4.5.1 全般

Q1
シナリオ実行したのにイメージビューのアイコンがシナリオ実行中にならない。
A1
メニューの表示から最新の情報に更新を選択するか,「F5」キーを押すか,更新をクリックして画面を更新させると,アイコンが実行中に変わります。またコンピュータのアイコンが実行中を示すまでは,実行中のシナリオに対し,修正,削除,またはシナリオ割当て解除を行わないでください。シナリオが正常に実行されない場合があります。
Q2
「実行前に再起動の強制実行を行う」にチェックを入れてシナリオ実行を行ったのに,コンピュータが再起動しない。
A2
サービスパック/HotFix適用のシナリオがOSクリアインストールを伴わない場合は,シナリオの実行前にコンピュータの再起動は行われません。
Q3
シナリオ実行中にエラーが発生し,イメージビューのコンピュータが赤く点灯した。
A3
以下の方法で,エラーの解除を行ってください。その後,イベントビューアのエラー内容と,コンピュータにディスプレイを接続し現在の状況を確認しコンピュータが正常な状態で,再度シナリオを実行させてください。
  • エラー解除の方法 1
  1. イメージビューの,赤く点灯したコンピュータ上で右クリックする。
  2. 「シナリオ実行エラー解除」を選択する。
  • エラー解除の方法 2
  1. DPMのメインウィンドウ画面の「表示」メニューから,「シナリオ実行状況」→「シナリオ実行一覧」を選択する。
  2. 「シナリオ実行一覧」画面で「ステータスの一括クリア」をクリックする。
  3. 「ステータス情報のクリア」画面で「シナリオ実行中のエラー」を選択状態にする。
  4. 「OK」ボタンをクリックする。
Q4
シナリオ実行中のまま完了にならない。
A4-1
詳細設定で「クライアントサービスfor DPMを用いた運用を行う」にチェックが入っている場合,クライアントサービス for DPMが管理対象コンピュータにインストールされている必要があります。クライアントサービス for DPMがインストールされているか確認してください。クライアントサービス for DPMがインストールされていない場合は,シナリオの中断後,クライアントサービス for DPMをインストールしてから再度実行してください。
A4-2
シナリオ実行中に詳細設定で,「DHCPの設置場所」の変更を行った場合,クライアントサービス for DPMがPXEブートに失敗するため,シナリオの完了を正しく検知できなくなります。
シナリオの中断後,「DHCPの設置場所」を元に戻してから再実行してください。
Q5
シナリオ実行後,すぐにイメージビューのコンピュータが赤く点灯し,シナリオ実行エラーが発生した。
A5-1
DHCP設置場所設定が間違っているか,DHCPサービスが正常に動作していない可能性があります。以下から現在の状況を確認してください。
  • DPMのメインウィンドウ画面の「設定」メニューから,「詳細設定」→「DHCPサーバ」タブを選択し,「DHCPサーバの設置場所」が正しく設定されていることを確認してください。
  • リースすべきIPアドレスを持つDHCPスコープが,非アクティブになっていないことを確認してください。
  • DHCPサーバが承認され,IPアドレスをリースできる状態にあることを確認してください。
  • DHCPのアドレスプールが枯渇していないことを確認してください。枯渇している場合は,十分な量のアドレスプールを確保してください。
  • Windows以外のDHCPサービスを使用している場合は(例えばLinux上にDHCPサーバを構築した場合など),固定アドレス設定が行われていることを確認してください。
A5-2
リモートアップデートのシナリオを,シナリオで設定した「マルチキャスト配信開始条件」→「最大ターゲット数」を越えたコンピュータに実行した可能性があります。実行するコンピュータの台数を減らすか,「最大ターゲット数」を増やしてください。
A5-3
電源がONになっているコンピュータに対して,HW設定,OSインストール,ディスク構成チェック,バックアップ/リストアのシナリオを実行した可能性があります。コンピュータの電源をOFFにして再実行するか,電源ONのコンピュータに対して強制的に実行する場合は,シナリオのオプションタブで「実行前に再起動の強制実行を行う」にチェックを入れてください。
A5-4
リモートアップデートのシナリオで,実行したパッケージのコマンド(実行ファイルパス+実行ファイル名+セットアップパラメータ)が259バイトを越えている可能性があります。イメージビルダーで259バイト以内になるように修正してください。実行ファイルパスと実行ファイル名の間,実行ファイル名とセットアップパラメータの間はそれぞれ1バイト入ります。
Q6
シナリオ実行中にエラーが発生し,イメージビューのコンピュータが赤く点灯した。
イベントビューアを確認すると,エラーログ情報が登録されている。
A6
イベントビューアに登録されたログ情報を確認し,それぞれの処理を行ってください。
再実行後も問題が発生する場合は,その問題のため関連サービスが不正動作している可能性があります。実行中のシナリオがあれば終了するのを待って,管理サーバから以下の操作を行ってください。管理サーバで「スタート」メニュー(または「スタート」メニュー→「設定」)→「コントロールパネル」→「管理ツール」→「サービス」を選択し,以下のサービスを再起動してください。(停止していれば開始してください)
DeploymentManager API Service
DeploymentManager Backup/Restore Management
DeploymentManager Client Management
DeploymentManager client start
DeploymentManager Get Client Information
DeploymentManager PXE Management
DeploymentManager PXE Mtftp
DeploymentManager Remote Update Service
DeploymentManager Scenario Management
DeploymentManager Schedule Management
DeploymentManager Transfer Managementl
  • <ログ情報1>
    ・Error : Timeout error and stop run scenario. No responce from target:
「説明」
一定時間,コンピュータからのレスポンスが無かったため,シナリオが実行タイムアウトしました。コンピュータが入力待ち状態,もしくはエラー表示等で停止している可能性があります。コンピュータ,シナリオ内容,セットアップパラメータファイルなどを確認の上,イメージビューのコンピュータのエラーを解除し,コンピュータの電源をOFFにした後,再度シナリオを実行してください。
  • <ログ情報2>
    ・Error cannot create ¥¥.¥pipe¥xxxxxxxx
    ・Error cannot connect ¥¥.¥pipe¥xxxxxxxx
    ・Error cannot send message to ¥¥.¥pipe¥xxxxxxxx
    ・Error ConnectNamedPipe failed while receiving data via pipe.
    ・Error Unknown value was returned from the wait function.
    ・Recieved data from CLIWATCH was corrupt xxxxxxx
「説明」
サービス間の接続準備,接続,データ送信に失敗しました。
管理サーバとコンピュータ間のLAN接続に問題があるか,管理サーバの高負荷状態等の要因により,リソースが不足している可能性があります。LANの接続状態および管理サーバの負荷状態を確認の上,イメージビューのコンピュータのエラーを解除し,コンピュータの電源をOFFにした後,再度シナリオを実行してください。
  • <ログ情報3>
    ・Error cannot create thread(xxxxxxxxxxx)
    ・Error cannot allocate xxxxxxxxxxxxxxxx
「説明」
コンピュータの要求を処理するスレッドの作成や,バッファのメモリ確保に失敗しました。管理サーバの高負荷状態等の要因により,リソースが不足している可能性があります。
管理サーバの状態を確認の上,イメージビューのコンピュータのエラーを解除し,コンピュータの電源をOFFにした後,再度シナリオを実行してください。
  • <ログ情報4>
    ・Error cannot read CLF
    ・Error cannot change CLF
「説明」
管理しているコンピュータ情報の読み込み,書き込みに失敗しました。
イメージビューのコンピュータのエラーを解除し,コンピュータの電源をOFFにした後,しばらく待って再度シナリオを実行してください。
  • <ログ情報5>
    ・Error cannot get xxxxxx path
    ・Error cannot read xxxxxx
    ・Error cannot open xxxxxx
「説明」
ファイルxxxxxxのパス取得,オープン,読み込みに失敗しました。
管理サーバの高負荷状態等の要因により,リソースが不足しているか,レジストリ情報が破壊されている場合があります。管理サーバの状態を確認の上,イメージビューのコンピュータのエラーを解除し,コンピュータの電源をOFFにした後,再度シナリオを実行してください。
  • <ログ情報6>
    ・Starting process of the computer failed MAC = XX-XX-XX-XX-XX-XX
「説明」
コンピュータのリモート電源ONに失敗しました。
ネットワークケーブルが接続されていないか,リモート電源ONできる設定になっていません。
POST画面中に強制電源オフした場合は,次回起動時リモート電源ONしないことがあります。
ハードウェア設定を確認してもう一度やり直してください。
  • <ログ情報7>
    ・Starting process of the computer failed when execute scenario MAC = XX-XX-XX-XX-XX-XX
「説明」
コンピュータのリモート電源ONに失敗しました。
ネットワークケーブルが接続されていないか,リモート電源ONできる設定になっていません。
POST画面中に強制電源オフした場合は,次回起動時リモート電源ONしないことがあります。
ハードウェア設定を確認してもう一度やり直してください。
  • <ログ情報8>
    ・scenario start write shared momory MAC : error = XX-XX-XX-XX-XX-XX : XXX
「説明」
サービスが異常終了した可能性があります。
以下の手順で管理サーバのサービスを再起動させてください。
  1. 管理サーバのコントロールパネルの「管理ツール」→「サービス」から,以下のサービスを停止させる
    DeploymentManager API Service
    DeploymentManager Backup/Restore Management
    DeploymentManager Client Management
    DeploymentManager client start
    DeploymentManager Get Client Information
    DeploymentManager PXE Management
    DeploymentManager PXE Mtftp
    DeploymentManager Remote Update Service
    DeploymentManager Scenario Management
    DeploymentManager Schedule Management
    DeploymentManager Transfer Management
  2. 1.で停止させたサービスを開始させる
  3. 再度,シナリオ実行を行ってください。
  • ログ情報9
    ・scenario start update module copy MAC : error = XX-XX-XX-XX-XX-XX : XXX
    ・scenario start dir delete error MAC = XX-XX-XX-XX-XX-XX
「説明」
管理サーバの共有フォルダにアクセスできない可能性があります。
管理サーバを再起動してください。
Q7
シナリオ実行中にエラーが発生し,イメージビューのコンピュータが赤く点灯した。コンピュータにディスプレイを接続して確認すると以下のメッセージが表示されていた。
A7
表示されているメッセージに従って,それぞれの処理を行ってください。
  • メッセージ1

Error: Partition is too small for install windows oprationg system.

「説明」
Windowsをインストールするときに,「既存のパーティション」に設定した場合,既存のパーティションが4GB未満の場合に表示されます。
4GB未満のパーティションにWindowsをインストールする場合は,手作業によるローカルセットアップを行ってください。
  • メッセージ2

Error: No partitions defined.

「説明」
Windowsをインストールするときに,「既存のパーティション」に設定した場合,既存のパーティションが存在しないときに表示されます。
「新規パーティション」を選択して再実行してください。
  • メッセージ3

Error: No disk found.

「説明」
Windowsをインストールするときに,HDDが接続されていない場合に表示されます。HDDが正しく接続されているかを確認して再実行してください。
Q8
電源ON,またはシナリオ実行で,コンピュータの電源がONされない。
A8
POST画面中,強制的に電源をOFFにすると次回起動時にリモート電源ONしない場合があります。その場合は,POST画面の完了後電源をOFFとするか,OSを起動してシャットダウンを行ってください。
Q9
シナリオ実行中に誤って電源を落としてしまった。
A9
DPMのメニューバーから「コンピュータ」メニュー→「シナリオ実行中断」を選択し,シナリオを中断してください。ステータスが正常に戻った後,再度シナリオを実行してください。
Q10
コンピュータがネットワークブートしないため,シナリオが実行できない。
A10
BIOSの設定のネットワークブート順位がHDDよりも低く設定されている可能性があります。ネットワークブートの起動順位をHDDよりも上にして,再度実行し直してください。
Q11
「シナリオ一括割当て」,「シナリオ実行一覧」,「コンピュータ情報エクスポート」画面などで,「最新の情報を更新」ボタンや「元に戻す」ボタンをクリック後に,「元に戻す」ボタンや「表示幅の拡大」ボタンをクリックすると,「ページでエラーが発生しました」というダイアログボックスが表示される。
A11
画面の一部の情報更新中に「元に戻す」ボタンや「表示幅の拡大」ボタンをクリックすると発生することがあります。ダイアログボックスが表示されても,動作上問題はありません。画面が完全に表示されてからボタンをクリックすることで表示されなくなります。
Q12
OSインストールでシナリオ実行エラーとなった。インストール先のコンピュータの画面では,以下が表示され停止していた。

0123Divide by zero(8479:1528)
ROM-DOS Fatal Error! Internal Error! (3.418)!system halted...

A12
WindowsやRed Hat Linuxなどから,2GB未満のFAT32パーティションを作成すると発生することがあります。お手数ですが,コンピュータ上のFAT32パーティションを削除するか,2GB以上に再割当てを行ってから再度シナリオを実行してください。
Q13
コマンドライン for DPMを実行しても指定したコマンドが実行されない。
またコマンドプロンプトにもエラーが表示されない。
A13
旧バージョンのコマンドライン for DPMを使用している可能性があります。旧バージョン以前のコマンドライン for DPMを使用している場合は,「2.20.7 コマンドライン for DPMの上書きインストール」を参照して上書きインストールを行ってください。
Q14
複数台のクライアントに対して同時にシナリオを実行を行いリモート電源ONエラーが発生した。
A14
複数台のクライアントに対して同時にシナリオ実行する場合,「詳細設定」画面のリモート電源ONタイムアウト値のデフォルトでは,タイムアウトエラーが発生する場合があります。
目安としてリモート電源ONタイムアウト値に,リモート電源ON実行間隔×シナリオ実行台数と管理対象コンピュータ起動時間を加えた程度の値に設定ください。
Q15
シナリオ実行完了時やシナリオ中断時に,クライアントのコンピュータの画面に以下が表示され,コンピュータの電源がOFFされない。

ERROR: Failed to power down by calling APM BIOS. The system has halted.

A15
APM未対応のコンピュータではシャットダウン時に自動的に電源OFFされない可能性があります。この場合は,クライアントのコンピュータの電源を手動でOFFしてください。
Q16
コマンドライン for DPMのコマンドを実行すると以下のメッセージが出力されコマンドが実行できない。
指定されたプログラムは実行できません。
A16
コマンドライン for DPMを実行するために必要なランタイムが正しくインストールされていない場合に出力されます。DPMのプログラムのCD-ROM(1/2)の以下のファイルを実行し,ランタイムのインストールを行ってください。
¥Setup¥VCRTL¥vcredist_x86.exe
なお,上記モジュールをインストールするにはWindows Installer 3.0以上が必要です。
Q17
コマンドラインのコマンドを実行すると[イベント ビューア]の“システム”に以下のログが出力される。
ソース:SideBySide
イベントID:32
説明:従属するアセンブリ Microsoft.VC80.CRT を検出できませんでした。エラー: 参照されたアセンブリはシステムにインストールされていません。
A17
コマンドラインを実行するために必要なランタイムが正しくインストールされていない場合に出力されます。DPMのプログラムのCD-ROM(1/2)の以下のファイルを実行し,ランタイムのインストールを行ってください。
¥Setup¥VCRTL¥vcredist_x86.exe
なお,上記モジュールをインストールするにはWindows Installer 3.0以上が必要です。