2.20.3 管理サーバ for DPMの上書きインストール

管理サーバ for DPMの上書きインストールについて説明します。

管理サーバ for DPMはDPM01-XXからの上書きインストールに対応しておりません。DPM01-XXからバージョンアップされる場合は,以下の手順で管理サーバのアンインストールを行った後に,新規インストールを行ってください。

  1. メインウィンドウ画面から「ファイル」→「コンピュータ情報インポート/エクスポート」を選択し,登録されているコンピュータ情報をエクスポートします。
  2. メインウィンドウ画面のツリービューに登録されているグループ名をメモなどに記載します。
  3. DPMに関する処理などを終了します。
  4. お持ちのバージョンのユーザーズガイドに記載されているアンインストール手順に従って,管理サーバをアンインストールしてください。
  5. 1.2.3 管理サーバfor DPMのインストール」の手順に従って,管理サーバをインストールしてください。
  6. ライセンスキーを登録します。登録方法については「1.3.2 ライセンスキーの登録」を参照してください。
  7. 2.でメモしたグループなどを登録しなおします。グループの登録方法については「1.4 管理サーバ for DPMにコンピュータを登録するまで」を参照してください。
    【注意!】
    登録するグループに不足,または名称が違う場合は8.でエラーとなる場合があります。
  8. メインウィンドウ画面の「管理サーバ」メニューから「コンピュータ情報インポート」から1.でエクスポートしたコンピュータ情報をインポートします。コンピュータ情報インポートについては「3.1.1 コンピュータ情報インポート」を参照してください。
    【ヒント】
    • 使用する予定のないサービスパック/HotFixは事前に削除してください。
    • バックアップイメージファイルはアップグレード後も継続して使用できます。
    • 管理サーバに登録されているコンピュータ情報やパラメータファイルはアップグレード後は使用できませんが,コンピュータ情報については「コンピュータ情報インポート/エクスポート」機能を使用することで移行することができます。

DPM01-XX以外からの上書きインストールについて説明します。

【重要!】
DPM06-XX,DPM07-XXからアップグレードを行う場合は,アップグレード後にDPM08-XX用のライセンスキーを登録する必要があります。登録しないとDPMをお使いいただけません。
【注意!】
  • バックアップイメージファイルはアップグレード後も継続して使用できます。コンピュータ情報,パラメータファイルは自動的にコンバートされ,アップグレード後も使用できます。
  • DPM 08-50より前のバージョンから上書きインストールする場合は,「1.7 常駐サービスについて」の「■管理サーバ for DPM」に記載のサービスをすべて停止してください(サービスが停止しない場合は,Windowsタスクマネージャから,該当するプロセスを終了してください)。
  • DPM 08-50より前のバージョンから上書きインストールする場合は,管理サーバ for DPMの上書きインストールを行う前に必ず「1.2.2 データベースのインストール」を参照して,データベースのインストールを行ってください。
  • DPM 08-50より前のバージョンから本バージョンに上書きインストールする場合は,旧バージョンで設定したリモートイメージビルダーとの接続ができるLANボードの設定は,引き継がれません。DPM 08-50以降,リモートイメージビルダーとの接続ができるLANボード設定は,「詳細設定」画面の「全般」タブの「IPアドレス」に指定した内容となります。
【ヒント】
  • 使用する予定のないサービスパック/HotFixは事前に削除してください。
  • Windows Installer 3.0以上がインストールされていることを確認してください。インストールされていない場合はインストールしてください。
    Windows Installer3.1は以下に格納されています。
    <DPMのプログラムのCD-ROM(1/2)>:¥dotNet Framework30¥WindowsInstaller-KB893803-v2-x86.exe
  1. DPMのプログラムのCD-ROM(1/2)をCD-ROMドライブにセットします。「JP1/ServerConductor/Deployment Manager Setup」画面から「管理サーバ for DPM」を選択します。

    [図データ]

  2. 「インストール方法の選択」画面が表示されます。「OK」ボタンをクリックしてください。「キャンセル」ボタンをクリックすると「JP1/ServerConductor/Deployment Manager Setup」画面に戻ります。

    [図データ]

  3. 以降に表示されるメッセージは選択した項目により順序が異なります。(チェックをした項目内で上から順番にインストールされます。)ここでは標準上書きインストールの説明を行います。
  4. 「セットアップ」画面が表示されますので「上書きインストール」にチェックを入れ,「次へ」ボタンをクリックします。

    [図データ]

  5. 確認画面が表示されますので「OK」ボタンをクリックします。

    [図データ]

  6. 「セットアップタイプ」画面が表示されます。お使いの環境に合わせチェック対象を変更し,「次へ」ボタンをクリックします。

    [図データ]

    • 「JP1/ServerConductor/Deployment Managerでパスを制御する」
      管理対象コンピュータに日立ディスクアレイサブシステムを接続しており,バックアップ/リストア/ディスク複製OSインストール時のパス制御をDPMで実施する場合は,こちらをチェックします。
      DPMでパス制御を実施する場合は,ファイバチャネルボードBIOSの設定が必要です。設定方法については,取扱説明書を参照してください。
    • 「JP1/ServerConductor/Control Managerでパスを制御する」
      上記に該当しない場合,例えばDPM以外のソフトでパスを制御する場合や,日立ディスクアレイサブシステムを使用していないためパスを制御する必要がない場合は,こちらをチェックします。
  7. 「セットアップステータス」画面が表示されインストールが開始されます。

    [図データ]

    【ヒント】
    • ご使用のバージョンがDPM07-56以降の場合は,7.~9.の画面が表示されません。
    • ご使用のバージョンがDPM08-50以降の場合は,7.~11.の画面が表示されません。
  8. インストールの途中でコンピュータ情報とイメージファイル(サービスパック/HotFix)のコンバートツールが起動しますので,「OK」ボタンをクリックし,登録されたコンピュータ情報をコンバートします。

    [図データ]

  9. 「OK」ボタンをクリックし,登録されたコンピュータ情報をコンバートします。そしてイメージをコンバートする画面が表示されます。この画面で各イメージに関する情報を入力します。

    [図データ]

    ※ 背景色がグレーで表示されたフィールドは入力できません。
    【重要!】
    「パッケージ情報の入力」画面において,「×」ボタン等で終了した場合には本バージョンのパッケージとして使用することができません。万が一終了した場合には,管理サーバ for DPMのインストールフォルダにあるUpdPack.exeを実行することによりコンバートツールを起動して,以降の設定に従って必ずコンバートを行ってください。
    ■イメージ名
    イメージファイルの名前を表示します。イメージ名は変更できません。
    【注意!】
    • サービスパック/HotFixのイメージをコンバートするとき,イメージファイル名の前に「Local-」が自動的に付けられます。イメージ名が54バイトを超える文字数を使用していた場合は,54バイトまでしか表示されず,「Local-+54バイトのファイル名+001」に変更されます。
    • イメージの実行ファイル名およびパスにスペースが含まれている場合は正しくコンバートできません。イメージビルダーの「登録データの削除」機能を利用してパッケージを削除後,再度登録ください。
    • イメージ名に下記文字が含まれている場合,自動的に“_”に変換します。
       「¥」,「/」,「:」,「*」,「?」,「"」,「<」,「>」,「|」,「'」,
       スペース
      変換されたイメージ名がすでに存在する場合,コンバートツールでは変換されないため,本バージョンのイメージビルダーで再度登録してください。
    • コンバート後のイメージ名は,大文字小文字が区別されません。
      変換前のイメージ名が「abc」と「ABC」などのように大文字小文字の区別なしで同じ名前であった場合,コンバートツールの表示で下にある方のイメージはコンバートされませんので,本バージョンのイメージビルダーで再度登録してください。
    ■タイプ
    パッケージタイプを表します。タイプの変更はできません。
    表示されるパッチは三種類あります。
    ・サービスパック:Windowsサービスパックの場合,指定します。
    ・HotFix    :Windowsのアップデートの場合,指定します。
    ・Linuxパッチ :Linuxのアップデートの場合,指定します。
    ■MS番号
    Microsoft社が発行するサービスパックやHotFixにあらかじめ付けられているMS(Q,KB)番号を入力します。31バイト以内で入力します。省略できます。
    ■メジャーバージョン,マイナーバージョン
    作成するパッケージがサービスパックの場合,メジャーバージョンとマイナーバージョンの入力が必要です。入力できる値は以下になります。
      有効値:
    メジャーバージョン:0~65535
    マイナーバージョン:0~65535
    【重要!】
    自動更新を行う場合,サービスパックの場合は「メジャーバージョンとマイナーバージョン」を,HotFixの場合は「MS番号」を「KB」または「Q」番号を含めて必ず入力してください。
    ■緊急度
    作成するパッケージ情報ファイルの緊急度を選択します。デフォルトは「空白」です。
    ■OS
    パッケージを適用するOSを選択します。デフォルトは「All Language, All OS」です。“Japanese”言語OSをサポートしています。省略はできません。
    [図データ]
    【重要!】
    • 自動更新を行う場合は,緊急度を「最高」または「高」にしてください。
    • OS情報は,そのパッチがサポートしているOSを正しく入力してください。複数OSをサポートしている場合,各OS名の左側のチェックボックスをチェックしてください。
    【ヒント】
    OSを選択する際は,OS名が全部表示されるように列の幅を調整してください。
    ■ベースとなるサービスパック
    HotFixが適用できる前提となるサービスパックを選択します。サービスパック名左側のチェックボックスをチェックしてください。省略できます。
    [図データ]
    ■吸収されるサービスパック
    省略できます。
    ■コンバート
    イメージファイルのコンバートを開始します。
    【重要!】
    本バージョンより前のバージョンで登録したイメージをコンバートしない場合,本バージョンでは利用できません。
    ■削除
    イメージを選択し,「削除」ボタンをクリックすると確認画面が表示されます。
    [図データ]
    「OK」ボタンをクリックすると,パッチを削除します。複数選択すると,まとめて削除できます。
    【重要!】
    シナリオに適用されているイメージは削除しないでください。シナリオファイルが不正になり,正常にシナリオ実行できなくなる可能性があります。
  10. 「コンバート」をクリックし,本バージョンへコンバートします。

    [図データ]

  11. 以下の画面が表示されますので,データベースサーバのIPアドレスを入力して,「次へ」ボタンをクリックしてください。

    [図データ]

  12. 以下の画面が表示されますので,任意のIDを入力し,「次へ」ボタンをクリックします。

    [図データ]

  13. 「メンテナンスの完了」画面が表示されますので,「完了」ボタンをクリックします。

    [図データ]

  14. 「DeploymentManager CD(2/2)を挿入してください」のメッセージが表示されたら,CD-ROMドライブの媒体をDPMのプログラムのCD-ROM(2/2)に入れ替え,「OK」ボタンをクリックします。

    [図データ]

  15. 「DeploymentManager CD(1/2)を挿入してください」のメッセージが表示されたら,「OK」ボタンをクリックした後,CD-ROMドライブの媒体をDPMのプログラムのCD-ROM(1/2)に入れ替えます。入れ替え後インストーラが自動起動しない場合は,エクスプローラを使用してCD-ROM内の直下にある「Launch.exe」を起動してください。

    [図データ]

以上で管理サーバfor DPMの上書きインストールは完了です。

【重要!】
DPM06-XX,DPM07-XXからアップグレードを行う場合には,アップグレード後にDPM08-XX用のライセンスキーを登録する必要があります。登録しないとDPMをお使いいただけません。
アップグレード後には以下の手順で,ライセンスキーを追加してください。
  1. Webコンソールを起動するとメインウィンドウが表示されます。

    [図データ]

  2. 続けて「ライセンス登録のお願い」画面が表示されるので,表示内容を確認後,「閉じる」ボタンをクリックします。

    [図データ]

  3. ツリービューで管理サーバを選択し,右クリックメニュー「ライセンス登録」を選択すると,「ライセンスキー登録情報」画面が表示されます。
    前バージョンで登録したライセンスキーはライセンス名称が「0License」と表示されます。

    [図データ]

  4. DPM08-XX用のライセンスキーを追加します。
    前バージョンで登録したライセンスキーは削除してください。削除しない場合でも動作には問題ありません。ライセンスキーの追加と削除については,本編「2.12 ライセンスキー」を参照してください。