2.1.1 ディスク複製によるOSセットアップ(Windows)

【重要!】
  • ディスク複製OSインストール機能は,Windows 2000以降のOSだけをサポートしています。
  • 複製元になるマスタコンピュータと,複製先のコンピュータは必ず同じ機種,同じハードウェア構成の装置を使用してください。
  • Windows OSをインストールした環境のディスク複製OSインストールを行う場合は,Windows起動ドライブがCドライブとなるように構築してください。その他のドライブについても,ドライブの追加/変更を行った場合は,ディスク複製後にドライブ文字が変更となる可能性があります。詳細については,後述の注意事項を参照してください。
  • ディスク複製によるOSセットアップ後,「ネットワークとダイヤルアップ接続」に登録されている接続名がデフォルトの設定に戻る場合があります。この場合は手動で接続名の変更を行ってください。
  • SID(Security Identifier)やコンピュータ名に依存するソフトウェアがインストールされている場合,正常に動作しなくなります。このような場合は,複製元になるコンピュータからそのようなソフトウェアをアンインストールするか,インストールする前にディスク複製によるOSのセットアップを行ってください。
  • ディスク複製後に自動更新状態表示ツールを使用するには,DPM 08-50以降のバージョンでディスク複製用情報ファイルを作成する必要があります。自動更新状態表示ツールについては,「2.4.5 自動更新状態表示ツール」を参照してください。
【注意!】
  • ActiveDirectoryサーバ(ドメインコントローラ)のバックアップ/リストアは,対応していません。また,ディスク複製OSクリアインストール機能を用いてActiveDirectoryサーバ(ドメインコントローラ)をセットアップすることはできません。
  • ディスク複製を使用してマスタイメージを配布する場合,OSの再セットアップの際にドライブ文字の再割り当てが行われます。
    Microsoft社の仕様により,ベーシックディスクでの運用を行っている場合にインストール時に認識される順に再割り当てが行われます。
    詳細情報及びその他の注意点については,Microsoft社の以下のサポート技術情報を参照してください。
 KB928386 - sysprepの機能と既知の問題について
(例)Windows Server 2003の場合は,次の優先順位でC:から順番に割り当てられます。
  1. 固定ディスクのアクティブなパーティション
  2. 複数固定ディスクがある場合,各固定ディスクの最初のプライマリパーティション
  3. 固定ディスクの拡張パーティションの論理ドライブ
  4. リムーバブルディスク
  5. 固定ディスクの残りのプライマリパーティション
  6. フロッピーディスク(A:から)
  7. CD-ROM
 
Windowsのインストールを行った後にパーティションを追加で作成したり,ドライブ文字を変更している場合は,ディスク複製後に変更される可能性があります。
 
(例1)
[図データ]
(例2)
[図データ]
  • 複数のLANボードを搭載しているコンピュータのLANボードの構成を変更した場合は,変更前のLANボードの設定データ(ディスク複製パラメータファイル)は,誤動作の原因となりますので削除してください。
     
    <ディスク複製パラメータファイルの保存場所>
    ディスク複製パラメータファイルは「詳細設定」→「全般」で設定した共有フォルダ下に保存されています。
    <共有フォルダ>¥AnsFile¥machineinf¥[MACアドレス(ハイフンなし)].rep
    <共有フォルダ>¥AnsFile¥Sysprep¥[MACアドレス(ハイフンつき)].inf
    <共有フォルダ>¥AnsFile¥Sysprep¥[MACアドレス(ハイフンつき)].bat
     
    (例)共有フォルダが"C:¥Deploy",削除するコンピュータのMACアドレスがa0-b1-c2-d3-e4-f5の場合は,以下のようになります。
     C:¥Deploy¥AnsFile¥machineinf¥a0b1c2d3e4f5.rep
     C:¥Deploy¥AnsFile¥Sysprep¥a0-b1-c2-d3-e4-f5.inf
     C:¥Deploy¥AnsFile¥Sysprep¥a0-b1-c2-d3-e4-f5.bat
【ヒント】
LAN二重化(AFT,ALB)を構成しLANの信頼性・可用性を高めている装置をターゲットとする場合,以下に注意してください。
  • ディスク複製セットアップでパラメータファイルのTCP/IP情報を正しく設定できません。
  • WEBコンソールで「詳細設定」→「クライアントサービス for DPMを用いた運用を行う」の項目にチェックをした場合,シナリオが完了しないことがあります。
回避するには,作業を行う前にLAN二重化の構成を解除し,作業完了後手動でLANの構成を行ってください。

DPMのディスク複製OSインストール機能を使用すれば,大量のコンピュータ導入にかかるコストを大幅に削減できます。この機能を使用するには,まず,マスタとなるコンピュータを1台セットアップします。そのディスクをマスタディスクとしてバックアップを取ってイメージファイル化します。このイメージファイルを残りのコンピュータにリストアして複製します。これにより,一台一台セットアップするのと比べ大幅に手間が省けます。

また,コンピュータごとのOS設定(ホスト名等)は,あらかじめパラメータファイルを作成しておくことで自動セットアップができます。

ディスク複製OSインストールでは,作成したパラメータファイルとSysprepを使用することでWindows OSのSID(セキュリティID)を自動的に再割り当てします。

【ヒント】
Sysprepとは,Microsoft社が提供するツールでSIDや,OSのパラメータ(コンピュータ名等)を再設定するためのものです。
【注意!】
ディスク複製機能によってセットアップした複数台のサーバを使用して,NLB(Network Load Balancing)のクラスタ登録を行うことはできません。
NLBのクラスタ登録の際,識別子としてネットワークアダプタのGUID(Globally Unique Identifier)を使用します。ディスク複製で使用するSysprepではGUIDが変更されないため,複製されたサーバが同じGUIDを持ちます。そのため,NLBマネージャは同一のノードと認識しエラーとなります。
この現象を回避するためには,GUIDを再作成し重複させないようにする必要があります。
GUIDの再作成は,ネットワークアダプタをいったん削除し,再インストールを行います。
《GUID再作成の手順》
  1. NLBのクラスタに登録するサーバのデバイス マネージャ(「スタート」メニュー(または「スタート」メニュー→「設定」)→「コントロールパネル」→「管理ツール」→「コンピュータの管理」)からネットワーク アダプタを削除します。
  2. 「スタート」メニュー(または「スタート」メニュー→「設定」)→「コントロールパネル」→「ハードウェアの追加」からネットワーク アダプタを再インストールします。
  3. ネットワークのプロパティから,IP アドレス,NLB の設定を行います。

ディスク複製のシナリオ実行までを説明します。

<この項の構成>
(1) マスタコンピュータのセットアップ
(2) マスタコンピュータのバックアップ
(3) マスタコンピュータ用ディスク複製用情報ファイルの準備
(4) ディスク複製の準備
(5) Sysprepの実行
(6) 電源OFF
(7) マスタコンピュータのHDDバックアップ
(8) 複製するコンピュータのディスク複製用情報ファイルの用意
(9) ディスクイメージの配布

(1) マスタコンピュータのセットアップ

【ヒント】
マスタコンピュータ上で作業を行います。

ディスク複製の元となるコンピュータをセットアップします。OSのインストール,各種ドライバ,サービスパック/HotFix/Linuxパッチファイルの適用やアプリケーションのインストールを行ってください。

【重要!】
  • クライアントサービス for DPMのインストールを必ず行ってください。インストール方法については「1.2.5 クライアントサービス for DPM のインストール」を参照してください。
  • DPMはバックアップした装置と違うサイズのHDDへのリストアは推奨していません。ただし,例外として,バックアップ時よりも大きなサイズのディスクへはリストアできる場合があります。HDDがマルチベンダサポートされていてバックアップした装置とは違うメーカーのHDDにリストアする必要がある場合や,将来的に保守部品としてサイズが違うHDDが調達されることが予想される場合は,「付録B HDDのマルチベンダサポートについて」を参照して事前に対策を行ってください。
  • 以下のサービスのスタートアップの種類が「手動」,または「無効」の場合は,「自動」に変更してください。
        Remote Registry Service
    「自動」に変更されていない場合は,ディスク複製時のIP/DNS/WINS等の設定に失敗します。

(2) マスタコンピュータのバックアップ

【ヒント】
Webコンソール上で作業を行います。

DPMのバックアップ/リストア機能でマスタコンピュータのHDDをバックアップします。

【注意!】
ここでのバックアップは,一時的なものです。後述のとおり,ディスク複製ではSysprepを使用しますが,万一Sysprep実行中にエラーが起こるとコンピュータ名やSIDがクリアされ,OSも起動しなくなる場合があります。そのときのリカバリ用として使用します。
【ヒント】
バックアップの実行方法については,「2.5 バックアップ/リストア」を参照してください。

(3) マスタコンピュータ用ディスク複製用情報ファイルの準備

【ヒント】
管理サーバのイメージビルダーまたはイメージビルダー(リモートコンソール)で作業を行います。

マスタコンピュータは後述の「Sysprepの実行」の後,起動すると必ず再セットアップ処理が実行されます。再セットアップ処理を正常に終わらせ,マスタコンピュータを通常のWindowsが起動する状態に戻すために,マスタコンピュータ用のディスク複製用情報ファイルを以下の手順で作成します。

■ Windows 2000/Windows Server 2003の場合
  1. ディスク複製用情報ファイルを作成する元となる,セットアップパラメータファイルを用意します。
    【ヒント】
    • 作成する元となる,セットアップパラメータファイルは,マスタコンピュータにOSクリアインストール時に使用したセットアップパラメータファイルがあれば,それを使用してください。
    • セットアップパラメータファイルの作成方法は,「2.2.1(2) セットアップパラメータの作成」を参照してください。
    • セットアップパラメータファイルはマスタコンピュータ用にだけ用意してください。ディスク複製を行うすべてのコンピュータには必要ありません。
  2. 「セットアップパラメータファイルの作成」画面の「ファイル」メニューから,「ディスク複製用情報ファイルの新規作成」を選択します。
    「ファイルを開く」画面が表示されます。

    [図データ]

    【ヒント】
    「セットアップパラメータファイルの作成」画面の表示方法は,「2.2.1(2) セットアップパラメータの作成」を参照してください。
  3. 「ファイルを開く」画面で1.で用意したセットアップパラメータファイルを指定します。
    「セットアップ情報ファイル」画面が表示されます。

    [図データ]

    • 「コンピュータの役割」タブ,「ユーザ情報」タブ,「ネットワーク設定」タブの設定を行ってください。
    • 「Administratorパスワード」「ドメイン参加アカウントの指定」のパスワードには以下の文字を使用しないでください。
      「,」カンマ,「"」,全角文字,半角カタカナ
    • 「コンピュータの役割」タブの「MACアドレス」はディスク複製を行うコンピュータのMACアドレスを「xx-xx-xx-xx-xx-xx」の形式で入力します。この設定は必須です。
    【重要!】
    • 各画面の設定方法は「2.2.1(2) セットアップパラメータの作成」を参照してください。
    • 各項目は用意したセットアップパラメータの内容で設定されていますが,必要に応じて変更してください。
    • 「ユーザ情報」タブの使用者名,「コンピュータの役割」タブのコンピュータ名とMACアドレスは必ず設定してください。
    • 入力するプロダクトキーは,ディスク複製を行うコンピュータで使用するプロダクトキーを設定してください。
    【ヒント】
    DPMに登録されたコンピュータ名を入力して,「MACアドレス」欄にカーソルを合わせると,自動的にMACアドレスが入力されます。
    【注意!】
    DPMに登録しているMACアドレスを持つLANボードには,固定IPアドレス,DHCPサーバから取得に関わらず必ずネットワーク通信ができるように設定してください。ネットワーク通信ができない場合は,シナリオを実行した際にシナリオが完了しない場合があります。
  4. セットアップする端末に必要な情報を入力し,「OK」ボタンをクリックします。

    [図データ]

    「ファイル指定」画面が表示されます。
    【注意!】
    作成したセットアップパラメータのファイル名は,自動的に入力したMACアドレスとなります。ファイル名の変更はできません。
  5. 「OK」ボタンをクリックする。
    以上で,ディスク複製用情報ファイルの作成は完了です。
    【重要!】
    マスタコンピュータの再セットアップ時に,作成したマスタコンピュータ用のディスク複製用情報ファイルを使用します。マスタコンピュータの再セットアップが完了するまでは絶対に削除しないでください。エラーの原因になります。
■ Windows Server 2008の場合
【注意!】
イメージビルダーの画面上で入力不可となっている項目は,Windows Server 2008のディスク複製の設定では,使用しません。
  1. 管理サーバまたはイメージビルダー(リモートコンソール)をインストールしたコンピュータの「スタート」メニュー→「すべてのプログラム」→「ServerConductor」→「DeploymentManager」から「イメージビルダー」を選択します。
  2. 「セットアップパラメータファイルの作成」をクリックします。「作成パラメータ選択」画面が表示されますので「Windowsパラメータファイル」を選択し,「OK」ボタンをクリックします。

    [図データ]

  3. 「セットアップパラメータファイルの作成」画面が表示されます。

    [図データ]

  4. 「セットアップパラメータファイルの作成」画面の「ファイル」メニューから,「ディスク複製用情報ファイル新規作成 2008/Vista」を選択します。

    [図データ]

  5. 「基本情報」画面が表示されます。

    [図データ]

    • OS種別
      インストール時のOS種別を選択します。以下のOSを選択することができます。
      ・IA32アーキテクチャ
      - Windows Server 2008 Standard Edition
      - Windows Server 2008 Enterprise Edition
      ・EM64Tアーキテクチャ
      - Windows Server 2008 Standard x64 Edition
      - Windows Server 2008 Enterprise x64 Edition
      ・IPFアーキテクチャ
      - Windows Server 2008 IPF Edition
       
      【注意!】
      ・「OSの種別」の変更を行うと設定情報は維持されません。各項目が正しく設定されているかを必ず確認してください。
      ・「OS種別」に以下が表示されますが,本バージョンではサポートしておりません。
       ・Windows Server 2008 Datacenter Edition
       ・Windows Server 2008 Datacenter x64 Edition
      ・Windows Server 2008 for Itanium-based Systemをお使いの場合は,「OS種別」に「Windows Server 2008 IPF Edition」を指定してください。
  6. 「基本情報」画面の設定後,「次へ」ボタンをクリックします。「ユーザ情報」画面が表示されます。

    [図データ]

    • 使用者名
      コンピュータの使用者を50バイト以内で入力します。ただし,「,」カンマは使用できません。
      入力は必須です。
    • 会社名
      会社名を50バイト以内で入力します。ただし,「,」カンマは使用できません。
    • プロダクトキー
      Windows OSのプロダクトキーを入力します。
      半角で「XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX-XXXXX」の形式で入力してください。
      プレインストール装置の場合は,コンピュータ本体に貼り付けられているシールのプロダクトキーをご入力ください。マイクロソフト社とボリュームライセンス契約を結ばれ,専用媒体でインストールを行った場合は,媒体に添付されているプロダクトキーを入力してください。
    • タイムゾーン
      タイムゾーンを指定します。リストボックスから該当する地域を選択してください。
    • 言語設定
      使用する言語をリストボックスから選択します。以下を選択することができます。
       「日本語」,「英語」,「仏語」
    • Windowsを自動的に保護するよう設定してください
      この項目が表示された場合は,「基本情報」のOS種別の選択が間違っています。「基本情報」のOS種別の選択を確認してください。
    • お使いのコンピュータの現在の場所を選択してください
      この項目が表示された場合は,「基本情報」のOS種別の選択が間違っています。「基本情報」のOS種別の選択を確認してください。
  7. 「ユーザ情報」画面を設定後,「次へ」ボタンをクリックします。「コンピュータの役割」画面が表示されます。

    [図データ]

    • コンピュータ名
       
      【重要!】
       DPMに登録しているコンピュータ名にしてください。
       
      コンピュータ名を15バイト以内で入力します。入力は必須です。
      名前は,他のコンピュータ名,ドメイン/ワークグループ名と同じにならないようにしてください。
      コンピュータ名には以下の文字は指定できません。
      「.」ピリオド,「,」カンマ,「`」,「~」,「!」,「@」,「#」,「$」,「&」,「*」,「%」,「=」,「+」,「{」,「}」,「¥」,「|」,「;」,「:」,「'」,「"」,「<」,「>」,「/」,「?」,半角スペース,「[」,「]」,「^」,「(」,「)」
      また,コンピュータ名に数字だけの名前は指定できません。
    • Administratorのパスワード
      半角英数字混在(英字には大小文字を含む)で3~14バイト以内で入力してください。
      Administratorのパスワードには以下の文字を指定することはできません。
      「,」カンマ,「"」
      Administratorのパスワードは省略できます。
       
      【注意!】
      「ドメイン」の設定をする場合はドメインコントローラのパスワード設定のポリシーに従って設定してください。従わない場合,OSインストール時,ディスク複製OSインストール時の途中からログインごとにログイン画面で止まってしまいます。その場合,手動でログインしてください。
    • Administratorのパスワードの確認
      「Administratorのパスワード」で設定したパスワードと同じ値を入力してください。同じでない場合は次へ進むことができません。
    • MACアドレス
      MACアドレスを入力してください。
    • ドメイン/ワークグループ
      Windows OSインストール時のドメイン,ワークグループの設定を行います。「ドメイン」または「ワークグループ」を選択後,対応する名称を入力します。
      ドメイン名には以下の文字を指定することはできません。
      「,」カンマ,「"」,「¥」,「/」,「;」,「:」,「|」,「*」,「?」,「<」,「>」,「 」半角スペース,「[」,「]」
      ワークグループ名には以下の文字を指定することはできません。
      「,」カンマ,「"」,「¥」,「;」,「:」,「|」,「*」,「?」,「<」,「>」,「+」,「=」
       
      【注意!】
      「ドメイン」の設定をする場合は「管理者(Administrator)権限のパスワード」をドメインコントローラのパスワード設定のポリシーに従って設定してください。OSインストール時,ディスク複製OSインストール時のログイン時に途中で止まってしまいます。その場合,手動でログインしてください。
       
    • ドメイン参加アカウントの指定
      「ドメイン」を選択した場合だけ入力ができます。
      ドメイン参加時のアカウント,パスワードの設定を行う場合はチェックを入れてください。チェックを入れた場合,「アカウント名」,「パスワード」,「パスワード確認」の設定ができるようになります。
      「アカウント名」には32バイト以内で入力します。以下の文字を指定することはできません。
      「,」カンマ,「"」,「/」,「;」,「:」,「|」,「*」,「?」,「<」,「>」, 「+」,「=」,「[」,「]」
      「パスワード」は半角英数字混在(英字には大小文字を含む)で3~14バイト以内で入力してください。
      「パスワード」には以下の文字を指定することはできません。
      「,」カンマ,「"」
      「パスワード確認」は「パスワード」で設定したパスワードと同じ値を入力してください。
       
      【注意!】
      「パスワード」は省略しないでください。省略した場合,シナリオ実行エラーとなります。
  8. 「コンピュータの役割」画面を設定後,「次へ」ボタンをクリックします。「ネットワーク設定」画面が表示されます。

    [図データ]

    • NICの設定
      OSインストール時にLANボードに対してプロトコルの設定,IPアドレス,DNS,WINSの設定を行うことができます。これらの設定はコンピュータのLANボードを直接指定して行うことができます。ただしLANボードを指定する場合にはMACアドレスの入力が必須です。
    (1) LANボードの追加を行います。
    LANボードを指定して設定を行うか行わないかで設定が異なります。
     ・LANボードを指定する場合
    「MACアドレス」を選択します。選択後,ボックスにMACアドレスを入力します。MACアドレスの入力は「XX-XX-XX-XX-XX-XX」の形式で入力してください。入力後,「追加」ボタンをクリックします。入力したMACアドレスが「追加するLANボードのMACアドレス一覧」ボックスに追加されます。
    この設定を行ったパラメータファイルを使用してOSインストールを行うと,指定したMACアドレスに設定が行われます。
     ・LANボードを指定しない場合
    「AutoDetect」を選択して「追加」ボタンをクリックします。
    この設定を行ったパラメータファイルを使用してOSインストールを行うと,コンピュータにLANボードが複数ある場合はどのLANボードに対して設定が行われるかはわかりません。
    「AutoDetect x」(xは1~4の数字)が「追加するLANボードのMACアドレス一覧」ボックスに追加されます。
     
    【重要!】
    ・LANボードは一つ以上指定してください。
    ・LANボードはMACアドレスとAutoDetectをあわせて4つまで追加することができます。
    ・ここで設定を行わなかったLANボードは自動的にDHCPによるIPアドレス取得を行う設定になります。
     
    【注意!】
    DPMに登録しているMACアドレスを持つLANボードには,固定IPアドレス,DHCPサーバから取得に関わらず必ずネットワーク通信できるよう設定してください。ネットワーク通信できない場合は,シナリオを実行した際にシナリオが完了しない場合があります。
     
    【ヒント】
    「追加するLANボードのMACアドレス一覧」ボックスに追加したMACアドレス,またはAutoDetectを削除する場合は,MACアドレス,またはAutoDetectを選択したあと「削除」ボタンをクリックします。
    (2) LANボードに対するプロトコルの設定を行います。
    (1)の操作のあと「プロトコルの設定」をクリックします。「プロトコルの設定」が表示されます。
    [図データ]
    プロトコルのリストボックスからLANボードに設定するプロトコルを選択して「追加」をクリックします。「追加するプロトコルの一覧」ボックスに追加されます。
    追加できるプロトコルは以下となります。
    - インターネット プロトコル(TCP/IP)
     
    【重要!】
    ・プロトコルは4つまで追加することができます。
    ・インターネット プロトコル(TCP/IP)を追加した場合,「追加するプロトコルの一覧」ボックスには(1)で入力したLANボードの数だけインターネット プロトコル(TCP/IP)が追加され,その横にLANボードのMACアドレス,またはAutoDetectが追記されます。(1)でLANボードを「00-00-00-00-00-00」と「AutoDetect1」の2つ追加していた場合は以下のようになります。
     
    追加するプロトコルの一覧
    インターネットプロトコル(TCP/IP)  00-00-00-00-00-00
    インターネットプロトコル(TCP/IP)  AutoDetect1
     
    【ヒント】
    「追加するプロトコルの一覧」ボックスに追加したプロトコルを削除する場合は,プロトコルを選択したあと「削除」ボタンをクリックします。
    (3) 各LANボードに対するインターネット プロトコル(TCP/IP)の詳細設定を行います。
    (2)でインターネット プロトコル(TCP/IP)を追加した場合,IPアドレス,DNS,WINS,スコープIDの詳細設定を行うことができます。
     ・設定を行う場合
    「追加するプロトコルの一覧」ボックスから詳細設定を行うインターネット プロトコル(TCP/IP)のLANボードを指定して「詳細設定」ボタンをクリックします。「インターネットプロトコル(TCP/IP)の設定」画面が表示されます。設定内容につきましては (4)~(11)を参照してください。
     
    【ヒント】
    複数のLANボードに対して設定を行う場合は(3)~(11)を繰り返し行ってください。
     ・設定を行わない場合
    行わない場合,IPアドレス,DNS,WINSの設定はすべてデフォルトの「自動的に取得する」となります。スコープIDの値は反映されません。
    以降の設定に関しましては 12 に進んでください。
    (4) 「インターネット プロトコル(TCP/IP)の設定」画面の「IP設定」タブの設定を行います。
    [図データ]
    「IP設定」タブではIPアドレス,サブネットマスク,ゲートウェイ,メトリックの設定を行うことができます。設定は自動で取得するか,値を設定するかによって異なります。
     ・IPアドレスを自動的に取得する場合
    「IPアドレスを自動的に取得する」にチェックを入れます。デフォルトはこの設定になっています。
     ・IPアドレスの値を設定する場合
    「次のIPアドレスを使う」にチェックを入れます。この値にチェックを入れると,IPアドレス,サブネットマスク,ゲートウェイ,メトリックの設定を行うことができます。詳細な内容に関しては (5)~(6) を参照してください。
     
    【注意!】
    Webコンソールの「設定」メニュー→「詳細設定」→「クライアントサービス for DPMを用いた運用を行う」にチェックを入れて運用する場合,設定されたIPアドレスで管理サーバと通信できないと,シナリオ実行完了と検出されないときがあります。正しいIPアドレスを設定するか,シナリオを作成するときに「オプション」タブの「実行後に電源を切断する」を設定してください。「クライアントサービス for DPMを用いた運用を行う」にチェックを入れない場合はIPアドレスに関係なくシナリオ実行の終了を検出することができます。
    (5) 「インターネット プロトコル(TCP/IP)の設定」画面のIPアドレス,サブネットマスクを指定します。
    「IPアドレス」ボックスの「追加」をクリックします。「TCP/IPアドレス」画面が表示されます。
    [図データ]
    指定するIPアドレス,サブネットマスクを入力します。
    入力形式は「xxx xxx xxx xxx」となります。
    (例)IPアドレス:192.168.0.1
       サブネットマスク:255.255.0.0
    IPアドレス,サブネットマスクを入力したあと「追加」ボタンをクリックします。「インターネット プロトコル(TCP/IP)の詳細設定」画面の「IPアドレス」ボックスに指定したIPアドレスとサブネットマスクが追加されます。
     
    【ヒント】
    ・IPアドレス,サブネットマスクは各LANボードに対して最大4つまで追加することができます。
    ・「IPアドレス」ボックスに追加されたIPアドレス,サブネットマスクを編集する場合は,IPアドレス,サブネットマスクを選択した後,「編集」ボタンをクリックしてください。「TCP/IPアドレス」画面が表示され,編集することができます。
    ・「IPアドレス」ボックスに追加されたIPアドレス,サブネットマスクを削除する場合は,IPアドレス,サブネットマスクを選択した後,「削除」ボタンをクリックしてください。指定したIPアドレス,サブネットマスクが削除されます。
    (6) 「インターネット プロトコル(TCP/IP)の設定」画面のゲートウェイ,メトリックを指定します。
    「デフォルト ゲートウェイ」ボックスの「追加」ボタンをクリックします。「TCP/IPゲートウェイ アドレス」画面が表示されます。
    [図データ]
    指定するゲートウェイ,メトリックを入力します。
    ゲートウェイの入力形式は「xxx xxx xxx xxx」となります。
    (例)255.255.0.0
    メトリックは数字を入力します。「1」から「9999」の範囲で入力ができます。デフォルトは「1」です。
    ゲートウェイ,メトリックを入力したあと「追加」ボタンをクリックします。「インターネット プロトコル(TCP/IP)の設定」画面の「デフォルト ゲートウェイ」ボックスに指定したゲートウェイとメトリックが追加されます。
     
    【ヒント】
    ・ゲートウェイ,メトリックは最大4つまで追加することができます。
    ・「デフォルト ゲートウェイ」ボックスに追加されたゲートウェイ,メトリックを編集する場合は,ゲートウェイ,メトリックを選択した後,「編集」ボタンをクリックしてください。「TCP/IPゲートウェイ アドレス」画面が表示され,編集することができます。
    ・「デフォルト ゲートウェイ」ボックスに追加されたゲートウェイ,メトリックを削除する場合は,ゲートウェイ,メトリックを選択した後,「削除」ボタンをクリックしてください。指定したゲートウェイ,メトリックが削除されます。
    (7) 「インターネット プロトコル(TCP/IP)の設定」画面の「DNS/WINS」タブの設定を行います。
    [図データ]
    「DNS/WINS」タブではDNS,WINSの設定を行うことができます。設定は自動で取得するか,値を設定するかによって異なります。
     ・DNSサーバ,WINSサーバのアドレスを自動的に取得する場合
    DNSサーバの場合は「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」にチェックを入れます。WINSサーバの場合は「WINSサーバーのアドレスを自動的に取得する」にチェックを入れます。
    DNS,WINSともにデフォルトはこの設定になっています。
     ・DNSサーバ,WINSサーバのIPアドレスの値を設定する場合
    DNSサーバの場合は「次のDNSサーバーのアドレスを使う」にチェックを入れます。WINSサーバの場合は「次のWINSサーバーのアドレスを使う」にチェックを入れます。
    この値にチェックを入れると,DNS,WINSアドレスの設定を行うことができます。詳細な内容に関してはDNSの場合は(8)を,WINSの場合は(9)を参照してください。
    (8) 「インターネット プロトコル(TCP/IP)の詳細設定」画面のDNSサーバのアドレスを指定します。
    「インターネット プロトコル(TCP/IP)の詳細設定」画面の「DNS/WINS」タブを選択し「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選択した後,「DNSサーバーアドレス(使用順)」ボックスの「追加」ボタンをクリックします。「TCP/IP DNSサーバー」画面が表示されます。
    [図データ]
    指定するDNSサーバのアドレスを入力します。
    入力形式は「xxx xxx xxx xxx」となります。
    (例)192.168.0.250
    DNSサーバのアドレスを入力したあと「追加」ボタンをクリックします。「インターネット プロトコル(TCP/IP)の詳細設定」画面の「DNSサーバーアドレス(使用順)」ボックスに指定したDNSサーバのアドレスが追加されます。
    【ヒント】
    ・DNSサーバのアドレスは最大4つまで追加することができます。
    ・「DNSサーバーアドレス(使用順)」ボックスに追加されたDNSサーバのアドレスを編集する場合は,DNSサーバのアドレスを選択した後,「編集」ボタンをクリックしてください。「TCP/IP DNSサーバー」画面が表示され,編集することができます。
    ・「DNSサーバーアドレス(使用順)」ボックスに追加されたDNSサーバのアドレスを削除する場合は,DNSサーバのアドレスを選択した後,「削除」ボタンをクリックしてください。指定したDNSサーバのアドレスが削除されます。
    (9) 「インターネット プロトコル(TCP/IP)の詳細設定」画面のWINSサーバのアドレスを指定します。
    「インターネット プロトコル(TCP/IP)の詳細設定」画面の「DNS/WINS」タブを選択し「次のWINSサーバーのアドレスを使う」を選択した後,「WINSアドレス(使用順)」ボックスの「追加」ボタンをクリックします。「TCP/IP WINSサーバー」画面が表示されます。
    [図データ]
    指定するWINSサーバのアドレスを入力します。
    入力形式は「xxx xxx xxx xxx」となります。
    (例)192.168.125.30
    WINSサーバのアドレスを入力したあと「追加」ボタンをクリックします。「インターネット プロトコル(TCP/IP)の詳細設定」画面の「WINSアドレス(使用順)」ボックスに指定したWINSサーバのアドレスが追加されます。
     
    【ヒント】
    ・WINSサーバのアドレスは最大4つまで追加することができます。
    ・「WINSアドレス(使用順)」ボックスに追加されたWINSサーバのアドレスを編集する場合は,WINSサーバのアドレスを選択した後,「編集」ボタンをクリックしてください。「TCP/IP WINSサーバー」画面が表示され,編集することができます。
    ・「WINSアドレス(使用順)」ボックスに追加されたWINSサーバのアドレスを削除する場合は,WINSサーバのアドレスを選択した後,「削除」ボタンをクリックしてください。指定したWINSサーバのアドレスが削除されます。
    (10) スコープIDの設定を行います。省略できます。
     
    【重要!】
    スコープIDの設定はLANボードごとに設定することはできません。
    ひとつのLANボードに対してインターネット プロトコル(TCP/IP)のスコープIDを設定した場合,他のLANボードに対するインターネット プロトコル(TCP/IP)の「インターネットプロトコル(TCP/IP)の設定」画面を開いても,前に設定を行ったスコープIDの設定が表示されます。
    (11) (4)~(10)の設定を反映する場合は「インターネット プロトコル(TCP/IP)の設定」画面で「OK」ボタンをクリックしてください。反映しない場合は「キャンセル」ボタンをクリックしてください。
    「OK」または「キャンセル」ボタンをクリックした後,「プロトコルの設定」画面に戻ります。
    (12) (3)~(11)の設定を反映する場合は「プロトコルの設定」画面で「OK」ボタンをクリックします。反映しない場合は「キャンセル」ボタンをクリックしてください。
    「OK」または「キャンセル」ボタンをクリックした後,「ネットワーク設定」画面に戻ります。
  9. 「ネットワーク設定」画面の設定後,「完了」ボタンをクリックすると,下図のような「ファイル指定」画面が表示されます。「OK」ボタンをクリックしてください。
    ファイル名は,自動的に入力したMACアドレスとなります。

    [図データ]

    「セットアップパラメータファイルの作成」画面が表示されたら,パラメータファイルの作成は完了です。
    【重要!】
    マスタコンピュータの再セットアップ時に,作成したマスタコンピュータ用のディスク複製用情報ファイルを使用します。マスタコンピュータの再セットアップが完了するまでは削除しないでください。エラーの原因になります。

(4) ディスク複製の準備

【ヒント】
マスタコンピュータ上で作業を行います。

以下の手順で,ディスク複製の準備を行います。

【重要!】
マスタコンピュータは必ず以下のように設定してください。
  • ワークグループに参加
  • Administratorユーザのパスワードは設定しない
  • IPアドレスをDHCPから取得
  • Windows Server 2008の場合は,Administratorアカウントを有効にし,Administratorアカウントにログオンした状態で以下の作業を行ってください。
    ディスク複製終了後は,Administratorアカウントのログオン画面となります。
  1. マスタコンピュータで,エクスプローラなどからDPMのプログラムのCD-ROM(1/2)の以下のファイルを実行します。

    ¥TOOLS¥SYSPREP¥Windows¥COPYSYSPREP.VBS

    【注意!】
    • <OSが起動しているドライブ>¥Sysprepフォルダが存在する場合は上書きされます。
    • DPMは,ディスク複製する際に<OSが起動しているドライブ>¥DPM_DiskCloningTmpフォルダを作成します。同名のフォルダが存在する場合は,ディスク複製が正常に動作しない可能性があります。
  2. 「DeploymentManager Sysprepモジュールのコピー」画面が表示されます。「OK」ボタンをクリックします。マスタコンピュータのOSが起動しているドライブに“Sysprep”というフォルダが作成され,ディスク複製に必要なモジュールをコピーします。

    [図データ]

  3. 「プロダクトキー」の入力画面が表示されますので,マスタコンピュータのセットアップに使用したプロダクトキーを入力し「OK」ボタンをクリックしてください。
    Windows Server 2008の場合は,以下画面は表示されませんので,4へ進んでください。

    [図データ]

    【注意!】
    プロダクトキーが装置に貼付されている場合は,装置に貼付されているプロダクトキーを入力してください。
  4. 以下の画面が表示されます。DPMのプログラムのCD-ROM(1/2)からディスク複製に必要なファイルのコピーが完了しました。「OK」ボタンをクリックしてください。

    [図データ]

  5. Microsoft Sysprepをコピーします。
    マスタコンピュータに対応したWindows OSのCD-ROMディスクの¥SUPPORT¥TOOLS¥DEPLOY.CABからSysprep.exeとSetupcl.exeを2.で作成したSysprepフォルダにコピーしてください。
    Windows Server 2008の場合は本手順は必要ありませんので,7.へ進んでください。
    【重要!】
    必ず,マスタコンピュータにインストールされているOSのCD-ROMディスクからコピーしてください。
    【注意!】
    Windows2000の場合SP2以上のCD-ROMを使用してください。SP2以上をご使用にならない場合,「(5) Sysprepの実行」で自動的に電源が切れません。電源が切れない場合は手動で電源を切ってください。
  6. Microsoftネットワーク設定コマンドをコピーします。
    マスタコンピュータに対応したWindowsOSのCD-ROMディスクの¥SUPPORT¥TOOLS¥SUPPORT.CABからNetdom.exeを2.で作成したSysprep¥i386¥$OEM$¥$$¥SYSTEM32にコピーしてください。
    【重要!】
    必ず,マスタコンピュータにインストールされているOSのCD-ROMディスクからコピーしてください。
  7. 接続するサーバ情報を編集します。
    ご使用の環境に合わせて,<OSが起動しているドライブ>の¥Sysprep¥SERVER.INIを編集します。
    以下の下線部だけマスタコンピュータを管理している管理サーバのIPアドレスに変更してください。

    ServerIP=192.168.0.1
    SharePoint=deploy
    SrcDriveLetter=L
    SrcAnsFileDir=¥ansfile¥sysprep

    【注意!】
    管理サーバのIPアドレス以外の値は変更しないでください。エラーの原因となります。

(5) Sysprepの実行

【ヒント】
マスタコンピュータ上で作業を行います。

「スタート」メニューから「ファイル名を指定して実行」を選択し,「名前」ボックスに以下のコマンドを入力し,Enterキーを押す。

<OSが起動しているドライブ>:¥Sysprep¥SYSPREP.BAT

【重要!】
  • 同じフォルダにSysprep.exeがありますが,このSysprep.exeは実行しないでください。
  • 起動しているアプリケーション,エクスプローラ等はすべて終了させてください。

以下の画面が表示されます。画面の指示に従ってください。(Windows 2000の場合)

Windows(R) 2000 System Preparationユーティリティ(Sysprep)を
実行します。
実行後、自動的に電源が切断されます。
電源が切断されない場合は電源スイッチを押して切断してください。
また、再起動した場合はPOST画面で電源を切断してください。
何かキーを入力してください。

(6) 電源OFF

Sysprep実行後,自動的に電源がOFFになります。

再起動した場合,POST画面が表示されたらDHCPによるIPアドレスを取得する直前でPOWERスイッチを押して電源をOFFにしてください。

【注意!】
Windows 2000の場合,Windows 2000 SP2以上が適用されていないと,Sysprep実行後,自動で電源がOFFになりません。手動で電源をOFFにしてください。

(7) マスタコンピュータのHDDバックアップ

【ヒント】
Webコンソール上で作業を行います。

DPMのバックアップ/リストア機能でマスタコンピュータのHDDをバックアップします。バックアップ終了後,自動的にマスタコンピュータが再起動し,再セットアップが始まります。再セットアップが正常に完了すると,「マスタコンピュータのセットアップパラメータファイル」の内容になります。

なお,ここでバックアップしたファイルは,ディスク複製で使用するディスクイメージになります。

【重要!】
(3) マスタコンピュータ用ディスク複製用情報ファイルの準備」でファイルを作成していない場合,再セットアップ中にエラーとなります。
【注意!】
  • 必ず,「(2) マスタコンピュータのバックアップ」で使用したバックアップファイルと違うバックアップファイルに保存してください。
  • バックアップのシナリオ設定で,「オプション」タブの「実行後に電源を切断する」を選択しないでください。選択した場合は,バックアップ終了後,手動で電源を入れてください。マスタコンピュータの再セットアップが行われます。
  • マスタコンピュータの再セットアップ中にエラーが発生した場合は,「(2) マスタコンピュータのバックアップ」でバックアップしておいたバックアップファイルをリストアして,マスタコンピュータを元の状態に戻してください。
  • ディスク複製用情報ファイルの設定で「Netware用ゲートウェイ(とクライアント)サービス」または「Netware用クライアントサービス」を選択した場合,Windowsのログイン時に「Select Netware Logon」画面が表示されることがあります。その場合,20分程度で自動ログインしシナリオは続行されますので,画面操作を行わないでください。
【ヒント】
バックアップ用シナリオの作成については,「2.5.1 バックアップシナリオファイルの作成」を参照してください。

(8) 複製するコンピュータのディスク複製用情報ファイルの用意

【注意!】
DPM01-XXのバージョンで作成したマスタコンピュータのバックアップファイルを用いた場合,以下の項目は設定されません。
  • Administratorのパスワード
  • 複数のIPアドレスの設定(1つだけ設定されます)
【ヒント】
管理サーバ上で作業を行います。

マスタディスクを複製するコンピュータごとに,ディスク複製用情報ファイルを用意します。このディスク複製用情報ファイルを用意することで,それぞれのコンピュータ個別の設定を自動的に反映することができます。

  1. 対象となるコンピュータのセットアップパラメータファイルを作成します。作成方法は,「2.2.1(2) セットアップパラメータの作成」を参照してください。
    Windows Server 2008の場合は,本手順は必要ありませんので,2へ進んでください。
  2. 作成したセットアップパラメータファイルを指定してディスク複製用情報ファイルを作成します。作成方法は,「(3) マスタコンピュータ用ディスク複製用情報ファイルの準備」と同様の手順で行ってください。
    【注意!】
    • 複製するコンピュータ1台につき,1つのセットアップパラメータファイルとディスク複製用情報ファイルを作成します。ここで,作成しておかないと,Sysprepが正常に動作しません。
    • ディスク複製後のコンピュータは,マスタコンピュータのページングファイル設定を保持します。この設定を破棄する場合は,作成したディスク複製用情報ファイルの以下の項目を変更してください。
      <共有フォルダ(C:¥Deploy)>¥AnsFile¥Sysprep¥<MACアドレス>.inf
      [変更前]
       [Unattended]
       KeepPageFile="1"
      [変更後]
       [Unattended]
       KeepPageFile=""
      上記の記載以外(半角スペースが入る等)の場合は,ページングファイル設定を保持したままの状態となります。また,DPM 08-50より前のバージョンのDPMで作成されたディスク複製イメージで,ディスク複製を行う場合は,ページングファイル設定は保持されません。

(9) ディスクイメージの配布

【ヒント】
Webコンソール上で作業を行います。

DPMのバックアップ/リストア機能でリストアします。

ここで使用するイメージファイルは,「(7) マスタコンピュータのHDDバックアップ」でバックアップしたファイルを使用してください。

リストアが完了すると,あらかじめ用意したディスク複製用情報ファイルの内容に従って,自動的に各コンピュータの個別情報が反映されます。このとき,自動的に再起動を何度か繰返します。

【重要!】
シナリオ作成時に「オプション」タブの「実行後に電源を切断する」にチェックを入れないください。
【ヒント】
リストア用シナリオの作成については,「2.5.3 リストアシナリオファイルの作成」を参照してください。
【注意!】
  • リストアするコンピュータ用のパラメータファイルを用意していない場合やリモートでの転送に失敗した場合は,リストアを行うコンピュータに以下のエラーが表示されます。この場合は,再起動後表示されるウィザードに従って手作業でパラメータを入力してください。

    本装置用のパラメータファイルが用意されていないか
    コピーに失敗しました。
    再起動後に表示されるウィザードにしたがってセットアップ
    を行ってください。

    なにかキーを押すと再起動します。

  • ディスク複製用情報ファイルの設定で「Netware用ゲートウェイ(とクライアント)サービス」または「Netware用クライアントサービス」を選択した場合,Windowsのログイン時に「Select Netware Logon」画面が表示されることがあります。その場合,20分程度で自動ログインしシナリオは続行されますので,画面操作を行わないでください。
  • ディスク複製では,Webコンソールに登録されているコンピュータのMACアドレスと同じ名称のディスク複製用情報ファイルを使用します。

以上で,ディスク複製によるOSセットアップの完了です。

(2) マスタコンピュータのバックアップ」でバックアップしたファイルを以降使用する必要がない場合は,削除してもかまいません。