2.6.2 シナリオファイルの作成

BIOS/ファームウェアアップデートのシナリオ作成について説明します。

  1. DPMのメインウィンドウ画面から「シナリオ」メニュー→「シナリオファイルの作成」を選択し,シナリオファイル作成画面を表示させます。メインウィンドウ画面の[図データ]アイコンをクリックしても,同様の操作ができます。
  2. 「HW設定」タブをクリックし,プルダウンメニューより登録したフロッピーディスクイメージを選択します。次に「シナリオ名」を入力します。
    【注意!】
    • DPMではあらかじめ「DeleteAllPartition」イメージが登録されています。DeleteAllPartitionを選択してシナリオを作成し,シナリオ実行を行うとHDDのパーティション情報が削除されてOSが起動できなくなってしまいます。
    • DeleteAllPatitionだけを指定したシナリオファイルを実行するとエラーになる場合があります。
    • OSクリアインストールをサポートしていないコンピュータに対してDeleteAllPartition.datを指定したシナリオを実行しないでください。意図しないディスクのパーティション情報が削除される場合があります。
    • イメージファイルの登録・削除とシナリオの作成・編集は同時には行えません。シナリオ作成・編集画面を開いているときはイメージビルダーを操作しないでください。
  3. シナリオ実行時のオプションを設定する場合は,「オプション」タブをクリックします。
    OSが起動しているコンピュータに対しシナリオ実行を行いたい場合は,「シナリオ実行前に再起動の強制実行を行う」にチェックを入れてください。
    【ヒント】
    「シナリオ実行前に再起動の強制実行を行う」を行うためにはクライアントコンピュータにDPMのサービスをインストールしてください。詳しくは「1.2.5 クライアントサービス for DPMのインストール」をご参照ください。
    【注意!】
    Windowsの管理対象コンピュータの状態が以下の場合は,「シナリオ実行前に再起動の強制実行を行う」にチェックを入れていてもシャットダウンできません。
    • ワークステーションロックによりロックされている状態
    • パスワード付きスクリーンセーバによるロック状態
    • リモートデスクトップ,ターミナルサービス,その他リモート接続ソフトから接続された状態
    • 編集中のデータやシャットダウン要求に応答しないアプリケーションが存在する状態
  4. BIOS/ファームウェアと同時にOSのインストール,サービスパック/HotFix/Linuxパッチファイルの適用,バックアップ,リストアなどを行う場合は,「2.2.1 OSクリアインストール(Windows)」,「2.3 サービスパック/HotFix/Linuxパッチファイルの適用」,「2.5 バックアップ/リストア」をご覧になってイメージを登録し「オペレーティングシステム」,「アップデート」,「バックアップ/リストア」のタブから設定を行ってください。
    【注意!】
    • OSクリアインストールの設定を行わない場合は,BIOS/ファームウェアのアップデートとサービスパック/HotFix/Linuxパッチファイルの適用を同時に行うシナリオは作成できません。
    • BIOS/ファームウェアのアップデートと同時にディスク構成チェックシナリオを作成できません。
  5. 設定が終了したらシナリオ名を入力後,「OK」ボタンをクリックします。これで,シナリオビューに新しくBIOS/ファームウェアのシナリオが追加されます。
    【ヒント】
    シナリオ名は58バイト以内の全角/半角英数字で入力できます。ただし,「.」ピリオド,「,」カンマ,「¥」,「/」,「:」,「;」,「*」,「?」,「"」,「<」,「>」,「|」は使用できません。