JP1/ServerConductor/Deployment Manager

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2.5.6 フルセクタシナリオオプションの設定

サポートするディスク形式,ファイルシステム中,以下のものは通常のバックアップ/リストアシナリオでは対応できません。これらについては本章のツールを使用してシナリオにフルセクタオプションを設定して実行してください。

ディスク構成によってフルセクタの設定が必要なものと,通常のシナリオでできるものとがありますので以下の表を参照して対応する方式でバックアップしてください。

  EFIあり,LVMなし EFIあり,LVMあり EFIなし,LVMなし EFIなし,LVMあり
GPTディスク 通常 フルセクタ 通常 フルセクタ
Basicディスク フルセクタ フルセクタ 通常 通常
(LVM2パーティションの場合は,フルセクタ)

【ヒント】
ベーシックディスク上に構築したLVMパーティションが,LVM2パーティションであるかを確認する方法については,以下の手順を参考にしてください。

(例)
Red Hat Enterprise Linux 5.1上のバックアップ対象のディスク(/dev/sda)を確認する場合
  1. diskコマンドを実行して,パーティション構成を確認します。
    #fdisk -l /dev/sda
    ※以下のような結果が出力されます。
    #fdisk -l /dev/sda
    Disk /dev/sda: 164.6 GB, 164696555520 bytes
    255 heads, 63 sectors/track, 20023 cylinders
    Units = cylinders of 16065 * 512 = 8225280 bytes
     
    Device      Boot      Start      End        Blocks    Id  System
    /dev/sda1     *           1       13        104391    83  Linux
    /dev/sda2                14    20023     160730325    8e  Linux LVM
  2. 出力結果より,"Linux LVM"と表示されたパーティションごとにpvdisplayコマンドを実行します。
    pvdisplayコマンドを実行した出力結果の「Fmt」に"lvm2"と表示された場合は,LVM2パーティションとなります。
    #pvdisplay -C /dev/sda2
    ※以下のような結果が出力されます。
    #pvdisplay -C /dev/sda2
     
    PV           VG          Fmt   Attr  PSize    PFree
    /dev/sda2    VolGroup00  lvm2  a-    153.28G  0

シナリオオプション設定ツール(SnrOpEdt.exe)は,「管理サーバ for DPM」のインストールフォルダに格納しています。管理サーバ for DPMのインストールフォルダのデフォルトは

 
C:\Program Files\HITACHI\ServerConductor\DeploymentManager)

です。エクスプローラなどでインストールフォルダを開き,直接ダブルクリックなどで起動してください。

SnrOpEdt.exeを起動するとディスク単位のバックアップ/リストアのシナリオ一覧が表示されます。フルセクタオプションを設定(または解除)したいシナリオを選択してダブルクリックすることで設定が変更されます。変更は即座に反映されます。変更時に該当シナリオが実行中でないことを確認してください。

【注意!】
フルセクタオプションのバックアップシナリオでは,ディスクのすべての内容をバックアップします。このため圧縮無し,あるいは圧縮率が低い場合には,バックアップイメージのサイズがバックアップを行うディスクサイズと同じ大きさになってしまう可能性があります。

【ヒント】
IPF装置は,JP1/ServerConductor/Deployment Manager Enterprise Editionだけサポートします。

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