートに以下を追加)
管理サーバの詳細設定で「クライアントサービス for DPMを用いた運用を行う」にチェックした場合,コンピュータのOS/HotFix情報取得,シナリオ実行終了検知の項目に記載されているプロトコルとポートも追加で必要となります。
| ポート番号 | プロトコル | 宛先指定 | データ向き | ポート番号 | |
---|
コンピュータ | ※1 | TCP | Unicast | → | 56023 | 管理サーバ |
※1 | TCP | Unicast | ← | 56023 |
- ※1 ポートは自動的に割り当てられます。
- Linux OSクリアインストール(ネットワークブートに以下を追加)
管理サーバの詳細設定で「クライアントサービス for DPMを用いた運用を行う」にチェックした場合,コンピュータのOS/HotFix情報取得,シナリオ実行終了検知の項目に記載されているプロトコルとポートも追加で必要となります。
| ポート番号 | プロトコル | 宛先指定 | データ向き | ポート番号 | |
---|
コンピュータ | ※1 | TCP | Unicast | → | 111 | NFSサーバ |
※1 | TCP | Unicast | ← | 111 |
※1 | TCP/UDP | Unicast | → | 1048※2 |
※1 | TCP/UDP | Unicast | ← | 1048※2 |
※1 | TCP/UDP | Unicast | → | 2049 |
※1 | TCP/UDP | Unicast | ← | 2049 |
- ※1 ポートは自動的に割り当てられます。
- ※2 このポート番号は自動的に変更される場合があります。もし通信に失敗する場合は,“rpcinfo -p”コマンドでmountd(NFS mount daemon)サービスが使用するポート番号を確認し,そのポートを解放するようにしてください。この方法によっても改善されない場合は,Windowsファイアウォールの設定を無効にしてください。
- バックアップ(ネットワークブートに以下を追加)
管理サーバの詳細設定で「クライアントサービス for DPMを用いた運用を行う」にチェックした場合,コンピュータのOS/HotFix情報取得,シナリオ実行終了検知の項目に記載されているプロトコルとポートも追加で必要となります。
| ポート番号 | プロトコル | 宛先指定 | データ向き | ポート番号 | |
---|
コンピュータ | ※1 | TCP | Unicast | → | 56023 | 管理サーバ |
※1 | TCP | Unicast | ← | 56023 |
56020 | TCP | Unicast | → | 56020 |
56020 | TCP | Unicast | ← | 56020 |
- ※1 ポートは自動的に割り当てられます。
- リストア・マルチキャスト(ネットワークブートに以下を追加)
管理サーバの詳細設定で「クライアントサービス for DPMを用いた運用を行う」にチェックした場合,コンピュータのOS/HotFix情報取得,シナリオ実行終了検知の項目に記載されているプロトコルとポートも追加で必要となります。
| ポート番号 | プロトコル | 宛先指定 | データ向き | ポート番号 | |
---|
コンピュータ | ※1 | TCP | Unicast | → | 56023 | 管理サーバ |
※1 | TCP | Unicast | ← | 56023 |
56020 | TCP | Unicast | → | 56020 |
56020 | TCP | Unicast | ← | 56020 |
56021 | UDP | Multicast | ← | 56021 |
- ※1 ポートは自動的に割り当てられます。
- リストア・ユニキャスト(ネットワークブートに以下を追加)
管理サーバの詳細設定で「クライアントサービス for DPMを用いた運用を行う」にチェックした場合,コンピュータのOS/HotFix情報取得,シナリオ実行終了検知の項目に記載されているプロトコルとポートも追加で必要となります。
| ポート番号 | プロトコル | 宛先指定 | データ向き | ポート番号 | |
---|
コンピュータ | ※1 | TCP | Unicast | → | 56023 | 管理サーバ |
※1 | TCP | Unicast | ← | 56023 |
56020 | TCP | Unicast | → | 56020 |
56020 | TCP | Unicast | ← | 56020 |
- ※1 ポートは自動的に割り当てられます。
- ディスク構成チェック(ネットワークブートに以下を追加)
管理サーバの詳細設定で「クライアントサービス for DPMを用いた運用を行う」にチェックした場合,コンピュータのOS/HotFix情報取得,シナリオ実行終了検知の項目に記載されているプロトコルとポートも追加で必要となります。
| ポート番号 | プロトコル | 宛先指定 | データ向き | ポート番号 | |
---|
コンピュータ | ※1 | TCP | Unicast | → | 56023 | 管理サーバ |
※1 | TCP | Unicast | ← | 56023 |
- ※1 ポートは自動的に割り当てられます。
- リモートアップデートによるサービスパック/Hotfix/Linuxパッチファイルの適用
| ポート番号 | プロトコル | 宛先指定 | データ向き | ポート番号 | |
---|
コンピュータ | 56000 | TCP | Unicast | ← | ※1 | 管理サーバ |
56000 | TCP | Unicast | → | ※1 |
56001 | UDP | Multicast | ← | ※1 |
- ※1 ポートは自動的に割り当てられます。
- 自動更新(管理サーバからの通知による)でパッケージの適用
| ポート番号 | プロトコル | 宛先指定 | データ向き | ポート番号 | |
---|
コンピュータ | 56025 | TCP | Unicast | ← | ※1 | 管理サーバ |
※1 | TCP | Unicast | → | 56024 |
※1 | TCP | Unicast | → | 56028 |
- ※1 ポートは自動的に割り当てられます。
- 自動更新(管理対象コンピュータからの要求による)でパッケージの適用
| ポート番号 | プロトコル | 宛先指定 | データ向き | ポート番号 | |
---|
コンピュータ | ※1 | TCP | Unicast | → | 56024 | 管理サーバ |
※1 | TCP | Unicast | → | 56028 |
- ※1 ポートは自動的に割り当てられます。
- コンピュータのOS/Hotfix情報取得
| ポート番号 | プロトコル | 宛先指定 | データ向き | ポート番号 | |
---|
コンピュータ | ※1 | TCP | Unicast | → | 56011 | 管理サーバ |
※1 | TCP | Unicast | ← | 56011 |
- ※1 ポートは自動的に割り当てられます。
- 管理対象コンピュータからのシナリオ実行(ネットワークブートに以下を追加)
| ポート番号 | プロトコル | 宛先指定 | データ向き | ポート番号 | |
---|
コンピュータ | 56041 | UDP | Broadcast | → | 56040 | 管理サーバ |
56041 | UDP | Broadcast | ← | 56040 |
- イメージビルダー(リモートコンソール)
| ポート番号 | プロトコル | 宛先指定 | データ向き | ポート番号 | |
---|
コンピュータ | ※1 | TCP | Unicast | → | 56023 | 管理サーバ |
※1 | TCP | Unicast | ← | 56023 |
- ※1 ポートは自動的に割り当てられます。
- WebコンソールとWebサーバの通信
| ポート番号 | プロトコル | 宛先指定 | データ向き | ポート番号 | |
---|
Webコンソール | ※1 | HTTP | Unicast | → | 8080※2 | Webサーバ |
※1 | HTTP | Unicast | ← | 8080※2 |
- ※1 ポートは自動的に割り当てられます。
- ※2 Tomcatが,内部処理用にポート(TCP:8005,AJP:8009,HTTPS:8443)を使用します。Webサーバでは,このポートを使用できるようにしてください。
- Webサーバから管理サーバへのアクセス
| ポート番号 | プロトコル | 宛先指定 | データ向き | ポート番号 | |
---|
Webサーバ | ※1 | TCP | Unicast | → | 56050 | 管理サーバ |
※1 | TCP | Unicast | ← | 56050 |
- ※1 ポートは自動的に割り当てられます。
- 管理サーバからデータベースサーバへのアクセス
| ポート番号 | プロトコル | 宛先指定 | データ向き | ポート番号 | |
---|
管理サーバ | ※1 | TCP | Unicast | → | 56070 | データベースサーバ |
※1 | TCP | Unicast | ← | 56070 |
※1 | UDP | Unicast | → | 1434 |
- ※1 ポートは自動的に割り当てられます。
- コマンドライン用コンピュータとWebサーバの通信
| ポート番号 | プロトコル | 宛先指定 | データ向き | ポート番号 | |
---|
コンピュータ | ※1 | HTTP | Unicast | → | 8080 | Webサーバ |
※1 | HTTP | Unicast | ← | 8080 |
- ※1 ポートは自動的に割り当てられます。
Windows 2000 Server,Windows Server 2003,またはWindows Server 2008を用いてソフトウェアルーティングをされている場合は,以下の手順でマルチキャストプロトコルの設定とDHCPリレーエージェントの設定ができます。
- <マルチキャストプロトコルの設定手順>
- DHCPサービスをインストールしてください。DHCPサービスのインストール方法についてはDHCP(動的ホスト構成プロトコル)のインストール手順を参照してください。
- 「スタート」メニュー(または「スタート」メニュー→「設定」)→「コントロールパネル」→「管理ツール」→「DHCP」を開きます。
- コンソールツリーでルータを右クリックし,「新しいマルチキャストスコープ」をクリックします。
- 「新しいマルチキャストスコープ」ウィザードが開くので,「次へ」ボタンをクリックします。
- 「マルチキャストスコープ名」が表示されるので,名前と説明を入力し「次へ」ボタンをクリックします。
- 「IPアドレスの範囲」が表示されるので,開始IPアドレスと終了IPアドレスを設定し「次へ」ボタンをクリックします。
- 【ヒント】
- バックアップ/リストアおよびリモートアップデートで使用できるマルチキャストアドレスは,224.0.0.0~239.255.255.255の範囲内で指定できます。ただし,実際のネットワーク上で使用できるマルチキャストアドレスは,以下の範囲で指定されることを強く推奨します。
239.192.0.0~239.251.255.255
- TTL(Time To Live)の設定は「16」としてください。
- 「除外の追加」が表示されるので,何も設定せず「次へ」ボタンをクリックします。
- 「リースの期間」が表示されるので,そのまま「次へ」ボタンをクリックします。
- 「利用可能なマルチキャストスコープ」が表示されるので,「次へ」ボタンをクリックします。
- 「新マルチキャストスコープウィザードの完了」が表示されるので,「完了」ボタンをクリックします。
- 「スタート」メニュー(または「スタート」メニュー→「設定」)→「コントロールパネル」→「管理ツール」→「ルーティングとリモートアクセス」を開きます。
- コンソールツリーで「IPルーティング」の「全般」を右クリックし,「新しいルーティングプロトコル」をクリックします。
- 「新しいルーティング プロトコル」ダイアログ ボックスで,「IGMP Version 2,ルータとプロキシ」を選択し,「OK」ボタンをクリックします。
- コンソールツリーで,「IGMP」をクリックします。
- 「IGMP」を右クリックし,「新しいインターフェイス」をクリックします。
- 「インターフェイス」で有効にするインターフェイスを選択し,「OK」ボタンをクリックします。
- 【ヒント】
- インターフェイスの「内部」の設定も有効にしてください。
- 「IGMPのプロパティ-<選択したインターフェイス>のプロパティ」が表示されるので,「IGMPを有効にする」のチェックボックスにチェックが入っていることを確認し,「モード」がIGMPルータになっていることを確認して「OK」ボタンをクリックします。
以上で,マルチキャストプロトコルの設定は完了です。
- <DHCPリレーエージェントの設定方法>
- 「スタート」メニュー(または「スタート」メニュー→「設定」)→「コントロールパネル」→「管理ツール」→「ルーティングとリモートアクセス」を開きます。
- コンソールツリーでIPルーティングの下の「全般」を右クリックし,「新しいルーティングプロトコル」をクリックします。
- 「新しいルーティング プロトコル」ダイアログ ボックスで,「DHCPリレーエージェント」を選択し,「OK」ボタンをクリックします。
- コンソールツリーで「DHCPリレーエージェント」を右クリックし,「新しいインターフェイス」をクリックします。
- 「DHCPリレーエージェントの新しいインターフェイス」ダイアログボックスでDHCPパケットをリレーしたいインターフェイスをクリックし,「OK」ボタンをクリックします。
- 「DHCPリレーエージェントのプロパティ-<選択したインターフェイス>のプロパティ」が表示されるので,「OK」ボタンをクリックします。
- コンソールツリーの「DHCPリレーエージェント」を右クリックし,「プロパティ」をクリックします。
- 「DHCPリレーエージェントのプロパティ」が表示されたらDHCPサーバのIPアドレスを入力して,「OK」ボタンをクリックします。
以上で,DHCPリレーエージェントの設定は完了です。
- 【注意!】
- 管理サーバとDHCPサーバが別のコンピュータの場合は,管理サーバ,DHCPサーバ共にDHCPリレー設定を行ってください。